「産業医 交流会&勉強会2023」学生レポート~後編~
2023年12月27日テーマ:筑波総合診療グループ, 神栖, 未来医療GP
筑波大学 医学類M4の山本さんが、2023年11月25日(土)~26日(日)の二日間に渡って開催された「第5回 交流会を兼ねたリアル産業医勉強会」に参加して、感じたことをレポートしてくれました。3回に渡って、お送りいたします。
2日目は、「産業医にまつわる なんでも質問コーナー。ここでしか聞けない、ぶっちゃけトーク!」に参加しました。
実際に産業医として働く中で気をつけていることや不安なことについて、率直な意見を聞くことができました。メンタルヘルスや長時間労働者への対応など、難しい問題に対処する様子も垣間見ることができました。
今回の参加を通じて、産業医というキャリアについて少し理解することができました。臨床医とは異なり、病院に来る前に介入できるというメリットや、病気の予防にも関わることができるやりがいを感じました。
このような貴重な機会を与えていただき、心から感謝申し上げます。今後は、神栖産業医トレーニングセンターを訪れたりして、自分のキャリアについて考える機会を持ちたいと思います。
【目次】 |
前編 |
中編 |
【産業医のトレーニングを受けたい方へ】 神栖産業医トレーニングセンター(茨城県神栖市)では、鹿島臨海工業地帯で活躍する日本産業衛生学会の指導医らが在籍し、産業医業務を通して、実地トレーニングが受けられます。 特徴:鉄鋼業をはじめ、多様な業種の企業があることから、ほぼ全領域の有害業務の管理などが経験できる極めて貴重なセッティングです。 |
筑波大学総診チームが神栖済生会病院に、常勤で多数勤務しております。そのため、総診のスキルを維持しつつ、産業医の資格取得・産業医研修を受けることができ、同時に在宅医療専門医も取得できるコースをご用意しています。 |
つくば総診公式ホームページより、将来のキャリアパス「産業医」 |
【交流会を兼ねたリアル産業医勉強会】とは・・・ 神栖産業医トレーニングセンター × つくば総診による協働企画。2016年から活動。詳細は下記をご覧下さい。 https://meet-sangyoui.peatix.com/?lang=ja |
「産業医 交流会&勉強会2023」学生レポート~中編~
2023年12月27日テーマ:筑波総合診療グループ, 神栖, 未来医療GP
筑波大学 医学類M4の山本さんが、2023年11月25日(土)~26日(日)の二日間に渡って開催された「第5回 交流会を兼ねたリアル産業医勉強会」に参加して、感じたことをレポートしてくれました。3回に渡って、お送りいたします。
初日の鹿島港内クルージングの後は、神栖産業医トレーニングセンターで研修中の三人の先生のお話を伺いました。
専攻医が、「ここ以外で、大学卒業後に産業医の訓練を受ける場所がない」という話をしており、その印象が強く残りました。
さらに、メンタル勉強会や東洋医学勉強会など、幅広い勉強会が行われており、医学的な内容を継続して学び続けられる環境であることが分かりました。
また、企業検診やメンタル面談などの産業医の業務に加えて、時にはバーベキューやその他のアクティビティを通じて、メンバー同士が交流し、ワークライフバランスを大切にしている様子も伺えました。お話しを聞けば聞くほど、先生方の働く姿を実際に見学したいという思いが一層強くなりました。
専攻医によるプレゼンの後は、安藤明美先生によるレクチャー『臨床脳と産業医脳の使い分けのコツ』。
病院では高齢者を診ることが多いが、疾病が重症化する前の若い世代のうちに介入できれば、病気を予防することができるというお話しなどがありました。実際の症例をもとに説明していただき、総合診療医の経験を活かすことで産業医としてのアプローチがより効果的になったり、逆に産業医の経験を臨床でも活かすことができたりするなど、両方を実践することのメリットを実感しました。
その後の懇親会では、先生方と夕食を共にし、様々な話を伺うことができました。
自分の進路を考える上で貴重なお話を聞くことができ、大変有意義な時間となりました。
【目次】 |
前編 |
後編 |
【産業医のトレーニングを受けたい方へ】 神栖産業医トレーニングセンター(茨城県神栖市)では、鹿島臨海工業地帯で活躍する日本産業衛生学会の指導医らが在籍し、産業医業務を通して、実地トレーニングが受けられます。 特徴:鉄鋼業をはじめ、多様な業種の企業があることから、ほぼ全領域の有害業務の管理などが経験できる極めて貴重なセッティングです。 |
筑波大学総診チームが神栖済生会病院に、常勤で多数勤務しております。そのため、総診のスキルを維持しつつ、産業医の資格取得・産業医研修を受けることができ、同時に在宅医療専門医も取得できるコースをご用意しています。 |
つくば総診公式ホームページより、将来のキャリアパス「産業医」 |
【交流会を兼ねたリアル産業医勉強会】とは・・・ 神栖産業医トレーニングセンター × つくば総診による協働企画。2016年から活動。詳細は下記をご覧下さい。 https://meet-sangyoui.peatix.com/?lang=ja |
「産業医 交流会&勉強会2023」学生レポート~前編~
2023年12月27日テーマ:筑波総合診療グループ, 神栖, 未来医療GP
筑波大学 医学類M4の山本さんが、2023年11月25日(土)~26日(日)の二日間に渡って開催された「第5回 交流会を兼ねたリアル産業医勉強会」に参加して、感じたことをレポートしてくれました。3回に渡って、お送りいたします。 |
初日の勉強会は、鹿島港からはじまりました。
花王(株)やDIC(株)、AGC(株)などの有名企業が立ち並ぶ鹿島臨海工業地帯のコンビナートを田中産業医、阪本産業医(総合診療医)による解説付きで、ユーリカ号でクルージングしながら一望しました。
普段、道路や街側からしか見ない工場の景色は、一部に過ぎず、港側から工場の景色を眺めることで、その規模の大きさを実感しました。
原油などの原料を運ぶ船はオーストラリアや中国など様々な国からやってきており、国際色豊かな現場を目にしました。
また、山のような形で90万トンもの岩塩が保管されている様子も見ることができ、生活とは異なる工場独特のスケールを実感しました。
それぞれの規模が大きく、もはや一つの街のように見えました。
特に印象に残った一コマは、多くの船舶上の設備に「NO SMOKING」や「SAFETY」と書かれていたことです。
安全はどんな職場においても最優先されることですが、特にこのような場所では、一瞬の油断が大きな事故につながることもあります。全員で、安全と健康を守る努力が常に行われているのだろうかと考えを巡らせずにはいられませんでした。
クルージングの様子は【動画】でもご覧いただけます。
【目次】 |
中編 |
後編 |
【産業医のトレーニングを受けたい方へ】 神栖産業医トレーニングセンター(茨城県神栖市)では、鹿島臨海工業地帯で活躍する日本産業衛生学会の指導医らが在籍し、産業医業務を通して、実地トレーニングが受けられます。 特徴:鉄鋼業をはじめ、多様な業種の企業があることから、ほぼ全領域の有害業務の管理などが経験できる極めて貴重なセッティングです。 |
筑波大学総診チームが神栖済生会病院に、常勤で多数勤務しております。そのため、総診のスキルを維持しつつ、産業医の資格取得・産業医研修を受けることができ、同時に在宅医療専門医も取得できるコースをご用意しています。 |
つくば総診公式ホームページより、将来のキャリアパス「産業医」 |
【交流会を兼ねたリアル産業医勉強会】とは・・・ 神栖産業医トレーニングセンター × つくば総診による協働企画。2016年から活動。詳細は下記をご覧下さい。 https://meet-sangyoui.peatix.com/?lang=ja |
生きる力教室 「アルコール編」のご報告
2023年12月5日テーマ:筑波総合診療グループ, 大学
先日、NPO法人居場所サポートクラブ ROBE(ロベ)さんで開催された『生きる力教室』でアルコールについてのお話をさせていただきました。
ROBE(ロベ)さんについて気になる方はこちら。
ロベさんでは「愛」「感謝」「調和」をテーマに、子ども達と障がいを持つ方々の居場所づくりに取り組まれています。
子ども同士や地域のボランティアの方々との関わりを通じて、「子どもの第三の居場所」「孤立・孤食を避け誰一人取り残されない地域子育てコミュニティ」として家族や学校の先生以外とのつながりの場所になっています。
活動のひとつである無料塾(無料学習会)では、子ども達に学ぶ場と食事を提供されています。
実は、私たちつくば総診も『生きる力教室』を通してロべさんの活動に携わっています。地域の一員としてボランティア活動を担うだけではなく、医療者として健康の社会的決定要因(social determinants of health:地域のなかのつながりや、教育・収入などの社会経済的状態、国の体制や文化、環境など健康に影響するさまざまな社会的背景)への理解を深める機会にもなっている活動です。
今回の『生きる力教室』では、参加者の皆さんと「お酒(アルコール)」をテーマに学習しました。
「アルコールのパッチテスト」を通じて自身の体質を知ることや、「未成年が飲酒してはいけない理由」「他人から飲酒を勧められた時の断り方」といった内容について皆さんの意見を伺いながらお話しさせていただきました。
普段の診療業務の中では成人の方に節酒や禁酒を励行することが多い私たちですが、今回は未成年の方々に向けた内容ということで、普段と違った視点でアルコール問題を考える貴重な経験をさせていただきました。
講義後のアンケートでは下記のような声が寄せられ、多くの方が新たな知見を得たり健康について興味を持ってくださったことを知り、とても嬉しい気持ちになりました。
(当日のアンケートより抜粋)
「パッチテストで人によって違う結果となることがわかって良かった」
「肝臓の写真(正常と肝硬変の肝臓の比較写真)が衝撃的だった」
「お酒が飲める年齢になったら飲み過ぎには気をつけようと思った」
参加者や職員・ボランティアスタッフの皆さま、どうもありがとうございました。
今後も様々なテーマで『生きる力教室』のお手伝いをさせていただきたいと存じます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
文責:つくば総診 専攻医1年目 大堀 葉子
第1回総合診療塾のお知らせ (4月24日 総合診療/家庭医療とは)
2024年4月6日テーマ:筑波総合診療グループ, 医学教育
【第1回総合診療塾のお知らせ】
当科では毎月全国の医学生を対象にzoomで総合診療に関する基礎知識のレクチャーを行っています。
今回のテーマ は「総合診療/家庭医療とは」です。
皆さんは総合診療/家庭医療と聞いてどのようなイメージを持ちますか?
医療の急速な進歩は、私たちに大きな恩恵をもたらしましたが、一方で医療の専門細分化が進みました。
その結果、健康上の困りごとに対して「何科にかかっていいのかわからない」「○○科だと思って受診したら、専門外といわれて診てもらえなかった」「複数の体の不調をまとめて相談したいのに、その医師の専門領域しか話を聞いてもらえない」といったケースも数多くみられるようになりました。
また、生活習慣病が増え、病気になる前からの予防・健康増進の重要性がクローズアップされていますが、「病気にならないと診てもらえない」という状況も生じています。
このような状況において、健康問題をトータルでとらえ、なんでも幅広く対応する総合診療医の存在は、地域医療の担い手として、社会的にも大きな注目を集めています。
また地域医療だけでなく病院の中で活躍する病院総合医としての役割もあります。
今回は、総合診療塾の初回導入スペシャルとして、いわゆる「患者さんをまるごと診る専門医」である総合診療について、たっぷりその内容をお伝えする回です。
少しでも総合診療/家庭医療に興味がある方はぜひご参加ください!「無料オンライン」開催!
場所にとらわれず、全国どこからでも参加可能です。
主な対象者: 全国の医学生(低学年~高学年)
日 時: 令和 6年 4月 24日(水) 18:00 ~ 19 : 30
講 師: 筑波大学附属病院 総合診療科 前野 哲博 先生
申し込みはこちらから。
たくさんの方のご参加をお待ちしております!
なお、総合診療塾は1年を通して複数回行っています。もし今回都合が悪い方でも別の機会にぜひご参加ください。
<令和6年度スケジュール一覧>
第 1回 4月24日(水) 総合診療/家庭医療とは
第 2回 5月14日(火) 身体診察概論
第 3回 6月14日(金) 臨床推論の基本的な考え方(風邪編)
第 4回 7月23日(火) バイタルサイン
第 5回 9月 3日(火) 緩和トーク
第 6回 11月11日(月) 臨床推論の基本的な考え方(めまい編)
第 7回 12月10日(火) プライマリケアでみる糖尿病
第 8回 1月 17日(金) 臨床推論の基本的な考え方(しびれ編)
第 9回 2月 18日(火) 感染症診療の基本+誤嚥性肺炎
第10回 3月 17日(月) 臨床推論の基本的な考え方(全身倦怠感編)
第2回総合診療塾のお知らせ (5月14日 身体診察 概論)
2024年4月27日テーマ:筑波総合診療グループ, 医学教育
【第2回総合診療塾のお知らせ】
当科では毎月全国の医学生を対象にzoomで総合診療に関する基礎知識のレクチャーを行っています。
今回のテーマ は「身体診察 概論」です。
身体診察ができれば、何でもできる!
決して言い過ぎではありません。身体診察は患者さんから直接医学情報を取得する手段でもありますが、同時に患者さんとの重要なコミュニケーション法です。
診療は患者さんと会わなければ始まりません。身体診察が好きになれば、積極的に会いたくなるでしょう。逆に、身体診察に苦手意識があると、患者さんへの足が遠のくでしょう。
肺音が、心音が、いかに豊かに患者さんの状態を教えてくれるかが分かれば、それらを聴かずにはいられなくなります。
得た所見を通して、患者さんが何に苦しんでいるのか、良くなっているのか悪くなっているのかが分かれば、患者さんからの信頼を得られるでしょう。
今回のセッションでは、身体診察の意義(威力!)や学び方など、身体診察上達の基本を御紹介します。
皆さんが学生の立場でどうすれば身体診察が学べるか、試験対策ではなく、実践で役立てるための勉強法やちょいテクを御紹介します。
ぜひ一緒に身体診察を勉強しましょう!
日々の実習に即役立つ内容てんこ盛りでお待ちしています!
「無料オンライン」開催!場所にとらわれず、全国どこからでも参加可能です。
主な対象者: 全国の医学生(低学年~高学年)
日 時: 令和 6年 5月 14日(火) 18:00 ~ 19 : 30
講 師: 筑波大学附属病院 総合診療科 橋本 恵太郎 先生
申し込みはこちらから。
たくさんの方のご参加をお待ちしております!
なお、総合診療塾は1年を通して複数回行っています。もし今回都合が悪い方でも別の機会にぜひご参加ください。
<令和6年度スケジュール一覧>
第 3回 6月14日(金) 臨床推論の基本的な考え方(風邪編)
第 4回 7月23日(火) バイタルサイン
第 5回 9月 3日(火) 緩和トーク
第 6回 11月11日(月) 臨床推論の基本的な考え方(めまい編)
第 7回 12月10日(火) プライマリケアでみる糖尿病
第 8回 1月 17日(金) 臨床推論の基本的な考え方(しびれ編)
第 9回 2月 18日(火) 感染症診療の基本+誤嚥性肺炎
第10回 3月 17日(月) 臨床推論の基本的な考え方(全身倦怠感編)
第8回総合診療塾のお知らせ (1月25日 行動変容)
2023年12月16日テーマ:筑波総合診療グループ, 医学教育
【第8回総合診療塾のお知らせ】
当科では毎月全国の医学生を対象にzoomで総合診療に関する基礎知識のレクチャーを行っています。
今回のテーマ は「行動変容」です。
これまでの行動習慣を健康に資するように変えていくことは、実際には抵抗のあるものです。
患者さんの認識や準備状態を理解し、やる気と自信を高めて貰う働きかけはどのようにしていくと良いのか、実践的に学べます!
主な対象者: 全国の医学生(低学年~高学年)
日 時: 令和 6 年 1月 25日(木) 18:00 ~ 19 : 30
講 師: 筑波大学附属病院 総合診療科 横谷 省治 先生
申し込みはこちらから。
たくさんの方のご参加をお待ちしております!
なお、総合診療塾は1年を通して複数回行っています。もし今回都合が悪い方でも別の機会にぜひご参加ください。
<令和5年度スケジュール>
第 8回 1月25日(木) 行動変容
第 9回 2月26日(月) 健康の社会的決定要因
第10回 3月13日(水) ポリファーマシー
第7回総合診療塾のお知らせ (12月14日 多職種連携)
2023年11月16日テーマ:筑波総合診療グループ
【第7回総合診療塾のお知らせ】
当科では毎月全国の医学生を対象にzoomで総合診療に関する基礎知識のレクチャーを行っています。
今回のテーマ は「多職種連携」です。
地域で暮らす患者・家族の健康問題や暮らしを支えるには一つの職種の視点だけでは十分とは言えません。
家族や暮らしを含めた最善のケアを提供するためには様々な職種が連携することが重要です。
今回のセッションでは、在宅ケアのケースを用いて連携の重要性やスキルを、体験を通して学びます!
主な対象者: 全国の医学生(低学年~高学年)
日 時: 令和 5 年 12月 14 日(木) 18:00 ~ 19 : 30
講 師: 筑波大学附属病院 総合診療科 前野 貴美 先生
申し込みはこちらから。
たくさんの方のご参加をお待ちしております!
なお、総合診療塾は1年を通して複数回行っています。もし今回都合が悪い方でも別の機会にぜひご参加ください。
<令和5年度スケジュール>
第 7回 12月14日(木) 多職種連携
第 8回 1月19日(金) 行動変容
第 9回 2月26日(月) 健康の社会的決定要因
第10回 3月13日(水) ポリファーマシー
BBQを開催しました!!
2023年11月6日テーマ:筑波総合診療グループ
11月4日に当科レク係を中心に、豊里ゆかりの森キャンプ場で何年ぶりかのBBQを開催しました。急な開催決定ではありましたが、前野教授にも参加していただき、結果的に総診メンバーのご家族も合わせて約30人でのBBQとなりました。子どもたちも多く、終始、和気あいあいとした雰囲気で終えることができました。
当日は11月にも関わらず夏日にも匹敵するような暖かさ。またとないBBQ日和でした。今回のBBQ目玉企画としては、大量の牛タン(1.5kg)、タンドリーチキンにたくさんの牛肉たち、チーズファンデュ、焼きバナナ、マシュマロ……などなど。最後にはあんなに大量にあった牛タンもなくなり、焼きバナナやマシュマロは子どもたちにも人気でした。
コロナ渦でなかなか集まって食事などができず、今回のBBQは私のような入りたての専攻医にとって、多くの筑波総診メンバーと話すことのできるほぼ最初の機会となりました。また意外にも専攻医同士でも学年が異なる方と直接話す機会は、この半年そこまでなかったなぁと。そしてあまり話す機会のない総診メンバーのご家族ともお話でき、とても楽しい時間を過ごすことができました。
今回は数年ぶりの開催でしたが、来年はよりパワーアップした企画でもっともっと楽しいBBQができたらなと思っております。
企画/運営のレク係、山田先生、参加して下さった先生方、本当にありがとうございました。
専攻医1年 加納早枝花
『神栖済生会病院オータムフェスタ』開催しました
2023年11月7日テーマ:筑波総合診療グループ, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア
つくば総診専攻医1年目の松田貴洲と申します。
今回は10/28に行われた『神栖済生会病院オータムフェスタ』に参加してきたため、その際の様子を皆様に共有したいと思います。
今回オータムフェスタが行われた神栖市では、神栖済生会病院を担当する つくば総診のチームが、「人生会議」、「医療的ケア児」等に関する生活者との対話・場づくりを通したヘルスプロモーションを積極的に行ってきました。また、泊まり込み型の医学生教育に地域住民が参画するなど、病院と地域が連携する文化が古くから根付いている都市です。
しかし、そんな神栖市でもコロナ禍により病院と地域住民との交流が、ここ数年難しい状況が続いていました。そこで、今回のイベントでは、コロナ禍で一時足止めを受けていた地域共創の活動の再開をめざし、アートなどを介して医療従事者と地域との関わりの場を作ることをコンセプトに企画されました。
当日の様子ですが、コミュニティナースや生活者の混成チームが、ハーブティー※でお出迎えするハッチポッチカフェ(くらしの相談室)、医師による市民公開講座などを介して病院と市民の交流が図られていました。
※日本メディカルハーブ協会 シニアハーバルセラピストでもある近隣の薬剤師が担当
また、医療のみならずアート面でも非常に多彩で、プロの書道家による書道パフォーマンスからプロアマを問わない楽器演奏まで行われており、それらのアートを医療従事者や一般市民という垣根を越えて一緒に楽しんでいる様子を垣間見ることが出来ました。
そして私自身も学生時代から取り組んでいたチェロの演奏で演者としてもイベントに参加しました。自分が医師という形以外で患者さんやその他の医療従事者と関わり、地域医療へ貢献出来ることを実感し、今後の総合診療医としてのキャリアにおいて非常に貴重な機会であったと思っております。私は今回行われたオータムフェスタを通して総合診療という分野の幅広さを改めて感じることが出来ました。
私自身はこれまで目の前の患者さんを診療することばかりに注力しがちでしたが、今回のイベントのように地域医療の様々な形が集約された現場を体験することで、1対1の医師患者関係に捉われずに地域を丸ごと診ようとする総合診療の奥深さを強く実感しています。
まだまだ研修は続いていきますが、今後経験するだろう様々な総合診療の形を楽しみに日々頑張っていきたいと思います。
筑波大学 総合診療科 専攻医1年目 松田貴洲
<関連情報>
水戸市健康教室「明日からできる糖尿病の予防とケア」のご報告
2023年11月2日テーマ:筑波総合診療グループ, 水戸
筑波大学総合診療科 地域総合診療医学(水戸)の久野と申します。
私は4月より水戸市保健所の寄付講座に所属し、水戸市内での地域医療実習や保健活動に関わっています。
今回は、9月21日に行った水戸市保健所での糖尿病の健康教室についてご報告いたします。
水戸市では、生活習慣病予防として特に糖尿病腎症の予防に取り組んでいます。
それにちなんで、「明日からできる糖尿病の予防とケア」と題して、約1時間の講演を行いました。
今年度初めての取り組みでしたが、定員いっぱい約25名の50代~80代の市民の皆様にご参加いただきました。
栄養士さんと協力して、前半は糖尿病の診断基準や合併症の種類などの基礎知識のレクチャーを行い、後半は食事運動療法などの生活習慣の改善に取り組んでもらうための実践的なワークも行いました。
前半は、「日本における糖尿病患者さんの数は?」「予備軍は放っておいて良いの?」
などクイズを交えながら私の普段の診療の経験を踏まえてレクチャーを行いました。
参加者の皆さんはクイズにも積極的に参加してくださり、メモを取りながら熱心に聞いてくださっていました。
後半のワークでは、糖尿病予防のためにできることとして、運動・睡眠・減酒について解説し、できそうなことを7日間やってもらうためのワークシートを記入してもらいました。
栄養士さんからは、目標摂取カロリーの計算方法やコンビニでの食品の選び方などについてお話があり、私自身、とても勉強になりました。
今回の健康教室を通して、市民の皆さんが、より良い生活習慣の一歩を踏み出すきっかけになればと思います。
次回は、11月16日に定員を50名に増員して水戸市役所の会場で「上手な病院のかかり方」について健康教室を行う予定です。
詳細は、水戸市広報をご覧ください(申し込み〆切:11月10日(金)まで)。
運営にご尽力いただいた水戸市保健所地域保健課の皆様、ありがとうございました。
今後も市民の皆様の健康を支える取り組みを行っていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
筑波大学医学医療系 地域総合診療医学(水戸) 久野遥加
第6回総合診療塾のお知らせ(11月8日EBM)
2023年10月22日テーマ:筑波総合診療グループ
【第6回総合診療塾のお知らせ】
当科では毎月全国の医学生を対象にzoomで総合診療に関する基礎知識のレクチャーを行っています。
今回のテーマ は「EBM」です。
エビデンスの調べ方や解釈、臨床での応用の仕方について解説します。
皆さんは、教科書的な一般論ではなく、担当患者さんに起きている課題について、調べる方法はないものかと思ったことはありませんか?
また、膨大な情報源から的確に情報を収集する方法について、お悩みではないでしょうか?
今回のレクチャーでは、実践を交え、これらの課題を解決するための具体的なアドバイスをお伝えします。
主な対象者: 全国の医学生(低学年~高学年)
日 時: 令和 5 年 11月 8 日(水) 18:00 ~ 19 : 30
講 師: 筑波大学附属病院 総合診療科 片岡 義裕 先生
申込みはこちらから
たくさんの方のご参加をお待ちしております。
なお、総合診療塾は1年を通して複数回行っています。もし今回都合が悪い方でも別の機会にぜひご参加ください。
<令和5年度スケジュール>
第 6回 11月 6日(月) EBM
第 7回 12月14日(木) 多職種連携
第 8回 1月19日(金) 行動変容
第 9回 2月26日(月) 健康の社会的決定要因
第10回 3月13日(水) ポリファーマシー
【産業医】に興味がある医師向けのワクワクするイベント情報
2023年10月17日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 神栖, 未来医療GP, 医学教育
チケットは、こちら。プログラム内容など詳細も記載しています。
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そして、なんと、JPCA予防医療・健康増進・産業保健委員会 産業保健チームの安藤明美先生による講演も。
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今後のお知らせなどを受信できるよう、フォローしていただけますと幸いです。
総合診療塾特別編に参加しました(かんわとーく)
2023年10月22日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座
9月5日に「かんわとーく」についての特別講義を受けました。
講師の大西恵理子先生は米国オレゴンでで家庭医療科として活躍されている先生です。
講義の前にご挨拶したときには大西先生は医局でリンゴをワイルドに丸かじりしていて、なるほどこれが米国スタイルかと度肝を抜かれました。そんなこんなで挨拶を終えて現地+オンラインのハイブリットで講義スタートです。
講義では、「状況の伝え方」と「感情に対応する」という2点にフォーカスをあててどういう言葉選びがあるかを考えたり、どういうコミュニケーションスキルがあるのかを教えていただきました。ワイルドな医局での雰囲気とは裏腹に大西先生は繊細に丁寧に話し方や「間」の開け方を工夫されていて、なるほどと思うポイントがいくつも見つかりました。
ワークを挟みながらレクチャーを受けたあとは実践練習。実践はロールプレイ形式で、「キレ気味で食って掛かってくる患者家族に対してBad newsをどう伝えるか」というお題で医師役をやらせてもらいました。実際にやってみて、そのあとでリプレイ検証しながら適切な対応をみんなで議論して大西先生のアドバイスを受けつつより良い方向にもっていくという流れでした。
今までの僕はキレ気味の患者に適切な対応が出来ず、火に油トーキングで怒りのボルテージを上げていましたが、講義を受けた後の私は冷静に受け止めながら情報を伝えるということが出来たと思います。
実際の診療の場面でも多いに役立つ特別講義でした。
大西先生お忙しいところありがとうございました。
専攻医1年 森井 貫
北茨城市民病院附属家庭医療センター8周年のお祝い
2023年9月23日テーマ:筑波総合診療グループ, 北茨城
北茨城市民病院附属家庭医療センターは、今年で開院から8年になりました。8周年を記念して、先日センターでお祝いの会を行いました。
お祝いの会は、スタッフにお昼時間を利用して集まってもらい、記念飾りを作りながら、センター長の五十嵐先生お手製のマドレーヌをいただきました。マドレーヌはお店に負けない本格的な味で(しかも焼きたて!)、とても美味しかったです。
記念飾りは、8の字を下書きした用紙をスタッフ各々に自由にデコレーションしてもらい、1つの絵にまとめました。皆さん工夫を凝らして作ってくださり、力作ぞろいでした。完成した作品は待合室に飾り、患者さんにもコメントを書き込んでもらえるようにしました。「親子でお世話になっています」「声でわかってくれてありがとう」など、8年の歴史を感じる温かいコメントをいただいています。
これまでセンターで勤務してこられた方々のつくりあげてきた地域での役割や信頼を、これからも大切にして業務に励みたいと思います。
北茨城にお越しの際は、ぜひ家庭医療センターへ見学にいらしてください。
北茨城市民病院附属家庭医療センター 鈴木李理
第5回総合診療塾のお知らせ(10/6アルコール)
2023年9月16日テーマ:筑波総合診療グループ
【第5回総合診療塾のお知らせ】
当科では毎月全国の医学生を対象にzoomで総合診療に関する基礎知識のレクチャーを行っています。
今回のテーマ は「アルコール」です。
身近なお酒の対処、皆さんはどれくらいご存じですか?
どういった飲み方が推奨されるのか、飲みすぎによる害、危険なサインと対処法など、
参加者自身が日常的に使える知識から、
医療者として使える具体的な声掛け・考え方など、
盛りだくさんの最新情報を短時間で整理してお伝えします。
「無料オンライン」開催!場所にとらわれず、全国どこからでも参加可能です。
主な対象者: 全国の医学生(低学年~高学年)
日 時: 令和 5 年 10 月 6 日(金) 18:00 ~ 19 : 30
講 師: 筑波大学附属病院 総合診療科 吉本 尚先生
申込みはこちらをクリックしてください。
たくさんの方のご参加をお待ちしております。
なお、総合診療塾は1年を通して複数回行っています。もし今回都合が悪い方でも別の機会にぜひご参加ください。
<令和5年度スケジュール>
第 5回 10月 6日(金) アルコール
第 6回 11月 6日(月) EBM
第 7回 12月14日(木) 多職種連携
第 8回 1月19日(金) 行動変容
第 9回 2月26日(月) 健康の社会的決定要因
第10回 3月13日(水) ポリファーマシー
帯状疱疹ワクチンに関する研究論文がパブリッシュされました
2023年9月16日テーマ:学術活動(学会発表・論文・書籍), 筑波総合診療グループ
稲葉@笠間&大学です。
春田先生、後藤先生、前野先生に御指導いただきながら大学院生として進めてきた帯状疱疹ワクチンの研究論文がパブリッシュされ、
大学からもプレスリリースが出ましたので、共有させていただきます。
プレスリリース
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/medicine-health/20230901140000.html
論文
https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/21501319231192760
掲載までは長い道のりでしたが、
先生方のご指導で何とか辿り着くことができました。
本当にありがとうございました!
自分が臨床のフィールドとしている笠間で行った研究がこうして世界に発信できたこと、非常にうれしく思います。
研究の面でも貢献できるよう、引き続き頑張りたいと思います。
笠間市立病院&筑波大学 稲葉 崇
久々の現地レジデントデイ
2023年9月10日テーマ:筑波総合診療グループ
8月26日に専攻医3年目のレジデントデイが開催されました.
コロナ禍につき,オンラインが定番となっていましたが,この度,1年半ぶりに対面開催となりました.
(レジデントの皆さん)
年次が進むにつれて,研修先もバラエティに富んでくるため,各々の経験の共有が貴重で新鮮なものであると気づかされます.珍しい症例や成功/失敗体験,私生活のこと,愚痴などあらゆることを心理的安全性の確保された場で指導医の先生方とともに話合える良さがあります.
仲間のポートフォリオが次々完成していくのを見て,尻に火がつけられるのもまた,良い効果なのでしょう.
最後には,秘書の谷さんから手作りの差し入れが届けられ,枯渇しそうだったエネルギーは満タンまで補給されます.明日からの業務も頑張れそうです.
専攻医3年目 石塚大暉
総合診療塾特別会のお知らせ(9/5)
2023年8月15日テーマ:筑波総合診療グループ
この度、総合診療塾特別回として、9月5日(火)夜にオレゴン健康科学大学家庭医療科の大西恵理子先生をお迎えして「重症患者さんや家族とのコミュニケーションを効果的にかつ上手にできるための技術」についてご講演いただくこととなりました。
重症患者さんや家族とのコミュニケーションを効果的にかつ上手にできるための技術を紹介します。
重症患者さんとその家族に命に関わるお話をすることは医療者にとって非常に大切な任務でありながら重荷と感じることはしばしばあります。
ただ、コミュニケーションの技術は学習し、練習することによってさらに上手になり苦手意識も緩和させることにつながることは証明されています。
米国で医療の研修を受けた6人の医師が集まり米国VitalTalk®(https://www.vitaltalk.org) が20年以上に渡って教えているエビデンスに基づいた教育方法を日本の医療者に広めるために2019年から講習会を提供し、ついにかんわとーく®を設立しました。
この度はその講習会の短縮バージョンを提供し実際に現地参加する2名の参加者(総合診療科専攻医)にもロールプレイを体験してもらいます。
いつもは学生のみが対象の総合診療塾ですが、今回は研修医、医師の方も幅広くご参加いただけます。また、今回は現地開催+オンラインのハイブリッド形式での開催となります。
米国VitalTalkについての講習を無料で受けられる機会はなかなかありません!
この機会をぜひお見逃しなく!
主な対象者: 全国の医学に関わる方々どなたでも
日 時: 令和 5 年 9 月 5 日(火) 18:00 ~ 20 : 00
方 法: 【オンライン参加の方】討議室30分前になりましたらイベントページよりZoomに入室が可能となります
【会場参加の方】筑波大学地域医療システム研究棟2F にお集まりください
お申込みはこちらからお願いします。(現地参加の方もお申込みお願いいたします)
皆様のご参加をお待ちしております。
(2023年12月17日追記:レバレジーズ株式会社のサイトに当ページがリンクされています)
第4回総合診療塾のお知らせ(9/1ヘルスプロモーション)
2023年8月15日テーマ:筑波総合診療グループ
【第4回総合診療塾のお知らせ】
当科では毎月全国の医学生を対象にzoomで総合診療に関する基礎知識のレクチャーを行っています。
今回のテーマ は「ヘルスプロモーション」です。
ヘルスプロモーションとは、「人々が自らの健康とその決定要因をコントロールし改善できるようにするプロセス」のことです。
個人の健康に対応するだけではなく、その地域、社会全体の健康にアプローチしていく方法です。
地域診断という手法を用いて、人々の暮らしを知り、課題を見つけ、ヘルスプロモーションへつなげるための効果的なスキルを紹介します。
いくつかのヘルスプロモーション事例を通して、
『地域をみる』を具体的にイメージできるようになります。
「無料オンライン」開催!場所にとらわれず、全国どこからでも参加可能です。
主な対象者: 全国の医学生(低学年~高学年)
日 時: 令和 5 年 9 月 1 日(金) 18:00 ~ 19 : 30
講 師: 筑波大学附属病院 総合診療科 阪本 直人先生
申込みはこちらをクリックしてください。
たくさんの方のご参加をお待ちしております。
なお、総合診療塾は1年を通して複数回行っています。もし今回都合が悪い方でも別の機会にぜひご参加ください。
<令和5年度スケジュール>
第 4回 9月 1日(金) ヘルスプロモーション
第 5回 10月 6日(金) アルコール
第 6回 11月 6日(月) EBM
第 7回 12月14日(木) 多職種連携
第 8回 1月19日(金) 行動変容
第 9回 2月26日(月) 健康の社会的決定要因
第10回 3月13日(水) ポリファーマシー