【参加者募集】第7回総合診療塾(12月10日 プライマリケアでみる糖尿病)
2024年11月9日テーマ:筑波総合診療グループ
【第7回総合診療塾のお知らせ】
当科では毎月全国の医学生を対象にzoomで総合診療に関する基礎知識のレクチャーを行っています。
今回のテーマ は「プライマリケアでみる糖尿病」です。
予備軍も含めると糖尿病患者は2000万人を超えるとされています。
つまり6人に1人が糖尿病(+予備軍)ということになり、将来何科に進もうとも、ほぼほぼ必ずあなたの目の前に現れるはずです。
これだけの患者を全て専門医が診るのは非現実的であり、目の前の糖尿病患者にどうアプローチしていいのか分からない・・・ ということのないように解説をします。
また上手くいかないときにどう考えていったらいいか、についても触れたいと思います。
題して「総合診療医が語る糖尿病患者のみかた」です。お楽しみに!
「無料オンライン」開催!場所にとらわれず、全国どこからでも参加可能です。
主な対象者: 全国の医学生(低学年~高学年)
日 時: 令和 6年 12月 10日(火) 18:00 ~ 19 : 30
講 師: 筑波大学附属病院 総合診療科 鈴木 將玄 先生
申し込みはこちらから。
たくさんの方のご参加をお待ちしております!
なお、総合診療塾は1年を通して複数回行っています。もし今回都合が悪い方でも別の機会にぜひご参加ください。
<令和6年度スケジュール一覧>
第 7回 12月10日(火) プライマリケアでみる糖尿病
第 8回 1月 17日(金) 臨床推論の基本的な考え方(しびれ編)
第 9回 2月 18日(火) 感染症診療の基本+誤嚥性肺炎
第10回 3月 17日(月) 臨床推論の基本的な考え方(全身倦怠感編)
水戸市の小学校でがん予防教室を行いました
2024年11月2日テーマ:筑波総合診療グループ, 水戸
みなさんこんにちは。つくば家庭医・病院総合医プログラム専攻医1年目の福地晴彦と申します。今回私は水戸市で10月15日に小学生を対象としたがん予防教室を担当させていただきました。
指導医の久野先生のご指導のもと準備を行い、小学生にとってはあまり馴染みのないがんという病気を説明するため、なるべくわかりやすく、そして興味を持っていただけるように工夫を凝らしました。当日は5年生6年生合わせて60名近くの生徒さんが集まり、さらに保護者の方や先生方も合わせて70名近い方々に参加していただきました。早速がんについてどんなイメージがあるか一人の生徒さんに質問してみたところ、「がんは細胞分裂の異常によっておこる病気だと思います」と100点満点の回答が返ってきて驚きました。○×クイズ形式による参加型のスタイルで授業を行いましたが、塩分過剰摂取や野菜不足とがんとの関連や、飲酒や喫煙の発がんリスクについてほぼ全員が正答できました。規則正しい食生活の重要性や、過量飲酒や喫煙の危険性についてこれまでの授業でよく習っていることが伺えました。
授業終了後はたくさんの生徒さんから質問をいただき、「辛い物や酸っぱい物は大丈夫ですか」、「キムチが好きなんですけど食べない方がいいですか」、「運動が苦手だけど大丈夫ですか」、などなど小学生の純粋な質問に対して、自分自身も明確な答えを出すことが難しいと感じました。授業で用いたワークシートの感想欄には「大人になってもタバコは絶対に吸わない!」「なにもなくてもがん検診を受ける!」とほとんどの方が記載していました。タバコの危険性については一番伝えたかった部分でしたので、多くの人が覚えてくれたのはとても嬉しかったです。学校教育の大切さや教えることの喜びを実感しました。
今回自分にとっては初めての講演の場でありましたが、指導医の久野先生の丁寧なご指導のおかげで何とか無事にやり遂げることができました。大変学びの多い素晴らしい機会をいただきました。水戸市健康づくり課の皆様、新荘小学校の先生保護者の皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。
今後も地域の皆様に貢献できるような医師になるべく研鑽に励んでまいります。
専攻医1年目 福地晴彦
ひたちおおみや楽市に参加しませんか?
2024年10月23日テーマ:常陸大宮, 筑波総合診療グループ
常陸大宮市で行われているまちづくり活動の一つである「ひたちおおみや楽市」につくば総診メンバーが参加します!
公式Instagramができました!
2024年10月13日テーマ:リクルート・広報, 筑波総合診療グループ
【参加者募集】第6回総合診療塾(11月11日 臨床推論の基本的な考え方 めまい編)
2024年10月12日テーマ:筑波総合診療グループ
【第6回総合診療塾のお知らせ】
当科では毎月全国の医学生を対象にzoomで総合診療に関する基礎知識のレクチャーを行っています。
今回のテーマ は「臨床推論の基本的な考え方(めまい編)」です。
「めまいがひどくて困っているんです……」
もしそんな相談をされたら、あなたはどうしますか?
めまいの患者さんに出会ったときに、何を聞けばいいのかわからない、そんなお悩みをお持ちではないでしょうか。
一口にめまいと言っても良性発作性頭位めまい症から小脳梗塞まで原因は様々です。
すぐに画像検査をした方が良い?このまま様子を見るのが良い?
どうやって判断すればよいのでしょうか。
そんな皆さんの疑問にお答えすべく、今回のセッションでは「めまい」の臨床推論の考え方について症例を交えて解説します。
ポイントを抑えた問診と身体診察でめまいの原因を特定する方法を学びましょう。
「無料オンライン」開催!場所にとらわれず、全国どこからでも参加可能です。
主な対象者: 全国の医学生(低学年~高学年)
日 時: 令和 6年 11月 11日(月) 18:00 ~ 19 : 30
講 師: 筑波大学附属病院 総合診療科 木村 紀志 先生
申し込みはこちらから。
たくさんの方のご参加をお待ちしております!
なお、総合診療塾は1年を通して複数回行っています。もし今回都合が悪い方でも別の機会にぜひご参加ください。
<令和6年度スケジュール一覧>
第 6回 11月11日(月) 臨床推論の基本的な考え方(めまい編)
第 7回 12月10日(火) プライマリケアでみる糖尿病
第 8回 1月 17日(金) 臨床推論の基本的な考え方(しびれ編)
第 9回 2月 18日(火) 感染症診療の基本+誤嚥性肺炎
第10回 3月 17日(月) 臨床推論の基本的な考え方(全身倦怠感編)
研修施設のご紹介:セントラル総合クリニック(茨城県牛久市)
2024年10月5日テーマ:牛久, サイトビジット, 筑波総合診療グループ, セントラル総合クリニック, 医学教育, レジデントの1日(施設紹介)
専攻医2年の大堀です。
2024年4月から9月までの半年間在籍した、茨城県牛久市にあるセントラル総合クリニックでの研修内容や施設のご紹介をいたします。
病院はひたち野うしく駅と牛久駅の真ん中あたりに位置します。後述する訪問診療では牛久をはじめ龍ヶ崎や稲敷エリアのお宅に伺う機会も多く、都市部から自然豊かな田園エリアまで牛久市の色々な表情を見ることができます。
業務としては主に外来診療と訪問診療を担当し、外来は総合診療科・内科・小児科・発熱外来と幅広い年代、疾患を経験できるのが特徴です。
内科外来、総合診療科外来では初回や生活習慣病の定期受診、健康診断異常、他科や他院からのご紹介など様々な主訴で受診される患者さんを診察します。小児科外来では、成人診療と内容が異なることも多く、小児科指導医のもと診療にあたっています。
訪問診療では、ご自宅や施設への定期訪問、急変時の往診対応を行なっています。疾患としては、癌終末期や心不全・慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの慢性疾患、認知症・パーキンソン病・筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの神経変性疾患など多岐にわたります。
訪問診療は病棟や外来業務と異なる点が多く、当初は戸惑うことも多くありました。使用できる薬剤やデバイスに制限があること、患者さん本人またはご家族が使用しやすい処方内容にすること、輸液製剤やポンプなどの使用物品を事前に用意し持参が必要なこと、等々・・・。また、在宅医療の仕組みや介護保険制度、レセプト関連についても指導医やメディカルスタッフに指導いただきながら、少しずつ理解を深めています。
医学教育については、指導医との振り返りや症例検討を定期的に行い、困難事例や治療方針を相談。症例検討と並行し、なるべくオンゴーイングでポートフォリオ作成ができるよう努めました。
また、一ヶ月間メンターとして臨床研修医の指導も担当し、自身の成長にもつながりました。
その他、「うしくかっぱつ体操*」の普及員の皆さん向けの養成講座で「高齢者生理とリスク管理」についての講演を行いました。健康意識の高い皆さんの質問に答えながら、自身の勉強にもつながりました。
*うしくかっぱつ体操:牛久市で考案された転倒予防のための体操
長いようであっという間の研修期間でしたが、患者さんをはじめ指導医やメディカルスタッフに支えていただき、とても有意義な研修となりました。
こちらでの経験を糧とし、今後も日々成長していければと思います。ありがとうございました。
文責:専攻医2年 大堀 葉子
※各お写真は被写体の方々の同意を得て撮影・掲載しています。
論文がアクセプトされました(Japanese family physicians’ attitudes, difficulties, and perceived significance in managing mental health problems: A qualitative study)
2024年9月29日テーマ:学術活動(学会発表・論文・書籍), 筑波総合診療グループ, 北茨城
北茨城市民病院附属家庭医療センターの梶川先生がJournal of General and Family Medicineに論文をアクセプトされました。
日本の家庭医のメンタルヘルス診療を行う態度, 困難さ,家庭医自身にとっての意義についての質的研究です。
是非ご覧ください。
【お知せ】総診メンバー作品が、只今開催中の茨城医家美術展にて展示中です。
2024年8月30日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア
皆様へ、素敵なお知らせがございます。
つくば総診かみすチームのメンバーである総合診療医 阪本氏による
波崎での心温まるストーリーを収めた写真作品が、展示されています。
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・第55回 茨城医家美術展
・会期:2024年8月27日(火)~9月1日(日) 9:00~17:00
・会場:ザ・ヒロサワ・シティ会館2階「県民ギャラリー」
(茨城県立県民文化センター、水戸市千波町697)
・一般入場無料
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この作品は、つくば総診かみすチームが、市民の皆さんと共に、松の植樹活動(防風林)を行った日の出来事が描かれています。
当日は、「ハッチポッチカフェ」という、市民の皆さんと一緒にくらしの悩み事を考える場、くらしの相談室も開催されました。この場は、つくば総診メンバーのみならず、地元の医療従事者、アーティストや有志市民、そして、全国の医療系学生たちによって創られました。
作品紹介など詳細は、ハッチポッチカフェ公式ホームページより、下記をご覧下さい。
https://hotchpotch-cafe.my.canva.site/#%E4%BB%8A%E5%BE%8C%E3%81%AE%E4%BA%88%E5%AE%9A
なお、台風接近中ですので、会場にお越しの際には天候状況に十分ご注意ください。
今年も夏セミに参加しました!
2024年8月24日テーマ:リクルート・広報, 筑波総合診療グループ, 医学教育
皆さん、こんにちは!つくば総診専攻医2年目の松田貴洲です。
今回は、先日8/3, 4に開催された家庭医療学夏期セミナー(通称夏セミ)にてセッション講師の1人として参加させて頂いたので、当日の雰囲気や参加した感想を皆さんに共有したいと思います。
そもそも夏セミとは総合診療や家庭医療に興味がある全国の医学生が一堂に会する年1回のセミナーですが、今年は5年ぶりの現地対面かつ初の大阪開催であったため、現地は例年以上に大きな盛り上がりを見せていて、1日目に我々つくば総診が担当したポリファーマシーのセッション、題して「薬deおなかいっぱい~ポリファーマシーで学ぶ家庭医療~」でも、多くの医学生の方々が参加して下さりました。
今回のテーマであるポリファーマシーは言葉自体を耳にしたことはあると思いますが、学生時代に深く学ぶ機会はなかなか無いと思います。そのため本セッションは、ポリファーマシーの定義や患者さんへの悪影響, 解決する必要性などの根本的な内容から始まり、その後具体的な処方適正化のプロセスについて解説した上で、最後に症例問題のディスカッションを行って学びを深めるような流れで構成しました。
今回私が参加した感想ですが、当日ファシリテーターとして医学生の方々と接する中で、皆さんが想像以上に症例を深くディスカッション出来ていることに感動したことを覚えています。そして何より、これだけの医学生が家庭医療に関心を持っている事実に一総合診療医として非常に嬉しく感じたと共に、私自身もより一層頑張ろうと刺激を受けることが出来ました。また来年以降も同じような機会があれば是非参加したいと思います。
翌2日目は後期研修プログラム紹介に参加させて頂きました。ここでも低学年から高学年まで幅広い年代の医学生さんが当科のブースを訪ねてくれましたが、様々な考え方を持つ医学生の方々と将来のキャリア形成や総合診療に関する疑問点などについて意見を交換することが出来たため、私自身にとっても非常に有意義な時間となりました。今回のイベントをきっかけとして、今後も医学生の皆さんが感じている総合診療の疑問やキャリアに関する不安を少しでも解消出来るように当科から発信を継続していきたいと思います。
改めて、この度は当科のセッションやプログラム紹介にご参加頂きありがとうございました。今後とも我々つくば総診をよろしくお願いします!
つくば総診プログラム紹介動画ができました!
2024年8月2日テーマ:筑波総合診療グループ
つくば総診プログラム紹介動画が今年もできました!
動画は下記よりご参照ください。(外部サイト:Vimeoに飛びます)
前半が前野教授からのプログラム説明、後半が専攻医の生の声という構成となっています。
現在所属している専攻医10名に「なぜ、つくば総診?」「どう、つくば総診?」をテーマに取材を行い、まとめて動画にしています。
つくば総診の魅力がぎゅっと詰まった動画になっていますので、ぜひご覧ください!
★第3回プログラム説明会まであと少しです!★
今年最後のプログラム説明会が8月11日(日)を予定しています。
まだ参加者を募集しておりますので、興味がある方は是非ご参加ください!
申し込みはこちらからお願いいたします。
初めてのレジデントデイ
2024年7月14日テーマ:筑波総合診療グループ
2024年5月17日初めてのレジデントデイがありました!
まだ仕事が始まって1ヶ月半というところでしたが、それぞれ濃厚な1ヶ月を過ごしていたようで、大変だったことやできたことなど振り返りをしました。
私は大学の外来で時間をかけて鑑別を考えることをメインに行っており、臨床推論や診断エラーについて学びが多い1ヶ月でした。
同期それぞれが各病院での苦労があり、学びがあり、努力しているお話を聞いてとても刺激になりました。
レジデントデイを通じて、悩みを聞いてもらったり、同期の頑張りをみることでとても元気をもらいました。まだできていない同期会をそのうちやりたいと思います!
専攻医1年 中田里菜子
日本プライマリ・ケア連合学会学術大会でポスター発表を行いました!
2024年6月23日テーマ:学術活動(学会発表・論文・書籍), 筑波総合診療グループ
みなさんこんにちは! 専攻医2年目の加納です。
今回は2024年6月7日(金)~9日(日)に浜松で開催された第15回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会に参加した様子をお伝えします。
私は初めてポスター発表をさせていただきました。
初期研修医の頃に学会でのオンライン発表の経験はあったのですが、現地での発表は初めてだったため、とても緊張しました。 また座長も務めさせていただき、何もかも初めてだらけの学会参加となりました。 現在私は育休中なのですが、先生方のご指導もあり無事ポスター制作から発表まで完遂することができ大変嬉しいです。 発表に対するハードルも自分の中で下がったような気がします。 (個人的には一緒の参加してくれた夫と娘にも感謝です……!)
また、今回は先輩の専攻医の先生が作った、つくば総診のポスターテンプレートを使わせていただきました(ありがとうございます!)。 目立つ色なのでつくば総診のポスターが見つけやすく、現地でも好評でした。今年はたくさんの専攻医がポスター発表を行いました。 来年以降、皆さんも是非このテンプレートを使っているポスターを見つけてみてください!
やはり学会は現地参加できるととても楽しいです!
来年の学術大会は札幌とのことで、楽しみにしたいと思います。 ここまで読んでいただきありがとうございました。
【参加者募集】第4回総合診療塾(7月23日 バイタルサイン)
2024年6月15日テーマ:筑波総合診療グループ, 医学教育
【第4回総合診療塾のお知らせ】
当科では毎月全国の医学生を対象にzoomで総合診療に関する基礎知識のレクチャーを行っています。
今回のテーマ は「バイタルサイン」です。
バイタルサインを制するものが、診療を制す!
バイタルサインは、身体の異常の緊急度や重症度を迅速に教えてくれます。
患者さんのバイタルサインを知ることで、「危ない!」、「急ぎ!」、「ひとまず大丈夫そう」など判断できます。
バイタルサイン、すなわち血圧や心拍数(+脈拍数)、呼吸数、SpO2、体温を正確に深く解釈することができるようになれば、患者さんの症状と組み合わせることで、患者さんの病気にググッと迫ることができます。
そんな強力な武器であるバイタルサインも、測り方を知らなければ、解釈の仕方を知らなければ使えません。
今回のセッションでは、バイタルサインの測り方となかなか習えない(!)押さえておくべきコツ、系統的な解釈の仕方を御紹介します。
受講して頂くことで、皆さんはバイタルサインを正確に、そして慎重に解釈することができるようになるでしょう。
皆さんがバイタルサインをみるのが楽しみになるような、たくさんのTIPSを準備をしてお待ちしております!
「無料オンライン」開催!場所にとらわれず、全国どこからでも参加可能です。
主な対象者: 全国の医学生(低学年~高学年)
日 時: 令和 6年 7月 23日(火) 18:00 ~ 19 : 30
講 師: 筑波大学附属病院 総合診療科 橋本恵太郎 先生
申し込みはこちらから。
たくさんの方のご参加をお待ちしております!
なお、総合診療塾は1年を通して複数回行っています。もし今回都合が悪い方でも別の機会にぜひご参加ください。
<令和6年度スケジュール一覧>
第 4回 7月23日(火) バイタルサイン
第 5回 9月 3日(火) 緩和トーク
第 6回 11月11日(月) 臨床推論の基本的な考え方(めまい編)
第 7回 12月10日(火) プライマリケアでみる糖尿病
第 8回 1月 17日(金) 臨床推論の基本的な考え方(しびれ編)
第 9回 2月 18日(火) 感染症診療の基本+誤嚥性肺炎
第10回 3月 17日(月) 臨床推論の基本的な考え方(全身倦怠感編)
「高齢者施設の服薬簡素化提言」に、当大学院メンバーらによる論文が引用されています
2024年5月24日テーマ:総合診療塾, 学術活動(学会発表・論文・書籍), 筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 未来医療GP, 地域包括ケア
2024年5月17日、一般社団法人日本老年薬学会から「高齢者施設の服薬簡素化提言」が発表されました。詳細はこちらからご覧いただけます。
この提言には、つくば総診の大学院(筑波大学大学院地域医療教育学分野)メンバーらによる論文が引用されています。現場では既に実施されていることも多いかと思いますが、この提言は患者さんや現場の負担を軽減するための大きな一歩です。総合診療医の皆様も多くの施設を訪問されているかと思います。抜粋してご紹介いたしましたので、参考にしていただければ幸いです。
提言1: 服薬回数を減らすことによる多くのメリット
服薬回数を減らすことで、以下のような多くのメリットが期待できます:
- ・誤薬リスクの低下
- ・医療安全の向上
- ・入所者/入居者の服薬負担軽減
- ・服薬アドヒアランスの向上
- ・施設職員の与薬負担軽減
- ・勤務の平準化
提言2: 服薬は昼1回にまとめることを積極的に検討する
施設職員の多い昼に服薬を集約することで、さらなるメリットが期待できます。ただし、以下の点に注意が必要です:
- ・昼服用に適さない薬剤がある
- ・療養場所の変更時には見直しが必要
この提言が、国民と医療者の安全とQOL(生活の質)向上の一助となれば幸いです。
【引用された論文】
● Shoichi Masumoto 1 2, Mikiya Sato 3 4, Kenji Momo 5, Aya Matsushita 6, Kosuke Suzuki 5, Hiroshi Shimamura 5, Tadanori Sasaki 5, Jun Hamano 7.
Development of medication regimen complexity index: Japanese version and application in elderly patients. Int J Clin Pharm. 2021 Aug;43(4):858-863. doi: 10.1007/s11096-020-01185-z. Epub 2020 Nov 2. PMID: 33136252.
1 Department of Family Medicine, General Practice and Community Health, Faculty of Medicine, University of Tsukuba.
2 Department of General Medicine, Tsukuba Central Hospital, Ushiku, Japan.
3 Health Services Research and Development Center, University of Tsukuba, Tsukuba, Japan.
4 Health Services Center, Human Resources Group, Sumitomo Heavy Industries, Ltd., Tokyo, Japan.
5 Department of Pharmacy, Showa University Hospital, Tokyo, Japan.
6 Welcia Yakkyoku Co. Ltd., Tokyo, Japan.
7 Division of Clinical Medicine, Faculty of Medicine, University of Tsukuba, Tsukuba, Japan.
● Shoichi Masumoto 1 2, Mikiya Sato 3 4, Tomotsugu Yamakawa 5, Shuhei Hamada 6, Takashi Inaba 1, Yoshihiro Kataoka 1, Sachiko Ozone 1, Shoji Yokoya 1, Jun Hamano 7.
Evaluation of changes in prescription among Japanese elderly patients before and after transition to home care. J Gen Fam Med. 2021 Nov 8;23(2):94-100. doi: 10.1002/jgf2.506. PMID: 35261856; PMCID: PMC8888811.
1 Department of Family Medicine, General Practice and Community Health, Faculty of Medicine University of Tsukuba Tsukuba Japan.
2 Department of General Medicine Tsukuba Central Hospital Ushiku Japan.
3 Department of Health Services Research, Faculty of Medicine University of Tsukuba Tsukuba Japan.
4 Health Services Center, Human Resources Group Sumitomo Heavy Industries, Ltd Tokyo Japan.
5 Graduate School of Comprehensive Human Sciences University of Tsukuba Tsukuba Japan.
6 Yamato Clinic Sakuragawa Japan.
7 Division of Clinical Medicine, Faculty of Medicine University of Tsukuba Tsukuba Japan.
公式LINE卓上ポップを作成しました
2024年6月1日テーマ:リクルート・広報, 筑波総合診療グループ
つくば総診では、2024年5月で公式LINEを設立しちょうど1年が経過しました。
この度、公式LINEの存在を広く知らせるため、卓上ポップを作成しました。
若手指導医と専攻医が協力し、ホームページのイメージを踏襲して作成しました。昨年度作成したプログラム紹介ポスターと一緒に、LINE卓上ポップを各関連施設に配布しました。
おかげさまで2024年5月時点でLINEは80人以上の方にご登録していただいております。
さらに多くの皆様につくば総診の魅力をお知らせするため、今後も尽力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
北茨城市民病院附属家庭医療センター 海老澤 由香
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つくば総診ではLINEだけではなく、ブログ、X(旧twitter)、Facebookにつきましても専攻医を中心とした運営を行っています。
各SNSは下記からご覧ください。
【参加者募集】第3回総合診療塾(6月14日 臨床推論の基本的な考え方 風邪編)
2024年5月18日テーマ:筑波総合診療グループ, 医学教育
【第3回総合診療塾のお知らせ】
当科では毎月全国の医学生を対象にzoomで総合診療に関する基礎知識のレクチャーを行っています。
今回のテーマ は「臨床推論の基本的な考え方(風邪編)」です。
「風邪をひいた」といって受診される患者さんの背景には、実は色々な病気が隠れています。
そもそも風邪とはいったい何なのでしょうか?
医学的に風邪を正しく診断できるでしょうか?
今回は、実は奥深い風邪の診療について、実際の症例を混じえながら参加者の皆さんと鑑別診断を挙げて、診断を絞り込んでいくプロセスを、参加者同士のグループディスカッションを通して学びたいと思います。
これで明日からあなたも周りの人の「風邪」に対して正しくアドバイスできるようになるはずです!
「無料オンライン」開催!場所にとらわれず、全国どこからでも参加可能です。
主な対象者: 全国の医学生(低学年~高学年)
日 時: 令和 6年 6月 14日(金) 18:00 ~ 19 : 30
講 師: 筑波大学附属病院 総合診療科 孫 瑜 先生
申し込みはこちらから。
たくさんの方のご参加をお待ちしております!
なお、総合診療塾は1年を通して複数回行っています。もし今回都合が悪い方でも別の機会にぜひご参加ください。
<令和6年度スケジュール一覧>
第 3回 6月14日(金) 臨床推論の基本的な考え方(風邪編)
第 4回 7月23日(火) バイタルサイン
第 5回 9月 3日(火) 緩和トーク
第 6回 11月11日(月) 臨床推論の基本的な考え方(めまい編)
第 7回 12月10日(火) プライマリケアでみる糖尿病
第 8回 1月 17日(金) 臨床推論の基本的な考え方(しびれ編)
第 9回 2月 18日(火) 感染症診療の基本+誤嚥性肺炎
第10回 3月 17日(月) 臨床推論の基本的な考え方(全身倦怠感編)
論文掲載のご報告
2024年5月17日テーマ:学術活動(学会発表・論文・書籍), 筑波総合診療グループ
笠間でメディカルカフェをしました!
2024年5月10日テーマ:筑波総合診療グループ
笠間市立病院&筑波大学スタッフの稲葉です。
笠間市立病院では年に数回、一般市民向けの健康座談会「メディカルカフェ~みんなの相談室~」を開いています。
これは、市立病院と健康医療政策課、地域包括支援センターの3者共同で行っている取り組みで、3者が一緒の建物となり「地域医療センターかさま」としてオープンした2018年から継続的に行っています。
(参考:笠間市のメディカルカフェのお知らせ)
https://www.city.kasama.lg.jp/page/page013630.html
先日、2024年度最初のメディカルカフェが行われました!
4月から笠間市立病院で研修をしているS2松田先生、C1久保田先生、C2前島先生も参加してくれました。
今までのメディカルカフェは座学&懇談という室内型の企画がメインでしたが、
今年はもっと参加型の要素を入れよう!ということで、今回は初めての屋外型企画「ヘルスロードを活用したウォーキング教室」をしました。
(参考:ヘルスロードについて 茨城県ホームページ)
https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/yobo/zukuri/herusuro-donituite.html
今回は一般市民の方10人が参加してくださいました。
まずはみんなで準備体操をし、ヘルスロード2.3㎞をみんなでウォーキングしました。
専攻医の先生方も、市民と話しながらウォーキングをし、栗の木が立ち並ぶ笠間の町を歩くことでつくばや水戸との違いを感じているようでした。
治療 Vol.106, 2024年2月号「ロスジェネを診よう」に寄稿させて頂きました!
2024年5月11日テーマ:学術活動(学会発表・論文・書籍), 筑波総合診療グループ
専攻医4年の巴です。遅くなりましたが、月刊誌 治療 Vol.106, No.2, 2024年2月号「ロスジェネを診よう」に、入局同期の石塚先生、川瀬先生、巴がそれぞれ片岡先生、木村先生、稲葉先生にご指導頂き、「壮年期に多い問題」、「壮年期のヘルスプロモーション」の各論を執筆させて頂きました。
(「ロスジェネ」とはロストジェネレーションの略で現在40〜50代前半程度の壮年期の年代の方です。壮年期の年代の方の疾患や健康増進などについて幅広く解説しました)
初めての医学雑誌の執筆で、形に遺る嬉しさと責任を感じながら、より正確なエビデンス、誤字脱字、読者の興味・関心に応えることに留意して執筆致しました。
本号の編集幹事が医局の大先輩である、みぞのくちファミリークリニックの髙木 博先生であったご縁もあり、お声がけ頂きました。つくば総診の繋がりを実感しました。
貴重な経験を積ませて頂き、ありがとうございました!
専攻医4年 巴 悠記
論文掲載のご報告
2024年4月29日テーマ:学術活動(学会発表・論文・書籍), 筑波総合診療グループ
専攻医2年の島崎千奈です。
この度、ケースレポートがCureusに掲載されましたのでご報告致します。
Hyperosmia and Hypergeusia As Potential Clues in Diagnosing Adrenal Insufficiency: A Case Report
昨年秋に大学総診の外来で経験した、嗅覚過敏・味覚過敏を契機に副腎不全の診断に至った症例です。
「半年前からの食欲不振、体重減少」を主訴に近医よりご紹介となった症例でした。
大学総診では症候学などを題材に毎日朝レクチャーが行われています。
ちょうどその日の朝レクチャーは「食欲不振」がテーマで、横谷先生より「食欲不振について問診する際には、口腔内・嚥下・消化器のどこに問題があって食欲不振につながっているのか、系統的に聴取するように」とのレクチャーをして頂きました。
外来で実践してみたところ、「食べ物の味が塩辛く感じるようになった」とのお話しがありました。
そこで、以前に医学雑誌『総合診療』で「副腎不全では嗅覚、味覚、聴覚が過敏になることがある」「嗅覚過敏をみたら、副腎不全、妊娠、片頭痛を鑑別に挙げる」と読んだのを思い出し、close-ended questionで尋ねたところ、嗅覚過敏の症状もあることが分かり、副腎不全を想起し診断に繋げることができました。
大学総診の初診外来研修ではじっくり時間をかけて問診や身体診察を行い、その日のうちに指導医とともに振り返りレビューも行うので非常に勉強になります。気になる研修医の先生は、是非一度見学にいらしてください!
ケースレポート執筆は初めての経験で、「ケースレポートとは何か」というところから学ぶ必要がありましたが、1から事細かにご指導頂き、先生方に度重なる添削をして頂きましたおかげで、この度、Cureusに無事acceptされました。
今回、日頃の座学で学んだことを活かして診断に繋ぐことができ、臨床の楽しさを実感しました。また、このような印象に残る症例を自身初のケースレポートとして報告できたことも大変嬉しく思います。
最後になりましたが、執筆に際し厚くご指導頂きました先生方には心より感謝申し上げます。