筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

「産業医 交流会&勉強会2023」学生レポート~中編~

2023年12月27日テーマ:筑波総合診療グループ, 神栖, 未来医療GP

筑波大学 医学類M4の山本さんが、2023年11月25日(土)~26日(日)の二日間に渡って開催された「第5回 交流会を兼ねたリアル産業医勉強会」に参加して、感じたことをレポートしてくれました。3回に渡って、お送りいたします。

 

 

初日の鹿島港内クルージングの後は、神栖産業医トレーニングセンターで研修中の三人の先生のお話を伺いました。

専攻医が、「ここ以外で、大学卒業後に産業医の訓練を受ける場所がない」という話をしており、その印象が強く残りました。

さらに、メンタル勉強会や東洋医学勉強会など、幅広い勉強会が行われており、医学的な内容を継続して学び続けられる環境であることが分かりました。

あの梶木 繁之先生も、神栖産業医トレーニングセンターの非常勤指導医をされています。

また、企業検診やメンタル面談などの産業医の業務に加えて、時にはバーベキューやその他のアクティビティを通じて、メンバー同士が交流し、ワークライフバランスを大切にしている様子も伺えました。お話しを聞けば聞くほど、先生方の働く姿を実際に見学したいという思いが一層強くなりました。

専攻医によるプレゼン

専攻医によるプレゼンの後は、安藤明美先生によるレクチャー『臨床脳と産業医脳の使い分けのコツ』。

下記事例を交え、安藤明美先生によるレクチャーが行われました。 ①【適応障害】➡【復帰】の困難事例 ② 救急車を呼ぶか否か悩ましいケース ③ 予防医学の観点から、その場にいない家族の巻き込み方 ④ 疾病理解と両立支援

病院では高齢者を診ることが多いが、疾病が重症化する前の若い世代のうちに介入できれば、病気を予防することができるというお話しなどがありました。実際の症例をもとに説明していただき、総合診療医の経験を活かすことで産業医としてのアプローチがより効果的になったり、逆に産業医の経験を臨床でも活かすことができたりするなど、両方を実践することのメリットを実感しました。

その後の懇親会では、先生方と夕食を共にし、様々な話を伺うことができました。

神栖横丁(レストラン街)にて

自分の進路を考える上で貴重なお話を聞くことができ、大変有意義な時間となりました。

勉強会の会場。鹿島セントラルホテル(神栖市)。神栖産業医トレーニングセンター 統括指導医 田中産業医らの尽力により、日医認定産業医制度指定研修会の基礎研修・生涯研修の両方に対応。単位取得が土日の受講だけで完結できるようにした極めてレアな場所。東京駅からの高速バス駅直結のため、全国から毎年多くの受講者が集まる。

後編につづく

【目次】
 前編
 後編

 

 

 

 

【産業医のトレーニングを受けたい方へ】
神栖産業医トレーニングセンター(茨城県神栖市)では、鹿島臨海工業地帯で活躍する日本産業衛生学会の指導医らが在籍し、産業医業務を通して、実地トレーニングが受けられます。
特徴:鉄鋼業をはじめ、多様な業種の企業があることから、ほぼ全領域の有害業務の管理などが経験できる極めて貴重なセッティングです。

https://www.kohp-tc.com/doctors.html

筑波大学総診チームが神栖済生会病院に、常勤で多数勤務しております。そのため、総診のスキルを維持しつつ、産業医の資格取得・産業医研修を受けることができ、同時に在宅医療専門医も取得できるコースをご用意しています。

つくば総診公式ホームページより、将来のキャリアパス「産業医」
https://soshin.pcmed-tsukuba.jp/training/careerpath/

【交流会を兼ねたリアル産業医勉強会】とは・・・
神栖産業医トレーニングセンター × つくば総診による協働企画。2016年から活動。詳細は下記をご覧下さい。
https://meet-sangyoui.peatix.com/?lang=ja