筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

2022年度卒業セミナー 1日目

2023年2月24日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 筑波メディカルセンター病院, 水戸, 北茨城, 笠間, 神栖, 大森医院, 利根町, 大和クリニック, セントラル総合クリニック, 霞ヶ浦医療センター, 未来医療GP, 医学教育, レジデントの1日(施設紹介)

総合診療科専攻医1年鈴木綾香です。

はやいもので、卒業セミナーの季節となりました。
今年度は、2月18日(土)・19日(日)の2日間にわたって開催されました。
3年ぶりの現地開催が実現し、オンライン配信のハイブリッドでしたが、多くの先生方がお忙しい中にも関わらず、現地に集まりました。

 

今年度は、佐藤瑠美先生、鈴木李理先生、幸田千佳先生の3名の専攻医が卒業しました。

1日目は、前野先生の講演から始まり、卒業生のポートフォリオ発表会を経て、木澤義之先生の講演がありました。
木澤義之先生は、日本緩和医療学会理事長でもあり、筑波大学卒業生、そして前野先生の同級生でもあるのです。

 

前野先生からは、今後のつくば総診の発展や展望を含めた話があり、総合診療医を目指すものとして兜の緒を締める気持ちとなりました。

 

ポートフォリオ発表では、先輩方がどのように臨床で苦労され、解決されたのかを聞くことができ、大変勉強になりました。

 

木澤先生のご講演では、他では聞けないであろう、日本の緩和医療の歴史や将来、緩和医療と総合診療医の親和性、先生が取り組んでいる研究など、とても興味深い内容でした。

さて、今回ご卒業された先生方、本当におめでとうございます。

お忙しい中講演してくださいました木澤先生、前野先生、そして、当日来場された先生方に改めてお礼申し上げます。
先生方の今後のますますのご活躍をお祈り申し上げます。

2日目の卒業セミナーの様子は専攻医1年の都田先生の投稿をご覧ください。

専攻医1年 鈴木綾香

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2022年度 卒業セミナー(2日目)

2023年2月24日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 筑波メディカルセンター病院, 水戸, 北茨城, 笠間, 神栖, 大森医院, 利根町, 大和クリニック, セントラル総合クリニック, 霞ヶ浦医療センター, 未来医療GP, 医学教育, レジデントの1日(施設紹介)

筑波大学総合診療科で研修をさせていただいております、S1の都田佑樹です。

オンサイトでの開催は3年ぶりとのことでしたが、私にとって本年が初参加でした。
何かとバタバタとした中で卒業セミナーの委員をさせていただきましたが、普段お会いできない先生方にお会いできて、とてもうれしかったです。

 

2日目は、卒業生それぞれの今までの研修の振り返りプレゼンから始まりました。
皆さんのバックボーンから知ることができ、研修の苦労などがありありと浮かんでいて大変興味深いプレゼンテーションでした。

 

 豪華な中華弁当を挟んで午後のCSA(Clinical Skills Assessment)、KFs(Key features test)の時間が始まります。
CSAはレジデントを対象に様々な臨床シーンを切り取って患者さんにどう伝えるか、どうアセスメントをするかの医療面接です。非常に緊張しますが、指導医の先生からのフィードバックもとても参考になり、建設的なものなので実りのある時間でした。

 

KFsはマークシート形式のテストですが、点数が公表されるわけでもなく、自身の臨床知識をアップデートする目的のものです。解答解説は参考文献も載っており、とても身になるテストでした。
CSAもKFsもどちらも自分の今までの医療面接の在り方、臨床能力を見直すきっかけになりました。来年はもっとうまくできるように本年一年努力したいと思います。

さて、新型コロナウイルスの蔓延(まんえん)のため、ようやく再開できたオンサイト卒業セミナーでした。
来年もオンサイトで開催できることを楽しみにしています。

本年ご卒業される先生方、ご卒業誠におめでとうございました。
これからのますますのご活躍をお祈り申し上げます。

 

専攻医1年 都田佑樹

 

関連ページ:卒業セミナー(1日目)はこちら

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専攻医1年目 山田医師の研修施設 見聞録 その4:ひたち太田家庭医療診療所 編

2022年8月7日テーマ:サイトビジット, 筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 大森医院, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育, レジデントの1日(施設紹介)

ひたち太田家庭医療診療所は、大森医院の分院です.

 

ひたち太田家庭医療診療所ホームページより

 

主な業務は外来、訪問診療、施設回診、地域診療です.

看護師、ケアマネ、セラピストとも距離が近く、皆様が笑顔だったのが印象的でした。
水戸やひたちから初期研修医の受け入れをしており、地域にいながら後輩指導もできるのも魅力の1つです.

患者層は小児〜若年者〜高齢者と一度の外来の中でも様々です.

ひたち太田家庭医療診療所の院長は、医師8年目の木村先生(つくば総診の先輩)です.若手医師が主に業務をしており、診療所皆んなで高めていこうという素晴らしい雰囲気を肌で感じることができました.

本院である大森医院では、『過疎医療はおもしろい! 僻地医療に心血を注ぐ、赤ひげ先生の挑戦』執筆者の大森英俊先生よりご指導いただけます.

診療所研修という点は同じですが、大森医院、ひたち太田家庭診療所と、患者層や地域性、指導体制が違う場で勉強できることができます.

 

【参考】ひたち太田家庭医療診療所のホームページ
【参考】大森医院で学べることなどの詳細(つくば総診後期研修サイトより)

 

『専攻医1年目 山田の研修施設 見聞録シリーズ 全5回』
その1:神栖済生会病院 編
その2:神栖産業医トレーニングセンター編
その3:利根町国保診療所 編
その4:ひたち太田家庭医療診療所 編
その5:北茨城市民病院附属家庭医療センター 編

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後期研修のローテ先を探して。専攻医1年目 山田の研修施設 見聞録シリーズ

2022年8月4日テーマ:サイトビジット, 筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 北茨城, 神栖, 大森医院, 利根町, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育, レジデントの1日(施設紹介)

皆さん、こんにちは!
つくば家庭医・病院総合医プログラム(以下つくば総診)
専攻医1年目山田辰樹です.

つくば総診には、様々なセッティングが用意されており、その中から自分に合った研修を作り上げていきます.

今回、後期専門研修先である神栖済生会病院および神栖産業医トレーニングセンター、利根町国保診療所、ひたち太田家庭医療診療所(大森医院)、北茨城市民病院附属家庭医療センターを見学させていただきました。

これから、少しずつ後期専門研修施設を私なりに、皆さんへご紹介して行きたいと思います。

題して、『専攻医1年目 山田の研修施設 見聞録シリーズ 全5回』
どうぞご期待ください。

 

その1:神栖済生会病院 編
その2:神栖産業医トレーニングセンター編
その3:利根町国保診療所 編
その4:ひたち太田家庭医療診療所 編
その5:北茨城市民病院附属家庭医療センター 編

 

さて、たくさん見学させていただいた結果、どの施設も魅力的であり、来年以降の研修先を大変迷っております.

贅沢な悩みだと思います.
同じ悩みをしてみたい方は是非見学にいらしてください.
待ってま~す。

 

専攻医(後期専門研修医)1年 山田辰樹より

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つくば家庭医・病院総合医プログラム オンライン説明会2022

2022年4月8日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 筑波メディカルセンター病院, 水戸, 北茨城, 笠間, 神栖, 大森医院, 利根町, 大和クリニック, セントラル総合クリニック, 霞ヶ浦医療センター, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育

みなさまこんにちは!
今年度も、つくば家庭医・病院総合医プログラム(筑波大学総合診療科)のオンライン説明会を行います。

 

【説明会予定】いずれも14:00-16:00

第一回:5月28日(土) 
第二回:7月3日(日) 
第三回:8月11日(木・祝) 

 

毎回、終了後に質問タイムを設けます。

 

 

【参加お申し込み】 こちらからどうぞ。
   (申し込みされたメールアドレスへ、開催前にzoomアドレスをお送りいたします。)

 

【概要】

・前野哲博教授によるプログラム紹介
・専攻医やプログラム修了生による体験談のプレゼンテーション
 (専攻医と修了生が、都度替わる予定ですので、毎回楽しめます)

 

終了後には少人数で個別に話すこともでき、質問や相談をしていただくことも可能です。

説明会はzoomで行い、出入り自由です。聞くだけの参加も歓迎しています。

 

【おすすめの方】
・進路を検討中の初期研修医や学生
・当プログラムに興味のある方すべて

 

 
 
皆様のご参加を
心よりお待ちしております!
 

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『餅による小腸閉塞』の論文が公開されました

2021年12月25日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大森医院

ひたち太田家庭医療診療所の木村です。

2021年12月25日公開の「日本プライマリ・ケア連合学会誌」にて
拙著『餅による食餌性小腸閉塞9例の検討』が掲載されました。
人生初の論文掲載となります。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/generalist/44/4/44_141/_article/-char/ja

2016年に餅による食餌性小腸閉塞の症例を経験した際に、木下賢輔先生から学会発表を勧められたのがそもそものきっかけでした。
その後、五十野博基先生に加わっていただき、ケースシリーズ研究として学会発表、論文化へと進めてきました。

最初に躓いたのは研究デザインの検討でした。初めての研究かつ先行文献もろくに読み込まない状態からのスタートでしたので、どんなデータを集めたものやらさっぱり、といった状況でした。当時、勤務していた水戸協同病院に定期的にT-CReDo(筑波大学つくば臨床医学研究開発機構)の先生方が定期的にいらして研究相談会を開催されていました。五十野先生のおすすめもあり、相談に伺ったところ、まとまりのない私の話と中途半端なデータを丁寧に見てくださいました。その後もたびたび相談にのっていただきました。マンツーマンで大変参考になりました。

1年かけて電子カルテの中を右往左往しつづけ、集めたデータをギリギリ2018年のJPCA学術大会に発表することができました。
そして、このまま論文化、という話をしていたところでまた躓きました。
五十野先生からは発表したものを文章に起こせば論文が書ける、と教えていただいたのですが、いざ文章を書こうとすると話がうまく繋がりません。加えて、書けば書くほど先行文献と同じ考察になっているような気がして、進まなくなってしまいました。
2018年後半から2019年前半のこの時期、仕事もあまりうまく行かずといったことも重なり、ほぼ進展なしの状態になってしまいました。

もうこのまま書けないかも、と心折れかけていたところに五十野先生から「論文まだ?」と連絡があり、やはり書かないといかんな、と思い直しました。書いても書いてもうまくまとまらず、何度も先行文献を読み直し、書いたものを頭から書き直したりしていたので、進め始めてからさらに1年かかってしまいました。
幸い、投稿と査読はスムーズに進み、今回、学会誌に掲載していただきました。

スランプの間、何も思い浮かばないという時期もありましたが、先行文献を何度も整理し直して、自分のデータと見比べて、なんとか結論を導き出すことができました。頭の中で考えいるうちはうまくいきそうなアイデアでも、書き出してみると矛盾が見つかるということも何度もありました。
振り返ってみると、研究デザインの検討の際にもっと先行文献を読み込んでおけばよかったと思ってしまいますが、それは今だから考えつくことであって、やはり行きつ戻りつしながら進めていかねばならなかったのだろうと思います。

書いていて最も驚いたことは、データを集めてから4年も経っているのに、ちゃんとアクセプトされたことです。時間がかかっても妥協せず完成させれば、論文として認めてもらえるというのが、最も大きな学びになりました。
スランプの途中で諦めなくて本当に良かったです。

最後に
いつも端的で最適なアドバイスを下さり、完成まで付き合ってくださった五十野博基先生、初期研修医時代にこの研究のきっかけを下さった木下賢輔先生、この研究のデザインの検討に多大なアドバイスを下さったT-CReDoの橋本幸一先生にこの場を借りて感謝申し上げます。大変ありがとうござました。

木村紀志(医療法人大森医院 ひたち太田家庭医療診療所)

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【インタビュー動画公開】つくば家庭医・病院総合医プログラム

2021年5月17日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 筑波メディカルセンター病院, 水戸, 北茨城, 笠間, 神栖, 大森医院, 利根町, 大和クリニック, セントラル総合クリニック, 霞ヶ浦医療センター, 未来医療GP, 医学教育

 
職場の雰囲気やレジデント・デイの感想など
専攻医、クリニカルフェローの声が紹介されています。

 

2021年5月時点での内容です。

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指導医が病棟研修に行ってみました

2021年3月13日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 笠間, 大森医院, 霞ヶ浦医療センター

(ソーシャルディスタンス記念写真その1 栗原先生と)

(ソーシャルディスタンス記念写真その2 稲葉先生・坂倉先生と)

こんどの4月から7年ぶりに病院に勤務することとなり、主に担当するのは外来と在宅の予定ですが、しばらく診療所での勤務が続いていたために病院の業務を忘れているのではないか、と漠然とした不安を抱いていました。そこで、グループの先輩後輩にお願いして勤務先に似た規模の病院で病棟研修をさせていただくこととしました。

2月25日午後は3年前まで現診療所で一緒に働いていた先輩の栗原先生に霞ヶ浦医療センターの病棟業務を見学させていただきました。COVID対応でたびたび病棟の編成が変更されているとのことで最前線の苦労がしのばれました。現在「一人総合診療科」として奮闘している中、神経内科のお二人の先生と合同回診をされて共闘体制をとられているのが印象的でした。

3月4日午後は頼れる後輩の稲葉先生にお願いして、笠間市立病院で研修させていただきました。病院は平成30年に複合施設「地域医療センターかさま」の中に移転オープンしたばかりで、ケアプランセンターや訪問看護ステーションだけでなく病児保育まで併設された、地域医療における連携の理想を形にしたような施設でした。まずは事務長様に施設内をご案内いただき、その後は研修用IDをお借りしてひたすら点滴オーダーや入院時指示といったマニュアル本にも載っていないような日常業務内容を閲覧させていただきました。この日お会いできた稲葉先生と坂倉先生、お二人とも沢山のスタッフから声をかけられていて、相談しやすい職場の雰囲気が印象的でした。

2日間の病棟研修を通して、少し遠い記憶になりかけていた病院業務を相当思い出すことができ、漠然とした不安がかなり解消されました。どこで働くことになっても、同門の先輩後輩の存在はありがたいなと改めて感じる出来事でした。

 2011年修了 家庭医療専門医・指導医 宮澤 麻子

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医学生の一日@オンラインイベント

2021年1月12日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大森医院, 医学教育

筑波大学医学群医学類6年の木塚です。先日開催された“地域医療を語ろう~地域医療ってそもそも何?~”というオンラインイベントの模様を紹介させていただきます。

もともと地域医療について語るイベントは、筑波大学の医学生を対象に筑波大学附属病院 総合診療科の有志の先生方が開催してくださっていました。しかし、現在はコロナ禍のために対面で話を伺う機会をつくることは難しく、かつ「もっと全国の医療系学生に地域医療を身近に感じてもらいたい」という思いがありました。そこで今回はこのイベントを全国の医療系学生を対象にオンラインで開催する運びとなりました。はじめての試みではありましたが、北は青森、南は長崎まで全国から30名を超える方にご参加いただきました。

イベントの第一部では「地域医療ってなに?」をテーマにグループディスカッションをしました。各参加者の地域医療に対するイメージを共有し、地域医療の定義を考えてみました。地域医療を言語化して説明することは難しかったですが、参加者同士で意見を共有することで“理解を深めることが出来た”、“視野が広がった”、“改めて地域医療について真剣に考える良い機会になった”というご感想をいただきました。

第二部では「これが俺の地域医療だ!」をテーマに木村先生と橋本先生が実践されている“地域医療”を熱く語っていただきました。リアルで心温まるエピソードに参加者全員、“”全集中!”で耳を傾けました。医療という既存の枠に縛られることなく患者さんやそのご家族に介入されている先生方の姿が目から鱗だった参加者も多かったようです。

またイベント終了後には懇親会を行いました。橋本先生力作の“地域医療双六”で盛り上がったグループもあれば、各参加者の地域のお正月あるあるで盛り上がったグループもあり、地域医療に興味を持つ医療系学生の交流を深めることできました。

全国の医療系学生の皆さんと交流できたことは私にとって貴重な機会となりました。最高学年として参加したものの参加者の皆さんのレベルの高さに圧倒されました。inputで理解したつもりになっていた知識を対話を通してoutputしてみると、想像以上に上手くいかず“思ったよりも地域医療を理解していない⁈”と感じる場面が私自身多くあったので、もっと知識も経験も今後積んでいきたいです。

次回、さらにパワーアップしたイベントを開催したいと考えておりますので、興味のある方は是非ご参加していただければ幸いです。

最後にこのイベントの開催にあたりご協力くださいました、前野先生、小曽根先生、高木先生、木村先生、橋本先生そして学生運営スタッフの皆さん、この場をお借りして感謝申し上げます。

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大森医院に初期研修医の先生が来ました

2020年12月11日テーマ:ステーション, 大森医院

岩出先生(左)と筆者(右)

地域総合診療医学講座の片岡です。

私が勤務している大森医院に水戸協同病院初期研修医の岩出良介先生が地域研修にいらっしゃいました。
12月の1か月間、前半は里見地区の大森医院、後半は太田市街地にあるひたち太田家庭医療診療所で研修予定です。

将来は家庭医を目指しているというだけあって、外来でも訪問診療でも、積極的に患者さんを診察してくださり、とても助かっています。

短い期間ではありますが、ぜひたくさんのことを吸収して、総合診療・家庭医療の領域で活躍してほしいと思います!

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つくば家庭医・病院総合医プログラムの魅力を紹介する動画。公開中!

2020年11月13日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 筑波メディカルセンター病院, 水戸, 北茨城, 笠間, 神栖, 大森医院, 利根町, 大和クリニック, セントラル総合クリニック, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育

 
つくば家庭医・病院総合医プログラムの魅力をご紹介する動画を
公開しております。(2020年度製作)
 
前半は、研修の特徴に関する前野先生へのインタビュー、
後半は、今年度のレジデントの生の声 です。
 
是非ご覧ください!

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大森先生の地域医療への思い その2

2020年3月15日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大森医院, 未来医療GP, 地域包括ケア

(ひたち太田家庭医療診療所集合写真です)

先日の記事に引き続き、第2回と第3回のインタビュー記事が掲載されました。

過疎医療は面白い!「人生の後半を家庭医として働く」という生き方‐大森英俊・大森医院長に聞く◆Vol.2
https://www.m3.com/news/kisokoza/731786

過疎地の医療が100年続く仕組みを作りたい‐大森英俊・大森医院長に聞く◆Vol.3
https://www.m3.com/news/kisokoza/731787
(どちらもM3.comへのログインが必要です)

第1回の記事では大森医院のこれまでと現状の話が主でしたが
第2回では大森先生の教育への思い
第3回ではこれからの過疎医療をどうしていくか
といった話題へと発展していきます。

地域医療に興味のある方はぜひご覧ください!

木村紀志(大森医院/ひたち太田家庭医療診療所)

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大森先生の地域医療への思い(M3 インタビュー記事)

2020年3月5日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 大森医院

(院長の大森英俊先生)

茨城県と福島県の県境に位置する大森医院。
その院長を務める大森先生のインタビュー記事がM3.comに掲載されました。

【外科医から一転、山間の地域医療に生き甲斐を見出した赤ひげ先生‐大森英俊・大森医院長に聞く◆Vol.1】
https://www.m3.com/news/kisokoza/731785
(閲覧にはログインが必要です)

大森先生は長年に渡って茨城県最北部の医療に携わり、
今やこの地域の医療の根幹をなす人物と言っても過言ではありません。
この記事では、次第に高齢化・過疎化の進んでいく地域の移り変わりとともに
大森先生と大森医院のこれまでの歩み、そして現在の活動を紹介しています。

大森医院のことを初めて聞いた方もご存じの方も
大森先生の思いを知ることのできる貴重な記事ですのでぜひご覧ください!

全3回の予定です!

木村紀志(大森医院/ひたち太田家庭医療診療所)

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大森先生監修のマンガが公開されました

2019年12月29日テーマ:筑波総合診療グループ, 大森医院, 未来医療GP

筑波大学総合診療科の片岡です。
以前、このブログで大森医院の大森英俊先生が書かれた本についてご紹介しましたが、
今回は漫画(ネット漫画)です!

タイトル:過疎医療と2025年問題(まんが王国のサイトにとびます)

年末年始、こたつに入りながらぜひスマホやタブレットで読んでみてください。
(全部読むには登録が必要ですが、無料で何ページか読めます)

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レジデントの一日@大森医院/ひたち太田家庭医療診療所

2019年9月30日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大森医院, 未来医療GP, レジデントの1日(施設紹介)

専攻医2年目の植松洋です。今私が研修をしている大森医院の一日をご紹介しようと思います。
 
大森医院は茨城県北部の常陸太田市にあり、県北の医療を担っています。大森院本院の他、分院であるひたち太田家庭医療診療所にも週の半分くらいは出向しており、どちらの医院でも外来と訪問診療を行っています。
 
この日は午前中に大森医院本院での外来がある日です。朝8時半ごろに朝礼をした後に業務開始となります。
外来には内科外科問わず様々な主訴の患者様が来られます。常陸太田市は高齢化が進んでおり、90歳以上の方も多く来院されます。一方で小学生くらいの患者さんも来院されることがあり、地域の医療を背負っているということを強く実感します。近隣に住んでいる患者さんが多いので、お店屋や地域のお祭りなど病院以外でも患者さんにお会いする機会が多いのも特徴です。外来は1診で行いますが、ベテランの看護師さんや事務の方がいつでも相談に乗ってくれるため、検査や紹介などで困ることがあっても心配いりません。外来は12時ごろに終了。お昼は病院の中にある食堂で食べることができますが、職員さんの作ってきたおかずもいただくことができます。
 
13時から山間部地区への巡回診療を行います。本院では2つの地区に巡回診療を行っておりますが、どちらも山間部に位置しており、さらに高齢化が進んでいることから住民が医療機関に受診することが容易でないため、巡回診療の役割はとても大きいと思われます。月2回ほど診察を行い、必要に応じて検査や入院の調整を行います。住民の皆様はとても暖かく迎えてくださり、診察後にお茶の席を設けていただくこともあるため、とても楽しみにしています。
 
 
巡回診療が終わると、次は分院であるひたち太田家庭医療診療所での外来を行います。分院の周囲には大きな病院が点在しているため、本院と比べて診療所の役割が異なっています。また患者背景も、悪性腫瘍の末期で在宅緩和を行っている方、新たに介護サービスや医療ケアを導入する目的で来院される方、小児患者や保育園の入園時検査で訪れる方も多く、本院の患者層と異なります。そのため本院と分院を行き来することで地域の患者様の様々なニーズに直面することで、その問題を解決する力を養うことができます。
 
分院での外来は18時ごろ終了し、その後は本院のそばにある自宅へと帰ります。夜間や休日は、在宅診療をしている患者さんや提携している老人ホームから連絡が入ることがあり、医師数人で対応しています。夜一人で呼ばれることもありますが、判断に困るときは大森先生や指導医の先生方がいつでも相談に乗ってくださるので安心です。
 
さまざまな症例や訪問診療が経験でき、スタッフの皆様もとても親切なので、大森医院は地域医療に興味のある方にはお勧めの研修先です。
 
ひたち太田家庭医療診療所にて撮影
 

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大森先生が本を出版されました

2018年11月3日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 大森医院

筑波大学の学生実習や総診グループの後期研修でお世話になっている、医療法人大森医院
院長大森英俊先生のご著書「過疎医療はおもしろい!」がこのたび上梓されました。

医師を志すきっかけとなった幼少期のご経験から、医師として里美村に戻ってきたときの様子、
そこから、地域住民の健康を維持し向上させるための奮闘までの軌跡が
わかりやすい言葉で書かれており、とても読みやすく、かつエキサイティングな内容です。

実習を経験した学生のレポートや、症例の描写も織り込まれており、
過疎医療の現状をリアルに感じることができます。

これからの過疎医療をどうするか、どうすべきかについて、
決して悲観的ではなく、うまく仕組みを整えていけば、きっと明るい未来が開けていく!という
希望がわいてくる本です。ぜひお読みください!

片岡 義裕

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雪の日の風景

2018年1月30日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 大森医院

1月22日(月)の夜にかけて、関東は大雪でした。
つくばをはじめ県内の様々なところで積雪が多く、道路や鉄道など混乱をきたし、大変だった方もいらっしゃるかと存じます。

私が週1回勤務している大森医院の周辺は、標高が高いこともあり、東北や北海道かと見紛うほどの雪景色でした。ちょうど実習に来ていた学生も、寒さと雪に驚いていました。

 

学生が休憩時間に作った雪だるま

 

長靴を履いて訪問診療に行きましたが、ご近所のみなさんが声を掛け合って雪かきをしたりと、寒さや雪で大変な時だからこそ、地域のつながりを感じるところもありました。

片岡 義裕

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大森医院での地域研修を振り返って

2017年11月2日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 大森医院

水戸協同病院研修医2年目の東(ひがし)です。2017年10月の1か月、大森医院で地域医療の研修をさせていただきましたので、ご報告させていただきます。

私はつくば市の出身なのですが、今回、地域研修の場所として大森医院を選んだ理由は、同じ茨城県でもあまり行ったことのなかった県北の様子を見てみたかったからです。

1か月の研修期間中は、外来診療や訪問診療以外に、巡回診療や特別養護老人ホームの回診、訪問看護の同行など、地域研修ならではのメニューがたくさんあり、充実していました。
訪問看護では、患者さんのお宅に1時間くらい滞在させてもらい、ご家族の介護や生活の苦労話を聞くことができました。病院ではなかなかわからない患者さんの家庭環境を知る、良い機会であったと思います。
また、自分でX線撮影をしたり、休診日の診察で血液検査の機会を自分で操作したりと、診療所独特の体験もできました。

服をきたかかし

牛の形のかかし

休日には、リンゴ好きの後期研修医竹内先生と一緒にリンゴ狩りに行ったり、研修の最後には「かかし祭り」という村のイベント(まだ準備中でしたが)をみました。
いわゆる田んぼに立っている案山子が並んでいるかと思いきや、実物大の牛のかかしやアニメのキャラクターを模したかかしなど、たくさんのユニークなものがあって驚きました。

1か月と短い期間でしたが、地域の魅力や醍醐味をたくさん経験できた地域研修でした。
研修でお世話になった皆さん、どうもありがとうございました。

水戸協同病院初期研修医 東奈美

 

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大森先生の記事が産経新聞・産経ニュースに載りました

2017年8月2日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 大森医院

大学総合診療科/大森医院の片岡です。
以前、このブログでもお知らせしました大森先生の記事が、7月29日の産経新聞および産経ニュースに載りました。

日本医師会赤ひげ大賞第5回受賞者 大森英俊医師
医療過疎地域の体制づくりに注力 (2017年7月29日、産経ニュースより)
http://www.sankei.com/life/news/170729/lif1707290005-n1.html

先月も、初期研修医の先生が大森医院で見学や研修をされ、地域医療の楽しさ、醍醐味を味わってこられたようです。
そして10月からは今年度の医学生の実習も本格的にスタートします。

私も、学生時代に(そして今も時々)一緒に酒を酌み交わさせていただいた一人として、
大森医院が地域とともに育んできた地域医療のお手伝いをしつつ、また多くの人にその魅力を伝えられるように頑張ります。

片岡 義裕

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ケヤキを眺め、時の流れを思ふ

2017年6月15日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 大森医院

大森医院で週2日働くようになり、3か月目を迎えました。
実は自分自身、診療所で働くのは数年ぶりでしたが、学生時代に実習でお世話になっていたこともあり、なんとなく懐かしさも感じながら、少しずつ診療に慣れてきました。

先日、訪問診療の途中で、大森先生とレジデントの中野先生、実習に来ていた医学生とともに、診療所近くにあるという巨木を見に行きました。

右下は中野先生

茨城県の天然記念物にも指定されているケヤキの木で、樹齢は約550年、樹高は23mあります。
写真は4月のもので葉がありませんでしたが、翌月には見事に葉が茂っていました。

この木を眺めた後、ふと時間の流れについて考えました。

90年前に大森医院が開院し、
20年前に大森先生が医院に戻ってこられ、
10年前に栗原先生が着任され、
そして
3か月前からの自分や中野先生がやってきた・・・

大森医院には、自分が人生の3倍歴史があり、ケヤキにはその5倍以上の歴史があることを考えると、自分がとてもちっぽけな気もしてきますが、でもその歴史に参加させてもらい始めたことに嬉しさも感じます。

脈々と受け継がれてきた伝統、医院と地域との関係を大切にしながらも、よりよい診療や研修を目指して、日々取り組みたいと思います。

指導医 片岡 義裕

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