【市民公開講座】終活フェス2020 開催のお知らせ
2020年11月24日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育
2020年12月2日23時47分追記ここから
【終活フェス2020延期のお知らせ】
全国および茨城県内の感染拡大状況を踏まえ、病院が主催するイベントという文脈を鑑み、
これまで、無観客で開催する選択肢も含め、慎重に検討を重ねてまいりました。
結果、今回の開催を延期することといたしました。
多数のお申し込みをいただいており、楽しみにしていただいている方が大勢いらっしゃるかと存じ上げますが、
どうぞご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
1年以上前から準備を進め、演劇のシナリオを地元中学生の演劇部員が製作し、日々困難な状況の中、練習に励んでくれていました。その他の多くのご関係者の方々も様々な形で、準備を進めてくれていました。
何らかの形で開催ができればと考えております。
皆様、どうぞご自愛ください。
引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
再開の見通しが立ち次第、再びお知らせいたします。
引き続き応援の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。
ーーーーーーーーーー(追記ここまで)ーーーーーーーーーー
人生の最期にどうありたいかを語ることは、
今をどう生きたいかを語ることでもあるのです。
この時期だからこそ、家族で今を大切に過ごすために、
話し合うきっかけにしていただければ幸いです。
日時:2020年12月5日(土)13時00分~17時30分
会場:かみす防災アリーナ
公式ホームページ:https://shukatsufes.xyz/
昨年度も【終活フェス】と題して、神栖市市民公開講座においてACP(人生会議)の普及を目的とした催しを開催致しました。
おかげさまで市民の皆様より、高いご評価をいただき、300名規模を動員するイベンにまで成長いたしました。そして、今年は、済生会本部より開催の依頼を受けるまでになりました。
3回目を迎える今年は、新型コロナウイルス感染症の流行状況を鑑みて、YouTubeでの同時ライブ配信も行い、会場内は政府の感染対策マニュアルに沿った措置を施した上で、開催いたします。
前回に引き続き、地元の中学・高校(清真学園)の演劇部と共にACP(人生会議)に関する演劇を創り、分かりやすい構成を心掛けました。
さらに、
地元の弁護士 安重洋介 氏による遺産や法律に関する講演、
地元の住職 吉本 栄昶(南夢明) 氏のご尽力により、
あの国民的喜劇俳優の大村 崑氏による講演も決定しました!
さらにすごいことに、
大物喜劇俳優、僧侶、弁護士、医師が一堂に会し、
あるゲームをします。
そのゲームの名は、『もしバナゲーム』
(iACPがCoda Allianceの許可を得て、翻訳・制作・出版しています)
人生の最期にどう在りたいか。
そんな難しい話題を考えたり話し合うことを助けてくれるカードなのです。
重病のときや死の間際に「大事なこと」として人がよく口にする言葉が書いてあります。
たとえば、「どのようにケアして欲しいか」、「誰にそばにいて欲しいか」、そして「自分にとって何が大事か」、という内容が各カードに記載されています。
この「もしばなゲーム」を国民的喜劇俳優、僧侶、弁護士、医師というメンバーが、生中継で意見交換をしながら進め、医師による解説を交え、開催予定です。
このように、豪華な内容でありながら、地元の人たちと共に作り上げた
アットホームなイベントになるのではないかと思っています。
人生の最期にどうありたいかを語ることは、
今をどう生きたいかを語ることでもあるのです。
この時期だからこそ、家族で今を大切に過ごすために、
話し合うきっかけにしていただければ幸いです。
開場に足を運ぶのは難しいかもしれません。
ぜひ、YouTubeでの同時ライブ配信をお見逃しなく!
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運営メンバー
第3回 終活フェス 〜神栖ココでずっと暮らすために〜
人生の最終段階の医療・ケアについて考える実行委員会
代表 細井 崇弘(1、2、3)
メンバー
海老原 稔(1、2)
高橋 弘樹(1、2)
佐藤 瑠美(1、2)
阪本 直人(1、2、4)
1:筑波大学総合診療科
2:神栖済生会病院 総合診療科
3:筑波大学 医学医療系 神栖地域医療教育センター 助教
4:筑波大学 医学医療系 地域医療教育学 講師
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【昨年度の内容はこちら】
開催報告『終活フェス 〜神栖ココでずっと暮らすために〜』 (2019年12月3日)
県立八重山病院とつくば総診をつないで、ヘルスプロモーション会議
2020年11月19日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育
沖縄県立八重山病院 総合診療科の酒井先生から「石垣島のヘルスケアをより良くしたい!」
という熱いラブコールを受け、県立八重山病院(沖縄県石垣市)とつくば総診(茨城県)をつないだ
Zoomミーティングが、本日実現しました。
未来医療GP『ヘルスプロモーション・コース』を見てくださったのがきっかけでした。
(恐れ入りますが、現在は新規募集を行っておりません)
阪本からは、神栖市での地域診断をはじめとしたヘルスプロモーションの取り組み(1)などをご紹介し、
今後、石垣島での住民と協同したヘルスプロモーションをどのように進めてゆけば良いか
というテーマで議論しました。
実は、私達つくば総診は、沖縄県立八重山病院の皆様には、普段からお世話になっているのです。
長年、筑波大学の医学生(5-6年生)の選択実習で、受け入れていただいていたり、
また、私の前職(亀田ファミリークリニック館山)の後輩達が、八重山病院 総合診療科での勤務をしていたことがあったりと、何かと繋がりがあります。
さて、今回は記念すべき第1回ということで、ミーティングの最後に写真を撮ろうという話になり、
普通のバージョンと、特別バージョンを撮ってみました。
「何か、いいポーズはないですか?」と酒井先生に伺ったところ、シーサーポーズがありますよ
ということで、シーサーポーズでお別れの挨拶をしました。
これが、新種の「さよならシーサーポーズ」です。
気に入ってくださった方は、ご採用ください。全国で流行るかもしれません。
今後も何らかの形で協働してゆきたいと考えています。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
【参考情報】
1)神栖市でのヘルスプロモーションの取り組み
・医学生による地域診断の取り組み
https://www.pcmed-tsukuba.jp/area/kamisu/case/community/diagnosis.php
・医療職100名が集まって開催:カミス『ココ』でずっと会議
https://soshin.pcmed-tsukuba.jp/wp/archives/4661
https://soshin.pcmed-tsukuba.jp/wp/archives/4818
https://soshin.pcmed-tsukuba.jp/wp/archives/4962
・終活フェス2020
https://shukatsufes.xyz/
オンライン教育カンファ、はじめました
2020年9月22日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 未来医療GP, 医学教育
(オンラインで集まってカンファレンスをしています)
今年度より月1回の教育カンファが始まりました!
新・家庭医療専門医の研修の一環として、今年度から月1回教育目的のカンファレンスをはじめました。それぞれ離れた場所で研修していてもカンファレンスに参加できるよう、オンライン開催となりました。
今年度は後期研修3,4年目のレジデントから、1,2年目のレジデントに向けて研修のためになるレクチャーを行っています。
これまでの発表内容は以下のとおりです。
5月 ポートフォリオの作り方+家族志向のケア
6月 小児思春期のケア
7月 プロフェッショナリズム
8月 研究
それぞれのレクチャーはわかりやすく、後期3年目の私としても改めて勉強になる内容であり、学年が近い先生によるレクチャーであるためお互いいい影響を受けながら研修をしていると実感しています。
今回はその中でも8月の研究の教育カンファについてご報告いたします。
8月の教育カンファでは「研究」というテーマで佐藤瑠美先生(後期3年目)にレクチャーを行っていただきました。
まず学会発表/Case reportにする症例選びについて、その後指導医の先生のコメントをいただきながら研究の種探しについてお話いただきました。
私自身は学会発表は何回か経験はありますが、研究はまだしたことがないので、勉強になりました。
今後自分自身も発表する機会があるため、しっかり準備をしていきたいと思います。
(後期研修3年目 海老澤由香)
プログラム説明会を開催しました
2020年8月31日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 未来医療GP
(参加者の皆さんありがとうございました!)
8月1日に当科のプログラム説明会がありました。私も研修についてのプレゼンを行いましたのでご報告いたします。
始めに前野先生より研修についてのお話をいただいた後、2名のレジデント、1名のスタッフの先生より実際の研修についてのプレゼンを行いました。その後懇親会としてブレークアウトセッションを数名単位で行いました。
私はなぜ筑波総診を選んだか、ということを中心にお話しました。
私は学生のころは小児科医になろうと思っていたのですが、筑波大学の病院見学の際に総合診療科に見学させていただいたのがきっかけで興味をもちました。初期研修医のときには大学の小児科、水戸協同病院の総合診療科をローテーションし、どちらにするか迷っていました。そこでそのときの感情を整理したところ、将来は地域で働きたいという思い、小児も高齢者もどちらも好きだという思いを踏まえ、小児科ではなく総合診療科を選びました。
実際に入局してみたところ、小児も高齢者もどちらも診れて楽しく、先生たちがやさしくて働きやすいところが多いと感じています。また、研修を送る上でレジデントデイがすごい大事だと思います。レジデントデイというのは、2か月に1回同期で集まって今の研修状況について話し合う場のことで、今の悩みなどもここで相談でき、非常に勉強になる場です。
入局してみて、鑑別診断はもちろん、診察の姿勢など医師としての基本となることを学びました。また、いわゆる難しい患者さんとも接していけるようになり、また、レクチャーも研修医の時よりスキルアップできていると感じています。
以上から、筑波大の総合診療科に入ることで成長することができたので、入局してよかったと思っています。
みなさんも、一緒に働いてみませんか?筑波でお待ちしています!
専攻医3年目 海老澤由香
【家庭医療学夏期セミナー】意思決定支援セッション
2020年8月26日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP, 医学教育
(セッションタイトルです)
(参加者の皆さん、ありがとうございました!)
こんにちは。専攻医1年目の村田俊介です。
8月9~10日に第32回学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナーが開催されました。
私たちもそこでセッションを出させていただいたのでご報告いたします。
「あなたならどうする?~家族がたべられなくなったとき」というタイトルで、大切な家族が年をとり病気になることで口から食事をとれなくなったときについて考えていただくセッションを行いました。
私は初めての参加で、しかも今回は新型コロナウイルス感染症の影響で初のZOOM開催になるということで、いったいどのような形になるのか不安もありつつ、ZOOMならではの方法で伝えられないか考えて参りました。
今回、21人の学生・研修医のみなさんが参加してくださいました。
当日の流れはまず、具体的な症例に関して数人のグループに分かれて話し合っていただき、その後、経口摂取について(村田)、経鼻・胃ろう栄養について(鈴木李理先生)、経静脈栄養について(関先生)の講義を行い、そのうえ再度グループで話あっていただくというものでした。最後に海老澤先生より意思決定支援の講義を行い終了となりました。
ZOOM開催ということで参加者の反応がわかりづらいということやなかなかスムーズにいかないこともありました。しかし、私が担当したグループの参加者からは「本人と意思疎通できなくてもできる限り本人の希望を尊重したい」「できる限り誤嚥をしないで栄養を摂取できないか」など患者さん自身に対する意見はもちろん、「ご家族が自宅で介護するのが難しい状況で、施設に入所するとなるとこの栄養方法がいいと思う」など患者さんのご家族にまで考えている意見がでておりました。とても有意義なディスカッションであり、大盛況のうちに終了しました。
参加してくださった学生・研修医のみなさん、ありがとうございました。なかなか大学の授業等では考える機会がない内容ですが、実臨床では度々ぶつかる大きな問題なので、その時に少しでも生かせるような内容であったらいいなと思います。
また、自分自身としても再度考えるきっかけとなり、大変勉強となりました。
また、来年以降もよりよいセッションができればと考えております。
今回一緒に参加し指導して下さった海老澤先生、木村先生、鈴木李理先生、関先生、改めてこの場をお借りしてお礼申し上げます。
専攻医1年目 村田俊介
【オンライン開催】交流会を兼ねたリアル産業医勉強会(第3弾)
2020年7月17日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育
皆様、お待たせいたしました。本企画の開催日時が決定いたしました!
【開催日時】2020年10月3日(土)
17時〜18時:勉強会
18時〜19時:懇親会
【勉強会の概要】
・360度動画・写真を用いた巡視クイズ(テーマ:環境測定と巡視の仕方)など
※本勉強会のコンテンツにつきましては、特性上、録画・撮影を禁止とさせていただいております。
コンテンツ内容は、変更になる場合もあります。あらかじめご了承ください。
※参加には事前登録が必要です。(2020年7月20日朝8時より、無料参加証の発行を開始いたします!)
★本イベントには、単位認定はありません。あらかじめご了承ください。
【主催】
詳細は、下記アイコンより上位ページをご覧ください。
つくば総診では、総合診療医のトレーニングを積みながら、日本有数の鹿島臨海工業地帯で勤務する
産業衛生学会の指導医が在籍する現場でも研修が可能です。
現在、日医認定産業医資格取得支援プログラムが稼働中です。
下記も併せてご覧ください。
『つくば家庭医・病院総合医プログラムでは、産業医の研修も受けられます。』
第2回!オンラインプログラム説明会のご案内
2020年6月14日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP
皆さんこんにちは。
じめじめとした日々が続いていますね。
8月1日(土)に、第2回のプログラム説明会を開催いたします。
家庭医(総合診療医)、病院総合医、緩和ケアに興味があるという方は学生、医師を問わずどなたでも参加いただけます。
先日第1回を開催し、たくさんの方々に参加いただきました。 これまで興味はあったけれど遠方で来れなかった方、仕事で一部しか参加できない方や、 前回は参加出来なかった方もお気軽にご参加ください。病院見学にも行きにくい状況かと思いますで、進路選択の参考にしていただければ幸いです。
説明会の終了後には、当グループのレジデントやスタッフも交え、小グループでの懇親会も予定しています。皆の前では質問しにくいという場合でも話しやすい雰囲気となっておりますので、よろしければ合わせてご参加ください。
また、さらに懇親会終了後には個別相談の時間も設けますので、個人的に話が聞きたい、相談したいという場合は是非ご活用ください。
日時:8月1日(土) 14時~16時
懇親会 16時~17時半(途中退室可能)
内容:プログラム全般、新家庭医療専門医などについての説明
現役専攻医の体験談
質問タイム など
*web会議システムを利用いたします。パソコンやスマートフォンなどのご用意をお願いいたします。
*参加方法については、お申し込みいただいた後に個別に連絡いたします。
*申し込みは以下のフォームからお願いします。
https://forms.gle/7yVbwicJbYTzRccw9
第2回もたくさんの方の参加をお待ちしています!
【研修希望者向け】個別Web面談 開催します
2020年5月16日テーマ:筑波総合診療グループ, 未来医療GP
現在、新型コロナウイルス流行の影響を受け、病院見学を制限させていただいていますが、
当科での研修に興味のある研修医の先生方を対象に説明会を開催いたします。
Web上で個別の面談もできます。
詳しくは、こちらのフォームからお申し込みください。
https://forms.gle/MubL3hH3gfYFpRsY6
たくさんの皆さんからのご応募をお待ちしています!
オンラインプログラム説明会のご案内
2020年5月13日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP, 医学教育
第1回 つくば家庭医・病院総合医プログラムオンライン説明会のお知らせ
皆さんこんにちは。
新型コロナウィルスの感染拡大で、落ち着かない日々が続いていますね。
当グループでは今年もプログラム説明会を開催いたします。
家庭医(総合診療医)、病院総合医、緩和ケアに興味があるという方は学生、医師を問わずどなたでも参加いただけます。
今年はオンラインで開催いたしますので、これまでは興味はあったけれど遠方で来れなかった方、仕事で一部しか参加できない方などもお気軽にご参加ください。病院見学にも行きにくい状況かと思いますで、進路選択の参考にしていただければ幸いです。
説明会の終了後には、個別相談の時間も設けますので、個人的に話が聞きたい、相談したいという場合は是非ご活用ください。
日時:6月6日(土) 14時~16時
内容:プログラム全般、新家庭医療専門医などについての説明
現役専攻医の体験談
質問タイム など
*web会議システムを利用いたします。パソコンやスマートフォンなどのご用意をお願いいたします。
*参加方法については、お申し込みいただいた後に個別に連絡いたします。
*申し込みは以下のフォームからお願いします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdV0XfOJc1W9CIWkazWTO8fh1ALzVruW8AOyME8ixDYsxCXQA/viewform?usp=sf_link
たくさんの方の参加をお待ちしています!
(文責)総合診療科 山本由布
神栖市における医学生実習の特集ページが本日公開
2020年3月31日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育
神栖市における医学生実習(M5-M6: 医学生の5−6年生対象)の特集ページが、
本日公開となりましたので、お知らせいたします。
【神栖市における医学生実習特集ページ】
https://www.pcmed-tsukuba.jp/area/kamisu/case/
上位のページはこちらです。↓
神栖市における地域医療教育
https://www.pcmed-tsukuba.jp/area/kamisu/case.php
将来の医師の育成のため、作り上げてきた本プログラムは、
その目的のために熱心に参画してくださった素晴らしい地域の市民と企業の方々と共に作り上げてきたものです。
私たちが神栖市で行ってきた医療支援活動・医学生教育を約12年に渡って行ってきた軌跡がまた1つ結晶となったものだと感じております。
医学生の実習に参画くださっておられる市民の方々そして産業医の方には、
インタビュー動画収録の際には、お忙しい中お時間を作ってくだり、
医学生実習を通して経験された貴重な内容をお話くださいまして、
誠にありがとうございました。
なお、神栖市での本実習プログラムは、
英国の医学生教育で実践されている社会学を学ぶコア・カリキュラム(下記参照)
にも匹敵する内容になりつつある思っています。(手前味噌ですが)
日本でも同様に医学教育に求められているものの、実現できているとは言い難い現状において、
本プログラムは、人類学・社会学的視点で実践する医学教育の実現に向けたチャレンジの1つであり、
全国の医学教育のモデルケースの1つとなるプログラムでもあると考えております。
英国の医学部卒前教育における社会学のコア・カリキュラム(神栖実習特集ページ内)
https://www.pcmed-tsukuba.jp/area/kamisu/case/besst/
これは、ひとえに神栖市の皆様の熱意に溢れた協働によって生み出されたものであり、心より感謝しております。
現状はCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)のことで、難しい時期にありますが、
こちらも、皆様と協同して乗り切ってゆきたいと考えております。
文責:地域医療教育学 講師 阪本直人
キーワード:健康の社会的決定要因、SDH(Social Determinants of Health)、地域医療診断、住民体験実習、異業種帯同実習、社会学、人類学
CSAの振り返り
2020年3月17日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP
専攻医4年目の竹内です。
先日,大学のオフィスで,卒業セミナー(報告:その①,その②)で実施されたCSA(Clinical Skills Assessment)の振り返りをして頂きました。
つくば総診のレジデントは全員,毎年卒業セミナーで模擬患者さんを相手にCSAを受けられます。
専門医試験と同じく6ステーション構成で,年に1回自分の診療技術を振り返る貴重な機会にもなっています。
4年前の自分と比較すると,毎年何かしらの課題は見つかりますが,自信をもってできた部分も増えたと思います。
いよいよ4年間の研修も終わりが近づいてきました。
ポートフォリオ提出も大変でしたが,7月の試験まであと少し頑張ろうと思います!
大森先生の地域医療への思い その2
2020年3月15日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大森医院, 未来医療GP, 地域包括ケア
(ひたち太田家庭医療診療所集合写真です)
先日の記事に引き続き、第2回と第3回のインタビュー記事が掲載されました。
過疎医療は面白い!「人生の後半を家庭医として働く」という生き方‐大森英俊・大森医院長に聞く◆Vol.2
https://www.m3.com/news/kisokoza/731786
過疎地の医療が100年続く仕組みを作りたい‐大森英俊・大森医院長に聞く◆Vol.3
https://www.m3.com/news/kisokoza/731787
(どちらもM3.comへのログインが必要です)
第1回の記事では大森医院のこれまでと現状の話が主でしたが
第2回では大森先生の教育への思い
第3回ではこれからの過疎医療をどうしていくか
といった話題へと発展していきます。
地域医療に興味のある方はぜひご覧ください!
木村紀志(大森医院/ひたち太田家庭医療診療所)
卒業セミナーのご報告 その2
2020年2月29日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP, 医学教育
(卒業生のみなさんです)
(懇親会も盛り上がりました!)
こんにちわ。
北茨城市民病院内科で研修中のC1 宮本卓です。
今年も卒業セミナーの季節がやってきました。
レジデント最終学年の先生方が研修発表を行い、例年多くのレジデントおよび指導医が参加する総合診療グループの一大イベントです。
2月15日(土)、16日(日)に開催され、任明夏先生、坂倉明恵先生、竹内優都先生、中野寛也先生の4名のレジデントの先生方がご卒業されました。
1日目は昼より開始でした。
前野先生のご講演に始まり、ポートフォリオ供覧、坂倉先生の卒業プレゼンを経て、総合診療グループの卒業生である大塚貴博先生より講演がありました。
テーマは継承開業とキャリア形成。地域で五代続く医院家業を、突然引き継がれた大塚先生の苦労が凝縮された内容で、大変興味深かったです。
夜は筑波山ホテル青木屋で懇親会・宿泊がありましたが、私は参加していないです。来年度総合診療グループに入局予定の先生方も参加されたようで、大変盛り上がったようでした。
2日目は終日の開催でした。
午前中は任先生、竹内先生、中野先生の卒業プレゼン、全体写真撮影から昼食となり、午後はレジデント対象のCSA、臨床推論テストでした。
CSAに関しては、年々緊張しなくなっているのですが、自分の臨床に自信が持てているからと楽観的に解釈しています。口頭ですがフィードバックが頂けて大変参考になる時間でした。
今回ご卒業された先生方は、直接ご指導いただいた先生方ばかりで例年になく感慨深いものがありました。今後のますますのご活躍をお祈り申し上げます。
宮本卓(北茨城市民病院内科)
注1:CSA Clinical Skills Assesment, 実際の診療を想定した実技試験
卒業セミナーのご報告 その1
2020年2月29日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 筑波メディカルセンター病院, 未来医療GP
(ポートフォリオ発表会の様子)
(修了発表の様子)
筑波メディカルセンター病院総合診療科で研修中のS2植松洋です。
また卒業セミナーの季節がやってきました。セミナーに参加するのは2回目ですが、普段お会いすることができない県内各所で勤務されている先生方とまたお会いできるので、楽しみにしていました。
毎年卒業セミナーの初日は、その年卒業されるC2の先生方のポートフォリオ供覧会が行われます。先輩方のポートフォリオを読むことができる他、指導医の先生方とともに改善点や優れている部分について議論をすることができるため、非常に貴重な機会と言えます。今年私は中野先生と竹内先生のポートフォリオ発表を拝見させていただきましたが、先生方が診療やポートフォリオ作成で苦労された点や工夫された点を共有でき、大変参考になったと感じています。
また、初日には大塚貴博先生による開業医としてのキャリア形成について講演が開催されました。実際に開業をされている先生の、診療所経営やチームビルディングについてのお話を伺える機会は滅多になく、来年度以降もこのような公演の開催が継続されてほしいと考えています。
2日目は様々な背景、課題に対する医療面接を行うCSA(Clinical Skills Assessment)が開催されました。自身の医療面接を指導医に評価していただく機会はジュニアレジデント以降では滅多になく、単に専門医試験の練習に留まらず、自身の診療スタイルを見直すチャンスでもあります。私は2回目の参加であり、昨年度の課題を意識して臨みました。新たな改善点も見つかりましたが、自身の強みに対してもフィードバックしてもらえるので、励みとなったレジデントも多いのではないでしょうか。
今回は来年度からシニアレジデントになる研修医の先生や総合診療グループに所属されていない先生も参加、見学されとても賑やかで張り合いのあるものとなりました。今回CSA初参加にも関わらず最優秀賞を獲得された鈴木李理先生、本当におめでとうございます!
とても充実した2日間であり、来年の開催を楽しみにしています。最後になりましたが、今年ご卒業される先生方におかれましては、今後のますますのご活躍をお祈り申し上げます。
後期研修医2年目 植松洋
家庭医療学冬期セミナーに行ってきました!
2020年2月23日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 未来医療GP
(たくさんの先生にお集まりいただきました)
(トークで話したことを共有してもらいました)
ブログ更新担当の木村です。
が、今回はJPCA専攻医部会ネットワーク事業代表として家庭医療学冬期セミナーに参加してきました。冬期セミナーは専攻医・若手医師向けに家庭医療に関する様々なセッションが開催される2日間の企画です。
私が主催したセッションは「全国専攻医つながるプロジェクト2020」。
全国様々な施設から専攻医の集まる冬期セミナーで専攻医同士での交流、情報交換をしようという企画です。当日は30名ほどの専攻医、初期研修医の先生に参加いただき、教育、生涯学習、キャリアなど6つのテーマでフリートークを行いました。
時間が足りなくなるほどの予想以上の盛り上がりでした!
来年も(たぶん)開催します!
研修医・専攻医の先生方、ぜひご参加ください!
木村紀志(ひたち太田家庭医療診療所)
小学校でがん教育をしてきました
2020年2月5日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 利根町, 未来医療GP
利根町国保診療所で研修中の専攻医4年目の竹内です。
1月中旬に小学校でがん教育を行ってきましたので報告します。
自分が小学生だったときはそのような機会はありませんでした。
どんなことをどのように話せばよいのか難しいなと思いましたが,
養護教諭の先生にサポートして頂きながら準備を進めることができました。
事前アンケートのおかげで生徒の理解が必要な部分が分かり,
文部科学省の参考教材も豊富にあったので助かりました。
当日は50名ほどの6年生を相手に話させて頂きました。
クイズや映像教材も交えながら,
がんの仕組み,治療,予防など,盛りだくさんでしたが,
さすが6年生で,皆さん真剣なまなざしで最後まで話を聞いてくれました。
終わった後の感想では,
「がんを予防できるワクチンがあることを知った」
「がんになったらもう終わりというわけではないんだ」
「毎日を大切に過ごすようにしたい」
といったコメントを頂き,嬉しくなりました。
診療所では,他にも地域の健康増進に関わることができる機会が多くあります。
貴重な機会を頂けたことに感謝申し上げます。
家庭医の役割とは~楢戸健次郎先生講演会と地域医療実習から見えてきたこと~
2020年1月25日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 医学教育

収録内容は一般公開されておりません。恐れ入りますが、どうぞご了承下さい。
2020年1月17日に筑波大学にて楢戸健次郎先生の国際医療についての講演会を開催しました。
この投稿はその企画者である筑波大学医学類5年 上原智之さんからいただきました。
“楢戸先生がネパールで医療行為をするのにどんな資格が必要でしたか?”
“私は医療行為はしてませんよ!”
私が楢戸先生の講演会に無意識に想定していたのは、ネパールでの家庭医の役割、診療風景、海外で医師として働くのに必要なスキルといったことでした。ところが先生はいわゆる”医療行為”や”診療”の話はあまりしませんでした。なぜ医師としての資格があるのに水道を作る話をするんだろう?ネパールの文化や食や人の魅力や宗教や、これって医療の話だっけ?でもとても詳しいのはなんでだろう?
私は講演会の次の週に茨城県神栖市で家庭医の先生の働き方をみてきました。今回の講演会とあわせて考えてみると、医師免許が必要な仕事のほかに役割がたくさんあったことに気づきました。病院での医療行為の多くはあくまで病気になってしまった人への医療です。市の健康レベルを引き上げようと考えるなら、その上流にある根本的な原因、喫煙や食生活、そもそもどんな地域の特性があってどんな暮らしをしているんだろう、というところから注目する必要があります。地域診断という考え方です。
楢戸先生の講演に医療のピラミッドの話がありました。大学病院の3次医療を頂点に、市中病院での2次医療、プライマリーケア、セルフケアと続きます。授業で教わるのはここまでだけど、その下を何が支えているか。
それはインフラ、さらに下には教育・栄養、そして一番下の土台になるのは平和だ、という話でした。
震災の時を考えればたしかに平和って大事だし、どんな治療薬の開発よりも水道が普及したことで大きく平均寿命が伸びたことを思い出せば、たしかにその通り。
もし家庭医のカバーする範囲を、ピラミッドでのプライマリーケアより下の範囲とするのなら、家庭医に必要なのは自分の診る地域で何が必要なのかを、医師の視点から考えることだろうと思いました。楢戸先生がネパールの文化に詳しいのは、単に長く住んでいるからだけではなくて、その地域で医療に対してどんな需要があるかをしっかり把握するために必要だったからではないかと思います。インフラの十分でないネパールのある地域ではその整備に関わる。むしろ道路も整備された都市部では大気汚染に関わることが大切かもしれない。それも問題ない東京都心での家庭医の役割は?僕にはまだ分かりません。
こうやって家庭医の役割について考えると、都心でも田舎でも、国内でも海外でも、働き方は全くといっていいほど違いますが、根底にある考え方と目標は同じなのかもしれないと思います。
ネパールという地域に馴染んで溶け込んで力になっている楢戸先生がとてもかっこよく見えた講演会でした。
(筑波大学医学類5年 上原智之)
知ってるようで知らない、お酒の話~第9回つくセミのご報告 その5~
2020年1月7日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP, 医学教育
(問題飲酒、みなさんはしていませんか?)
知ってるようで知らない、お酒の話 ~自分自身の飲み方から、患者さんの指導まで~ は飲める講師と飲めない講師がセットでお送りするとの売りで開催されましたが、「飲める講師」として、実臨床のこと、問題飲酒の評価方法などのレクチャーを行いました。
私のレクチャーもさることながら、「飲める講師」川井田先生がご自身の研究テーマである学生のbinge-drinkingについて、「飲めない講師」吉本先生が北茨城での先進的な取り組みである飲酒量低減外来での取り組みについて、とても充実したお話しをしていただき、なんと参加者全員から事後アンケートで「とても面白かった」との評価をいただきました。
参加者の皆さんはとても熱心に聞いていただいたと思いますし、質疑応答も大変活発でした。ご自身や身の回りのことにも、臨床でやるべきこと、考えるべきことにも思いをはせることができたのではないかと思います。
文責:中野
大森先生監修のマンガが公開されました
2019年12月29日テーマ:筑波総合診療グループ, 大森医院, 未来医療GP
筑波大学総合診療科の片岡です。
以前、このブログで大森医院の大森英俊先生が書かれた本についてご紹介しましたが、
今回は漫画(ネット漫画)です!
タイトル:過疎医療と2025年問題(まんが王国のサイトにとびます)
年末年始、こたつに入りながらぜひスマホやタブレットで読んでみてください。
(全部読むには登録が必要ですが、無料で何ページか読めます)