山本氏による合宿レポート【その3】
2024年1月28日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育
コミュニティにどっぷり! ちいここ合宿 in かみす
筑波大学医学群医学類4年 山本司氏によるレポート
<2日目 後編、最終日>
「でいサービスみなと」での体験
次に、でいサービスみなと(児童発達支援・放課後等デイサービス等)にお伺いし、発達障害を持つ子どもたちとの触れ合いの場を見学させていただきました。 訪問時間に限りがあったため、子どもたちと深く関わることはできませんでしたが、一人ひとりのペースに合わせた教育や、ダンスを取り入れた活動を通じて、子どもたちが楽しく体を動かしている様子に多くの工夫を垣間見ることができました。ぜひ、今度はゆっくりと訪れたいと思います。
市民風車「なみまる」についての学び
最後に、市民風車「なみまる」と波崎地区での取り組みに関して、NPO法人波崎未来フォーラムの遠藤さんから貴重なお話を伺う機会を得ました。市民風車設立の背景にある理念や、海岸での清掃活動、松の植樹イベントなど、地域の環境保全に向けた幅広い活動について教えていただきました。これらの話を通じて、現在の神栖の町並みがどのような過程を経て形成されてきたのか、深く考えさせられる時間となりました。
合宿最終日:学びの共有と今後の企画会議
3日目は、これまでの2日間で学んだことを皆で共有し、意見交換をして、今回の合宿の振り返りをしました。この3日間の中で、多くの神栖市民の方と触れ合うことで、神栖という町の良さも、課題も感じることができました。同じ茨城県にある神栖市ですので、今後もいろいろな形での関わりがあると思います。どうぞよろしくお願いいたします。
【帯同レポ記者一覧】 |
<編集後記> 約15年前から筑波大学の医学生向けに行ってきた、「異業種への帯同をきっかけにして、生活者との関係をつくり、“くらし”と “生きる”をより深く考えてゆく」活動が、「ちいここ」とのコラボにより、ついに全国の医療系学生を受け入れるまでに発展しました。泊まり込みで集まってくれた熱心な学生たちを全力で迎え入れた地元の方とのパッションとが相まって、とても充実した合宿となりました。 運営側の私も、合宿中に、ころたん(メロン)の味の秘密や、生物的防除法、シイタケ栽培の苦労話、市民風車建設に向けた挑戦など、とても感動的で、多くの学びを得ました。協働してくださった皆様に、改めて心より感謝いたします。 これからも、「ちいここ」とのコラボ企画合宿を、まちの活性化に向けたヘルスプロモーション活動の一環として、かみす市民の皆様と共に、プライスレスな共創的活動を続けてゆきたいと思っています。 つくば総診かみすチーム 阪本 直人 |
【つくば総診×「ちいここ」合宿の協働や関わられた施設・団体・個人】 ・神栖済生会病院 ・かみす舞っちゃげ祭り ・矢田部自動車教習所 ・地元の焼肉・中華レストラン 庄花亭 ・農業生産法人 株式会社 agri new winds (アグリニューウインズ) ・スガヤファーム葡萄屋 ・でいサービスみなと(児童発達支援・放課後等デイサービス等) ・市民風車「なみまる」 ・一般社団法人波崎未来エネルギー ・NPO法人波崎未来フォーラム ・地域おこし協力隊 竹中 郁人さん |