論文がアクセプトされました(Japanese family physicians’ attitudes, difficulties, and perceived significance in managing mental health problems: A qualitative study)
2024年9月29日テーマ:学術活動(学会発表・論文・書籍), 筑波総合診療グループ, 北茨城
北茨城市民病院附属家庭医療センターの梶川先生がJournal of General and Family Medicineに論文をアクセプトされました。
日本の家庭医のメンタルヘルス診療を行う態度, 困難さ,家庭医自身にとっての意義についての質的研究です。
是非ご覧ください。
第29回日本病院総合診療医学会学術総会で発表してきました
2024年9月21日テーマ:学術活動(学会発表・論文・書籍), 筑波メディカルセンター病院, 北茨城
2024年9月7日、8日東京都の有明セントラルタワーで行われた第29回日本病院総合診療医学会学術集会に参加してきました。
日本病院総合診療医学会は総合診療専門医のサブスペシャリティである病院総合診療専門医を養成する学会であり、新・家庭医療専門医を養成するプライマリ・ケア学会と並ぶ学会です。自分自身、将来的にはホスピタリストとしてのキャリアを考えており以前より興味がありましたが、今回が初めての現地参加でした。
演題発表は筑波メディカルセンター病院で経験した「強い腹部膨満を初発症状とし,急性肝炎様の画像所見を呈したTAFRO症候群の一例」を発表してきました。
当初自分自身の知識経験不足で診断を想起することができませんでしたが、画像所見を契機にTAFRO症候群を想起することができ診断に至った症例でした(実際は指導医が想起していましたが笑)。今まではコロナ禍のためオンライン発表が多かったので、久しぶりの現地発表で緊張しましたが、無事に終えることができました。準備は大変でしたが、学会発表をすることで、症例を振り返ることができ一層勉強になった感覚がありました。指導してくださった先生方に感謝を申し上げます。
自分自身の発表は9月8日であり、同日のみの参加となりましたが、とても刺激を受け、やはり現地に行くことはとても大事だなと思いました。今回学んだことを明日からの診療でも活かしていきたいと思います。
北茨城市民病院附属家庭医療センター 村田俊介
日本プライマリ・ケア連合学会学術大会でポスター発表を行いました!
2024年6月23日テーマ:学術活動(学会発表・論文・書籍), 筑波総合診療グループ
みなさんこんにちは! 専攻医2年目の加納です。
今回は2024年6月7日(金)~9日(日)に浜松で開催された第15回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会に参加した様子をお伝えします。
私は初めてポスター発表をさせていただきました。
初期研修医の頃に学会でのオンライン発表の経験はあったのですが、現地での発表は初めてだったため、とても緊張しました。 また座長も務めさせていただき、何もかも初めてだらけの学会参加となりました。 現在私は育休中なのですが、先生方のご指導もあり無事ポスター制作から発表まで完遂することができ大変嬉しいです。 発表に対するハードルも自分の中で下がったような気がします。 (個人的には一緒の参加してくれた夫と娘にも感謝です……!)
また、今回は先輩の専攻医の先生が作った、つくば総診のポスターテンプレートを使わせていただきました(ありがとうございます!)。 目立つ色なのでつくば総診のポスターが見つけやすく、現地でも好評でした。今年はたくさんの専攻医がポスター発表を行いました。 来年以降、皆さんも是非このテンプレートを使っているポスターを見つけてみてください!
やはり学会は現地参加できるととても楽しいです!
来年の学術大会は札幌とのことで、楽しみにしたいと思います。 ここまで読んでいただきありがとうございました。
「高齢者施設の服薬簡素化提言」に、当大学院メンバーらによる論文が引用されています
2024年5月24日テーマ:総合診療塾, 学術活動(学会発表・論文・書籍), 筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 未来医療GP, 地域包括ケア
2024年5月17日、一般社団法人日本老年薬学会から「高齢者施設の服薬簡素化提言」が発表されました。詳細はこちらからご覧いただけます。
この提言には、つくば総診の大学院(筑波大学大学院地域医療教育学分野)メンバーらによる論文が引用されています。現場では既に実施されていることも多いかと思いますが、この提言は患者さんや現場の負担を軽減するための大きな一歩です。総合診療医の皆様も多くの施設を訪問されているかと思います。抜粋してご紹介いたしましたので、参考にしていただければ幸いです。
提言1: 服薬回数を減らすことによる多くのメリット
服薬回数を減らすことで、以下のような多くのメリットが期待できます:
- ・誤薬リスクの低下
- ・医療安全の向上
- ・入所者/入居者の服薬負担軽減
- ・服薬アドヒアランスの向上
- ・施設職員の与薬負担軽減
- ・勤務の平準化
提言2: 服薬は昼1回にまとめることを積極的に検討する
施設職員の多い昼に服薬を集約することで、さらなるメリットが期待できます。ただし、以下の点に注意が必要です:
- ・昼服用に適さない薬剤がある
- ・療養場所の変更時には見直しが必要
この提言が、国民と医療者の安全とQOL(生活の質)向上の一助となれば幸いです。
【引用された論文】
● Shoichi Masumoto 1 2, Mikiya Sato 3 4, Kenji Momo 5, Aya Matsushita 6, Kosuke Suzuki 5, Hiroshi Shimamura 5, Tadanori Sasaki 5, Jun Hamano 7.
Development of medication regimen complexity index: Japanese version and application in elderly patients. Int J Clin Pharm. 2021 Aug;43(4):858-863. doi: 10.1007/s11096-020-01185-z. Epub 2020 Nov 2. PMID: 33136252.
1 Department of Family Medicine, General Practice and Community Health, Faculty of Medicine, University of Tsukuba.
2 Department of General Medicine, Tsukuba Central Hospital, Ushiku, Japan.
3 Health Services Research and Development Center, University of Tsukuba, Tsukuba, Japan.
4 Health Services Center, Human Resources Group, Sumitomo Heavy Industries, Ltd., Tokyo, Japan.
5 Department of Pharmacy, Showa University Hospital, Tokyo, Japan.
6 Welcia Yakkyoku Co. Ltd., Tokyo, Japan.
7 Division of Clinical Medicine, Faculty of Medicine, University of Tsukuba, Tsukuba, Japan.
● Shoichi Masumoto 1 2, Mikiya Sato 3 4, Tomotsugu Yamakawa 5, Shuhei Hamada 6, Takashi Inaba 1, Yoshihiro Kataoka 1, Sachiko Ozone 1, Shoji Yokoya 1, Jun Hamano 7.
Evaluation of changes in prescription among Japanese elderly patients before and after transition to home care. J Gen Fam Med. 2021 Nov 8;23(2):94-100. doi: 10.1002/jgf2.506. PMID: 35261856; PMCID: PMC8888811.
1 Department of Family Medicine, General Practice and Community Health, Faculty of Medicine University of Tsukuba Tsukuba Japan.
2 Department of General Medicine Tsukuba Central Hospital Ushiku Japan.
3 Department of Health Services Research, Faculty of Medicine University of Tsukuba Tsukuba Japan.
4 Health Services Center, Human Resources Group Sumitomo Heavy Industries, Ltd Tokyo Japan.
5 Graduate School of Comprehensive Human Sciences University of Tsukuba Tsukuba Japan.
6 Yamato Clinic Sakuragawa Japan.
7 Division of Clinical Medicine, Faculty of Medicine University of Tsukuba Tsukuba Japan.
論文掲載のご報告
2024年5月17日テーマ:学術活動(学会発表・論文・書籍), 筑波総合診療グループ
治療 Vol.106, 2024年2月号「ロスジェネを診よう」に寄稿させて頂きました!
2024年5月11日テーマ:学術活動(学会発表・論文・書籍), 筑波総合診療グループ
専攻医4年の巴です。遅くなりましたが、月刊誌 治療 Vol.106, No.2, 2024年2月号「ロスジェネを診よう」に、入局同期の石塚先生、川瀬先生、巴がそれぞれ片岡先生、木村先生、稲葉先生にご指導頂き、「壮年期に多い問題」、「壮年期のヘルスプロモーション」の各論を執筆させて頂きました。
(「ロスジェネ」とはロストジェネレーションの略で現在40〜50代前半程度の壮年期の年代の方です。壮年期の年代の方の疾患や健康増進などについて幅広く解説しました)
初めての医学雑誌の執筆で、形に遺る嬉しさと責任を感じながら、より正確なエビデンス、誤字脱字、読者の興味・関心に応えることに留意して執筆致しました。
本号の編集幹事が医局の大先輩である、みぞのくちファミリークリニックの髙木 博先生であったご縁もあり、お声がけ頂きました。つくば総診の繋がりを実感しました。
貴重な経験を積ませて頂き、ありがとうございました!
専攻医4年 巴 悠記
論文掲載のご報告
2024年4月29日テーマ:学術活動(学会発表・論文・書籍), 筑波総合診療グループ
専攻医2年の島崎千奈です。
この度、ケースレポートがCureusに掲載されましたのでご報告致します。
Hyperosmia and Hypergeusia As Potential Clues in Diagnosing Adrenal Insufficiency: A Case Report
昨年秋に大学総診の外来で経験した、嗅覚過敏・味覚過敏を契機に副腎不全の診断に至った症例です。
「半年前からの食欲不振、体重減少」を主訴に近医よりご紹介となった症例でした。
大学総診では症候学などを題材に毎日朝レクチャーが行われています。
ちょうどその日の朝レクチャーは「食欲不振」がテーマで、横谷先生より「食欲不振について問診する際には、口腔内・嚥下・消化器のどこに問題があって食欲不振につながっているのか、系統的に聴取するように」とのレクチャーをして頂きました。
外来で実践してみたところ、「食べ物の味が塩辛く感じるようになった」とのお話しがありました。
そこで、以前に医学雑誌『総合診療』で「副腎不全では嗅覚、味覚、聴覚が過敏になることがある」「嗅覚過敏をみたら、副腎不全、妊娠、片頭痛を鑑別に挙げる」と読んだのを思い出し、close-ended questionで尋ねたところ、嗅覚過敏の症状もあることが分かり、副腎不全を想起し診断に繋げることができました。
大学総診の初診外来研修ではじっくり時間をかけて問診や身体診察を行い、その日のうちに指導医とともに振り返りレビューも行うので非常に勉強になります。気になる研修医の先生は、是非一度見学にいらしてください!
ケースレポート執筆は初めての経験で、「ケースレポートとは何か」というところから学ぶ必要がありましたが、1から事細かにご指導頂き、先生方に度重なる添削をして頂きましたおかげで、この度、Cureusに無事acceptされました。
今回、日頃の座学で学んだことを活かして診断に繋ぐことができ、臨床の楽しさを実感しました。また、このような印象に残る症例を自身初のケースレポートとして報告できたことも大変嬉しく思います。
最後になりましたが、執筆に際し厚くご指導頂きました先生方には心より感謝申し上げます。
Medical Practiceの増刊号の各論を執筆しました!
2024年4月23日テーマ:学術活動(学会発表・論文・書籍), 筑波総合診療グループ
笠間市立病院の専攻医の久保田祥央です。
この度、Medical Practice「予防医療の羅針盤」の「Q36 動脈硬化のスクリーニングで推奨される検査にはどのようなものがあるか?」について執筆しましたので、ご報告申し上げます。
予防医療に関して最新のエビデンスをまとめた「Medical Practice『予防医療の羅針盤』」(詳細はこちら!)が今年の4月に発売されました。
がん検診・カウンセリング・予防投薬などのエビデンスに加え、普段何気なくしている健康診断・脳ドックなどについて「本当に意味があるの?医療費削減につながるの?」という疑問についても記載され、学生さん、研修医、専攻医にとって非常に勉強になる本になっています。(一通り読んでみましたが、目から鱗な情報ばかりです!) 同グループの小曽根先生にお声をかけていただき、ご指導いただきながら執筆しました。元々予防医療に興味を持っていましたので、素晴らしい本の各論の1つを担当するという貴重な機会をいただき、光栄に存じます。この本を読んで、さらにヘルスプロモーションやヘルスメンテナンスに尽力していく所存です。
また、同グループの吉本先生が「Q60 アルコール使用障害や薬物使用障害に対するスクリーニングやカウンセリングとは?」について執筆されております。非常にわかりやすく、勉強になります! 是非、お手に取ってご覧ください! 日常診療の一助になれば幸いです!
専攻医 久保田 祥央
帯状疱疹ワクチンに関する研究論文がパブリッシュされました
2023年9月16日テーマ:学術活動(学会発表・論文・書籍), 筑波総合診療グループ
稲葉@笠間&大学です。
春田先生、後藤先生、前野先生に御指導いただきながら大学院生として進めてきた帯状疱疹ワクチンの研究論文がパブリッシュされ、
大学からもプレスリリースが出ましたので、共有させていただきます。
プレスリリース
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/medicine-health/20230901140000.html
論文
https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/21501319231192760
掲載までは長い道のりでしたが、
先生方のご指導で何とか辿り着くことができました。
本当にありがとうございました!
自分が臨床のフィールドとしている笠間で行った研究がこうして世界に発信できたこと、非常にうれしく思います。
研究の面でも貢献できるよう、引き続き頑張りたいと思います。
笠間市立病院&筑波大学 稲葉 崇
論文が2本掲載されました(日本在宅医療連合学会誌、日本プライマリ・ケア連合学会誌)
2023年7月2日テーマ:学術活動(学会発表・論文・書籍), 筑波総合診療グループ
筑波大学総合診療科、つくばセントラル病院の舛本です。
私の執筆した論文が、日本在宅医療連合学会誌に掲載されましたので共有させていただきます。
「在宅医はどのように処方薬を評価し,どのような処方行動をとるのか?~質的帰納的研究~」
つくば総診グループの先生方を始めとして、在宅医療に携わる先生方の処方に関する考え方をインタビューさせて頂いたものです。
研究にご協力いただいた先生方にはこの場をお借りして、お礼申し上げます。
初めての質的研究への挑戦でとても苦労しましたが、春田先生のご指導もあり、おかげさまで出版に至ることができました。
在宅での処方プロセスを見える化する一助になれたのではないかと感じております。
また、つくばセントラル病院で経験した症例を、日本プライマリ・ケア連合学会誌の「ビジュアルでみるプライマリケア」に掲載してもらえたので、こちらも共有させてください。
よく見る異物誤飲ですが、比較的報告が少なかったので、書いてみました。
お時間がありましたら、是非ご覧いただけますと幸いです。
筑波大学附属病院 総合診療科/つくばセントラル病院 総合診療科 舛本祥一