筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

全国医学部臨床推論甲子園で筑波大生チーム優勝&準優勝!

2024年8月30日テーマ:大学, 医学教育

筑波大学附属病院総合診療科スタッフの橋本です。
私が主催している、臨床推論や身体診察、地域医療を扱う勉強会に以前から参加している学生たちが、群星沖縄臨床研修センター主催の「第4回全国医学部臨床推論甲子園 -オンライン・夏-」で優勝、準優勝を獲りましたのでご報告いたします。
いわゆる1・2フィニッシュです!

この大会は医学生3名1チームで参加し、臨床推論力を競うもので、今回は全国29チームが参加しました。
そのなかで私の勉強会メンバーから2チームが参加し、優勝、準優勝を獲ってくれたのは大変嬉しいです。
優勝景品は表彰式が行われる沖縄までの航空機チケット+賞金ということで大変豪華ですね。

優勝メンバーからメッセージをいただいたのでぜひご覧ください。
今後も学生たちと勉強会を続けていきたいとおもいます。

よろしくお願いいたします。

<以下、優勝メンバーのメッセージ>
チームメンバー:
三瓶直人(医学類5年)、吉井健人(医学類5年)、白井律帆(医学類3年)

私たちは、第4回全国医学部臨床推論甲子園というイベントに参加しました。この大会は、オンライン上にて沖縄県の群星臨床研修群の研修病院の初期研修中の先生方が症例を提示してくださりその診断名を学生が回答するという大会です。私たちのチームは5年生2名、3年生1名のチームで参加しました。

臨床推論甲子園は、実際の症例を前にして「診断は何か」を考える力が試されます。
このような力を授業や実習で完全に身に付けることはできません。こうした力を補うために私たちは放課後や空き時間を利用して自主的に学習を進めてきました。こういったことが実を結び、今大会で優勝できたことは本当に嬉しく思います。私たちはプライマリ・ケア研究会に所属しており、定期的に橋本先生にご指導いただいています。普段から私達にご協力してくださる橋本先生には本当に感謝しております。

大学生にとって放課後や空き時間を学習に費やすことは簡単ではありません。そのため今回優勝できたことは我々にとって大きなエネルギーとなりました。今後とも診断力を鍛え、診断の難しい症例に対しても専門領域の壁を超えて診療できる医師になれるよう努めて参ります。

 

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【お知せ】総診メンバー作品が、只今開催中の茨城医家美術展にて展示中です。

2024年8月30日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア

皆様へ、素敵なお知らせがございます。

つくば総診かみすチームのメンバーである総合診療医 阪本氏による
波崎での心温まるストーリーを収めた写真作品が、展示されています。

ーーーーーーーーーーーーーー
・第55回 茨城医家美術展
・会期:2024年8月27日(火)~9月1日(日) 9:00~17:00
・会場:ザ・ヒロサワ・シティ会館2階「県民ギャラリー」
(茨城県立県民文化センター、水戸市千波町697)
・一般入場無料
ーーーーーーーーーーーーーー

この作品は、つくば総診かみすチームが、市民の皆さんと共に、松の植樹活動(防風林)を行った日の出来事が描かれています。
当日は、「ハッチポッチカフェ」という、市民の皆さんと一緒にくらしの悩み事を考える場、くらしの相談室も開催されました。この場は、つくば総診メンバーのみならず、地元の医療従事者、アーティストや有志市民、そして、全国の医療系学生たちによって創られました。

 

作品紹介など詳細は、ハッチポッチカフェ公式ホームページより、下記をご覧下さい。
https://hotchpotch-cafe.my.canva.site/#%E4%BB%8A%E5%BE%8C%E3%81%AE%E4%BA%88%E5%AE%9A

なお、台風接近中ですので、会場にお越しの際には天候状況に十分ご注意ください。

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今年も夏セミに参加しました!

2024年8月24日テーマ:リクルート・広報, 筑波総合診療グループ, 医学教育

 皆さん、こんにちは!つくば総診専攻医2年目の松田貴洲です。

今回は、先日8/3, 4に開催された家庭医療学夏期セミナー(通称夏セミ)にてセッション講師の1人として参加させて頂いたので、当日の雰囲気や参加した感想を皆さんに共有したいと思います。

 そもそも夏セミとは総合診療や家庭医療に興味がある全国の医学生が一堂に会する年1回のセミナーですが、今年は5年ぶりの現地対面かつ初の大阪開催であったため、現地は例年以上に大きな盛り上がりを見せていて、1日目に我々つくば総診が担当したポリファーマシーのセッション、題して「薬deおなかいっぱい~ポリファーマシーで学ぶ家庭医療~」でも、多くの医学生の方々が参加して下さりました。

 今回のテーマであるポリファーマシーは言葉自体を耳にしたことはあると思いますが、学生時代に深く学ぶ機会はなかなか無いと思います。そのため本セッションは、ポリファーマシーの定義や患者さんへの悪影響, 解決する必要性などの根本的な内容から始まり、その後具体的な処方適正化のプロセスについて解説した上で、最後に症例問題のディスカッションを行って学びを深めるような流れで構成しました。


 今回私が参加した感想ですが、当日ファシリテーターとして医学生の方々と接する中で、皆さんが想像以上に症例を深くディスカッション出来ていることに感動したことを覚えています。そして何より、これだけの医学生が家庭医療に関心を持っている事実に一総合診療医として非常に嬉しく感じたと共に、私自身もより一層頑張ろうと刺激を受けることが出来ました。また来年以降も同じような機会があれば是非参加したいと思います。

 翌2日目は後期研修プログラム紹介に参加させて頂きました。ここでも低学年から高学年まで幅広い年代の医学生さんが当科のブースを訪ねてくれましたが、様々な考え方を持つ医学生の方々と将来のキャリア形成や総合診療に関する疑問点などについて意見を交換することが出来たため、私自身にとっても非常に有意義な時間となりました。今回のイベントをきっかけとして、今後も医学生の皆さんが感じている総合診療の疑問やキャリアに関する不安を少しでも解消出来るように当科から発信を継続していきたいと思います。

 改めて、この度は当科のセッションやプログラム紹介にご参加頂きありがとうございました。今後とも我々つくば総診をよろしくお願いします!

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筑波大学附属病院総合診療科よりそいドクターのポスター展示のご報告

2024年8月12日テーマ:大学

筑波大学附属病院外来廊下に附属病院総合診療科のポスターが展示されましたので、ご報告します。

このポスターは、筑波大学芸術学群卒業生の橋本凌さんと附属病院のアート&デザインプロジェクトが協同して作成したものです。

「より多くの患者さんに総合診療科を知ってもらいたい」という思いから始まった企画でしたが、
作成過程では、「映画風ポスター」という手法を用いて、どう表現すると患者さんに伝わりやすいか?というデザインの難しさを実感しました。
橋本さんの指導教員である芸術学群の村上先生や附属病院のアートコーディネーターの松﨑さん、そして、総合診療科の前野哲博先生とディスカッションを行い、一度は完成したポスターの案を白紙に戻し、メールでのやりとりやZOOM会議を重ね、計画から完成までに1年以上かかりました。

また、ポスター作成のプロセスでは、橋本さんに医局や外来に見学に来ていただき、総合診療科の先生方にも取材協力いただきました。インタビューを通して、診断がつかない患者さんに向き合うことの大切さや、症状だけでなく背景に不安や生活にも焦点を当てた診療をみてもらい、制作に活かしてもらうことができました。ご協力いただいた先生方、本当にありがとうございました。

そして、「患者さん一人ひとりの悩みや症状に寄り添う」というメッセージを伝えるため、
「よりそいドクター」というテーマで制作がすすめられ、親しみやすい犬のキャラクターのドクターを中心とした映画風ポスターならではのファンタジーな世界観のポスターが完成しました。

私自身、このようなアート企画に関わることで、「伝え方」について多くのことを学ぶことができました。また、院内の職員からも「この緑のマークは、総合診療科のマークなんだ」などの感想もいただき、発信することで、輪が広がっていくと感じました。

よりそいドクターのポスター、筑波大学附属病院1階、120外来手前の廊下に掲示されています。
お立ち寄りの際は、ぜひご覧になってください。

筑波大学附属病院総合診療科 久野遥加

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つくば総診プログラム紹介動画ができました!

2024年8月2日テーマ:筑波総合診療グループ

つくば総診プログラム紹介動画が今年もできました!

動画は下記よりご参照ください。(外部サイト:Vimeoに飛びます)

 

前半が前野教授からのプログラム説明、後半が専攻医の生の声という構成となっています。

現在所属している専攻医10名に「なぜ、つくば総診?」「どう、つくば総診?」をテーマに取材を行い、まとめて動画にしています。

つくば総診の魅力がぎゅっと詰まった動画になっていますので、ぜひご覧ください!

 

★第3回プログラム説明会まであと少しです!★

今年最後のプログラム説明会が8月11日(日)を予定しています。

まだ参加者を募集しておりますので、興味がある方は是非ご参加ください!

申し込みはこちらからお願いいたします。

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初めてのレジデントデイ

2024年7月14日テーマ:筑波総合診療グループ

2024年5月17日初めてのレジデントデイがありました!

まだ仕事が始まって1ヶ月半というところでしたが、それぞれ濃厚な1ヶ月を過ごしていたようで、大変だったことやできたことなど振り返りをしました。

私は大学の外来で時間をかけて鑑別を考えることをメインに行っており、臨床推論や診断エラーについて学びが多い1ヶ月でした。

同期それぞれが各病院での苦労があり、学びがあり、努力しているお話を聞いてとても刺激になりました。

レジデントデイを通じて、悩みを聞いてもらったり、同期の頑張りをみることでとても元気をもらいました。まだできていない同期会をそのうちやりたいと思います!

専攻医1年 中田里菜子

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水戸市で脂質異常について市民向け講演を行いました

2024年7月6日テーマ:水戸

こんにちは。専攻医の植松です。今回私は6月13日水戸市保健所にて市民に向けて、指導医の久野先生と健康教室のレクチャーを担当させていただきました。

今回は生活習慣病の中でも脂質異常とその治療、生活習慣の改善を扱うことになりました。準備段階では市民の皆様のニーズに合っているのか、情報量や難易度は適切か、そもそも参加する人は極端に少なくはなかろうか、等不安に感じていましたが、実際に当日を迎えてみると、多くの市民の方が出席してくださりました。そして参加された方々は熱心に講演を聞いてくださり、質問も時間いっぱいまで積極的にしていただけました。

今回の健康教室を通して私自身も脂質異常について学びなおす点が多くありましたが、病院の外でも積極的に健康について学ぼうとする市民の方々の姿を見て、医療に関する情報をわかりやすく発信していくことも我々プライマリ・ケア医の重要な使命であることを強く実感致しました。今後も積極的にこのような会に出席して、皆様の健康維持の一助となれるように励んでいきたいと感じています。久野先生、協力していただいた水戸市保健所の職員の皆様、参加していただいた水戸市民の皆様、本当にありがとうございました。

 

ひたち太田家庭医療診療所 植松洋

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日本プライマリ・ケア連合学会学術大会でポスター発表を行いました!

2024年6月23日テーマ:学術活動(学会発表・論文・書籍), 筑波総合診療グループ

みなさんこんにちは! 専攻医2年目の加納です。

今回は2024年6月7日(金)~9日(日)に浜松で開催された第15回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会に参加した様子をお伝えします。

私は初めてポスター発表をさせていただきました。

初期研修医の頃に学会でのオンライン発表の経験はあったのですが、現地での発表は初めてだったため、とても緊張しました。 また座長も務めさせていただき、何もかも初めてだらけの学会参加となりました。 現在私は育休中なのですが、先生方のご指導もあり無事ポスター制作から発表まで完遂することができ大変嬉しいです。 発表に対するハードルも自分の中で下がったような気がします。 (個人的には一緒の参加してくれた夫と娘にも感謝です……!)

また、今回は先輩の専攻医の先生が作った、つくば総診のポスターテンプレートを使わせていただきました(ありがとうございます!)。 目立つ色なのでつくば総診のポスターが見つけやすく、現地でも好評でした。今年はたくさんの専攻医がポスター発表を行いました。 来年以降、皆さんも是非このテンプレートを使っているポスターを見つけてみてください!

やはり学会は現地参加できるととても楽しいです!

来年の学術大会は札幌とのことで、楽しみにしたいと思います。 ここまで読んでいただきありがとうございました。

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【参加者募集】第4回総合診療塾(7月23日 バイタルサイン)

2024年6月15日テーマ:筑波総合診療グループ, 医学教育

【第4回総合診療塾のお知らせ】
当科では毎月全国の医学生を対象にzoomで総合診療に関する基礎知識のレクチャーを行っています。

今回のテーマ は「バイタルサイン」です。

バイタルサインを制するものが、診療を制す!
バイタルサインは、身体の異常の緊急度や重症度を迅速に教えてくれます。
患者さんのバイタルサインを知ることで、「危ない!」、「急ぎ!」、「ひとまず大丈夫そう」など判断できます。

バイタルサイン、すなわち血圧や心拍数(+脈拍数)、呼吸数、SpO2、体温を正確に深く解釈することができるようになれば、患者さんの症状と組み合わせることで、患者さんの病気にググッと迫ることができます。
そんな強力な武器であるバイタルサインも、測り方を知らなければ、解釈の仕方を知らなければ使えません。

今回のセッションでは、バイタルサインの測り方となかなか習えない(!)押さえておくべきコツ、系統的な解釈の仕方を御紹介します。
受講して頂くことで、皆さんはバイタルサインを正確に、そして慎重に解釈することができるようになるでしょう。

皆さんがバイタルサインをみるのが楽しみになるような、たくさんのTIPSを準備をしてお待ちしております!

「無料オンライン」開催!場所にとらわれず、全国どこからでも参加可能です。

 主な対象者: 全国の医学生(低学年~高学年)
 日 時: 令和 6年 7月 23日(火) 18:00 ~ 19 : 30 
 講 師: 筑波大学附属病院 総合診療科 橋本恵太郎 先生

申し込みはこちらから。

たくさんの方のご参加をお待ちしております!

なお、総合診療塾は1年を通して複数回行っています。もし今回都合が悪い方でも別の機会にぜひご参加ください。

<令和6年度スケジュール一覧>
第 4回  7月23日(火) バイタルサイン
第 5回  9月 3日(火) 緩和トーク
第 6回 11月11日(月) 臨床推論の基本的な考え方(めまい編)
第 7回 12月10日(火) プライマリケアでみる糖尿病
第 8回  1月 17日(金) 臨床推論の基本的な考え方(しびれ編)
第 9回  2月 18日(火) 感染症診療の基本+誤嚥性肺炎
第10回 3月 17日(月) 臨床推論の基本的な考え方(全身倦怠感編)

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「高齢者施設の服薬簡素化提言」に、当大学院メンバーらによる論文が引用されています

2024年5月24日テーマ:総合診療塾, 学術活動(学会発表・論文・書籍), 筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 未来医療GP, 地域包括ケア

 

2024年5月17日、一般社団法人日本老年薬学会から「高齢者施設の服薬簡素化提言」が発表されました。詳細はこちらからご覧いただけます。

この提言には、つくば総診の大学院(筑波大学大学院地域医療教育学分野)メンバーらによる論文が引用されています。現場では既に実施されていることも多いかと思いますが、この提言は患者さんや現場の負担を軽減するための大きな一歩です。総合診療医の皆様も多くの施設を訪問されているかと思います。抜粋してご紹介いたしましたので、参考にしていただければ幸いです。

 

提言1: 服薬回数を減らすことによる多くのメリット

服薬回数を減らすことで、以下のような多くのメリットが期待できます:

  • ・誤薬リスクの低下
  • ・医療安全の向上
  • ・入所者/入居者の服薬負担軽減
  • ・服薬アドヒアランスの向上
  • ・施設職員の与薬負担軽減
  • ・勤務の平準化

 

提言2: 服薬は昼1回にまとめることを積極的に検討する

施設職員の多い昼に服薬を集約することで、さらなるメリットが期待できます。ただし、以下の点に注意が必要です:

  • ・昼服用に適さない薬剤がある
  • ・療養場所の変更時には見直しが必要

 

この提言が、国民と医療者の安全とQOL(生活の質)向上の一助となれば幸いです。

 

 

【引用された論文】

● Shoichi Masumoto 1 2, Mikiya Sato 3 4, Kenji Momo 5, Aya Matsushita 6, Kosuke Suzuki 5, Hiroshi Shimamura 5, Tadanori Sasaki 5, Jun Hamano 7.
Development of medication regimen complexity index: Japanese version and application in elderly patients. Int J Clin Pharm. 2021 Aug;43(4):858-863. doi: 10.1007/s11096-020-01185-z. Epub 2020 Nov 2. PMID: 33136252.

1 Department of Family Medicine, General Practice and Community Health, Faculty of Medicine, University of Tsukuba.
2 Department of General Medicine, Tsukuba Central Hospital, Ushiku, Japan. 
3 Health Services Research and Development Center, University of Tsukuba, Tsukuba, Japan.
4 Health Services Center, Human Resources Group, Sumitomo Heavy Industries, Ltd., Tokyo, Japan.
5 Department of Pharmacy, Showa University Hospital, Tokyo, Japan.
6 Welcia Yakkyoku Co. Ltd., Tokyo, Japan.
7 Division of Clinical Medicine, Faculty of Medicine, University of Tsukuba, Tsukuba, Japan.

● Shoichi Masumoto 1 2, Mikiya Sato 3 4, Tomotsugu Yamakawa 5, Shuhei Hamada 6, Takashi Inaba 1, Yoshihiro Kataoka 1, Sachiko Ozone 1, Shoji Yokoya 1, Jun Hamano 7.
Evaluation of changes in prescription among Japanese elderly patients before and after transition to home care. J Gen Fam Med. 2021 Nov 8;23(2):94-100. doi: 10.1002/jgf2.506. PMID: 35261856; PMCID: PMC8888811.

1 Department of Family Medicine, General Practice and Community Health, Faculty of Medicine University of Tsukuba Tsukuba Japan.
2 Department of General Medicine Tsukuba Central Hospital Ushiku Japan.
3 Department of Health Services Research, Faculty of Medicine University of Tsukuba Tsukuba Japan.
4 Health Services Center, Human Resources Group Sumitomo Heavy Industries, Ltd Tokyo Japan.
5 Graduate School of Comprehensive Human Sciences University of Tsukuba Tsukuba Japan.
6 Yamato Clinic Sakuragawa Japan.
7 Division of Clinical Medicine, Faculty of Medicine University of Tsukuba Tsukuba Japan.

 

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公式LINE卓上ポップを作成しました

2024年6月1日テーマ:リクルート・広報, 筑波総合診療グループ

つくば総診では、2024年5月で公式LINEを設立しちょうど1年が経過しました。

この度、公式LINEの存在を広く知らせるため、卓上ポップを作成しました。

若手指導医と専攻医が協力し、ホームページのイメージを踏襲して作成しました。昨年度作成したプログラム紹介ポスターと一緒に、LINE卓上ポップを各関連施設に配布しました。

おかげさまで2024年5月時点でLINEは80人以上の方にご登録していただいております。

さらに多くの皆様につくば総診の魅力をお知らせするため、今後も尽力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 北茨城市民病院附属家庭医療センター 海老澤 由香

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つくば総診ではLINEだけではなく、ブログ、X(旧twitter)、Facebookにつきましても専攻医を中心とした運営を行っています。

各SNSは下記からご覧ください。

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【参加者募集】第3回総合診療塾(6月14日 臨床推論の基本的な考え方 風邪編)

2024年5月18日テーマ:筑波総合診療グループ, 医学教育

【第3回総合診療塾のお知らせ】
当科では毎月全国の医学生を対象にzoomで総合診療に関する基礎知識のレクチャーを行っています。

今回のテーマ は「臨床推論の基本的な考え方(風邪編)」です。

「風邪をひいた」といって受診される患者さんの背景には、実は色々な病気が隠れています。
そもそも風邪とはいったい何なのでしょうか?
医学的に風邪を正しく診断できるでしょうか?
 今回は、実は奥深い風邪の診療について、実際の症例を混じえながら参加者の皆さんと鑑別診断を挙げて、診断を絞り込んでいくプロセスを、参加者同士のグループディスカッションを通して学びたいと思います。

これで明日からあなたも周りの人の「風邪」に対して正しくアドバイスできるようになるはずです!

「無料オンライン」開催!場所にとらわれず、全国どこからでも参加可能です。

 主な対象者: 全国の医学生(低学年~高学年)
 日 時: 令和 6年 6月 14日(金) 18:00 ~ 19 : 30 
 講 師: 筑波大学附属病院 総合診療科  孫 瑜  先生

申し込みはこちらから。

たくさんの方のご参加をお待ちしております!

なお、総合診療塾は1年を通して複数回行っています。もし今回都合が悪い方でも別の機会にぜひご参加ください。

<令和6年度スケジュール一覧>
第 3回  6月14日(金) 臨床推論の基本的な考え方(風邪編)
第 4回  7月23日(火) バイタルサイン
第 5回  9月 3日(火) 緩和トーク
第 6回 11月11日(月) 臨床推論の基本的な考え方(めまい編)
第 7回 12月10日(火) プライマリケアでみる糖尿病
第 8回  1月 17日(金) 臨床推論の基本的な考え方(しびれ編)
第 9回  2月 18日(火) 感染症診療の基本+誤嚥性肺炎
第10回 3月 17日(月) 臨床推論の基本的な考え方(全身倦怠感編)

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論文掲載のご報告

2024年5月17日テーマ:学術活動(学会発表・論文・書籍), 筑波総合診療グループ

こんにちは。C1(医師5年目)の山田です。
 
この度、人生初の論文投稿をさせていただいたのでご報告です。
 
 なぜ診断できたのか、なぜ論文化できたのかについて楽しく記載していきます。
症例は、医師3年目(つくば1年目)の筑波メディカルセンター病院で経験しました。来院された高齢女性は、四肢に浮腫と疼痛があり困っておりました。初めに除外すべき心、腎、肝、甲状腺、薬剤性を考えましたがいずれも否定的で、私も困ってしまいました。中でも困っていたのは浮腫の見た目。四肢が腫れているのに、手首だけは腫れてないのです。  
 外来後、そのまま診療科長の廣瀬知人先生のデスクに乗り込みました。「手首だけ腫れてない浮腫なんです。助けてください。」と言ったところ、すぐさま「筋膜炎か筋炎じゃね?」とお言葉をいただき稲妻が走ったのが、今でも鮮明に覚えています。その後、一緒に診察していただきとんとん拍子で診断に辿り着き、患者予後を改善できました。  
 月日は流れ、医師4年目。忙しさにかまけて学会発表も論文化も後回しにしていた私。水戸協同病院で勤務中に、エレベータでたまたま出会った橋本恵太郎先生に「山田先生、PC学会に出す抄録を作ってください」と言われました。(え、先生、PC学会のポスター抄録締切まであと10日しかないですよと心の中で思いつつ)「わかりました」と答えました。締切が間近になれば男子校出身は強いです(偏見)。なんとか書き上げ橋本先生に提出しました。 「じゃあ、山田先生、次は論文化しましょう」。そこからは記憶もないです。気づいたら、『PC学会ポスター発表前に』、論文提出まで行ってました。
 
 思い返してみると論文検索、提出方法、提出後査読者からのコメントへの返信、修正、、などなど何度も心が折れかけました。その度に、橋本先生は手取り足取り、助けてくださいました。
 このように、つくばプログラムには、相談しやすく親身に見てくれる上級医に恵まれています。この場をお借りして、繰り返し添削、ご指導をいただきました橋本先生、廣瀬知人先生、鈴木將玄先生にお礼を申し上げます。お忙しい中誠にありがとうございました。 この経験を活かし、今後も論文執筆を続けて行きたいと思います。
 
C1 山田辰樹

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笠間でメディカルカフェをしました!

2024年5月10日テーマ:筑波総合診療グループ

笠間市立病院&筑波大学スタッフの稲葉です。

笠間市立病院では年に数回、一般市民向けの健康座談会「メディカルカフェ~みんなの相談室~」を開いています。

これは、市立病院と健康医療政策課、地域包括支援センターの3者共同で行っている取り組みで、3者が一緒の建物となり「地域医療センターかさま」としてオープンした2018年から継続的に行っています。

(参考:笠間市のメディカルカフェのお知らせ)

https://www.city.kasama.lg.jp/page/page013630.html

 

先日、2024年度最初のメディカルカフェが行われました!

4月から笠間市立病院で研修をしているS2松田先生、C1久保田先生、C2前島先生も参加してくれました。

今までのメディカルカフェは座学&懇談という室内型の企画がメインでしたが、

今年はもっと参加型の要素を入れよう!ということで、今回は初めての屋外型企画「ヘルスロードを活用したウォーキング教室」をしました。

(参考:ヘルスロードについて 茨城県ホームページ)

https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/yobo/zukuri/herusuro-donituite.html

 

今回は一般市民の方10人が参加してくださいました。

まずはみんなで準備体操をし、ヘルスロード2.3㎞をみんなでウォーキングしました。

専攻医の先生方も、市民と話しながらウォーキングをし、栗の木が立ち並ぶ笠間の町を歩くことでつくばや水戸との違いを感じているようでした。

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治療 Vol.106, 2024年2月号「ロスジェネを診よう」に寄稿させて頂きました!

2024年5月11日テーマ:学術活動(学会発表・論文・書籍), 筑波総合診療グループ

 専攻医4年の巴です。遅くなりましたが、月刊誌 治療 Vol.106, No.2, 2024年2月号「ロスジェネを診よう」に、入局同期の石塚先生、川瀬先生、巴がそれぞれ片岡先生、木村先生、稲葉先生にご指導頂き、「壮年期に多い問題」、「壮年期のヘルスプロモーション」の各論を執筆させて頂きました。

(「ロスジェネ」とはロストジェネレーションの略で現在40〜50代前半程度の壮年期の年代の方です。壮年期の年代の方の疾患や健康増進などについて幅広く解説しました)

 

 初めての医学雑誌の執筆で、形に遺る嬉しさと責任を感じながら、より正確なエビデンス、誤字脱字、読者の興味・関心に応えることに留意して執筆致しました。

 本号の編集幹事が医局の大先輩である、みぞのくちファミリークリニックの髙木 博先生であったご縁もあり、お声がけ頂きました。つくば総診の繋がりを実感しました。
 貴重な経験を積ませて頂き、ありがとうございました!

専攻医4年 巴 悠記

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論文掲載のご報告

2024年4月29日テーマ:学術活動(学会発表・論文・書籍), 筑波総合診療グループ

専攻医2年の島崎千奈です。

この度、ケースレポートがCureusに掲載されましたのでご報告致します。

Hyperosmia and Hypergeusia As Potential Clues in Diagnosing Adrenal Insufficiency: A Case Report

昨年秋に大学総診の外来で経験した、嗅覚過敏・味覚過敏を契機に副腎不全の診断に至った症例です。

「半年前からの食欲不振、体重減少」を主訴に近医よりご紹介となった症例でした。
大学総診では症候学などを題材に毎日朝レクチャーが行われています。
ちょうどその日の朝レクチャーは「食欲不振」がテーマで、横谷先生より「食欲不振について問診する際には、口腔内・嚥下・消化器のどこに問題があって食欲不振につながっているのか、系統的に聴取するように」とのレクチャーをして頂きました。

外来で実践してみたところ、「食べ物の味が塩辛く感じるようになった」とのお話しがありました。
そこで、以前に医学雑誌『総合診療』で「副腎不全では嗅覚、味覚、聴覚が過敏になることがある」「嗅覚過敏をみたら、副腎不全、妊娠、片頭痛を鑑別に挙げる」と読んだのを思い出し、close-ended questionで尋ねたところ、嗅覚過敏の症状もあることが分かり、副腎不全を想起し診断に繋げることができました。

大学総診の初診外来研修ではじっくり時間をかけて問診や身体診察を行い、その日のうちに指導医とともに振り返りレビューも行うので非常に勉強になります。気になる研修医の先生は、是非一度見学にいらしてください!

ケースレポート執筆は初めての経験で、「ケースレポートとは何か」というところから学ぶ必要がありましたが、1から事細かにご指導頂き、先生方に度重なる添削をして頂きましたおかげで、この度、Cureusに無事acceptされました。

今回、日頃の座学で学んだことを活かして診断に繋ぐことができ、臨床の楽しさを実感しました。また、このような印象に残る症例を自身初のケースレポートとして報告できたことも大変嬉しく思います。

最後になりましたが、執筆に際し厚くご指導頂きました先生方には心より感謝申し上げます。

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ウェルカムセミナー2024を開催しました

2024年5月18日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 未来医療GP

2024年4月21日、新しく加わったメンバーの歓迎のためウェルカムセミナーが開催されました。
今年度は新専攻医(新S1)が3名、新スタッフが1名の計4名が加わりました。
セミナー当日の様子をお届けします。
 
集合写真(写真撮影の時のみマスクを外しています)
 
 
毎年、ウェルカムセミナーは専攻医と若手指導医を中心に企画・運営しています。
今年度は医師8年目の幸田先生を中心にzoom+現地のハイブリッド開催で行いました。
 
 
【スケジュール】
新S1クイズ
新スタッフ紹介
委員会報告
前野先生からのお話し
指導医:指導医FD、専攻医:施設紹介/プログラム説明
懇親会
 
この中で新S1クイズ、指導医FD、施設紹介/プログラム紹介、懇親会について取り上げます。
 
 
<新S1クイズ>
新専攻医の先生にまつわるクイズと、新専攻医の先生からの自己紹介を行いました。創意工夫の光るクイズで、新専攻医の先生の人となりが分かりました。会場からの質問もたくさん見られ、大変盛り上がりました。
 
その後、前野先生より、毎年恒例のスクラブプレゼントを行いました。
(新専攻医の3名です)
新専攻医の3名が仲良く談笑している姿が印象的でした。
 
<指導医FD><施設紹介/プログラム紹介>
指導医と専攻医に分かれて行いました。
★指導医FD(ファカルティ・ディベロップメント):
今年度は指導医が専攻医指導をする際のポイントについて学びました。
今回は論文投稿指導について橋本先生よりレクチャーがありました。指導にあたってのお悩み相談をグループディスカッションで行いましたが、議論が白熱し、各施設のいろいろな先生方の意見が聞けてとても勉強になりました。

 
★施設紹介/プログラム紹介:
先輩専攻医から各施設の特徴や研修プログラムの説明を行いました。
特に、研修修了を目標にどのようなことを行うか(学会発表やPALSなどの資格取得など)について説明を行いました。
 
<懇親会>
3グループに分かれ「以心伝心ゲーム」を行いました。お題にあったものを連想し、多かったものの個数で競いました。鈴木綾香先生の名司会が光り、会場も大変盛り上がりました。
 
 
 
【新専攻医の声】
学生の頃初めて見学に来てから早3年、セミナーを通じ「自分もつくば総診の一員になったのだなぁ」と実感しました。優しく素敵な先生方・スタッフの皆様ばかりで、ここで研修できることを嬉しく思います。多くの方々に支えられ、楽しい同期たちと研修できることに感謝し、日々精進して参ります。
専攻医1年 鵜木沙也加
 
会を通じて、同期はもちろん、 普段はお会いできないレジデントの先生方からの研修案内や、 プチゲームがありつくば総診の先生方と顔を合わせてお話しさせて 頂くことができました。前野先生からスクラブも頂き、 つくば総診のメンバーとして一歩を踏み出す実感が湧きました。
気持ちが踊る一方で自分も諸先生方のようになれるのだろうかと不安はありますが、 今日の気持ちを胸に精一杯頑張っていこうと思います。
専攻医1年 中田里菜子
 
記念品のスクラブを受け取った際に、つくば総診の一員になったのだという自覚を持つことができました。
親睦会では先輩方や指導医の先生達とたくさん話すことができたので、これから困った時とかに気軽に相談ができそうです。
新S1紹介クイズでは同期の意外な一面が知れて、さらに仲を深めることができました。
これからの研修にむけてさらなる励みとなりました。総合診療医として皆様に貢献できるよう精進してまいります。
専攻医1年 福地晴彦
 
【編集者より】
今年度もウェルカムセミナーは楽しいものになりました。来年度以降も継続していきます。
 
今後つくば総診へ加わりたい専攻医、スタッフを募集しております。
つくば総診にご興味のある方は、是非プログラム説明会にお越しください。
詳細はこちらからご確認ください。
(文責:北茨城市民病院附属家庭医療センター 海老澤由香)

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Medical Practiceの増刊号の各論を執筆しました!

2024年4月23日テーマ:学術活動(学会発表・論文・書籍), 筑波総合診療グループ

 笠間市立病院の専攻医の久保田祥央です。 

 この度、Medical Practice「予防医療の羅針盤」の「Q36 動脈硬化のスクリーニングで推奨される検査にはどのようなものがあるか?」について執筆しましたので、ご報告申し上げます。 

 予防医療に関して最新のエビデンスをまとめた「Medical Practice『予防医療の羅針盤』」(詳細はこちら!)が今年の4月に発売されました。 

カバー写真

 がん検診・カウンセリング・予防投薬などのエビデンスに加え、普段何気なくしている健康診断・脳ドックなどについて「本当に意味があるの?医療費削減につながるの?」という疑問についても記載され、学生さん、研修医、専攻医にとって非常に勉強になる本になっています。(一通り読んでみましたが、目から鱗な情報ばかりです!) 同グループの小曽根先生にお声をかけていただき、ご指導いただきながら執筆しました。元々予防医療に興味を持っていましたので、素晴らしい本の各論の1つを担当するという貴重な機会をいただき、光栄に存じます。この本を読んで、さらにヘルスプロモーションやヘルスメンテナンスに尽力していく所存です。 

 また、同グループの吉本先生が「Q60 アルコール使用障害や薬物使用障害に対するスクリーニングやカウンセリングとは?」について執筆されております。非常にわかりやすく、勉強になります! 是非、お手に取ってご覧ください! 日常診療の一助になれば幸いです!

専攻医 久保田 祥央 

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2024年度 後期研修プログラム説明会のお知らせ

2024年4月11日テーマ:リクルート・広報, 筑波総合診療グループ

2024年度 後期研修プログラム説明会のお知らせです!

 

 

【 日時 】
第1回 5月19日(日)
第2回 7月 6日(土)
第3回 8月11日(日)
いずれも14時〜16時
*終了後質問タイムがございます。

現地・オンラインのハイブリッド開催です。途中参加、途中退室も可能です。
前野教授よりプログラム概要説明、当科レジデントや修了生の体験談発表などを予定しています。

 

つくば総診は関連施設も多く、指導医・専攻医の数も多いことが特徴です。

☑ 家庭医もしくは病院総合医になりたい

☑ 地域で働きたい

☑ 充実した指導を受けたい

☑ 多くの仲間と多くの経験を受けたい

人にお勧めです。

こちらよりぜひお申し込みをお待ちしています。

 


公式SNSもやっています。

是非、ご登録お願いします!

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2023年度 卒業セミナーを開催しました

2024年4月7日テーマ:筑波総合診療グループ

先日、後期研修プログラムを修了する後期研修医のお祝いとして、卒業セミナーを開催しました。
2024年3月16日・17日の2日間にわたり、1日目は現地のみ、2日目は現地・オンラインのハイブリッドで開催しました。
学生、初期・後期研修医、指導医、薬剤師と様々な立場、地域で活躍する多くの医師やメディカルスタッフに参加いただきました。

当日のスケジュールは下記の通り盛りだくさんの内容で、あっという間の二日間でした。
1日目 CSA(臨床技能評価:Clinical Skills Assessment)模擬試験、懇親会
2日目 委員会報告、前野哲博教授・中澤一弘先生(竜王ファミリークリニック/山梨県) 講演会、修了式・修了生プレゼンテーション、集合写真撮影

<修了式>
修了式では、これまでの研修を振り返ったプレゼンテーション、指導医からのコメントがあり4年間の総括を行います。後輩の目からみると、いつも率なく業務をこなされている印象のお二人。しかし、先生方にも大変な時期があり、その都度指導医に相談したり自身で調べたりと様々な方法で対応されてきたことを知り、なんだか安心すると共に、明日からの研修の活力となりました。
参加者からは、ライフワークバランスの良い環境で過ごされていたことが感じ取れ、後進にとって良いロールモデルとなっているという感想も寄せられました。

修了生のお二人からコメントを下記に掲載します。

鈴木 潤一先生(専攻医4年):
いつでも相談でき頼りになる指導医が傍にいる!
これが、充実したそして居心地のよい後期研修4年間を過ごすことができた最大の理由です。医療技術・手技も勿論大切ですが不確実性に対応するためのプロフェッショナリズムを医師として3-6年目の若い時期に培うことができたのは今後の医師人生で大きな糧になることは間違いないと実感しています。レジデントと言えなくなるのは寂しいですが、今後はサポートする側として一助になれればと思います。
4年間ご指導頂き本当にありがとうございました。

 

村田 俊介先生(専攻医4年):
4年間本当にあっという間だったなと思います。
自分は育休取得などもあり、新家庭医療専門医の取得を1年遅らせる形になったので、まだまだ卒業という感じではありませんが、無事に4年間を終えることができてホッとしております。ここまでこられたのもひとえに皆様のご指導のおかげだと思っております。
今後は新家庭医療専門医取得にむけて取り組むとともに、つくば総診の先輩方のような指導医になれるよう一層精進したいと思います。

<講演会>
「筑波総合診療グループの現在と将来」 前野 哲博 先生
まずは、前野教授から「筑波総合診療グループの現在と将来」というテーマでお話しいただきました。つくば総診や総合診療科の現状や方向性、また「かかりつけ医」「かかりつけ医機能」の違い等についてご説明いただきました。普段とは違う視点で総合診療科について見つめ直す時間となり、勉強になった。後期研修先としてつくば総診を選んでよかった!という感想が寄せられました。

 

「つくば総診出身の新規開業医のリアル」 中澤 一弘 先生
ゲストとして、中澤一弘先生にお越しいただきました。先生は、当科プログラムを修了、大学院卒業後に2017年に山梨県甲斐市に「竜王ファミリークリニック」を開業されました。今回は、「つくば総診出身の新規開業医のリアル」をテーマに開業のポイントや学んでおくべき内容、苦労されたエピソードなどをお話しいただきました。内科・小児科・皮膚科・外科・精神科と幅広く診療を行なわれ、コロナ禍の大変な時期を乗り越えられた中澤先生。同じプログラムで学ばれた先輩がクリニックを新規開業されたお話しは後輩である私たちにとってはとても学びのある内容となりました。質疑応答では開業にあたってどのような準備や勉強をされたか等たくさんの質問が寄せられました。また、修了生に向けて「変化に適応して進化し続けること」が大切!というメッセージを頂戴しました。

・竜王ファミリークリニック 公式サイトはこちら

画像引用元:竜王ファミリークリニック 公式サイト

<CSA(臨床技能評価:Clinical Skills Assessment) 模擬試験>
家庭医専門試験のCSA(臨床技能評価:Clinical Skills Assessment)模擬試験は毎年恒例の行事となっています。診療シミュレーションを用いた評価方法ですが、受講側も評価側も緊張します!またCSAの待ち時間には指導医が用意した臨床問題をクイズ形式でオンラインで回答しました。
この取り組みのおかげか、これまで当科プログラム修了者の多くが専門医試験に合格し、家庭医療専門医を取得しています。

・「数字で見るつくば総診」はこちらから

・これまでの卒業セミナーの記事はこちらからご覧ください。

修了生のお二人、研修修了おめでとうございます。益々のご活躍をお祈りいたします。

今年度もつくば総診は様々なイベントを開催していきます。よろしくお願いいたします。

文責:専攻医2年 大堀 葉子

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