筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

【お知せ】総診メンバー作品が、只今開催中の茨城医家美術展にて展示中です。

2024年8月30日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア

皆様へ、素敵なお知らせがございます。

つくば総診かみすチームのメンバーである総合診療医 阪本氏による
波崎での心温まるストーリーを収めた写真作品が、展示されています。

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・第55回 茨城医家美術展
・会期:2024年8月27日(火)~9月1日(日) 9:00~17:00
・会場:ザ・ヒロサワ・シティ会館2階「県民ギャラリー」
(茨城県立県民文化センター、水戸市千波町697)
・一般入場無料
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この作品は、つくば総診かみすチームが、市民の皆さんと共に、松の植樹活動(防風林)を行った日の出来事が描かれています。
当日は、「ハッチポッチカフェ」という、市民の皆さんと一緒にくらしの悩み事を考える場、くらしの相談室も開催されました。この場は、つくば総診メンバーのみならず、地元の医療従事者、アーティストや有志市民、そして、全国の医療系学生たちによって創られました。

 

作品紹介など詳細は、ハッチポッチカフェ公式ホームページより、下記をご覧下さい。
https://hotchpotch-cafe.my.canva.site/#%E4%BB%8A%E5%BE%8C%E3%81%AE%E4%BA%88%E5%AE%9A

なお、台風接近中ですので、会場にお越しの際には天候状況に十分ご注意ください。

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「高齢者施設の服薬簡素化提言」に、当大学院メンバーらによる論文が引用されています

2024年5月24日テーマ:総合診療塾, 学術活動(学会発表・論文・書籍), 筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 未来医療GP, 地域包括ケア

 

2024年5月17日、一般社団法人日本老年薬学会から「高齢者施設の服薬簡素化提言」が発表されました。詳細はこちらからご覧いただけます。

この提言には、つくば総診の大学院(筑波大学大学院地域医療教育学分野)メンバーらによる論文が引用されています。現場では既に実施されていることも多いかと思いますが、この提言は患者さんや現場の負担を軽減するための大きな一歩です。総合診療医の皆様も多くの施設を訪問されているかと思います。抜粋してご紹介いたしましたので、参考にしていただければ幸いです。

 

提言1: 服薬回数を減らすことによる多くのメリット

服薬回数を減らすことで、以下のような多くのメリットが期待できます:

  • ・誤薬リスクの低下
  • ・医療安全の向上
  • ・入所者/入居者の服薬負担軽減
  • ・服薬アドヒアランスの向上
  • ・施設職員の与薬負担軽減
  • ・勤務の平準化

 

提言2: 服薬は昼1回にまとめることを積極的に検討する

施設職員の多い昼に服薬を集約することで、さらなるメリットが期待できます。ただし、以下の点に注意が必要です:

  • ・昼服用に適さない薬剤がある
  • ・療養場所の変更時には見直しが必要

 

この提言が、国民と医療者の安全とQOL(生活の質)向上の一助となれば幸いです。

 

 

【引用された論文】

● Shoichi Masumoto 1 2, Mikiya Sato 3 4, Kenji Momo 5, Aya Matsushita 6, Kosuke Suzuki 5, Hiroshi Shimamura 5, Tadanori Sasaki 5, Jun Hamano 7.
Development of medication regimen complexity index: Japanese version and application in elderly patients. Int J Clin Pharm. 2021 Aug;43(4):858-863. doi: 10.1007/s11096-020-01185-z. Epub 2020 Nov 2. PMID: 33136252.

1 Department of Family Medicine, General Practice and Community Health, Faculty of Medicine, University of Tsukuba.
2 Department of General Medicine, Tsukuba Central Hospital, Ushiku, Japan. 
3 Health Services Research and Development Center, University of Tsukuba, Tsukuba, Japan.
4 Health Services Center, Human Resources Group, Sumitomo Heavy Industries, Ltd., Tokyo, Japan.
5 Department of Pharmacy, Showa University Hospital, Tokyo, Japan.
6 Welcia Yakkyoku Co. Ltd., Tokyo, Japan.
7 Division of Clinical Medicine, Faculty of Medicine, University of Tsukuba, Tsukuba, Japan.

● Shoichi Masumoto 1 2, Mikiya Sato 3 4, Tomotsugu Yamakawa 5, Shuhei Hamada 6, Takashi Inaba 1, Yoshihiro Kataoka 1, Sachiko Ozone 1, Shoji Yokoya 1, Jun Hamano 7.
Evaluation of changes in prescription among Japanese elderly patients before and after transition to home care. J Gen Fam Med. 2021 Nov 8;23(2):94-100. doi: 10.1002/jgf2.506. PMID: 35261856; PMCID: PMC8888811.

1 Department of Family Medicine, General Practice and Community Health, Faculty of Medicine University of Tsukuba Tsukuba Japan.
2 Department of General Medicine Tsukuba Central Hospital Ushiku Japan.
3 Department of Health Services Research, Faculty of Medicine University of Tsukuba Tsukuba Japan.
4 Health Services Center, Human Resources Group Sumitomo Heavy Industries, Ltd Tokyo Japan.
5 Graduate School of Comprehensive Human Sciences University of Tsukuba Tsukuba Japan.
6 Yamato Clinic Sakuragawa Japan.
7 Division of Clinical Medicine, Faculty of Medicine University of Tsukuba Tsukuba Japan.

 

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ウェルカムセミナー2024を開催しました

2024年5月18日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 未来医療GP

2024年4月21日、新しく加わったメンバーの歓迎のためウェルカムセミナーが開催されました。
今年度は新専攻医(新S1)が3名、新スタッフが1名の計4名が加わりました。
セミナー当日の様子をお届けします。
 
集合写真(写真撮影の時のみマスクを外しています)
 
 
毎年、ウェルカムセミナーは専攻医と若手指導医を中心に企画・運営しています。
今年度は医師8年目の幸田先生を中心にzoom+現地のハイブリッド開催で行いました。
 
 
【スケジュール】
新S1クイズ
新スタッフ紹介
委員会報告
前野先生からのお話し
指導医:指導医FD、専攻医:施設紹介/プログラム説明
懇親会
 
この中で新S1クイズ、指導医FD、施設紹介/プログラム紹介、懇親会について取り上げます。
 
 
<新S1クイズ>
新専攻医の先生にまつわるクイズと、新専攻医の先生からの自己紹介を行いました。創意工夫の光るクイズで、新専攻医の先生の人となりが分かりました。会場からの質問もたくさん見られ、大変盛り上がりました。
 
その後、前野先生より、毎年恒例のスクラブプレゼントを行いました。
(新専攻医の3名です)
新専攻医の3名が仲良く談笑している姿が印象的でした。
 
<指導医FD><施設紹介/プログラム紹介>
指導医と専攻医に分かれて行いました。
★指導医FD(ファカルティ・ディベロップメント):
今年度は指導医が専攻医指導をする際のポイントについて学びました。
今回は論文投稿指導について橋本先生よりレクチャーがありました。指導にあたってのお悩み相談をグループディスカッションで行いましたが、議論が白熱し、各施設のいろいろな先生方の意見が聞けてとても勉強になりました。

 
★施設紹介/プログラム紹介:
先輩専攻医から各施設の特徴や研修プログラムの説明を行いました。
特に、研修修了を目標にどのようなことを行うか(学会発表やPALSなどの資格取得など)について説明を行いました。
 
<懇親会>
3グループに分かれ「以心伝心ゲーム」を行いました。お題にあったものを連想し、多かったものの個数で競いました。鈴木綾香先生の名司会が光り、会場も大変盛り上がりました。
 
 
 
【新専攻医の声】
学生の頃初めて見学に来てから早3年、セミナーを通じ「自分もつくば総診の一員になったのだなぁ」と実感しました。優しく素敵な先生方・スタッフの皆様ばかりで、ここで研修できることを嬉しく思います。多くの方々に支えられ、楽しい同期たちと研修できることに感謝し、日々精進して参ります。
専攻医1年 鵜木沙也加
 
会を通じて、同期はもちろん、 普段はお会いできないレジデントの先生方からの研修案内や、 プチゲームがありつくば総診の先生方と顔を合わせてお話しさせて 頂くことができました。前野先生からスクラブも頂き、 つくば総診のメンバーとして一歩を踏み出す実感が湧きました。
気持ちが踊る一方で自分も諸先生方のようになれるのだろうかと不安はありますが、 今日の気持ちを胸に精一杯頑張っていこうと思います。
専攻医1年 中田里菜子
 
記念品のスクラブを受け取った際に、つくば総診の一員になったのだという自覚を持つことができました。
親睦会では先輩方や指導医の先生達とたくさん話すことができたので、これから困った時とかに気軽に相談ができそうです。
新S1紹介クイズでは同期の意外な一面が知れて、さらに仲を深めることができました。
これからの研修にむけてさらなる励みとなりました。総合診療医として皆様に貢献できるよう精進してまいります。
専攻医1年 福地晴彦
 
【編集者より】
今年度もウェルカムセミナーは楽しいものになりました。来年度以降も継続していきます。
 
今後つくば総診へ加わりたい専攻医、スタッフを募集しております。
つくば総診にご興味のある方は、是非プログラム説明会にお越しください。
詳細はこちらからご確認ください。
(文責:北茨城市民病院附属家庭医療センター 海老澤由香)

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専攻医の研修施設見学 その1:利根町国保診療所

2024年1月30日テーマ:サイトビジット, 筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 利根町, レジデントの1日(施設紹介)

先日、つくば総診の研修施設を訪問しましたので2本立てでご報告いたします。

 今回は利根町国保診療所についてご紹介します。
 初めての訪問でしたが、利根川に囲まれた自然豊かな地域で、茨城県ご出身の中澤所長に地域の特性を伺いながらの訪問診療を中心に学びの多い一日となりました。

 同診療所は、茨城県最南端で千葉県との境の利根町に位置する無床診療所です。
つくば総診のプログラムでは、地域での診療所研修として、外来診療、在宅診療を中心とした家庭医療を学びます。
 受診される患者さんは乳幼児から高齢者まで幅広く、急性・慢性疾患、外科、皮膚科と出会う疾患も様々。大学病院のように大きな設備ではないもののレントゲン、超音波、上部消化管内視鏡、心電図と院内設備は充実していて、役所の方も勤務される「町の診療所」。

 そして、利根町国保診療所の特徴は、なんといっても所長である中澤義明先生の存在。
 歴代のレジデントから「家庭医のロールモデル」と伺っていましたが、実際にお会いし、先生の訪問診療の様子を見学してその意味を体感しました。
 特に、診療に向かう途中、ウォーキング中の患者さんがとても嬉しそうに先生にお声かけされていた姿が印象的でした。
また、診療中に患者さんご本人だけではなく、ご家族の体調やお悩みにも丁寧に回答されていて、生物心理社会モデルを用いた多面的・包括的なアプローチだと感じました。
「町のお医者さん」として、診療所だけにとどまらず学校保健・産業医活動など地域をまるごと診ている先生の姿は家庭医を目指す者にとってのロールモデルそのもの。
ぜひ一度見学されることをお勧めします。

おまけ: 利根町の主農産物はコシヒカリをはじめとしたお米。コンビニで利根町産の米菓が販売されていました。お土産に米菓を購入し、実りある一日を終えました。

中澤先生

小曽根先生と診療所で

 

▼利根町診療所についてはこちらも併せてご覧ください。
https://soshin.pcmed-tsukuba.jp/training/facilities/tone-town
https://www.pcmed-tsukuba.jp/area/ibaraki/introduction/tone-town.php

次回は桜川市にある関連施設、大和クリニックについてご紹介します!
大和クリニックについての詳細はこちらをご覧ください。
https://soshin.pcmed-tsukuba.jp/training/facilities/yamato/

文責:専攻医1年 大堀 葉子

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宮下氏のかみす合宿レポ 9月【その3】

2024年1月28日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育

コミュニティにどっぷり! ちいここ合宿 in かみす
順天堂大学 宮下采子(ことね)氏によるレポート

その2より

<9月の合宿、3日目>

未来への架け橋:神栖とちいここの連携 

3日目は、神栖と「ちいここ」との将来的な連携について、3時間にわたって、熱く意見を交わし、盛り上がりました。その甲斐があり、長期的な展望を踏まえて具体的な企画案をいくつかまとめました! 

ちいここ公式Xより

 

大好きな地元産品に出会う:農産物直売所WINDS BASE  

前回もお世話になった (株)agri new winds さんが運営されているFARMER’S PALLET WINDS BASEにお邪魔してお土産を買ってきました! 
新米や宿儺(すくな)かぼちゃという珍しい種類のかぼちゃも発見。 私は大好きな干し芋をお土産に買いました。

 

合宿を終えて:多彩な産業と人々の生きざま 

8月、9月と、2回の合宿を通して、多様な産業があるまちで、交流した地元の方々を通して、生きざまといいますか、地元の暮らしぶりやその方が見ておられる風景を通して、多くの学びを得ることができました。 

お世話になった皆様、ありがとうございました。 

今後も引き続き、【ちいここ×神栖】で、全国の医療系学生にとって、魅力的な企画を用意してゆきます。
続編をお楽しみに! 

 

 

【レポ記者一覧】 

宮下氏によるレポート 

山本氏によるレポート 

古幡氏によるレポート 

杉本氏によるレポート 

 

 

 

<編集後記>

約15年前から筑波大学の医学生向けに行ってきた、「異業種への帯同をきっかけにして、生活者との関係をつくり、“くらし”と “生きる”をより深く考えてゆく」活動が、「ちいここ」とのコラボにより、ついに全国の医療系学生を受け入れるまでに発展しました。泊まり込みで集まってくれた熱心な学生たちを全力で迎え入れた地元の方とのパッションとが相まって、とても充実した合宿となりました。

運営側の私も、合宿中に、ころたん(メロン)の味の秘密や、生物的防除法、シイタケ栽培の苦労話、市民風車建設に向けた挑戦など、とても感動的で、多くの学びを得ました。協働してくださった皆様に、改めて心より感謝いたします。

これからも、「ちいここ」とのコラボ企画合宿を、まちの活性化に向けたヘルスプロモーション活動の一環として、かみす市民の皆様と共に、プライスレスな共創的活動を続けてゆきたいと思っています。

つくば総診かみすチーム 阪本 直人

【つくば総診×「ちいここ」合宿の協働や関わられた施設・団体・個人】
(およそ日程順)

・神栖済生会病院
 https://www.kamisusaisei.jp/

・かみす舞っちゃげ祭り
 https://www.kamiyosa.com/

・矢田部自動車教習所
 https://www.yatabe-ds.com/

・地元の焼肉・中華レストラン 庄花亭
 https://www.shoukatei.com/committed/

・農業生産法人 株式会社 agri new winds (アグリニューウインズ)
 https://agri-newwinds.com/service/

・スガヤファーム葡萄屋
 https://www.instagram.com/sugaya_budou/

・でいサービスみなと(児童発達支援・放課後等デイサービス等)
 https://www.minato-coco.co.jp/index.html

・市民風車「なみまる」
 https://www.ren-ibaraki.jp/2015_08_endo/

・一般社団法人波崎未来エネルギー
 https://pal-denki.jp/local/hasaki/

・NPO法人波崎未来フォーラム
 http://www.hasaki-mirai.or.jp/index.html

・地域おこし協力隊 竹中 郁人さん
 https://www.city.kamisu.ibaraki.jp/shisei/machi/1006437/1009198.html

 

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宮下氏のかみす合宿レポ 9月【その2】

2024年1月28日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育

コミュニティにどっぷり! ちいここ合宿 in かみす
順天堂大学 宮下采子(ことね)氏によるレポート

その1より

<9月の合宿、2日目>

海岸線の環境保護への取り組み 

2日目は、少し早めに出発して、遠藤さんに案内していただき、海岸線を訪れました。 10年前に、防砂林がマツクイムシの被害に遭い、復旧のために、地元の人や行政が協力して植林作業を続けてきたお話をお伺いしました。 この日は風が穏やかで、まだ動いていない風車もありました。 

 

地域貢献の場:矢田部自動車教習所 

その後、矢田部自動車教習所で、教官に帯同するために訪問しました。
免許取得に関連する役割だけでなく、高齢者講習や各種啓発活動を通じて、地域の安全に寄与していることを知りました。 

 

焼肉レストランでのスタッフ帯同 

お昼は、焼肉レストラン 庄花亭で、スタッフへ帯同をさせていただきました! 
お客さんの混み具合によって忙しさにはかなり緩急があり、バタバタするときはやることが多く大変でした。しかし、とっても楽しかったです。 

合宿のメンバーも、ホールスタッフに帯同

 

障がい者支援施設「でいサービスみなと」へ訪問 

午後は、でいサービスみなと(児童発達支援・放課後等デイサービス等)に伺いました! 知的・身体に障がいをもつ子どもや大人、それぞれの特性に合わせた過ごし方や活動をされており、スタッフの皆さんも温かい心を持って接していらっしゃるところが素敵でした。

公式ホームページより抜粋

 

市民風車「なみまる」の視察 

2日目の最後は、波崎に移動し、市民風車「なみまる」を見学させていただきました。この風車を立ち上げるに至ったプロジェクトの経緯についてお話を伺いました。

 

その3へ

 

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宮下氏のかみす合宿レポ 9月【その1】

2024年1月28日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育

コミュニティにどっぷり! ちいここ合宿 in かみす
順天堂大学 宮下采子(ことね)氏によるレポート

 

茨城県神栖市に、ちいここ合宿で来ました。8月と9月の両日程に参加しましたが、 9月の合宿では、異なった内容で経験ができました。

<9月の合宿、初日>

総合診療医の救急に帯同:医療と社会課題の最前列 

1日目の神栖済生会病院の救急外来の帯同では、医療過疎や医療難民といったキーワードで説明されるような社会的問題を抱える患者さんに直面し、病院がセーフティーネットとして果たす役割を目の当たりにしました。 

重篤な患者さんの治療に関わり、採血、輸液、アドレナリン投与、心肺蘇生、尿カテーテル挿入など実践的な医療技術を学びました。
病状が深刻で、すべての課題を同時に解決出来ない状況での決断は、とても悩ましいものでした。その中にあっても、しっかりと向き合われ、シビアな判断を迫られる総合診療医 濱田先生への帯同を通して、貴重な経験をさせていただきました。 

 

祭りの夜:地域文化の再開  

夜は、「かみす舞っちゃげ祭り」に参加しました!  
初日の夜は、花火大会があり、遠藤さんに紹介していただいて、観光協会長や商工会長とも交流を深めながら、5年ぶりに再開された地元の文化を堪能しました。 

その2へ

【宮下氏のレポート】
  8月分
  9月分

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宮下氏の8月合宿レポ 【その4】

2024年1月28日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育

コミュニティにどっぷり! ちいここ合宿 in かみす
順天堂大学 宮下采子(ことね)氏によるレポート

その3から

<8月の合宿、3日目>

貴重な生薬「当帰」畑へ帯同 
前日の大雨で予定していた農地には帯同できなかったのですが、幸運なことに、農業生産法人 agri new windsの飯田さんのご厚意で、最終日に急遽、別の畑へ連れて行ってもらえることになりました。 なんと、生薬として広く使用されている「当帰」の畑へ。 漢方薬の材料であるため、畑を見ること自体がとても貴重な経験でした! 

ちいここ公式Xより

ピーマン収穫体験と雇用創出と環境づくり   
合宿の締めくくりに、ピーマン収穫体験をしました!
障害者や様々な背景を持つ方も広く受け入れておられる飯田さんのお話から、従業員を雇用して終わりではなく、従業員一人ひとりの生き方を真剣に考え、一人ひとりに役割を与え、居場所となるような環境が作られていることを知ることができました。 

ちいここ公式Xより

(9月ちいここ合宿の感想へつづく) 

<編集後記>

約15年前から筑波大学の医学生向けに行ってきた、「異業種への帯同をきっかけにして、生活者との関係をつくり、“くらし”と “生きる”をより深く考えてゆく」活動が、「ちいここ」とのコラボにより、ついに全国の医療系学生を受け入れるまでに発展しました。泊まり込みで集まってくれた熱心な学生たちを全力で迎え入れた地元の方とのパッションとが相まって、とても充実した合宿となりました。

運営側の私も、合宿中に、ころたん(メロン)の味の秘密や、生物的防除法、シイタケ栽培の苦労話、市民風車建設に向けた挑戦など、とても感動的で、多くの学びを得ました。協働してくださった皆様に、改めて心より感謝いたします。

これからも、「ちいここ」とのコラボ企画合宿を、まちの活性化に向けたヘルスプロモーション活動の一環として、かみす市民の皆様と共に、プライスレスな共創的活動を続けてゆきたいと思っています。

つくば総診かみすチーム 阪本 直人

【つくば総診×「ちいここ」合宿の協働や関わられた施設・団体・個人】
(およそ日程順)

・神栖済生会病院
 https://www.kamisusaisei.jp/

・かみす舞っちゃげ祭り
 https://www.kamiyosa.com/

・矢田部自動車教習所
 https://www.yatabe-ds.com/

・地元の焼肉・中華レストラン 庄花亭
 https://www.shoukatei.com/committed/

・農業生産法人 株式会社 agri new winds (アグリニューウインズ)
 https://agri-newwinds.com/service/

・スガヤファーム葡萄屋
 https://www.instagram.com/sugaya_budou/

・でいサービスみなと(児童発達支援・放課後等デイサービス等)
 https://www.minato-coco.co.jp/index.html

・市民風車「なみまる」
 https://www.ren-ibaraki.jp/2015_08_endo/

・一般社団法人波崎未来エネルギー
 https://pal-denki.jp/local/hasaki/

・NPO法人波崎未来フォーラム
 http://www.hasaki-mirai.or.jp/index.html

・地域おこし協力隊 竹中 郁人さん
 https://www.city.kamisu.ibaraki.jp/shisei/machi/1006437/1009198.html

 

 

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宮下氏の8月合宿レポ 【その3】

2024年1月28日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育

コミュニティにどっぷり! ちいここ合宿 in かみす
順天堂大学 宮下采子(ことね)氏によるレポート

その2より

<8月の合宿、2日目後編>

市民風車「なみまる」の内部探訪 
市民風車を見学しました! 
風車に触れて、しかも中に入れるなんて、貴重な経験をさせていただきました! 
また、市民風車の建設費のファンディングの際に、お孫さんの名義で出資し、学資保険代わりにしている方もおられたとのことで、地域への深い関わりに触れることができました。 

 

波崎のまちをサイクリングで「地域視診」   
地域おこし協力隊の竹中さんの案内で、波崎のまちを自転車で冒険に出ました。 
海を越えたら利根川が一面に広がっていました! 
地元のお菓子屋さんに寄って、おやつもゲットしながらの旅となり、まちの風景を見ながらのサイクリングはとても楽しかったです! 

 

波崎との関わり方を模索   
2日目の最後に、波崎(旧波崎町:神栖市の南)と自分たちがどのように関われるかについてディスカッションを行いました。地元のお祭りやイベントへの参加だけでなく、市民風車「なみまる」など、波崎で作られた電気を購入するといった、日常生活面からも“関わるきっかけ”があることに気付かされました。 

ちいここ公式Xより

その4へ

 

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宮下氏の8月合宿レポ 【その2】

2024年1月28日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育

コミュニティにどっぷり! ちいここ合宿 in かみす
順天堂大学 宮下采子(ことね)氏によるレポート

その1より

<8月の合宿、2日目前編>

異業種帯同:地域産業の探訪、しいたけ菌床栽培の現場 

2日目は、地元の農業に帯同して回りました。 まず訪れたのは、しいたけの菌床栽培施設でした。農福連携を進める一環として、障がい者就労支援にも力を入れておられ、働きやすい環境にも工夫を凝らしながら、なんと2,800個もの菌床を育て上げておられました。 

完熟メロンの収穫帯同
 次に、ころたんメロンの収穫体験をしてきました! 畑で完熟になったメロンは、少しひねるだけでポロッと取れることに驚きました。同時に、害虫による被害もあり、生き物を相手にすることの難しさを目の当たりにしました。 

直売所での新鮮な発見 
当日、大雨になり、畑での帯同ができなくなってしまいました。その代わり、農作物直売所(FARMER’S PALLET WINDS BASE)にお邪魔することができました! 大量の朝採れピーマンの仕分けは全て手作業で行われており、陳列に並ぶまでの工程を肌で実感できました!他にもWINDS BASEで名産品を使った商品を色々拝見しました。 

ぶどう農家へ訪問 
最後に、ぶどう農家のスガヤファームさんに、お邪魔しました!  立派なシャインマスカットは、珍しく鉢植え栽培されていました。 10種類もの品種を育てておられ、特に5月から6月にかけては繁忙期を迎えるそうです。 

その3へ

 

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宮下氏の8月合宿レポ 【その1】

2024年1月28日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育

コミュニティにどっぷり! ちいここ合宿 in かみす
順天堂大学 宮下采子(ことね)氏によるレポート

今回、つくば総診×「ちいここ」コラボ合宿企画で開催された、『医療系学生が、地元の企業・産業で働く人にも帯同しながら、くらしの理解を深め、コミュニティの魅力と関わり方を模索する』2泊3日のツアーが、2023年8月~9月に神栖市で、2回開催されました。愛知県、東京都、群馬県、つくば市などから、医学生や理学療法学生たちが合宿に参加して、感じたことをレポートしてくれましたので、全14回に渡って、お送りいたします。 

【ちいここ神栖合宿2023】参加メンバー  
8月:杉本さん、宮下さん  
9月:山本さん、古幡さん、宮下さん  

茨城県神栖市に、ちいここ合宿で来ました。8月と9月の両日程に参加しましたが、それぞれ特徴的で、異なった経験ができました! 

<8月の合宿初日> 

8の日程は、台風で実施が可能か否か、直前まで分からない中、ドキドキでした。 
しかし、運良く台風がそれてくれたおかげで、農業体験や訪問診療など、多くの体験をさせていただくことができました。 

訪問診療の体験:神栖済生会病院での学び 

1日目は、神栖済生会病院を訪問し、訪問診療の同行をさせていただきました。
総合診療医や患者さんのご家族からの生の声を聞くことができ、神栖という地域の特色を垣間見ることができました。 

BBQで歓迎会:神栖の農水産物を堪能

夜は、NPO法人波崎未来フォーラムや地域おこし協力隊の竹中さんなど、これからお世話になる地元の方と親睦を深めるBBQを開催していただき、とっても嬉しかったです。 
美味しくて新鮮な食材はどれも、 (株)agri new winds の飯田さんのところで育てられた農作物や特別なルートから入手してくださったお肉などでもてなしてくださいました。地元神栖の誇り、生産量と品質で日本一のピーマンはとても美味しくて、さらに波崎産の新鮮なハマグリを使った飯田さんお手製のご飯もご馳走になりました。そしてデザートには「ころたん」メロンを堪能し、神栖の魅力が詰め込まれたご飯を満喫する夜となりました。 

その2へ

【宮下氏のレポート】
  8月分
  9月分

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古幡氏による合宿レポ【その3】

2024年1月28日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育

コミュニティにどっぷり! ちいここ合宿 in かみす
名古屋市立大学医学部医学科3年 古幡 保之氏によるレポート

その2より

3日目>

神栖市住民と「ちいここ」学生との意見交換 
3日目は、神栖市の住民と「ちいここ」学生、そして総合診療医や地域おこし協力隊が集まり、今回の合宿を振り返る時間を持ちました。また、意見交換を通じて、これまでの経験の解像度を高めてゆくことができました。 
また、来年3月に予定される「ちいここ神栖合宿」に向けた具体的な話し合いも行われました。 私は神栖や波崎についてほとんど知らない状態で、ちいここ合宿に参加しましたが、この数日間で地元の方々の生活に少し触れることができ、神栖や波崎に対する理解を深めることができました。 

 

来たる「ちいここ」神栖合宿:新しい出会いへの期待 
来年3月の神栖合宿では、波崎で開催される「松の植樹イベント」や「くらしの相談室」ハッチポッチカフェに参加する予定です。
今回の合宿で経験できなかった新たな活動に参加できることを楽しみにしています。
 

 

 

【帯同レポ記者一覧】 

宮下氏によるレポート 

山本氏によるレポート 

古幡氏によるレポート 

杉本氏によるレポート 

 

 

 

 

 

<編集後記>

約15年前から筑波大学の医学生向けに行ってきた、「異業種への帯同をきっかけにして、生活者との関係をつくり、“くらし”と “生きる”をより深く考えてゆく」活動が、「ちいここ」とのコラボにより、ついに全国の医療系学生を受け入れるまでに発展しました。泊まり込みで集まってくれた熱心な学生たちを全力で迎え入れた地元の方とのパッションとが相まって、とても充実した合宿となりました。

運営側の私も、合宿中に、ころたん(メロン)の味の秘密や、生物的防除法、シイタケ栽培の苦労話、市民風車建設に向けた挑戦など、とても感動的で、多くの学びを得ました。協働してくださった皆様に、改めて心より感謝いたします。

これからも、「ちいここ」とのコラボ企画合宿を、まちの活性化に向けたヘルスプロモーション活動の一環として、かみす市民の皆様と共に、プライスレスな共創的活動を続けてゆきたいと思っています。

つくば総診かみすチーム 阪本 直人

【つくば総診×「ちいここ」合宿の協働や関わられた施設・団体・個人】
(およそ日程順)

・神栖済生会病院
 https://www.kamisusaisei.jp/

・かみす舞っちゃげ祭り
 https://www.kamiyosa.com/

・矢田部自動車教習所
 https://www.yatabe-ds.com/

・地元の焼肉・中華レストラン 庄花亭
 https://www.shoukatei.com/committed/

・農業生産法人 株式会社 agri new winds (アグリニューウインズ)
 https://agri-newwinds.com/service/

・スガヤファーム葡萄屋
 https://www.instagram.com/sugaya_budou/

・でいサービスみなと(児童発達支援・放課後等デイサービス等)
 https://www.minato-coco.co.jp/index.html

・市民風車「なみまる」
 https://www.ren-ibaraki.jp/2015_08_endo/

・一般社団法人波崎未来エネルギー
 https://pal-denki.jp/local/hasaki/

・NPO法人波崎未来フォーラム
 http://www.hasaki-mirai.or.jp/index.html

・地域おこし協力隊 竹中 郁人さん
 https://www.city.kamisu.ibaraki.jp/shisei/machi/1006437/1009198.html

 

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古幡氏による合宿レポ【その2】

2024年1月28日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育

コミュニティにどっぷり! ちいここ合宿 in かみす
名古屋市立大学医学部医学科3年 古幡 保之氏によるレポート

その1より

<2日目>
教習所での帯同:大型車の実体験と卒業検定に同乗 
2日目は、矢田部自動車教習所と市民風車「なみまる」の帯同を行いました。 
矢田部自動車教習所では、校長先生から安全運転に関する講話について伺う機会を得ました。自動車教習所を卒業して時間が経った私にとって、改めて、普段の運転に対する心構えや安全意識の向上につながりました。 さらに、大型1種の卒業検定実技運転車に同乗する貴重な体験もしました。普段は乗ることがない大型車の運転席から見える景色や、普通車とは異なる運転方法について学ぶことができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。

 

市民風車 「なみまる」の物語:地域と共に歩む風車 
風車といえば、これまで遠くから眺めるだけの存在だったのですが、市民風車「なみまる」を間近にすると、「風車は本当に大きな建造物だなぁ」と驚いてしまいました。 その後、まちづくりに取り組むNPO法人波崎未来フォーラムの遠藤さんから、市民風車「なみまる」が誕生するまでの貴重なお話を伺うことができました。 
「なみまる」が完成するまでの経緯から、風車に込められた想い、未来への展望、そして波崎町の歴史について詳しく伺うことができました。 
医療従事者として、働く地域における歴史や生活者の想いを知ることは、その地域の人びとの健康や生活を守るうえで、大切な素養であることを自分自身は理解いたしました。

その3へ

 

 

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古幡氏による合宿レポ【その1】

2024年1月28日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育

コミュニティにどっぷり! ちいここ合宿 in かみす
名古屋市立大学医学部医学科3年 古幡 保之氏によるレポート

今回、つくば総診×「ちいここ」コラボ合宿企画で開催された、『医療系学生が、地元の企業・産業で働く人にも帯同しながら、くらしの理解を深め、コミュニティの魅力と関わり方を模索する』2泊3日のツアーが、2023年8月~9月に神栖市で、2回開催されました。愛知県、東京都、群馬県、つくば市などから、医学生や理学療法学生たちが合宿に参加して、感じたことをレポートしてくれましたので、全14回に渡って、お送りいたします。 
【ちいここ神栖合宿2023】参加メンバー  
8月:杉本さん、宮下さん  
9月:山本さん、古幡さん、宮下さん  

 

つくば総診×「ちいここ」コラボ合宿企画への参加動機 
今回、9月16日(土)~9月18日(月)の2泊3日で、「つくば総診×ちいここコラボ合宿企画」に参加いたしました。神栖合宿に参加した主な理由は、関東出身でありながら茨城県神栖市のことをまったく知らなかったこと、そして人口が多い自治体にもかかわらず、医師の数が圧倒的に不足しているという点に興味を持ったからです。

バナー(当時)

 

神栖済生会病院での帯同:実習前の貴重な経験 
1日目は、神栖済生会病院での救急外来での帯同と、神栖市の花火大会への参加を経験しました。 
病院実習を行う前の学年のため、非常に有意義な体験になりました。救急隊員からの患者さんの容態や状況に関する電話連絡を看護師や総合診療医が受け、迅速に診察室での患者さんの対応準備をする様子を直接体験できました。救急搬送された患者さんとの意思疎通や、実際に患者さんへの治療対応や処置を経験することができ、大変有意義な帯同となりました。

 

4年ぶりの地元の夏まつりに参加 
病院での帯同を終え、神栖市の花火大会の会場へ皆で移動しました。新型コロナウイルスの影響で4年ぶりの開催となったそうですが、今年は多くの市民が第14回 かみす舞っちゃげ祭り 2023 に参加し、誰もが花火大会を楽しまれていました。新型コロナによる様々な制限があった社会生活でしたが、この神栖市の花火大会を通じて、徐々に新型コロナ前の生活に戻りつつあることを実感いたしました。

その2へ

 

 

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山本氏による合宿レポート【その3】

2024年1月28日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育

コミュニティにどっぷり! ちいここ合宿 in かみす
筑波大学医学群医学類4年 山本司氏によるレポート

その2より 

<2日目 後編、最終日>

 「でいサービスみなと」での体験 
次に、でいサービスみなと(児童発達支援・放課後等デイサービス等)にお伺いし、発達障害を持つ子どもたちとの触れ合いの場を見学させていただきました。 訪問時間に限りがあったため、子どもたちと深く関わることはできませんでしたが、一人ひとりのペースに合わせた教育や、ダンスを取り入れた活動を通じて、子どもたちが楽しく体を動かしている様子に多くの工夫を垣間見ることができました。ぜひ、今度はゆっくりと訪れたいと思います。

公式ホームページ抜粋

 

市民風車「なみまる」についての学び 
最後に、市民風車「なみまる」と波崎地区での取り組みに関して、NPO法人波崎未来フォーラムの遠藤さんから貴重なお話を伺う機会を得ました。市民風車設立の背景にある理念や、海岸での清掃活動、松の植樹イベントなど、地域の環境保全に向けた幅広い活動について教えていただきました。これらの話を通じて、現在の神栖の町並みがどのような過程を経て形成されてきたのか、深く考えさせられる時間となりました。 

合宿最終日:学びの共有と今後の企画会議 
3日目は、これまでの2日間で学んだことを皆で共有し、意見交換をして、今回の合宿の振り返りをしました。この3日間の中で、多くの神栖市民の方と触れ合うことで、神栖という町の良さも、課題も感じることができました。同じ茨城県にある神栖市ですので、今後もいろいろな形での関わりがあると思います。どうぞよろしくお願いいたします。

ちいここ公式Xより

 

 

【帯同レポ記者一覧】 

宮下氏によるレポート 

山本氏によるレポート 

古幡氏によるレポート 

杉本氏によるレポート 

 

<編集後記>

約15年前から筑波大学の医学生向けに行ってきた、「異業種への帯同をきっかけにして、生活者との関係をつくり、“くらし”と “生きる”をより深く考えてゆく」活動が、「ちいここ」とのコラボにより、ついに全国の医療系学生を受け入れるまでに発展しました。泊まり込みで集まってくれた熱心な学生たちを全力で迎え入れた地元の方とのパッションとが相まって、とても充実した合宿となりました。

運営側の私も、合宿中に、ころたん(メロン)の味の秘密や、生物的防除法、シイタケ栽培の苦労話、市民風車建設に向けた挑戦など、とても感動的で、多くの学びを得ました。協働してくださった皆様に、改めて心より感謝いたします。

これからも、「ちいここ」とのコラボ企画合宿を、まちの活性化に向けたヘルスプロモーション活動の一環として、かみす市民の皆様と共に、プライスレスな共創的活動を続けてゆきたいと思っています。

つくば総診かみすチーム 阪本 直人

【つくば総診×「ちいここ」合宿の協働や関わられた施設・団体・個人】
(およそ日程順)

・神栖済生会病院
 https://www.kamisusaisei.jp/

・かみす舞っちゃげ祭り
 https://www.kamiyosa.com/

・矢田部自動車教習所
 https://www.yatabe-ds.com/

・地元の焼肉・中華レストラン 庄花亭
 https://www.shoukatei.com/committed/

・農業生産法人 株式会社 agri new winds (アグリニューウインズ)
 https://agri-newwinds.com/service/

・スガヤファーム葡萄屋
 https://www.instagram.com/sugaya_budou/

・でいサービスみなと(児童発達支援・放課後等デイサービス等)
 https://www.minato-coco.co.jp/index.html

・市民風車「なみまる」
 https://www.ren-ibaraki.jp/2015_08_endo/

・一般社団法人波崎未来エネルギー
 https://pal-denki.jp/local/hasaki/

・NPO法人波崎未来フォーラム
 http://www.hasaki-mirai.or.jp/index.html

・地域おこし協力隊 竹中 郁人さん
 https://www.city.kamisu.ibaraki.jp/shisei/machi/1006437/1009198.html

 

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山本氏による合宿レポート【その2】

2024年1月28日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育

コミュニティにどっぷり! ちいここ合宿 in かみす
筑波大学医学群医学類4年 山本司氏によるレポート

その1より

<2日目 前編> 

教習所での帯同を通して得られた視点  
2日目は、異業種帯同メニューが盛りだくさんな一日でした。 矢田部自動車教習所へ、朝からお伺いしました。 この地域は鹿島臨海工業地帯を含む工場団地が広がっており、フォークリフトやトラックの運転免許を取得し、出荷業務を担当する者が、他の地域よりも多いそうです。 
今回、大型自動車免許の卒業検定のシーンに帯同させていただきました。実際にトラックに乗ってみると、まるで2階から見下ろしているような感じで、非常に驚きました。 
普通の乗用車とは見える角度や視野も違うことに驚きました。また、大型トラックのブレーキは、普通自動車よりも制動力が高められており、荷物を積んだ状態でもブレーキがかかるようになっているとのことでした。裏を返せば空車 (くうしゃ:荷物を積んでいない状態のこと)の際には、極端にブレーキがかかりやすくなるそうです。そのため、トラックドライバーは、車体感覚はもちろんのこと、死角、総重量、制動など、これらのことを総合した上で運転しなければならないことを帯同を通して実感することができました。 

 

地元レストランでのホールスタッフ帯同:接客業と医師の診察の類似点  
次に、地元の焼肉・中華レストラン 庄花亭でのホールスタッフに帯同させていただきました。私は、普段バイトをしていないため、配膳のバイトの気分を味わう形で新鮮でした。 特に、客に対するおもてなしの心に気を付けていることを実感することができ、勉強になりました。このような接客業と医師の行う診察には似ていることが、いくつかあると実感しました。 

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山本氏による合宿レポート【その1】

2024年1月28日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育

コミュニティにどっぷり! ちいここ合宿 in かみす
筑波大学医学群医学類4年 山本司氏によるレポート 

今回、つくば総診×「ちいここ」コラボ合宿企画で開催された、『医療系学生が、地元の企業・産業で働く人にも帯同しながら、くらしの理解を深め、コミュニティの魅力と関わり方を模索する』2泊3日のツアーが、2023年8月~9月に神栖市で、2回開催されました。愛知県、東京都、群馬県、つくば市などから、医学生や理学療法学生たちが合宿に参加して、感じたことをレポートしてくれましたので、全14回に渡って、お送りいたします。 
【ちいここ神栖合宿2023】参加メンバー 
8月:杉本さん、宮下さん  
9月:山本さん、古幡さん、宮下さん  

まずはこのような合宿を開催してくださりありがとうございました。 3日間を通して、臨床の現場、神栖や波崎で働く人たちの現場や暮らしに触れることができて、とても勉強になる3日間でした。  

神栖済生会における救急日直帯同: 医療資源の地域格差 
 1日目は、総合診療医に帯同し、神栖済生会病院での休日救急を経験しました。神栖の医療圏における神栖済生会の位置づけを知ることができました。神栖市を含む医療圏には大きな病院がなく、3次救急にも対応せざるを得ない現状でした。また、潮来市や鉾田市には病院の数が少なく、遠くから救急搬送される現状や、外来も神栖済生会病院まで遠くから通わなければならない現状を肌で実感することができました。 

このように、神栖市近隣の医療圏には、医療資源の地域格差が生じており、求められる医療ついても考えるきっかけを得ました。 

 

4年ぶりの花火大会
夜は、第14回 かみす舞っちゃげ祭り 2023 に参加しました。 コロナ渦で近年開催できていなかったそうで、今年が久しぶりの開催となったことから、街には、大勢で賑わっていました。

 

 

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杉本氏による合宿レポート in かみす

2024年1月28日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育

コミュニティにどっぷり! ちいここ合宿 in かみす
群馬大学医学部保健学科理学療法学専攻
杉本慈(やすし)氏によるレポート
 

今回、つくば総診×「ちいここ」コラボ合宿企画で開催された、『医療系学生が、地元の企業・産業で働く人にも帯同しながら、くらしの理解を深め、コミュニティの魅力と関わり方を模索する』2泊3日のツアーが、2023年8月~9月に神栖市で、2回開催されました。愛知県、東京都、群馬県、つくば市などから、医学生や理学療法学生たちが合宿に参加して、感じたことをレポートしてくれましたので、全14回に渡って、お送りいたします。【ちいここ神栖合宿2023】参加メンバー  
8月:杉本さん、宮下さん  
9月:山本さん、古幡さん、宮下さん

 

つくば総診の皆様方のご協力のもと、「ちいここ」として茨城県神栖市で合宿をさせていただきました! 
地方での医療の在り方、そして地域を盛り上げる地域の皆さんの努力。改めて地域のことを深く考えさせられるきっかけになる合宿でした。 
合宿にご協力いただいた皆様、ありがとうございました!

 

 

 

【レポ記者一覧】 

宮下氏によるレポート 

山本氏によるレポート 

古幡氏によるレポート 

杉本氏によるレポート 

 

 

<編集後記>

約15年前から筑波大学の医学生向けに行ってきた、「異業種への帯同をきっかけにして、生活者との関係をつくり、“くらし”と “生きる”をより深く考えてゆく」活動が、「ちいここ」とのコラボにより、ついに全国の医療系学生を受け入れるまでに発展しました。泊まり込みで集まってくれた熱心な学生たちを全力で迎え入れた地元の方とのパッションとが相まって、とても充実した合宿となりました。

運営側の私も、合宿中に、ころたん(メロン)の味の秘密や、生物的防除法、シイタケ栽培の苦労話、市民風車建設に向けた挑戦など、とても感動的で、多くの学びを得ました。協働してくださった皆様に、改めて心より感謝いたします。

これからも、「ちいここ」とのコラボ企画合宿を、まちの活性化に向けたヘルスプロモーション活動の一環として、かみす市民の皆様と共に、プライスレスな共創的活動を続けてゆきたいと思っています。

つくば総診かみすチーム 阪本 直人

【つくば総診×「ちいここ」合宿の協働や関わられた施設・団体・個人】
(およそ日程順)

・神栖済生会病院
 https://www.kamisusaisei.jp/

・かみす舞っちゃげ祭り
 https://www.kamiyosa.com/

・矢田部自動車教習所
 https://www.yatabe-ds.com/

・地元の焼肉・中華レストラン 庄花亭
 https://www.shoukatei.com/committed/

・農業生産法人 株式会社 agri new winds (アグリニューウインズ)
 https://agri-newwinds.com/service/

・スガヤファーム葡萄屋
 https://www.instagram.com/sugaya_budou/

・でいサービスみなと(児童発達支援・放課後等デイサービス等)
 https://www.minato-coco.co.jp/index.html

・市民風車「なみまる」
 https://www.ren-ibaraki.jp/2015_08_endo/

・一般社団法人波崎未来エネルギー
 https://pal-denki.jp/local/hasaki/

・NPO法人波崎未来フォーラム
 http://www.hasaki-mirai.or.jp/index.html

・地域おこし協力隊 竹中 郁人さん
 https://www.city.kamisu.ibaraki.jp/shisei/machi/1006437/1009198.html

 

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【産業医】に興味がある医師向けのワクワクするイベント情報

2023年10月17日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 神栖, 未来医療GP, 医学教育

2023年11月25日(土)~26日(日)、
神栖産業医トレーニングセンター×つくば総診による
【交流会を兼ねたリアル産業医勉強会】が、2年ぶりに帰ってきました!

、「2023 産業医 交流会&勉強会 交流会 11月25日 (土) 昼2時~ (第5弾)」というテキストの画像のようです

【現地開催】第5回 交流会を兼ねたリアル産業医勉強会
2023年11月25日 (土) 14:00 – 11月26日 (日) 12:00

チケットは、こちら。プログラム内容など詳細も記載しています。
https://kohptc.peatix.com/

ーーーーーーーーーーーーー

つくば総診かみすチームでは、産業医学のメッカである鹿島臨海工業地帯の産業医と協働し、産業医に興味を持つ総合診療医が、産業医の道を歩み始めるためのきっかけや支援を提供することをミッションに、約10年前から活動しています。
そこで、今回の勉強会では、産業医学のメッカである鹿島臨海工業地帯のコンビナートをクルージングしたり、実際に産業医のトレーニングを受けている専攻医から生の声が聞けます。

そして、なんと、JPCA予防医療・健康増進・産業保健委員会 産業保健チームの安藤明美先生による講演も。

この講演を通して、総診と産業医の両方を知っているからこそのアプローチを具体的に学べるなど、とっても楽しめるプログラムを準備して、皆さんをお待ちしております。
 さらに2日目は、毎回人気の高い「ぶっちゃけトーク」で、産業医のキャリアなど、普段は聞けないような質問を思い切ってぶつけられます。今回も、ここでしか聞けない話が出てきそうです。
 
この2日間で、神栖産業医トレーニングセンターの魅力や産業保健の世界をより深く理解することができ、産業医に関する新たな視点と知識を得ることができるでしょう。
 
皆様のご参加を心からお待ちしています。
一緒に素敵な時間を過ごしましょう!

ーーーーーーーーーーーーー

なお、本イベントに関しては、下記のグループページで取り扱います。
今後のお知らせなどを受信できるよう、フォローしていただけますと幸いです。
【神栖産業医トレーニングセンタ― 関連イベント】

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総合診療塾特別編に参加しました(かんわとーく)

2023年10月22日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

9月5日に「かんわとーく」についての特別講義を受けました。

講師の大西恵理子先生は米国オレゴンでで家庭医療科として活躍されている先生です。

講義の前にご挨拶したときには大西先生は医局でリンゴをワイルドに丸かじりしていて、なるほどこれが米国スタイルかと度肝を抜かれました。そんなこんなで挨拶を終えて現地+オンラインのハイブリットで講義スタートです。

講義では、「状況の伝え方」と「感情に対応する」という2点にフォーカスをあててどういう言葉選びがあるかを考えたり、どういうコミュニケーションスキルがあるのかを教えていただきました。ワイルドな医局での雰囲気とは裏腹に大西先生は繊細に丁寧に話し方や「間」の開け方を工夫されていて、なるほどと思うポイントがいくつも見つかりました。

ワークを挟みながらレクチャーを受けたあとは実践練習。実践はロールプレイ形式で、「キレ気味で食って掛かってくる患者家族に対してBad newsをどう伝えるか」というお題で医師役をやらせてもらいました。実際にやってみて、そのあとでリプレイ検証しながら適切な対応をみんなで議論して大西先生のアドバイスを受けつつより良い方向にもっていくという流れでした。

今までの僕はキレ気味の患者に適切な対応が出来ず、火に油トーキングで怒りのボルテージを上げていましたが、講義を受けた後の私は冷静に受け止めながら情報を伝えるということが出来たと思います。

実際の診療の場面でも多いに役立つ特別講義でした。

大西先生お忙しいところありがとうございました。

 

専攻医1年 森井 貫

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