筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

専攻医の研修施設見学 その1:利根町国保診療所

2024年1月30日テーマ:サイトビジット, 筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 利根町, レジデントの1日(施設紹介)

先日、つくば総診の研修施設を訪問しましたので2本立てでご報告いたします。

 今回は利根町国保診療所についてご紹介します。
 初めての訪問でしたが、利根川に囲まれた自然豊かな地域で、茨城県ご出身の中澤所長に地域の特性を伺いながらの訪問診療を中心に学びの多い一日となりました。

 同診療所は、茨城県最南端で千葉県との境の利根町に位置する無床診療所です。
つくば総診のプログラムでは、地域での診療所研修として、外来診療、在宅診療を中心とした家庭医療を学びます。
 受診される患者さんは乳幼児から高齢者まで幅広く、急性・慢性疾患、外科、皮膚科と出会う疾患も様々。大学病院のように大きな設備ではないもののレントゲン、超音波、上部消化管内視鏡、心電図と院内設備は充実していて、役所の方も勤務される「町の診療所」。

 そして、利根町国保診療所の特徴は、なんといっても所長である中澤義明先生の存在。
 歴代のレジデントから「家庭医のロールモデル」と伺っていましたが、実際にお会いし、先生の訪問診療の様子を見学してその意味を体感しました。
 特に、診療に向かう途中、ウォーキング中の患者さんがとても嬉しそうに先生にお声かけされていた姿が印象的でした。
また、診療中に患者さんご本人だけではなく、ご家族の体調やお悩みにも丁寧に回答されていて、生物心理社会モデルを用いた多面的・包括的なアプローチだと感じました。
「町のお医者さん」として、診療所だけにとどまらず学校保健・産業医活動など地域をまるごと診ている先生の姿は家庭医を目指す者にとってのロールモデルそのもの。
ぜひ一度見学されることをお勧めします。

おまけ: 利根町の主農産物はコシヒカリをはじめとしたお米。コンビニで利根町産の米菓が販売されていました。お土産に米菓を購入し、実りある一日を終えました。

中澤先生

小曽根先生と診療所で

 

▼利根町診療所についてはこちらも併せてご覧ください。
https://soshin.pcmed-tsukuba.jp/training/facilities/tone-town
https://www.pcmed-tsukuba.jp/area/ibaraki/introduction/tone-town.php

次回は桜川市にある関連施設、大和クリニックについてご紹介します!
大和クリニックについての詳細はこちらをご覧ください。
https://soshin.pcmed-tsukuba.jp/training/facilities/yamato/

文責:専攻医1年 大堀 葉子

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2023年 つくば総診 大忘年会開催!

2024年2月9日テーマ:筑波総合診療グループ, 未来医療GP, レジデントの1日(施設紹介)

 忘年会S1レク係軍団の一人、森井です。ご報告が遅くなりましたが、昨年の12月2日は総合診療科の忘年会でしたので大盛り上がりの忘年会をご報告させていただきます。忘年会は2019年以来ということで久々!専攻医の先生は皆初めての総診忘年会となりました。

 総診の忘年会は居酒屋でドンチャン騒ぎというのとは違って、なんと手作り忘年会です!
つくば総診グループのレク係の先生が中心になって準備を進めていきます。今年は感染対策の意味も込めて現地とオンラインのハイブリッド開催となりました。小ホールを借りて出し物用のプロジェクターを用意、お食事をお店の人に用意してもらい、我々参加者は皆思い思いの?恰好をして忘年会開始です。今回はサンタクロースやクリスマスツリーのコスプレはもちろんのこと、恐竜や某世界的ゲームキャラキターなどなど様々な人がいてとても華やかでした。ご家族連れで参加されている先生方もたくさんいらっしゃって始まる前からとにかくにぎやかでした。

クイズビンゴ大会

               
 
 まずは教授の挨拶で乾杯でご歓談タイム。普段はそれぞれの職場で必死で働いているので、他の職場のメンバーと触れ合う機会は年に数回しかなく、とても貴重な機会でした。加えてそんな忘年会が久しぶりに開催されたものですから皆さんお互いに「お久しぶりです~」といった感じでワイワイ歓談しておりました。ひとしきりお話をした後はそれぞれ出し物です。クイズビンゴ大会、手品、フリップ芸!?、チェロとピアノの素敵な音楽の贈り物をいただきました。出し物の中身は語ってしまうと勿体ない内容なので割愛です!

チェロとピアノの演奏

 

 出し物の間にはサンタさんから参加してくれた子供たちにクリスマスプレゼントもあり、ワチャワチャしているなかで終盤を迎えました。最後の締めのご挨拶・・・の前にわれらがつくば総診グループ秘書さんから有難い一言をいただいて先生からの締めの挨拶となりました。このつくば総診グループは秘書さんの力で成り立っているのだなーとつくづく感じました。

 最後の最後は時間が押しに押して10分で会場完全撤収という急遽のミッションを完遂しつつ終了となりました。今回の忘年会はレク係として企画するところから参加(といっても他のレク係の先生方に全てお任せ状態・・)しましたが、先生方やご家族の方達の楽しそうな姿を見ることが出来てとてもうれしく思いました。専攻医の立場といたしましては、普段数か月単位で勤務先を転々とする中でこう言った場で「なんとなく知っている先生」が増えるのがとても有難く感じたりもします。そんなこんなで復活の忘年会、大盛り上がりでした!

 

後期研修1年 森井 貫

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無印良品で「ハッチポッチカフェ」開催@2023年4月8日(土)

2023年4月7日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育, レジデントの1日(施設紹介)

明日の2023年4月8日(土)に『ハッチポッチカフェ』という名のくらしの相談室を開催します。
(ハッチポッチ・・・ごちゃ混ぜという意味)
 
本日、神栖市で研修中のつくば総診の専攻医 石塚先生も
明日の開催に向けて現地で準備をしてくれました。
 
 
こどもも参加出来る【クイズ】をメンバーが作って下さいました。
 

 

無印良品の店内にヒントを隠すことを許可してくださった
店長・副店長さんに感謝!!!!!
 
【メディカル・ハーブ体験】の看板
 

明日いよいよ開催です。
 
 
場所:無印良品 オークビレッジかみす
   茨城県神栖市大野原4丁目8番71-5号
日程:2023年4月8日(土)
時間帯:11時~16時
 
イベント概要:
日本メディカルハーブ協会 シニアハーバルセラピストでもある薬剤師がハーブティーを提供したり、総合診療医らをはじめとしたメンバーが、健康相談をはじめ、様々なくらしの困りごとの相談に対応します。
 
当日は、神栖市、銚子市、香取市、鹿嶋市等にゆかりのある総合診療医や看護師、理学療法士、得意を活かして活動されている生活者などの有志が集まり、運営します。
 

<同時出展>
神栖市の障がい者就労支援事業所 Kichi-Kuro【キチクロ】を運営する一般社団法人O.K.factory(オーケー・ファクトリー)さんとコラボし、お母さん・お父さんも安心して健康相談ができるよう、子供たちが遊んで過ごせる場も当日提供します。
https://ametara1001.wixsite.com/okfactory

ハーブティー以外にも、こころと体を元気にしてくれる、美味しいものやカワイイものを集めたセレクトショップも開催予定

 
コンセプト:
●場づくりを通して、感じよい暮らしのプロデュースに役立ちたい!
 
いろんな職種や得意を活かした市民らが、くらし困りごとの相談を受け、さらには、生活者同士でも支え合える関係・場づくりをしきたいと考えています。
この場を通して、無印良品が大切にしているテーマである“感じよい暮らし”をみなでつくり、生活者同士が交流し、互いに支え合う関係性も醸成してゆきたいと考えています。
 
 
今後、このような取り組みを医学生や看護学生、薬学生らの実習の場にしてゆく予定です。
 
——————————–
追記:当時の雰囲気を感じていただけるようムービーにしました。
 
【開催記録】
 

<関連情報>

・ハッチポッチカフェ(くらしの相談室)公式ホームページhotchpotch-cafe.my.canva.site

日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医
つくば家庭医・病院総合医プログラム 指導医
日本ヘルスプロモーション学会 常任理事
阪本直人より

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2022年度卒業セミナー 1日目

2023年2月24日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 筑波メディカルセンター病院, 水戸, 北茨城, 笠間, 神栖, 大森医院, 利根町, 大和クリニック, セントラル総合クリニック, 霞ヶ浦医療センター, 未来医療GP, 医学教育, レジデントの1日(施設紹介)

総合診療科専攻医1年鈴木綾香です。

はやいもので、卒業セミナーの季節となりました。
今年度は、2月18日(土)・19日(日)の2日間にわたって開催されました。
3年ぶりの現地開催が実現し、オンライン配信のハイブリッドでしたが、多くの先生方がお忙しい中にも関わらず、現地に集まりました。

 

今年度は、佐藤瑠美先生、鈴木李理先生、幸田千佳先生の3名の専攻医が卒業しました。

1日目は、前野先生の講演から始まり、卒業生のポートフォリオ発表会を経て、木澤義之先生の講演がありました。
木澤義之先生は、日本緩和医療学会理事長でもあり、筑波大学卒業生、そして前野先生の同級生でもあるのです。

 

前野先生からは、今後のつくば総診の発展や展望を含めた話があり、総合診療医を目指すものとして兜の緒を締める気持ちとなりました。

 

ポートフォリオ発表では、先輩方がどのように臨床で苦労され、解決されたのかを聞くことができ、大変勉強になりました。

 

木澤先生のご講演では、他では聞けないであろう、日本の緩和医療の歴史や将来、緩和医療と総合診療医の親和性、先生が取り組んでいる研究など、とても興味深い内容でした。

さて、今回ご卒業された先生方、本当におめでとうございます。

お忙しい中講演してくださいました木澤先生、前野先生、そして、当日来場された先生方に改めてお礼申し上げます。
先生方の今後のますますのご活躍をお祈り申し上げます。

2日目の卒業セミナーの様子は専攻医1年の都田先生の投稿をご覧ください。

専攻医1年 鈴木綾香

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2022年度 卒業セミナー(2日目)

2023年2月24日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 筑波メディカルセンター病院, 水戸, 北茨城, 笠間, 神栖, 大森医院, 利根町, 大和クリニック, セントラル総合クリニック, 霞ヶ浦医療センター, 未来医療GP, 医学教育, レジデントの1日(施設紹介)

筑波大学総合診療科で研修をさせていただいております、S1の都田佑樹です。

オンサイトでの開催は3年ぶりとのことでしたが、私にとって本年が初参加でした。
何かとバタバタとした中で卒業セミナーの委員をさせていただきましたが、普段お会いできない先生方にお会いできて、とてもうれしかったです。

 

2日目は、卒業生それぞれの今までの研修の振り返りプレゼンから始まりました。
皆さんのバックボーンから知ることができ、研修の苦労などがありありと浮かんでいて大変興味深いプレゼンテーションでした。

 

 豪華な中華弁当を挟んで午後のCSA(Clinical Skills Assessment)、KFs(Key features test)の時間が始まります。
CSAはレジデントを対象に様々な臨床シーンを切り取って患者さんにどう伝えるか、どうアセスメントをするかの医療面接です。非常に緊張しますが、指導医の先生からのフィードバックもとても参考になり、建設的なものなので実りのある時間でした。

 

KFsはマークシート形式のテストですが、点数が公表されるわけでもなく、自身の臨床知識をアップデートする目的のものです。解答解説は参考文献も載っており、とても身になるテストでした。
CSAもKFsもどちらも自分の今までの医療面接の在り方、臨床能力を見直すきっかけになりました。来年はもっとうまくできるように本年一年努力したいと思います。

さて、新型コロナウイルスの蔓延(まんえん)のため、ようやく再開できたオンサイト卒業セミナーでした。
来年もオンサイトで開催できることを楽しみにしています。

本年ご卒業される先生方、ご卒業誠におめでとうございました。
これからのますますのご活躍をお祈り申し上げます。

 

専攻医1年 都田佑樹

 

関連ページ:卒業セミナー(1日目)はこちら

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専攻医1年目 山田医師の研修施設 見聞録 その5:北茨城市民病院附属家庭医療センター 編

2022年8月8日テーマ:サイトビジット, 筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 北茨城, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育, レジデントの1日(施設紹介)

北茨城市民病院附属家庭医療センターは、茨城最北端地域にある診療所です.

 

北茨城市民病院附属家庭医療センターホームページより

 

 

診療所ですが、近隣の北茨城市民病院と提携しており採血や画像検査等もアクセスが良いです.

また、急性期の病態で北茨城市民病院に入院することになっても、経過の引き継ぎがスムーズにできるため、1人の患者様の慢性期⇆急性期を横断的に把握できるのは魅力的です.

外来患者は午前のみで120人(医師2-3人で対応)と決して少なくはないですが、つくば総診の指導医の元で外来の経験を積むことができます.

北茨城市民病院附属家庭医療センターは横谷先生を始めとした、つくば総診のメンバーを中心に開設されて2022年現在7年目です.
初めは、訪問診療という文化もなく、患者数もほとんどいない状態でした.数年でここまで患者数が伸びたのも、先輩方や職員の方のお力だと思います.そのような勢いのある場で学ぶことができます.

 

【参考】北茨城市民病院附属家庭医療センターで学べることなどの詳細(つくば総診後期研修サイトより)

 

『専攻医1年目 山田の研修施設 見聞録シリーズ 全5回』
その1:神栖済生会病院 編
その2:神栖産業医トレーニングセンター編
その3:利根町国保診療所 編
その4:ひたち太田家庭医療診療所 編
その5:北茨城市民病院附属家庭医療センター 編

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専攻医1年目 山田医師の研修施設 見聞録 その4:ひたち太田家庭医療診療所 編

2022年8月7日テーマ:サイトビジット, 筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 大森医院, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育, レジデントの1日(施設紹介)

ひたち太田家庭医療診療所は、大森医院の分院です.

 

ひたち太田家庭医療診療所ホームページより

 

主な業務は外来、訪問診療、施設回診、地域診療です.

看護師、ケアマネ、セラピストとも距離が近く、皆様が笑顔だったのが印象的でした。
水戸やひたちから初期研修医の受け入れをしており、地域にいながら後輩指導もできるのも魅力の1つです.

患者層は小児〜若年者〜高齢者と一度の外来の中でも様々です.

ひたち太田家庭医療診療所の院長は、医師8年目の木村先生(つくば総診の先輩)です.若手医師が主に業務をしており、診療所皆んなで高めていこうという素晴らしい雰囲気を肌で感じることができました.

本院である大森医院では、『過疎医療はおもしろい! 僻地医療に心血を注ぐ、赤ひげ先生の挑戦』執筆者の大森英俊先生よりご指導いただけます.

診療所研修という点は同じですが、大森医院、ひたち太田家庭診療所と、患者層や地域性、指導体制が違う場で勉強できることができます.

 

【参考】ひたち太田家庭医療診療所のホームページ
【参考】大森医院で学べることなどの詳細(つくば総診後期研修サイトより)

 

『専攻医1年目 山田の研修施設 見聞録シリーズ 全5回』
その1:神栖済生会病院 編
その2:神栖産業医トレーニングセンター編
その3:利根町国保診療所 編
その4:ひたち太田家庭医療診療所 編
その5:北茨城市民病院附属家庭医療センター 編

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専攻医1年目 山田医師の研修施設 見聞録 その3:利根町国保診療所 編

2022年8月6日テーマ:サイトビジット, 筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 利根町, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育, レジデントの1日(施設紹介)

利根町国保診療所の中澤先生と

利根町国保診療所は、
外来、訪問診療、リハビリ、予防接種、乳児健診、学校保健と『The 地域のお医者さん』を味わえる場所です.

診療所のため、少数精鋭なので、感染対策や経営などに後期研修医から関わることができます.

何より印象的だったのは、中澤所長との訪問診療でした.
その臨床的実力やお人柄から地域で尊敬されており、患者さんは自分の困り事以外に、地域住民やご友人のことも相談されます.

それにより、外来〜訪問の診療は一人一人区切られた診療というよりは、地続きの診療に思えました.

私は『家族図』を超えた、『地域図?』をそこに垣間見た気がしました.
数十年来地域に貢献し続けた中澤所長やつくば総診の先輩方の背中を見ながら、研修することができます.

 

【参考】利根町国保診療所で学べることなどの詳細(つくば総診後期研修サイトより)

 

 

『専攻医1年目 山田の研修施設 見聞録シリーズ 全5回』
その1:神栖済生会病院 編
その2:神栖産業医トレーニングセンター編
その3:利根町国保診療所 編
その4:ひたち太田家庭医療診療所 編
その5:北茨城市民病院附属家庭医療センター 編

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専攻医1年目 山田医師の研修施設 見聞録 その2:神栖産業医トレーニングセンター編

2022年8月5日テーマ:サイトビジット, 筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育, レジデントの1日(施設紹介)

神栖産業医トレーニングセンター
Kamisu Occpational Health Physician Training Center(KOHP-TC)

 

2022年4月より市内産業医業務の拠点となり、産業医の実務能力を養成する機能を持つ神栖産業医トレーニングセンターが開設されました.

鹿島臨海工業地帯のある神栖市ならではです.
人生で初めて工場巡視、委員会参加をさせていただきましたが、異世界でした.
作業着を着てみると重く、耐熱性素材のためか、少し暑かったです.
それでも安全のためには作業着は欠かせません.
このように患者側に立てる経験は滅多になく、一般診療において産業医以外の医師にも必要な力だと思いました.

 

そして、神栖産業医トレーニングセンター統括指導医である田中完先生とお話しをする貴重な機会をいただきました.

医師が体の解剖図を理解し薬を処方するように、田中先生は『会社の解剖図』『地域の解剖図』を理解し、適切な介入を行うことで会社及び地域を変えておられます.
凄すぎて到底ここには書き切れません(語彙力を失い申し訳ございません).
少しでもご興味を持たれましたら、是非見学に行ってみてください.

 

 

 

【参考情報】神栖市の産業医学基礎研修と生涯研修(神栖市若手医師きらっせプロジェクトホームページより)

 

 

『専攻医1年目 山田の研修施設 見聞録シリーズ 全5回』
その1:神栖済生会病院 編
その2:神栖産業医トレーニングセンター編
その3:利根町国保診療所 編
その4:ひたち太田家庭医療診療所 編
その5:北茨城市民病院附属家庭医療センター 編

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専攻医1年目 山田医師の研修施設 見聞録 その1:神栖済生会病院 編

2022年8月4日テーマ:サイトビジット, 筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育, レジデントの1日(施設紹介)

 

神栖済生会病院は、
200床程度の二次救急指定病院で、コミュニティケアの中核を担うべく、2019年に鹿島労災病院と再編統合しました。

 

神栖市若手医師きらっせプロジェクトより

 

神栖には、鹿島臨海工業地帯があり、若年-中年層の患者さんも多いです.
また、神栖内の二次救急指定病院は2つしかなく、多くの症例を経験できます.

つくば総診の医師も参画して進めている神栖市若手医師きらっせプロジェクトなど、市をあげて医療体制を整えることに尽力されており、行政ともタッグを組みやすい環境にあるのも魅力の1つです.

訪問診療も、つくば総診の医師が中心となり立ち上げました.

圧倒的にフィールドが多く業務のレパートリーが多い神栖で、和気あいあいとつくば総診の先輩方が仕事をしているのが印象的でした.

フィールドに合わせマルチな働き方を実践されている先輩方の元、一緒に仕事ができることが何よりの魅力です.

【参考】神栖済生会病院で学べることなどの詳細(つくば総診後期研修サイトより)

 

『専攻医1年目 山田の研修施設 見聞録シリーズ 全5回』
その1:神栖済生会病院 編
その2:神栖産業医トレーニングセンター編
その3:利根町国保診療所 編
その4:ひたち太田家庭医療診療所 編
その5:北茨城市民病院附属家庭医療センター 編

 

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後期研修のローテ先を探して。専攻医1年目 山田の研修施設 見聞録シリーズ

2022年8月4日テーマ:サイトビジット, 筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 北茨城, 神栖, 大森医院, 利根町, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育, レジデントの1日(施設紹介)

皆さん、こんにちは!
つくば家庭医・病院総合医プログラム(以下つくば総診)
専攻医1年目山田辰樹です.

つくば総診には、様々なセッティングが用意されており、その中から自分に合った研修を作り上げていきます.

今回、後期専門研修先である神栖済生会病院および神栖産業医トレーニングセンター、利根町国保診療所、ひたち太田家庭医療診療所(大森医院)、北茨城市民病院附属家庭医療センターを見学させていただきました。

これから、少しずつ後期専門研修施設を私なりに、皆さんへご紹介して行きたいと思います。

題して、『専攻医1年目 山田の研修施設 見聞録シリーズ 全5回』
どうぞご期待ください。

 

その1:神栖済生会病院 編
その2:神栖産業医トレーニングセンター編
その3:利根町国保診療所 編
その4:ひたち太田家庭医療診療所 編
その5:北茨城市民病院附属家庭医療センター 編

 

さて、たくさん見学させていただいた結果、どの施設も魅力的であり、来年以降の研修先を大変迷っております.

贅沢な悩みだと思います.
同じ悩みをしてみたい方は是非見学にいらしてください.
待ってま~す。

 

専攻医(後期専門研修医)1年 山田辰樹より

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レジデントの一日@北茨城市民病院附属家庭医療センター

2019年10月2日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 北茨城, 未来医療GP, レジデントの1日(施設紹介)

北茨城市民病院附属家庭医療センターという診療所で研修しておりました、専攻医2年目の佐藤瑠美と申します。

筑波総合診療クループには地域も研修内容も様々な研修施設が豊富にあります。他の先生方に引き続き、その中の1施設での研修をご紹介したいと思います。

 
ほぼ福島との県境、自然豊かな場所に研修施設があります。
 
7:30〜8:00 出勤
 
8:15 朝のミーティング
診療所に関わるスタッフ(医師、看護師、事務、掃除等を手伝ってくれるシルバーさん)が全員集まり、朝の1言やその日の日程確認をします。
 
9:00〜12:30 午前訪問
曜日によって外来の日、訪問の日とバリエーションがあります。訪問患者数は訪問する地域によっても違いますが、平均5〜6人です。COPDで在宅酸素を導入している患者さんや、末期がんの患者さんの在宅緩和、認知症やADLの低下があり外来に通院できない御高齢者などが多いです。施設にも訪問を行っています。
※水曜日のみですが、山岳地域に1日巡回診療にいっています。
 
小川診療所の藤
 
水沼診療所
 
自然の四季折々の変化がとても美しく、診療所までの道すがらの景色には癒されています。患者さんも農家や酪農をしながら長い時間山で過ごしてきた高齢者の方々で、診療しながらお話するうちにこちらも元気を頂けます。
 
13:30〜17:00 午後外来
午後の始まりは、小児の予防注射や乳児検診からスタートすることが多いです。外来には高齢者だけでなく小児も多く来るので、まさに老若男女を診察しています。一般的な風邪の方から、状態が悪く近くの病院に紹介が必要な方まで、多くの人がいらっしゃいます。予約再診の方、予約外の方併せて15人程度を診ています(年々患者数が増加傾向で外来は結構忙しいです)。心療内科も行っており、初診の方は最後の枠で少し時間をとってお話を聞きます。老若男女、身体からこころの病気まで幅広く、まさに「まるごと」診るという経験をさせて頂いています。
 
17:30〜 救急当直
家庭医療センターは北茨城市民病院に附属している施設で、連携をとっています。そのため月2回ほど同病院での夜間救急当直があります。夜間は救急車からwalk-in(自力で救急外来まで来る患者さん)どちらも医師1人、看護師1~3名で対応します。病棟急変の相談もあります。医師が自分1人という状況で対応する経験も多くはないため、緊張しますがいい勉強になります!
 
当直やカンファレンスがない日には、18~19時には帰宅できます。診療所には専門医取得後の先生方が4人いらっしゃるので、わからないことがあればいつでも聞けますし、アルコール外来や心療内科等、他の施設にはない分野の勉強もできます。
 
以上、北茨城での1日でした。
 
立地は田舎ではありますが、開放的な雰囲気でスタッフの方々も和気あいあいとしておりとても働きやすい職場です。
病院だけでなく、こうした診療所でも若いうちから研修できることはつくば総診の特色の一つだと思います。
見学も大歓迎ですので、ご興味がある方がいらっしゃいましたらお気軽にお問い合わせからご連絡ください。

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レジデントの一日@大森医院/ひたち太田家庭医療診療所

2019年9月30日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大森医院, 未来医療GP, レジデントの1日(施設紹介)

専攻医2年目の植松洋です。今私が研修をしている大森医院の一日をご紹介しようと思います。
 
大森医院は茨城県北部の常陸太田市にあり、県北の医療を担っています。大森院本院の他、分院であるひたち太田家庭医療診療所にも週の半分くらいは出向しており、どちらの医院でも外来と訪問診療を行っています。
 
この日は午前中に大森医院本院での外来がある日です。朝8時半ごろに朝礼をした後に業務開始となります。
外来には内科外科問わず様々な主訴の患者様が来られます。常陸太田市は高齢化が進んでおり、90歳以上の方も多く来院されます。一方で小学生くらいの患者さんも来院されることがあり、地域の医療を背負っているということを強く実感します。近隣に住んでいる患者さんが多いので、お店屋や地域のお祭りなど病院以外でも患者さんにお会いする機会が多いのも特徴です。外来は1診で行いますが、ベテランの看護師さんや事務の方がいつでも相談に乗ってくれるため、検査や紹介などで困ることがあっても心配いりません。外来は12時ごろに終了。お昼は病院の中にある食堂で食べることができますが、職員さんの作ってきたおかずもいただくことができます。
 
13時から山間部地区への巡回診療を行います。本院では2つの地区に巡回診療を行っておりますが、どちらも山間部に位置しており、さらに高齢化が進んでいることから住民が医療機関に受診することが容易でないため、巡回診療の役割はとても大きいと思われます。月2回ほど診察を行い、必要に応じて検査や入院の調整を行います。住民の皆様はとても暖かく迎えてくださり、診察後にお茶の席を設けていただくこともあるため、とても楽しみにしています。
 
 
巡回診療が終わると、次は分院であるひたち太田家庭医療診療所での外来を行います。分院の周囲には大きな病院が点在しているため、本院と比べて診療所の役割が異なっています。また患者背景も、悪性腫瘍の末期で在宅緩和を行っている方、新たに介護サービスや医療ケアを導入する目的で来院される方、小児患者や保育園の入園時検査で訪れる方も多く、本院の患者層と異なります。そのため本院と分院を行き来することで地域の患者様の様々なニーズに直面することで、その問題を解決する力を養うことができます。
 
分院での外来は18時ごろ終了し、その後は本院のそばにある自宅へと帰ります。夜間や休日は、在宅診療をしている患者さんや提携している老人ホームから連絡が入ることがあり、医師数人で対応しています。夜一人で呼ばれることもありますが、判断に困るときは大森先生や指導医の先生方がいつでも相談に乗ってくださるので安心です。
 
さまざまな症例や訪問診療が経験でき、スタッフの皆様もとても親切なので、大森医院は地域医療に興味のある方にはお勧めの研修先です。
 
ひたち太田家庭医療診療所にて撮影
 

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レジデントの一日@筑波メディカルセンター病院総合診療科

2019年9月30日テーマ:筑波総合診療グループ, 筑波メディカルセンター病院, 未来医療GP, レジデントの1日(施設紹介)

筑波メディカルセンター病院(TMC)総合診療科ローテーション中の専攻医3年目の広川です。
 
TMCでの1日をご紹介したいと思います。
 
朝は救急科との合同カンファで始まります。
毎朝10分の症例提示(主に救急外来などで経験した興味深かった症例)の後、総診のカンファがあります。
 
総診の朝カンファでは前日入院患者のプレゼンがあります。写真は総診カンファの様子です。
 
 
その後、午前中は病棟or外来です。
お昼は、美味しい食堂でみんなで食べます。
 
午後は、予約外来or病棟です。
水木は救急外来業務です。
 
火曜日は、何勉(なんでも勉強会)、鑑別診断カンファレンスがあります。何勉は、主に医学に関係した自分が興味があることをなんでも15分程度でプレゼンします。
 
鑑別診断カンファレンスでは、筑波大学総診、TMC総診のレジデントが集まり、前野教授も交えてドクターGさながらの熱い議論が交わされます。ここでの知識が日々の診療に役立つことは間違いありません。
 
病棟の仕事が終わればその日の仕事は終了です。
準夜勤や当直が月2、3回あります。
 
TMCは三次救急病院なので、県内の様々な症例を経験することができます。
TMC総診の6ヶ月は、内科救急を中心とした、充実したホスピタリスト研修ができます。
 
興味がある方は、お気軽にご連絡下さい!
いつでも見学をお待ちしております!
見学だけでも大歓迎です!

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レジデントの一日@利根町国保診療所

2019年8月15日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 利根町, レジデントの1日(施設紹介)

利根町国保診療所で研修している専攻医4年目の竹内です。
つくば総診レジデントの日常をお伝えするために、私のある一日をご紹介します。
 
診療所の周りには田んぼが広がっています
 
07:30~ 通勤
つくば市→牛久市→龍ヶ崎市→利根町と毎日車通勤しています。
片道30kmありますが、良い通勤ルートも見つかり、あまりストレスなく通えるようになりました。
 
08:30~12:00 午前外来
患者さんはご高齢の方が多いですが、子どもの受診も毎日数人くらいあります。
外来は2診体制で、予約制ではありません。数としては午前は15人くらい診ています。
 
 
診療内容としては、高血圧や糖尿病といった慢性疾患の管理はもちろんのこと、よくある風邪からちょっと変わった主訴の受診まで色々あります。禁煙外来を行うこともあります。
ほかにも、様々な支援が必要な方に対して、こちらから行政や施設の方に連絡をとり、何とかできないかと奮闘することもあります。
診療中に困ったときはすぐに隣の診察室にいる先生に相談できます。
また、看護師さんや事務の方に助けて頂くことも多いです。いつもありがとうございます。
その他、地域医療実習で来ている学生とお話することもあります。
 
12:00~ 昼休み
この日は月に1回の振り返り&院内勉強会の日でした。
昼食後に院長の中澤先生、指導医の小曽根先生と3人で行っています。
 
左奥が小曽根先生 右が中澤先生
 
振り返りでは、この1か月で気になった患者さんのことや、取り組んだこと(市民講座のレクチャーなど)、学んだこと、次の1か月に向けての目標などを確認してもらいます。
今回の勉強会では、今年発刊された高血圧治療ガイドライン2019のまとめを共有しました。
特に決まったルールはなく、参加した学会の内容や面白かった文献などを皆で共有することもあります。
 
13:30~15:00 小児予防接種
水曜日は小児の予防接種をしています。また、保健センターに出向いて乳児健診をすることもあります。
その他の曜日では、同じ時間帯に中澤先生と訪問診療に行っています。
 
15:00~17:00 午後外来
午後は10人くらいの患者さんを診ています。内容は特に午前と変わりません。
午前と午後の終わりにはその日の患者さんのカルテを一通り見直すことにしています。
前述したように予約制ではないため、症例ログをつけて経過が分かるようにしています。
気になる臨床疑問はEvernoteにメモをし、できるだけ大学リモートサービスのUpToDateやオンライン図書館論文検索などで調べるようにしています。
 
17:00~ 帰宅
ときどき外来が延長することもありますが、概ねいつも18時くらいには帰宅できています。
 
以上が、利根町国保診療所での私の一日です。
 
つくば総診には様々な研修施設がありますが、やはり施設によって特色が異なるなと感じます。
少しでもつくば総診に興味をもって頂いた方の参考になれば幸いです。
何か質問などありましたら、お気軽にお問い合わせからご連絡ください。

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