筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

学術大会長賞を受賞しました。(第16回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会)

2025年8月4日テーマ:学術活動(学会発表・論文・書籍), 筑波総合診療グループ, セントラル総合クリニック

つくばセントラル病院総合診療科の永藤です。

6月に札幌で開催された「第16回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会」に参加し、
「訪問診療で老衰と死亡診断された患者の臨床的特徴および医療介入の実施状況」という演題で学術大会長賞をいただきましたので、ご報告いたします。

本賞は、一般演題(口演)の中から、学会テーマ「『そこ・そこ』のプライマリ・ケア ~それぞれの場で、ふさわしくあるには~」に即し、新規性・独創性・科学性の観点で最も優れた発表として、抄録および口演内容をもとに選出いただいたものです。

本研究は、在宅で老衰死と診断される患者に対して「本当にこの診断と対応で良かったのか」「どのような経過をたどる方が多いのか」といった、日々の診療の中で抱いていた臨床疑問を出発点としたものです。単施設で輸液や抗菌薬、検査の実施状況など症例経過を詳細に追えた点や、新規性を意識できた点が評価いただけたのではないかと感じています。

3人の子育てに追われる日々の中で、学会現地参加自体が久しぶりのことでしたが、参加を後押しし、丁寧にご指導くださった舛本先生、山本先生に、この場をお借りして心より御礼申し上げます。久しぶりの現地参加でしたが、会場では懐かしい友人とも再会でき、情報交換の機会にも恵まれました。あらためて、学会はやはり現地参加が一番だと実感しました。
最後に、学会参加を快諾し、このような機会を作ってくれた家族に、改めて深く感謝したいと思います。