「ひとびとの健康を支えるオールラウンダー」をめざして

筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

神栖市における医学生実習の特集ページが本日公開

2020年3月31日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育

神栖市における医学生実習(M5-M6: 医学生の5−6年生対象)の特集ページが、
本日公開となりましたので、お知らせいたします。

 

【神栖市における医学生実習特集ページ】
https://www.pcmed-tsukuba.jp/area/kamisu/case/

神栖市医学生実習特集ページ

上位のページはこちらです。↓
神栖市における地域医療教育
https://www.pcmed-tsukuba.jp/area/kamisu/case.php

 

将来の医師の育成のため、作り上げてきた本プログラムは、
その目的のために熱心に参画してくださった素晴らしい地域の市民と企業の方々と共に作り上げてきたものです。
私たちが神栖市で行ってきた医療支援活動・医学生教育を約12年に渡って行ってきた軌跡がまた1つ結晶となったものだと感じております。

医学生の実習に参画くださっておられる市民の方々そして産業医の方には、
インタビュー動画収録の際には、お忙しい中お時間を作ってくだり、
医学生実習を通して経験された貴重な内容をお話くださいまして、
誠にありがとうございました。

なお、神栖市での本実習プログラムは、
英国の医学生教育で実践されている社会学を学ぶコア・カリキュラム(下記参照)
にも匹敵する内容になりつつある思っています。(手前味噌ですが)
日本でも同様に医学教育に求められているものの、実現できているとは言い難い現状において、
本プログラムは、人類学・社会学的視点で実践する医学教育の実現に向けたチャレンジの1つであり、
全国の医学教育のモデルケースの1つとなるプログラムでもあると考えております。

 

英国の医学部卒前教育における社会学のコア・カリキュラム(神栖実習特集ページ内)
https://www.pcmed-tsukuba.jp/area/kamisu/case/besst/

これは、ひとえに神栖市の皆様の熱意に溢れた協働によって生み出されたものであり、心より感謝しております。

現状はCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)のことで、難しい時期にありますが、
こちらも、皆様と協同して乗り切ってゆきたいと考えております。

文責:地域医療教育学 講師 阪本直人

キーワード:健康の社会的決定要因、SDH(Social Determinants of Health)、地域医療診断、住民体験実習、異業種帯同実習、社会学、人類学

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家庭医の役割とは~楢戸健次郎先生講演会と地域医療実習から見えてきたこと~

2020年1月25日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 医学教育

収録内容は一般公開されておりません。恐れ入りますが、どうぞご了承下さい。

2020年1月17日に筑波大学にて楢戸健次郎先生の国際医療についての講演会を開催しました。
この投稿はその企画者である筑波大学医学類5年 上原智之さんからいただきました。

“楢戸先生がネパールで医療行為をするのにどんな資格が必要でしたか?”
“私は医療行為はしてませんよ!”

私が楢戸先生の講演会に無意識に想定していたのは、ネパールでの家庭医の役割、診療風景、海外で医師として働くのに必要なスキルといったことでした。ところが先生はいわゆる”医療行為”や”診療”の話はあまりしませんでした。なぜ医師としての資格があるのに水道を作る話をするんだろう?ネパールの文化や食や人の魅力や宗教や、これって医療の話だっけ?でもとても詳しいのはなんでだろう?

私は講演会の次の週に茨城県神栖市で家庭医の先生の働き方をみてきました。今回の講演会とあわせて考えてみると、医師免許が必要な仕事のほかに役割がたくさんあったことに気づきました。病院での医療行為の多くはあくまで病気になってしまった人への医療です。市の健康レベルを引き上げようと考えるなら、その上流にある根本的な原因、喫煙や食生活、そもそもどんな地域の特性があってどんな暮らしをしているんだろう、というところから注目する必要があります。地域診断という考え方です。

楢戸先生の講演に医療のピラミッドの話がありました。大学病院の3次医療を頂点に、市中病院での2次医療、プライマリーケア、セルフケアと続きます。授業で教わるのはここまでだけど、その下を何が支えているか。
それはインフラ、さらに下には教育・栄養、そして一番下の土台になるのは平和だ、という話でした。
震災の時を考えればたしかに平和って大事だし、どんな治療薬の開発よりも水道が普及したことで大きく平均寿命が伸びたことを思い出せば、たしかにその通り。

もし家庭医のカバーする範囲を、ピラミッドでのプライマリーケアより下の範囲とするのなら、家庭医に必要なのは自分の診る地域で何が必要なのかを、医師の視点から考えることだろうと思いました。楢戸先生がネパールの文化に詳しいのは、単に長く住んでいるからだけではなくて、その地域で医療に対してどんな需要があるかをしっかり把握するために必要だったからではないかと思います。インフラの十分でないネパールのある地域ではその整備に関わる。むしろ道路も整備された都市部では大気汚染に関わることが大切かもしれない。それも問題ない東京都心での家庭医の役割は?僕にはまだ分かりません。
こうやって家庭医の役割について考えると、都心でも田舎でも、国内でも海外でも、働き方は全くといっていいほど違いますが、根底にある考え方と目標は同じなのかもしれないと思います。
ネパールという地域に馴染んで溶け込んで力になっている楢戸先生がとてもかっこよく見えた講演会でした。

(筑波大学医学類5年 上原智之)

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終活フェス開催報告 第3弾『終活って、何をすればいいの?』

2019年12月26日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア

神栖済生会病院の高橋です。

少し時間が経過してしまいましたが、2019年11月30日に神栖防災アリーナで開催された
市民公開講座『終活フェス』の開催報告シリーズ 第3弾をお届けいたします。

 

私は『終活って、何をすればいいの?』と題したトークセッションを担当しました。

『終活』と一言でいえども医療・介護から財産管理、遺言、身辺整理、供養・・・など、
様々な要素が沢山ありますよね。

 

このトークセッションでは、

「医療・介護」の視点から髙橋(医師)が、

「法律家」の視点から神栖法律事務所の安重弁護士が、

「当時者・家族」の視点から実際に在宅での看取りを経験されたご家族が登壇し、

それぞれプレゼンテーションを行ないました。

その後、3者による対話や会場の参加者からの質疑応答も交えながら、
『終活』について多角的に考える内容となりました。

 

まず、医師である髙橋から終活の全体像と注意点をお話した後、医療介護について考えておくこと、
特に今回の終活のフェスのメインテーマである『人生会議』(アドバンス・ケア・プランニング(ACP))について改めて解説しました。

つづいて、弁護士の安重先生より、しばしば見られる遺産関係のトラブルや遺言を作っておくことの重要性など、法律家ならではのお話を聞くことができました。

なお、安重先生は地元鹿行地区の出身で、現在神栖市内に事務所を構えておられます。日頃から医学生の地域医療実習にもご協力くださっており、そのご縁もあって、今回のようなコラボが実現しました。
(地元の他業種と繋がることで、私たちの視野も拡がり、更なる繋がりを生んでいます。)

 そして最後は、在宅での看取りを経験されたご家族に登壇していただきました。

様々な苦労をされながらも家族一丸となり、ご本人が希望される自宅での生活を支えられました。その貴重なご経験を通して、本人の気持ちに寄り添うことの大切さ、家族で意志を共有することの大切さを教えてくださいました。

実は、このご家族には、私たち訪問診療チームがケアに関わらせて頂いていました。今回の取り組みを進めるにあたり、ご相談したところ、市民公開講座の主旨にご賛同くださり、登壇してくださることになりました。
ただでさえご家族を亡くされた悲しみを抱えながらの状態にも関わらず、このような場で発言されるのは、とても勇気のいることだったと思います。しかし、市民の方々に、在宅医療について少しでも考えてもらうきっかけになればと、快く協力して下さいました。

 

 専門職や行政職ではなく、このように当事者や市民の立場の方にご登壇していただくということは、我々にとってもチャレンジングな試みではありましたが、地域に根ざした住民中心の医療・ケアを発展させていく上で非常に重要かつ有意義な試みであったと思います。

 

さて、セッションの後半は、壇上に登壇者全員が集まり、登壇者が互いに質問し合いながらのトークコーナーと会場の参加者の方々からの質問にお答えするコーナーを設けました。

参加者からは、特に在宅医療に関する質問が多く寄せられ、関心の高さが伺えました。

もちろん、在宅医療はあくまで選択肢の一つにすぎませんが、なにより登壇者の皆さんのご発言などを通して、患者本人の気持ちに寄り添い、最善を考えること、家族や知人が互いに想いを共有したり、準備したりしておくことの大切さをお伝えすることができたのではないかと思いました。

 

 今後、神栖市での在宅医療の普及も含め、それぞれの希望に沿った選択ができるように、活動を続けていきたいと思います。

 

文責:神栖済生会病院 内科・総合診療科/つくば総診 髙橋 弘樹

 

 

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終活フェス「対話企画 〜人生において大切なこと あなたも話してみませんか?〜」の企画・運営を経験して』(投稿日:2019年12月9日)

開催報告「終活フェス〜神栖ココでずっと暮らすために〜」』(投稿日:2019年12月3日)

2019年11月30日(土) 人生の最終段階における医療・ケアについて考えるイベントのお知らせ』(投稿日:2019年10月23日)
 ・終活フェスの内容について紹介されています。
 ・当日のポスター、チラシをフルサイズで閲覧できます。

 

 

 

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終活フェス『対話企画 〜人生において大切なこと あなたも話してみませんか?〜』の企画・運営を経験して

2019年12月9日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア

2019年11月30日(土)、神栖市の一般市民等を対象にした
市民公開講座『終活フェス』が開催されました。

「もしバナ」カードの実演をしながら、画面にも映し出して説明

私は、終活フェスのコンテンツの1つである
『対話企画 〜人生において大切なことあなたも話してみませんか?〜』
の企画・運営を担当しました。

 

このブースは、人生の最終段階の意思決定に関する話し合いのきっかけをつくる
「もしバナ」カードを用いて、参加者が、医師や看護師など医療従事者を交え、
語り合っていただくために企画されました。

 

現状では、一般市民が、人生の最期に大切にしたいことについて話し合う機会は少なく、
「今はその時期ではないから」、「縁起でもないから」という理由でその話題を避ける傾向が強いようです。実際に、自分の希望や価値観などについて大切な家族などの人たちと事前に話し合うことができている人は、およそ3%しかいないと言われています。

 

医師が開発した「もしバナ」カードの35枚には、それぞれ、
「いい人生だったと思える」、
「痛みがない」、
「家で家族とともに過ごす」、
「尊厳が保たれる」など、
人生の最期に大切にしたいと多くの人が思う事柄が書かれています。
これらのカードの中から、自分にとって特に大切にしたいカードをルールに従って集めていきます。

本ブース参加者は20名程度でしたが、参加して下さった一般市民の中には、家族ぐるみでおいでになったグループもみられ、「人生の最期に大切にしたいこと」について、楽しみながら対話されていました。

各参加者が集めたカードは、その方が歩んで来られた人生、経験、考え方、価値観、性格などが如実に反映された様で、互いの考え方の違いや多様性を感じ取っていただけたようでした。

 

最大100名の参加者に対応できるよう準備していましたので、神栖市内の多職種(看護師、理学療法士、ケアマネージャー、保健師、薬剤師など)、つくば総診の総合診療医、そして筑波大学の医学生ら15名以上もの関係者にファシリテーターとして協力してもらいました。

運営スタッフミーティング

なお、つくば総診からは、舛本・孫・久野・福田・宮崎医師が協力してくれました。

参加者ならびに運営スタッフの皆様に、この場をお借りして、深くお礼申し上げます。

 

このような話題は、話し合う必要に迫られて行う状況では、ともすると身構えてしまい深刻な雰囲気になりがちです。
しかし、元気なうちから本人を交えて話し合うことができれば、過度に深刻にならず、むしろ楽しみながら気軽に話すことがでます。
そしてなにより、家族メンバーの互いのおもいを共有する大変よい機会となります。

 

私は本企画で、阪本先生と相談しながら、次のようなメッセージを伝えられるよう、繰り返し議論を重ね、企画を練り上げて当日に臨みました。

 

・もっと気軽に普段から話し合っていただきたいこと。

・人生の最期に大切にしたいことや優先順位は人によって異なること。

・言葉にすることで、自分の考えが深まり、よりよい価値観にも巡り合えること。

・よりよい最期を迎えるための話し合いが、よりよく今を生きることにつながること。

・気持ちは移ろい変わりゆくもので、時々話し合い、その都度確認し合った方がよいこと。

など。

 

一般市民の皆さんには、今回の話し合いを通して、そのことを強く実感していただけたようで、今後ご家族で語り合うきっかけになったのではないかと思いました。

 

この流れが広まってゆけば、よりよい最期を迎えることができる人が増えますし、よりよい人生を生きることにもつながってゆきますので、今後も「人生の最終段階の意思決定支援」について、一般市民への啓蒙に貢献する活動を継続してゆければと思いました。

受付のシーン:初対面同士でも懐かしの駄菓子で仲良くなれるよう工夫しました。

神栖済生会病院 内科・総合診療科/つくば総診 海老原 稔

 

 

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 ・終活フェスの内容について紹介されています。
 ・当日のポスター、チラシをフルサイズで閲覧できます。

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開催報告『終活フェス 〜神栖ココでずっと暮らすために〜』

2019年12月3日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP

2019年11月30日(土)に神栖市 かみす防災アリーナで、
人生会議をテーマにした「終活フェス」を開催しましたので、ご報告します。

神栖市の在宅医療・介護連携推進事業を神栖市から委託され、今年の春から企画を練り始めました。

昨年の経験も活かし、「演劇」をメインにした方が参加者に伝わるだろうと思い、
今回は地元の清真学園の演劇部の中・高生に協力を依頼しました。

アドバンス・ケア・プランニングに関して中高生に伝わるように夏頃に講義をした後、
一緒に少しずつ台本を書いていきました。

構成としては、バッドエンドとして「人生会議」を行わなかった場合と
ハッピーエンドとして「人生会議」を行った場合の2場面を作ることとし、いざ本番を迎えました。

撮影:大石光建 氏

当日は約270名の参加者が集まり、最初にバッドエンド編の演劇と解説を行い、問題提起を行いました。

 

その後、3つのブース(終活をテーマとしたトークイベント(高橋先生企画)、
もしバナゲーム(海老原先生企画)、落語、認知症VRコーナー)に別れて
各企画を通じて自分の大切にしている価値観などを考えてもらいました。

そして最後に、もう一度参加者全員で一か所に集まり、ハッピーエンド編と人生会議に関する講演を行いました。

撮影:大石光建 氏

各会場での満足度も高く、特に、一生懸命演じてくれた演劇部の作品に関しては、

「演劇に感動し、人生会議に関し非常に深く理解できた」

「これを契機に自分の思いを子供に伝えていきたいと思う」など、

多くの声が寄せられました。

 

中高生達にも「人生会議」を学ぶ良い機会になったようで、家族と話をしたという子もいました。

今回、家庭医・総合診療医として、「地域を変えていく」ために
「地域の子どもたち」と協力することの楽しさ、そしてその力の大きさに改めて気づきました。

運営・開催メンバーで。  撮影:大石光建 氏

大きなイベントを開催するにあたって様々な苦労もありましたが、
多くの人の協力のおかげで、無事、満足いただける市民公開講座を開催する事ができました。

 

この場を借りて協力いただいた皆さまに御礼させて頂きます。

地域を少しずつ変えていく楽しさを実感しています。
社会が大きく変化しており、そのデザインには医療者も関わっていくべき時代です。

家庭医・総合診療医として、より良い街づくりのための企画を行政等と協力して考えていきたいと思います。

終活フェス2019(チラシ、A4サイズ)/監修:阪本直人

終活フェス2019(ポスター、A2サイズ)/監修:阪本直人

細井 崇弘(神栖地域医療教育センター)

 

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終活フェス開催報告 第3弾「終活って、何をすればいいの?」』(投稿日:2019年12月26日)

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2019年11月30日(土) 人生の最終段階における医療・ケアについて考えるイベントのお知らせ』(投稿日:2019年10月23日)
 ・終活フェスの内容について紹介されています。
 ・当日のポスター、チラシをフルサイズで閲覧できます。

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2019年11月30日(土) 人生の最終段階における医療・ケアについて考えるイベントのお知らせ

2019年10月23日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア

市民の皆様、そして医療従事者の皆様へ、お知らせです。

 

2019年11月30日(土)に神栖市(茨城県)で、

市民公開講座『終活フェス 神栖ココでずっと暮らすために』~人生の最終段階における医療・ケアについて考える~ というイベントを開催します。

終活フェスポスター2019(A2版)/監修:阪本直人(クリックすると、別ページに最大化されて表示されます)

 

自分らしく最期まで生きて、逝ききるための活動である終活が、いま日本でも拡がりをみせています。

しかし、人生の終末期において約70%の患者が自分が受けたい医療やケアの希望に関して意思決定ができなかった。また、自分の希望や価値観などについて大切な家族などの人たちと事前に話し合うことができている人は、およそ3%しかいないと言われています。

誰もが迎える人生の最終段階に向けて、何を考え、どのような準備が必要なのかを、様々な企画を通じて考えることができるイベントが、この『終活フェス 神栖ココでずっと暮らすために』です。

 

この企画は、神栖市介護長寿課と筑波大学・神栖市済生会病院の総合診療科医師とのコラボによって実現しました。

 

どなたでもご参加いただけるイベントで、参加費無料、予約不要です。

なんと、当日は波崎~会場の専用往復バスを貸切でご用意します。

(ご注意:予約必須で先着順です。予約の詳細は、神栖市長寿介護課へお問い合わせください)

 

では、当日のイベントでのスケジュールについて、ご紹介いたします。

 

終活フェスチラシ2019(A4版)/監修:阪本直人(クリックすると、別ページに最大化されて表示されます)

 

9時00分~9時30分:

冒頭には、鹿嶋の清真学園、演劇部による中高生らの劇を交え、つくば総診/神栖済生会病院の細井医師による分かりやすい解説で幕を開けます。

「人生の終末期において医療・介護の現場では一体何が起きているのか、それに向けてどのような準備をしていけば良いのか」などをテーマにお話しします。

 

9時50分~10時50分:

 

この時間以降、最後のまとめの講演までは、各ブースで同時開催されるイベントにご参加いただけます。

4つのイベントコーナーの解説をしてゆきましょう。

 

<市民と医療者との対話企画>

~あなたが大切にしたいことを話してみませんか?~

 人生の最期に大切にしたいこと、価値観などを気軽に話し合えるように工夫された「もしバナゲーム」というカードをご存知でしょうか。

 カードに記載されたテーマで、現役の医師や看護師などの医療者とともに参加者・ご家族を交え、自分の価値観や参加者間の価値観について語り合います。

 当日はおひとりでも、ご家族単位でも、ご友人とでも気軽に参加できます。見学だけのご参加でも結構です。

 これを機会に、自分が大切にしたいと思っている価値観をあらためて整理してみませんか。

 

<落語家による漫談>

『どうせ死ぬなら楽に楽しく~仏教と落語に見る生き方と死に方』

高名な住職兼落語家である神栖亭南夢明が人生を最期まで楽しく生き(逝き)きる方法を伝授します。

 

<トークイベント>

『終活って何をすればいいの?』

在宅での看取りを経験されたご家族と、高橋医師(つくば総診/神栖済生会病院)、弁護士の3者が登壇し、それぞれの視点で思いを語り合います。

そして互いの語りを通じて、終活において大切なことを住民の皆さんと共に考えてゆきます。

 

 

<認知症VR体験ブース>

茨城県作業療法士会による VR(仮想現実)体験ゴーグルを用いた認知症への理解を深めるコーナーです。

 ※ 機器の都合上、先着36名とさせて頂きます。予めご了承ください。

 

 

そして、各企画の後、11:05~11:50には、

 もしもの時の話をしよう

 ~アドバンス・ケア・プランニング「人生会議」~

 と題して、まとめの講演が行われます。

「もしも」の時の話は“いつ、誰と、どんなことを話せばいいのか…”。

清真学園 演劇部による劇とともに、筑波大学附属神栖地域医療教育センター・神栖済生会病院
 内科医長 細井崇弘 医師が、分かりやすく解説します。

このように様々な企画が用意されています。

普段であれば、「縁起でもない」と「話することをためらってしまう」ものかもしれませんが、人生の最期は必ず全員に訪れます。

是非この機会に、ぜひ大切な家族やご友人もお連れになり、自分の大切にしたい価値観や、希望する療養・ケアについて考えてみませんか。

一人でも多くの市民が、自分の望む最期を迎えられるようになることを願っています。

 

以上

 

関連記事:

終活フェス開催報告 第3弾「終活って、何をすればいいの?」』(投稿日:2019年12月26日)

終活フェス「対話企画 〜人生において大切なこと あなたも話してみませんか?〜」の企画・運営を経験して』(投稿日:2019年12月9日)

開催報告「終活フェス〜神栖ココでずっと暮らすために〜」』(投稿日:2019年12月3日)

 

<昨年(2018年)の開催内容についてはこちら>

・『人生の最終段階における医療を考える~自分の生き方(逝き方)は自分で決める~
  神栖市民公開講座を行いました』(神栖市平泉コミュニティセンターにて2018年10月6日(土)に開催)

クリックすると別ページに最大化されて表示されます

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産業医交流会&勉強会 in 鹿島製鉄所

2019年9月6日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 北茨城, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育

北茨城市民病院で勤務中の宮﨑です。

 

8/31(土)-9/1(日)に、日本製鉄(株)鹿島製鉄所主催(つくば総診等協力)で行われた、
『交流会を兼ねたリアル版 産業医勉強会(第2弾)』に参加しました。

 

非常に素晴らしい企画でしたので、参加した感想を皆さんと共有します。

 

交流会&勉強会には、「産業医って実際にどう働いているの?」と関心のある私の様な初学者や、
「産業医経験がない医師や産業医経験が少ない医師」、「日々の産業医業務における疑問を意見交換したいベテラン産業医」まで幅広く参加されていました。

 

私が参加した理由ですが、外来では、禁煙指導の際に会社での喫煙環境が妨げとなっている患者さんや、
適応障害・抑うつで職場環境の調整を要する患者さんを担当しており、以前より産業医との連携の必要性をしばしば感じていました。
しかし、患者さんから「嘱託の先生で普段いないから、、、」と言われることも多く、連携方法が分からずにいました。
そのため、産業医の役割・業務内容について知ることで、より良い連携をとりたいと思っていましたので、それが参加のきっかけでした。

 

 

勉強会の内容ですが、

初日は鹿島製鉄(従業員は3,000人、出入りしている関連会社含めて1万2千人、東京ドーム220個分の敷地)の工場見学を田中 完先生(鹿島製鉄 安全健康室主幹 産業医 指導医)にご案内いただき、

2日目は外部講師の福田 洋先生(順天堂大学 総合診療科 先任准教授、さんぽ会(産業保健研究会)会長、産業医 指導医としてもご活躍)をお招きしての講演があり、国際学会での産業医の動き、日本での健康経営・ヘルスリテラシーについてのお話がありました。

 

また、懇親会では、参加者と自由にお話できる時間が多く取られており、産業医との連携などで疑問に感じたことを質問しました。

 

勉強会を通して、1)工場見学の面白さ、2)総合診療の幅が広がる「産業医」の可能性を感じました。

 

  • 工場見学の面白さ:

 

工場見学は「銑鉄(Iron)」を「鉄鋼(Steel)」にするための鉄鋼工場、鉄鋼の板を引き延ばして板にする熱延工場を見学しました。
大規模な機械が動いている様子を間近に見学でき、大人の社会科見学の様な楽しい見学でした。
見学中も田中先生が解説をされ、会社の概要や、業務内容、各業務で注意している点など、
業務の全てを把握されていることを感じました。

 

  • 総合診療の幅が広がる「産業医」の可能性:

 

総合診療医の幅が広がる理由は、外来で問題となる会社での喫煙問題、熱中症、飲酒について、
産業医も企業と連携しながら従業員の健康意識の改善への取り組みなどを行っている点を学べること。
また、企業に勤務している世代では糖尿病や高血圧の半数以上は診療所・病院に受診していないという衝撃的な事実や、そうした世帯の健康を守る産業医の重要性を強く感じました。
地域を診るために、産業医との連携の重要性を感じました。

 

非常に刺激を受けた交流会&勉強会であり、「産業医って普段どう働いているの?」という人や、
「認定産業医の資格はあるけど、どうしたら良いの?」という人には、気軽に参加出来る会ですので、
おすすめしたいと思いました。

 

参考情報:
『交流会を兼ねたリアル版 産業医勉強会(第2弾)』イベントページ
https://www.facebook.com/events/454032948488685/?active_tab=discussion

文責 つくば総診スタッフ医師 宮﨑 賢治

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つくば家庭医・病院総合医プログラムでは、産業医の研修も受けられます。

2019年8月9日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア

皆様にお知らせです。

 

つくば総診のプログラムでは、神栖市にある地域密着型病院である神栖済生会病院で、
総合診療医のトレーニングを積みながら、産業医の研修も受けられるコースがあります。
産業医の資格が取れる研修も新設予定です。

産業医のトレーニングは、日本有数の鹿島臨海工業地帯で勤務する
産業衛生学会の指導医が行い、実際の産業医業務も経験できます。

 

シニアレジデントの方も、スタッフクラスの医師も合わせて募集中です。

詳しくは、本画面上部にある【お問い合わせ】よりご連絡下さい。

 

つくば総診 指導医/地域医療教育学 講師
産業医、家庭医療専門医

阪本 直人

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【冊子】熱中症に関するまとめ~産業医の視点から~

2019年7月25日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP

職域における熱中症予防、勤務環境の管理方法や就労判断について
初学者向けにまとめた冊子『熱中症に関するまとめ~産業医の視点から~第6版』
皆様と共有いたします。

 

<本冊子の4つのメリット>

1.臨床医にはなじみが少ないWBGTについて、具体的な活用方法も含め、詳しくなります。
2.産業医に興味がある総合診療医にとっては、職域でのアプローチを知ることで、
  より具体的な産業医業務を想像することが出来ます。
3.外来や在宅診療の際に患者家族に対する生活指導に(ある程度)役立てることが出来ます。(P.4-8)
4.職場巡視の際に、実務的な参考書にもなります。(P.7-15、P.18)
 

ぜひご活用下さい。(開発秘話は文末をお読み下さい)

 

↓ 下記をクリックするとPDFが開きます。
【PDF】『熱中症に関するまとめ~産業医の視点から~ 第6版』

【目次】

Q.職域における熱中症の予防のポイント(概要)について教えてください。.. 3

Q.暑熱環境を計測する機器があるのですか?.. 4

Q.熱中症発症に関与する因子には、どのようなものがあるのですか?.. 5

Q.熱中症の予防や管理方法、教育項目について教えてください.. 8

・塩分・水分の取り方のコツ.. 8

・健康診断、個人の疾病・治療薬等による影響を考慮した就労判断(配置も含む).. 9

・労働衛生教育(具体的な内容は適宜別項目に).. 10

・身体状況の確認.. 10

・作業環境管理.. 11

・身体作業強度(代謝レベル).. 13

・衣服の種類.. 13

・作業開始前・作業中の巡視.. 14

・救急処置に関する教育と普段からの訓練.. 14

Q.リスクアセスメントのための指標を教えてください(まとめとして掲載).. 15

Q.どんな順番でリスクアセスメントしてゆけばよいですか?.. 15

Q.複数あるリスク評価基準のうち、どれを優先すればよいの?.. 16

Q.WBGT(湿球黒球温度)について、詳しく教えてください。.. 16

Q.WBGTはなぜ重要なの? 気温だけではダメなのですか?.. 18

Q.身体作業強度などに応じたWBGT基準値について教えてください.. 19

Q.肥満が熱中症発症リスクなのは、なぜですか?.. 20

Q.黒球がない簡易熱中症計も販売されていますが、大丈夫ですか?.. 21

Q.WBGTの購入時に注意する点を教えて下さい.. 22

Q.JIS B 7922「電子式湿球黒球温度(WBGT)指数計」で、精度が担保されるとする風速範囲を0.3–3 m/s、実用上使用しうる風速範囲を0.3 m/s以上となっているが具体的にどのくらい?.. 23

 

【コンテンツを抜粋してご紹介(順不同)】

・・・Q. WBGTはなぜ重要なの? 気温だけではダメなのですか? P17より

・・・Q. 黒球がない簡易熱中症計も販売されていますが、大丈夫ですか? P.21より

・・・Q. 熱中症発症に関与する因子には、どのようなものがあるのですか? P.4-6

・・・【知っておくと、なにかと使える豆知識】P.6より

・・・Q. 熱中症の予防や管理方法、教育項目について教えてください『作業環境管理』 P.10-13より

・・・作業環境管理『【事例:WBGTを基準とした休憩時間の設定】~某暑熱職場事例~』 P10-13より

・・・作業環境管理【衣類の組み合わせによりWBGT値に加える補正値】 P12より

・・・Q. どんな順番でリスクアセスメントしてゆけばよいですか? P.14より

・・・Q.身体作業強度などに応じたWBGT基準値について教えてください P.18より

・・・Q. 肥満が熱中症発症リスクなのは、なぜですか? P19より

 

<開発秘話について>

これは、私が産業医科大学産業医学ディプロマを取得する際、
知識を整理するためにまとめた自分用のメモがベースとなっております。
その後、日本製鉄(株)鹿島製鉄所での勤務経験を踏まえ、より多くの方のお役に立てるようにと
製作いたしました。ぜひご活用下さい。

カイゼン案などがございましたら、遠慮なくご連絡いただければ幸いです。(naoto.sakamoto@md.tsukuba.ac.jp)

最後に、ピアレビューを引き受けて下さいました日本製鉄(株)鹿島製鉄所 安全環境防災部 安全健康室 統括産業医の田中 完 先生、つくば総診の福田 幸寛 先生に、心よりお礼申し上げます。

つくば総診 指導医 阪本直人 拝

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【つくば家庭医・病院総合医プログラム説明会】開催のお知らせ

2019年4月26日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 筑波メディカルセンター病院, 水戸, 北茨城, 笠間, 神栖, 未来医療GP

(2019年7月23日更新)
つくば家庭医・病院総合医プログラム での研修をお考えの皆様へ
 
 
お待たせいたしました!
今年度のプログラム説明会の日程が決まりましたので、お知らせいたします。
 
第1回:2019年6月22日(土)
第2回:2019年8月10日(土)
 
各回 PM3時より開催。終了後に懇親会を開催します。
  (開始時間を変更しました(2019年5月4日update))
 
現行のシニアレジデントや指導医も多数参加しますので、
レジデントの生の声を聞いたり、キャリア相談も出来ます。
お気軽にお越し下さい。
 
詳細が決まりました!
レジデントが制作してくれたポスターもこちらに掲載しています。
 
業務で埋まってしまう前に、今のうちにスケジュール帳に記入しておいて下さいね(笑)。
では、皆様にお会いできますのを楽しみにしております。
 
 
       プログラムの詳細は、下記をクリックしてください。↓

クリックで該当のページにジャンプします。

 
 
文責:阪本直人(指導医)

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つくば総診シニアレジデント卒業セミナー感想

2019年3月21日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 筑波メディカルセンター病院, 水戸, 北茨城, 笠間, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア

2019年3月16日、17日に卒業セミナーが開催されました。

シニアレジデント1年目の私は受付を担当しつつ参加いたしきました。
今回が初参加のため新鮮なことだらけでしたが、同時に学びの多い体験となりました。
さて、本セミナーの感想を書く機会をもらいましたので、報告いたします。

初日の卒業セミナーでは、今回卒業される先生方の修了式(研修の振り返りやポートフォリオの発表)行われました。 

研修中にお世話になった先輩方の発表を通して、研修中ご一緒させていただいた先輩方が、どのような心境で研修に臨まれていたのか、どのような問題を乗り越えてきたのか知ることができ、大変興味深いセクションでした。

今回のセミナーに、本プログラムで指導医を長年されてこられた菅ヶ谷内科の菅ヶ谷純一先生も参加されおり、初日の江戸屋懇親会でお話を聞かせていただくことができました。

筑波山にある地元温泉旅館にて

2日目には菅ヶ谷先生のご講演があり、地域での開業やキャリアについて大変貴重なお話を聞くことができました。

菅ヶ谷純一先生のご講演

そして2日目には、シニアレジデント全学年を対象にCSA(Clinical Skills Assessment)とiPadを使用したKey features examination(臨床における問題解決能力を評価)が行われました。
CSAは専門医試験でも行われる模擬医療面接で、例年SPさんのご協力があることで緊張感を持って臨むことができました。

普段自分自身の医療面接が評価されることは滅多になく、また評価者の先生方やSPさんが熱心にフィードバックしてくださり、専門医試験の練習にとどまらず、自分自身の診察を見つめなおす大変貴重な機会であったと思います。
今回の卒業セミナーを通して、改めて筑波大学附属病院総合診療科での研修を選択してよかったと感じました。

今回ご卒業された先生方におかれましては、今後のますますのご活躍をお祈り申し上げます。

 

また各研修施設の指導医のみなさま、お忙しい中お越し下さいましてありがとうございました。
片岡先生をはじめ2019年度卒業セミナーに携わられた皆様へ、この場をお借りしてお礼申し上げます。

来年の卒業セミナーに参加することを楽しみにしています。

筑波大学総合診療科 シニアレジデント1年目 植松洋
編集責任:阪本直人(地域医療教育学 講師)

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結婚式への参加支援

2018年10月27日テーマ:筑波総合診療グループ, 神栖

(結婚されたお二人とIさん)

神栖済生会病院の細井です。当院では訪問診療を行っており、慢性疾患の患者さんから小児在宅医療、難病患者さんの診療を行っております。今回、ある神経難病患者さんのお姉さまの結婚式への出席支援を、多職種で行ったのでご報告します。(当該ブログ内容、写真掲載につきましては事前に患者様、ご親族様に許可を頂いています)

患者さんは1年前から訪問診療を行っている30代のデュシェンヌ型筋ジストロフィーのIさん。人工呼吸器を装着していますが、穏やかに経過されておりました。きっかけは今年の春頃、お姉さんの結婚が決まりその際の当院へのレスパイト入院を依頼されたことでした。

細井「結婚式には行かないんですか?」
患者・家族「行きたいですけど、、無理ですよね。体が心配ですから、病院にいます、、」
細井「病状も安定していますし、行ってみませんか?」
患者・家族「でも心臓の事とか心配で、、でも行ってみたい(出席させてあげたい)!」
細井「それでは、スタッフみんなと一緒に実現できるように具体的に検討してみましょう!」

お姉さんも結婚式に弟さんが来てくれることをとても喜んでいました。
そこから、相談支援員、ヘルパーさん、訪問看護師、鹿島神宮の宮司さん等と協議を重ねて、何時に集合して、何時までは○○で待機、何時から外で写真撮影して、どこで呼吸器の電源を確保して、、、など細かく調整を重ねていきました。持ち物リストをみんなで作って、いざ本番を迎えました。
結婚式当日は私と訪問看護師、ヘルパーさん、相談支援員さんが付き添って鹿島神宮で挙式を行いました。特に大きなトラブルもなく挙式を終え、親族の方も大変喜んでおりました。

「披露宴には参加せずに帰宅する予定」とお姉さんには以前から伝えてあったのですが、実は皆でサプライズを計画していました。Iさんも披露宴会場に向かい一部ですが出席することにしたのです。そこでIさんからお姉さんに花束の贈呈を行い、お姉さんはうれしくて涙を流していました。
大成功のうちに結婚式参加支援が終了しました。参加後のお姉さんからの言葉です。
「Iが出席することができ、あの場所に一緒にいられたこと、本当に嬉しく思います。
皆さまのご協力なしでは、出来なかったことなので、感謝の気持ちでいっぱいです。
サプライズの花束も嬉しすぎて涙が(/ω\)」
Iさんも、これをきっかけにいろんなところに行ってみたいという気持ちが出てきており、お母さんも非常に喜んでいました。
今後も、スタッフ皆で力を合わせて、happyな患者さんが増えるようにしたいね!と話をしています。とても素敵な1日でした!Iさん、お姉さん、おめでとうございます!

神栖地域医療教育センター
細井崇弘

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人生の最終段階における医療を考える・神栖市民公開講座を行いました

2018年10月11日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 神栖, 地域包括ケア

人生の最終段階における医療を考える・神栖市民公開講座を行いました
~自分の生き方(逝き方)は自分で決める~

神栖済生会病院・神栖地域医療教育センターの細井です。
2018年10月6日(土)、神栖市平泉コミュニティセンターで市民公開講座「自分の生き方(逝き方)は自分で決める」を行いましたのでご報告します。
神栖市は医療従事者数が全国の二次医療圏でワースト2位であり、限りある医療資源をどのように利用していくのか喫緊の課題となっています。私は在宅医療推進のため様々な活動を神栖市でしていますが、今回は住民の皆様が人生の最終段階における医療を自らの問題と認識してもらえるように、神栖市地域包括支援課、保健所の方と4-5か月前から企画しました。
内容が難しいため、寸劇を交えて行うことを考えました。老衰の患者が肺炎となった時、自らが望んでいた医療が受けられなかった、といった医療の現場でよくあるシナリオを用いて脚本を考えました。市内のボランティア団体である「劇団ぽん太」さんとコラボレーションをすることとなり、さらに、実際に神栖市内で訪問診療医として働く医師にも声をかけて出演してもらうことになりました。そしてシニアレジデントの伊藤有里先生にも特別出演してもらう事に!
またその第二部として、ライフ・ターミナル・ネットワーク代表の金子稚子先生にご登壇いただき「自分の生き方(逝き方)は自分で決める」と題してご登壇いただく事を考え、交渉して遠路はるばる神栖市に来ていただけることになりました。

当日までに幾度か寸劇のリハーサルを重ね、いざ本番を迎えました。

当日は300名近い市民の方々に来場して頂き、普段かかっている先生方が演技に奮闘している寸劇も大変好評でした。また、第二部においても金子先生から「死ぬことと生きることは同じ」というメッセージ、大切な誰かと早いうちから自分が「大切にしたいこと」「してほしくないこと」を共有することの重要性を大変分かりやすくご講演頂きました。
来場者の中には実体験をもとに「このようなことを亡き母の時は考えてあげられなかった。今回の話を聞いて、自分たちが今度は大切なことを家族にしっかり伝えなければいけないと思った」といったご意見を頂き、その他の質問も絶えない中、大盛況のうちに閉会となりました。

寸劇を用いたアドバンス・ケア・プランニングの話は非常に分かりやすかったと好評で、次の講演内容もスムーズに理解できたようで主催した私としては大変嬉しかったです。
今後も、神栖市民の皆様が「生きること」「死ぬこと」を主体的に考え、自分が望む生き方(逝き方)が出来るように支援していきたいと思います!

細井崇弘

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鹿行地区在宅医療推進 多職種研修会「地域連携、はじめの一歩」

2018年7月29日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 神栖, 地域包括ケア

(多職種研修会の様子)

神栖済生会病院・神栖地域医療教育センターの細井です。
今年度は茨城県の補助事業「医療提供施設等グループ化推進事業」に採択され、現在訪問診療を行っている神栖済生会病院と3つの診療所がグループを組んで、この地区の在宅医療を推進すべく様々な計画を立てています。
その第一弾として、2018年7月11日、茨城県立中央病院の看護局長である角田直枝先生を神栖市にお招きし、「地域連携、はじめの一歩」と題してご講演頂きました。

角田先生からは病院側も、そして地域側も自分の場所から一歩外へ出て、双方の視点に立つことの重要性を講義して頂きました。県立中央病院における様々な取り組み、例えば病院スタッフが近くの介護施設へ見学に行ってきてその施設の現状を知ったり、地域の介護職員に緩和ケア病棟の見学に来てもらったり、といった取り組みを紹介して頂きました。今回の講演の参加者は病院スタッフ、地域の医療従事者含め90名でしたが、参加者からは、「自分がいかに狭い世界で働いていたのかを痛感した」とか「今まで不平ばかり言っていた。近くの施設の現状を知ろうという気持ちすら浮かばないようになっていた」と自らを振り返るきっかけとなった様でした。まさに、「はじめの一歩」を参加者が踏み出せていたようです。
角田先生、ありがとうございました。

講演会終了後は、恒例となってきた地域の多職種との飲ミュニケーションでした。医療者が少ない苦しい中でも地域医療を何とか良くしていきたい!という熱い思いを持った皆さんとの語りは本当に刺激的です。総合診療医として少しでもお役に立てるように頑張っていきたいと思います!

今年は2018年8月に医療用SNSを神栖市内で拡充していくための会を開いたり、10月にアドバンスケアプランニングに関する市民公開講座で寸劇披露と有名な方のご講演を企画したり‥と盛りだくさんで企画していますので、ご興味のある方はぜひご連絡下さい。

神栖済生会病院・神栖地域医療教育センター 細井崇弘

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『ヘルスリテラシー向上のための患者教育』のレクチャーに参加して

2018年3月8日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア

今日のモーニングレクチャー(学生とレジデント向けに行われる朝の勉強会)では
阪本先生より『ヘルスリテラシー(※)』について勉強しました!

今回のレクチャーでは、
ヘルスリテラシーの定義や社会に与えるインパクトについて、阪本先生が解説した後、
実際に遭遇した事例を共有しながら、レジデントの先生方、学生でディスカッションしました。

 

実際の患者さんを見てきたレジデントの先生方ならではの経験事例から、学生が実際に見聞きした事例まで次々と挙がりました。

その中には、次のような事例があり、驚きました。

————————

【経験事例】

意識障害、低血糖症で救急搬送された患者さん。
救急対応をした医師が、詳しく状況を確認したところ、下記の状況が判明。
自己注射するインスリンの量を忘れてしまった患者さんが、ふと注射製剤の容器を見ると
30Rと書いてあったので、30単位を自己注射してしまっていた。

————————

あくまで30分の『モーニングレクチャー』なので残念ながら
ヘルスリテラシーの全てを話し合うことは出来ませんでしたが、
実際の医療者の対応、その後の経過も非常に聞き応えがありました。

ケースレビューの様にヘルスリテラシー関連ケースレビューがあれば、とても勉強になると思います。

今回のレクチャーでは、ヘルスリテラシーを学んだ後、それをどう臨床に活かすかという
事についても話が及びました。

具体的には、実際の臨床の現場で患者さんに『分かりましたか?』と聞いても、
大抵の人は『はい』と頷いてしまうという事、それを回避するために
teach-back法(詳しくはこちらの記事を参照)があるという事を学びました。

医師になったら是非実践したいです。
私はまだ医学生ですが、ヘルスリテラシーに関わる事例はいくつも体験しています。

病院で処方される薬を全く飲んでくれない患者さん、誤った情報を強く信じ込んでしまってい
る患者さん・・・・ 『日本人のヘルスリテラシーは意外に低い』事は、
既に証明されていますが、未だ医療者としての経験の浅い私の実感にも即していると思います。

今日学んだ事を意識しながら、日々の臨床の場面でも公衆衛生的な視点でも勉強していきたいと思います。

 

(※)ヘルスリテラシーとは『健康情報を獲得し、理解し、評価し、活用するための知識
、意欲、能力であり、それによって、日常生活におけるヘルスケア、疾病予防、ヘルスプ
ロモーションについて、判断したり意思決定をしたりして、生涯を通じて生活の質を維持
、向上させることができるもの』というかなり広範な領域に及ぶ概念である。

 

医学生5年 S. U.

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家庭医療学冬期セミナーで「ヘルスリテラシー」の紹介をしました

2018年2月24日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア

(冬期セミナーでプレゼンしてきました)

(Teach backは患者さんに説明を復唱してもらう方法、Ask Me 3は3つの質問を患者さんから医療者へ尋ねてもらう方法です)

S1木村です。
2月10日・11日に行われた第13回家庭医療学冬期セミナーで、後期研修プログラム紹介とヘルスリテラシーについてのプレゼンを行ったのでご報告します。

今回の企画は「全国プログラム見える化大作戦」という特別セッションで、全国各地の後期研修プログラムの強みと、日常診療で実際に役に立つTipsを持ち寄って共有しようというものでした。

つくば総診を含む8施設から専攻医が集まり、各々6分40秒間のプレゼンを行いました。
私のテーマは「ヘルスリテラシー」。
ヘルスリテラシーを短い言葉で説明するのは難しいですが、私達の診療でストレートに問題になるのは患者さんが自分の病状をどのぐらい理解しているか?ということ。それに対するアプローチとしてAsk Me 3、Teach backという2つの手法を紹介しました。
短い時間にエッセンスを詰め込んでお話した…つもりですが、はたして伝わったかどうか。

今回のプレゼンの内容が「Gノート」の連載になるそうなので、掲載されるときにはまたこちらでご報告します!

後期研修医1年目 木村紀志

 

 

【関連記事】

第4回 『患者の理解をぐっと深めるコツとヘルスリテラシー ~その説明,わかってもらえていますか?~』  (つくば総診 木村先生執筆/阪本指導、千葉大 鋪野先生監修)

本イベントでの内容をさらに深めたコンテンツが、羊土社のホームページにて公開(2018年6月28日)

 

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茨城県神栖市 第1回多職種教育研修会「効果的な退院前カンファレンスとは」 その2

2018年2月2日テーマ:筑波総合診療グループ, 神栖

その1はこちら

教育研修会は神栖市保健管理センターで2018年1月25日午後6時45分から9時頃までの時間で行いました。
病院・診療所の医師、歯科医師、薬剤師、病院看護師、訪問看護師、理学療法士、ソーシャルワーカー、ケアマネージャー、事務員、ヘルパーなど様々な職種、約60人が参加して下さいました。

今回の研修会では事前事後のアンケートを行いました。感想のなかには、「他の職種の役割・できることについて新たな気づきや学びが得られた」、「自分だけでは気が付かないような様々で意外な情報(例えば要介護の有効期限、保険の種類、家屋構造など)が必要になることに驚いた」という感想も多数寄せられました。また普段、在宅医療に関わっていない病院看護師からは、「多職種で情報を共有することの重要性や退院前カンファレンスの意義が理解できた」という感想が寄せられました。また「患者さんの性格や信念、自宅退院して何をしたいかによって、提供するサービスも変わってくることを意識する必要があることを改めて実感した」という声も多数寄せられました。これら研修会のアンケートを集計し、今後の研修会の改善につなげていきたいと思います。

こうしてスタッフ・ファシリテーターとして準備に関わると、参加者側として研修会に参加するだけの場合よりも、多職種間で様々な意見に触れて議論を深めることができ、深い学びや知識の定着が得られることが実感できました。

今回の研修会をきっかけに、様々なテーマについて研修会を企画・実施することで、よりよい在宅医療を提供できるように自ら研鑽に励んでいきたいという気持ちを新たにしました。

海老原 稔

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茨城県神栖市 第1回多職種教育研修会「効果的な退院前カンファレンスとは」 その1

2018年2月2日テーマ:筑波総合診療グループ, 神栖

                        研修会の様子

茨城県神栖市 第1回多職種教育研修会「効果的な退院前カンファレンスとは」を開催しました。

神栖済生会病院内科 チーフレジデント2年の海老原です。茨城県神栖市の在宅医療の推進・普及のための取り組みの1つとして、細井先生と私とで神栖市の多職種連携に関する研修会を企画し、先日2018年1月25日に第1回目を行いました。

この教育研修会は、今年から新たに神栖市で取り組む活動の一つで、年に4回、3か月ごとにワークショップ形式で行う予定です。事前に済生会病院に隣接する訪問看護ステーション管理者、他の訪問看護ステーションの訪問看護師、近隣病院の社会福祉士、理学療法士などに協力を依頼し、多職種で構成される研修会ワーキンググループを結成しました。WGでの話し合いでは、研修会で扱うテーマとして「認知症」、「誤嚥性肺炎」、「緩和ケア」、「看取り」、「神経難病」、「リハビリテーション」、「退院前カンファレンス」等、在宅医療に携わる上で必要不可欠なテーマが挙がりました。その中で第1回目のテーマとして「効果的な退院前カンファレンスとは」を選びました。これは、カミス「ココ」でずっと会議(多職種連携会議)で今後の神栖市の在宅医療推進の解決策の一つとして提案されたテーマでもあることからテーマとして選出しました。

教育研修会本番に向けて2017年11月28日、12月19日、2018年1月16日の3回に渡って、教育研修会の進め方、提示症例の内容についてWGで話し合い、ブラッシュアップしました。多職種の役割を理解し、他の職種が欲する情報とはどのようなものなのかを参加者が自然に理解できるように内容を工夫していきました。

続きは報告 その2で!

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第2回 カミス「ココ」でずっと会議を開催しました

2017年10月7日テーマ:筑波総合診療グループ, 神栖

会議の様子

神栖済生会病院の細井です。前回2017年6月末に開催しましたカミス「ココ」でずっと会議の第2回を9月28日に行いましたのでご報告いたします。この会議は、神栖市という医療資源が非常に限られた地域において在宅医療を推進するために、多職種でその課題・解決策を探索していく目的で市と筑波大学総合診療科が共同研究として行っているものです。

前回の会議では、保健・医療・福祉・介護間の「関係」の構築およびその活用が不十分、「役割」の共有・活用が不十分、そして「情報」の共有・活用が不十分であることが主に課題として上がりました。

今回は、神栖市の在宅医療を推進するために、多職種が集まり現在の課題とその解決策について、前回の会議の内容を踏まえさらに具体的に話合うことを目的としました。

当日は、神栖市内で訪問診療を行ってくださっている診療所の先生方、神栖市内の病院の院長、歯科医師、看護師、薬剤師、ケアマネージャー、社会福祉士、PT/OTさんなど70名の参加となりました。

テーマは「在宅患者をスムーズに入院・退院させるために各職種ができること」として、職種別に話してもらい、医師には「病診連携・診診連携」について課題と具体的に解決するためにできることは何かを話し合っていただきました。ワールド・カフェという対話方式をとって、数十分の討論の後は各職種バラバラに座ってもらい意見を共有したり発展させたりして頂きました。

今回の会議のまとめ(一部)

・在宅医療を支えるために病院医療がそれを支えバックベッドとして提供していく。

・訪問診療を行っている診療所同士でグループを作り、メーリングリストやSNSを利用したり、1-2か月に1回の症例検討会を開いたりすることで情報共有システムを強化する。

既に他の医療圏ではやられていることですが、今まで医師を含めた多職種が顔を合わせる会議が無かった神栖市においては大きな一歩が踏み出せたのではないかと思います。

医療従事者数は県内、いや全国でも最も少ない医療圏ですので、逆に考えれば顔のみえる連携づくりはしやすいかもしれません。参加者からも、「いろいろな職種と話ができ、それぞれ考え方が違うので勉強になった」「明日からでもできることを自施設で実施していきたい」「多職種会議は今後も必ず参加したい」と前向きな意見が大多数でおおむね高評価を得ることができました。

今回の会議で出たことを、さらに各職種の代表者を集めたワーキンググループで具体化していくため活動を続けたいと思います。住民の皆様が、安心してカミスでずっと過ごせるように・・。

神栖済生会病院/筑波大学総合診療グループ 細井崇弘

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神栖済生会病院に行ってきました

2017年9月20日テーマ:筑波総合診療グループ, 神栖

(左から)筆者、細井先生、海老原先生

筑波大学総合診療科・利根町国保診療所の小曽根です。
先日、後期研修プログラム評価として、神栖済生会病院へ行ってきました。

つくばから車で約1時間半、利根川沿いをずーっとまっすぐ行った先に病院がありました。

ここで後期研修を行っているえびちゃんこと海老原先生と、指導医の細井先生に病院を案内してもらい、研修の様子などについても話してもらいました。

神栖済生会病院は、病床数179床で大きな病院ではありませんが、神栖市の医療の中核を担う病院であることは聞いていました。医師不足が深刻な地域とも聞いていたので、野戦病院的で医療者が疲弊しているようなイメージを勝手に抱いていましたが、大分違いました。

もちろん忙しかったり、重症だったり難しい患者さんがいて大変な場合もあるようですが、そこで働く内科の先生方はとにかく明るく楽しそうでした。一つには、現在は7人の内科医が毎朝一堂に会して内科入院患者のカルテレビューをし、夜間休日のオンコール制を実現しており、きちんとオフの時間が確保できていることが大きいようでした。

もう一つ印象的だったのは、地域で総合診療医に期待される役割の多さでした。細井先生は地域の多職種ともつながりを深め、定期的に訪問診療を開始していました。また、在宅および外来で緩和ケアを必要としている患者さんの存在にも気づき、対策を始めているとのことでした。総合医が常駐したことで、より細やかな地域のニーズにまで応えようと活動が始まっていることを感じました。地域で多職種との活動を広げていきたいと思っている人にとっては、とても魅力的なフィールドだと思いました。

さて6年目になったえびちゃん先生は、病院のあらゆるスタッフにえびちゃんと呼ばれ愛されていました。個人的には、医学5年生の実習で初めて海老原先生に会い、その後初期研修医1年目、後期研修3年目の大学研修、4年目の利根町での研修でご一緒しているのですが、今回改めてお目にかかり、どんどんと変化する様子がよく分かりました。どこでもスタッフに愛されるというのは、えびちゃん先生の人徳があってこそだと思いました。

ぜひみなさん、一度神栖に行ってみてください。茨城の他の地域とは異なった独特の地域性があり、地域志向のプライマリケア医にとっては大変魅力的に映ると思います。

神栖済生会病院ホームページ
http://www.kamisusaisei.jp/index.htm

文責:小曽根早知子

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〒305-8576
茨城県つくば市天久保2‐1‐1
筑波大学附属病院総合診療科

「ひとびとの健康を支えるオールラウンダー」をめざして