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【人生会議】かみす終活フェス 2022年3月に開催されます。
2022年2月8日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア
神栖市(鹿嶋市含む)の市民の皆様とともに『人生会議』について考えるイベントが開催されます。
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本イベントは、今回で4年目を迎えます。
今年も、清真学園高等学校・中学校演劇部の協力を得て開催される演劇では、
本人を交え話し合えることの大切さ、どのように逝きたいかを皆で考えてゆくことは、
いまをよりよく生きることでもあることを教えてくれます。
そして、基調講演に、筑波メディカルセンター病院 総合診療科・緩和医療科医師 廣瀬由美先生をお迎えして、
皆様とともに、このテーマを考える一日にしたいと考えています。
皆様、どうぞお誘い合わせの上、ご参加ください。
【終活フェス2022】
日時 2022年3月6日(日)13時~15時30分
会場 矢田部公民館 文化ホール
※コロナ感染拡大状況により完全オンラインに切り替える場合があります。
(当日の様子のオンライン配信も予定しています)
詳細は、上記ポスターをご参照ください。
昨年までの内容はこちらをご覧ください。
済生会フェア・終活フェス2020を開催して
2021年4月24日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, セントラル総合クリニック, 未来医療GP, 地域包括ケア
2021年2月28日、茨城県神栖市において完全オンライン開催(全国ライブ配信)で
「終活フェス2020~人生の最終段階における医療・ケアについて考える」を無事開催できましたので、ご報告いたします。
本イベントは、アドバンス・ケア・プランニング、いわゆる「人生会議」の啓発を目的とした取り組みです。
神栖市民向け公開講座というかたちで、2018年度から開催してきました。
(開催時の記事はこちら:2018年度、2019年度)
2020年に入り、新型コロナウイルス感染症のパンデミックが起きたことで、今年は開催を断念しようと思っていたのです。そんな中、済生会本部からの応援や地元の方々の開催を切望する声を頂戴しました。そしてさらに、演劇で昨年協働した清真学園の皆様が、このような状況にも関わらず公演を申し出てくれたのです!
なお、初の全国ライブ配信でしたので、プロの撮影チームの協力で実施しました。
コンテンツは地元の中・高校生らによる演劇を中心に2019年度の内容をブラッシュアップ。そして、コロナ禍におけるソーシャルディスタンスの確保、飛沫・接触感染予防対策をクリアするために試行錯誤を重ねました。
具体的には中・高校生が演劇をする際の感染対策の指導(マウスシールド、ディスタンスの確保)をしたり、もしバナゲームをカメラ中継として視聴者にも体験してもらうような工夫をしたり、会場は国のガイドラインに従って座席を半分にしたり、ところどころにアルコールを置いたり、検温してからの入場にしたり・・・。
上記以外にもあらゆる感染対策を施して、鹿行地区の感染状況もかなり落ち着いてきたため2020年12月に本番を・・と考えていましたが、開催数日前に鹿行地区でクラスター感染が発生したため急遽中止となってしまいました。
その後、再度運営について協議し、完全オンライン開催(無観客)の決断をしました。清真学園の演劇は相談のうえ事前収録に切り替え、体制を立て直して2021年2月28日の開催に至りました。
運営チームによる流れるような進行もあり、当日はスムーズに配信できました。
もしバナゲームのコーナーでは、高橋先生、佐藤先生、海老原先生らがしっかりと企画を練り、まるで一緒にゲームをしているかのように錯覚するような素晴らしいコンテンツでした。
地元弁護士 安重先生から遺産や相続の話、落語家の吉本住職から心構えなど楽しくためになる談話をいただきました。
皆さんにお会いできなかったのは残念でしたが、オンラインの強みを生かし、リアルタイムで視聴者からの質問にお答えするなど、対話を心掛けました。
さて、当初は開催が危ぶまれた市民公開講座でしたが、様々な人の助けを借りて無事開催できました。
事後アンケートでは視聴者からも高評価をいただき、
「初めてYouTubeを使って番組を見た。これからも大切な価値観は何かを常に考えて生きていきたい。」
「また会場で演劇をみられる日が来ることを楽しみにしています」
などのお声を頂きました。
私自身もこのパンデミックの中、本当に開催できるか非常に不安でした。しかし、コロナ禍だからこそ
人生会議の重要性を考えてもらいたいと自分を奮い立たせ、感染対策を考えながら何とか開催できたことは、私にとってかけがえのない経験となりました。そして、これまでの神栖市でできた人と人とのつながりに感謝し、その重要さが身に沁みました。
最後に、多忙な中にも関わらず祝辞をくださいました石田 進市長、神栖済生会病院の中村 慶春院長・看護部長をはじめ、地域連携室の皆様、そして協力してくれた高橋弘樹先生、海老原稔先生、佐藤瑠美先生、阪本直人先生に深い感謝の意を表したいと思います。神栖市の地域医療が今後ますます充実していくことを願っております。
細井 崇弘
筑波大学総合診療科/牛久地域医療教育ステーション 指導医
関連記事:
『第3回終活フェス(人生会議)、無事開催』2021年3月1日
第3回終活フェス(人生会議)、無事開催
2021年3月1日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育
皆様
第3回終活フェス(人生会議)へのご参加ありがとうございました。
また、たくさんのコメント、ご質問ありがとうございました。
思い返しますと、SARS-CoV-2感染拡大の影響で、1年前から計画されていた2020年12月の開催が延期となりました。
その後、無観客、演劇部員が現地での講演ができなくなるなど、内容も一部変更を余儀なくされましたが、無事2021年2月28日に開催する事ができました。
これも皆様の応援、ご協力の賜物です。
当日は、石田 進 市長、神栖済生会病院 中村 慶春 院長が、
お忙しい中にも関わらず、応援に駆けつけてくださいました。
誠にありがとうございました。
また、それぞれの専門職による人生会議(ACP)の実演や
各種講演、落語を行ってくださいました
長照寺住職 吉本栄昶(南夢明) 氏、
神栖法律事務所 安重洋介 氏、
社会福祉士の木庭氏
にも、この場をお借りして、厚くお礼申し上げます。
ーーーーーー【ご参加実績】ーーーーーーーーーーーーーー
ライブ配信中の最大視聴者数:94名。
930回以上の再生※。
140名のご視聴※。(平均視聴時間:1時間46分)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ライブ配信後の再生・視聴回数は、
非公開※になるまでの僅かな時間の実績です。
※開催前からの合意内容として、
Web上にコンテンツを残すことによる中学生・高校生の
生徒たちへの影響(未知なものも含め)が心配との
学校からの依頼に基づき、ライブ配信後、非公開。
【関連ページ】
・『済生会フェア・終活フェス2020を開催して』2021年4月24日
・終活フェス2020開催!ご視聴ありがとうございました(神栖済生会病院ホームページより、2021.03.02掲載)
・【延期後の開催のお知らせ】終活フェス2020、市民公開講座(2021年1月27日投稿)
つくば総診 指導医/ヘルスプロモーター 阪本直人
【延期後の開催のお知らせ】終活フェス2020、市民公開講座
2021年1月27日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア
こちらは、延期後の日程のお知らせです。
プログラム内容も一部変更となっておりますので、ご確認いただけますと幸いです。
【関連ページ】
・第3回終活フェス(人生会議)、無事開催(2021年3月1日投稿)
・開催報告『終活フェス 〜神栖ココでずっと暮らすために〜』 <2019年度の内容>(2019年12月3日)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
人生の最期にどうありたいかを語ることは、
今をどう生きたいかを語ることでもあるのです。
この時期だからこそ、家族で今を大切に過ごすために、
話し合うきっかけにしていただければ幸いです。
日時:2021年2月28日(日)13時00分~17時30分
完全オンライン開催
公式ホームページ:https://shukatsufes.xyz/
昨年度も【終活フェス】と題して、神栖市市民公開講座においてACP(人生会議)の普及を目的とした催しを開催致しました。
おかげさまで市民の皆様より、高いご評価をいただき、300名規模を動員するイベンにまで成長いたしました。そして、今年は、済生会本部より開催の依頼を受けるまでになりました。
3回目を迎える今年は、新型コロナウイルス感染症の流行状況を鑑みて、YouTubeライブ配信による
完全オンライン開催となりました。
前回に引き続き、地元の中学・高校(清真学園)の演劇部と共にACP(人生会議)に関する演劇を創り、分かりやすい構成を心掛けました。
さらに、
地元の弁護士 安重洋介 氏による遺産や法律に関する講演、
昨年度は、立ち見が出るほどの大好評であった
地元の住職 吉本 栄昶(南夢明) 氏よる落語が決定しました!
さらにすごいことに、
僧侶、弁護士、医師、メディカル・ソーシャルワーカーらが一堂に会し、あるゲームをします。
そのゲームの名は、『もしバナゲーム』
(iACPがCoda Allianceの許可を得て、翻訳・制作・出版しています)
人生の最期にどう在りたいか。
そんな難しい話題を考えたり話し合うことを助けてくれるカードなのです。
重病のときや死の間際に「大事なこと」として人がよく口にする言葉が書いてあります。
たとえば、「どのようにケアして欲しいか」、「誰にそばにいて欲しいか」、そして「自分にとって何が大事か」、という内容が各カードに記載されています。
この「もしばなゲーム」を僧侶、弁護士、医師、メディカル・ソーシャルワーカーというメンバーが、意見交換をしながら進め、医師による解説を交え、開催予定です。
このように、豪華な内容でありながら、地元の人たちと共に作り上げた
アットホームなイベントになるのではないかと思っています。
人生の最期にどうありたいかを語ることは、
今をどう生きたいかを語ることでもあるのです。
この時期だからこそ、家族で今を大切に過ごすために、
話し合うきっかけにしていただければ幸いです。
YouTubeでのライブ配信をお見逃しなく!
——————————————-
運営メンバー
第3回 終活フェス 〜神栖ココでずっと暮らすために〜
人生の最終段階の医療・ケアについて考える実行委員会
代表 細井 崇弘(1、2、3)
メンバー
海老原 稔(1、2)
高橋 弘樹(1、2)
佐藤 瑠美(1、2)
阪本 直人(1、2、4)
1:筑波大学総合診療科
2:神栖済生会病院 総合診療科
3:筑波大学 医学医療系 神栖地域医療教育センター 助教
4:筑波大学 医学医療系 地域医療教育学 講師
【市民公開講座】終活フェス2020 開催のお知らせ
2020年11月24日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育
延期後の日程は、
2021年2月28日(日)
13:00~17:30
となりました。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
詳しくは、こちらをご覧ください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2020年12月2日23時47分追記ここから
【終活フェス2020延期のお知らせ】
全国および茨城県内の感染拡大状況を踏まえ、病院が主催するイベントという文脈を鑑み、
これまで、無観客で開催する選択肢も含め、慎重に検討を重ねてまいりました。
結果、今回の開催を延期することといたしました。
多数のお申し込みをいただいており、楽しみにしていただいている方が大勢いらっしゃるかと存じ上げますが、
どうぞご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
1年以上前から準備を進め、演劇のシナリオを地元中学生の演劇部員が製作し、日々困難な状況の中、練習に励んでくれていました。その他の多くのご関係者の方々も様々な形で、準備を進めてくれていました。
何らかの形で開催ができればと考えております。
皆様、どうぞご自愛ください。
引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
再開の見通しが立ち次第、再びお知らせいたします。
引き続き応援の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。
ーーーーーーーーーー(追記ここまで)ーーーーーーーーーー
人生の最期にどうありたいかを語ることは、
今をどう生きたいかを語ることでもあるのです。
この時期だからこそ、家族で今を大切に過ごすために、
話し合うきっかけにしていただければ幸いです。
日時:2020年12月5日(土)13時00分~17時30分
会場:かみす防災アリーナ
公式ホームページ:https://shukatsufes.xyz/
昨年度も【終活フェス】と題して、神栖市市民公開講座においてACP(人生会議)の普及を目的とした催しを開催致しました。
おかげさまで市民の皆様より、高いご評価をいただき、300名規模を動員するイベンにまで成長いたしました。そして、今年は、済生会本部より開催の依頼を受けるまでになりました。
3回目を迎える今年は、新型コロナウイルス感染症の流行状況を鑑みて、YouTubeでの同時ライブ配信も行い、会場内は政府の感染対策マニュアルに沿った措置を施した上で、開催いたします。
前回に引き続き、地元の中学・高校(清真学園)の演劇部と共にACP(人生会議)に関する演劇を創り、分かりやすい構成を心掛けました。
さらに、
地元の弁護士 安重洋介 氏による遺産や法律に関する講演、
地元の住職 吉本 栄昶(南夢明) 氏のご尽力により、
あの国民的喜劇俳優の大村 崑氏による講演も決定しました!
さらにすごいことに、
大物喜劇俳優、僧侶、弁護士、医師が一堂に会し、
あるゲームをします。
そのゲームの名は、『もしバナゲーム』
(iACPがCoda Allianceの許可を得て、翻訳・制作・出版しています)
人生の最期にどう在りたいか。
そんな難しい話題を考えたり話し合うことを助けてくれるカードなのです。
重病のときや死の間際に「大事なこと」として人がよく口にする言葉が書いてあります。
たとえば、「どのようにケアして欲しいか」、「誰にそばにいて欲しいか」、そして「自分にとって何が大事か」、という内容が各カードに記載されています。
この「もしばなゲーム」を国民的喜劇俳優、僧侶、弁護士、医師というメンバーが、生中継で意見交換をしながら進め、医師による解説を交え、開催予定です。
このように、豪華な内容でありながら、地元の人たちと共に作り上げた
アットホームなイベントになるのではないかと思っています。
人生の最期にどうありたいかを語ることは、
今をどう生きたいかを語ることでもあるのです。
この時期だからこそ、家族で今を大切に過ごすために、
話し合うきっかけにしていただければ幸いです。
開場に足を運ぶのは難しいかもしれません。
ぜひ、YouTubeでの同時ライブ配信をお見逃しなく!
——————————————-
運営メンバー
第3回 終活フェス 〜神栖ココでずっと暮らすために〜
人生の最終段階の医療・ケアについて考える実行委員会
代表 細井 崇弘(1、2、3)
メンバー
海老原 稔(1、2)
高橋 弘樹(1、2)
佐藤 瑠美(1、2)
阪本 直人(1、2、4)
1:筑波大学総合診療科
2:神栖済生会病院 総合診療科
3:筑波大学 医学医療系 神栖地域医療教育センター 助教
4:筑波大学 医学医療系 地域医療教育学 講師
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【昨年度の内容はこちら】
開催報告『終活フェス 〜神栖ココでずっと暮らすために〜』 (2019年12月3日)
県立八重山病院とつくば総診をつないで、ヘルスプロモーション会議
2020年11月19日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育
沖縄県立八重山病院 総合診療科の酒井先生から「石垣島のヘルスケアをより良くしたい!」
という熱いラブコールを受け、県立八重山病院(沖縄県石垣市)とつくば総診(茨城県)をつないだ
Zoomミーティングが、本日実現しました。
未来医療GP『ヘルスプロモーション・コース』を見てくださったのがきっかけでした。
(恐れ入りますが、現在は新規募集を行っておりません)
阪本からは、神栖市での地域診断をはじめとしたヘルスプロモーションの取り組み(1)などをご紹介し、
今後、石垣島での住民と協同したヘルスプロモーションをどのように進めてゆけば良いか
というテーマで議論しました。
実は、私達つくば総診は、沖縄県立八重山病院の皆様には、普段からお世話になっているのです。
長年、筑波大学の医学生(5-6年生)の選択実習で、受け入れていただいていたり、
また、私の前職(亀田ファミリークリニック館山)の後輩達が、八重山病院 総合診療科での勤務をしていたことがあったりと、何かと繋がりがあります。
さて、今回は記念すべき第1回ということで、ミーティングの最後に写真を撮ろうという話になり、
普通のバージョンと、特別バージョンを撮ってみました。
「何か、いいポーズはないですか?」と酒井先生に伺ったところ、シーサーポーズがありますよ
ということで、シーサーポーズでお別れの挨拶をしました。
これが、新種の「さよならシーサーポーズ」です。
気に入ってくださった方は、ご採用ください。全国で流行るかもしれません。
今後も何らかの形で協働してゆきたいと考えています。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
【参考情報】
1)神栖市でのヘルスプロモーションの取り組み
・医学生による地域診断の取り組み
https://www.pcmed-tsukuba.jp/area/kamisu/case/community/diagnosis.php
・医療職100名が集まって開催:カミス『ココ』でずっと会議
https://soshin.pcmed-tsukuba.jp/wp/archives/4661
https://soshin.pcmed-tsukuba.jp/wp/archives/4818
https://soshin.pcmed-tsukuba.jp/wp/archives/4962
・終活フェス2020
https://shukatsufes.xyz/
終活フェス開催報告 第3弾『終活って、何をすればいいの?』
2019年12月26日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア
神栖済生会病院の高橋です。
少し時間が経過してしまいましたが、2019年11月30日に神栖防災アリーナで開催された
市民公開講座『終活フェス』の開催報告シリーズ 第3弾をお届けいたします。
私は『終活って、何をすればいいの?』と題したトークセッションを担当しました。
『終活』と一言でいえども医療・介護から財産管理、遺言、身辺整理、供養・・・など、
様々な要素が沢山ありますよね。
このトークセッションでは、
「医療・介護」の視点から髙橋(医師)が、
「法律家」の視点から神栖法律事務所の安重弁護士が、
「当時者・家族」の視点から実際に在宅での看取りを経験されたご家族が登壇し、
それぞれプレゼンテーションを行ないました。
その後、3者による対話や会場の参加者からの質疑応答も交えながら、
『終活』について多角的に考える内容となりました。
まず、医師である髙橋から終活の全体像と注意点をお話した後、医療介護について考えておくこと、
特に今回の終活のフェスのメインテーマである『人生会議』(アドバンス・ケア・プランニング(ACP))について改めて解説しました。
つづいて、弁護士の安重先生より、しばしば見られる遺産関係のトラブルや遺言を作っておくことの重要性など、法律家ならではのお話を聞くことができました。
なお、安重先生は地元鹿行地区の出身で、現在神栖市内に事務所を構えておられます。日頃から医学生の地域医療実習にもご協力くださっており、そのご縁もあって、今回のようなコラボが実現しました。
(地元の他業種と繋がることで、私たちの視野も拡がり、更なる繋がりを生んでいます。)
そして最後は、在宅での看取りを経験されたご家族に登壇していただきました。
様々な苦労をされながらも家族一丸となり、ご本人が希望される自宅での生活を支えられました。その貴重なご経験を通して、本人の気持ちに寄り添うことの大切さ、家族で意志を共有することの大切さを教えてくださいました。
実は、このご家族には、私たち訪問診療チームがケアに関わらせて頂いていました。今回の取り組みを進めるにあたり、ご相談したところ、市民公開講座の主旨にご賛同くださり、登壇してくださることになりました。
ただでさえご家族を亡くされた悲しみを抱えながらの状態にも関わらず、このような場で発言されるのは、とても勇気のいることだったと思います。しかし、市民の方々に、在宅医療について少しでも考えてもらうきっかけになればと、快く協力して下さいました。
専門職や行政職ではなく、このように当事者や市民の立場の方にご登壇していただくということは、我々にとってもチャレンジングな試みではありましたが、地域に根ざした住民中心の医療・ケアを発展させていく上で非常に重要かつ有意義な試みであったと思います。
さて、セッションの後半は、壇上に登壇者全員が集まり、登壇者が互いに質問し合いながらのトークコーナーと会場の参加者の方々からの質問にお答えするコーナーを設けました。
参加者からは、特に在宅医療に関する質問が多く寄せられ、関心の高さが伺えました。
もちろん、在宅医療はあくまで選択肢の一つにすぎませんが、なにより登壇者の皆さんのご発言などを通して、患者本人の気持ちに寄り添い、最善を考えること、家族や知人が互いに想いを共有したり、準備したりしておくことの大切さをお伝えすることができたのではないかと思いました。
今後、神栖市での在宅医療の普及も含め、それぞれの希望に沿った選択ができるように、活動を続けていきたいと思います。
文責:神栖済生会病院 内科・総合診療科/つくば総診 髙橋 弘樹
関連記事:
『終活フェス「対話企画 〜人生において大切なこと あなたも話してみませんか?〜」の企画・運営を経験して』(投稿日:2019年12月9日)
『開催報告「終活フェス〜神栖ココでずっと暮らすために〜」』(投稿日:2019年12月3日)
『2019年11月30日(土) 人生の最終段階における医療・ケアについて考えるイベントのお知らせ』(投稿日:2019年10月23日)
・終活フェスの内容について紹介されています。
・当日のポスター、チラシをフルサイズで閲覧できます。
終活フェス『対話企画 〜人生において大切なこと あなたも話してみませんか?〜』の企画・運営を経験して
2019年12月9日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア
2019年11月30日(土)、神栖市の一般市民等を対象にした
市民公開講座『終活フェス』が開催されました。
私は、終活フェスのコンテンツの1つである
『対話企画 〜人生において大切なことあなたも話してみませんか?〜』
の企画・運営を担当しました。
このブースは、人生の最終段階の意思決定に関する話し合いのきっかけをつくる
「もしバナ」カードを用いて、参加者が、医師や看護師など医療従事者を交え、
語り合っていただくために企画されました。
現状では、一般市民が、人生の最期に大切にしたいことについて話し合う機会は少なく、
「今はその時期ではないから」、「縁起でもないから」という理由でその話題を避ける傾向が強いようです。実際に、自分の希望や価値観などについて大切な家族などの人たちと事前に話し合うことができている人は、およそ3%しかいないと言われています。
医師が開発した「もしバナ」カードの35枚には、それぞれ、
「いい人生だったと思える」、
「痛みがない」、
「家で家族とともに過ごす」、
「尊厳が保たれる」など、
人生の最期に大切にしたいと多くの人が思う事柄が書かれています。
これらのカードの中から、自分にとって特に大切にしたいカードをルールに従って集めていきます。
本ブース参加者は20名程度でしたが、参加して下さった一般市民の中には、家族ぐるみでおいでになったグループもみられ、「人生の最期に大切にしたいこと」について、楽しみながら対話されていました。
各参加者が集めたカードは、その方が歩んで来られた人生、経験、考え方、価値観、性格などが如実に反映された様で、互いの考え方の違いや多様性を感じ取っていただけたようでした。
最大100名の参加者に対応できるよう準備していましたので、神栖市内の多職種(看護師、理学療法士、ケアマネージャー、保健師、薬剤師など)、つくば総診の総合診療医、そして筑波大学の医学生ら15名以上もの関係者にファシリテーターとして協力してもらいました。
なお、つくば総診からは、舛本・孫・久野・福田・宮崎医師が協力してくれました。
参加者ならびに運営スタッフの皆様に、この場をお借りして、深くお礼申し上げます。
このような話題は、話し合う必要に迫られて行う状況では、ともすると身構えてしまい深刻な雰囲気になりがちです。
しかし、元気なうちから本人を交えて話し合うことができれば、過度に深刻にならず、むしろ楽しみながら気軽に話すことがでます。
そしてなにより、家族メンバーの互いのおもいを共有する大変よい機会となります。
私は本企画で、阪本先生と相談しながら、次のようなメッセージを伝えられるよう、繰り返し議論を重ね、企画を練り上げて当日に臨みました。
・もっと気軽に普段から話し合っていただきたいこと。
・人生の最期に大切にしたいことや優先順位は人によって異なること。
・言葉にすることで、自分の考えが深まり、よりよい価値観にも巡り合えること。
・よりよい最期を迎えるための話し合いが、よりよく今を生きることにつながること。
・気持ちは移ろい変わりゆくもので、時々話し合い、その都度確認し合った方がよいこと。
など。
一般市民の皆さんには、今回の話し合いを通して、そのことを強く実感していただけたようで、今後ご家族で語り合うきっかけになったのではないかと思いました。
この流れが広まってゆけば、よりよい最期を迎えることができる人が増えますし、よりよい人生を生きることにもつながってゆきますので、今後も「人生の最終段階の意思決定支援」について、一般市民への啓蒙に貢献する活動を継続してゆければと思いました。
神栖済生会病院 内科・総合診療科/つくば総診 海老原 稔
関連記事:
『終活フェス開催報告 第3弾「終活って、何をすればいいの?」』(投稿日:2019年12月26日)
『開催報告「終活フェス〜神栖ココでずっと暮らすために〜」』(投稿日:2019年12月3日)
『2019年11月30日(土) 人生の最終段階における医療・ケアについて考えるイベントのお知らせ』(投稿日:2019年10月23日)
・終活フェスの内容について紹介されています。
・当日のポスター、チラシをフルサイズで閲覧できます。
開催報告『終活フェス 〜神栖ココでずっと暮らすために〜』
2019年12月3日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP
2019年11月30日(土)に神栖市 かみす防災アリーナで、
人生会議をテーマにした「終活フェス」を開催しましたので、ご報告します。
神栖市の在宅医療・介護連携推進事業を神栖市から委託され、今年の春から企画を練り始めました。
昨年の経験も活かし、「演劇」をメインにした方が参加者に伝わるだろうと思い、
今回は地元の清真学園の演劇部の中・高生に協力を依頼しました。
アドバンス・ケア・プランニングに関して中高生に伝わるように夏頃に講義をした後、
一緒に少しずつ台本を書いていきました。
構成としては、バッドエンドとして「人生会議」を行わなかった場合と
ハッピーエンドとして「人生会議」を行った場合の2場面を作ることとし、いざ本番を迎えました。
当日は約270名の参加者が集まり、最初にバッドエンド編の演劇と解説を行い、問題提起を行いました。
その後、3つのブース(終活をテーマとしたトークイベント(高橋先生企画)、
もしバナゲーム(海老原先生企画)、落語、認知症VRコーナー)に別れて
各企画を通じて自分の大切にしている価値観などを考えてもらいました。
そして最後に、もう一度参加者全員で一か所に集まり、ハッピーエンド編と人生会議に関する講演を行いました。
各会場での満足度も高く、特に、一生懸命演じてくれた演劇部の作品に関しては、
「演劇に感動し、人生会議に関し非常に深く理解できた」
「これを契機に自分の思いを子供に伝えていきたいと思う」など、
多くの声が寄せられました。
中高生達にも「人生会議」を学ぶ良い機会になったようで、家族と話をしたという子もいました。
今回、家庭医・総合診療医として、「地域を変えていく」ために
「地域の子どもたち」と協力することの楽しさ、そしてその力の大きさに改めて気づきました。
大きなイベントを開催するにあたって様々な苦労もありましたが、
多くの人の協力のおかげで、無事、満足いただける市民公開講座を開催する事ができました。
この場を借りて協力いただいた皆さまに御礼させて頂きます。
地域を少しずつ変えていく楽しさを実感しています。
社会が大きく変化しており、そのデザインには医療者も関わっていくべき時代です。
家庭医・総合診療医として、より良い街づくりのための企画を行政等と協力して考えていきたいと思います。
細井 崇弘(神栖地域医療教育センター)
関連記事:
『終活フェス開催報告 第3弾「終活って、何をすればいいの?」』(投稿日:2019年12月26日)
『終活フェス「対話企画 〜人生において大切なこと あなたも話してみませんか?〜」の企画・運営を経験して』(投稿日:2019年12月9日)
『2019年11月30日(土) 人生の最終段階における医療・ケアについて考えるイベントのお知らせ』(投稿日:2019年10月23日)
・終活フェスの内容について紹介されています。
・当日のポスター、チラシをフルサイズで閲覧できます。
2019年11月30日(土) 人生の最終段階における医療・ケアについて考えるイベントのお知らせ
2019年10月23日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア
市民の皆様、そして医療従事者の皆様へ、お知らせです。
2019年11月30日(土)に神栖市(茨城県)で、
市民公開講座『終活フェス 神栖ココでずっと暮らすために』~人生の最終段階における医療・ケアについて考える~ というイベントを開催します。
自分らしく最期まで生きて、逝ききるための活動である終活が、いま日本でも拡がりをみせています。
しかし、人生の終末期において約70%
誰もが迎える人生の最終段階に向けて、何を考え、どのような準備が必要なのかを、様々な企画を通じて考えることができるイベントが、この『終活フェス 神栖ココでずっと暮らすために』です。
この企画は、神栖市介護長寿課と筑波大学・神栖市済生会病院の総合診療科医師とのコラボによって実現しました。
どなたでもご参加いただけるイベントで、参加費無料、予約不要です。
なんと、当日は波崎~会場の専用往復バスを貸切でご用意します。
(ご注意:予約必須で先着順です。予約の詳細は、神栖市長寿介護課へお問い合わせください)
では、当日のイベントでのスケジュールについて、ご紹介いたします。
9時00分~9時30分:
冒頭には、鹿嶋の清真学園、演劇部による中高生らの劇を交え、つくば総診/神栖済生会病院の細井医師による分かりやすい解説で幕を開けます。
「人生の終末期において医療・介護の現場では一体何が起きているのか、それに向けてどのような準備をしていけば良いのか」などをテーマにお話しします。
9時50分~10時50分:
この時間以降、最後のまとめの講演までは、各ブースで同時開催されるイベントにご参加いただけます。
4つのイベントコーナーの解説をしてゆきましょう。
<市民と医療者との対話企画>
~あなたが大切にしたいことを話してみませんか?~
人生の最期に大切にしたいこと、価値観などを気軽に話し合えるように工夫された「もしバナゲーム」というカードをご存知でしょうか。
カードに記載されたテーマで、現役の医師や看護師などの医療者とともに参加者・ご家族を交え、自分の価値観や参加者間の価値観について語り合います。
当日はおひとりでも、ご家族単位でも、ご友人とでも気軽に参加できます。見学だけのご参加でも結構です。
これを機会に、自分が大切にしたいと思っている価値観をあらためて整理してみませんか。
<落語家による漫談>
『どうせ死ぬなら楽に楽しく~仏教と落語に見る生き方と死に方』
高名な住職兼落語家である神栖亭南夢明が人生を最期まで楽しく生き(逝き)きる方法を伝授します。
<トークイベント>
『終活って何をすればいいの?』
在宅での看取りを経験されたご家族と、高橋医師(つくば総診/神栖済生会病院)、弁護士の3者が登壇し、それぞれの視点で思いを語り合います。
そして互いの語りを通じて、終活において大切なことを住民の皆さんと共に考えてゆきます。
<認知症VR体験ブース>
茨城県作業療法士会による VR(仮想現実)体験ゴーグルを用いた認知症への理解を深めるコーナーです。
※ 機器の都合上、先着36名とさせて頂きます。予めご了承ください。
そして、各企画の後、11:05~11:50には、
もしもの時の話をしよう
~アドバンス・ケア・プランニング「人生会議」~
と題して、まとめの講演が行われます。
「もしも」の時の話は“いつ、誰と、どんなことを話せばいいのか…”。
清真学園 演劇部による劇とともに、筑波大学附属神栖地域医療教育センター・神栖済生会病院
内科医長 細井崇弘 医師が、分かりやすく解説します。
このように様々な企画が用意されています。
普段であれば、「縁起でもない」と「話することをためらってしまう」ものかもしれませんが、人生の最期は必ず全員に訪れます。
是非この機会に、ぜひ大切な家族やご友人もお連れになり、自分の大切にしたい価値観や、希望する療養・ケアについて考えてみませんか。
一人でも多くの市民が、自分の望む最期を迎えられるようになることを願っています。
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『終活フェス開催報告 第3弾「終活って、何をすればいいの?」』(投稿日:2019年12月26日)
『終活フェス「対話企画 〜人生において大切なこと あなたも話してみませんか?〜」の企画・運営を経験して』(投稿日:2019年12月9日)
『開催報告「終活フェス〜神栖ココでずっと暮らすために〜」』(投稿日:2019年12月3日)
<昨年(2018年)の開催内容についてはこちら>
・『人生の最終段階における医療を考える~自分の生き方(逝き方)は自分で決める~
神栖市民公開講座を行いました』(神栖市平泉コミュニティセンターにて2018年10月6日(土)に開催)