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筑波大学附属病院総合診療グループ ブログ

人生の最終段階における医療を考える・神栖市民公開講座を行いました

2018年10月11日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 神栖, 地域包括ケア

人生の最終段階における医療を考える・神栖市民公開講座を行いました
~自分の生き方(逝き方)は自分で決める~

神栖済生会病院・神栖地域医療教育センターの細井です。
2018年10月6日(土)、神栖市平泉コミュニティセンターで市民公開講座「自分の生き方(逝き方)は自分で決める」を行いましたのでご報告します。
神栖市は医療従事者数が全国の二次医療圏でワースト2位であり、限りある医療資源をどのように利用していくのか喫緊の課題となっています。私は在宅医療推進のため様々な活動を神栖市でしていますが、今回は住民の皆様が人生の最終段階における医療を自らの問題と認識してもらえるように、神栖市地域包括支援課、保健所の方と4-5か月前から企画しました。
内容が難しいため、寸劇を交えて行うことを考えました。老衰の患者が肺炎となった時、自らが望んでいた医療が受けられなかった、といった医療の現場でよくあるシナリオを用いて脚本を考えました。市内のボランティア団体である「劇団ぽん太」さんとコラボレーションをすることとなり、さらに、実際に神栖市内で訪問診療医として働く医師にも声をかけて出演してもらうことになりました。そしてシニアレジデントの伊藤有里先生にも特別出演してもらう事に!
またその第二部として、ライフ・ターミナル・ネットワーク代表の金子稚子先生にご登壇いただき「自分の生き方(逝き方)は自分で決める」と題してご登壇いただく事を考え、交渉して遠路はるばる神栖市に来ていただけることになりました。

当日までに幾度か寸劇のリハーサルを重ね、いざ本番を迎えました。

当日は300名近い市民の方々に来場して頂き、普段かかっている先生方が演技に奮闘している寸劇も大変好評でした。また、第二部においても金子先生から「死ぬことと生きることは同じ」というメッセージ、大切な誰かと早いうちから自分が「大切にしたいこと」「してほしくないこと」を共有することの重要性を大変分かりやすくご講演頂きました。
来場者の中には実体験をもとに「このようなことを亡き母の時は考えてあげられなかった。今回の話を聞いて、自分たちが今度は大切なことを家族にしっかり伝えなければいけないと思った」といったご意見を頂き、その他の質問も絶えない中、大盛況のうちに閉会となりました。

寸劇を用いたアドバンス・ケア・プランニングの話は非常に分かりやすかったと好評で、次の講演内容もスムーズに理解できたようで主催した私としては大変嬉しかったです。
今後も、神栖市民の皆様が「生きること」「死ぬこと」を主体的に考え、自分が望む生き方(逝き方)が出来るように支援していきたいと思います!

細井崇弘

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