「ひとびとの健康を支えるオールラウンダー」をめざして

北茨城市民病院附属家庭医療センター

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研修の特長・プログラムにおける位置づけ

家庭医コースの診療所研修において、幅広い知識とスキルが要求される家庭医療を学びます。小児から高齢者、心療内科、訪問診療を満遍なく経験するだけでなく診療所スタッフとして学生教育、業務改善、研究など自身の働き方次第で多くのことが経験できる研修施設です。

立地条件と施設概要

茨城県最北端の人口4万2千人、高齢化率約33%の北茨城市にある無床診療所。

院内設備 レントゲン、超音波検査、心電図、顕微鏡、簡易血液検査(CRP、HbA1c)
診察室4、プリセプター室1、処置室1(点滴ベッド2)
医師宿直室1、学生宿泊室4、学生ラウンジ
併設施設 北茨城市コミュニティケア総合センター「元気ステーション」
門前薬局くすりのマルト
関連施設 北茨城市民病院

具体的な研修内容

外来診療(小児科、内科、心療内科、アルコール低減外来)
予防接種、乳児健診、訪問診療、巡回診療、学校医、地域での健康教室
当直(北茨城市民病院にて月約2回)

患者層の特徴

外来患者は小児20%、65歳以上45%で偏りない年齢層

指導医

横谷 省治 総合内科専門医 プライマリケア認定医
吉本 尚 家庭医療専門医
大澤 亮 家庭医療専門医・指導医  認定内科医
梶川 奈月 家庭医療専門医  認定内科医

研修期間中に経験できる症例

経験できる症例
外来
内科(慢性疾患) 糖尿病、高血圧、脂質代謝異常、COPD、喘息、関節リウマチ、慢性腎不全、慢性心不全などの慢性疾患(新家庭医専門医研修プログラム細則の必須項目はほぼ網羅しています)
皮膚科 湿疹・皮膚炎疾患、接触性皮膚炎、乾燥性皮膚炎、水疱症、皮膚感染症
外科領域 外傷、陥入爪、アテローマ、腰痛
小児領域 ウイルス感染症(麻疹、水痘、流行性耳下腺炎、突発性発疹、インフルエンザ、RSVなど)、細菌感染症、喘息、アレルギー、けいれん性疾患、小児児童虐待、予防接種・乳児健診
心療内科 不安障害(パニック障害)、身体症状症、適応障害、不眠症、うつ病、発達障害、アルコール問題、ニコチン依存
妊娠分娩と生殖器疾患 妊婦・授乳婦、産褥婦のケア、女性生殖器およびその関連疾患(月経困難症/月経前症候群/更年期障害/萎縮性膣炎/乳腺腫瘍など)
周産期メンタルヘルス
男性生殖器疾患(前立腺疾患、勃起障害)
外来受診患者 1日100人以上 外来は2−3人の医師で診察しています
訪問診療 平均10人/日 月約200件
経験できる症例
救急
脳卒中、心不全、痙攣、不整脈疾患、消化管出血、敗血症性ショック
上記の初期対応
経験できる症例
老年医学領域
癌・非癌患者の緩和ケア、在宅医療、転倒、嚥下障害、老年期うつ、認知症、脳卒中・リハビリ、施設入所者のケア

施設で行われている教育イベント

360度評価 振り返り(3-4ヶ月に1回)

身分と給与目安

給与 基本給80-90万円(賞与なし。医師年数によって変わります)
社会保障、厚生年金手当、交通手当、住居手当あり。

研修したレジデントからのメッセージ

家庭医療センターは北茨城市という茨城最北端の地域にありますが、「家庭医」における非常に良質な経験を積めるフィールドであり、後期研修にお勧めです。私自身が思い出に残っている一例としては、在宅で癌終末期の看取りを、多職種と協力しながら行えたことです。看取り時に、ご遺族から「最初は不安だったけど、丁寧にサポートしてもらえたので、安心して家で最期を看取ることができた」と感謝の言葉をもらえたことが、非常にやりがいや喜びを感じた経験でした。
アットホームな雰囲気であり指導医に相談しやすく、多職種の方からも学びやすい、非常に素晴らしい環境でした。魚もおいしいので、ぜひ見学や研修に来てみてください。(2018年度後期研修医終了 宮崎賢治)

後期研修医として外来、訪問診療、巡回診療で、地域の皆さんに非常に近い距離での診療をさせていただいております。指導医の先生にも直ぐに相談できるので、安心して診療できるところも、この施設の良いところだと思います。御看取りも含めた在宅診療は、すでに高齢社会となっている日本で医師としてやっていく上で必ず必要とされる分野であり、指導医の先生方からの充実したフィードバックを得ながら地域診療を学ぶことができるのは、筑波大学附属病院総合診療科の指導医がいて、入院や救急対応の可能な北茨城市民病院との連携が密なこの施設ならではの環境だと思います。
(後期研修医 2年目 現在研修中 佐藤進哉)

指導医からのメッセージ

2020 年 4 月時点で当センターは、筑波大学総合診療グループの医師6名(常勤医 3 名、非常勤医 3 名)で、内科、小児科、心療内科を標榜し診療しています。様々な患者さんと出会い、多様な疾患に対応していくことになります。
当センターは「スタッフが皆、患者さん一人一人、その人のことをよく分かっていること」を大切にして診療に当たっています。これに加え、2020 年度は、「医師、看護師、事務一人一人が医療従事者として成長し、自己実現できる体制を今以上に整えたい」と考えています。2020年度は当センターとして人材教育に力を入れ、教え合い学び合う環境を作っていけたらと思います。
一方で、当院の平均患者数は開院当初の2.5倍となり忙しい毎日になっています。今後は当センターの理念を維持し患者さんの期待に応えるために、より一層業務の効率性を大切にし、頑張る時と休む時のメリハリをしっかりとつけてやっていこうと思います。
当センターは学びの多い環境ですので、当センターに残留して研修を継続する先生もいます。後期研修医の先生、ぜひ一緒に学び働きませんか。
(家庭医療センター 2020年度センター長兼指導医 大澤亮)

〒305-8576
茨城県つくば市天久保2‐1‐1
筑波大学附属病院総合診療科

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