筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

出版記念インタビュー、ジェネラリスト教育コンソーシアムHPで紹介されました。

2016年9月24日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 水戸, 未来医療GP

阪本氏らで執筆した書籍の出版を記念して行われたインタビュー記事を
(株)尾島医学教育研究所のジェネラリスト教育コンソーシアム ホームページで
紹介してくださいました。

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日本の高価値医療 High Value Care in Japanより

Special articles High Value Care をもっとやってみよう~
第8章『ヘルスリテラシー向上のための 患者教育』P.117-125

阪本直人氏/ 筑波大学 医学医療系 地域医療教育学/附属病院 総合診療グループ

 

<インタビュー記事 概要>

出版記念インタビューでは、世界のHigh Value Careに関連した動きを紹介しています。
また、担当章「ヘルスリテラシー」の話題では、市民の誰もが持つべきライフスキルの1つである
ヘルスリテラシーが、健康維持やリスク回避だけでなく、医療を受ける際の意思決定にも重要であること。
さらに、健康や病気の「原因の原因」ともいえる、健康を左右する環境といった、
健康の社会的決定要因をコントロールできる能力としてのヘルスリテラシーが、
近年日本でも重要視されていることなどが、分かりやすく紹介されています。

本書と合わせてお読みいただくと、さらにこのテーマを深く理解できる内容となっております。

ジェネラリスト 教育consortiumホームページより

ジェネラリスト教育コンソーシアムHPにジャンプします

 

V.9 日本の高価値医療 High Value Care in Japanは、絶賛発売中です!

次作 V10. 日本の診療ガイドラインは、近日中に発売予定です。

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学会参加報告その2 All Together Better Health

2016年9月18日テーマ:筑波総合診療グループ

発表ポスターを前に(筆者)

発表ポスターを前に(筆者)

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映画『ハリーポッター』のロケ地にもなったオックスフォード大学構内

9月6日-9月9日に、イギリス・オクスフォードで行われたAll Together Better Healthという保健医療福祉の連携教育学会に参加してきました。
学会では、2011年から開始し2016年4月に完成した日本における多職種連携コンピテンシーについてポスター発表をしました。ポスターを見た海外の方々から多職種連携の評価方法に関する国際プロジェクトへの招待を受けることができたことが一番の収穫となりました。
また、英語圏で初めて総合大学ができたオクスフォードで、石畳みの道や石造りの建物、歴史ある大学・図書館・教会を巡り、映画「ハリーポッター」シリーズを撮影した数々の場所から英国の文化を感じると共に、歩くだけで知的な刺激を受けるような町でした。
2つの国際学会の参加・発表を通じて、改めて世界に日本の研究成果を発信していくことが私たち世代の課題であるように感じました。

指導医 春田淳志

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学会参加報告その1 欧州医学教育学会

2016年9月17日テーマ:筑波総合診療グループ

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発表ポスターを前に(筆者)

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バルセロナのサグラダファミリア

2016年 年8 月28 日-8月31日にスペイン・バルセロナで行われた欧州医学教育学会AMEEに参加してきました。
学会では保健医療福祉領域の連携協働を促進するためのファシリテーションスキルの評価票として使用されているInterprofessional Facilitation Scale:IPFSの日本語版の開発と、その内容・構成概念妥当性を検証したポスターを発表しました。
日本と西洋の国との文化的差異についての考察で、アジアの国々をはじめとした複数の聴衆者から質問をもらい、改めてアジア圏での連携教育の在り方について考えるきっかけとなりました。
また、ガウディをはじめとした世界的に有名な建築家が作成した建物や公園がたくさんあるバルセロナは非常に魅力的な町でした。

指導医 春田淳志

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都会の在宅医療を学ぶ~川崎セツルメント診療所の見学報告~

2016年9月11日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション

所長の高木先生(右)と筆者(左)

所長の高木先生(右)と筆者(左)

訪問診療の様子(ご本人に了承を得て撮影)

訪問診療の様子(ご本人に了承を得て撮影)

 

 

後期研修医の久野です。この度私は、在宅研修の一環で、8月10日に川崎セツルメント診療所を見学させていただきましたので、ご報告いたします。

川崎セツルメント診療所は、神奈川県川崎市に位置し、今年度から筑波大学総合診療科の家庭医療研修プログラムを卒業された高木博先生が所長をされています。今回は、在宅医専門研修で行う他施設交流として高木先生に見学を受け入れて頂き、訪問診療に1日同行させていただきました。

見学してまず驚いたことは、ビルや住宅が立ち並ぶ人口が密集した場所に診療所があるということでした。というのも、私が今研修している大和クリニックは、周囲が田んぼと畑であり、筑波山も望める田舎なのです。人口密度の高い都会での訪問診療はどんなものだろう、とワクワクしながら往診車に乗り込みました。この日の訪問は、午前に10件、午後に4件というやや過密なスケジュールでした。

なぜ多くのお宅を短時間で回れるのか聞いた所、訪問する範囲が3km圏内(私が研究している大和クリニックは12-13km圏内)と狭い範囲であり、効率的に訪問できるとのことでした。

患者さんの疾患としては、脳梗塞後遺症、褥瘡、認知症、糖尿病などと多彩で、住環境は、施設や団地が多かったです。団地内にデイサービスや薬局があるなど、団地が1つのコミュニティになっていることを初めて知りました。

このように都会での診療は地域性として田舎との違いが大きい一方で、患者さんの物語や地域の歴史を大切に診療することは、生活を支える在宅医療を提供していく上で共通していることだと感じました。

今回の見学を通して、都会ならではの在宅医療を学ぶことでき、地域のニーズに合わせて在宅医療を行っていくことの重要性を学ぶことができました。高木先生、診療所のスタッフの皆様にはご多用中受け入れていただきましたこと、心よりお礼申し上げます。

そして、見学に快く送り出してくださった大和クリニックの皆様に感謝申し上げます。

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「総」のスローガンが教室に飾られました

2016年8月28日テーマ:筑波総合診療グループ, 大学

オフィスに飾ってある書

オフィスに飾ってある書

筑波大学総合診療科のホームページに掲載している、科のスローガンを、このたび秘書の谷さんが毛筆でしたためてくださり、額に入れて地域医療システム研究棟のオフィスに飾ってくださいました。

地域に暮らす総ての人々の
健康に関する総ての悩みに
医療に携わす総ての人々と
最善の支援に総てを尽くす

改めて、このスローガンを眺めながら日々の臨床・教育・研究に励みたいと思います。

指導医 片岡 義裕

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夏期セミナー「つくば式診断学」報告

2016年8月16日テーマ:筑波総合診療グループ

学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナーで毎年行われている「つくば式診断学」。

今年は水戸協同在籍レジデント7名(上田、稲葉、佐久間、福田ら)で行いました。

LQQTSFAを使って的確な問診を行い、VINDICATE-Pに沿って鑑別を挙げ、漏れのない鑑別診断を目指すという内容のレクチャーを学生対象に120分行いました。

症例提示、LQQTSFAやVINDICATE-Pレクチャー、各グループでのファシリテート、寸劇症例提示、タイムマネジメントといずれも素晴らしいものでした。

終わった直後にその場で振り返りと来年に向けて話し合っていたのも良かったです。
特にリーダーを務めたS2の上田先生は、苦労された分、掛け替えのないマネジメント経験が得られたと思います。
複数名が関わるプロジェクト(ワークショップ)のリーダーは、リーダーシップやマネジメントを実地で学ぶ良い機会です。

私も夏期セミナーを皮切りに、鹿島GIM、JHN、TEAMS、IGMFなど担当する度に得るものが必ずあり、個人で振り返りをしています。
つくばレジデントにとって夏期セミナーは、WS運営の道場であり、その責任者を務めることはリーダーの登竜門です。

かなりの回数を重ねてきたつくば式診断学。

来年があるのか、はたまた新しい方向性のWSが作られるのか、期待しています。

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↑寸劇による症例提示の様子。

佐久間先生の演じる医師役が場の雰囲気を盛り上げていました。

(スタッフ 五十野博基)

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第28回 学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナー 参加報告

2016年8月12日テーマ:筑波総合診療グループ

ポスターセッションの様子

ポスターセッションの様子

8月6日~8日に湯河原で開催された「第28回 学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナー」に参加してきました。

本セミナーでは、ポスターセッションで後期研修プログラムの説明を参加者に行ったり、家庭医療にかかわるセッションが行われました。
筑波総診が関わったセッションのうち,この記事では「医療面接で体験!!『患者中心の医療』の第一歩」について報告します。

構成としては,まず研修医と指導医のデモシナリオを見てディスカッションをしてもらったあとに,患者中心の医療の実践方法について「かきかえ」に触れながらレクチャーを行い,実際にロールプレイを行ってもらいました。その後,最後にまとめのレクチャーを行いました。
私はロールプレイのシナリオ作りの担当だったので,他の担当の先生と協力しながら「気管支炎」と「高血圧」の2本のシナリオを作りました。当日の参加者層が読めない中での作成は大変ではありましたが,当日の様子を見るにけっこう楽しめてもらえたようで良かったです。
終了後のアンケートを見ると,レクチャーやデモシナリオのディスカッションも大変分かりやすかったようで,全体を通して満足度評価が高かったです。

セッションを行った翌日は,ポスターセッションと題して全国各地の家庭医療プログラムの紹介タイムがあり,筑波総診のブースには2時間で約20名の学生に立ち寄って頂きました。
宿泊施設で温泉や食事も堪能することができ,リフレッシュも兼ねた良い2日間となりました。

S1 竹内優都

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第2回プログラム説明会を行いました!

2016年8月15日テーマ:筑波総合診療グループ

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8月11日(木)、第2回のプログラム説明会を行いました!
まずは前野教授から専門医制度や後期研修プログラムの案内をしていただき、その後は個別相談を行いました。

個別相談はゲストの方とスタッフとレジデントがグループを組んで行いました。

家庭をお持ちの方、これから初期研修を始める方、実家を継ぐ方など、人それぞれ不安な点や聞きたい点は異なります。

それぞれのグループ毎に聞きたい事を自由に聞いていただける雰囲気で行い、少しでもゲストの方のニーズに合った有意義な説明会になるよう企画しました。

ゲストの皆様、つくば総診の魅力は伝わりましたでしょうか?皆様と来年度一緒に研修できることを楽しみにしています!

※プログラム説明会に出られなかった人も、プログラムの相談は随時受け付けております。
お気軽にご相談ください!
soshin★md.tsukuba.ac.jp
(★を@に変えてください)

 

文責:C1 稲葉 崇

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医学教育学会 学生セッション 発表報告

2016年8月10日テーマ:筑波総合診療グループ

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ポスターを前に発表している川越さん

総合診療科の指導医とともに

総合診療科の指導医とともに

7月末に大阪医科大学で行われた第48回日本医学教育学会の学生セッションにおいて、筑波大学医学類6年生の川越亮承さんが、「離島における医師の研修と生涯教育」のタイトルでポスター発表をされました。

これは、昨年9月に、総合診療科選択クリニカル・クラークシップにおいて沖縄県立宮古病院および附属多良間診療所で計2週間の実習をさせていただいた経験をもとに発表されたものです。川越さんは実習後の振り返りを通して気づいたことから、医師の研修、日々学んでいくプロセスについて更に学びを深め、ポスターを作成しました。

当日は、堂々とした姿で、熱く自分の言葉で聴衆に語りかけるようにして発表されました。

指導にあたった、総合診療科スタッフの春田淳志先生からは、「自らの学びを、自分の言葉でとてもわかりやすく表現した素晴らしい発表だった。実習中から川越さんを見ていて、疑問に思ったことを素直に言葉にして、そして彼の言葉で疑問を解決していくプロセスを言語化できたことにとても感動しました。」とコメントをいただきました。

川越さんは、「学会発表を経験して、自分の経験をまとめて発表する機会となり、思い切ってチャレンジしてよかった。発表されていた他大学の学生からもいい刺激を受けた」とのコメントを下さいました。

川越さんはこれから8月末から始まる卒業にむけての総合試験に臨みます。今回の発表の経験を糧に、更に成長されていく姿をスタッフ一同楽しみにそしてご活躍を期待しています!

指導医 高屋敷明由美

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筑波大学総合診療コース 専攻医の募集について(第2次募集)

2016年8月22日テーマ:筑波総合診療グループ

2017年度から導入予定だった日本専門医機構による新専門医制度は、基本領域19領域すべてにおいて、1年間延期となりました。それに伴い、筑波大学附属病院総合診療コースでは、2017年度は日本プライマリ・ケア連合学会認定の家庭医療専門医プログラムを継続することになりました。
(専門医制度延期に関する日本プライマリ・ケア連合学会の声明は、こちらをご覧ください)

これまで専門医機構で導入が検討されていた総合診療専門研修プログラムは、日本プライマリ・ケア連合学会の研修プログラムをベースとして、ほとんど同じコンセプトで設計されていますので、研修内容に実質的に大きな違いはありません。総合診療専門医を志している研修医の皆さんは、安心して自らのキャリアを選んでいただきたいと思っています。

2017年度の研修プログラムが確定したことに伴い、本プログラムでは、以下の通り専攻医の募集を行います。研修を希望される方は、ご一読のうえ、ふるってご応募ください。

1.求められる医師像(アドミッション・ポリシー)

筑波大学総合診療コースにおいて養成する医師像は「人びとの健康を支えるオールラウンダー」です。

160809_後期研修募集

本プログラムでは、このような医師を目指して、大学および地域の病院や診療所におけるさまざまな「場」での研修を通して「暮らしを支える医療」を学び、実践したい方、そして、解決が難しい様々な課題に対して、自ら関わり続けることに興味・関心を持つ方を求めています。

2.専攻医の選考

【応募資格】
2017年3月に臨床研修修了見込みの者(現在2年目の研修医)。(2014年以前に医師免許を取得した方は、研修プログラムおよび手続きが異なりますので別途お問い合わせください)
なお、当科の研修方針や研修環境を理解したうえで出願していただくために、可能な限り事前に当科で見学していただくことをお勧めします。
(見学申し込みはこちら http://www.hosp.tsukuba.ac.jp/sotsugo/inquiry/inspect.html

【選考】
書類及び面接にて選考を行います。
選考では、目指している医師像、基本的な臨床能力、人間性や協調性などを総合的に判断し、上記のアドミッションポリシーに合致する方を採用します。

3.申請手続き
必要書類(こちらhttp://www.hosp.tsukuba.ac.jp/sotsugo/archives/5834 )を11月30日(水)(必着)までに郵送してください。
なお、面接の実施に当たり、上記書類以外に志望の動機(600字以上1200字以内、書式自由)を電子メールで提出してください。

【提出先】
筑波大学附属病院総合臨床教育センター
〒305-8577 茨城県つくば市天久保2-1-1 TEL 029-853-3516
電子メール:kensyu@un.tsukuba.ac.jp

4.選考日程
応募があった時点で随時、採用面接(30分程度)を行います。具体的な日程につきましては、申請を頂いた後に、改めて調整させて頂きます。

5.問い合わせ
研修プログラムの内容に関して不明な点がありましたら、下記までご連絡ください。
https://soshin.pcmed-tsukuba.jp/contact/

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医学教育学会に参加してきました

2016年8月5日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション

第48回医学教育学会大会(7月29、30日 @大阪医大:高槻市)に参加してきましたのでご報告致します。
高槻市は京都と新大阪の間で、交通の便の良いベッドタウンとの事でした。

わたくしは河村先生の研究の一部を「指導医の労働状況・指導状況および燃えつき(バーンアウト)について」という形で発表して参りました。

①約2割の指導医が燃えつき状態であった。
②指導医の週平均労働時間は約80時間と長時間であった。
③約75%の指導医が指導することにやりがいを感じている一方で、半数以上が指導することに負担を感じていた。

結論だけ言うとこんな内容の発表です。

久々の発表にしては我ながらまずまずうまくいっているではないか、と思っていた発表開始から4分半後(発表時間6分)、急に「頭の中が真っ白になって・・・」しまい、しばし絶句してしまいました。しかしそこは医学教育を専門にしている先生方、冷たい視線を送ることなくその後何とか発表を終えることが出来ました。

その後なんとMedical Tribuneのデスクの方から、今の発表を(河村先生の発表とともに)記事にしても良いかと声をかけて頂きました!(もちろん快諾致しました)。つくば総診グループの研究が少しでも評価されればと思っております。

「頭が真っ白になって・・・」しまいまだまだ口惜しさが抜けない状態ですが、やはり学会は演題を持っていくと適度な緊張感があって良いですね(なんて自分自身のハードルを高くしてしまいました)。これからも規模が小さいものでも良いから何らかの形で研究に参加してい行きたいと思います!

霞ヶ浦医療センター 総合診療科 伊藤慎

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阪本ら執筆の『ヘルスリテラシー』が「情報管理」ジャーナルで紹介されました。

2016年8月3日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP

 

阪本ら執筆の『ヘルスリテラシー:健康教育の新しいキーワード』が、
『情報管理』ジャーナル Vol. 59 (2016) No. 5 p. 352にて、紹介されました。

 

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J-STAGE該当ページにジャンプします。

 

本雑誌より抜粋してご紹介いたします。

 

『本書はこれまでにありそうでなかった,ヘルスリテラシーについての本格的な専門書であり,
入門書である。
「このような本を待っていた」と喜ぶ(筆者も含めて)読者は多いだろう。
各分野の第一人者による各章のレビュー,引用・参考文献,多彩な図表や写真(モノクロ),コラム,巻末索引など,読みやすく中身が濃いので,どの章から読んでも新たな発見がある。・・・

 

団塊世代が後期高齢者に達する医療の2025年問題まで10年を切り,地域包括ケアシステムが急ピッチで整備されてきた。
「健康格差」という言葉をメディアで見かけることが増えたが,医療情報に携わる立場からは,エビデンスのある医学・健康情報をどう提供するかは喫緊の課題である。・・・』

 

 

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ヘルスリテラシー :健康教育の新しいキーワード 福田 洋 (編集), 江口 泰正 (編集), 中山 和弘 (著)    amazon.co.jpへジャンプします。

 

 

総合診療グループ 家庭医療専門医・指導医/地域医療教育学 講師  阪本直人

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指導医養成講習会に参加しました!

2016年7月28日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション

神栖地域医療教育センターの細井です。
7月9、10日の2日、茨城県指導医養成講習会@筑波大学に参加してきました。

これは初期研修医に対する指導を行うために必要な知識・技術・態度を学ぶための講習会で、今回の講習会主催責任者は前野哲博先生でした!
講習の時間は、厚労省の規定により16時間以上と決まっており、スケジュールはタイトでしたが、盛りだくさんな内容でした。

具体的には、研修医の指導において普段困っている事をグループ内で議論するところから始まり、研修の一般目標・個別目標の立て方、それを学ばせるための方略、その評価方法をグループで討論したりしました。また、フィードバック技法を学んだり、研修医のメンタルヘルスケアを学んだり、効果的なレクチャーの仕方も学ぶことができました。

内容は、まさに「明日から使える」ものばかりでした。
今後の教育の様々な場面で応用していきたいと思います!

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【日常の風景シリーズ】 外回り/今年度の目標(北茨城家庭医療センター)

2016年7月20日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション

北茨城家庭医療センターでは、開院時から毎朝5分ほどのミーティングを行っています。
今年度、朝のミーティングをより良くするための意見をスタッフに募ったところ、色々な案が挙がり、「ミーティングを屋外で行いたい」、「ラジオ体操がしたい」の2つを採用して
「0のつく日は外回り(ゴミ拾いや点検)」
「月の最初の営業日はラジオ体操」
を普段のミーティングに加えて行うこととしました。

160720_北茨城外回り

外回りの様子

7月20日は天気も良かったため、通常のミーティング後に皆で外回りをしました。普段からシルバースタッフさんが掃除をしてくれているので大きいゴミや汚れはありませんが、落ち葉拾いやクモの巣取り、植え込みの中の小さいゴミ拾いなどを行い、気持ち良い状態で本日の診療をスタートしました。

また、今年度は皆で家庭医療センターとしての目標を立ててみようということで募ったところたくさんの案が出て、その中で「KCF(北茨城市民病院附属家庭医療センターの略称)で目標を立てる」というアイディアを採用しました。目標の内容も皆の意見を集約して、

K 気持ちよく過ごせる環境を整えよう
C 地域の中の役割を意識しよう
F 普段から何でも話し合える職場でいよう

と決まり、さっそく師長が清書してスタッフ休憩室に貼りだしてくれました。

張り出された目標

張り出された目標

今日はさっそく「K」がしっかり実践できて、皆で考えた目標があって良かったと思いました。

北茨城市民病院附属家庭医療センター 宮澤 麻子

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前野先生のお宅でのホームパーティー

2016年7月19日テーマ:筑波総合診療グループ

ホームパーティーでの集合写真

ホームパーティーでの集合写真

7月11日に、前野先生のお宅でホームパーティが開催されました。

今回初めての前野先生のお宅へあがらせていただきましたが、木のぬくもりが感じられる、とてもステキなお宅でした。
お料理も、秘書の谷さんや栗原先生、院生の男性陣、そして前野先生自ら腕を振るってくださり、餃子やカナッペ、芋もちなど、バラエティーにとんだメニューで、とてもおいしかったです。
普段は忙しくてなかなかゆっくりお話しできない先生方とも、おいしいお料理を食べながらたくさんお話が出来て、とても楽しませていただきました。

今回は、大学のメンバーが中心でしたが、是非また開催していただきたいです!

大学院生 松下 綾

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教育と医療のコラボレーション ~平成28年度教員免許状更新講習

2016年7月17日テーマ:筑波総合診療グループ, 大学

6月25日(土)、茨城県の学校の先生を対象に、平成28年度教員免許状更新講習の選択授業(6時間)を前野貴美先生、横谷省治先生、春田淳志先生、大学院生の松下綾さんと5名で担当しました。

大学の総合診療メンバーで例年授業を行っていますが、今年はテーマを新しくし、学校の先生と我々医療者がどのように連携していけるのかの可能性を探る、という内容となりました。

午前中は「高齢者を理解する」「地域ケア・地域診断」のテーマでインタラクティブに学びを深め、午後は具体的な地域で起きた課題についてどのように対応するか、どのような資源を用いて協働していくかについてワークおよび議論を行いました。

参加者からは、
「自分たちの持っている情報を共有するだけでも、地域の方々に役立つと感じた」
「いろいろ地域資源を上げてみたが、そういえば全然関わったことがない場所・人も出てきて、新鮮だった」
「子供だけでなく、親や地域の方の課題をどのように解決するか、あまり考えてこなかったので、考えるきっかけになったのが良かった」
などの声が上がりました。

更新講習が10年に1回ということと、授業タイトルを見て積極的に申し込んできていただいた方々だったこともあり、地域でいろいろと取り組まれ、経験を積んだ先生方は地域の資源をよく知っておられ、我々が学ばせていただくことも非常に多かったです。

新しいテーマだったため、授業を作り上げていく過程はなかなか大変でしたが、地域全体が良くなるために我々自身に何ができ、周りの方々とどのような形で協働していけばいいのか、これからも考え続けていきたいと思います。

(スタッフ 吉本尚)

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【日常の風景シリーズ】 症例ビデオレビュー

2016年7月13日テーマ:筑波総合診療グループ, 大学

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ビデオレビューの様子

筑波大学総合診療科では、基本的な医療面接技術向上を目的として、ビデオレビューを週2回程度行っています。
主に医学生が、筑波大学附属病院の外来で診察した患者さんの許可を得て、診察風景をビデオ収録します。それを指導教員、実習中の学生全員で閲覧します。

例えば、以下のようなやり取りがなされています。

学生A 「意外と緊張して自分のくせが出ている。直したい。」
学生B 「同席している家族が何か言いたそうにしていたが、診察中には気が付かなかった」
学生C 「もう少し情報をまとめて整理する時間が取れれば、自分も患者さんもすっきりしたと思う」

教員「机の上の紹介状とメモ、パソコン、自分の位置関係をみて、面接はやりやすかったかな?」
教員「この瞬間の患者さんの表情は、何を意味していると思う?」
教員「この瞬間に患者さんの緊張感がほぐれて、距離感が近くなったんだけどわかったかな?」

自分の外来診療風景を客観的に見る体験はなかなかできないため、貴重な気づきの機会になっていると思います。
専攻医に対するビデオレビューの機会も徐々に持ち始めているので、そちらも充実していきたいと思います。

(スタッフ 吉本尚)

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大和クリニック 多職種勉強会の紹介

2016年7月10日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 大和クリニック

今回は、私が所属している大和クリニックで行っている多職種勉強会について紹介させていただきます。この勉強会は、周辺地域の医療・介護スタッフに向けて「在宅医療に役立つ知識やスキルを学ぶこと」を目的として毎月1回開催されます。毎回、様々な事業所・病院・行政などから幅広い職種の方々に参加していただき、顔の見える関係を築く場となっています。

レクチャーの様子

レクチャーの様子

6月は、認知症患者さんに対するケアとして「ユマニチュード」の勉強会を行いました。「ユマニチュード(Humanitude)」とは、フランスで開発された、知覚・感情・言語による包括的コミュニケーションに基づくケアの技法です、この技法は、認知症患者さん、そして全ての方へ「あなたは大切な存在です」というメッセージを伝えることに焦点を当てた方法です。勉強会の前半では、デモンストレーションとロールプレイを行い、「患者さんと目線を合わせること」や「触れるときは、つかむのではなく、支えるように」などの基本的なケア技法や考え方を学びました。そして後半は、実践的な食事・清潔・歩行の介助方法をDVDを用いて紹介しました。

デモンストレーションの様子

デモンストレーションの様子

当日は、訪問看護師、薬剤師、ヘルパー、ケアマネージャー、保健師など様々な職種の方が40名近く参加されました。特に盛り上がったのは、クリニックの看護師さんによるデモンストレーションで、食事の介助を拒否する患者さんに対し、「ユマニチュード」を導入することで心の交流が生まれ、患者さんとの関わりが劇的に変わる様子が再現された場面です。

今回の多職種勉強会を通して、「ユマニチュード」をキーワードに、これまでの日々の実践を振り返り、多様な視点からの意見を共有できました。今後も勉強会を通じて、職種の垣根を越えた関係性を築き、地域を支える在宅医療への取り組みを続けていきたいと思います。

後期研修医3年目 久野 遥加

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大学総診ローテーション修了式(その1)

2016年7月8日テーマ:筑波総合診療グループ, 大学

修了証を受け取る劉先生(左)と春田先生(右)

修了証を受け取る劉先生(左)と春田先生(右)

4月~6月に大学総合診療科の研修を修了した、シニアレジデントの劉先生と坂倉先生の修了式が6月30日に行われました。
ローテートのシステムが4月から変わる中、お二人とも非常に熱心に研修に取り組まれていました。
劉先生よりコメントをいただきましたので、掲載いたします。

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大学でのローテートは初めてでしたが、総合診療科では主に外来およびレクチャーで、問診や患者中心の医療、医療倫理を学びました。
外来では1人の患者さんに長く時間をかけられるので、問診を徹底して突き詰めるトレーニングができました。フィードバックも受けることができ次の再診につなげることができました。
レクチャーでは今まで体系的に学ぶことができなかった医療倫理や患者中心の医療を学ぶことができ、大変有意義でした。
3か月間、忙しい日々でしたが良い経験となりました。ありがとうございました。
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指導医 片岡 義裕

 

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大学総診ローテーション修了式(その2)

2016年7月9日テーマ:筑波総合診療グループ, 大学

修了証を受け取る坂倉先生(左)と春田先生(右)

修了証を受け取る坂倉先生(左)と春田先生(右)

4月~6月に大学総合診療科の研修を修了した、シニアレジデントの劉先生と坂倉先生の修了式が6月30日に行われました。
ローテートのシステムが4月から変わる中、お二人とも非常に熱心に研修に取り組まれていました。
坂倉先生からコメントをいただきましたので、掲載いたします。

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スタッフの先生方にサポートしていただき、学びの多い3か月となりました。
2つのフィールドを行き来してあまり腰を据えて医局に滞在できなかったにも関わらず、いつも的確なフィードバックや振り返りをしてくださる先生方に囲まれて、幸せな環境だなと毎日感じていました。
もっと先生方とディスカッションしたり、学生さんの指導に加わったり、一つひとつの症例についてさらに文献を調べたりと、深めてみたかったことはたくさんあり心残りもありますが、この3か月で向き合った学びや自分の課題も含めて、引き続き今後の研修で、謙虚に一歩一歩学んでいきたいと思います。
7月からは県外での短期研修となりますが、また先生方と診療させて頂く日を楽しみに、日々の研修に励みます。3か月間本当にありがとうございました。
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指導医 片岡 義裕

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