筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

阪本ら3名の座談会が掲載された【ドクタラーゼ】第19号が、全国の医学生に届いています!

2016年11月16日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP

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特集「保健の視点~人々の健康な生活を支える~」

医学生がこれからの医療を考えるための情報誌【ドクタラーゼ】第19号が、
全国の医学生向けに発行されています!

阪本ら3名の座談会のテーマは、「誰もが自分の健康を主体的に獲得できる世の中へ」

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誰もが自分の健康を主体的に獲得できる世の中へ

 

座談会では、健康の社会的決定要因に関する概念や、
阪本が、患者さんと治療の目的を共有し、協働体制をつくるために普段心がけていることにも触れられています。

なお、この座談会でも出てきました、「健康の社会的決定要因」に関する概念は、新しい考えであり、この概念を伝えるのは容易ではありません。

その難問を我々の意図を汲み取って、うまく我々の座談会のストーリーに落とし込んでくださいました。

 

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なお、この座談会の編集を担当された中田 菜摘氏が、自身のFacebokで制作秘話を語ってくださいました(ログイン必要)。

下記、抜粋してご紹介させていただきます。(ご本人の承諾を得ております)

 

(ここから)

10月25日、ドクタラーゼ第19号が発行されました〜
***
今回の特集テーマは、「保健の視点」です。
ただ長生きするだけじゃなくて健康に生きたいよね、だけど「健康である」ってそもそもどういうことだったっけ?というところまで踏み込んだ内容になりました(そもそも論が大好き)。

基本的には、超高齢化時代、平均寿命だけではなく健康寿命も伸ばすにはどうしたらいいかという問いが、この特集の出発点です(日本人の平均寿命と健康寿命の差は約10年)。
地域のお医者さん・保健師さんの取り組みを取材させていただいたり、産業保健について専門の先生にお話を伺ったりしてきました。

***
住民の方一人ひとりのお家を訪問して健診結果について丁寧にお話されている保健師さんのエピソードや、多くの人が健康について意識もしていない「職場」という環境で健康づくりを推進する産業医の先生方のお仕事についてのお話など、コンテンツは盛りだくさんなのですが、 Naoto Sakamoto先生、 Hiro Zakoji 先生、 Maho Haseda 先生をお招きした座談会記事は、医療関係者ではない方にもぜひ読んでいただきたい内容です。(阪本注釈:上記URLは、Facebookログインが必要)

タイトルは、「誰もが自分の健康を主体的に獲得できる世の中へ」。

この特集を作りながら、もやもやしていたことがいくつかありました。
「健康寿命を伸ばそう」というコンセプトが間違っていないことはわかっているのですが、「健康」でない人が生きづらい世の中になったら嫌だな、というのがわたしの率直な感覚でした。病気をしたり要介護になった状態の人が生きていることが良いことと見なされなくなってしまうとしたら、それはおかしなことです。「健康寿命の延伸」というスローガンは、ともすると「健康でなければ生きていてはいけない」という圧力にすり替わるのではないか、という違和感がありました。
また、「自業自得の糖尿病患者」に関する過激なブログが炎上していたのも、ちょうどこの記事の制作時期でした。当初は嫌悪感を感じながらも、「自業自得」という表現にどう反論すればいいのか、自分ではいまいち言葉が見つかりませんでした。

***
先生方とお話しさせていただいて、わたしが学んだことは大きく二つあります。
一つは、健康の社会的決定要因という考え方です。例えば食べすぎが祟って糖尿病になってしまった人がいたとして、食べすぎたのはその人が悪いのか。お金がなくてジャンクフードしか食べられなかったのかもしれないし、精神的ストレスにさらされて、たくさん食べることしか逃げ道がなかったのかもしれない。日々稼ぐことで精一杯で、そもそも「食生活に気を遣って長生きしよう」なんて思えない生活環境にいるのかもしれない。
おそらくまだまだ不完全な理解ですが、「健康」を個人の責任に帰結させないという考え方を知って、目の前が開けたような感覚がありました。

もう一つは、「何が健康か」は社会が決めることではなく、個人が決める価値だということ。病気があったり、介護が必要だったり、障害があったりする人が「不健康だ」と糾弾されるのは、言うまでもなくおかしなことです。一人ひとりが主観的に「自分は健康だ」と満足して生きられることにこそ価値があるし、医療も、社会も、第一義的にはそれをサポートすべきだと思います。
健診で悪い結果が出たとき、一方的に「あなたの生活はここが悪いからこうしなさい」と言われて行動に移す人は少ないでしょうし、正直、そんなことを言われるなら健診になんて行きたくなくなると思います。あるいは、言われたとおりにして、誰かに「健康」と認められたとして、その人は嬉しいでしょうか?
「こういうあり方が健康だからこうなりなさい」と押し付けるのではなく、一人ひとりの人がどう生きたいと考えているのかに寄り添い、それを尊重してこそ、保健活動の意味があると思います。

3人の先生方には、座談会当日のみならず、誌面を作り上げる過程でも議論を重ねていただきました。制作を通じて得たものは、ここに書ききれないほどあります。ほんとうにありがとうございました。

***
特集以外にも、・・・わたしの担当企画以外も、手前味噌ながらとっても読み応えのある記事が揃っています!
WEBでも読めるので、お時間あるときに覗いてみてもらえたらうれしいです。

(抜粋ここまで)

 

みなさま、医学生がこれからの医療を考えるための情報誌【ドクタラーゼ】第19号
ぜひお読みください。

 

記事:阪本 直人

 

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WONCA World 2016 参加報告

2016年11月8日テーマ:筑波総合診療グループ

会場の看板

会場の看板

スタッフの片岡です。
11月2日~6日まで、ブラジルのリオデジャネイロで開催されたWONCA(World Organization of Family Doctors)のworld conferenceに参加してきました。

世界の様々な国の家庭医療に携わる人々が参加しており、講演やシンポジウムのほか、ワークショップもたくさん行われていました。

私も、「MOTIVES AND CONCERNS FOR PRACTICING MEDICALLY UNDERSERVED AREAS AMONG SIXTH-YEAR JAPANESE MEDICAL STUDENTS IN A SPECIAL QUOTA SYSTEM」と題して、医学部に地域枠で入学した6年生の、医師不足地域で従事する意思についての全国調査の結果を発表させていただきました。

発表の様子

発表の様子

初めての海外学会での発表で、うまく内容が伝わるか不安でしたが、発表後にカナダやオーストラリア、またスウェーデンの参加者の方々から質問をいただき、地域の医師不足は世界的な問題として認識されていることを感じることができました。

また、日本のほかの施設で活躍されている家庭医の先生方ともお話しすることができ、それもとても貴重な機会となりました。

来年はWONCAのRural Health Conferenceがオーストラリアで、またAsia Pacific Conferenceがタイで開かれます。どちらもブラジルよりは近い国ですので、是非皆さんも参加してみると、きっと素晴らしい体験になると思います!

片岡 義裕

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前野哲博先生、浜野淳先生 お誕生日祝い

2016年11月1日テーマ:筑波総合診療グループ, 大学

ケーキのろうそくを吹き消す前野先生と浜野先生

ケーキのろうそくを吹き消す前野先生と浜野先生

10月31日に、浜野先生と前野哲博先生のお誕生日のお祝いをささやかながら行いました。
浜野先生が10月、前野先生が11月に誕生日を迎えられるとのことで、
秘書さんの用意してくださったケーキを当日医局にいたメンバーでいただきました。

前野先生のお祝いケーキ

前野先生のお祝いケーキ

浜野先生のお祝いケーキ

浜野先生のお祝いケーキ

ハロウィン仕様の素敵なケーキでした。

お二人の先生方、おめでとうございます!

(スタッフ 片岡 義裕)

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平成28年度第3回総合診療塾「家庭医のワークライフバランスを考える会」を開催しました。

2016年10月31日テーマ:筑波総合診療グループ, 未来医療GP

吉本先生ご講演の様子

吉本先生ご講演の様子

2016年10月17日(月)に、「文部科学省未来医療研究人材養成拠点形成事業・筑波大学『次世代の地域医療を担うリーダーの養成』・総合診療塾」と「女性医師のキャリア形成を考える会(※)」のコラボイベントである、「家庭医のワークライフバランス を考える会」が開催しました。

本イベントでは筑波大学附属病院総合診療科の吉本尚先生と小曽根早知子先生にご講演いただきました。
医学類1年生から6年生までの男女学生が参加し、講演後の質疑応答では多くの質問が出て、大変盛り上がりました。

最初は吉本先生のご講演でした。学生時代に描いていた未来、今までのキャリアとライフ、現在の生活(平日の流れと一週間の流れ)、同僚(先輩、後輩)の女性医師をみて日々感じていること、の4つのテーマに基づいてお話いただきました。吉本先生は第三回「明日の象徴」医師部門を受賞され、医師としてご活躍されている傍ら、休日は3人のお子さんと一緒に、”戦いごっこ”や公園で遊ぶなどして、父親としての役割もしっかりと果たされており、ワーク(仕事)とライフ(家庭生活)を両立されていることがわかりました。

小曾根先生の講演の様子

小曾根先生の講演の様子

次に小曽根先生にご講演いただきました。 学生時代に描いた将来、キャリア・ライフヒストリー、現在の生活(平日と一週間の流れ)の3つのテーマに基づいてお話いただきました。小曽根先生は3人のお子さんの母親であり、産休や育休を取りながら、お仕事を続けていらっしゃいます。小曽根先生はワークとライフの相互作用の大切さについてお話されました。仕事により身に付いた”手順を考える作業”や体力が家事や育児に生かされ、また逆に、家事や育児により身に付いた優先順位付けや時間管理能力、子どもの成長・発達の経験、人間関係の広がりなどが家庭医としての仕事に生かされるそうです。

お二人ともご講演の最後にキャリア形成についてお話くださいました。人生ではいつどのようなことが起きるか予想がつかないため、先のことを 心配しすぎず、その都度の経験を大切にすると良いということを教えていただきました。
質疑応答の時間では、参加者がそれぞれ抱える悩みや気になることを質問し、先生方が丁寧にお答えくださり、参加者にとって実りのある会になったと思います。

本イベントの運営にあたり、吉本先生、小曽根先生、未来医療人GP事務局の横谷さま、早川さまに心よりお礼を申し上げたいと思います。

※「女性医師のキャリア形成を考える会」は、医学類5年(筑波大学医学類39回生)有志による、ワークライフバランスをテーマにした企画をしている団体です。女性にとって医師として一人前になるためのキャリアアップの時期と、出産・育児に携わる時期が重なるため、多くの女子医学生がキャリア形成に関する不安を抱えていると思いました。そのような不安を少しでも解消する機会を作りたいという思いから、当団体を今年の6月に設立しました。今回で3回目の開催となりました。当団体の活動として、筑波大学附属病院で勤務される医師を毎回2名講師 としてお呼びして、ご自身のワークライフについてご講演いただいております。

(筑波大学医学類5年 田中碧)

企画準備、広報から当日の運営まで、忙しいClinical Clerkshipの中、精力的に取り組んでくださった田中碧さん、どうもありがとうございました。

次回の総合診療塾は、年明けにコミュニケーション応用編として”How to tell bad bews?”および昨年度に引き続き「臨床推論トレーニングセッション復刻 総合診療ドクターGT」を予定しています。どうぞご期待下さい。

(総合診療科スタッフ 高屋敷明由美)

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【参加受付中】 第3回 総合診療 ★ 家庭医療全国公開セミナー in Tsukuba

2016年10月22日テーマ:筑波総合診療グループ, 未来医療GP

スタッフミーティングの様子

スタッフミーティングの様子

大学指導医の片岡です。
以前このブログでもお知らせしました通り、11月12日に「第3回 総合診療 ★ 家庭医療全国公開セミナー in Tsukuba」が開催されます。
医学類の総合診療に興味を持つ医学類の学生と教員が一体となって、セミナーに向けて準備を進めています。

詳しくは、Facebookや未来医療GPのホームページにありますので、ぜひご覧ください。
申し込み締め切り(仮)は11月2日(水)17:00です。
主な対象は、医療系学生や初期研修医となっていますが、総合診療や家庭医療に興味があればどなたでも参加できます。
まだ申し込んでいない方は、お早めに!

片岡 義裕

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『治療』 2016年10月号 執筆報告

2016年10月21日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション

今回記事を執筆した雑誌

今回記事を執筆した雑誌(引用:http://www.nanzando.com/journals/chiryo/)

高橋@北茨城です。

今回、雑誌『治療』の2016年10月号で記事を書かせていただきました。
テーマは「“病院×家庭医療”とアルコール問題」です。

今まで、学生対象のセミナー等でアルコール問題を取り上げているのは知っていましたが、自分は関与していなかったことと、病院の外来でアルコール問題に直面することも多かったため、この機会に書かせていただきました。

まず知識の整理をするために、勉強会で使用されたポワーポイントからガイドライン、論文などを読み、その分野の全体像をつかむことからはじめました。伝えたいことがブレないように、悩みながら執筆しましたが、諸先輩方にご意見をいただきながら完成させることができました。

今回の経験を通して、自分の知識を整理することができ、記事として形に残せる点でもやりがいを感じました。また、他施設の先生との繋がりが実感できるのは心強かったです。
今後もこのような機会があれば、是非やらせていただけたらなと思います。

五十野先生、吉本先生、熱心にご指導いただき、ありがとうございました。
ぜひご一読いただき、叱咤激励・ご意見・ご感想いただければと思います。

高橋聡子
北茨城市民病院附属家庭医療センター

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宮崎賢治先生 自己紹介の会

2016年10月20日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 利根町

自己紹介の会の様子

自己紹介の会の様子

利根町国保診療所です。

今月から後期研修に来られたシニアレジデント2年目の宮崎賢治先生を知ろう!ということで、昼に診療所で「宮崎先生の自己紹介の会」を開催しました。

宮崎先生には、群馬県高崎市での誕生から、富山での大学時代、自治医大での初期研修の話などを色々聞かせてもらいました。

「生まれたときは本当にかわいい赤ちゃんだと言われて、一生のモテ期が一気に来た」という話に、スタッフ一同興味津々でした。次回はぜひ、宮崎先生の赤ちゃんの頃の写真を見せてもらいたいものです。

宮崎先生の明るいキャラクターに、スタッフも、多くの患者さんもとても癒やされている日々です。半年間よろしくお願いいたします。

(文責:小曽根早知子)

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【報告】登録医 森先生の論文掲載

2016年10月17日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

地域医療教育学 登録医の森隆浩先生が執筆された論文が、オンラインジャーナルに掲載されました。
http://link.springer.com/article/10.1007/s00198-016-3772-7

森先生から論文の概要をお送りいただきましたので、下記に掲載いたします。
ぜひお読みください!
———————-
2016年度の診療報酬改定において医薬品などの費用対効果評価が試行導入されており、2018年以降に本格的な導入が検討されていることから、今後日本において費用対効果の研究は更に重要となる。
本研究は著者がアメリカに在住していた時に開始した。著者にとって初めての費用対効果研究であり、解析終了まで2年、その後投稿から掲載まで1年以上と多大な時間と労力を費やした。
本研究で得たテクニックを活かし、現在は日本における骨粗鬆症に関する費用対効果研究を行っている。
———————-

スタッフ 片岡義裕

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オーストラリア・University of Melbourne Shepparton Medical Centreとの交流のご紹介

2016年10月11日テーマ:筑波総合診療グループ

筑波大学総合診療科では、海外視察事業として2年前からオーストラリアのUniversityof Melbourne Rural Clinical Schoolと交流しています。後期研修医や医学生が、シェパートン(Shepparton)というメルボルンから車で2時間のところにある田舎町に1週間程滞在し、現地の家庭医であるGeneral Practitioner(以下、GP)の診療を見学させてもらっています。

今回は、2016年10月3日~6日の4日間、「Shepparton Medical Centre(以下、SMC)」と「Lister House Medical Centre(以下、Lister House)」の2カ所の診療所を見学させてもらいました。
それぞれの診療所には、GPが10~18人おり、子どもから高齢者まで、内科の慢性疾患から皮膚疾患まで幅広く外来診療を行っています。オーストラリアでは、必ず、かかりつけのGPの診療を受けてから、専門医の受診や病院での検査を受けます。そのため、GPと患者さんは長い付き合いがあり、まるで古くからの友人のような信頼関係が築かれています。

さて、4回目の視察となる今回、SMCのExecutive DirectorであるMr Soenke Tremperから嬉しいご提案がありました。
SMCのFacebookページで今回の視察の様子を報告し、今後の情報交換をしていきたいとのことでした。
そこで、当科のwebsiteでもSMCのFacebookページをご紹介したいと考えています。

下記のURLが、SMCのFacebookページです。
University of Melbourne Shepparton Medical Centre
https://www.facebook.com/shepmed

SMCの様子が写真とともに報告されているページですので、みなさん、ぜひご覧下さい。
近々、今回の視察内容について筑波大学総合診療科のFacebookページで報告させていただきます。どうぞ、お楽しみに。

後期研修3年目 久野 遥加 / Haruka Kuno

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中野先生 大学総診での研修修了報告

2016年10月7日テーマ:筑波総合診療グループ, 大学

中野先生(左)と担任の春田先生(右)

中野先生(左)と担任の春田先生(右)

専攻医1年目の中野先生が、2016年9月末で3か月間の大学総合診療科での研修を終えられました。
修了のプレゼンテーションでは、外来に受診した患者さんのマネージメントで苦労しながらも、周囲の助けを得ながら対応し、成長された様子がうかがえました。

記念品のマグカップを手に一枚

記念品のマグカップを手に一枚

担任の春田先生からは、学会でイギリスに行かれた時に入手したというハリーポッターのマグカップが記念品として贈呈されました。
3か月間の研修お疲れ様でした。10月からの水戸協同病院での研修も頑張ってください!

スタッフ 片岡 義裕

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JHNジャーナルクラブに投稿しました

2016年10月6日テーマ:筑波総合診療グループ

埼玉の大塚です。

この度、五十野先生監修のもとHospital NetworkのJournal Clubに「利尿薬単剤で治療目標を達成できない本態性高血圧に追加すべき薬剤は何か?」を投稿しました。

http://hospitalist.jp/journal-club/

ソロ・プラクティスになって、もっぱら2次資料止まりでめっきり論文を読む機会は減ってしまい、今回思い切って五十野先生にお願いしてやらせていただきました。

今回の論文は「ACCOMPLISH study」という割と有名な論文でしたが、論文の検索から複合エンドポイントの解釈に至るまで大変勉強になりました。ぜひご一読いただければ幸いです。

熱心にご指導いただいた五十野先生、ありがとうございました!

大塚貴博
医療法人麻葉会 明戸大塚医院(埼玉県熊谷市)

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任瑞先生の大和クリニック研修報告

2016年10月4日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 大和クリニック

研修最終日のSEAの様子

研修最終日のSEAの様子

後期研修医2年目の任瑞(にん よし)先生が、半年間の大和クリニックでの研修を終えました。
任先生は、大和クリニックで研修するのが、なんと4回目!
医学生の頃2回、初期研修で週1回半年間、そして今回の後期研修でのローテーションでした。

最終日に行ったSEA(Significant event analysis)では、病状が変化する中で、患者さんやご家族の揺れ動く感情を汲み取り、入退院の 調整を行うことの大変さを学んだことを発表してもらい、任先生の細やかなケアの姿勢が伝わってきました。

9月の多職種勉強会では、任先生の企画・運営のもと「患者中心の医療」のワークショップを行いました。
医学生向けの内容をバージョンアップし、診療場面を再現した寸劇も取り入れながら、救急救命士さんからケアマネージャーさんまで幅広い職種に「患者中心の医療」のスキルを学んでもらい、充実した勉強会となりました。

勉強会後の打ち上げの様子

勉強会後の打ち上げの様子

任先生からメッセージをいただきましたので、ご紹介します。

「4回目の大和クリニックということで、スタッフとして少しでもクリニックに貢献できた部分があれば嬉しいです。
スタッフの皆さんも大変優しく、とても働きやすい職場でした。こんなに離れたくない職場もないです。
診療所研修で学んだことを、次の職場である筑波メディカルセンター病院でも活かしていければと思います。
そして、これからも研鑽を積んで、もしも「5回目」の大和クリニックの機会があれば、さらにクリニックにいろいろと還元したいと思います。半年間大変お世話になりました。」

任先生、これからのご活躍を応援しています!

後期研修医3年目 久野 遥加

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レジデント坂倉先生、川崎に来る!

2016年10月2日テーマ:筑波総合診療グループ

坂倉先生と外来カルテチェックをしています

坂倉先生と外来カルテチェックをしています

川崎セツルメント診療所の高木です。

今年3月まで長く茨城で過ごしておりましたが、この4月より都会人になりすまして(?)川崎の地で診療所所長として、日々忙しく過ごしています。なかなか茨城魂が抜けないので、時折外来で茨城出身の方が見えますと、筑波山や知っている町の名前がでてきて、ついつい長話をしてしまいます。

さて当診療所は、創立60年以上の歴史をもつ診療所で、長く地域住民のみなさまに親しまれています。先代の盟友・遠井先生(現埼玉医大総合医療センター救急科)から家庭医の診療所として引継ぎ、外来診療、訪問診療のほか地域活動にも積極的に取り組んでいます。そのため、医学生や看護学生などの実習の場としても、おかげさまで高い評価をいただいております。

ちょうどこの1か月半は、筑波総診グループの後期研修医 坂倉明恵先生が、お手伝いに来てくれました。「健診で高血圧を初めて指摘された人の診察」や禁煙やアルコール、肥満についての生活指導、など日常病であふれている診療所ならではの経験もできたようで、こちらとしてもとてもうれしかったです。

診療所の皆さんと

診療所の皆さんと

勤務最後の日は、お酒を交わしながら「振り返り」もおこないました。どんなことでも熱心に取り組まれる坂倉先生の学習意欲に刺激を受け、わたしも知識・技術の再確認や新しいことへチャレンジしていこうと思いました。

10月に入りまして、いよいよ年度後半が始まりますね。月日が経つのは早いもので今年もあと3か月で終わりになってしまいます。忙しい毎日でも日々振り返り、医師として人として着実に邁進できるように心掛けたいです。

川崎セツルメント診療所所長 髙木博

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明石先生の利根町国保診療所研修修了

2016年9月29日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 利根町

明石先生(前列左から2番目)、筆者(同3番目)と診療所の皆さん

明石先生(前列左から2番目)、筆者(同3番目)と診療所の皆さん

利根町国保診療所です。
後期研修医4年目の明石祐作先生が、半年間の診療所研修修了のプレゼンテーションをしてくれました。

もともと救急、感染症を専門として、主に病院での経験を積んでこられた明石先生。
初めてのプライマリ・ケアのセッティングでの研修でしたが「その環境で求められている医療を学び,提供する」という姿勢を貫き、病院ではなかなか見えない患者背景、解釈モデルなどを知ったようです。また、病院との有病率の違いや、病院に受診しない患者さんについても知ることができたようでした。

修了プレゼンテーションの様子

修了プレゼンテーションの様子

 

スタッフ向けに定期的に感染症の勉強会を開いてくれて、「とても勉強になった」と大好評でした。課長より、「いつか有名になってテレビに出てくださいね(笑)」とのことです。
今後のご活躍を楽しみにしています!

(文責:小曽根早知子)

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【申込開始】 第3回総合診療・家庭医療セミナーinつくば

2016年9月27日テーマ:筑波総合診療グループ, 未来医療GP

総合診療、家庭医療に関する全国セミナーを昨年に引き続き開催いたします。
医学生・初期研修医を主対象としていますが、医療系学生、その他興味のあるどんな方でも参加可能です。
以下のサイトから申し込みください。
https://netcommons.md.tsukuba.ac.jp/?page_id=152

日時:2016年11月12日(土)12:30~
場所:筑波大学医学群 学系棟 4A103, 322など
対象:日本全国の医学生を中心とした医療系学生、初期研修医、その他内容に興味のある方 (主対象は医学生、初期研修医)

定員:60人程度
参加費:無料
懇親会費:学生 2,000円、社会人 3,000円
当日、現金でお支払いください。

企画運営:
加藤 久貴(筑波大学 医学類3年)
海老原 賢治(筑波大学 医学類3年)
黒田 英里(筑波大学 医学類3年)
森 陽愛子(筑波大学 医学類1年)
重光章鈞(筑波大学 医学類5年)
三石一成(筑波大学 医学類3年)
門野彩花(筑波大学 医学類6年)
山本由布(筑波大学附属病院 総合診療グループ、笠間市立病院)
片岡義裕(筑波大学医学医療系 地域医療教育学 助教)
吉本尚(筑波大学医学医療系 地域医療教育学 講師)

スケジュール
12:30~13:00 オープニング
13:00~14:40 セッション1 or 2 or 3 (どれか1つ選択)
15:20-17:00  セッション4 or 5 or 6(どれか1つ選択)
17:10-18:20  振り返り&全体交流セッション

<セッション紹介>

1.一歩進んだ医療面接(仮)

高橋弘樹(筑波大学附属病院 総合診療グループ)
宮崎賢治(筑波大学附属病院 総合診療グループ)
孫瑜(筑波大学附属病院 総合診療グループ)
竹内優都(筑波大学附属病院 総合診療グループ)
任明夏(筑波大学附属病院 総合診療グループ)
福田幸寛(筑波大学附属病院 総合診療グループ)

概要:医療面接は全診療の基本だが、時に患者-医師関係の構築ができず、「なんだか難しい」「ちょっと悩ましい」面接を経験することがあります。このセッションを通し、学校での授業では習わない患者さんとのコミュニケーションレベルをアップさせる、一歩先の診療を体験してもらいます。

2.学校では教えてくれない!?医療にまつわるおカネの話(仮)

山本由布(筑波大学附属病院 総合診療グループ、笠間市立病院)
荻野利紗(筑波大学附属病院 総合診療グループ)
久野遥加(筑波大学附属病院 総合診療グループ)
芦野朱( 医療生協さいたま さいたま総合診療医・家庭医センター)

概要:あなたは知っていますか・・・?風邪で受診するといくらかかるの?血液検査は?入院は?医療費は誰が負担してるの?
きちんと鑑別診断を考えるとどれだけムダが省ける?学校では教えてくれない「おカネ」の話を、楽しく分かり易く、クイズ形式で学びます!

3.EBMのイロハ

片岡義裕(筑波大学医学医療系 地域医療教育学 助教)
大澤さやか(筑波大学附属病院 総合診療グループ)

概要:病気の診断や治療に関するエビデンスを理解するにあたって、基礎的な知識をレクチャーで学びます。さらに、臨床で出会う疑問についてグループに分かれて議論を行い、患者さんにどのように説明すべきか、ロールプレイを行います。臨床に生かせる知識・技術が得られます!

4.医療から在宅へ 始めよう多種職連携

高橋聡子(筑波大学附属病院 総合診療グループ)
海老原稔(筑波大学附属病院 総合診療グループ)
一瀬将宏(瀧病院 主任介護支援専門員)
佐藤律子(北茨城市民病院 医療ソーシャルワーカー)
高木和宏(北茨城市民病院 リハビリテーション室 副室長)
増田史枝(北茨城市民病院 退院支援看護師)
進藤由佳(いそはらクリニック 認定訪問看護師)

概要:実際の入院患者を例に挙げ、自宅に帰るために関わる職種の考え方を学び、退院前カンファレンスを体験してもらいます。それにより、一人の医療者としての意見だけでは不足しがちな面があることを実感し、それぞれの職種で意見を出し合い、補いあう事で本人が本人らしく過ごせる方法を探す必要があることを学びます。講師は北茨城市で実際に連携を普段からしているメンバーで、臨場感満載です!

5.ひとまずやろうぜ!診療所救急(仮)

高木博(川崎医療生活協同組合 川崎セツルメント診療所所長)
稲葉崇(筑波大学附属病院 総合診療グループ)
上田篤志(筑波大学附属病院 総合診療グループ)
任瑞(筑波大学附属病院 総合診療グループ)
坂倉明恵(筑波大学附属病院 総合診療グループ)

概要:診療所の外来には、多くの場合「落ち着いた患者さん」が来るのですが・・・その中で救急患者に遭遇したときに、どう動けばよいでしょうか?診療所や小病院の外来の設定で、①状況確認②初期評価③問診・診察、までの診療の流れを体系的に学ぶ予定です。医学科4年生以上を推奨します。

6.総合診療医のキャリアについて語ろう

細井崇弘(筑波大学医学医療系 地域医療教育学 助教)
片岡義裕(筑波大学医学医療系 地域医療教育学 助教)
前野哲博(筑波大学医学医療系 地域医療教育学 教授)
横谷省治(筑波大学医学医療系 地域医療教育学 講師)
永藤瑞穂(筑波大学附属病院 総合診療グループ)
高橋弘樹(筑波大学附属病院 総合診療グループ)
竹内優都(筑波大学附属病院 総合診療グループ)

概要:総合診療のキャリアについて、レクチャー・グループディスカッション。総合診療医がどのように働いているのか、どんなキャリアを積んでいるのかについて、参加者の質問に講師がずばり回答!意見交換も行いますので、お楽しみに!

<振り返り&全体交流セッション>(17:10-18:20)

「今、改めて考える~どんな医療者になりたいか?」

学業に、部活に、サークルに、忙しい日々を送っているうちに、自分が何をやりたかったのか、どんな医療者になりたかったのか、考える機会が減っていませんか?今、改めて原点を考え意見を交換することで、明日からの日常が違ったものになるかもしれません。

<懇親会学生企画>

「学生プレゼン~学生でもここまでやれる!」

司会:重光章鈞、吉本尚

「セミナーで勉強するだけじゃつまらない!」、「色々学生として、こちらからも発信したい!」という参加者の声を元に、学生自身が発信する場を設けました。皆さんの熱く活動している活動をぜひ参加者で共有してみませんか?

申し込み

以下のサイトから申し込みください。
https://netcommons.md.tsukuba.ac.jp/?page_id=152

セッションは先着順で、希望に添えない可能性もありますのでご了承ください。
オンラインでの締切は11月2日で、それ以降は電話でご連絡ください。

(最終更新2016.10.21)

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毎年恒例!つくば総診BBQ開催!

2016年9月26日テーマ:筑波総合診療グループ

2016年9月25日に行われたBBQに参加してきました。

場所は豊里ゆかりの森という、赤松や椚の自然林に囲まれた空気の美味しいBBQ場でした。前日は雨天でしたが、幸い当日は快晴であり、幹事であるC1高橋先生の日頃の善行が垣間見えました。参加者はレジデントやスタッフの先生方のほか、ご家族で参加された方々も多く、やんちゃボーイ・ガールも多くいました。アットホームな雰囲気で会は進んでいきました。

お楽しみの料理ですが、お肉・お肉・お肉・野菜・お肉といった感じで肉食系男子にはたまりませんでした。また、チーズ・卵・ベーコンなどを燻製装置で燻したり、アヒージョやちゃんちゃん焼きも供されるなど、様々な料理も登場し楽しい会でした。来年には新料理が登場する予定であり、今年は来られなかった皆様はぜひ来年を乞うご期待のBBQ会場でした。

みやあき

↑ 燻製装置と私

2016-09-26 23.14.17

↑みんなで記念撮影。

(集合写真を撮るのを忘れてしまい、最後まで残っていたメンバーだけで撮影…来年は全員で撮りましょう!)

S2 宮崎賢治

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出版記念インタビュー、ジェネラリスト教育コンソーシアムHPで紹介されました。

2016年9月24日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 水戸, 未来医療GP

阪本氏らで執筆した書籍の出版を記念して行われたインタビュー記事を
(株)尾島医学教育研究所のジェネラリスト教育コンソーシアム ホームページで
紹介してくださいました。

amazon.co.jpの本書籍ページへジャンプします。

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日本の高価値医療 High Value Care in Japanより

Special articles High Value Care をもっとやってみよう~
第8章『ヘルスリテラシー向上のための 患者教育』P.117-125

阪本直人氏/ 筑波大学 医学医療系 地域医療教育学/附属病院 総合診療グループ

 

<インタビュー記事 概要>

出版記念インタビューでは、世界のHigh Value Careに関連した動きを紹介しています。
また、担当章「ヘルスリテラシー」の話題では、市民の誰もが持つべきライフスキルの1つである
ヘルスリテラシーが、健康維持やリスク回避だけでなく、医療を受ける際の意思決定にも重要であること。
さらに、健康や病気の「原因の原因」ともいえる、健康を左右する環境といった、
健康の社会的決定要因をコントロールできる能力としてのヘルスリテラシーが、
近年日本でも重要視されていることなどが、分かりやすく紹介されています。

本書と合わせてお読みいただくと、さらにこのテーマを深く理解できる内容となっております。

ジェネラリスト 教育consortiumホームページより

ジェネラリスト教育コンソーシアムHPにジャンプします

 

V.9 日本の高価値医療 High Value Care in Japanは、絶賛発売中です!

次作 V10. 日本の診療ガイドラインは、近日中に発売予定です。

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学会参加報告その2 All Together Better Health

2016年9月18日テーマ:筑波総合診療グループ

発表ポスターを前に(筆者)

発表ポスターを前に(筆者)

160916_春田先生イギリス_2

映画『ハリーポッター』のロケ地にもなったオックスフォード大学構内

9月6日-9月9日に、イギリス・オクスフォードで行われたAll Together Better Healthという保健医療福祉の連携教育学会に参加してきました。
学会では、2011年から開始し2016年4月に完成した日本における多職種連携コンピテンシーについてポスター発表をしました。ポスターを見た海外の方々から多職種連携の評価方法に関する国際プロジェクトへの招待を受けることができたことが一番の収穫となりました。
また、英語圏で初めて総合大学ができたオクスフォードで、石畳みの道や石造りの建物、歴史ある大学・図書館・教会を巡り、映画「ハリーポッター」シリーズを撮影した数々の場所から英国の文化を感じると共に、歩くだけで知的な刺激を受けるような町でした。
2つの国際学会の参加・発表を通じて、改めて世界に日本の研究成果を発信していくことが私たち世代の課題であるように感じました。

指導医 春田淳志

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学会参加報告その1 欧州医学教育学会

2016年9月17日テーマ:筑波総合診療グループ

160916_春田先生スペイン

発表ポスターを前に(筆者)

160916_春田先生スペイン_2

バルセロナのサグラダファミリア

2016年 年8 月28 日-8月31日にスペイン・バルセロナで行われた欧州医学教育学会AMEEに参加してきました。
学会では保健医療福祉領域の連携協働を促進するためのファシリテーションスキルの評価票として使用されているInterprofessional Facilitation Scale:IPFSの日本語版の開発と、その内容・構成概念妥当性を検証したポスターを発表しました。
日本と西洋の国との文化的差異についての考察で、アジアの国々をはじめとした複数の聴衆者から質問をもらい、改めてアジア圏での連携教育の在り方について考えるきっかけとなりました。
また、ガウディをはじめとした世界的に有名な建築家が作成した建物や公園がたくさんあるバルセロナは非常に魅力的な町でした。

指導医 春田淳志

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都会の在宅医療を学ぶ~川崎セツルメント診療所の見学報告~

2016年9月11日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション

所長の高木先生(右)と筆者(左)

所長の高木先生(右)と筆者(左)

訪問診療の様子(ご本人に了承を得て撮影)

訪問診療の様子(ご本人に了承を得て撮影)

 

 

後期研修医の久野です。この度私は、在宅研修の一環で、8月10日に川崎セツルメント診療所を見学させていただきましたので、ご報告いたします。

川崎セツルメント診療所は、神奈川県川崎市に位置し、今年度から筑波大学総合診療科の家庭医療研修プログラムを卒業された高木博先生が所長をされています。今回は、在宅医専門研修で行う他施設交流として高木先生に見学を受け入れて頂き、訪問診療に1日同行させていただきました。

見学してまず驚いたことは、ビルや住宅が立ち並ぶ人口が密集した場所に診療所があるということでした。というのも、私が今研修している大和クリニックは、周囲が田んぼと畑であり、筑波山も望める田舎なのです。人口密度の高い都会での訪問診療はどんなものだろう、とワクワクしながら往診車に乗り込みました。この日の訪問は、午前に10件、午後に4件というやや過密なスケジュールでした。

なぜ多くのお宅を短時間で回れるのか聞いた所、訪問する範囲が3km圏内(私が研究している大和クリニックは12-13km圏内)と狭い範囲であり、効率的に訪問できるとのことでした。

患者さんの疾患としては、脳梗塞後遺症、褥瘡、認知症、糖尿病などと多彩で、住環境は、施設や団地が多かったです。団地内にデイサービスや薬局があるなど、団地が1つのコミュニティになっていることを初めて知りました。

このように都会での診療は地域性として田舎との違いが大きい一方で、患者さんの物語や地域の歴史を大切に診療することは、生活を支える在宅医療を提供していく上で共通していることだと感じました。

今回の見学を通して、都会ならではの在宅医療を学ぶことでき、地域のニーズに合わせて在宅医療を行っていくことの重要性を学ぶことができました。高木先生、診療所のスタッフの皆様にはご多用中受け入れていただきましたこと、心よりお礼申し上げます。

そして、見学に快く送り出してくださった大和クリニックの皆様に感謝申し上げます。

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