【参加者募集】ヘルスプロモーション つくば総合診療塾オンライン
2021年2月15日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育
「つくば総合診療塾オンライン」開催!
第4回は、4月3日(土)15:00-17:00、ヘルスプロモーション。参加者募集!
参加登録はこちら:https://jp.surveymonkey.com/r/YJ3GHVX
総合診療に関する定期的なオンライン学習会『つくば総合診療塾オンライン』。
第4回のテーマは、『ヘルスプロモーション』です。
【コンセプト】
どんどんまちに出て行きたくなる講座です。地域診断という手法を用いて、人
々の暮らしを知り、課題を見つけ、ヘルスプロモーション(以下HP)へつなげ
るための効果的なスキルを紹介します。いくつかのHP事例を通して『地域をみる』
を具体的にイメージできるようになります。
内容:地域ヘルスプロモーション
講師:阪本 直人(筑波大学附属病院 総合診療科/神栖済生会病院 在宅診療)
日時:2021年4月3日(土)15:00-17:00(意見の活発度に応じ、最大30分まで延長)
方法:オンライン(詳細は参加者にメールいたします)
費用:無料
対象:全国の医学生・医療系学生、その他
申し込み:以下のリンクから参加登録してください。
グループ分け等を適切に行うため、3月26日(金)までの申し込みを推奨いたします。
https://jp.surveymonkey.com/r/YJ3GHVX
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次回以降の予定(内容、時間、講師は状況に応じて変更可能性あり)
2021年
・5月17日(月)17:00-19:00 臨床推論2 前野哲博先生
・6月15日(火)20:00-22:00 アルコール 吉本尚先生
・7月13日(火)19:00-20:30 EBM 片岡義裕先生
・8月27日(金)19:00-21:00 多職種連携 前野貴美先生
・9月15日(水)18:00-20:00 臨床推論3 前野哲博先生
・10月8日(金)18:00-20:00 行動変容 横谷省治先生
・11月16日(火)19:00-21:00 家族志向のケア 吉本尚先生
・12月16日(木)17:00-19:00 臨床推論4 前野哲博先生
2022年
・1月日時未定 緩和ケア 東端孝博先生
・2月日時未定 ポリファーマシー 舛本祥一先生
・3月18日(金)19:00-21:00 臨床推論5 前野哲博先生
・4月日時未定 臨床倫理 講師未定
・5月日時未定 在宅医療 講師未定
・6月日時未定 糖尿病 鈴木將玄先生
・7月日時未定 メンタルヘルス 講師未定
・8月日時未定 産業医 講師未定
【延期後の開催のお知らせ】終活フェス2020、市民公開講座
2021年1月27日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア
こちらは、延期後の日程のお知らせです。
プログラム内容も一部変更となっておりますので、ご確認いただけますと幸いです。
【関連ページ】
・第3回終活フェス(人生会議)、無事開催(2021年3月1日投稿)
・開催報告『終活フェス 〜神栖ココでずっと暮らすために〜』 <2019年度の内容>(2019年12月3日)
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人生の最期にどうありたいかを語ることは、
今をどう生きたいかを語ることでもあるのです。
この時期だからこそ、家族で今を大切に過ごすために、
話し合うきっかけにしていただければ幸いです。
日時:2021年2月28日(日)13時00分~17時30分
完全オンライン開催
公式ホームページ:https://shukatsufes.xyz/
昨年度も【終活フェス】と題して、神栖市市民公開講座においてACP(人生会議)の普及を目的とした催しを開催致しました。
おかげさまで市民の皆様より、高いご評価をいただき、300名規模を動員するイベンにまで成長いたしました。そして、今年は、済生会本部より開催の依頼を受けるまでになりました。
3回目を迎える今年は、新型コロナウイルス感染症の流行状況を鑑みて、YouTubeライブ配信による
完全オンライン開催となりました。
前回に引き続き、地元の中学・高校(清真学園)の演劇部と共にACP(人生会議)に関する演劇を創り、分かりやすい構成を心掛けました。
さらに、
地元の弁護士 安重洋介 氏による遺産や法律に関する講演、
昨年度は、立ち見が出るほどの大好評であった
地元の住職 吉本 栄昶(南夢明) 氏よる落語が決定しました!
さらにすごいことに、
僧侶、弁護士、医師、メディカル・ソーシャルワーカーらが一堂に会し、あるゲームをします。
そのゲームの名は、『もしバナゲーム』
(iACPがCoda Allianceの許可を得て、翻訳・制作・出版しています)
人生の最期にどう在りたいか。
そんな難しい話題を考えたり話し合うことを助けてくれるカードなのです。
重病のときや死の間際に「大事なこと」として人がよく口にする言葉が書いてあります。
たとえば、「どのようにケアして欲しいか」、「誰にそばにいて欲しいか」、そして「自分にとって何が大事か」、という内容が各カードに記載されています。
この「もしばなゲーム」を僧侶、弁護士、医師、メディカル・ソーシャルワーカーというメンバーが、意見交換をしながら進め、医師による解説を交え、開催予定です。
このように、豪華な内容でありながら、地元の人たちと共に作り上げた
アットホームなイベントになるのではないかと思っています。
人生の最期にどうありたいかを語ることは、
今をどう生きたいかを語ることでもあるのです。
この時期だからこそ、家族で今を大切に過ごすために、
話し合うきっかけにしていただければ幸いです。
YouTubeでのライブ配信をお見逃しなく!
——————————————-
運営メンバー
第3回 終活フェス 〜神栖ココでずっと暮らすために〜
人生の最終段階の医療・ケアについて考える実行委員会
代表 細井 崇弘(1、2、3)
メンバー
海老原 稔(1、2)
高橋 弘樹(1、2)
佐藤 瑠美(1、2)
阪本 直人(1、2、4)
1:筑波大学総合診療科
2:神栖済生会病院 総合診療科
3:筑波大学 医学医療系 神栖地域医療教育センター 助教
4:筑波大学 医学医療系 地域医療教育学 講師
【市民公開講座】終活フェス2020 開催のお知らせ
2020年11月24日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育
延期後の日程は、
2021年2月28日(日)
13:00~17:30
となりました。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
詳しくは、こちらをご覧ください。
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2020年12月2日23時47分追記ここから
【終活フェス2020延期のお知らせ】
全国および茨城県内の感染拡大状況を踏まえ、病院が主催するイベントという文脈を鑑み、
これまで、無観客で開催する選択肢も含め、慎重に検討を重ねてまいりました。
結果、今回の開催を延期することといたしました。
多数のお申し込みをいただいており、楽しみにしていただいている方が大勢いらっしゃるかと存じ上げますが、
どうぞご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
1年以上前から準備を進め、演劇のシナリオを地元中学生の演劇部員が製作し、日々困難な状況の中、練習に励んでくれていました。その他の多くのご関係者の方々も様々な形で、準備を進めてくれていました。
何らかの形で開催ができればと考えております。
皆様、どうぞご自愛ください。
引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
再開の見通しが立ち次第、再びお知らせいたします。
引き続き応援の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。
ーーーーーーーーーー(追記ここまで)ーーーーーーーーーー
人生の最期にどうありたいかを語ることは、
今をどう生きたいかを語ることでもあるのです。
この時期だからこそ、家族で今を大切に過ごすために、
話し合うきっかけにしていただければ幸いです。
日時:2020年12月5日(土)13時00分~17時30分
会場:かみす防災アリーナ
公式ホームページ:https://shukatsufes.xyz/
昨年度も【終活フェス】と題して、神栖市市民公開講座においてACP(人生会議)の普及を目的とした催しを開催致しました。
おかげさまで市民の皆様より、高いご評価をいただき、300名規模を動員するイベンにまで成長いたしました。そして、今年は、済生会本部より開催の依頼を受けるまでになりました。
3回目を迎える今年は、新型コロナウイルス感染症の流行状況を鑑みて、YouTubeでの同時ライブ配信も行い、会場内は政府の感染対策マニュアルに沿った措置を施した上で、開催いたします。
前回に引き続き、地元の中学・高校(清真学園)の演劇部と共にACP(人生会議)に関する演劇を創り、分かりやすい構成を心掛けました。
さらに、
地元の弁護士 安重洋介 氏による遺産や法律に関する講演、
地元の住職 吉本 栄昶(南夢明) 氏のご尽力により、
あの国民的喜劇俳優の大村 崑氏による講演も決定しました!
さらにすごいことに、
大物喜劇俳優、僧侶、弁護士、医師が一堂に会し、
あるゲームをします。
そのゲームの名は、『もしバナゲーム』
(iACPがCoda Allianceの許可を得て、翻訳・制作・出版しています)
人生の最期にどう在りたいか。
そんな難しい話題を考えたり話し合うことを助けてくれるカードなのです。
重病のときや死の間際に「大事なこと」として人がよく口にする言葉が書いてあります。
たとえば、「どのようにケアして欲しいか」、「誰にそばにいて欲しいか」、そして「自分にとって何が大事か」、という内容が各カードに記載されています。
この「もしばなゲーム」を国民的喜劇俳優、僧侶、弁護士、医師というメンバーが、生中継で意見交換をしながら進め、医師による解説を交え、開催予定です。
このように、豪華な内容でありながら、地元の人たちと共に作り上げた
アットホームなイベントになるのではないかと思っています。
人生の最期にどうありたいかを語ることは、
今をどう生きたいかを語ることでもあるのです。
この時期だからこそ、家族で今を大切に過ごすために、
話し合うきっかけにしていただければ幸いです。
開場に足を運ぶのは難しいかもしれません。
ぜひ、YouTubeでの同時ライブ配信をお見逃しなく!
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運営メンバー
第3回 終活フェス 〜神栖ココでずっと暮らすために〜
人生の最終段階の医療・ケアについて考える実行委員会
代表 細井 崇弘(1、2、3)
メンバー
海老原 稔(1、2)
高橋 弘樹(1、2)
佐藤 瑠美(1、2)
阪本 直人(1、2、4)
1:筑波大学総合診療科
2:神栖済生会病院 総合診療科
3:筑波大学 医学医療系 神栖地域医療教育センター 助教
4:筑波大学 医学医療系 地域医療教育学 講師
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【昨年度の内容はこちら】
開催報告『終活フェス 〜神栖ココでずっと暮らすために〜』 (2019年12月3日)
県立八重山病院とつくば総診をつないで、ヘルスプロモーション会議
2020年11月19日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育
沖縄県立八重山病院 総合診療科の酒井先生から「石垣島のヘルスケアをより良くしたい!」
という熱いラブコールを受け、県立八重山病院(沖縄県石垣市)とつくば総診(茨城県)をつないだ
Zoomミーティングが、本日実現しました。
未来医療GP『ヘルスプロモーション・コース』を見てくださったのがきっかけでした。
(恐れ入りますが、現在は新規募集を行っておりません)
阪本からは、神栖市での地域診断をはじめとしたヘルスプロモーションの取り組み(1)などをご紹介し、
今後、石垣島での住民と協同したヘルスプロモーションをどのように進めてゆけば良いか
というテーマで議論しました。
実は、私達つくば総診は、沖縄県立八重山病院の皆様には、普段からお世話になっているのです。
長年、筑波大学の医学生(5-6年生)の選択実習で、受け入れていただいていたり、
また、私の前職(亀田ファミリークリニック館山)の後輩達が、八重山病院 総合診療科での勤務をしていたことがあったりと、何かと繋がりがあります。
さて、今回は記念すべき第1回ということで、ミーティングの最後に写真を撮ろうという話になり、
普通のバージョンと、特別バージョンを撮ってみました。
「何か、いいポーズはないですか?」と酒井先生に伺ったところ、シーサーポーズがありますよ
ということで、シーサーポーズでお別れの挨拶をしました。
これが、新種の「さよならシーサーポーズ」です。
気に入ってくださった方は、ご採用ください。全国で流行るかもしれません。
今後も何らかの形で協働してゆきたいと考えています。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
【参考情報】
1)神栖市でのヘルスプロモーションの取り組み
・医学生による地域診断の取り組み
https://www.pcmed-tsukuba.jp/area/kamisu/case/community/diagnosis.php
・医療職100名が集まって開催:カミス『ココ』でずっと会議
https://soshin.pcmed-tsukuba.jp/wp/archives/4661
https://soshin.pcmed-tsukuba.jp/wp/archives/4818
https://soshin.pcmed-tsukuba.jp/wp/archives/4962
・終活フェス2020
https://shukatsufes.xyz/
【オンライン開催】交流会を兼ねたリアル産業医勉強会(第3弾)
2020年7月17日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育
皆様、お待たせいたしました。本企画の開催日時が決定いたしました!
【開催日時】2020年10月3日(土)
17時〜18時:勉強会
18時〜19時:懇親会
【勉強会の概要】
・360度動画・写真を用いた巡視クイズ(テーマ:環境測定と巡視の仕方)など
※本勉強会のコンテンツにつきましては、特性上、録画・撮影を禁止とさせていただいております。
コンテンツ内容は、変更になる場合もあります。あらかじめご了承ください。
※参加には事前登録が必要です。(2020年7月20日朝8時より、無料参加証の発行を開始いたします!)
★本イベントには、単位認定はありません。あらかじめご了承ください。
【主催】
詳細は、下記アイコンより上位ページをご覧ください。
つくば総診では、総合診療医のトレーニングを積みながら、日本有数の鹿島臨海工業地帯で勤務する
産業衛生学会の指導医が在籍する現場でも研修が可能です。
現在、日医認定産業医資格取得支援プログラムが稼働中です。
下記も併せてご覧ください。
『つくば家庭医・病院総合医プログラムでは、産業医の研修も受けられます。』
神栖市における医学生実習の特集ページが本日公開
2020年3月31日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育
神栖市における医学生実習(M5-M6: 医学生の5−6年生対象)の特集ページが、
本日公開となりましたので、お知らせいたします。
【神栖市における医学生実習特集ページ】
https://www.pcmed-tsukuba.jp/area/kamisu/case/
上位のページはこちらです。↓
神栖市における地域医療教育
https://www.pcmed-tsukuba.jp/area/kamisu/case.php
将来の医師の育成のため、作り上げてきた本プログラムは、
その目的のために熱心に参画してくださった素晴らしい地域の市民と企業の方々と共に作り上げてきたものです。
私たちが神栖市で行ってきた医療支援活動・医学生教育を約12年に渡って行ってきた軌跡がまた1つ結晶となったものだと感じております。
医学生の実習に参画くださっておられる市民の方々そして産業医の方には、
インタビュー動画収録の際には、お忙しい中お時間を作ってくだり、
医学生実習を通して経験された貴重な内容をお話くださいまして、
誠にありがとうございました。
なお、神栖市での本実習プログラムは、
英国の医学生教育で実践されている社会学を学ぶコア・カリキュラム(下記参照)
にも匹敵する内容になりつつある思っています。(手前味噌ですが)
日本でも同様に医学教育に求められているものの、実現できているとは言い難い現状において、
本プログラムは、人類学・社会学的視点で実践する医学教育の実現に向けたチャレンジの1つであり、
全国の医学教育のモデルケースの1つとなるプログラムでもあると考えております。
英国の医学部卒前教育における社会学のコア・カリキュラム(神栖実習特集ページ内)
https://www.pcmed-tsukuba.jp/area/kamisu/case/besst/
これは、ひとえに神栖市の皆様の熱意に溢れた協働によって生み出されたものであり、心より感謝しております。
現状はCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)のことで、難しい時期にありますが、
こちらも、皆様と協同して乗り切ってゆきたいと考えております。
文責:地域医療教育学 講師 阪本直人
キーワード:健康の社会的決定要因、SDH(Social Determinants of Health)、地域医療診断、住民体験実習、異業種帯同実習、社会学、人類学
大森先生の地域医療への思い その2
2020年3月15日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大森医院, 未来医療GP, 地域包括ケア
(ひたち太田家庭医療診療所集合写真です)
先日の記事に引き続き、第2回と第3回のインタビュー記事が掲載されました。
過疎医療は面白い!「人生の後半を家庭医として働く」という生き方‐大森英俊・大森医院長に聞く◆Vol.2
https://www.m3.com/news/kisokoza/731786
過疎地の医療が100年続く仕組みを作りたい‐大森英俊・大森医院長に聞く◆Vol.3
https://www.m3.com/news/kisokoza/731787
(どちらもM3.comへのログインが必要です)
第1回の記事では大森医院のこれまでと現状の話が主でしたが
第2回では大森先生の教育への思い
第3回ではこれからの過疎医療をどうしていくか
といった話題へと発展していきます。
地域医療に興味のある方はぜひご覧ください!
木村紀志(大森医院/ひたち太田家庭医療診療所)
終活フェス開催報告 第3弾『終活って、何をすればいいの?』
2019年12月26日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア
神栖済生会病院の高橋です。
少し時間が経過してしまいましたが、2019年11月30日に神栖防災アリーナで開催された
市民公開講座『終活フェス』の開催報告シリーズ 第3弾をお届けいたします。
私は『終活って、何をすればいいの?』と題したトークセッションを担当しました。
『終活』と一言でいえども医療・介護から財産管理、遺言、身辺整理、供養・・・など、
様々な要素が沢山ありますよね。
このトークセッションでは、
「医療・介護」の視点から髙橋(医師)が、
「法律家」の視点から神栖法律事務所の安重弁護士が、
「当時者・家族」の視点から実際に在宅での看取りを経験されたご家族が登壇し、
それぞれプレゼンテーションを行ないました。
その後、3者による対話や会場の参加者からの質疑応答も交えながら、
『終活』について多角的に考える内容となりました。
まず、医師である髙橋から終活の全体像と注意点をお話した後、医療介護について考えておくこと、
特に今回の終活のフェスのメインテーマである『人生会議』(アドバンス・ケア・プランニング(ACP))について改めて解説しました。
つづいて、弁護士の安重先生より、しばしば見られる遺産関係のトラブルや遺言を作っておくことの重要性など、法律家ならではのお話を聞くことができました。
なお、安重先生は地元鹿行地区の出身で、現在神栖市内に事務所を構えておられます。日頃から医学生の地域医療実習にもご協力くださっており、そのご縁もあって、今回のようなコラボが実現しました。
(地元の他業種と繋がることで、私たちの視野も拡がり、更なる繋がりを生んでいます。)
そして最後は、在宅での看取りを経験されたご家族に登壇していただきました。
様々な苦労をされながらも家族一丸となり、ご本人が希望される自宅での生活を支えられました。その貴重なご経験を通して、本人の気持ちに寄り添うことの大切さ、家族で意志を共有することの大切さを教えてくださいました。
実は、このご家族には、私たち訪問診療チームがケアに関わらせて頂いていました。今回の取り組みを進めるにあたり、ご相談したところ、市民公開講座の主旨にご賛同くださり、登壇してくださることになりました。
ただでさえご家族を亡くされた悲しみを抱えながらの状態にも関わらず、このような場で発言されるのは、とても勇気のいることだったと思います。しかし、市民の方々に、在宅医療について少しでも考えてもらうきっかけになればと、快く協力して下さいました。
専門職や行政職ではなく、このように当事者や市民の立場の方にご登壇していただくということは、我々にとってもチャレンジングな試みではありましたが、地域に根ざした住民中心の医療・ケアを発展させていく上で非常に重要かつ有意義な試みであったと思います。
さて、セッションの後半は、壇上に登壇者全員が集まり、登壇者が互いに質問し合いながらのトークコーナーと会場の参加者の方々からの質問にお答えするコーナーを設けました。
参加者からは、特に在宅医療に関する質問が多く寄せられ、関心の高さが伺えました。
もちろん、在宅医療はあくまで選択肢の一つにすぎませんが、なにより登壇者の皆さんのご発言などを通して、患者本人の気持ちに寄り添い、最善を考えること、家族や知人が互いに想いを共有したり、準備したりしておくことの大切さをお伝えすることができたのではないかと思いました。
今後、神栖市での在宅医療の普及も含め、それぞれの希望に沿った選択ができるように、活動を続けていきたいと思います。
文責:神栖済生会病院 内科・総合診療科/つくば総診 髙橋 弘樹
関連記事:
『終活フェス「対話企画 〜人生において大切なこと あなたも話してみませんか?〜」の企画・運営を経験して』(投稿日:2019年12月9日)
『開催報告「終活フェス〜神栖ココでずっと暮らすために〜」』(投稿日:2019年12月3日)
『2019年11月30日(土) 人生の最終段階における医療・ケアについて考えるイベントのお知らせ』(投稿日:2019年10月23日)
・終活フェスの内容について紹介されています。
・当日のポスター、チラシをフルサイズで閲覧できます。
終活フェス『対話企画 〜人生において大切なこと あなたも話してみませんか?〜』の企画・運営を経験して
2019年12月9日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア
2019年11月30日(土)、神栖市の一般市民等を対象にした
市民公開講座『終活フェス』が開催されました。
私は、終活フェスのコンテンツの1つである
『対話企画 〜人生において大切なことあなたも話してみませんか?〜』
の企画・運営を担当しました。
このブースは、人生の最終段階の意思決定に関する話し合いのきっかけをつくる
「もしバナ」カードを用いて、参加者が、医師や看護師など医療従事者を交え、
語り合っていただくために企画されました。
現状では、一般市民が、人生の最期に大切にしたいことについて話し合う機会は少なく、
「今はその時期ではないから」、「縁起でもないから」という理由でその話題を避ける傾向が強いようです。実際に、自分の希望や価値観などについて大切な家族などの人たちと事前に話し合うことができている人は、およそ3%しかいないと言われています。
医師が開発した「もしバナ」カードの35枚には、それぞれ、
「いい人生だったと思える」、
「痛みがない」、
「家で家族とともに過ごす」、
「尊厳が保たれる」など、
人生の最期に大切にしたいと多くの人が思う事柄が書かれています。
これらのカードの中から、自分にとって特に大切にしたいカードをルールに従って集めていきます。
本ブース参加者は20名程度でしたが、参加して下さった一般市民の中には、家族ぐるみでおいでになったグループもみられ、「人生の最期に大切にしたいこと」について、楽しみながら対話されていました。
各参加者が集めたカードは、その方が歩んで来られた人生、経験、考え方、価値観、性格などが如実に反映された様で、互いの考え方の違いや多様性を感じ取っていただけたようでした。
最大100名の参加者に対応できるよう準備していましたので、神栖市内の多職種(看護師、理学療法士、ケアマネージャー、保健師、薬剤師など)、つくば総診の総合診療医、そして筑波大学の医学生ら15名以上もの関係者にファシリテーターとして協力してもらいました。
なお、つくば総診からは、舛本・孫・久野・福田・宮崎医師が協力してくれました。
参加者ならびに運営スタッフの皆様に、この場をお借りして、深くお礼申し上げます。
このような話題は、話し合う必要に迫られて行う状況では、ともすると身構えてしまい深刻な雰囲気になりがちです。
しかし、元気なうちから本人を交えて話し合うことができれば、過度に深刻にならず、むしろ楽しみながら気軽に話すことがでます。
そしてなにより、家族メンバーの互いのおもいを共有する大変よい機会となります。
私は本企画で、阪本先生と相談しながら、次のようなメッセージを伝えられるよう、繰り返し議論を重ね、企画を練り上げて当日に臨みました。
・もっと気軽に普段から話し合っていただきたいこと。
・人生の最期に大切にしたいことや優先順位は人によって異なること。
・言葉にすることで、自分の考えが深まり、よりよい価値観にも巡り合えること。
・よりよい最期を迎えるための話し合いが、よりよく今を生きることにつながること。
・気持ちは移ろい変わりゆくもので、時々話し合い、その都度確認し合った方がよいこと。
など。
一般市民の皆さんには、今回の話し合いを通して、そのことを強く実感していただけたようで、今後ご家族で語り合うきっかけになったのではないかと思いました。
この流れが広まってゆけば、よりよい最期を迎えることができる人が増えますし、よりよい人生を生きることにもつながってゆきますので、今後も「人生の最終段階の意思決定支援」について、一般市民への啓蒙に貢献する活動を継続してゆければと思いました。
神栖済生会病院 内科・総合診療科/つくば総診 海老原 稔
関連記事:
『終活フェス開催報告 第3弾「終活って、何をすればいいの?」』(投稿日:2019年12月26日)
『開催報告「終活フェス〜神栖ココでずっと暮らすために〜」』(投稿日:2019年12月3日)
『2019年11月30日(土) 人生の最終段階における医療・ケアについて考えるイベントのお知らせ』(投稿日:2019年10月23日)
・終活フェスの内容について紹介されています。
・当日のポスター、チラシをフルサイズで閲覧できます。
「多職種で考える、一歩進んだ緩和ケア」ワークショップのご報告
2019年12月1日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 未来医療GP, 地域包括ケア
(多職種での緩和ケアを考えるワークショップを行いました)
(医師、介護士、ケアマネージャーと様々な職種の方が参加されました)
(福祉用具の説明のデモンストレーションを行いました)
11月17日に行われた日本プライマリ・ケア連合学会関東甲信越ブロック地方会において、「多職種で考える、一歩進んだ緩和ケア」のワークショップにファシリテーターとして参加しましたので報告致します。
笠間市立病院の実際の症例をもとにしたシナリオを使用し、多職種を交えたグループで「問題点」「解決策」「どの職種に何を依頼するか」を検討して頂きました。
私のグループは、介護士2名、医師2名、ケアマネージャー1名で構成されていました。職種による視点の違いが興味深かったです。
介護士側からは日々のケアや本人の嗜好等、日常生活からのアプローチが真っ先に挙がりました。対して医師側からは内服等医療面からのアプローチが挙がり、また「解決策をどの職種に依頼すべきか」という全体管理についても多くの意見が出ました。
「要介護1では介護ベッドが導入できないため区分変更が必要」「ベッドの柵はいくらで借りられる」等制度に関してはケアマネージャーが最も詳しく、グループ内で上がった疑問に関してはほとんどケアマネージャーさんが答えてくださいました。
各々の視点が異なること、各々の視点が重要であること、それらを意見交換することでより総合的なサポートができることを肌で感じるワークショップになったのではないかと思います。各々の役割や強みを知ることで、よりスムーズに連携できることもわかりました。
本ワークショップを通じて、日常業務でも他職種との連携の機会が増えますと幸いです。
後期研修医2年目 伊藤有理
2019年11月30日(土) 人生の最終段階における医療・ケアについて考えるイベントのお知らせ
2019年10月23日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア
市民の皆様、そして医療従事者の皆様へ、お知らせです。
2019年11月30日(土)に神栖市(茨城県)で、
市民公開講座『終活フェス 神栖ココでずっと暮らすために』~人生の最終段階における医療・ケアについて考える~ というイベントを開催します。
自分らしく最期まで生きて、逝ききるための活動である終活が、いま日本でも拡がりをみせています。
しかし、人生の終末期において約70%
誰もが迎える人生の最終段階に向けて、何を考え、どのような準備が必要なのかを、様々な企画を通じて考えることができるイベントが、この『終活フェス 神栖ココでずっと暮らすために』です。
この企画は、神栖市介護長寿課と筑波大学・神栖市済生会病院の総合診療科医師とのコラボによって実現しました。
どなたでもご参加いただけるイベントで、参加費無料、予約不要です。
なんと、当日は波崎~会場の専用往復バスを貸切でご用意します。
(ご注意:予約必須で先着順です。予約の詳細は、神栖市長寿介護課へお問い合わせください)
では、当日のイベントでのスケジュールについて、ご紹介いたします。
9時00分~9時30分:
冒頭には、鹿嶋の清真学園、演劇部による中高生らの劇を交え、つくば総診/神栖済生会病院の細井医師による分かりやすい解説で幕を開けます。
「人生の終末期において医療・介護の現場では一体何が起きているのか、それに向けてどのような準備をしていけば良いのか」などをテーマにお話しします。
9時50分~10時50分:
この時間以降、最後のまとめの講演までは、各ブースで同時開催されるイベントにご参加いただけます。
4つのイベントコーナーの解説をしてゆきましょう。
<市民と医療者との対話企画>
~あなたが大切にしたいことを話してみませんか?~
人生の最期に大切にしたいこと、価値観などを気軽に話し合えるように工夫された「もしバナゲーム」というカードをご存知でしょうか。
カードに記載されたテーマで、現役の医師や看護師などの医療者とともに参加者・ご家族を交え、自分の価値観や参加者間の価値観について語り合います。
当日はおひとりでも、ご家族単位でも、ご友人とでも気軽に参加できます。見学だけのご参加でも結構です。
これを機会に、自分が大切にしたいと思っている価値観をあらためて整理してみませんか。
<落語家による漫談>
『どうせ死ぬなら楽に楽しく~仏教と落語に見る生き方と死に方』
高名な住職兼落語家である神栖亭南夢明が人生を最期まで楽しく生き(逝き)きる方法を伝授します。
<トークイベント>
『終活って何をすればいいの?』
在宅での看取りを経験されたご家族と、高橋医師(つくば総診/神栖済生会病院)、弁護士の3者が登壇し、それぞれの視点で思いを語り合います。
そして互いの語りを通じて、終活において大切なことを住民の皆さんと共に考えてゆきます。
<認知症VR体験ブース>
茨城県作業療法士会による VR(仮想現実)体験ゴーグルを用いた認知症への理解を深めるコーナーです。
※ 機器の都合上、先着36名とさせて頂きます。予めご了承ください。
そして、各企画の後、11:05~11:50には、
もしもの時の話をしよう
~アドバンス・ケア・プランニング「人生会議」~
と題して、まとめの講演が行われます。
「もしも」の時の話は“いつ、誰と、どんなことを話せばいいのか…”。
清真学園 演劇部による劇とともに、筑波大学附属神栖地域医療教育センター・神栖済生会病院
内科医長 細井崇弘 医師が、分かりやすく解説します。
このように様々な企画が用意されています。
普段であれば、「縁起でもない」と「話することをためらってしまう」ものかもしれませんが、人生の最期は必ず全員に訪れます。
是非この機会に、ぜひ大切な家族やご友人もお連れになり、自分の大切にしたい価値観や、希望する療養・ケアについて考えてみませんか。
一人でも多くの市民が、自分の望む最期を迎えられるようになることを願っています。
関連記事:
『終活フェス開催報告 第3弾「終活って、何をすればいいの?」』(投稿日:2019年12月26日)
『終活フェス「対話企画 〜人生において大切なこと あなたも話してみませんか?〜」の企画・運営を経験して』(投稿日:2019年12月9日)
『開催報告「終活フェス〜神栖ココでずっと暮らすために〜」』(投稿日:2019年12月3日)
<昨年(2018年)の開催内容についてはこちら>
・『人生の最終段階における医療を考える~自分の生き方(逝き方)は自分で決める~
神栖市民公開講座を行いました』(神栖市平泉コミュニティセンターにて2018年10月6日(土)に開催)
産業医交流会&勉強会 in 鹿島製鉄所
2019年9月6日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 北茨城, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育
北茨城市民病院で勤務中の宮﨑です。
8/31(土)-9/1(日)に、日本製鉄(株)鹿島製鉄所主催(つくば総診等協力)で行われた、
『交流会を兼ねたリアル版 産業医勉強会(第2弾)』に参加しました。
非常に素晴らしい企画でしたので、参加した感想を皆さんと共有します。
交流会&勉強会には、「産業医って実際にどう働いているの?」と関心のある私の様な初学者や、
「産業医経験がない医師や産業医経験が少ない医師」、「日々の産業医業務における疑問を意見交換したいベテラン産業医」まで幅広く参加されていました。
私が参加した理由ですが、外来では、禁煙指導の際に会社での喫煙環境が妨げとなっている患者さんや、
適応障害・抑うつで職場環境の調整を要する患者さんを担当しており、以前より産業医との連携の必要性をしばしば感じていました。
しかし、患者さんから「嘱託の先生で普段いないから、、、」と言われることも多く、連携方法が分からずにいました。
そのため、産業医の役割・業務内容について知ることで、より良い連携をとりたいと思っていましたので、それが参加のきっかけでした。
勉強会の内容ですが、
初日は鹿島製鉄(従業員は3,000人、出入りしている関連会社含めて1万2千人、東京ドーム220個分の敷地)の工場見学を田中 完先生(鹿島製鉄 安全健康室主幹 産業医 指導医)にご案内いただき、
2日目は外部講師の福田 洋先生(順天堂大学 総合診療科 先任准教授、さんぽ会(産業保健研究会)会長、産業医 指導医としてもご活躍)をお招きしての講演があり、国際学会での産業医の動き、日本での健康経営・ヘルスリテラシーについてのお話がありました。
また、懇親会では、参加者と自由にお話できる時間が多く取られており、産業医との連携などで疑問に感じたことを質問しました。
勉強会を通して、1)工場見学の面白さ、2)総合診療の幅が広がる「産業医」の可能性を感じました。
- 工場見学の面白さ:
工場見学は「銑鉄(Iron)」を「鉄鋼(Steel)」にするための鉄鋼工場、鉄鋼の板を引き延ばして板にする熱延工場を見学しました。
大規模な機械が動いている様子を間近に見学でき、大人の社会科見学の様な楽しい見学でした。
見学中も田中先生が解説をされ、会社の概要や、業務内容、各業務で注意している点など、
業務の全てを把握されていることを感じました。
- 総合診療の幅が広がる「産業医」の可能性:
総合診療医の幅が広がる理由は、外来で問題となる会社での喫煙問題、熱中症、飲酒について、
産業医も企業と連携しながら従業員の健康意識の改善への取り組みなどを行っている点を学べること。
また、企業に勤務している世代では糖尿病や高血圧の半数以上は診療所・病院に受診していないという衝撃的な事実や、そうした世帯の健康を守る産業医の重要性を強く感じました。
地域を診るために、産業医との連携の重要性を感じました。
非常に刺激を受けた交流会&勉強会であり、「産業医って普段どう働いているの?」という人や、
「認定産業医の資格はあるけど、どうしたら良いの?」という人には、気軽に参加出来る会ですので、
おすすめしたいと思いました。
参考情報:
『交流会を兼ねたリアル版 産業医勉強会(第2弾)』イベントページ
https://www.facebook.com/
文責 つくば総診スタッフ医師 宮﨑 賢治
桜川市での介護保険講座
2019年8月12日テーマ:筑波総合診療グループ, 大和クリニック, 地域包括ケア
大和クリニックに勤務している倉田房子です。
7月12日、桜川市真壁福祉センターにて、介護保険について出前講座を行いました。
普段は着物の着付け教室や琴教室などが開催され、65歳以上の高齢者が出来る限り介護を必要としない状態を維持し、いきいきと過ごすためのふれあいの場となっています。
当日は50名の方にご参加頂きました。比較的健康に過ごされている70代の方が多かった印象です。
ケアマネージャーさんとともに、介護保険ってなんだろう?、どんなサービスがあるの?などクイズをまじえながら、掛け合いの説明をしていきました。
私自身は初期研修医1年目の時に、筑波メディカルセンター病院総合診療科の勉強会で介護保険について調べて、科内でミニレクチャーしたことが始まりでした。その後、家庭医療学夏期セミナーやつくセミで医療系学生に向けて、桜川市大和体育館でシルバー体操をしている高齢者に向けて、複数回講演を行ってきました。
今回は講演90分の内、半分は質問コーナーでした。参加された方は
・介護認定の訪問調査で普段と違うしっかり者になってしまいそうだ
・施設にはどんな種類があり、お金はいくらかかるの?
・元気な私達高齢者にも何かできることはないですか?
など様々な興味、不安点を聞くことが出来ました。
私自身も介護保険入門の知識ではありますが、講演を重ねる度に理解も深まり、非医療従事者の気持ちを知ることが出来ました。
今後も機会を頂ければ、このような触れ合いを大事にしたいと考えています。
後期研修医3年目
倉田房子
つくば家庭医・病院総合医プログラムでは、産業医の研修も受けられます。
2019年8月9日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア
産業医にご興味のある皆様へ お知らせです。
つくば総診では、神栖市にある地域密着型病院である神栖済生会病院で、
総合診療医のトレーニングを積みながら、産業医の研修も受けられるコースを用意しました。
産業医のトレーニングは、日本有数の鹿島臨海工業地帯で勤務する
産業衛生学会の指導医が行い、実際の産業医業務も経験できます。
<追加情報>
2020年度より、地元産業医らと協働し(地元産業医のご尽力が大きい)、
日医認定産業医の資格を取得できる講習会(新規・更新両方に対応)を神栖市で開催します。
本講習会の講師に、産業医資格を有するつくば総診のスタッフも複数名協力しています。
また、神栖市で研修中のシニアレジデントに対して、講習会に確実に参加できるよう現場指導医と協働して業務調整をはじめとした支援を行っています。
シニアレジデントの方も、スタッフクラスの医師も合わせて募集中です。
詳しくは、本画面上部にある【お問い合わせ】よりご連絡下さい。
つくば総診 指導医/地域医療教育学 講師
産業医、家庭医療専門医
阪本 直人
JPCA2019京都で発表してきました!
2019年5月23日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 地域包括ケア
現在利根町国保診療所で研修中の後期研修医4年目の竹内です。
先日行われました第10回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会(JPCA)@京都に参加し発表してきましたので報告です。
私の発表演題は「中小病院職員の多職種連携の認識に関連する要因の探索」でした。
簡単に説明をすると,アンケート調査の結果,中小病院職員の多職種連携の自己評価は近隣施設との良い関係性と関連して高くなる傾向があり,院内連携を高めるために院外連携を,院外連携を高めるために院内連携を強化することの可能性について述べました。
この研究は,つくば総診におけるPBRN(Practice-Based Research Network)-Tsukubaプロジェクトという研究支援体制のもと行われました。アンケートの実施から学会発表まで,指導医の先生方の綿密な指導のもと,他の発表者の先生方とも議論しながら約1年かけて取り組ませて頂きました。定期的なミーティングやメーリングリストもあり,チームで取り組んだことが,研究初心者であった私にはとても心強く感じました。改めて,PBRN-Tsukubaの皆様,そして研究にご協力頂いた医療機関の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。
戻って学会についてですが,WONCA APRとの合同開催ということもあり会場はとても活気があり,面白い企画・発表が多く大変勉強になりました(公式アプリがあり抄録を見ながらメモも取れるというのは便利でした)。つくば組の先生方の発表もたくさんありました。個人的な再会・近況報告もあり大いに刺激を受けた学会となりました。今後の日々の診療に還元していければと思います。
そして,少し先ですが,11月にはPC学会関東甲信越ブロック地方会がつくばで開催されます。皆で盛り上げていきましょう!!
第8回日本プライマリ・ケア連合学会関東甲信越ブロック地方会
つくば総診シニアレジデント卒業セミナー感想
2019年3月21日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 筑波メディカルセンター病院, 水戸, 北茨城, 笠間, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア
2019年3月9日、10日に卒業セミナーが開催されました。
シニアレジデント1年目の私は受付を担当しつつ参加いたしきました。
今回が初参加のため新鮮なことだらけでしたが、同時に学びの多い体験となりました。
さて、本セミナーの感想を書く機会をもらいましたので、報告いたします。
初日の卒業セミナーでは、今回卒業される先生方の修了式(研修の振り返りやポートフォリオの発表)行われました。
研修中にお世話になった先輩方の発表を通して、研修中ご一緒させていただいた先輩方が、どのような心境で研修に臨まれていたのか、どのような問題を乗り越えてきたのか知ることができ、大変興味深いセクションでした。
今回のセミナーに、本プログラムで指導医を長年されてこられた菅ヶ谷内科の菅ヶ谷純一先生も参加されおり、初日の江戸屋懇親会でお話を聞かせていただくことができました。
2日目には菅ヶ谷先生のご講演があり、地域での開業やキャリアについて大変貴重なお話を聞くことができました。
そして2日目には、シニアレジデント全学年を対象にCSA(Clinical Skills Assessment)とiPadを使用したKey features examination(臨床における問題解決能力を評価)が行われました。
CSAは専門医試験でも行われる模擬医療面接で、例年SPさんのご協力があることで緊張感を持って臨むことができました。
普段自分自身の医療面接が評価されることは滅多になく、また評価者の先生方やSPさんが熱心にフィードバックしてくださり、専門医試験の練習にとどまらず、自分自身の診察を見つめなおす大変貴重な機会であったと思います。
今回の卒業セミナーを通して、改めて筑波大学附属病院総合診療科での研修を選択してよかったと感じました。
今回ご卒業された先生方におかれましては、今後のますますのご活躍をお祈り申し上げます。
また各研修施設の指導医のみなさま、
片岡先生をはじめ2019年度卒業セミナーに携わられた皆様へ、この場をお借りしてお礼申し上げます。
来年の卒業セミナーに参加することを楽しみにしています。
筑波大学総合診療科 シニアレジデント1年目 植松洋
編集責任:阪本直人(地域医療教育学 講師)
【お礼】地域総合診療医学寄附講座発足記念シンポジウム、同講座 横谷教授就任祝賀会
2019年2月8日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 北茨城, 地域包括ケア
去る1月25日、地域総合診療医学寄附講座発足記念シンポジウム、および、同講座 横谷教授就任祝賀会が開催されました。
本講座は、つくば総合診療グループに関連する研修施設やその地域に関わる多くの方々のご賛同により設立された講座です。当日はご支援をいただいているご関係者の皆様、そして同門会の先生方にもご出席いただき、盛大な会が開催され、皆様のおかげで記念すべき日となりました。
さて、シンポジウムでは『地域医療に置ける総合診療医への期待と大学が果たすべき役割』と題し、
前野教授、横谷教授、そして、水戸保健所長 土井幹雄先生が登壇されました。
本講座発足に至るまでのエピソード、そして多くの方々からの応援のお言葉を拝聴するにつけ、
地域の未来を広い視点で見据えておられる方々のおもいがひしひしと伝わってまいりました。
診療のみならず、地域活動や後進の育成、そして、研究にも尽力していくことこそが、
地域への恩返しであり、この講座のミッションであると改めて実感しました。
同時に、私自身は総合診療医として、今後どのように自分の道を進んでいくべきかと
考えさせられた会でもありました。
最後になりますが、遠方よりお越しくださいました皆様、また祝電やお祝いなどを
お送りくださいました皆様、誠にありがとうございました。
重ねて御礼申し上げます。
執筆:筑波大学附属病院 総合診療グループ/北茨城市民病院附属家庭医療センター 高橋 聡子
編集責任:阪本直人(地域医療教育学 講師) 2019年2月3日
人生の最終段階における医療を考える・神栖市民公開講座を行いました
2018年10月11日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 神栖, 地域包括ケア
人生の最終段階における医療を考える・神栖市民公開講座を行いました
~自分の生き方(逝き方)は自分で決める~
神栖済生会病院・神栖地域医療教育センターの細井です。
2018年10月6日(土)、神栖市平泉コミュニティセンターで市民公開講座「自分の生き方(逝き方)は自分で決める」を行いましたのでご報告します。
神栖市は医療従事者数が全国の二次医療圏でワースト2位であり、限りある医療資源をどのように利用していくのか喫緊の課題となっています。私は在宅医療推進のため様々な活動を神栖市でしていますが、今回は住民の皆様が人生の最終段階における医療を自らの問題と認識してもらえるように、神栖市地域包括支援課、保健所の方と4-5か月前から企画しました。
内容が難しいため、寸劇を交えて行うことを考えました。老衰の患者が肺炎となった時、自らが望んでいた医療が受けられなかった、といった医療の現場でよくあるシナリオを用いて脚本を考えました。市内のボランティア団体である「劇団ぽん太」さんとコラボレーションをすることとなり、さらに、実際に神栖市内で訪問診療医として働く医師にも声をかけて出演してもらうことになりました。そしてシニアレジデントの伊藤有里先生にも特別出演してもらう事に!
またその第二部として、ライフ・ターミナル・ネットワーク代表の金子稚子先生にご登壇いただき「自分の生き方(逝き方)は自分で決める」と題してご登壇いただく事を考え、交渉して遠路はるばる神栖市に来ていただけることになりました。
当日までに幾度か寸劇のリハーサルを重ね、いざ本番を迎えました。
当日は300名近い市民の方々に来場して頂き、普段かかっている先生方が演技に奮闘している寸劇も大変好評でした。また、第二部においても金子先生から「死ぬことと生きることは同じ」というメッセージ、大切な誰かと早いうちから自分が「大切にしたいこと」「してほしくないこと」を共有することの重要性を大変分かりやすくご講演頂きました。
来場者の中には実体験をもとに「このようなことを亡き母の時は考えてあげられなかった。今回の話を聞いて、自分たちが今度は大切なことを家族にしっかり伝えなければいけないと思った」といったご意見を頂き、その他の質問も絶えない中、大盛況のうちに閉会となりました。
寸劇を用いたアドバンス・ケア・プランニングの話は非常に分かりやすかったと好評で、次の講演内容もスムーズに理解できたようで主催した私としては大変嬉しかったです。
今後も、神栖市民の皆様が「生きること」「死ぬこと」を主体的に考え、自分が望む生き方(逝き方)が出来るように支援していきたいと思います!
細井崇弘
鹿行地区在宅医療推進 多職種研修会「地域連携、はじめの一歩」
2018年7月29日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 神栖, 地域包括ケア
(多職種研修会の様子)
神栖済生会病院・神栖地域医療教育センターの細井です。
今年度は茨城県の補助事業「医療提供施設等グループ化推進事業」に採択され、現在訪問診療を行っている神栖済生会病院と3つの診療所がグループを組んで、この地区の在宅医療を推進すべく様々な計画を立てています。
その第一弾として、2018年7月11日、茨城県立中央病院の看護局長である角田直枝先生を神栖市にお招きし、「地域連携、はじめの一歩」と題してご講演頂きました。
角田先生からは病院側も、そして地域側も自分の場所から一歩外へ出て、双方の視点に立つことの重要性を講義して頂きました。県立中央病院における様々な取り組み、例えば病院スタッフが近くの介護施設へ見学に行ってきてその施設の現状を知ったり、地域の介護職員に緩和ケア病棟の見学に来てもらったり、といった取り組みを紹介して頂きました。今回の講演の参加者は病院スタッフ、地域の医療従事者含め90名でしたが、参加者からは、「自分がいかに狭い世界で働いていたのかを痛感した」とか「今まで不平ばかり言っていた。近くの施設の現状を知ろうという気持ちすら浮かばないようになっていた」と自らを振り返るきっかけとなった様でした。まさに、「はじめの一歩」を参加者が踏み出せていたようです。
角田先生、ありがとうございました。
講演会終了後は、恒例となってきた地域の多職種との飲ミュニケーションでした。医療者が少ない苦しい中でも地域医療を何とか良くしていきたい!という熱い思いを持った皆さんとの語りは本当に刺激的です。総合診療医として少しでもお役に立てるように頑張っていきたいと思います!
今年は2018年8月に医療用SNSを神栖市内で拡充していくための会を開いたり、10月にアドバンスケアプランニングに関する市民公開講座で寸劇披露と有名な方のご講演を企画したり‥と盛りだくさんで企画していますので、ご興味のある方はぜひご連絡下さい。
神栖済生会病院・神栖地域医療教育センター 細井崇弘