筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

つくば総診グループのレジデント2名がプライマリ・ケア連合学会 地方会で大会長賞・座長賞を受賞しました

2026年3月8日テーマ:学術活動(学会発表・論文・書籍), 筑波総合診療グループ

専攻医の竹村です。
2025年12月に開催された第14回日本プライマリ・ケア連合学会 関東甲信越ブロック地方会において、つくば総診グループ 専攻医の久田先生と私が一般演題で受賞いたしました。これもひとえにご指導くださった先生方のおかげです。心より感謝申し上げます。
「プライマリ・ケアのニュータイプを求めて」というテーマのもと、多くはオンライン開催でしたが、様々な職種による発表で盛りだくさんの内容でした。

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大会長賞>

「在宅胃瘻管理中に発症したBall-valve症候群の一例」
久田 和佳 先生
(つくばセントラル病院 総合診療科 ※2025年4月〜9月所属)

Ball-valve 症候群は、胃瘻のバルーン等が胃の蠕動運動により移動し、十二指腸に嵌頓してしまう状態です。比較的稀な症候群であり、栄養剤の滴下は問題ないことが多く在宅管理中は気づかれにくいため注意が必要です。久田先生は、患者背景や経過を丁寧に整理し、ポータブルエコーの画像を用いて診断・治療プロセスを明確に提示されました。在宅医療の現場で生じたトラブルを的確に評価し対応した点、限られた医療資源の中でエコーを活用した診断アプローチが高く評価されたと感じました。

久田先生よりコメントをいただきました。
初めての学会発表は不安と緊張がありましたが、本番の前にTSAC(Tsukuba Soshin Academic Cafe)で多くの先生方の前で発表する経験をいただけたことも含め、少しずつ準備を重ねて本番を迎える事ができました。指導医の先生方には予演会やスライドの修正、質問対策まで直前まで丁寧にご指導いただきました。本番で落ち着いて発表できたのは、その手厚い伴走があってこそだと思います。日々の症例指導も含め、ここまで向き合ってくださる指導医の先生方に心から感謝しています。そしてそのような先生方のもとで研修できている環境をありがたく思い、つくば総診で学べてよかったと改めて感じました。

 

座長賞>

「回盲部切除後20年以上を経てビタミンB12欠乏による亜急性連合性脊髄変性症を呈した一例」
竹村 葉子
(筑波大学附属病院 総合診療科 ※2025年3月〜9月所属)

胃や回盲部切除後にはビタミンB12欠乏が生じることがあり、進行すると神経障害を来します。術後20年以上を経て発症した報告は探した中ではなく、本症例を共有する意義があると考えました。
「どの科を受診すればよいかわからない」と来院された患者さんを、消化器内科・脳神経内科の先生方のご意見も伺いながら診断に結びつけることができた点は、総合診療の強みを実感する経験となりました。
慣れない学会発表でどのような切り口で発表するかという初歩的な段階から、発表に至るまでご指導いただき、一人では成し得なかった貴重な経験となりました。指導医の先生方に心より感謝申し上げます。久田先生と私は同期で、発表直前まで進捗や締め切りを一緒に確認していました。お互い初めての学会発表でこのような賞をいただき心から嬉しく思います。また寝かしつけの後に発表準備・・・と思いながら子と一緒に寝てしまった日々も今となっては良い思い出です。いつも以上に育児等を支えてくれた家族にも感謝しています。

今回の受賞を励みに、今後も臨床・研究等に真摯に取り組んでまいります。ご指導くださった先生方に改めて御礼申し上げるとともに、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

 

専攻医3年 竹村 葉子