筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

幸田先生 大学総診研修報告

2019年7月31日テーマ:筑波総合診療グループ, 大学

 

 シニアレジデント1年目の幸田千佳です。2019年4月からつくば家庭医・総合診療医プログラムで後期研修を開始し、私は4月から6月までの3か月間を筑波大学総合診療科で研修させていただきました。

 大学総診の特徴は、入院病床を持っていないことです。これまで初期研修2年間はほぼ入院患者さんの診療しか行わず、すでに診断や治療の手順が決まっている患者さんのマネジメントが主な業務でしたが、大学総診で初めて、外来で1日1~2人の初診の患者さんをじっくり診察し、アセスメント・鑑別診断を挙げて検査を進め、診断・再診まで、自分がメインで考え実行していくという経験をしました。大学の総合診療科を受診する患者さんはほとんど他院や他科から紹介されてくるため、病態が複雑だったり原因不明だったりする方ばかりでアセスメントが難しく、正直に言うと大変だと感じる症例が多かったです。しかし必ず上級医の先生からアドバイスを受ける制度になっており、毎日症例の振り返りの時間もあるため、安心して診療することができました。自分で知識を集めて考える時間もありつつ、周りの先生方に正しい方向へ導いていただくことで独りよがりになることなく研修を進めることができる環境でした。

 外来診療だけでなく、院内検査科での腹部エコー研修や、地域のクリニックでの皮膚科研修など、総合診療医として今後必要となる技術・知識も得ることができました。

 また、毎週金曜日午後は業務予定を入れず、担当の先生とともに1週間の振り返りをしたり、コアレクチャーとして総合診療の基本領域等の分野についてマンツーマンで指導を受けたりする時間が設けられていました。これまでは病棟業務をこなすのに精いっぱいで、症例などに関して日々感じることについてじっくり考える機会も余裕もありませんでしたが、振り返りの時間で自分のもやもやした感情を言語化することで、解決策や今後の目標をはっきり認識することができました。コアレクチャーは、臨床倫理や行動変容、リハビリなど、教員の先生方から直にレクチャーしていただき、総合診療医として必要な知識を学ぶことができました。

 3カ月という比較的短い期間でしたが、充実した研修と楽しい時間を過ごせました。身につけた知識や診療技術を、今後の研修の基礎としていきたいと思います。

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【冊子】熱中症に関するまとめ~産業医の視点から~

2019年7月25日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP

職域における熱中症予防、勤務環境の管理方法や就労判断について
初学者向けにまとめた冊子『熱中症に関するまとめ~産業医の視点から~第6版』
皆様と共有いたします。

 

<本冊子の4つのメリット>

1.臨床医にはなじみが少ないWBGTについて、具体的な活用方法も含め、詳しくなります。
2.産業医に興味がある総合診療医にとっては、職域でのアプローチを知ることで、
  より具体的な産業医業務を想像することが出来ます。
3.外来や在宅診療の際に患者家族に対する生活指導に(ある程度)役立てることが出来ます。(P.4-8)
4.職場巡視の際に、実務的な参考書にもなります。(P.7-15、P.18)
 

ぜひご活用下さい。(開発秘話は文末をお読み下さい)

 

↓ 下記をクリックするとPDFが開きます。
【PDF】『熱中症に関するまとめ~産業医の視点から~ 第6版』

【目次】

Q.職域における熱中症の予防のポイント(概要)について教えてください。.. 3

Q.暑熱環境を計測する機器があるのですか?.. 4

Q.熱中症発症に関与する因子には、どのようなものがあるのですか?.. 5

Q.熱中症の予防や管理方法、教育項目について教えてください.. 8

・塩分・水分の取り方のコツ.. 8

・健康診断、個人の疾病・治療薬等による影響を考慮した就労判断(配置も含む).. 9

・労働衛生教育(具体的な内容は適宜別項目に).. 10

・身体状況の確認.. 10

・作業環境管理.. 11

・身体作業強度(代謝レベル).. 13

・衣服の種類.. 13

・作業開始前・作業中の巡視.. 14

・救急処置に関する教育と普段からの訓練.. 14

Q.リスクアセスメントのための指標を教えてください(まとめとして掲載).. 15

Q.どんな順番でリスクアセスメントしてゆけばよいですか?.. 15

Q.複数あるリスク評価基準のうち、どれを優先すればよいの?.. 16

Q.WBGT(湿球黒球温度)について、詳しく教えてください。.. 16

Q.WBGTはなぜ重要なの? 気温だけではダメなのですか?.. 18

Q.身体作業強度などに応じたWBGT基準値について教えてください.. 19

Q.肥満が熱中症発症リスクなのは、なぜですか?.. 20

Q.黒球がない簡易熱中症計も販売されていますが、大丈夫ですか?.. 21

Q.WBGTの購入時に注意する点を教えて下さい.. 22

Q.JIS B 7922「電子式湿球黒球温度(WBGT)指数計」で、精度が担保されるとする風速範囲を0.3–3 m/s、実用上使用しうる風速範囲を0.3 m/s以上となっているが具体的にどのくらい?.. 23

 

【コンテンツを抜粋してご紹介(順不同)】

・・・Q. WBGTはなぜ重要なの? 気温だけではダメなのですか? P17より

・・・Q. 黒球がない簡易熱中症計も販売されていますが、大丈夫ですか? P.21より

・・・Q. 熱中症発症に関与する因子には、どのようなものがあるのですか? P.4-6

・・・【知っておくと、なにかと使える豆知識】P.6より

・・・Q. 熱中症の予防や管理方法、教育項目について教えてください『作業環境管理』 P.10-13より

・・・作業環境管理『【事例:WBGTを基準とした休憩時間の設定】~某暑熱職場事例~』 P10-13より

・・・作業環境管理【衣類の組み合わせによりWBGT値に加える補正値】 P12より

・・・Q. どんな順番でリスクアセスメントしてゆけばよいですか? P.14より

・・・Q.身体作業強度などに応じたWBGT基準値について教えてください P.18より

・・・Q. 肥満が熱中症発症リスクなのは、なぜですか? P19より

 

<開発秘話について>

これは、私が産業医科大学産業医学ディプロマを取得する際、
知識を整理するためにまとめた自分用のメモがベースとなっております。
その後、日本製鉄(株)鹿島製鉄所での勤務経験を踏まえ、より多くの方のお役に立てるようにと
製作いたしました。ぜひご活用下さい。

カイゼン案などがございましたら、遠慮なくご連絡いただければ幸いです。(naoto.sakamoto@md.tsukuba.ac.jp)

最後に、ピアレビューを引き受けて下さいました日本製鉄(株)鹿島製鉄所 安全環境防災部 安全健康室 統括産業医の田中 完 先生、つくば総診の福田 幸寛 先生に、心よりお礼申し上げます。

つくば総診 指導医 阪本直人 拝

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総合診療科 選択CC 学生発表

2019年7月24日テーマ:筑波総合診療グループ, 大学

去る7月2日に筑波大学医学類6年生によるCC(Clinical Clerkship)発表会が行われました。
6年生全員が、4年次からの1年半以上に渡る実習の中から、印象に残った症例や学びを題材にして学会のポスター発表形式で報告するもので、総合診療科からは5名の学生が発表をしました。

発表した6年生からコメントの紹介とブログでのポスター掲載の許可をいただきましたので一部紹介致します。

伊東 優さん
発表タイトル 貧困の問題に対する医療者側の介入

「総合診療科の選択実習を通して、大学では習う機会の少ない人を診ることの大切さを目の当たりにし、発表のテーマにしました。いざ言葉にしてみるととても当たり前のようなことばかりですが、それを臨床の場で行うことの難しさを感じました。
どのような構成にすれば良いか、迷うこともたくさんありましたが、先生方に何度もご指導いただき、発表までたどり着くことができました。ありがとうございました。」

萩原 理彩子さん
発表タイトル
人が死を目前にしたときにもつスピリチュアルペインについて~医療者としての向き合い方~

「初めてのポスター発表であったため、ポスターを作製する前は書き方や伝え方もわからずに不安でした。
テーマ決めにも悩みました。多くの学生が症例発表をする中で、「緩和ケア」「スピリチュアルケア」といった数値では評価しにくいテーマを選んでいいものかと心配でした。しかし臨床実習の締めくくりでもあるポスター発表では、臨床実習で最も印象に残った経験をポスターにしたいという気持ちが強かったた め、総合診療科の高屋敷先生に相談させていただきました。
先生には伝えたい内容がしっかりとしていれば、ポスターにすることができると背中を押していただきました。
アガペ会(沖縄県北中城村)でのチャプレンの先生方の教えとスピリチュアルケア、緩和ケアに関する文献を基に医療におけるスピリチュアルケアの重要性をポスターにまとめました。どのような配置にしたら、自分が一番伝えたいことが見てくれた学生の目に入るか、説得力のある内容にするために追加すべき情報など、先生には丁寧に一から教えていただきました。自分が納得するポスターを作り、発表することができました。臨床実習の締めくくりに実りのある経験をさせていただきました。ありがとうございました。」

伊東さん、萩原さんはもちろんのこと5名の学生皆、生き生きとそして堂々と自身が学んだことを発表してくれました。

これから今年度の5年生の選択CCが始まります。
必修の実習では、茨城県内の 施設での実習になりますが、選択実習では学生の興味にあわせて国内の様々な地域医療、家庭医療の現場で学ぶことができるプログラムを提供しています。やる気のある学生が来てくれることを楽しみにしつつ、各実習施設の皆様に熱心にご指導を下さいましたことをこの場をお借りして心から御礼を申し上げます。

高屋敷明由美

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大子西中学校で健康教室を行いました

2019年7月21日テーマ:筑波総合診療グループ

先日、大子西中学校の全学年を対象に、熱中症予防教室を行わせていただきました。
時間にして40分、暑さ指数(WBGT)等少し難しい話にも触れましたが、中学生とあってみなさん集中して聞いてくださいました。終了後のアンケートでも色々学んでくださったようで、特に一回の水分摂取で飲む量については200ml前後が必要と話したところ、予想外で驚いたという感想をたくさんいただきました。
 
教師の方も多く参加していただけたのですが、指導者側としても気になる内容であったようで、たくさんの質問をいただきました。学校ぐるみでしっかりと対応を考えていらっしゃること、今後の課題として生活指導などの言及も必要であることもわかり非常に有意義な教室となりました。
 
授業にご協力いただいた大子町健康増進課の職員さん、大子西中学校の先生方、および参加していただいた大子西中学校の生徒のみなさん、誠にありがとうございました。
 
筑波総合診療グループ 後期研修医 任明夏

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地域講演会@セントラル総合クリニック

2019年7月18日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, セントラル総合クリニック

(講演会の様子)

地域総合診療医学講座(セントラル総合クリニック総合診療科)の舛本です。
2019年7月17日に地域で講演会を行ったので報告します。セントラル総合クリニックのある牛久市では「かっぱつ体操」という介護予防の体操(活発と牛久沼の河童をかけていると思われる)の普及が図られているのですが、その体操の普及員の養成講座を受けている60歳~80歳代の方々65名を対象に講演会を行いました。
講演会は2部構成で、前半に「正しい医療機関のかかり方」というタイトルで舛本がお話し、後半は「高血圧のお話」と題して永藤先生が講演を行ってくれました。
前半の適切な医療機関のかかり方は難しい話題ではありましたが、「かかりつけ医」はどんな役割を持っているのか、医師に受診する時はどんな準備をしていけば良いのか、救急受診のしかたや情報収集のしかたなどについてのお話をしました。
後半は参加者になじみのある高血圧の話題を永藤先生が自宅での血圧測定の重要性や生活習慣改善による高血圧対策などを含めて、分かりやすく説明をしてくれました。
講演会後のアンケート調査も行いましたが、総じて満足度も高く、「分かりやすかった」、「このような機会をまた作って欲しい」などの感想も聞かれました。
つくば総合診療グループでは積極的に地域で活動している施設も多いですが、当施設では地域での活動はこれからというところです。今回の地域での講演活動は当施設では初めての試みで、今後の地域ヘルスプロモーションの第一歩として、継続的にこのような活動をしていきたいと考えています。

筑波大学地域総合診療医学講座
セントラル総合クリニック総合診療科 舛本祥一

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内科学会関東地方会 症例発表報告

2019年7月18日テーマ:筑波総合診療グループ, 筑波メディカルセンター病院

 

後期研修医3年目の宮本卓です。

第652回日本内科学会関東地方会が、2019年7月14日に東京神田で開催されました。

私は今回、筑波メディカルセンター病院にて受け持った症例をもとに「リンパ管造影を行い保存的治療で軽快した一例」と題し、口頭発表を行ってまいりました。

初期研修医の時にポスターおよび口頭発表の経験はありましたが、その際はローテートしている診療科の研究内容を決められた形式で説明するといったもので、今回のように自分の担当症例を一からまとめあげる作業を自分で行ったのは、恥ずかしながら初めての経験でした。

概ね予定通り発表することはできましたが、想定外の質問を受けた際には戸惑ってしまい、動揺を見せずにうまく答えられるようにすることはこれからの課題と感じました。

発表準備段階での論文蒐集やスライド作成はもちろんですが、疾患の病態や機序にまつわるポイントに質問が集中したことなど、内科として重要な視点を実際の発表を通じて学ぶことができました。

発表準備にご協力いただいた片岡先生、小曽根先生、廣瀬由美先生、ならびに発表を見に来てくださりフィードバックをしていただいた諸先生方、誠にありがとうございました。

今回学んだことを今後の内科医・家庭医としての業務に還元し、次の機会の学会発表に生かしていきたいと思います。

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飲酒量低減外来開始!

2019年7月13日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 北茨城

(平成31年1月18日朝日新聞朝刊)
(平成31年1月17日茨城新聞朝刊)
(平成31年1月18日日本経済新聞朝刊)

(平成31年1月18日読売新聞朝刊)

飲酒量低減外来開始しました!

北茨城市民病院附属家庭医療センター(茨城県北茨城市)で
「飲酒量低減外来」を1月17日から始めました。

日本でも世界でも十分なケアが提供できていないとされる
アルコール関連の困りごとに対して
少しでも相談窓口となり支援ができればと思います。
まずは私が1名で対応し、ノウハウが蓄積されれば家庭医療センターの
全ての医師が相談に乗る予定になっています。

朝日新聞、茨城新聞、日経新聞、読売新聞に掲載されました。

吉本 尚

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さはら小学校(大子町)で健康授業を行いました

2019年7月3日テーマ:筑波総合診療グループ

授業の様子

2019年6月25日に、さはら小学校(茨城県大子町)で、健康授業を行いました。
さはら小学校の5~6年生と、同じく大子町にある依上小学校からも5~6年生の児童が来てくださり、合同で授業を行いました。
テーマは「がんについて」ということで、がんを予防するために必要な生活習慣やがん検診のはなしをしました。
45分の授業の中で、こどもたちがとても熱心に話を聞いてくれた様子が印象的でした。

7月には、熱中症予防についても大子西中学校で健康授業を行う予定です!

片岡 義裕

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2019年度 第1回後期研修プログラム説明会を行いました

2019年7月2日テーマ:筑波総合診療グループ


2019年度つくば家庭医・病院総合医プログラム説明会が6月22日(土)に開催されました。茨城県内からはもちろん、神戸県・三重県・千葉県等様々な地域から、10名強の学生・先生方が話を聞きに来てくださいました。

説明会は二部構成で行われました。第一部は前野教授より、総合診療の定義や総合診療科を取り巻く社会的な状況について、またその中での筑波大学総合診療科グループの立ち位置についてのお話がありました。参加者の方々は、ところどころ頷きながら熱量をもって聞いてくださっていました。リクルート係水戸支部員として私自身も非常に勉強になりました。

第二部は、プログラムを修了した先生方(劉先生、任明夏先生、福田先生、高橋聡子先生)から、施設情報やアピールポイントの紹介がありました。具体的でプライベートな部分も垣間見える内容であり、施設毎の特徴やつくば総診メンバーの人となりがびしびしと伝わったのではないかと思います。また、プログラム修了後にどのような進路をたどるのかも少しお見せできたように思います。

自身が初期研修医2年目だった頃は、なぜこんなにも自信をもって勧誘してくるのかと正直半信半疑な部分がありましたが(笑)、プログラムに所属して1年3か月、当時の先輩方の気持ちがよくわかりました。人・教育・地域に恵まれたとても素晴らしいプログラムだと胸を張って勧めたくなります。

次回8月10日(土)は更に多くの方に当プログラムの魅力を伝えられたら幸いです。説明会・懇親会をお手伝い下さった先生方、谷さん、そして何より参加して下さった先生方、誠にありがとうございました。

後期研修医2年目 伊藤有理

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第6回つぽたの開催報告

2019年7月1日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 大学

後期研修医4年目の竹内です。

先日開催しました第6回つぽたの(つくば式ポートフォリオを100倍楽しむ方法)の報告です。

(過去の実施報告はこちら

今回はレジデントの事例3つ(テーマ:終末期ケア,業務改善,行動変容),指導医の事例1つ(テーマ:患者中心の医療)を皆で振り返りました。

事例に基づき理論を学び明日の診療に活かすという目的のため,企画担当からの要望として,3・4年目のレジデントと指導医の先生方には実践の理論に関するレクチャーをお願いさせて頂きました。2年目のレジデントの先生には現在進行中のモヤモヤ事例を共有して頂きました。

どの事例も発表者の素晴らしい実践が感じられるものでした。時間をかけて1つ1つの事例を振り返り実践の意味を改めて考えることは,個別性が高く複雑・不確実なケースを担当することの多い家庭医・総合診療医が成長するのにとても重要です。

レジデントデイでポートフォリオ作成のアドバイスをもらうのとは少し違う学びをつぽたので実現できればと思っています。

そして,今回のランチョン(特別企画)では,医療経済ワークショップ「介護にまつわるおカネの話」を行って頂きました。
過去に,日本プライマリ・ケア連合学会の夏期セミナーや,総合診療・家庭医療全国公開セミナーin Tsukuba(つくセミ)でも実施されたワークショップのつぽたの出張バージョンです。毎回好評なのが頷ける,とても勉強になる楽しいワークでした。今後,どこかのセミナーで見かけたときは皆さんもぜひ参加してみてください。

 

さて,最後に,今回も利用させて頂きました『つくば文化郷』についてご紹介です。

実はつくば文化郷は国の登録有形文化財で,筑波地方の農家の佇まいを今に伝える古民家を改修した造りとなっています。

建物は非日常感がありながらもリラックスした雰囲気があります。古民家と言いつつ,スクリーンやプロジェクター,ホワイトボード,そしてWi-Fiまで利用可能となっており,一味違った雰囲気の学習会にはぴったりと思います。つくば中心部から車で10分程度とアクセスもよく駐車場も完備されています。近くにコンビニもあります。

展示ギャラリーや様々なイベントも開催されているようなので,興味のある方はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

つくば文化郷 http://www.rural.gr.jp/tsukubabunkagoo/index.html

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JHN clinical question「特発性頚髄硬膜外血腫」が掲載されました

2019年6月30日テーマ:筑波総合診療グループ, 筑波メディカルセンター病院

後期研修医2年目の海老澤由香です。
先日、五十野博基先生監修のもとJHospitalist Network(JHN)のclinical questionに「特発性頚髄硬膜外血腫」という題で投稿させていただきました。

http://hospi.sakura.ne.jp/wp/wp-content/themes/generalist/img/medical/jhn-cq-tsukuba-190621.pdf

本症例は以前に勤務させていただいた筑波メディカルセンター病院の当直中に出会った症例で、当初鑑別にあがっておらず、頭頚部CTを撮影したところ放射線技師の方から指摘をいただいて診断に至った症例でした。昨年度の日本プライマリ・ケア学会関東甲信越地方会でポスター発表したものを改変して報告させていただきました。
昨年度のポスター発表の成果をこうして形にすることができ、大変うれしく思います。
五十野先生のメールでのご指導も大変勉強になりました。ありがとうございました。

皆様の臨床の現場で少しでも活かして頂けましたら幸いです。

後期研修医 海老澤由香

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北海道家庭医療学センター 第2回家庭医療カレッジに参加しました

2019年6月17日テーマ:筑波総合診療グループ

6月15日(土)と16日(日)の2日間にわたり東京で行われた、北海道家庭医療学センター(HCFM)主催の「第2回家庭医療カレッジ」というセミナーに参加してきました。(写真がなくてすみません)

このセミナーは、家庭医療専攻医や若手指導医を対象に、家庭医療、教育、経営の3つの視点から自身の普段の活動の中で抱えている課題についてディスカッションしたり、ヒントになる枠組みなどをレクチャーで学んだりするプログラムです。

HCFMではもともとフェローシップという、家庭医療専門医を取得して間もない家庭医向けの2年間の教育プログラムがあり、そのエッセンスを2日間で学べる機会でもありました。

当日は、レクチャーや参加者の方々とのディスカッション、経営や教育に関する事例検討を踏まえて、「普段の業務の中で感じているモヤモヤ」を整理したり、課題をとらえなおしたりする非常に良い機会となりました。

最近は、なかなか他施設の先生方と交流する機会が個人的に少なかったですが、さまざまな経験や考え方を共有できた貴重な機会となりました。
セミナーで学んだことを普段の活動に生かしつつ、筑波でもこのような学びの機会があればいいなと感じた二日間でした。

片岡 義裕

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レジデント研究支援活動

2019年6月14日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学

(川田先生・中野先生・坂倉先生と指導医のみなさん)

(竹内先生・坂倉先生と指導医のみなさん)

(高橋先生・坂倉先生と指導医のみなさん)

筑波大学総合診療グループではレジデント研究支援活動をしています。
先日の第10回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会では、後期研修最終年の先生方3名と、若手スタッフ2名が、地域の中小病院、および診療所にご協力いただいた多職種連携協働に関するアンケート調査の結果について、研究発表を行うことが出来ました!

・坂倉明恵:中小病院での職員の多職種連携を学ぶ準備状態に関連する要因の検討
・竹内優都:中小病院職員の多職種連携の認識に関連する要因の探索
・中野寛也:多職種連携を学ぶ準備状態を測るReadiness for Interprofessional Learning Scale (RIPLS)の検証的因子分析
・高橋聡子:小病院・診療所と病院の職員と多職種連携と仕事に関する認識の比較
・川田尚吾:中小病院の多職種を対象にしたコミュニティ感覚尺度の探索的因子分析

それぞれに忙しい日常業務の中で、調査依頼、データ入力、結果の考察、抄録作成、発表準備を進め、当日にはそれぞれの力を出し切るようなプレゼンテーションとなりました。間際までスライドを直したり、発表の予演を行ったり、今回も昨年に引き続き、ぎりぎりまで気を抜けない状況にはなりましたが、それでもこうして笑顔で終えられたこと、またそれぞれに研究について学びと経験を深められたことは本当に良かったと思いました。

レジデント研究支援活動は、大学院の指導にも当たっているスタッフが、専攻医、若手スタッフなどそれぞれの勤務状況や研究経験に合わせた研究活動への参加とその支援を行っています。昨年までの研究支援活動について、Educational case studyとして発表することが出来ました。
http://www.mededpublish.org/manuscripts/2391
今後もつくばの研究活動を盛り上げていきたいと思います。
(文責:小曽根早知子)

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虚血性心疾患を示す心電図に関する研究論文

2019年6月5日テーマ:筑波総合診療グループ, 水戸

足掛け6年で心電図の研究論文がpublishされました。

タイトル:Clinical significance of reversed R wave progression in right precordial leads

URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jrm/14/1/14_2945/_article/-char/ja

 我々は、RRWPを12,000例の心電図から0.3%でみつけ、それが高い確率で虚血性心疾患を示すことを症例集積研究で弱く証明しました。RRWPは、poor R wave progressionのより特異的なバージョンです。RRWPイコール虚血は、水戸協同病院内では常識の所見ですが、実は証明されていなかったのです。それを、2012年水戸協同病院循環器内科で1年間の後期研修中(チーフレジデント兼務)に臨床研究にしました。
 家庭医療専門医の取得には研究PFが必須になっています。専門医申請のための学会発表から、いずれは論文化を目指してはいかがでしょうか。査読と対峙して、自分の成果を磨きあげることができます。価値あると思う研究や症例ならば、広く読める論文という形で届けてあげることで、世界の誰かの助けになるかもしれません。

五十野博基

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JPCA2019京都で発表してきました!

2019年5月23日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 地域包括ケア

現在利根町国保診療所で研修中の後期研修医4年目の竹内です。
先日行われました第10回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会(JPCA)@京都に参加し発表してきましたので報告です。

私の発表演題は「中小病院職員の多職種連携の認識に関連する要因の探索」でした。
簡単に説明をすると,アンケート調査の結果,中小病院職員の多職種連携の自己評価は近隣施設との良い関係性と関連して高くなる傾向があり,院内連携を高めるために院外連携を,院外連携を高めるために院内連携を強化することの可能性について述べました。

この研究は,つくば総診におけるPBRN(Practice-Based Research Network)-Tsukubaプロジェクトという研究支援体制のもと行われました。アンケートの実施から学会発表まで,指導医の先生方の綿密な指導のもと,他の発表者の先生方とも議論しながら約1年かけて取り組ませて頂きました。定期的なミーティングやメーリングリストもあり,チームで取り組んだことが,研究初心者であった私にはとても心強く感じました。改めて,PBRN-Tsukubaの皆様,そして研究にご協力頂いた医療機関の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

戻って学会についてですが,WONCA APRとの合同開催ということもあり会場はとても活気があり,面白い企画・発表が多く大変勉強になりました(公式アプリがあり抄録を見ながらメモも取れるというのは便利でした)。つくば組の先生方の発表もたくさんありました。個人的な再会・近況報告もあり大いに刺激を受けた学会となりました。今後の日々の診療に還元していければと思います。

そして,少し先ですが,11月にはPC学会関東甲信越ブロック地方会がつくばで開催されます。皆で盛り上げていきましょう!!
第8回日本プライマリ・ケア連合学会関東甲信越ブロック地方会

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つくば家庭医・病院総合医プログラム説明会のご案内

2019年5月15日テーマ:筑波総合診療グループ

学生、研修医の皆様

筑波大学附属病院総合診療グループは、2019年6月22日(土)と8月10日(土)に後期研修プログラム説明会(つくば家庭医・病院総合医プログラム)を行います。

つくばのプログラムは、
1、質の高い総合診療専門医の育成に自信があります。

2、市中病院の総合診療科だけではなく、総合診療の理論や研究に触れることができる大学病院、在宅診療が主体の診療所、緩和ケア病棟でも学ぶことができ、みなさんの希望に合わせた研修環境を提供できます。

3、家庭医や病院総合医を目指している専攻医はもちろん、家業継承・開業を考えている専攻医、緩和ケア医を目指している専攻医、研究手法・医学教育も勉強したい専攻医など、様々な専攻医が在籍しています。

家庭医や病院総合医に興味があるという方はもちろん、将来の進路を決めかねているという方もぜひ聞きに来て下さい。当日は各研修施設の担当者や専攻医が出席して、皆様からの質問にお答えします。懇親会も準備しておりますので、こちらもご参加下さい。懇親会のみの参加も大歓迎です!

参加ご希望の方は、
筑波大学附属病院 総合診療グループ soshin@md.tsukuba.ac.jp
までご連絡お願いします。
皆様のご参加を心よりお待ちしています。

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新病院1周年となった笠間市立病院の紹介

2019年5月10日テーマ:筑波総合診療グループ, 笠間

笠間市立病院/筑波大学総合診療科の久野です。
今回は、新病院1周年になった笠間市立病院の紹介をしたいと思います。

当院では、4月から上田先生、関先生、木下先生を迎え、総合診療科は7名体制となりました。
3月まで後期研修をしていた福田先生と交替で赴任した上田先生は後期研修を終えたばかりで、今年、家庭医療専門医を受験予定です。

私は4月に産休から復帰し、初めての育児と仕事の両立で奮闘しながらも、病院職員や患者さんから「お帰りなさい」と笑顔で声をかけてもらい、仕事のやりがいを感じています。

新病院となってから、併設されている保健センターと連携して地域の認知症患者さんへ早期に介入するカンファレンスを行うなどの取り組みにも力を入れています。

また、週1回、全職種で診療カンファレンスと病棟回診を行っており、リハビリのセラピストや栄養士、薬剤師などとこまめに話し合いながら診療を行っています。

平成から令和となり、新しい時代を迎える中、入院から在宅まで地域とつながる病院として診療を充実させていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。

↑病棟回診の様子

↑集合写真
後ろ左から 木下先生、関先生、稲葉先生、石塚先生
前 左から 久野、荻野先生、上田先生

 

笠間市立病院/筑波大学総合診療科 久野

 

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【つくば家庭医・病院総合医プログラム説明会】開催のお知らせ

2019年4月26日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 筑波メディカルセンター病院, 水戸, 北茨城, 笠間, 神栖, 未来医療GP

(2019年7月23日更新)
つくば家庭医・病院総合医プログラム での研修をお考えの皆様へ
 
 
お待たせいたしました!
今年度のプログラム説明会の日程が決まりましたので、お知らせいたします。
 
第1回:2019年6月22日(土)
第2回:2019年8月10日(土)
 
各回 PM3時より開催。終了後に懇親会を開催します。
  (開始時間を変更しました(2019年5月4日update))
 
現行のシニアレジデントや指導医も多数参加しますので、
レジデントの生の声を聞いたり、キャリア相談も出来ます。
お気軽にお越し下さい。
 
詳細が決まりました!
レジデントが制作してくれたポスターもこちらに掲載しています。
 
業務で埋まってしまう前に、今のうちにスケジュール帳に記入しておいて下さいね(笑)。
では、皆様にお会いできますのを楽しみにしております。
 
 
       プログラムの詳細は、下記をクリックしてください。↓

クリックで該当のページにジャンプします。

 
 
文責:阪本直人(指導医)

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ウェルカムセミナーのご報告

2019年4月29日テーマ:筑波総合診療グループ

(笑顔で集合写真!)

新後期研修医の先生方を迎え、このたびウェルカムセミナーを開催しました。

幸田千佳先生から:
今年の4月からつくば家庭医・病院総合医プログラムで後期研修を開始した幸田千佳です。先日は私たち新入局者のためにウェルカムセミナーを開催していただきました。

初日の懇親会では、美味しいお食事をいただきながら、新S1クイズとして私たち自身の趣味などについて紹介する機会を作っていただきました。二次会では先生方の少しディープなお話が聞けて楽しかったです。

一番有意義だったのは、2日目のポートフォリオ企画です。これまでにも必須項目や完成されたポートフォリオは見たことがありましたが、経験した事例をプレゼン形式で共有していただいたことで、ポートフォリオは普段の一症例ごとの深い学びがあってこそ生まれるものなのだと実感しました。また、1~2年上の学年の近い先生方が客観的な評価方式で問題を解決しようとされていることを知って刺激を受けました。私も日常業務の波にのまれてしまうのではなく、一度立ち止まって、問題や疑問・感じたことを認識して評価し、解決していく能力を身につけていきたいです。

私は基本領域を総合診療と決めてから、自分の能力への自身の無さを理由に、日本の総診の一大グループであるつくば総診を選ぶことに躊躇していた時期がありました。しかし、実際に入って1か月過ごしてみて、どの先生も後期研修医を気にかけサポートしてくださっていると実感しています。そして、目標としたい先生が大勢いることは幸せなことだと思います。ウェルカムセミナーは、自分もそんな先生方の一員になれるよう頑張っていきたいとより感じた2日間でした。

後期研修医 1年目 幸田千佳

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新専攻医オリエンテーション

2019年4月16日テーマ:筑波総合診療グループ

グループでのレクチャーとディスカッション

2019年4月13日に、東大本郷キャンパスで行われた関東甲信越ブロック新専攻医合同オリエンテーションに参加してきました。オリエンテーションでは、今年から総合診療専門研修プログラムに参加している後期研修医へ向けて、総合診療医の魅力や学会登録の仕方などのお話の後、6つのワークショップが行われました。その内容についてご報告させていただきます。

内科セッションは、総合診療科と内科との違いが一番わかりにくい所でしたが、病気の治療だけしておしまいというのではなく、患者さんのADLやサポートしてくれる家族、ワクチン接種、金銭面やサービス利用などの社会的状況を踏まえた上で、治療方針を決めていく点が、総合診療医の強みだと理解できました。

小児科セッションでは、母子手帳の重要性について、教えていただきました。母子手帳には両親の職業や妊婦健診の内容、出生後の成長など、診療に生かせるたくさんの情報が載っていることを知りました。ワクチンについて助言する際にも、ワクチンの種類や接種時期、回数、生か不活化か、定期か任意かなど、多くの知識が必要であることを再認識できました。

救急セッションでは、総合診療医の視点からみた救急医療として、preventable admissionsというテーマで話し合いをしました。普段からかかりつけ医と話し合いをよくしておくことで、入院するまで悪化せずに防げる疾患が多くあることを知りました。

BPSセッションについては、多面的に患者さんの置かれている状態を分析することで、どの問題に焦点を当てるべきかを分かりやすくできることを学びました。

コミュニケーションセッションは怒っていたりイライラしている患者さんへの対応の仕方やその原因について、実際にシュミレーションを行い、具体的に理解を深めることができました。

最後の振り返りセッションでは、ポートフォリオ症例の集め方やタグ付けの仕方についてアドバイスいただきました。特に症例選択は退院後ではなく、受け持ち中から始めることが重要と知りました。

今回のオリエンテーションに参加させていただき、これから4年間の研修で自分が身につけていくべきことがよく理解できたと同時に、総合診療科を選んでよかったと思えた貴重な時間となりました。ありがとうございました。

後期研修医1年目 髙橋 純

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