筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

第1回 J Hospitalist Network

2015年2月9日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 未来医療GP

第1回J Hospitalist Networkに参加してきました。

70名を超えるHospitalistの先生方が全国各地から集まっていました。
会場内は熱気と活気でいっぱいでした。

今回は、「生活歴ですが、飲酒は焼酎●合/日で・・・・。 じゃあどうしよう?
アルコール介入はじめの一歩」というテーマで、
五十野先生、山本先生、浜野先生、水戸協同病院の小林先生、梶先生、片山先生、
上村先生、大澤のメンバーでワークショップをさせていただきました!

20-30名ほどの初期研修医から指導医の先生方が参加して下さいました。
水戸協同病院の先生方からは、アルコールの害や健康問題、
アルコール依存症と危険飲酒の違いなどについてレクチャーがありました。
その後に、危険飲酒というカテゴリーの人たちが、今後アルコール依存症になるのを
未然に防ぐため節酒を目指す動機づけ面接が出来るようになりましょう、
というお話をさせていただくのが今回の私の役目でした。

飲みたい or お酒減らしたいという2つの対立する気持ちで揺れている(両価性)患者さんに
以下の5つのポイントに気をつけて面接を行い、節酒につなげていこう!というものです。

  1. 飲みたい/やめたい 理由を聞く (患者さんの背景をさぐる)
  2. 患者さんとけんかをしない (相手を否定しない。)
  3. 患者さんからのアルコール問題への「抵抗」を受け入れる(けんか別れはせずに、
    継続的に外来を続ける事を目指す)
  4. 共感・思いやりの言葉をしっかりと表現する (信頼関係を築く)
  5. 患者さん自身の言葉から節酒へ繋げる  (患者さん自身の心の変化をサポートする)

 

入院の方も外来の方も「主訴」のみに対応するのではなく、必要であればアルコールについても
Problem listにあげ、しっかりと対応出来る医師になりたいと思います。

 

(レジデント 大澤さやか)