筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

セッション~プロから学べ!多職種連携~

2014年11月28日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

11/22家庭医療総合診療セミナーで、興味のある分野でセッションを、という事で、
今回、多職種連携をテーマに一席設けさせていただきました。
私が今働いている笠間からリハビリスタッフとケアマネージャーさんを、以前働いていた大和クリニックの人脈から訪問看護師さんと訪問薬剤師さんをスカウトし、スタッフとしてお手伝いしてもらいました。
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まずは、入院中の高齢女性がこれから退院して家で生活するいう設定で、問題点をグループでディスカッションしてもらいました。「家のトイレは使えるの?」「食事は誰が用意するの?」「薬が飲めていないって言っていたけど大丈夫?」あっという間にたくさんの問題点が出ていたようです。そしてその後、「多職種めぐり」と題して各職種が座っている5つのテーブルを、順番に回ってもらいました。皆さん周り終わった時は少しお疲れ気味の様子でしたが、「ケアマ ネージャーって本当にその患者さんのマネージャーの働きをしてるんだね!」「家でもリハビリってできるんだ!」などといった、各職種への理解が深まったようでした。
そして、最後の目玉(?)は模擬退院前カンファレンスです!症例の患者さんについて、病院で行われているカンファレンスを皆で再現しました。ある程度の情報共有はしていましたが、リハーサルなしの本番勝負。開始前、私を含め皆さん顔が緊張していました。しかし始まってみるとさすがプロ!想定していなかった問題点や質問も上がり、本当にカンファレンスをしている気分になりました。家族役をお願いしたT先生、自由な発言で会場の笑いを誘い、いい味出してました。残念ながら最後はタイムオーバー。「先生、 そろそろ時間です。」と声がかかり、終了になりました。スタッフも皆ほっとした表情でした。
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低学年の学生さんも多く、今まで知らなかった職種の働きを知る事が出来た、カンファレンスがリアルで興味深かったなどという意見を頂きました。
キラキラ(ギラギラ?)した学生さんの目に時に圧倒されつつ、積極的な姿がとても印象的でした。私たちスタッフもとても楽しく、得ることの多いセッションだったと思います。
この日の出会いが未来の多職種連携の第一歩になるかもしれませんね。今後もつながり続ける事が出来れば良いな、と思いました。
スタッフの皆さん、お疲れ様でした!そして参加者の皆さん、ありがとうございました!
文責 スタッフ 山本由布