筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

ニッセイ財団の研究助成の成果報告を聞いてきました

2014年11月27日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

第22回ニッセイ財団高齢社会ワークショップの、高齢社会実践的研究助成成果報告を聴いてまいりました。
ニッセイ財団は昭和54年に発足し、現在は、児童少年健全育成助成 、高齢社会助成 、環境問題研究助成を大きな柱としています。高齢社会の助成については平成6年からスタートし、20年の歴史があります。
高齢社会実践的研究助成とは、研究者と実践家が組み合わさった活動についての助成で、その成果を報告するものでした。
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実際に、高齢者福祉施設などが被災した場合、入居者の方だけでなく介護スタッフ等の現場スタッフをどうマネジメントし、どういう問題に対処しなくてはならないのかということを想定したケースメソッドの開発や、
在宅を取り巻くかかりつけ医や専門医、さらには取り巻く多職種の連係が大切なことはわかっているものの、実際にどうしたらうまくできるのか、「連携ノート」を導入して本当にどう変わり、何が問題になるのか、というあたりを検証するような発表を聞くことができました。
机上の空論ではなく、実際にどうするか、トライアルをしてその成果を測り、いかに現実的なものとして落とし込むか、という「研究のその先」について私たち自身もアクションをお超す必要があるはずですし、また科研費のみならず、また民間の助成金についてもしっかりアンテナを張って応募していくべきだと、改めて感じました。
スタッフ 堤 円香