人への接し方研修 TEAM-BRが開催されました!
2014年10月7日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座
筑波大学附属病院では、「次世代の地域医療を担うリーダーの育成」事業に含まれているノンテクニカルスキルの人材育成力養成の一環として、様々な講習を行っています。http://www.hosp.tsukuba.ac.jp/mirai_iryo/
TEAM(Training for Effective & efficient Action in Medical Service)とは、産業訓練として広く普及しているTWI(Training Within Industry)を医療現場に応用したもので、①教えるスキル、②改善するスキル、③人と接するスキルの3つに分けられています。今回10月4日に開催されたのは、BR(Better Relations)ということで、③の人接するスキルに関する講習でした。なお、このTEAM-BRはトヨタの人材育成「KAIZEN」の手法でもあります。
今回のトレーナーは日本産業訓練協会の山口和人さんで、ファシリテーターは筑波大学附属病院総合臨床教育センターの稲葉めぐみさんでした。
午前中はTEAM-BRに関する事例も含めた、人に関する問題の解決方法を学ぶ授業が中心で、人との関係をよくするための基本心得や、職場での問題の扱い方について学びました。印象的であったことでは、「機械と違って人間には取扱説明書がない」、「個人を仕事だけでなく、家庭や健康状態など多面的にとらえる」ということでした。人を全人的にとらえるという姿勢は、総合診療的だなと感じずにはいられませんでした。
午後からは2グループに分かれて、各人から提示された問題に対して具体的に対応を協議しました。出席者は医師、看護師でしたが、各職場毎に様々な問題があり、解決方法についての議論が盛り上がりました。場当たり的な解決方法ではなく、きちんとした方法でできるだけ円満に問題を解決したいものですね。