卒業セミナーを終えて
2016年1月28日テーマ:筑波総合診療グループ
チーフレジデント2年 細井です。
2016年1月23日、24日に卒業セミナーがありました。
2012年から後期研修がスタートして早4年。振り返ってみると本当に早い4年間でした。前半は水戸協同病院などの急性期病院をローテートし、各科の指導医とともに様々な疾患を経験しました。各科の専門医の先生の思考過程を盗みながら、プライマリケア医としてはどのようにアプローチするか、紹介するタイミングなどに焦点を当てて研修しました。忙しかったけれど、内科の基礎体力をつける事ができました。
自分自身のターニングポイントは大和クリニックでの1年間の在宅研修でした。
患者さんとその家族を、訪問看護、訪問介護、訪問入浴、ケアマネージャーさんたちと一緒に支え、小さな工夫が大きな変化を生み出し患者が元気に自宅で過ごしていける。各職種への尊敬の気持ちが強くなり、同時に自分自身の診療を見つめることができました。すっかり在宅医療、地域医療に魅了され、研修後に在宅専門医も取得しました。
そして現在は茨城県の中で医療崩壊が深刻となっている神栖済生会病院で勤務しています。
神栖地域医療教育センターとして運営が開始され、今後指導教官が筑波大学から派遣される予定となっています。教育を充実させることで研修医が集まり、医療崩壊を食い止めることができるよう尽力していきます。
将来的にはこういった地域医療の危機的状況を、総合診療医として、「まちづくり」の視点で支えていきたいと考えています。高齢者施設での医療なんていうのもとっても大事ですから、そこも支えてみたい。プライマリケアの研究もやりたい。
やりたいことが多すぎる!
急性期病院から中小規模病院、診療所研修と幅広い場面で研修したことでどんな場所にいても、患者さんの経験するすべてのフェーズを意識できるようになりました。救急車で入院した患者さんをどうアプローチするのが最短で、急性期以後はどんなふうに支えれば自宅に帰れるかな、などなど。
こういった幅広い研修ができるのは筑波大学総合診療グループの魅力です。
皆さんも、ぜひ一緒に筑波大学総合診療科で研修しましょう!
仲間が多いので活気もありますし、みんなで地域医療を盛り上げていきましょう!
最後に、研修を支えてくれた皆さま、本当にありがとうございました。
(家庭医専門医試験頑張ります!)