筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

土浦市の多職種連携研修会に参加しました

2015年12月24日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 筑波メディカルセンター病院

12月19日(土)に、土浦市在宅医療・介護連携拠点事業である、地域リーダー研修会に講師として参加してきました。
この研修会はその名の通り、土浦市が主催する、在宅医療に関わる地域リーダー養成のための多職種連携の研修会です。
参加者は約40人で、皆さん在宅医療の現場で活躍している多職種の方々でした。
当グループの吉本先生、春田先生が中心となり、「連携を推進するためのグループワーク」をテーマにして準備を進めていました。
そして今年は、私山本と春田先生が勤務している笠間市立病院や、そのご縁から笠間市の地域包括ケアセンター、ケアマネ会から合計12人の多職種講師を招き、グループワークに協力してもらいました。当日は医師、看護師、薬剤師、作業療法士、言語聴覚士、ケアマネージャー、社会福祉士などたくさんの職種がずらり。普段から活気のある笠間のメンバーですが、今回もこのワークショップから学ぼう!という意欲に溢れており、開始前の控室は異様な熱気に包まれていました。
前半のグループワークは、他職種のことを知るという目的で、各班に1人ずつ異なる職種を割り振り、その職種の仕事内容や視点、背景などについて、班でディスカッションをしながらポスターを作成する作業を行いました。そして完成した7つの職種ポスターを皆で見て回りました。
知っているようで知らなかった仕事内容や、普段どのようなことを意識して仕事をしているかなど、新たな発見があったようです。また、実はこんな事困っているんだよね、他の職種の人にここを分かってほしい、などの小さな裏話?をしているグループもありました。
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後半は、まず自分がどの様な連携に関わっているかを再確認してもらい、その後笠間市での連携に関わる3事業の紹介を聞きました。その1つ、ケアマネ会では、テーマごとに集まって話すことが出来るワールドカフェ形式の「ケアカフェ」という企画を考えているようです。まもなく始動との事で、楽しみですね~。
そのような話を聞いたうえで、今後に生かせる連携の工夫をグループごとにさらに考えてもらいました。皆さんそれぞれが困難に感じていることをたくさん抱えており、どうすれば問題解決できるか、議論は盛り上がっておりました。
印象的だったのは、このようなワークショップの場で感じた「もっと連携しよう!」という気持ちも、職場に帰ると日常に埋もれてしまいそうだけれど、まずはこの研修会の話題を出して同じ思いの仲間を増やしていこう、と言う意見でした。なるほど、自分も院内外関わらず、人との対話を大事にしよう、と思いました。
皆さん3時間の長丁場、お疲れ様でした。
異なる市の現状を知ることが出来て、お互いにとても刺激になったようです。
このような機会をいただいた土浦市の皆さま、そして協力してくれた笠間の皆さま、ありがとうございました。

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(スタッフ  山本由布)