利根町国保診療所長による、プライマリ・ケア論
2014年9月5日テーマ:筑波総合診療グループ, 利根町
みなさま、「ハリソン内科学」、ご存知ですよね?
一番初めのページ、読みましたか?
利根町国保診療所では、今週から筑波大生の地域医療実習が始まりました。プライマリ・ケアについて、どのように学生さんに伝えていくか、所長の中澤先生と相談していたところ・・
「昔からある教科書には、とってもいいことが書いてある」と所長。
『医師になること以上に、重大な機会が人に与えられ、責任や義務が課せられることはないだろう。病人の治療にあたる医師には、熟練した技術、科学知識、人間理解が必要である。医師には機転と共感と理解が期待される。なぜなら患者は、症状、徴候、機能障害、損傷した器官、情動障害の単なる寄せ集めではないからである。患者は人間であり、恐怖や希望をもち、苦痛の除去、助力、安心を求めているのだ。』
「ハリソン内科学」 1950年
「私たちプライマリ・ケア医は、専門医よりも、これをそのまま実践できる立場にいるから幸せだ。」と所長。今年はこれで学生さんたちに語っていくようです。
(小曽根早知子)