筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

第4回総合診療塾に参加

2015年10月29日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP

10月26日、オレゴン健康科学大学の大西恵理子先生に、APC(アドバンスケアープラニング)について、総合診療塾をおこなっていただきました。
APCとは意思決定能力低下時に、自身への対応をどうするか、について考え話し合い実行するプロセス全体をさす言葉で、日本ではまだ一般的ではありませんが今後重要になっていくと考えられます。
これまでも終末期について患者様やご家族と話し合い看取る中で「死について真っ向から論じていいのか」「家族に終末期の治療について決断させてよいのか」と考え悩んでいたことに対し、「死を考えることは生を考えること」「家族が「自分が殺した」と思わないように本人の意思を表明しておく」という考えを教えていただき、大変貴重な経験となりました。
参加者は医学類の中でも低学年の学生が多く、私がいかに医療者側の視線に偏ってしまっているかを話し合いの中で気がつかされ、非常に有意義なディスカッションを行うこともできました。
当たり前のことではあるものの、話し合いの中で人生観のちがいが浮き出ており聞いているだけでもとても楽しい時間でした。
一番印象的だったのは講演後の私の質問に対し「本人がすべてを決める必要があるわけではない。誰かに任せる、と意思表明するならそれで一つの意思です」と答えをいただいたことでした。
何かを必ず決めなければいけないわけではない、というのは目から鱗であり今後も肝に命じていこうと思います。
今後も医療を行うにあたって、とても大切なことを学ばせていただいたレクチャーでした。
大西先生は貴重なお時間の中、多くを教えていただき誠にありがとございます。
(レジデント 任 明夏)