筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

総合診療医の未来予想図 partⅡ パンフレット完成!

2017年2月13日テーマ:筑波総合診療グループ, 未来医療GP

パンフレットを手にするGPコーディネーター吉本先生

パンフレットを手にするGPコーディネーター吉本先生

総合診療専門医の役割や研修について,前野哲博先生や吉本先生,「つくば家庭医・病院総合医プログラム」のレジデントの先生方がディスカッションしている様子が,「総合診療医の未来予想図 part Ⅱ」としてパンフレットになりました.

part Ⅰに引き続き,地域医療構想の話や総合診療専門医の話,ノンテクニカルスキルのことなど,写真も豊富で盛りだくさんな内容になっています.

現在,実物は大学のオフィスにありますが,内容については,未来医療GPのホームページにアップされる予定とのことですので,お楽しみに!

片岡 義裕

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宮崎での多職種連携ワークショップ

2017年2月12日テーマ:筑波総合診療グループ

ワークショップで講師を務めた吉本先生

ワークショップで講師を務めた吉本先生

ワークショップ講師の皆様

ワークショップ講師のみなさん

2月11日に、宮崎県で行われた多職種連携のワークショップに吉本先生、山本が講師として参加してきました。

今回は「多職種連携コンピテンシー」について理解を深めるというテーマ。コンピテンシーのレクチャーは軽めにとどめ、用意した「よくありそうな」3つの事例について皆でディスカッションしました。時間になって止めても話し続けるほど、議論は白熱!

こちらも大変刺激となり、勉強になりました。

参加者の皆さま、宮崎大学の皆さま、ありがとうございました。

帰りに空港で食べた鶏肉のせせり焼きがおいしかったです。

文責 山本由布

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レジデント ビデオレビューをしました

2017年2月8日テーマ:筑波総合診療グループ, 大学

ビデオレビューの様子

ビデオレビューの様子

筑波大学総合診療科研修中の福田です。

振り返りで総合診療科外来のビデオレビューをしていただきました。
※ビデオレビューとは、外来を受診した患者さんから同意を得て、診察の様子をビデオに撮影し、主にコミュニケーションにかかわる点について指導医とともに振り返るという学習方法です。

最初は自分の姿をさらけ出すのに恥じらいがありこっそり回避しようかとすら思っていました。ですが、指導医からフィードバックをしていただき、自分の視点からも新たな気づきがあり、ビデオを通してしか学べないこともあると思いました。

フィードバック自体も技法的アドバイスはもちろん、自分に対するねぎらいの言葉や適度な承認、共感をしていただき、さすが総合診療指導医たちと思わせる心地よい時間でした。サボらずやってみて良かったです。診療中の自分の背中は衝撃でした。

大学以外でこのような振り返りの機会はなかなか得ることはできないので研修中にまたチャレンジしてみたいです。

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雑誌『ホスピタリスト』 掲載報告 

2017年2月2日テーマ:筑波総合診療グループ, 水戸

170201_JHN報告抜粋

2016年10月の第4回JHNセミナー、テーマは”Hospital Medicine”では、シンポジウムの企画運営に中心的に関わらせてもらいました。その経験を書いた開催報告が1月発売の雑誌ホスピタリストに掲載されました。

自分の記事の部分だけpdfで共有します。
※PDFの使用について、出版社より許可を得ています。

この後に掲載された参加者の声を読むと、どう受け止められたかがよくわかりました。私にとって良い振り返りの機会になりました。

このセミナーを受けて、日本版ホスピタリストとはどうあるものか、今後も考え、我々で作り上げていかなければなりません。ひとまず、我々の進んでいるホスピタリストの道は素晴らしそうです。

五十野博基

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浜野先生 若手教員奨励賞 受賞報告

2017年1月31日テーマ:筑波総合診療グループ, 大学, 未来医療GP

170130_浜野先生受賞

表彰状を手にする浜野先生

指導医の浜野淳先生が,2015年度の研究業績などをもとに、筑波大学全体の若手教員の中で優れた研究結果を出した教員に授与される若手教員奨励賞を受賞されました。

http://www.tsukuba.ac.jp/update/awards/20170130095529.html

以下に,浜野先生からのコメントを掲載いたします。
浜野先生,おめでとうございます!

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この賞は、対象者が40歳以下ということもあり、今年度がラストチャンスでしたが、皆様のご支援のお陰で頂くことができました。

臨床医学系からの受賞は多くはないこと、そして、総合診療系では初めての受賞となることもあり、後輩達に良いメッセージを伝えられればと思っています。
そして、この受賞は、文部科学省未来医療研究人材養成拠点形成事業「リサーチマインドを持った総合診療医の養成」の事業の成果でもありますが、研究に協力してくださった数多くの総合診療医・家庭医の皆様のご協力があっての結果だと思っています。

この場を借りて、ご協力頂いた皆様に御礼申し上げます。

これからも、臨床現場に反映できる総合診療・家庭医療の研究が日本全国で発展できるように、活動を続けていきたいと思っています。
引き続きのご支援、ご指導のほど、どうぞよろしくお願いします。

—————————–

(報告:指導医 片岡 義裕)

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Dr. 前野による総合診療塾 高学年版 ~本気で臨床推論やってみよう  参加者募集中

2017年1月28日テーマ:筑波総合診療グループ, 大学, 未来医療GP

170128_総合診療塾画像

臨床実習中の学生を対象に、前野 哲博先生による総合診療塾を実施します。
楽しく臨床推論を学びたい方から基本に立ち返って臨床推論を学びたい方、腕試しをしたい方まで、幅広く参加いただけます。

2月15日(水) 18時~筑波大学附属病院 地域医療システム研究棟1階にての開催で、詳細はポスターの通りです。
ご参加お待ちしています。

(文責 スタッフ 高屋敷明由美)

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研究領域の優秀大学教員として表彰されました

2017年1月27日テーマ:筑波総合診療グループ, 大学, 未来医療GP

賞状を手にする吉本先生

賞状を手にする吉本先生

昨年末12月28日に、大学教員業績評価などをもとに行われた平成28年度筑波大学医学医療系の大学教員評価で、研究領域の優秀大学教員に選ばれました。

文部科学省未来医療研究人材養成拠点形成事業「リサーチマインドを持った総合診療医の養成」の事業コーディネーターとして、少しでもリサーチをする後姿を後輩たちに見せられればと思っております。

地域のリーダーとしてノンテクニカルスキルを駆使し、診療、教育、研究をバランスよく保ちながら地域の住民の方々に役に立つ総合診療医を数多く輩出できるよう、今後も活動を行っていきたいと考えております。

ご支援の程、どうぞよろしくお願いいたします。

(吉本尚、地域医療教育学 講師)

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JHospitalist Network Clinical Question投稿のお知らせ

2017年1月21日テーマ:筑波総合診療グループ

2016年度レジデントの孫です。

この度、五十野博基先生監修のもとJHospitalist Network(JHN)のClinical question(CQ)に「神経性食思不振症(AN)とRefeedingの肝障害ー栄養投与をどうすべきかー」を投稿させていただきました。

http://hospi.sakura.ne.jp/wp/wp-content/themes/generalist/img/medical/jhn-cq-tsukuba-170116.pdf

以前に上田先生が作成された、JHN-CQ「Refeeding syndrome」続編になります。

http://hospi.sakura.ne.jp/wp/wp-content/themes/generalist/img/medical/jhn-cq-tsukuba-150205.pdf

前に勤めていた病院やメディカルセンター病院で、Refeeding syndromeのリスクが高い神経性食思不振症の患者に対し、ゆっくり栄養投与を行っても肝障害が増悪し低血糖になり、結果的に悪い転帰をたどってしまった症例が続いたことが、今回このテーマを選んだきっかけとなりました。

なかなか調べにくいテーマでしたが何とか形にすることができ、良かったです。
五十野先生の毎回のメールでのご指導も大変勉強になり、良い刺激をうけました。
今後もClinical questionを解決していこうとする姿勢を持ち続けていきたいと思います。

よければ参照してみてください。
よろしくお願いいたします。

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新しいプログラムポスター完成!

2017年1月19日テーマ:筑波総合診療グループ

C1稲葉です。

つくば家庭医・病院総合医プログラムの新しいポスターが完成しました!

プログラム説明会のポスターのデザインが好評でしたため、デザイン自体はそのままに、阪本先生にご指導頂きつつプログラムのポスターへと内容を変更し、大判印刷しました。

赤地に「めざすなら、本気で。」の字がとても目立ちます。

日本プライマリ・ケア連合学会の冬期セミナーや夏期セミナー、各種学会や勉強会での宣伝に使われます。

布への印刷をしておりますので、シワになりにくく耐久性もバッチリ。

ぜひ皆さまご活用ください!!

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文責:C1 稲葉 崇

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アジア太平洋医学教育学会(APMEC)に参加して

2017年1月18日テーマ:筑波総合診療グループ

学会会場にて

学会会場にて

総合診療科のお世話になっている先生に「海外に行ったことないならば、今後のキャリア形成のためにも、海外の学会へ視察してみてはどうか」というご提案をいただき、シンガポールで行われたアジア太平洋医学教育学会(APMEC)に1月13日(金)、14日(土)に参加してきました。

その際考えたことは、「海外の学会というのはネイティヴスピーカーの集まりで、話し合いの内容も専門的で自分には全く理解できないかもしれない」という不安と、「いつかは研究を行い、海外での発表や留学のキャリア形成の一助にしたい」という希望でした。初期研修医の指導をする現場が多く、医学教育という分野自体も興味があり、最終的には希望が打ち勝ち、参加を決意しました。

セミナーで特に印象に残ったのは、「医療者のWell being」についてのセッションでした。米国やシンガポールでも医療者の50%以上が燃え尽き症候群や抑鬱状態の経験があるということが問題となり、原因としてはmoral distressが多いと考えられているようでした。シンガポール人の発表者は、研修医にアンケートを行ったところ、支えとなったのは精神的に安心感を感じる研修を送れることという返答が多く、そのような教育を目指すことを提案していました。今後自分が指導する際も、教育を受ける側のストレス状況の確認や、精神的な安心感の有無というものを如何に感じてもらうかなどを意識しようと思いました。

また、学会終了後はジャパンナイトという、日本人の医学教育を専攻している医療者間での懇親会にも参加し、日本の医学教育の現状やキャリアを積む方法など、先んじて医学教育を学ばれている先生方の貴重な考え・体験をうかがうことができました。

文責:宮﨑 賢治

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尾林先生が見学に来られました

2017年1月20日テーマ:筑波総合診療グループ

見学に来られた尾林先生

見学に来られた尾林先生

 

彩の国東大宮メディカルセンターの尾林と申します。
日本トップの総合診療科を有する筑波大学関連で、3ヶ月間の見学や研修をさせて頂く機会を頂戴し、最初の2週間は大学を見学させて頂きました。

大学で勤務されている先生方からみたら「この人誰?」的な状態であったと思いますが、お忙しいにも関わらず皆様方にとてもよくして頂きました。症候診断、医学教育、ヘルスリテラシー、多職種連携、データヘルスと、僕が日々みている医療の世界を、全く違う側面からみた世界について垣間見せて頂きました。

研究や診療などの大切な時間であるにも関わらず、僕の頓珍漢な質問にも丁寧に教えて頂き、とても勉強になりました。
これから3月末まで関連病院の先生方には大変お世話になります。

ご迷惑をおかけしないよう更に精進して参りたいと存じます。
この度は貴重な機会を頂き誠にありがとうございました。
今後共よろしくお願い申し上げます。

彩の国東大宮メディカルセンター
内科 尾林秀幸 拝

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日の出写真コンテスト 結果発表!

2017年1月5日テーマ:筑波総合診療グループ

明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い申し上げます。

今回は、昨年末に総診グループ内で募集しました、初日の出写真コンテストの結果を発表いたします。

ご応募いただいた中から、栄えある優秀賞に選ばれたのは、山本由布先生からいただきました、笠間市の愛宕山からの初日の出写真でした!

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「日が上る直前から、山の端が赤くなっていく様子がとてもきれいでした」とのことです。
美しい初日の出を見ると、気持ちを新たに1年をスタートできそうですね。
山本先生、おめでとうございます!

そして、今年1年も様々な出来事をこのブログに載せていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

指導医 片岡 義裕

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秘書さんへのクリスマスプレゼント

2016年12月23日テーマ:筑波総合診療グループ, 大学

先日、大学にて、普段お世話になっている秘書さんの方々に、総合診療科の医師一同からクリスマスプレゼントが贈られました。

秘書さん方へのクリスマスプレゼント

秘書さん方へのクリスマスプレゼント

高屋敷先生が代表して選んでくださった、緑と赤のクリスマスカラーで彩られた、和三盆でできたお菓子でした。(おいしそうですね!)

2016年もあと1週間となりました。
1年間様々な出来事があったかと思います。このブログでも、さまざまな記事をお届けさせていただきました。
来年も、皆様にとって幸せな1年になることをお祈りいたします。

指導医(ブログ担当) 片岡 義裕

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第3回総合診療・家庭医療セミナーinつくば 実施報告その3

2016年12月22日テーマ:筑波総合診療グループ

11月12日に筑波大学で行われました「第3回総合診療・家庭医療セミナーinつくば」の各セッションの様子について、担当したスタッフの方からご紹介いただきました。

「医療から在宅へ 始めよう多種職連携」

北茨城市の医療機関に勤務する多職種でセッションを行いました。家庭医療センターの高橋聡子先生、北茨城市民病院の海老原、同院退院支援看護師、理学療法士、ソーシャルワーカー、近医専属のケアマネージャー、訪問看護ステーションの訪問看護師がセッションに参加しました。85歳男性の脳梗塞患者が、リハビリを終えて自宅退院を控えているというセッティングについて、グループごとにディスカッションしてもらい、その後講師でデモンストレーションを行いました。
参加した研修医や学生たちからは、「実際に病気が治ってもADLが低下した患者が自宅に退院して生活するためには、これだけ多くの手続きが必要で多職種の連携、協働が必要だということを学んだ」という声が聞かれました。 私(海老原)も数回の打ち合わせを通して、多職種連携の重要性について改めて理解を深める良い機会になったと思います。

(レジデント 海老原 稔)

ディスカッションの様子

ディスカッションの様子

「総合診療医のキャリアについて語ろう」

「総合診療医ってどんな働き方をしているのだろう?将来どうなるの?」という不安を持っている学生や研修医に向けて、実際に働いている総合診療医と話す機会を設けて不安を吹き飛ばしてもらうため、片岡先生と一緒にセッション内容を考えました。当日は低学年の方々も多く総勢約15名の学生さんが参加してくれました。
最初は私の総合診療医としての働き方について症例を通じて紹介し、その後少人数のグループに別れて講師の先生方と話し合う時間をたっぷり設けました。セッション終了後には、学生さんから「総合診療のすばらしさ、面白さ、どういう気持ちで総合診療医として働くべきなのかなどを聞くことができました。」、「女性のワークライフバランスについて現実的な話が聞けました!」など嬉しい意見を頂けました。また、講師の先生方からも、目のキラキラした学生さんたちによりモチベーションがさらに高まった、などの意見が出ておりました。講師を務めてくださった先生方、ご協力ありがとうございました!

(指導医 細井崇弘)

学生からの質問に講師の先生方が答えています

学生からの質問に講師の先生方が答えています

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第3回埼玉協同病院緩和ケア研修会

2016年12月19日テーマ:筑波総合診療グループ

 

研修会に参加された皆様

研修会に参加された皆様

TMC(筑波メディカルセンター)+ODC(小田内科クリニック)+SKB(埼玉協同病院)の有田圭介でございます。

少し前の話なのですでにお聞き及びの方もおられるかもしれませんが、去る11月19日(土)20日(日)に第3回埼玉協同病院緩和ケア研修会(PEACE)が開催されましたので簡単に報告申し上げます。

参加者は医師12名、看護師3名、薬剤師3名の合計18名で、多くは埼玉協同病院および近隣の病院・薬局からの参加でしたが、長野市からご参加いただいた方も2名おられました。また若手研修医が多数参加していたこともありグループディスカッション・ロールプレイ等たいへん活気が感じられました。

第1回、第2回に引き続き今回も有田が企画責任者を務めさせていただきました。今回は講師として19日に木村洋輔先生と大塚貴博先生、20日に長岡広香先生にご協力を賜りました。
(山田歩美先生も少しお顔を出してくださり、各講師の先生も含めてファシリテーターも終始和やかな雰囲気でした。)

講師の先生方

講師の先生方

2015年にPEACEより「緩和ケア研修会新開催指針」が発表され、今回はそれに基づいて行う初めての埼玉協同病院緩和研修会でしたが、各講師の先生方のご協力のおかげで概ね順調に運営できました。

ポストアンケートの設問でも概ね90%以上の正答率と参加者の皆さんによくご理解が得られたと感じました。

大塚先生の担当された「がん疼痛の評価と治療」はわかりやすく、明日からすぐに用いることができるとの評価を多くの参加者より賜りました。
木村先生ご担当の「オピオイドを開始するとき」と長岡先生ご担当の「コミュニケーション」はロールプレイを通じて患者とのコミュニケーションの大切さを感じたとの感想が多く寄せられました。

準備段階でご協力いただきました大学の浜野先生も含めましてこの場を借りて感謝申し上げます。
次回企画については全く未定ですが、今後も埼玉協同病院をお引き立ての程をお願い申し上げます。

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J Hospitalist Network のClinical Questionに投稿しました

2016年12月16日テーマ:筑波総合診療グループ

皆さま利根町国保診療所でTNSAP( トネサップ)をして8kg体重が減った宮﨑です。

この度、五十野先生・小曽根先生監修のもとJ Hospitalist NetworkのClinical question(以下CQ)に「救急で困るTGA(一過性全健忘)」を投稿させていただきました。

タイトルの「一過性全健忘(TGA)」ですが、今回初めて経験しました。経験した際は指導医の先生方が診断基準を満たすことを確認し、診療方針も立て終えるまで2〜3分の出来事でした。ちなみに自分はあまりのスピードに呆気にとられていただけでした。

今回CQを作成するにあたり、誘因・症状の持続時間・随伴症状の頻度など文献を調べることを通して、診断基準以上の「TGAらしさ」が把握でき、臨床の深みを得られたことが印象的でした。

執筆にあたり、作成した資料に対して迅速なお返事とご指導をして頂いた五十野先生、毎週熱心に根気強くご指導いただいた小曽根先生 ありがとうございました。

文責 筑波大学総合診療グループ 2年目後期研修医 宮﨑 賢治

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大学で、MKSAP勉強会を始めました

2016年12月13日テーマ:筑波総合診療グループ, 大学

みんなで問題を解いています

みんなで問題を解いています

この12月から、生涯学習の一環として、アメリカ内科学会から発行されているMKSAP(Medical Knowledge Self-Assessment Program)という本を使って、1日1問ずつ問題を解くという試みを始めました。

朝にMKSAPで勉強するので、「朝AP(アサップ)」というタイトルにしました。

毎回担当者を決めて、あらかじめ問題と解説の日本語訳をしてもらいます。その場で担当者が問題を読み、みんなで1分くらい考えたあと、担当者が解説を日本語で説明します。

まだ始まったばかりですが、内科領域の問題がまんべんなくちりばめられており、短い時間で知識の復習やちょっとした新たな気づきを得られる機会になっているようです。

朝の忙しい時間帯に行っているので、細く長く続けられるようにしていきたいと思います。

指導医 片岡 義裕

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ポタリング部発足

2016年11月29日テーマ:筑波総合診療グループ

ポタリング部だよ!全員集合

ポタリング部だよ!全員集合

皆さまお久しぶりです。腹筋を6つに割ることを目標に食事制限・運動をしている、レジデントの宮﨑です。この度ポタリング部が発足しましたので、ご紹介いたします。

11月23日(水)に第1回ポタリング(ゆっくりしたサイクリング)が筑波でひっそりと開催されました。
今回は初めての試みとして、ポタリング部員の5人が参加しました。車種はミニベロ(小径車)〜ロードバイクでした。

速度としては18-23km/hrで有酸素運動ですが、途中休憩ありです。
距離は片道 18km程度で2時間半、コースは大学出発で、りんりんロードを北上して筑波山方面を向かいました。紅葉が非常に綺麗で、もうすぐ全て枯れてしまう所に諸行無常を感じました。

1月あるいは2月頃に部員の予定が合えば第2回開催予定です。その際は皆さまにお知らせします。
総合診療グループ、グループ関係者、グループに入りたいという皆さま、時間が合えばぜひ私たちと一緒に自然溢れる茨城の地を自転車で回りませんか?

ポタリング部部長(仮) 宮﨑 賢治

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茨城県 総合的診療を学ぶ特訓ゼミ

2016年11月27日テーマ:筑波総合診療グループ, 水戸

ケースプレゼンの様子

ケースプレゼンの様子

11/12—13に茨城県 総合的診療を学ぶ特訓ゼミが大洗で開催されました。なぜか「第3回総合診療・家庭医療セミナーinつくば」と、「大洗あんこう祭り」に日程が被りました。

開催趣旨は、「茨城県地域医療支援センター特別講師(JCHO本部顧問)である、徳田安春先生の総合監修により、「臨床推論8番勝負」と題して”実践志向”であり、かつ”グローバルな視点”から、”徹底した臨床推論能力の習得”をテーマとする講義・グループ討議・ケースカンファレンスを行います。」です。

医学生・研修医40名に対して、私は3番目に登壇し、ケースプレゼンを50分で行いました。振り返れば、1人で1つの症例を聴衆にプレゼンするのは、2012年夏の鹿島GIM以来でした。

内容は、PC学会の夏期セミナーで毎年行っているつくば式診断学と同様で、病例や所見の情報を小出しにしつつ、鑑別診断を挙げ、さらに挙げ、それを絞りこんでもらいました。特に鑑別を網羅的にあげることが難しいと夏期の経験から考え、最後ではなく、途中にコリンズのVINDICATE鑑別診断法でレクチャーを挟んでみました。※それでも難しかったようです。

最終診断にはサプライズがあり、皆さんに楽しんでもらえたと思います。

私の今回の収穫は、スクリーンが聴衆から遠いことを事前の確認で知っていたので、キースライドを小出しの配布資料で補完できたことです。会場によって、広くてスクリーンが小さい、プロジェクターの出力不足で暗い、聴衆と同じ高さで下の方が見えない、背中を向けて座る聴衆がいる、サブスクリーンの有無などが違います。事前に会場の様子を知っておくと、スライドの微調整や配布での対策が可能です。最近ようやくそこに気が配れるようになりました。45.0分で終わらせるつもりが、事前の時間配分を間違えて50.0分きっかりになったのは、次への課題です。

グループ内でもプレゼンの勉強会が予定されているとか。プレゼンも勉強で知識を仕入れ、実践し、振り返ることが大事ですね。

水戸協同病院 総合診療科 五十野博基

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学校では教えてくれない!?医療にまつわるおカネの話

2016年11月24日テーマ:筑波総合診療グループ, 未来医療GP

11月12日 第3回 総合診療 ★ 家庭医療全国公開セミナーin Tsukubaのセッションとして行われた「学校では教えてくれない!?医療にまつわるおカネの話」について、ご報告いたします。

このセッションは、「授業で習う機会の少ない医療費について知りたい!」という学生の思いを発端に、つくば総診の医療費初心者(!?)のメンバーとベテラン医療事務の芦野さん(さいたま総合診療医・家庭医センター)とでゼロから作っていきました。「無駄遣いをしない医療者になろう!」という目標のもと、寸劇やクイズ、医療費の計算のワークなどの参加型の構成で、医学部1年生~6年生まで計11名が参加しました。

導入として行った寸劇では、研修医が救急外来で、便秘による腹痛の患者さんに、問診・身体診察もままならぬまま、エコー・採血などの検査を行い、たくさんお金を払わせてしまったというシナリオで、医療費について考えることの大切さを実感してもらいました。筑波大学医学類3年の三石さんからは、「自分が医師になった時には、きちんとした問診・診察を行い、必要な説明と検査を行うことで患者との関係も、医療費もベストを目指していきたいと感じました」と感想をいただきました。

 

腹痛患者さんの診療の寸劇

腹痛患者さんの診療の寸劇

「医療費のいろは」と題したレクチャーでは、保険証の種類によって患者さんの窓口負担金に違いがあること、診療報酬制度の仕組みなど、診療現場ではなかなか見えないお金の動きについてお伝えしました。

クイズでは、お金の話題にちなんで「一葉チーム」「諭吉チーム」「英世チーム」「式部チーム」の4つのチーム対抗で行いました。検査のクイズでは、血液検査・画像検査などを点数の高いものを考えてもらいました。クイズの最後には応用編として、「田舎vs都会」で医療費の比較をしてもらいました。「保険対象」ならば、その他の環境やサービスが違っても、同じ診療なら値段は変わらないことを学んでもらいました。

 

レクチャーの様子

レクチャーの様子

総まとめとして、カルテから医療費を計算するというワークを行いました。医療費の計算はとても複雑ですが、ここまでで得た知識を総動員し、力を合わせて取り組んでいました。栄えあるピタリ賞を勝ち取ったのは、クイズも全問正解だった一葉チームでした!

 

医療費の計算をする参加者の皆さん

医療費の計算をする参加者の皆さん

参加の皆さんからは、「点数の仕組みが分かり、こんなに色々なところでお金がかかっているのだと驚いた」「医療費の計算って大変。事務の人はこれを1人1人にやっているのか!」などの感想があり、低学年から高学年まで好評でした。今回のセッションを通して、患者さんの視点や医学知識だけでなく、「医療費」のことも意識する医療者に将来なってもらえればと願っています。

(レジデント 久野遥加)

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