筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

つくセミ2018始動!

2018年7月6日テーマ:筑波総合診療グループ

先日、つくセミ2018のキックオフミーティングが行われました。

つくセミとは、家庭医療★総合診療全国公開セミナー in Tsukubaの愛称で、専門を問わない学生、研修医などを対象とした筑波大学総合診療グループと筑波大学生スタッフによる手作りのセミナーです。

今年は11月17日(土)の午後に筑波大学で開催されます。
5周年という節目でもあるため全体の構成を見直し、誰でも気軽に参加できる新たなつくセミとなる予定です!毎年、参加者の方も講師共に楽しめるように、一生懸命考え総力戦で臨んでいます。

今年は8人の学生スタッフさんが企画から協力してくれることになり、初日から熱の入った話合いになりました。セッションテーマ選びには毎年苦戦していますね~。

また詳細が決まりましたら随時発信していく予定です。
興味がある方は、是非秋のつくばに遊びに来てください。


(文責 山本由布)

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レジデント研究支援活動!

2018年6月30日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学

(研究支援チームとレジデントのみなさん)

後期研修医は、研究のポートフォリオを作成することが必要ですが、すべての研修医が一から研究を行うのは難しく、当グループでも研究支援体制が課題になっていました。

そこで昨年発足したのが、レジデント研究支援チーム(指導医3名+後藤)です。
主に指導側が研究計画や倫理申請を行い、レジデント(昨年度は5名)にはアンケート用紙の作成や配布、データ入力など研究に周辺参加してもらいました。そして、データ解析後はそれぞれ担任を決め、学会発表に向けた抄録やスライドの作成を指導してきました。

最初のミーティングでは何がなんだか??という表情のレジデントでしたが、先日の学会(日本プライマリ・ケア連合学会学術大会@津)では堂々と発表してくれました!

学会発表後レジデントからは、
“皆さんと共同で作業・ディスカッションしながら進められたことはとても心強かったです。”
“担任を決めて相談相手が明確だったため、精神面で助けられた面もありました。また、抄録の作成登録や発表のスライド作りなど要所要所で複数の先生方からも意見をもらうことで、安心感もありました。”
“今後はResearch Questionを出す段階から研究に携わっていきたい、と思っています。”
“勉強不足、確認不足で答えられなかった質問があったのはやや心残りですが、3年ぶりに学会で発表できてうれしく、達成感を味わえました。”
という感想をいただきました。

指導側としてまだまだ課題はありますが、発表を終えたレジデントの表情をみて、大きな感動とちょっとした達成感がありました。
今年度のレジデント研究支援はすでに動き出しています。これからも指導医、レジデントと楽しみながら研究支援を行っていきたいと思います!

最後に、今回調査にご協力いただきました関連施設の皆様に深くお礼申し上げます。

後藤亮平

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第1回プログラム説明会/懇親会のご報告と次回のお知らせ

2018年6月10日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学

(プログラム説明会の様子)

(終わったあとは懇親会です!!)

 

以前告知していた通り、5月26日に当総合診療グループの後期研修プログラム第1回説明会と懇親会を開催しました。
地域に対する総合診療科の役割やつくばの充実プログラムについて前野教授のお話が1時間、その後には現後期レジデント4名が、それぞれの立場から、つくばに来た理由や実際のプログラムの感想について、100%本音で語ってくれました。
その後の懇親会では、参加していただいた研修医の先生方、医学生さんのモチベーションの高さに驚きつつ、「めざすなら本気で」と自らも初心を思い返す良い機会になりました。

今回参加できなかった医学生さん、研修医の先生方、もしくは卒後3年目以上の先生方はどなたでも、当総合診療グループのプログラムに興味がございましたら、第2回、第3回の説明会/懇親会にぜひお越しください。ゆくゆくは緩和ケア医を目指したいという先生には、緩和ケア重点コースもございます。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
参加希望のお申し込みは、soshin@md.tsukuba.ac.jp までお願いいたします。

◎第2回医局説明会
6月23日(土) 15時30分~18時 医局説明会@筑波大学イノベーション棟105
18時30分~ 懇親会@筑波大学周辺

◎第3回医局説明会
8月11日(土)   15時30分~18時 医局説明会@筑波大学内
18時30分~ 懇親会@筑波大学周辺

筑波大学総合診療グループ  東端 孝博

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第4回「つくば式ポートフォリオを100倍楽しむ会」を開催しました!

2018年6月3日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

(「つぼたの」集合写真。お庭の綺麗な会場でした。)

「つくば式ポートフォリオを100倍楽しむ会(通称:つぽたの)」に初めて参加しましたのでご報告します。
この会は、総合診療医の成長にとって必要不可欠なポートフォリオ学習に関する”レジデントのレジデントによるレジデントのための自主的な学習会”です。

「そもそもポートフォリオとは」から始まり、「何のためにやるのか」更には「どんなことを書けばよいのか」まで、現役レジデントのリアルな悩みを楽しく学びながら解消できる理想的な学習機会でした。

個人的には「ポートフォリオという単語は聞いたことがあるけど、実際にはよく分からない」という状態での参加でしたが、学習会が終わるまでに目からウロコが何枚もこぼれ落ちるほどの気付きが得られました。
特に、先輩レジデント達のポートフォリオを共有しながら皆で振り返る時間は、深い学び合いの機会であり、日々の臨床から得られた知識や体験を知恵として結晶化させる重要なプロセスであると感じました。

会場にも毎回工夫が凝らされ、4回目となる今回はつくば市にある国登録有形文化財”るーらるはうす”の蔵を貸し切って行われました。
非日常感のある素敵な文化財に囲まれながらの学習会は記憶に一層強く残ります。
次回の開催が今から待ち遠しいです。

筑波大学総合診療グループ/水戸協同病院 後期研修医1年目 田中伸哉

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小曽根先生の研究が、米国家庭医療の雑誌に取り上げられました!

2018年5月16日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学

総診グループの小曽根先生が行われた、血圧測定方法に関する研究が、
American Family Physician(AFP)のTop 20 Research studiesに選ばれました!
診療所や在宅医療の現場では、特に冬場など衣類を着たまま血圧測定をすることは珍しくありませんが、腕に何もつけていない状態と比べて、衣類をつけた状態での血圧の測定値はどれくらい違うのか、というのが研究のテーマです。

この研究は、以前Essential Evidence Plusにも取り上げられており(そのときの記事はこちら)、今回の報告もふまえて、有用なエビデンスとして、まさに世界で使われている証です!

小曽根先生を見習って、これからも世界のプライマリケアの現場の診療に役立つエビデンスを発信していきたい!と感じました。

片岡 義裕

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多職種連携についての雑誌記事を執筆しました

2018年5月17日テーマ:北茨城

少し前になりますが、羊土社のGノート「何から始める!?地域ヘルスプロモーション」が発売されました。

執筆にご協力いただいた横谷先生(左)、吉本先生(右)とともに

今回私は「多職種連携」という項目を執筆させていただきました。
執筆経験豊富な横谷先生、吉本先生にご指導いただき、完成できました。ありがとうございます。

北茨城でジワジワと始まってきた活動と絡めて書かせていただきましたが、執筆を通して多職種連携のコンピテンシーを学び直すことができ、自分が多職種と関わる時に大切にしていることや、上手く行かなかった事など振り返ることができました。

今回書かせていただいた内容をきっかけに、この1年多職種の研修会にも取り組んでいく予定です。
診療所に出て、これから多職種と関わる方には初めの一歩として読むのにちょうどよいかもしれません。

よければ手にとってご一読ください。

筑波大学総合診療グループ/北茨城市民病院附属家庭医療センター 高橋聡子

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ビンジ飲酒の研究が朝日新聞一面に掲載されました

2018年5月14日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学

(朝日新聞に掲載されました!)

(アルコール研究メンバー 吉本尚(左)、斉藤剛先生(右))

先日4月2日の夕刊一面に、ビンジ飲酒に関する研究内容とコメントが
掲載されました。

「ビンジ飲酒」危険です
短時間の大量摂取 けが経験25倍

4月は新入生歓迎会や新人歓迎会などの機会が多い時期。
その時期に合わせて、我々の研究が取り上げられました。

アルコールの過剰摂取のうち、ビンジ飲酒は
その社会的インパクトから世界的に研究が進んでいる領域ですが、
日本ではまだあまり知られていない概念です。
「2時間程度」という比較的短時間の大量飲酒というと、日本では
飲み放題システムがぱっと頭に思いつく方も多いかと思いますが、
研究チームとしては、ぜひ飲み放題の在り方に関する議論が
盛り上がってほしいと思っております。

記事内には、新しく4月1日からできた寄附講座「地域総合診療医学」の
表記も入り、いいお目見えの機会ともなりました。
もしよろしければ、記事をお読みいただければうれしいです。

地域総合診療医学 吉本尚

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つくば家庭医・病院総合医プログラム説明会のお知らせ

2018年5月11日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学

今年も当総合診療グループの後期研修プログラム説明会を開催いたします。
家庭医や病院総合医に興味があるという方はどなたでも、将来の進路を決めかねているという方もぜひ聞きに来てください。
当日はプログラムの内容だけでなく、新専門医制度の話や後期研修医が本音を語る企画も予定しております。

懇親会もありますので、こちらもご参加ください。懇親会のみの参加も歓迎します!

◎第1回プログラム説明会
5月26日(土) 15時30分~18時 医局説明会@筑波大学医学系学系棟
18時30分~ 懇親会@筑波大学周辺

◎第2回プログラム説明会
6月23日(土) 15時30分~18時 医局説明会@筑波大学医学系学系棟
18時30分~ 懇親会@筑波大学周辺

当日は、カジュアルな服装でご参加ください。
参加希望の方は、希望の日程をご記入の上、総合診療科 soshin@md.tsukuba.ac.jp までご連絡お願いします。
皆様のご参加をお待ちしています!

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ウェルカムセミナー開催です!

2018年5月9日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学

(後期研修医1年目のみなさん、よろしくお願いします!)

(新しいスタッフの先生方もよろしくお願いします!)

(つくば総診全員集合!)

4/21(土)22(日)の2日間、総合診療科ウェルカムセミナーが開催されました!とても楽しかったです!!
まさに至れり尽くせりの内容でした。まずは筑波総合診療グループの目指す医師像や研修の進み方のオリエンテーションに始まり、自己紹介とやや込み入った(!?)クイズ大会、熱い話が繰り広げられた二次会が行われ、2日目はポートフォリオや予防医学を体験するセミナー、病院・診療所紹介と続き、診療グループの運営を垣間見て、あっという間に1泊2日は終わってしまいました。
終わったあとの率直な感想は、
・諸先輩方の只者ではない雰囲気に圧倒された。
・諸先輩方の視点の多様さや深さ、それを自在に扱う力に圧倒された。
・けれども、これだけトレーニングを積む機会があったら当然だろうとも思った。
・後期研修の全体像をおおまかに把握することができ、先々への不安が減った。
といったところでしょうか。(良い意味で)とんでもない組織に入ってしまいました。

御多忙の中参加をして下さった皆様、準備をして下さった皆様、差し入れをして下さった皆様、本当にありがとうございました。後期研修医1年目一同、先生方の胸を借りながら一歩一歩前進して参りたいと思いますので、今後とも御指導のほどお願い申し上げます。

後期研修医1年目 伊藤有理

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【公開文書】調査「インターネット調査を用いた住民のヘルスリテラシーに関する研究」について

2017年9月13日テーマ:地域医療教育学講座

筑波大学地域医療教育学では、過去に行われた既存のデータを用いて標題の調査研究を実施します

本研究に関する問い合わせにつきましては、文末に記載されております連絡先へご連絡ください。

 

【公開文書】調査「インターネット調査を用いた住民のヘルスリテラシーに関する研究」について

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地域医療センターかさまでの研修が始まりました

2018年5月4日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 笠間, 地域包括ケア

(地域医療センターかさま)

4月より笠間で研修している後期研修医3年目の竹内です。
研修のメインフィールドである市立病院は,ちょうど今年4月に「地域医療センターかさま」として移転オープンしたばかりです。
地域医療センターかさまは医療・保健・福祉の3分野が集まった複合施設で,市立病院と同じ建物の中に保健センターと地域包括支援センターが併設されています。
地域の多機能型病院として,多職種による予防・治療・介護の切れ目のない連携を目指しています。よろしければ,過去に当ブログで連載された「笠間市での地域包括会議の取り組み」もぜひご覧ください。
まだまだ慣れないことが多く,皆様に支えて頂きながら外来や病棟,在宅の診療を何とかこなしている毎日ですが,自分もこのセッティングを活かした笠間ならではの経験を積めたらなと思います。
最寄りのJR友部駅から徒歩圏内で,(当たり前ですが)ピカピカの新しい病院ですので,皆さんもぜひ一度お越しください!

後期研修医3年目 竹内 優都

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はじめてのレジデントデイ

2018年4月25日テーマ:筑波総合診療グループ

(レジデントデイの様子)

はじめまして、後期研修医1年目の海老澤由香と申します。
現在筑波メディカルセンター病院で勤務しております。

4月13日、初めてのレジデントデイでした。
レジデントデイは、2か月に1回、普段他の施設で研修している同期が集まり、研修の振り返りを行うものです。実際に参加してみると、直接同期の話を聞き、またお互いに悩みを相談しあえることができてとてもよかったと思います。

今年度から研修を開始した後期研修医は全員、出身大学は違えど同じ筑波大学で初期研修を行って参りました。2年間同じ職場で働いていても、まだまだお互いのことは知らないことがたくさんあったことに気づきました。いつでも相談できる仲間がいてくれることはとても心強いと思っております。
これからも仲間と協力し合いながら頑張りたいと思っております。

未熟者ではございますが、頑張っていきたいと思います。ご指導の程どうぞよろしくお願いいたします。

海老澤 由香

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地域総合診療医学 記念講演会

2018年4月23日テーマ:筑波総合診療グループ

大子町で寄附講座のキックオフイベントが開かれました

 

(講演会の様子)

今年度から始まった寄附講座「地域総合診療医学」に関連して、寄付講座に出資していただいている大子町にて、4月8日に記念講演会が行われました。
本学からは、前野教授と私の2名が参加し、前野先生からは「県北の地域医療のあり方について」というお話があり、私からはアドバンス・ケア・プランニング(ACP)について地域の住民の皆さんにお話をさせていただきました。

 

(前野教授)

当日は約200名の住民の方々にお集まりいただき、皆さんとても熱心に聴講しておられました。質疑では、総合診療の診療範囲やACPに関して具体的な事例も交えて活発にご質問いただきました。

(片岡医師)

これから、大子町の医療機関で週1回私が勤務するほか、健康教室も行う予定です。町の健康を支える手助けとなれるよう、頑張りたいと思います。

片岡 義裕

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大学総診歓迎会

2018年4月15日テーマ:筑波総合診療グループ

(大学総診歓迎会の様子。お弁当が美味しそうです。)

 

大学総合診療科で新入職員の歓迎会が行われました

4月はじめは桜もあっという間に散ってしまうほどの陽気でした。
いろいろな施設で新入職員の方を迎えているかと思いますが、大学総合診療科でも新しいレジデントやスタッフの先生方を迎え、恒例の歓迎昼食会が4月6日(金)に開かれました。

自己紹介では個性豊かなエピソードが飛び出し、とても盛り上がりました。中には自己紹介のスライドを用意してくれた先生もおり、とても楽しい会でした。
これから新しい仲間とともに、頑張っていきたいと気持ちを新たにできた一日でした。

スタッフ 片岡 義裕

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大学院2018年度スタート!

2018年4月13日テーマ:筑波総合診療グループ

新年度がスタートし、大学院でも2018年度初回のリサーチセミナーが行われました。

リサーチセミナーとは、地域医療教育学の大学院生がそれぞれの研究テーマについて
発表し、他の大学院生や指導医の皆様とディスカッションをするセミナーで、2週に1回程度行っています。今回は初回ということでオリエンテーションが行われ、大学院での4年間のスケジュールや学ぶべきことなどを教えていただきました。

私も昨年度で後期研修を修了し、今年度から大学院に入学させていただきました。中山元先生、太田龍一先生も大学院に入学され、大学院1年生は3名でスタートとなりました。研究という新たなフィールドを学ぶことにワクワク半分、不安半分といったところですが、皆様に御指導いただきながら頑張っていきたいと思います!

文責:稲葉 崇

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高校生1日実習@北茨城家庭医療センター

2018年4月12日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 北茨城, 地域包括ケア

北茨城市民病院附属家庭医療センターにて高校生の1日実習を受け入れました!!

4月から家庭医療センターにて勤務をしている大澤です。
4月から、北茨城市民病院には、C2レジデントの宮崎先生や、五十野桃子先生も五十野博基先生もご勤務されるようになり、北茨城がどんどんパワーアップしてきています!!
ぜひ、みなさん北茨城へお越しください^^

さて、今回は2018年3月28日から4月5日までの計5日間に8名の水戸葵陵高校の医歯薬コースの高校生の方が、家庭医療センターにて実習をにきてくれたことを報告します!みなさん、医療系に将来進みたいと考えている高校生のみなさんです。
看護師や医師になりたい高校生やまだ職種は決まらないけど、人に役立つ仕事として医療系を目指したい、など様々な思いを持って見学に来てくれました。
将来有望です。

家庭医療センターで医師の仕事だけに限らず、看護師さんや事務さんの仕事内容も見ていただきました。外来見学や、予診のお手伝い、訪問診療などにも同行してもらいました。また、筑波大学の医学部の学生さんも実習にきて高校生の方といろいろとお話をしていたので、高校生のみなさんにとってより近い将来の姿が見れたことは刺激的であったのではないかと思います。新しい経験や視点を得ていただけたのではないかと思います。

高校から大学や専門学校等に進学され、様々な医療分野のことを学んだ後に、茨城県内で活躍してくれることを期待しています〜!!

文責:大澤

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感謝の会 その2

2018年3月31日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学

(その1はこちら

大学総診で感謝の会が行われました

3月19日(月)のお昼に、来年度からつくばセントラル病院に異動される山本由布先生へ、感謝の気持ちを伝える会を行いました。
山本先生は、実際には4月からも大学での勤務日があるのですが、所属としてはいったん大学を離れられるということで、今回の会が開催されました。
会の中で感謝状と記念品が手渡され、ご本人や前野先生、吉本先生からのご挨拶がありました。
私はまだ山本先生とご一緒に仕事させていただくようになって2年ですが、後期研修でつくばにいらした2010年から、さまざまな現場で活躍されてきたことが、いろいろな先生のお話から伝わってきました。これからもますます活躍の場を広げられることと思います!
天気もよく、春らしいお弁当もおいしく、とても和やかな会となりました。

片岡 義裕

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感謝の会 その1

2018年3月31日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学

(感謝の会の様子)

 

先日、大学内で「感謝の会」が行われました。
これは、今年度でご退職される方へ感謝する会、また一定期間大学に勤務され学生や研修等の教育・研究に尽力されてきた方々への労いの会です。

秘書さんたちがセッティングしてくださった素晴らしい空間で、おいしいお弁当をいただきました。
あっという間の時間でしたが、みんなでこれまでを振り返り、懐かしい話や写真をみて盛り上がりました。

感謝状やプレゼントの贈呈では、送る側・送られる側ともに感極まってしまうこともあり、これまでご尽力いただいたことへの深い感謝とご退職される寂しさでいっぱいでした。

この時期は別れ、そして新たな出会いの時期でもあります。
これまで関わってくださった方々への恩を忘れず、新たなステージへ進んでいきたい。
そう思える素敵な会でした!

後藤亮平

その2もあります)

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『ヘルスリテラシー向上のための患者教育』のレクチャーに参加して

2018年3月8日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア

今日のモーニングレクチャー(学生とレジデント向けに行われる朝の勉強会)では
阪本先生より『ヘルスリテラシー(※)』について勉強しました!

今回のレクチャーでは、
ヘルスリテラシーの定義や社会に与えるインパクトについて、阪本先生が解説した後、
実際に遭遇した事例を共有しながら、レジデントの先生方、学生でディスカッションしました。

 

実際の患者さんを見てきたレジデントの先生方ならではの経験事例から、学生が実際に見聞きした事例まで次々と挙がりました。

その中には、次のような事例があり、驚きました。

————————

【経験事例】

意識障害、低血糖症で救急搬送された患者さん。
救急対応をした医師が、詳しく状況を確認したところ、下記の状況が判明。
自己注射するインスリンの量を忘れてしまった患者さんが、ふと注射製剤の容器を見ると
30Rと書いてあったので、30単位を自己注射してしまっていた。

————————

あくまで30分の『モーニングレクチャー』なので残念ながら
ヘルスリテラシーの全てを話し合うことは出来ませんでしたが、
実際の医療者の対応、その後の経過も非常に聞き応えがありました。

ケースレビューの様にヘルスリテラシー関連ケースレビューがあれば、とても勉強になると思います。

今回のレクチャーでは、ヘルスリテラシーを学んだ後、それをどう臨床に活かすかという
事についても話が及びました。

具体的には、実際の臨床の現場で患者さんに『分かりましたか?』と聞いても、
大抵の人は『はい』と頷いてしまうという事、それを回避するために
teach-back法(詳しくはこちらの記事を参照)があるという事を学びました。

医師になったら是非実践したいです。
私はまだ医学生ですが、ヘルスリテラシーに関わる事例はいくつも体験しています。

病院で処方される薬を全く飲んでくれない患者さん、誤った情報を強く信じ込んでしまってい
る患者さん・・・・ 『日本人のヘルスリテラシーは意外に低い』事は、
既に証明されていますが、未だ医療者としての経験の浅い私の実感にも即していると思います。

今日学んだ事を意識しながら、日々の臨床の場面でも公衆衛生的な視点でも勉強していきたいと思います。

 

(※)ヘルスリテラシーとは『健康情報を獲得し、理解し、評価し、活用するための知識
、意欲、能力であり、それによって、日常生活におけるヘルスケア、疾病予防、ヘルスプ
ロモーションについて、判断したり意思決定をしたりして、生涯を通じて生活の質を維持
、向上させることができるもの』というかなり広範な領域に及ぶ概念である。

 

医学生5年 S. U.

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利根町国保診療所X利根消防署「いつ呼ぶの?救急車」

2018年3月8日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 利根町

(市民向け講座「いつ呼ぶの?救急車」)

 こんにちは、利根町国保診療所で研修中の孫です。
先日、市民向けの救急車の適正利用についての講座「いつ呼ぶの?救急車」を開催しました。
昨年6月に、前任の高橋先生が利根消防署とコラボレーションして1回目を開催し、今回は2回目の開催となります。1回目の会で「困った時はどこに相談すればいいのか?」という質問もあったため、今回は準備段階から保健師にも関わっていただき、休日夜間診療所、Q助のアプリ、救急医療情報コントロールセンター、介護タクシーの案内なども含めて行いました。

 一般的に救急車の適正利用というと「常識外の救急要請をやめましょう」となりますが、1回目で行った事前事後アンケートの結果と、利根町での実際にあった救急要請のデータを分析すると、常識外の救急要請は実際かなり少なく、症状に対しての判断が難しいため軽症例の救急要請が半数以上になってしまっていることがわかりました。そこで今回は、利根町で実際にあった軽症例をいくつか提示し、どういう場合に救急要請が必要なのかを皆さんと一緒に考えていく形式にしました。途中で、心筋梗塞の症例で、救急要請してから病院に搬送されるまでの流れを救急隊にデモンストレーションもしていただきました。

 当日の参加者は全員救急車を要請したことがあり、関心が高い人が集まったため積極的に質問が出ていました。今後も利根消防署と保健師と協力し、第3回、第4回・・・と引き続き開催を続けていく予定ですが、今後はもっと多くの人に参加してもらうため、どの場でどういう人を対象にやっていくか、が課題になってきます(民生委員の集まり、シルバーリハビリ体操の集まりで少し時間をもらってやっていくなど)。

 利根町は比較的小さい町だからこそ、他職種と連携して地域のヘルスプロモーション活動が行いやすく、とても勉強になりました。私自身もうすぐ利根町での研修は終わってしまいますが、他の場所へ行ってもこのような活動を続けていけたらいいな、と思っています。

 孫 瑜

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