筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

宮崎賢治先生 自己紹介の会

2016年10月20日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 利根町

自己紹介の会の様子

自己紹介の会の様子

利根町国保診療所です。

今月から後期研修に来られたシニアレジデント2年目の宮崎賢治先生を知ろう!ということで、昼に診療所で「宮崎先生の自己紹介の会」を開催しました。

宮崎先生には、群馬県高崎市での誕生から、富山での大学時代、自治医大での初期研修の話などを色々聞かせてもらいました。

「生まれたときは本当にかわいい赤ちゃんだと言われて、一生のモテ期が一気に来た」という話に、スタッフ一同興味津々でした。次回はぜひ、宮崎先生の赤ちゃんの頃の写真を見せてもらいたいものです。

宮崎先生の明るいキャラクターに、スタッフも、多くの患者さんもとても癒やされている日々です。半年間よろしくお願いいたします。

(文責:小曽根早知子)

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任瑞先生の大和クリニック研修報告

2016年10月4日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 大和クリニック

研修最終日のSEAの様子

研修最終日のSEAの様子

後期研修医2年目の任瑞(にん よし)先生が、半年間の大和クリニックでの研修を終えました。
任先生は、大和クリニックで研修するのが、なんと4回目!
医学生の頃2回、初期研修で週1回半年間、そして今回の後期研修でのローテーションでした。

最終日に行ったSEA(Significant event analysis)では、病状が変化する中で、患者さんやご家族の揺れ動く感情を汲み取り、入退院の 調整を行うことの大変さを学んだことを発表してもらい、任先生の細やかなケアの姿勢が伝わってきました。

9月の多職種勉強会では、任先生の企画・運営のもと「患者中心の医療」のワークショップを行いました。
医学生向けの内容をバージョンアップし、診療場面を再現した寸劇も取り入れながら、救急救命士さんからケアマネージャーさんまで幅広い職種に「患者中心の医療」のスキルを学んでもらい、充実した勉強会となりました。

勉強会後の打ち上げの様子

勉強会後の打ち上げの様子

任先生からメッセージをいただきましたので、ご紹介します。

「4回目の大和クリニックということで、スタッフとして少しでもクリニックに貢献できた部分があれば嬉しいです。
スタッフの皆さんも大変優しく、とても働きやすい職場でした。こんなに離れたくない職場もないです。
診療所研修で学んだことを、次の職場である筑波メディカルセンター病院でも活かしていければと思います。
そして、これからも研鑽を積んで、もしも「5回目」の大和クリニックの機会があれば、さらにクリニックにいろいろと還元したいと思います。半年間大変お世話になりました。」

任先生、これからのご活躍を応援しています!

後期研修医3年目 久野 遥加

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明石先生の利根町国保診療所研修修了

2016年9月29日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 利根町

明石先生(前列左から2番目)、筆者(同3番目)と診療所の皆さん

明石先生(前列左から2番目)、筆者(同3番目)と診療所の皆さん

利根町国保診療所です。
後期研修医4年目の明石祐作先生が、半年間の診療所研修修了のプレゼンテーションをしてくれました。

もともと救急、感染症を専門として、主に病院での経験を積んでこられた明石先生。
初めてのプライマリ・ケアのセッティングでの研修でしたが「その環境で求められている医療を学び,提供する」という姿勢を貫き、病院ではなかなか見えない患者背景、解釈モデルなどを知ったようです。また、病院との有病率の違いや、病院に受診しない患者さんについても知ることができたようでした。

修了プレゼンテーションの様子

修了プレゼンテーションの様子

 

スタッフ向けに定期的に感染症の勉強会を開いてくれて、「とても勉強になった」と大好評でした。課長より、「いつか有名になってテレビに出てくださいね(笑)」とのことです。
今後のご活躍を楽しみにしています!

(文責:小曽根早知子)

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出版記念インタビュー、ジェネラリスト教育コンソーシアムHPで紹介されました。

2016年9月24日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 水戸, 未来医療GP

阪本氏らで執筆した書籍の出版を記念して行われたインタビュー記事を
(株)尾島医学教育研究所のジェネラリスト教育コンソーシアム ホームページで
紹介してくださいました。

amazon.co.jpの本書籍ページへジャンプします。

amazon.co.jpの本書籍ページへジャンプします。

 

日本の高価値医療 High Value Care in Japanより

Special articles High Value Care をもっとやってみよう~
第8章『ヘルスリテラシー向上のための 患者教育』P.117-125

阪本直人氏/ 筑波大学 医学医療系 地域医療教育学/附属病院 総合診療グループ

 

<インタビュー記事 概要>

出版記念インタビューでは、世界のHigh Value Careに関連した動きを紹介しています。
また、担当章「ヘルスリテラシー」の話題では、市民の誰もが持つべきライフスキルの1つである
ヘルスリテラシーが、健康維持やリスク回避だけでなく、医療を受ける際の意思決定にも重要であること。
さらに、健康や病気の「原因の原因」ともいえる、健康を左右する環境といった、
健康の社会的決定要因をコントロールできる能力としてのヘルスリテラシーが、
近年日本でも重要視されていることなどが、分かりやすく紹介されています。

本書と合わせてお読みいただくと、さらにこのテーマを深く理解できる内容となっております。

ジェネラリスト 教育consortiumホームページより

ジェネラリスト教育コンソーシアムHPにジャンプします

 

V.9 日本の高価値医療 High Value Care in Japanは、絶賛発売中です!

次作 V10. 日本の診療ガイドラインは、近日中に発売予定です。

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都会の在宅医療を学ぶ~川崎セツルメント診療所の見学報告~

2016年9月11日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション

所長の高木先生(右)と筆者(左)

所長の高木先生(右)と筆者(左)

訪問診療の様子(ご本人に了承を得て撮影)

訪問診療の様子(ご本人に了承を得て撮影)

 

 

後期研修医の久野です。この度私は、在宅研修の一環で、8月10日に川崎セツルメント診療所を見学させていただきましたので、ご報告いたします。

川崎セツルメント診療所は、神奈川県川崎市に位置し、今年度から筑波大学総合診療科の家庭医療研修プログラムを卒業された高木博先生が所長をされています。今回は、在宅医専門研修で行う他施設交流として高木先生に見学を受け入れて頂き、訪問診療に1日同行させていただきました。

見学してまず驚いたことは、ビルや住宅が立ち並ぶ人口が密集した場所に診療所があるということでした。というのも、私が今研修している大和クリニックは、周囲が田んぼと畑であり、筑波山も望める田舎なのです。人口密度の高い都会での訪問診療はどんなものだろう、とワクワクしながら往診車に乗り込みました。この日の訪問は、午前に10件、午後に4件というやや過密なスケジュールでした。

なぜ多くのお宅を短時間で回れるのか聞いた所、訪問する範囲が3km圏内(私が研究している大和クリニックは12-13km圏内)と狭い範囲であり、効率的に訪問できるとのことでした。

患者さんの疾患としては、脳梗塞後遺症、褥瘡、認知症、糖尿病などと多彩で、住環境は、施設や団地が多かったです。団地内にデイサービスや薬局があるなど、団地が1つのコミュニティになっていることを初めて知りました。

このように都会での診療は地域性として田舎との違いが大きい一方で、患者さんの物語や地域の歴史を大切に診療することは、生活を支える在宅医療を提供していく上で共通していることだと感じました。

今回の見学を通して、都会ならではの在宅医療を学ぶことでき、地域のニーズに合わせて在宅医療を行っていくことの重要性を学ぶことができました。高木先生、診療所のスタッフの皆様にはご多用中受け入れていただきましたこと、心よりお礼申し上げます。

そして、見学に快く送り出してくださった大和クリニックの皆様に感謝申し上げます。

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医学教育学会に参加してきました

2016年8月5日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション

第48回医学教育学会大会(7月29、30日 @大阪医大:高槻市)に参加してきましたのでご報告致します。
高槻市は京都と新大阪の間で、交通の便の良いベッドタウンとの事でした。

わたくしは河村先生の研究の一部を「指導医の労働状況・指導状況および燃えつき(バーンアウト)について」という形で発表して参りました。

①約2割の指導医が燃えつき状態であった。
②指導医の週平均労働時間は約80時間と長時間であった。
③約75%の指導医が指導することにやりがいを感じている一方で、半数以上が指導することに負担を感じていた。

結論だけ言うとこんな内容の発表です。

久々の発表にしては我ながらまずまずうまくいっているではないか、と思っていた発表開始から4分半後(発表時間6分)、急に「頭の中が真っ白になって・・・」しまい、しばし絶句してしまいました。しかしそこは医学教育を専門にしている先生方、冷たい視線を送ることなくその後何とか発表を終えることが出来ました。

その後なんとMedical Tribuneのデスクの方から、今の発表を(河村先生の発表とともに)記事にしても良いかと声をかけて頂きました!(もちろん快諾致しました)。つくば総診グループの研究が少しでも評価されればと思っております。

「頭が真っ白になって・・・」しまいまだまだ口惜しさが抜けない状態ですが、やはり学会は演題を持っていくと適度な緊張感があって良いですね(なんて自分自身のハードルを高くしてしまいました)。これからも規模が小さいものでも良いから何らかの形で研究に参加してい行きたいと思います!

霞ヶ浦医療センター 総合診療科 伊藤慎

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阪本ら執筆の『ヘルスリテラシー』が「情報管理」ジャーナルで紹介されました。

2016年8月3日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP

 

阪本ら執筆の『ヘルスリテラシー:健康教育の新しいキーワード』が、
『情報管理』ジャーナル Vol. 59 (2016) No. 5 p. 352にて、紹介されました。

 

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J-STAGE該当ページにジャンプします。

 

本雑誌より抜粋してご紹介いたします。

 

『本書はこれまでにありそうでなかった,ヘルスリテラシーについての本格的な専門書であり,
入門書である。
「このような本を待っていた」と喜ぶ(筆者も含めて)読者は多いだろう。
各分野の第一人者による各章のレビュー,引用・参考文献,多彩な図表や写真(モノクロ),コラム,巻末索引など,読みやすく中身が濃いので,どの章から読んでも新たな発見がある。・・・

 

団塊世代が後期高齢者に達する医療の2025年問題まで10年を切り,地域包括ケアシステムが急ピッチで整備されてきた。
「健康格差」という言葉をメディアで見かけることが増えたが,医療情報に携わる立場からは,エビデンスのある医学・健康情報をどう提供するかは喫緊の課題である。・・・』

 

 

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ヘルスリテラシー :健康教育の新しいキーワード 福田 洋 (編集), 江口 泰正 (編集), 中山 和弘 (著)    amazon.co.jpへジャンプします。

 

 

総合診療グループ 家庭医療専門医・指導医/地域医療教育学 講師  阪本直人

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指導医養成講習会に参加しました!

2016年7月28日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション

神栖地域医療教育センターの細井です。
7月9、10日の2日、茨城県指導医養成講習会@筑波大学に参加してきました。

これは初期研修医に対する指導を行うために必要な知識・技術・態度を学ぶための講習会で、今回の講習会主催責任者は前野哲博先生でした!
講習の時間は、厚労省の規定により16時間以上と決まっており、スケジュールはタイトでしたが、盛りだくさんな内容でした。

具体的には、研修医の指導において普段困っている事をグループ内で議論するところから始まり、研修の一般目標・個別目標の立て方、それを学ばせるための方略、その評価方法をグループで討論したりしました。また、フィードバック技法を学んだり、研修医のメンタルヘルスケアを学んだり、効果的なレクチャーの仕方も学ぶことができました。

内容は、まさに「明日から使える」ものばかりでした。
今後の教育の様々な場面で応用していきたいと思います!

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【日常の風景シリーズ】 外回り/今年度の目標(北茨城家庭医療センター)

2016年7月20日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション

北茨城家庭医療センターでは、開院時から毎朝5分ほどのミーティングを行っています。
今年度、朝のミーティングをより良くするための意見をスタッフに募ったところ、色々な案が挙がり、「ミーティングを屋外で行いたい」、「ラジオ体操がしたい」の2つを採用して
「0のつく日は外回り(ゴミ拾いや点検)」
「月の最初の営業日はラジオ体操」
を普段のミーティングに加えて行うこととしました。

160720_北茨城外回り

外回りの様子

7月20日は天気も良かったため、通常のミーティング後に皆で外回りをしました。普段からシルバースタッフさんが掃除をしてくれているので大きいゴミや汚れはありませんが、落ち葉拾いやクモの巣取り、植え込みの中の小さいゴミ拾いなどを行い、気持ち良い状態で本日の診療をスタートしました。

また、今年度は皆で家庭医療センターとしての目標を立ててみようということで募ったところたくさんの案が出て、その中で「KCF(北茨城市民病院附属家庭医療センターの略称)で目標を立てる」というアイディアを採用しました。目標の内容も皆の意見を集約して、

K 気持ちよく過ごせる環境を整えよう
C 地域の中の役割を意識しよう
F 普段から何でも話し合える職場でいよう

と決まり、さっそく師長が清書してスタッフ休憩室に貼りだしてくれました。

張り出された目標

張り出された目標

今日はさっそく「K」がしっかり実践できて、皆で考えた目標があって良かったと思いました。

北茨城市民病院附属家庭医療センター 宮澤 麻子

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大和クリニック 多職種勉強会の紹介

2016年7月10日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 大和クリニック

今回は、私が所属している大和クリニックで行っている多職種勉強会について紹介させていただきます。この勉強会は、周辺地域の医療・介護スタッフに向けて「在宅医療に役立つ知識やスキルを学ぶこと」を目的として毎月1回開催されます。毎回、様々な事業所・病院・行政などから幅広い職種の方々に参加していただき、顔の見える関係を築く場となっています。

レクチャーの様子

レクチャーの様子

6月は、認知症患者さんに対するケアとして「ユマニチュード」の勉強会を行いました。「ユマニチュード(Humanitude)」とは、フランスで開発された、知覚・感情・言語による包括的コミュニケーションに基づくケアの技法です、この技法は、認知症患者さん、そして全ての方へ「あなたは大切な存在です」というメッセージを伝えることに焦点を当てた方法です。勉強会の前半では、デモンストレーションとロールプレイを行い、「患者さんと目線を合わせること」や「触れるときは、つかむのではなく、支えるように」などの基本的なケア技法や考え方を学びました。そして後半は、実践的な食事・清潔・歩行の介助方法をDVDを用いて紹介しました。

デモンストレーションの様子

デモンストレーションの様子

当日は、訪問看護師、薬剤師、ヘルパー、ケアマネージャー、保健師など様々な職種の方が40名近く参加されました。特に盛り上がったのは、クリニックの看護師さんによるデモンストレーションで、食事の介助を拒否する患者さんに対し、「ユマニチュード」を導入することで心の交流が生まれ、患者さんとの関わりが劇的に変わる様子が再現された場面です。

今回の多職種勉強会を通して、「ユマニチュード」をキーワードに、これまでの日々の実践を振り返り、多様な視点からの意見を共有できました。今後も勉強会を通じて、職種の垣根を越えた関係性を築き、地域を支える在宅医療への取り組みを続けていきたいと思います。

後期研修医3年目 久野 遥加

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【動画で紹介】総合診療医の専門性や守備範囲、活躍の様子について

2016年6月15日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 筑波メディカルセンター病院, 水戸, 未来医療GP

日本プライマリ・ケア連合学会 制作ビデオが、2016年6月11日に公開されました。
いま日本の医療で期待される専門医のひとつ「総合診療医」を解説、紹介する映像です。
総合診療医の専門性や守備範囲、活躍の様子をご覧ください。

日本専門医機構HP「総合診療専門医概要」より、抜粋・編集

国民に質の高い医療を提供するために、わが国のすべての専門医制度が大幅に変更され、
新しい専門医制度が2015年度医師国家試験合格者から適応されることになりました。
2017年度から日本専門医機構が認定する専門研修プログラムが開始されます。

新制度では「従来の基本診療領域に総合診療専門医を新たに加えることとする」という大きな制度改革がありました。
この総合診療専門医は様々な学会や組織の経験と知を統合しながら、新しい総合診療専門医像を
ある意味オールジャパンで創生していくことを目指し、
本機構内に新たに「総合診療専門医に関する委員会」を立ち上げ、十分かつ慎重に審議して参りました。

そして、総合診療専門医を「主に地域を支える診療所や病院において、他の領域別専門医、一般の医師、
歯科医師、医療や健康に関わるその他の職種などと連携し、
地域の医療、介護、保健など様々な分野でリーダーシップを発揮しつつ、
多様な医療サービスを包括的かつ柔軟に提供する医師」と定義し、
この総合診療専門医に求められるコアコンピテンシー(核となる能力)として、
①人間中心の医療・ケア、
②包括的統合アプローチ、
③連携重視のマネジメント、
④地域志向アプローチ、
⑤公益に資する職業規範、
⑥診療の場の多様性、
の6つを提示致しました。
この度ホームページに「総合診療専門医」に関するタブを追加し、
「総合診療専門医」に関する資料(総合診療専門研修プログラム整備基準、
総合診療専門医専門研修カリキュラム(案)、研修手帳(案)、
研修指導医マニュアル(案)など)を掲載する事になりました。

 

 

つくば総合診療グループ 指導医 阪本直人

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学会発表報告 その1

2016年6月13日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション

チーフ1年の大澤さやかです。

2016年6月11日から12日に浅草で開催されました、第7回日本プライマリケア連合学会学術大会で発表をさせていただきましたので、報告します。

「Burdens of elderly care of the elderly at home by caregivers aged 65 or over」という題名で口演発表しました。大和クリニック研修中に行った老老介護負担度のアンケート調査結果を発表してきました。

International sessionということで、英語での口演発表でしたので、いつも以上に緊張しましたが、会場からの質問への返答も含め無事に終えることができてホッとしています。

英語でのプレゼンテーションの良い勉強の機会となりました。

発表内容についてご指導いただきました先生方、本当にありがとうございました!
今後の学会発表にこの経験を生かしていきたいと思います!

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業務改善の講習を受けました

2016年6月6日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション

後期研修医3年目の久野です。
私は今、桜川市にある大和クリニックという診療所で在宅研修を行っています。多職種で業務に取り組む中、業務の改善をどうやって行っていけばいいか学びたいと思い、今回TEAMS-BP※を受講しました。

今回の講習で一番印象に残ったことは、業務の中でのムダに「気付く」ことがいかに重要かということでした。普段何気なく行っている診療業務を客観的な指標を用いて、細かく分けていくと「何でいつもこうやっていたんだろう?これってもしかして、もっと良い方法があるのかもしれない」と思わぬ発見がいくつもありました。

特にTEAMS-BPの第3段階で、業務の各行程を「取り去る」「結合する」「組み替える」という指標で見直し、整理していくことは、誰にでも分かる明確な改善方法だなと感じました。
今後は、日々の研修の中で今回の受講で学んだことを1つでも取り入れ、効率的で質の高い在宅ケアを行えるよう多職種で協力していきたいと思います。

チーフ1年 久野遥加

※:TEAMS-BP(Training for Effective and Efficient Action in Medical Service – Better Process)とは、企業における業務改善のために開発されたTWI(Training Within Industry)を医療業界に取り入れるため、筑波大学附属病院 総合診療グループが中心となり開発したプログラムの一つです。

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1周年記念展示始めました(北茨城家庭医療センター)

2016年5月30日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション

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2016年6月1日で北茨城市民病院附属家庭医療センターが開院1周年を迎えるにあたり、記念の展示をしようと皆でアイデアを出しあって、患者さんやご家族にもメッセージを寄せていただきました。
まだ募集開始から4日ほどですが、温かい応援のメッセージや健康への願いがこんなに集まりました。

「スタッフが親切」という言葉が多く見られたり、外来患者さんに「在宅医療頑張ってください」と応援していただいたりして、本当にありがたい気持ちです。
お子さんからも「元気にしてくれてありがとう」なんて言葉をもらえて皆で感激しています。

医師の似顔絵や周りのデザインは全て事務さん達が考えて作ってくれました。明日は第二弾の飾りつけをします。2ヶ月くらいは展示している予定ですのでご興味ある方はぜひ見に来てください。

北茨城市民病院附属家庭医療センター  宮澤 麻子

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【日常の風景シリーズ】利根町国保診療所

2016年5月29日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 利根町

地域医療教育ステーションのひとつである利根町国保診療所には、赤ちゃんから100歳まで、幅広い方々が受診します。
受診理由も様々で、ある日の午前外来の患者さんは、以下のような感じでした(一部抜粋)。

「いつもの便秘の薬をください」

「健診でコレステロールが高いと言われた」

「認知症で通院中、数日前に処方した定期薬がもうなくなった」

「保育園の健診で湿疹を指摘され、受診を勧められた」

「睡眠薬をどうしても毎日飲まないと眠れない」

外来の診療内容はどちらかといえば地味なのですが、改めて見返すと、バラエティに富んでいることに気がつきます。
私がこちらで診療するようになってもうすぐ7年ですが、その間に顔なじみになった人たちも増えてきました。
上記の受診理由の幅広さの上に、診療の「継続性」が加わると、何とも言えない面白さ、やりがいが出てくることを感じます。

小さいお子さんに使う絆創膏やシール

診療所で使っている絆創膏やシール

小さなお子さんの予防接種も毎週行っています。

絆創膏に、診療所職員で持ち寄ったシールを貼付けたり、診察室をキャラクターの折り紙、おもちゃや、イラストで飾ったりといった工夫も看護師さんがしてくれています。

 

子どもたちの心を癒すキャラクターたち

子どもたちの心を癒すキャラクターたち

診察台周りの様子

診察台周りの様子

 

 

 

 

 

 

 

この診察室は普段の外来でも使用しています。

成人の患者さんにとってはやや可愛すぎる感もありますが、患者さんの中には「あらかわいいねえ」「うちの孫もこのキャラクターが好きでね」など、喜んでくれる方もいます。

診療所の外に出ると、訪問診療、乳児健診、行政・施設との関わりなど、さらに色々面白いところもあるのですが・・それはまた別の機会にご紹介させていただきます。

(スタッフ 小曽根早知子)

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【出版記念インタビュー】日本の高価値医療 High Value Care in Japan

2016年5月27日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP

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日本の高価値医療 High Value Care in Japan (ジェネラリスト教育コンソーシアム) 徳田安春 (著, 編集) amazon.co.jpへジャンプします。

 株)尾島医学教育研究所より、2016年5月11日 出版

 

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著者:阪本、インタビュワー:片岡

 

今回は、日本の高価値医療 High Value Care in Japan  (ジェネラリスト教育コンソーシアム)  徳田安春 (著, 編集)の出版を記念して、
片岡より、同僚の阪本直人氏に話を聞いてみました。

どうぞお付き合いください。

 

【この書籍について】

 

片岡:

まず、この本について紹介してください。

阪本:

 はい。

ジェネラリスト教育コンソーシアムが、世に提言してきたシリーズ本の9巻目になります。

今回は、日本であまり行われていない「高価値医療 High Value Care」を、より積極的に医療現場に取り入れていきましょう。

それと同時に、日本でよく行われている「低価値医療 Low Value Care」を皆で、廃止していきませんかと、提言している内容となっています。

 

 

片岡:

世界的に、「医療の質を国民を交えて見直そう」という動きがあるのですか?

阪本:

米国の国民医療費の総額のうち約3分の1は「Low Value Care」であると米国の医療経済学者によって指摘されております。
そこで、
米国に続き、カナダや英国、スイスなどでも、低価値なケアをリストアップして、医師と患者の双方に対して、その適応を「再考」するように促す活動が始まっています。

すべての国の医療に、Low Value Careはあると言われております。

 

 

片岡:

日本も例外ではないと。

阪本:

そうです。

そこで、徳田安春先生、藤沼康樹先生ら率いるジェネラリスト教育コンソーシアムが中心となり、

日本であまり行われていない「High Value Care」と、日本でよく行われている「Low Value Care」サービスを取り上げ、

そのLow Valueリストのなかで「避けるべき・止めるべき」ケアの優先順位を決定しようと動き出しました。

 

 

片岡:

本書の構成は、どのようになっているのですか?

阪本:

前述の「High Value Care」、「Low Value Care」に関して、テーマごとに分担執筆した記事が中心で、

先日、全国から第一線で活躍する医師が集まり、Low Value Care をテーマにディスカッションを行ったのですが、その内容をまとめ、提言した内容も記載されています。

さらに、巻頭特集では、国内外のChoosing Wiselyに関する動向について、海外視察レポートも交えて掲載されており、かなり読み応えのある本になっていると思います。

 

 

【阪本担当章、『ヘルスリテラシー向上のための患者教育』について】

 

片岡:

阪本氏が担当した章、『ヘルスリテラシー向上のための患者教育』について教えてください。

阪本:

これは、主に医師を対象にしたヘルスリテラシーに関する、いわば総説です。

ヘルスリテラシーに関するエビデンスや『ヘルスリテラシーが十分でない』患者さんへのサポート手段の実際を、症例を交え紹介しています。

 

 

片岡:

ちなみに、ヘルスリテラシーとは、具体的には、どういうことをいうのですか?

阪本:

そうでした。ヘルスリテラシーの説明が先でしたね。

ヘルスリテラシーとは、

健康情報を獲得し、理解し、評価し、活用するための知識のことで、さらに、意欲や能力も含めます。

これにより、日常生活におけるヘルスケア、疾病予防、ヘルスプロモーションについて、判断したり、意思決定をしたりして、生涯を通じて生活の質を維持・向上させることができるもの1,2)と定義されています。

分かりやすくいうと、中山和弘 先生は、「健康を決める力」と提唱されています。

 

 

片岡:

かなり幅広いですね。
知識だけでなく、情報の判断や実際の生活に活かす能力も含めているところが、ポイントなんですね。
なお、ヘルスリテラシー(Health Literacy)が低いと、どのような問題を引き起こすのでしょうか?

阪本:

ヘルスリテラシーが低い集団では、受診や入院回数が増えるなどによる医療リソースの消耗や健康アウトカムの悪さなど、【表1】に示すような悪影響を幅広く生じさせることが分かってきています。

さらに、経済的には、全米で年間11~25兆円相当のダメージを与え、将来は160~360兆円と予測する報告3)もあります。

 

【表1】

Low HLがもたらす影響2e

 

片岡:

かなり広範なダメージを与えうるものなのですね。

国内外で、ヘルスリテラシーに関して、どのような議論が展開されているのですか?

阪本:

世界では、現在、アメリカ、ヨーロッパを中心に、ヘルスリテラシーに関連する研究が盛んに進められています。

日本では、石川ひろの先生、中山和弘先生らが、素晴らしい研究や知見を活発に発表されています。
当講座も一般住民を対象にしたヘルスリテラシー研究を行っております。

アメリカでは、米国健康政策の指針である Healthy People 2010にヘルスリテラシーが盛り込まれ、国をあげた健康づくりの指針に採用され、引き続き、Healthy People 2020にも採用されています。

 

このことからも分かるように、ヘルスリテラシーは、市民の誰もが持つべきライフスキルの1つでもあり、健康に関する知識や判断力を持つことは、健康維持やリスク回避にも必要ですし、医療を受ける際にも、患者家族が、意思決定にも参加できるようになることで、より納得のいく選択が得られるようになります。

 

さらに、健康や病気の「原因の原因」ともいえる、人々のライフスタイル、効果的なヘルスサービスの活用、健康を左右する環境といった、健康の社会的決定要因もコントロールできる能力としてのヘルスリテラシーが、重要視されるようになっています。

そのため、国民のヘルスリテラシーを向上させることは、アメリカの国家戦略の1つとして、位置づけられています。

 

 

片岡:

そのような背景もあって、「High Value Care」の章にヘルスリテラシーが取り上げられたのですね。

ただ、これまで、日本の医学雑誌や書籍では、ヘルスリテラシーを扱った記事は、見たことがないように思いますが・・・。

阪本:

そうなんです。

医師向けの書籍として、取り上げられたのは、今回が初めてだと思います。

この書籍の制作段階で、徳田先生より、「High Value Care」 を実践してゆく際にも必要不可欠となるヘルスリテラシーについて、大変光栄なことに、私へ執筆依頼があり、担当させていただきました。

 

 

片岡:

これだけ重要な概念にも関わらず、日本であまりヘルスリテラシーに関する概念が、まだ広まっていないのは、なぜでしょうか?

阪本:

ヘルスリテラシーに関する日本語で書かれた書籍は、現在のところ、極めて限られているのも、その原因の1つかと思います。

 

 

片岡:

ヘルスリテラシーは、全ての医療従事者が理解しておく概念ですよね。

阪本:

ええ。

それどころか、健康全般に関わることですので、医療現場で働く人だけでなく、企業の社員や一般の方にも広く知っていただきたいと思っています。

 

そこで、別の書籍の話になるのですが、医療従事者、及び医療系学生、さらに、一般の方にもお読みいただける、日本で初めてのヘルスリテラシーの教科書作りにも参加させていただきました。(こちらの記事をご参照下さい)

 

 

片岡:

皆でヘルスリテラシーを理解し、互いに助けあって、安心して健康的な生活が送れるようになったり、病気ともうまく付き合ってゆけるようになったりするといいですね。

 

【読者へのメッセージ】

 

片岡:

最後に、ヘルスリテラシーに関して、読者へのメッセージなどありましたらお願いします。

 

阪本:

このヘルスリテラシーという概念そのものは、医療従事者の誰もが、なんとなく持っている概念に近いものですので、理解しやすいと思います。

そもそも、ヘルスリテラシーという言葉を1997年にジャカルタ宣言でWHOが採択し、Don Nutbeam氏が普及させようとした背景には、ヘルスケア・プロフェッショナルの間で、そして、市民との対話を推進させるために、互いに概念を共有しやすくするための用語として、この”ヘルスリテラシー”を用いたのです。

 

このヘルスリテラシーの章を読まれた医師の皆さんには、まずは、医師の中でヘルスリテラシーという概念を広めていただきたい。

そして、医師だけでなく、多くの医療従事者とも、このヘルスリテラシー概念を広く共有していただければと思っております。

もちろん患者さん、そして、市民の皆さんとも。

 

医療の現場では、この章を読んでいただき、セルフケアの指導や、慢性疾患に関するセルフケアを支援する際などに、「この患者さんのヘルスリテラシーは、・・・」という発想を多職種で共有し、支援へとつなげてゆくためのきっかけとして活用していただければと思います。

 

 

片岡:

分かりました。私も同僚に共有してみたいと思います。

今日は、ありがとうございました。

阪本:

ありがとうございました。

 

 

  1. Sorensen et al.  Consortium Health Literacy Project European. Health literacy and public health: A systematic review and integration of definitions and models. BMC Public Health 2012, 12:80
  2. 中山和弘.基調講演 ヘルスリテラシー=健康を決める力とつながり. KENKO KAIHATSU 2013;18(1).18-49
  3. Vernon, J. A., Trujillo, A., Rosenbaum, S., & DeBuono, B. (2007). Low health literacy: Implications for national health policy. Washington, DC: Department of Health Policy, School of Public Health and Health Services, The George Washington University

 

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【5/28申し込み開始】 家庭医療学夏季セミナー つくば関連セッションのご案内

2016年5月26日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP

2016年 8月6日(土) ~ 8月8日(月)に湯河原で行われる、
日本プライマリ・ケア連合学会の「学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナー」にて、
筑波大学総診グループの先生方が、全部で3つのセッションを担当されます。

申し込みは5月28日(土)の午前0時(つまり金曜の深夜!)から始まるとのことですが、セミナーの人気が高く、
例年すぐにいっぱいになるとのことですので、申し込みをされる方はお早めにどうぞ!

以下、セミナーのホームページよりセッションの内容を引用します。
どれも非常に興味深そうな内容ですので、ぜひご応募ください!

 

【医療面接で体験!患者中心の医療の第一歩】

山本 由布  笠間市立病院/筑波大学総合診療グループ
高橋 弘樹  筑波大学総合診療グループ
中野 寛也  筑波大学総合診療グループ
劉 彦伯   筑波大学総合診療グループ
竹内 優都  筑波メディカルセンター病院
任 明夏   筑波メディカルセンター病院
宮崎 賢治  筑波メディカルセンター病院
任 瑞    大和クリニック

「患者中心の医療の方法」とは、家庭医にとって身につけておくべき大事な臨床技法のひとつです。
このセッションでは、その始めの一歩を学びます。この視点を持つと、患者さんと上手くいかないと思った時や、診察後に違和感やもやもやを感じた時の、解決の糸口になるかもしれません。
日々の出来事から診療に至るまでの場面を例に挙げ、できるだけ具体的に、かみ砕いて伝えられればと目下格闘中です。ロールプレイが苦手な方もお待ちしています。
患者中心の医療って何?と思ったあなた、医療現場だけでなく、最近学校や家庭(?)でも人間関係がうまくいかず元気が出ないあなた、参加をお待ちしています。 ​

 

【診断学~つくば式 鑑別診断入門~】

五十野 博基 筑波大学附属病院 総合診療グループ  水戸協同病院 総合診療科
上田 篤志 筑波大学附属病院 総合診療グループ  水戸協同病院 総合診療科
佐久間 崇文 筑波大学附属病院 総合診療グループ  水戸協同病院 総合診療科

鑑別診断の挙げ方、考え方は経験していけばわかるもの?今年も、筑波大学総合診療グループと水戸協同病院が鑑別診断のノウハウを皆さんに伝授します!
診断学は大学の講義で何となく教わっていたとしても、実際の臨床現場の設定で実践していかなければ身に付きません。そして鑑別診断は、臨床現場では患者さんからの問診や身体所見でリアルタイムに動いていきます。
鑑別診断の考え方がわかれば、きっと明日からの外来実習や外来研修が楽しくなること間違い無しです!​

 

​【産業医を体験しよう!~「働く」を考慮した全人的医療を考える~】

田中 完 新日鐵住金株式会社鹿島製鉄所安全環境防災部  安全健康室
友永 泰介 新日鐵住金鹿島製鉄所
井上 大輔 新日鐵住金鹿島製鉄所
阪本 直人 筑波大学地域医療教育学

一日3回処方、3交替勤務者はどう飲むのでしょうか?
職場を変えるよう指示したら、仕事を失う羽目に!?
働くことと治療することが、うまく合わずに悩む患者がいます。
医療職からすれば、治療は命を守ることだから当然最優先と考えますが、患者にとってみれば、働いてお金を稼がないと家族が路頭に迷う、或いは生きがいを失って生きている意味さえない、と考えて働くことを優先する場合があります。
働くことと治療することは両立できるのでしょうか?個人アプローチだけではありません。経済活動という仕組みで動く企業をうまく利用することにより、そこで働く人を健康にする健康経営という概念もあります。
「働く」を考えることで全人的医療を実践し、公衆衛生に貢献する、産業医の魅力を体験しよう!​

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モーニングレクチャー『理学療法士の魅力』

2016年5月26日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP

本日は、理学療法士であり、我らが地域医療教育学 研究員の後藤先生から、モーニングレクチャーがありました。

医学生、シニアレジデント、大学院生(薬剤師)、スタッフドクターらが参加し、
参加者からは、「理学療法士って、こんなに面白いんだ!」などの感想が聞かれました。

さらに、「こういうの、夏期セミナーや日本プライマリ・ケア連合学会のワークショップとか、やった方がいいよね!」などの
反響があり、今後の展開が楽しみです。

次回も、別のテーマで後藤先生がレクチャ-してくれますので、こちらも楽しみです。

(阪本 直人)

 

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2016年4月21日(木)開催!医学生のためのつくば総合診療塾 ~特別編~

2016年4月13日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 筑波メディカルセンター病院, 水戸, 未来医療GP

毎回ご好評を頂いております「医学生のためのつくば総合診療塾」。
これまでにも、総合診療の幅広い領域から様々なテーマを取り上げて参りまして、おかげさまで3年目になりました。

そこで今回は、3周年記念特別企画として、新進気鋭の産業医による「医学生のためのつくば総合診療塾」 “ 特別編 ” をご用意いたしました。
今年度も幸先のよいスタートになれば幸いです。

新日鐵住金(株) 鹿島製鐵所から現役産業医をお招きしての大変貴重な機会ですので、ぜひご参加下さい。

 

テーマ:「『働く』を考えることのできる医療人をめざそう」

クリックするとPDFで閲覧できます

クリックするとPDFで閲覧できます

皆さん、1日3回処方を、3交替勤務者はどのように飲んでいるか知っていますか?
職場に適応できていない人に、職場を変えるよう主治医が指示したら、職場では大変なことに・・・。
「働く」と治療を両立させるため、産業医は患者さんの職場や会社、ときに家族にまでアプローチし、「働く」をふまえた治療の実践を目指し、日々奮闘しています。

本セミナーでは、産業医が実際の現場で出会うことの多いケースを元にした事例を扱い、ケーススタディ方式で全人的医療の実践について学びます。
産業医が現場で何を考え、職場のリソースをどのように駆使して、全人的医療を実践しているのか?
ワークを通して「働く」ことを考える事のできる医療人を目指しましょう!

 

【担当講師】  新日鐵住金株式会社 鹿島製鐵所 安全環境防災部安全健康室 田中 完・井上 大輔
/ 総合診療科 阪本 直人

【  日   時   】  平成28年4月21日(木) 18:00~19:45
【 対 象 者 】  医学生全学年~研修医等(筑波大学以外も可)
/参加費無料・申込み先着順(空席がある場合に限り、当日参加可)

【  場   所   】  筑波大学附属病院 地域医療システム研究棟1階 遠隔教育討議室
(PDF裏面に地図を掲載しています)

 

 

※ お申込みは、開催日の1週間前までに以下にお知らせください。
筑波大学附属病院 総合診療医養成事業推進支援室
E-mail:mirai.iryo@un.tsukuba.ac.jp 電話:029-853-3339 (担当:早川)

文章:阪本直人

 

 

 

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北茨城市の市報に、何度も家庭医療センターの名前が挙がりました!

2016年4月8日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP

 

北茨城市報201604

家庭医療センターの名前が書かれた市報の数々

この4月から、北茨城市民病院附属家庭医療センターを主に研修するレジデントとして初めて、チーフ1年目の海老原先生がやってきてくれました。これまでは市民病院が中心で、週3コマの診療所研修でしたが、今年は半年ごとに病院中心と診療所中心をたすきがけしながら、年間を通して家庭医療研修を続けるプランになっています。市民病院にいる高橋先生も昨年に引き続き家庭医療センターの訪問診療を半日担ってくれるので、より活気づいた感じがします。

そんな家庭医療センターが、さっそく市報にたくさん登場していました。3月末に発行された市制60周年特別号では年表だけでなく締めくくりの「そして未来へ」というコーナーで、写真付きで大きく紹介されました。市報の4月号では、市長の施政方針の中に「家庭医療センターにおける在宅医療を一層充実」、北茨城市人口ビジョン・創生総合戦略の概要の中に「家庭医療センターの運営」という言葉があり、副市長退任あいさつにも実績として取り上げられていました。スタッフの中では「市民病院より登場回数が多い!」と話題になりました(私が言ったことですが)。

これまでの10ヶ月間も、診療以外に様々な協議会の委員や講演などを皆で分担して頑張ってきましたが、これからも大きな役割を期待されていることを改めて実感しました。また、家庭医療センターを大事に思ってもらえていることも感じられました。

新体制となった家庭医療センターを今後ともどうぞよろしくお願いします!

2016年4月8日 北茨城市民病院附属家庭医療センター 宮澤 麻子

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