筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

JPCA高松大会 専攻医優秀賞 受賞報告

2017年6月14日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション

発表の様子

遅ればせながら、高松のプライマリ・ケア連合学会学術大会の報告をさせていただきます。

今回、「日本のプライマリケアにおけるアルコール過剰摂取のスクリーニングのためのAUDIT-Cの診断制度の検証」という演題で専攻医優秀賞をいただきました。

私自身はこれまで研究というものには無縁でありましたが、自分の研修していた北茨城での研究(主に分析)に携わることができ、(当時)後期研修最終学年としては非常に意義のあるものとなりました。

昨年度から、アルコール関連の雑誌執筆、その後アルコール医学会の学会発表、と段々とアルコール漬け(笑)にされながら、今回の発表まで進めました。研究初学者の私には基礎編から応用編まで一段一段、階段を登って知識を蓄えられた点でよかったと思います。

研究デザインの設定や、分析、データの解釈も含め、初めての経験ばかりで頭を悩ませた日々でしたが、アルコール問題が身近な問題であり、まさに家庭医療で関わるべき問題であることから、興味を持って取り組むことができました。

このような賞をいただけたのは、何より多くの先生方に助けていただいたおかげです。心から感謝しております。

今回、私が賞をいただけたことで、北茨城という茨城の最北端の場所からも発信できるんだと、後期研修医の皆さんの今後の励みに少しでもなれたら幸いです。

北茨城市民病院附属家庭医療センター 高橋聡子

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北茨城家庭医療センター 近況報告

2017年6月13日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション

センター2周年記念の寄せ書き

卒後7年目の高橋聡子です。
新年度が始まって3ヶ月目に突入しました。

みなさんどうお過ごしでしょうか。

北茨城にきて1年半が経ち、北茨城市民病院附属家庭医療センターも6月で2周年を迎えました。

開院当初の朝礼ノートを見返すと、初日に来院した患者さんは17人でした。その後徐々に患者数も増え、現在は外来で1日平均70人、訪問診療では60人を超えるようになりました。センターが、市民に望まれてできた場所であることを実感するとともに、身が引き締まる思いです。

私自身は昨年度までで後期研修が修了しましたが、長く同じ場所で過ごすと、短期間での研修では見えなかった患者さんの変化や患者さんを取り巻くライフイベント、地域の資源、内部の改善点など、いろいろなことが見えてきます。
中には対応するのに苦労することもありますが、それもまた家庭医療の面白いところなのかなともと感じています。

北茨城で在宅医療を初めて学んで1年半、患者さんの自宅におじゃますることで、その人の暮らしが見え、その人本来の姿が見えることが嬉しいし、それに関わっていくのが好きなので、今後も継続して在宅医療に関わって行けたらなと思います。

センターには、日々の診療の振り返りや、専門医ポートフォリオを書く支援のほかにも、酸いも甘いも含め共有できる素晴らしい指導医と頼もしい後輩がいます。

2年目もこんな調子で、管理職にはなりましたが、それは意識しすぎず、皆で良い場所にして行けたらと思います。

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大森医院での研修

2017年5月19日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 大森医院

こんな地域がまだあったのかと思うくらい美しい山村風景のなかにある、大森医院に赴任してから早くも2ヶ月が経過してしまいました。赤ひげ大賞も受賞された大森先生に見守られ、スタッフと患者さんの温かさ、水や食べ物の美味しさに支えられて楽しく仕事をしております。
在宅医療や過疎地域での外来はキャリア初の経験で、きちんと仕事ができているのかふと悩むこともありますが、日々励んでいます。

グループを回る中野先生

レクチャー会場の様子

5月19日にはひたち太田家庭医療診療所の宮澤先生が主催する、ケアマネジャーや介護職員向けの勉強会のお手伝いをする機会がありました。テーマは「在宅・施設看取りに必要なスキル」で、私は冒頭のアイスブレイクと、グループディスカッションのファシリテーターを担当しました。アイスブレイクを担当するのは初めてでしたが、うまく盛り上がってくれて、私自身も大変楽しい経験となりました。

これから自分でもワークショップやレクチャーなど積極的に企画・実施していきたいです。

後期研修医 中野寛也

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6月24日(土):後期研修プログラム説明会のお知らせ

2017年5月23日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP

6月24日(土)に、後期研修のプログラム説明会を行います。

クリックでポスター(PDF版)が表示されます

家庭医療や病院総合医に興味があるという方はもちろん、将来の進路を決めかねているという方もぜひ聞きに来て下さい。当日は各研修施設の担当者や後期研修医が出席して、皆様からの質問にお答えします。今回は、新専門医制度の話も分かっている範囲内でお話します。

懇親会もありますので、こちらもご参加下さい。懇親会のみの参加も歓迎します!

日時:2017年6月24日(土)15時00分~
場所:筑波大学医学系 4A411
対象:初期研修医2年目、1年目、医学生、その他当グループでの後期研修を考えている医師

内容

1 研修プログラムの概要、新専門医制度(予定)についての解説

2 レジデントの声・各研修施設の紹介

・筑波大学病院
・筑波メディカルセンター病院
・水戸協同病院
・診療所 など

3 質問タイム

4 懇親会 18時30分~ 場所 大学周辺(決まり次第お知らせします)

当日は、カジュアルな服装でご参加ください。

参加希望の方は、総合診療科 soshin@md.tsukuba.ac.jp までご連絡ください。
皆様の参加をお待ちしています。

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【日本健康教育学会 主催】2017年6月23日(金)、ナットビーム教授を囲んでの雑談会

2017年5月19日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 筑波メディカルセンター病院, 笠間, 未来医療GP, 地域包括ケア

一夜だけのスペシャル企画!
「ヘルスプロモーションの第一人者、Don Nutbeam

教授を囲んでの雑談会」

【主催】一般社団法人 日本健康教育学会(国際交流委員会企画)、
および 第26回 日本健康教育学会学術大会

■ 第Ⅱ部:Dr. Don Nutbeamを囲む交流会

【日時】  2017年6月23日(金)午後3時〜5時
【会場】  早稲田大学1号館4階
【参加費】 無料
【司会】  阪本 直人(筑波大学 総合診療科 講師)
                  /福田 洋(順天堂大学 総合診療科 准教授)

 

皆様、2017年6月24日(土)〜25日(日)に開催されます第26回 日本健康教育学会 学術大会関連の
特別企画のご案内です。

学術大会前日に、国際交流委員会共催企画として、アジアの若手研究者交流会「若手によるアジアの研究交流を目指して!」が開催されます。
ヘルスプロモーションの第一人者、ナットビーム教授とともに、アジアの若手研究者とも交流を深めることができる機会を設けました。

Don Nutbeam教授は、今世紀、世界のヘルスプロモーションに最も貢献した人物の一人であり、世界で初めてヘルスリテラシーの概念の提唱者(1998)でもあります。

ヘルスプロモーション界の巨匠 ナットビーム教授を迎え、2時間たっぷりと言語の壁を気にせず、トークショー形式で質問や雑談に参加できる機会を設けました。(通訳付き)

アットホームな雰囲気で、雑談のように意見交換ができるような場になるよう準備を進めておりますので、
どうぞお誘いあわせのうえ、お気軽にお越し下さい。

 

【おすすめの対象者】 保健活動を行う全ての実践家と若手研究者(自称含む)
【キーワード】    ヘルスプロモーション、ヘルスリテラシー、健康の社会的決定要因

【おすすめの予習資料(余裕のある方はどうぞ)】

  1. ヘルスリテラシー』福田洋・江口泰正編著、大修館書店. 2016.
    日本初のヘルスリテラシーのテキスト。Amazon Japanの該当ページにジャンプします。
  2. Don Nutbeam, Health literacy as a public health goal:
    a challenge for contemporary health education and communication strategies into the 21st century, Health Promot Int (2000) 15 (3): 259-267.
  3. Defining, measuring and improving health literacy」(スライドのPDF)
    Southampton大学でPublic Health教授時代にDon Nutbeam氏によって作られたもの

 

詳しくは、第26回 日本健康教育学会 学術大会ホームページより、
特別企画・前日6/23(金)企画案内ページをご覧ください。

 

 

 

(本文・ポスター:つくば総診 指導医・専門医/大学院 地域医療教育学 講師 阪本直人)

 

 

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【PC学会in高松】Young Investigator Award受賞のご報告

2017年5月14日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション

ポスター発表の様子

審査員の武田裕子先生と

後期研修医4年目の久野です。
Young Investigator Award受賞についてご報告いたします。

私は、これまでつくば総診の先生方が学会発表をされている姿をみて、自分もいつか同じように発表してみたいという思いから、研究活動を開始し、大和クリニックで行った在宅患者さんの栄養状態の実態について調査しました。その研究を第8回日本プライマリ・ケア連合学会(以下、JPCA)学術大会で下記の演題でポスター発表したところ、Young Investigator Awardに選んでいただきました。

演題名:Evaluation of nutritional status in Japanese home-care patients using The Mini Nutritional Assessment

Haruka Kuno, Kazuhiro Nakazawa, Yohsuke Kimura, Ryohei Goto, Maie Aramaki, Atsushi Ueda, Jun Hamano, Tetsuhiro Maeno

初めての研究活動であったため、研究テーマを考えるところから多くの壁にぶつかりました。けれども、たくさんの先生方に助けていただき、クリニックのスタッフの皆様にご協力いただいたおかげで形にすることができ、心から感謝しております。

Young Investigator Awardは、JPCA学術大会のInternational Sessionで発表した日本のプライマリ・ケアを担う若手研究者へ贈られる賞です。今回の報告が家庭医・総合診療医の後期研修医が研究へ一歩踏み出すエールとなれば幸いです。

まだまだ未熟者ですが、今回の賞を励みに、今後も一歩ずつ努力を続けていきたいと思います。

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つくばのプログラム紹介動画,新作3本が完成! 公開中です.

2017年5月11日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 筑波メディカルセンター病院, 水戸, 笠間, 未来医療GP

皆様
お待たせいたしました!

遂に,プログラム紹介動画 新作3本が完成し,先日公開いたしましたので,お知らせいたします.

前作では,皆様から多くの反響と応援メッセージをいただきまして,誠にありがとうございました.


本作では,つくば独自開発の組織運営に必要なノンテクニカルスキル・トレーニング・プログラムや
大学院,そして,つくば総診専攻医プログラムをさらに掘り下げてご紹介しております.

つくば総診グループのレジデントやスタッフ,そして大学院メンバーも沢山登場しています.
研修シーンも垣間見ることが出来ますので,ぜひご覧ください.

 

【筑波総合診療グループ:
総合診療医が専門研修につくばを選ぶ理由】

1.「組織を運営するための、ノンテクニカルスキル」
・筑波大学が独自に開発

https://youtu.be/s4h1SlJa1-0

 

2.「一から育て、自立させる指導体制」
・つくばならではのプログラム.専攻医数も全国トップクラス

 

3.「大学だからこそ選べる、研究(大学院)への道」
・おかげさまで全選定事業の内,唯一最高のS評価を頂きました.これからも邁進してまいります.

 

この動画は,文部科学省「未来医療研究人材養成拠点形成事業」採択プログラム
次世代の地域医療を担うリーダーの養成 ホームページからでもご覧いただけます.
(動画はページ一番下にあります)

 

〜超高齢化社会における地域医療をリードするリサーチマインドを持った総合診療医の養成〜

こちらもご覧ください.
本事業が目指すもの:丸山泉氏×前野哲博氏の対談

 

(総合診療グループ指導医/大学院 地域医療教育学 講師:阪本直人)

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PC連合学会学術大会@高松 総診グループ発表者一覧

2017年5月11日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 筑波メディカルセンター病院, 水戸, 笠間, 未来医療GP

2017年5月13日から高松市で開催される、第9回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会において、つくば総診グループから多くの方が発表者やワークショップ講師を務められます。

研究員の後藤先生が一覧にまとめてくださったので、本ブログにリンクを張ります。

 

クリックでPDFが開きます(全2ページ)

 

これからも、ぜひアカデミックな活動を継続していきましょう!

編集:指導医 片岡 義裕

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永藤先生のGoポーズ

2017年4月11日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 筑波メディカルセンター病院, 水戸, 未来医療GP

つくば総診レジデント修了式のシーンが収録された作品を
永藤先生へプレゼントしましたら、すごく喜んでくれました。
プレゼントした私まで、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
とっても幸せですね。クリエイター冥利に尽きます。

 

感想を書いてくれましたので、皆様と共有します。

嬉しさのあまり、GOポーズ!

『皆で良い笑顔の集合写真でGO先生と同じポーズで一枚。
良い写真だけに、東端先生の欠席が悔やまれます・・・・笑
いつかこの写真を懐かしむ時が来るのを楽しみに、羽ばたいていきたいと思います。』
(コメント:今年度より指導医の永藤先生/編集:以前から指導医の阪本直人)

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JHN Journal club 投稿(山本先生)

2017年4月4日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション

先日、JHospitalist NetwokのJournal clubに、

「入院中の高齢者への抗凝固薬の投与は静脈血栓症の予防にどの程度有効か」という題で投稿させていただきました。

http://hospitalist.jp/journal-club/

笠間の超高齢入院患者さんをみているなかで、肺塞栓症のリスクや予防のメリットってどうなんだろう、と思ったのがきっかけです。

論文の批判的吟味を本格的に行うのは久しぶりだったので苦戦しましたが、今後につながる良い学びになりました。と同時に、丁寧に指導してくれた五十野先生の器の大きさも実感しました。いつもありがとうございます!

レジデントの皆さんも、Journal club、Clinical question共に積極的に参加することをお勧めします。EBMのポートフォリオの種にもなりますよ。

笠間市立病院/筑波大学総合診療グループ
山本由布

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【祝 発刊!】「患者にきちんと届く!届ける!予防医療プラクティス」羊土社Gノート2017年4月号

2017年4月6日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 筑波メディカルセンター病院, 水戸, 未来医療GP

 

◎ 待望の特集号 ついに発刊
総合診療のGノート(羊土社)より、
世の中の優れた科学的な知見を確実に患者さんへ届けるための概念である、【エビデンス-診療ギャップ】と【エビデンス・パイプライン】をテーマに徹底的に“How”にこだわり抜いて、実践的な内容を交えて紹介した特集号が、遂に発刊されました。

 

 

 

【目次】 を一部ご紹介(詳細はこちら

★「ヘルスリテラシーと患者さんの行動変容」をつくば総診の指導医 阪本直人氏が、執筆担当 (p.582-595)

 

◎ エビデンス-診療ギャップをいかに最小限に抑えるか

 

市民の皆さん、そして、医療者の皆さん、
患者さんのケアに役立つ優れた研究成果やガイドラインなどの知見*が世の中にあっても、
実際の患者さんのケアに反映されなければ、もったいないと思いませんか?

 

実は、日常の診療現場には、その優れた知見を患者さんに届ける過程に数多くの障壁があり、
実際にはその半分も届いていないと言われております。
患者さんのケアに役立つ優れた知見*が診療内容に反映されて届くまでの過程で、
「“パイプラインの水漏れ” により大幅に減衰し、患者さんにまで行き渡りにくくなること」を
【エビデンス-診療ギャップ】といいます。
      (*質の高いエビデンスに基づく実施されるべき医療。システマティックレビュー、メタ分析、ガイドラインなど)

 

◎エビデンス-診療ギャップ と エビデンス・パイプライン

 

この【エビデンス-診療ギャップ】の存在は、
世界の優れた研究者が汗水たらして世に出した研究成果を
研究のままで終わらせてしまうのか否かを左右するほど重要なことなのです。
この仕組みと解決策を理解するには、「エビデンス・パイプライン」という概念が役に立ちます。

 

◎どうすれば実践できるか?(“How”)にこだわり徹底解説

 

その為、岡田唯男氏率いる執筆陣で、この「エビデンス・パイプライン」からの水漏れをいかに最小限に抑え、パイプラインを強めるか をテーマに、
どうすれば実践できるか?(“How”)にこだわり徹底解説しました。
どの分担執筆者も各分野の第一人者が担当しており、編集長 岡田唯男氏の目が行き届いているため、
クオリティーの高さと現場に即した内容は、現存する書籍としては最高峰のレベルといってよいでしょう。(筆者の調査に基づく) 書籍化を強く望みます。
なお、今回の切り口は予防医療ですが、あらゆる医療分野に共有する概念です。

 

◎阪本おすすめの読者

 

プライマリ・ケア医(開業医、総合診療医など)をはじめ医師全般、薬剤師、看護師、保健師、医療系学生、そして健康記事を扱うメディカルライターも含め、あらゆる医療系関係者におすすめの特集です。

 

◎ご購入は、お早めに

 

早くもAmazonでは、1〜2ヶ月後の入荷待ちになっております。(Amazonでの購入はこちら
月刊誌(臨月刊)ですので、気になる方はお早めにゲットしておいてください。
なお、羊土社のホームページからでも購入可能です。
 
(本記事の写真は、いずれも羊土社ホームページで公開されている写真を用いました。お礼申し上げます)
 
寄稿:Naoto Sakamoto

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JHospital Network Clinical Question 投稿

2017年4月2日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション

定期的にJHospital Networkの特集Clinical Questionに、つくばグループから寄稿しています。3月細井先生の「成人のstridorへのアプローチ」が新たに追加されました。

http://hospitalist.jp/clinical-question/

きっかけは、細井先生がグループのメーリングリストに流した症例相談でした。症例の概要はスライドにも書かれている通りで、Stirodor = 上気道閉塞 = 見える範囲の異常と思い込んでいると、そうで無かった時に思考が止まります。「stridorへのアプローチ」は皆で共有したい臨床疑問だと感じ、まとめてもらいました。メーリス相談から1ヶ月の作成の速さはさすが細井先生です。みなさんこの作品を読んで、対応をシミュレーションしておきましょう。

五十野博基

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石丸直人先生より、レジデント修了生に向けたメッセージ

2017年4月2日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 筑波メディカルセンター病院, 水戸, 未来医療GP

特別講演「変化し学習する病院総合診療部門づくり」

2017年2月25日のつくば総診 卒業セミナーで特別講演をしてくれた、元つくば総診スタッフの石丸直人先生(現 明石医療センター 総合内科 医長)より、2016年度レジデント修了生に向けたメッセージを頂きましたので、ご紹介いたします。

研修医の先生方、
それぞれ歩む道は異なりますが、

いまの学びが

あとから

いいだしとして

にじみ出してくると思います。

そのときまで楽しみに。

かつての指導医メンバーで記念写真

(編集:つくば総診グループ指導医 Naoto Sakamoto)

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中澤先生より、メンバーに向けたメッセージ

2017年3月30日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 大学, 未来医療GP

皆様、こんにちは。大和クリニックで勤務している中澤です。
先日、クリエーター兼総合診療医の阪本先生から、3月10日に開催して頂きました私の送別会のフォトブックをお送り頂きました。
読み返す度にあの日の感動が呼び起こされる思いです。
特にお忙しい中、お集まりくださった方々やご連絡を頂いた方々には感謝しております。
この場をお借りしまして、改めてお礼申し上げます。

 

今後、私は故郷の山梨県に戻り、開業する予定です。
これまでの経験・知識・技術を故郷の医療に役立てたいと思っております。
送別会では今年の秋の開業を目標にしているとお伝えしておりましたが、予定よりも時間がかかりそうな場合には、地域の医療機関で非常勤医師として働いてからの開業になりそうです。

 

永らくお世話になりました筑波総診に在籍している時間はもう残りわずかではありますが、皆様と出会い一緒の時間を過ごせたことに感謝しております。
陰に日向に私を支えてくださった方々のおかげで、ここまで来られました。
本当に有り難うございました。

 

私と同じように、これからも訪れる研修医らを皆様で支えて頂きながら、筑波総診全体としてこれまで以上のご発展を心より祈念しております。

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大和クリニックでの健康教室

2017年3月26日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 大和クリニック

健康教室の様子

後期研修医の久野です。
大和クリニックでの市民への予防教育活動についてご紹介します。
3月22日、桜川市にある、あさひデイサービスセンターで肺炎予防教室を行いました。

当日は、利用者さんやそのご家族、職員の方など15名の方が参加されました。
肺炎の症状や肺炎球菌ワクチンについてのクイズを行ったり、正しい歯磨きの仕方、低栄養を予防する食事の工夫についてのお話しをました。また、飲み込む力を鍛える「嚥下体操」を実践し、和やか雰囲気の中で肺炎の予防方法について学んでもらうことができました。

参加した利用者さんからは、「テレビで聞いたことのある肺炎についてどんな病気がよく分かりました」「分かりやすい話だった。家でもやってみようと思う」との声があり、自分もとても嬉しく思いました。

今後も地域とのつながりを大切にする活動を続けていきたいと思います。

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2017年2月レジデンシー修了式フォトブックが出来ました

2017年3月21日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP

つくば総診では、毎年レジデンシープログラムを修了するものたちによる修了プレゼンなどを含めた
卒業セミナーが行われています。(内容紹介はこちら

今回も、修了するレジデントによる個性豊かな修了プレゼンが行われました。

その中で、ひときわ印象的だったのは、東端先生のプレゼンでした。

そこで、会場を感動と笑いの渦に巻き込んだドキュメンタリー作品の主演・製作総指揮を務めた東端氏へ
最初にフォトブックをプレゼントいたしました。

フォトブックを手に阪本、東端で

なお、東端氏よりコメントがありますので、共有いたします。

 

「阪本先生から卒業セミナーの名シーンを収録したフォトブックをもらいました。
出来栄えはもちろんのこと、先生のご厚意にも大変感動しました。

ということで、僭越ですが作品批評記事を書かせてもらいました。」

フォトブック表紙

– 卒業セミナーを題材に巨匠阪本が挑んだ意欲作。
今回限りの写真集では、卒業生達の生の表情を鮮度100%でパッケージ。全米も大絶賛!
「阪本直人が龍一超えを果たし、卒業セミナーは歴史に刻まれた」- (ワシントン・ポテト)
お見逃しなく!

 

 

(文責・編集:Naoto Sakamoto)

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家庭医療学冬期セミナー ワークショップ報告2

2017年2月17日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション

レクチャーの様子

レクチャーの様子

グループで議論した内容を発表している様子

グループで議論した内容を発表している様子

2017年2月11~12日に開催されました、若手医師のための家庭医療学冬季セミナーに、僭越ながら講師として参加してきました。
テーマは「総合診療医/家庭医だからできるEnd of life care ~在宅緩和と家族ケア~」と題し、在宅での緩和ケア、とりわけ家族ケアに焦点を当てて発表、ディスカッションをしてきました(発表者:後期研修医 東端、久野、稲葉、劉、愛美園訪問看護ステーション木下Ns、総監修:浜野Dr)。

参加者は初期研修医~卒後20年目以上のベテランと幅が広く、グループによってはディスカッションが盛り上がるのか未知な部分もありましたが、本番ではどのグループも的を射たディスカッションを展開しており驚きました。

今回は新たな試みとして、大和クリニックで大変お世話になっている愛美園の訪問看護師にお越しいただき、家族ケアのレクチャーをお願いしました。在宅医療の経験がない筆者には目からうろこの話が連続で、会場もこの部分が一番盛り上がっていた気がしました。

準備していく中で自分自身も緩和医療科での研修の振り返りができ、改めて恵まれた環境でトレーニングさせていただいていると実感しました。皆様お疲れ様でした。

文章:劉 彦伯

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大森先生 赤ひげ大賞受賞!

2017年2月16日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 大森医院

今回受賞された大森先生

今回受賞された大森先生

表彰式の様子

表彰式の様子

後期研修や医学生の地域クリニカルクラークシップでお世話になっている,大森医院の大森英俊先生が,このたび第5回「日本医師会 赤ひげ大賞」を受賞されました.

この賞は,「地域の医療現場で長年にわたり、健康を中心に地域住民の生活を支えている医師にスポットを当て、その活動を顕彰すること」を目的に創設されたものとのことです.(参考:日医on-lineホームページ、日本医師会の冊子

大森先生が支えてこられた地域医療の現場に,グループとしてもかかわることができていることを大変光栄に思います.
このたびの受賞,誠におめでとうございました.

文章 片岡 義裕

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阪本ら3名の座談会が掲載された【ドクタラーゼ】第19号が、全国の医学生に届いています!

2016年11月16日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP

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特集「保健の視点~人々の健康な生活を支える~」

医学生がこれからの医療を考えるための情報誌【ドクタラーゼ】第19号が、
全国の医学生向けに発行されています!

阪本ら3名の座談会のテーマは、「誰もが自分の健康を主体的に獲得できる世の中へ」

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誰もが自分の健康を主体的に獲得できる世の中へ

 

座談会では、健康の社会的決定要因に関する概念や、
阪本が、患者さんと治療の目的を共有し、協働体制をつくるために普段心がけていることにも触れられています。

なお、この座談会でも出てきました、「健康の社会的決定要因」に関する概念は、新しい考えであり、この概念を伝えるのは容易ではありません。

その難問を我々の意図を汲み取って、うまく我々の座談会のストーリーに落とし込んでくださいました。

 

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なお、この座談会の編集を担当された中田 菜摘氏が、自身のFacebokで制作秘話を語ってくださいました(ログイン必要)。

下記、抜粋してご紹介させていただきます。(ご本人の承諾を得ております)

 

(ここから)

10月25日、ドクタラーゼ第19号が発行されました〜
***
今回の特集テーマは、「保健の視点」です。
ただ長生きするだけじゃなくて健康に生きたいよね、だけど「健康である」ってそもそもどういうことだったっけ?というところまで踏み込んだ内容になりました(そもそも論が大好き)。

基本的には、超高齢化時代、平均寿命だけではなく健康寿命も伸ばすにはどうしたらいいかという問いが、この特集の出発点です(日本人の平均寿命と健康寿命の差は約10年)。
地域のお医者さん・保健師さんの取り組みを取材させていただいたり、産業保健について専門の先生にお話を伺ったりしてきました。

***
住民の方一人ひとりのお家を訪問して健診結果について丁寧にお話されている保健師さんのエピソードや、多くの人が健康について意識もしていない「職場」という環境で健康づくりを推進する産業医の先生方のお仕事についてのお話など、コンテンツは盛りだくさんなのですが、 Naoto Sakamoto先生、 Hiro Zakoji 先生、 Maho Haseda 先生をお招きした座談会記事は、医療関係者ではない方にもぜひ読んでいただきたい内容です。(阪本注釈:上記URLは、Facebookログインが必要)

タイトルは、「誰もが自分の健康を主体的に獲得できる世の中へ」。

この特集を作りながら、もやもやしていたことがいくつかありました。
「健康寿命を伸ばそう」というコンセプトが間違っていないことはわかっているのですが、「健康」でない人が生きづらい世の中になったら嫌だな、というのがわたしの率直な感覚でした。病気をしたり要介護になった状態の人が生きていることが良いことと見なされなくなってしまうとしたら、それはおかしなことです。「健康寿命の延伸」というスローガンは、ともすると「健康でなければ生きていてはいけない」という圧力にすり替わるのではないか、という違和感がありました。
また、「自業自得の糖尿病患者」に関する過激なブログが炎上していたのも、ちょうどこの記事の制作時期でした。当初は嫌悪感を感じながらも、「自業自得」という表現にどう反論すればいいのか、自分ではいまいち言葉が見つかりませんでした。

***
先生方とお話しさせていただいて、わたしが学んだことは大きく二つあります。
一つは、健康の社会的決定要因という考え方です。例えば食べすぎが祟って糖尿病になってしまった人がいたとして、食べすぎたのはその人が悪いのか。お金がなくてジャンクフードしか食べられなかったのかもしれないし、精神的ストレスにさらされて、たくさん食べることしか逃げ道がなかったのかもしれない。日々稼ぐことで精一杯で、そもそも「食生活に気を遣って長生きしよう」なんて思えない生活環境にいるのかもしれない。
おそらくまだまだ不完全な理解ですが、「健康」を個人の責任に帰結させないという考え方を知って、目の前が開けたような感覚がありました。

もう一つは、「何が健康か」は社会が決めることではなく、個人が決める価値だということ。病気があったり、介護が必要だったり、障害があったりする人が「不健康だ」と糾弾されるのは、言うまでもなくおかしなことです。一人ひとりが主観的に「自分は健康だ」と満足して生きられることにこそ価値があるし、医療も、社会も、第一義的にはそれをサポートすべきだと思います。
健診で悪い結果が出たとき、一方的に「あなたの生活はここが悪いからこうしなさい」と言われて行動に移す人は少ないでしょうし、正直、そんなことを言われるなら健診になんて行きたくなくなると思います。あるいは、言われたとおりにして、誰かに「健康」と認められたとして、その人は嬉しいでしょうか?
「こういうあり方が健康だからこうなりなさい」と押し付けるのではなく、一人ひとりの人がどう生きたいと考えているのかに寄り添い、それを尊重してこそ、保健活動の意味があると思います。

3人の先生方には、座談会当日のみならず、誌面を作り上げる過程でも議論を重ねていただきました。制作を通じて得たものは、ここに書ききれないほどあります。ほんとうにありがとうございました。

***
特集以外にも、・・・わたしの担当企画以外も、手前味噌ながらとっても読み応えのある記事が揃っています!
WEBでも読めるので、お時間あるときに覗いてみてもらえたらうれしいです。

(抜粋ここまで)

 

みなさま、医学生がこれからの医療を考えるための情報誌【ドクタラーゼ】第19号
ぜひお読みください。

 

記事:阪本 直人

 

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『治療』 2016年10月号 執筆報告

2016年10月21日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション

今回記事を執筆した雑誌

今回記事を執筆した雑誌(引用:http://www.nanzando.com/journals/chiryo/)

高橋@北茨城です。

今回、雑誌『治療』の2016年10月号で記事を書かせていただきました。
テーマは「“病院×家庭医療”とアルコール問題」です。

今まで、学生対象のセミナー等でアルコール問題を取り上げているのは知っていましたが、自分は関与していなかったことと、病院の外来でアルコール問題に直面することも多かったため、この機会に書かせていただきました。

まず知識の整理をするために、勉強会で使用されたポワーポイントからガイドライン、論文などを読み、その分野の全体像をつかむことからはじめました。伝えたいことがブレないように、悩みながら執筆しましたが、諸先輩方にご意見をいただきながら完成させることができました。

今回の経験を通して、自分の知識を整理することができ、記事として形に残せる点でもやりがいを感じました。また、他施設の先生との繋がりが実感できるのは心強かったです。
今後もこのような機会があれば、是非やらせていただけたらなと思います。

五十野先生、吉本先生、熱心にご指導いただき、ありがとうございました。
ぜひご一読いただき、叱咤激励・ご意見・ご感想いただければと思います。

高橋聡子
北茨城市民病院附属家庭医療センター

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