筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

CFMDレジデンシー東京との交流会 Day 2(笠間市立病院)

2025年1月17日テーマ:筑波総合診療グループ, 笠間

 専攻医3年目の今川優です。11月4日に家庭医療学開発センター(Centre for Family Medicine Development:CFMD)東京との交流企画の一環として、現在私が研修を行っている笠間市立病院の見学にお越しいただきました。

 病院の隣に行政棟があり、現在はこども政策課を中心とした行政との連携が取りやすいのも笠間市立病院の特徴です。幼児健診をはじめとして児童福祉施策や母子保健事業などを協力して行っています。
 まず行政棟にお集まりいただき、副院長の稲葉先生より笠間の地域の特徴や笠間市立病院の紹介が行われました。笠間市は山に囲まれた盆地であり山里の風景といった自然が楽しめることが市の持つ魅力の1つです。栗の生産が全国一位であり、古い歴史に育まれてきた伝統のある笠間焼も有名です。

 笠間市立病院の特徴として、入院から在宅まで同一の医師がシームレスに診療を行うことができる点が挙げられます。外来で診ている患者さんや訪問診療を行っている患者さんが入院が必要になった際に、そのまま病院でも同じ医師が主治医として診療を行っています。診療の場にかかわらず患者さんと今までの顔が見える関係のまま携わることができ、その時々に応じた総合診療医としての力をつけることができると私も日々の研修の中で実感しています。
 大きい病院ではありませんが、病棟での栄養管理やリハビリにも力を入れており、内視鏡やCTといった設備もあります。院内に訪問看護ステーションもあり、訪問看護・訪問リハビリとも密に連携が取っています。病院の向かいには特別養護老人ホームもあり、専攻医も施設嘱託医として診療を行っています。

 CFMDの皆様には行政棟から病棟、リハビリ室、外来、内視鏡室およびCT室、向かいの特別養護老人ホームまで余すことなく見学いただきました!「市内の訪問看護はどれくらいあるのか」、「どのように市内の他医療機関と連携を取っているのか」など地域の医療資源に関する質問などをいただきながら、地域の健康を支える笠間市立病院のことを知っていただきました。

 なかなか他プログラムの先生がつくば総診の研修施設まで見学に来てくださることは多くなく、私にとっても改めて笠間の魅力を再確認できる非常に有意義な時間となりました。今度は私達が見学に伺う形でこのような素敵な交流の機会を継続できると良いなと感じました。
笠間に興味を持ってくださった方がいらっしゃいましたら、是非とも一度見学にお越しください!

専攻医3年目 今川優