筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

水戸市の小学校でがん予防教室を行いました

2024年11月2日テーマ:筑波総合診療グループ, 水戸

みなさんこんにちは。つくば家庭医・病院総合医プログラム専攻医1年目の福地晴彦と申します。今回私は水戸市で10月15日に小学生を対象としたがん予防教室を担当させていただきました。

指導医の久野先生のご指導のもと準備を行い、小学生にとってはあまり馴染みのないがんという病気を説明するため、なるべくわかりやすく、そして興味を持っていただけるように工夫を凝らしました。当日は5年生6年生合わせて60名近くの生徒さんが集まり、さらに保護者の方や先生方も合わせて70名近い方々に参加していただきました。早速がんについてどんなイメージがあるか一人の生徒さんに質問してみたところ、「がんは細胞分裂の異常によっておこる病気だと思います」と100点満点の回答が返ってきて驚きました。○×クイズ形式による参加型のスタイルで授業を行いましたが、塩分過剰摂取や野菜不足とがんとの関連や、飲酒や喫煙の発がんリスクについてほぼ全員が正答できました。規則正しい食生活の重要性や、過量飲酒や喫煙の危険性についてこれまでの授業でよく習っていることが伺えました。

授業終了後はたくさんの生徒さんから質問をいただき、「辛い物や酸っぱい物は大丈夫ですか」、「キムチが好きなんですけど食べない方がいいですか」、「運動が苦手だけど大丈夫ですか」、などなど小学生の純粋な質問に対して、自分自身も明確な答えを出すことが難しいと感じました。授業で用いたワークシートの感想欄には「大人になってもタバコは絶対に吸わない!」「なにもなくてもがん検診を受ける!」とほとんどの方が記載していました。タバコの危険性については一番伝えたかった部分でしたので、多くの人が覚えてくれたのはとても嬉しかったです。学校教育の大切さや教えることの喜びを実感しました。

今回自分にとっては初めての講演の場でありましたが、指導医の久野先生の丁寧なご指導のおかげで何とか無事にやり遂げることができました。大変学びの多い素晴らしい機会をいただきました。水戸市健康づくり課の皆様、新荘小学校の先生保護者の皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。

今後も地域の皆様に貢献できるような医師になるべく研鑽に励んでまいります。

専攻医1年目 福地晴彦