多職種連携ワークショップin福岡
2015年3月30日テーマ:筑波総合診療グループ, 大学, 未来医療GP
3月23日に、福岡で行われた「よりよい多職種連携の実践に向けて」というワークショップに参加してきました。
吉本先生が福岡県私設病院協会から講師依頼を受け、東京大学の春田先生(4月からは筑波にいらっしゃいます!)が中心となって準備が進み、そして当日は東京や三重、地元福岡から10人のファシリテーターが集まりました。私もファシリテーターの一人として参加させて頂きましたが、ファシリテーターも医師以外に看護師、病院事務、PT、多職種連携の本の出版に関わる方などなど…様々な視点から医療に関わる人がいて、既にこの時点で多職種連携だなあと感じました。
対象者は福岡県内の私設病院で働くコメディカルスタッフで、看護師、リハビリ、MSW、事務、臨床心理士など幅広い職種の方が参加してくれました。
Egg Flying Gameという、皆で協力し合いながら与えられた材料を使い、卵を割ることなくいかに的の近くに落とすか、という多職種連携の要素が詰まったアイスブレイクからワークショップは始まりました。緊張していた空気もこれでかなり緩み、その後は「連携について困っている事」について、始めは同職種同士、その後多職種が混ざったメンバーでディスカッションを行いました。多職種で意見交換する事で、様々な視点から問題について考える事が出来た、とても新鮮だった、という意見が多く挙がりました。
最後に、各施設の中で明日からやってみたい事について話し合ってもらいました。短時間での話し合いで難しかったと思いますが、どの班も様々な形で取り組む課題が見付かったようでした。
私もずっと一つの班でゲームやディスカッションの様子を見ていましたが、始めは「情報共有が大切」という所から、「ただ情報を集めて終わりではなく、それを統合して上手く使っていく事が大事ではないか」「それを誰が担うのか?」「私たち(看護師さんでした)が一番患者さんに近いので、頑張って引っ張って行かなきゃ!」と話がどんどん発展していき、皆さんのパワーに感動しました。
日帰りでバタバタしていたので、他のファシリテーターの方々とゆっくり話す時間がなかった事は残念でしたが、私自身がとても勉強になった1日でした。これを茨城でも生かせれば、と思います。
最後は、空港で博多ラーメンとあまおうソフトクリームを食べ、かろうじて福岡を実感して帰りました。
笠間市立病院 山本由布