筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

分担執筆した『レジデント3月号』 好評発売中!

2015年3月5日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP

私が執筆した月刊誌『レジデント』が、現在発売中です。

レジデント3月号(2015年2月発売) 特集●地域で学び,地域に学ぶ 地域医療のノウハウ 企画編集/井上真智子

レジデント3月号(2015年2月発売)
特集●地域で学び,地域に学ぶ 地域医療のノウハウ
企画編集/井上真智子

私が担当した章は、
大きくヘルスメンテナンスと行動変容の2つで構成されています。

 

    • ・USPSTFなどに基づいたヘルスメンテナンスのコツ
    • 禁煙支援を例にあげ、行動変容ステージに合わせた介入のコツ

 

地域医療の現場で、患者さんやご家族の健康を守るための
ヘルスメンテナンス項目(スクリーニング、カウンセリング、予防接種など)をどのように適応してゆくか、その具体的な方法について、解説しています。

ヘルスメンテナンスのガイドラインとして広く知られるUSPSTF(US Preventive Services Task Force)、そして、癌のスクリーニングについては、国立がんセンターによる科学的な根拠に基づいた推奨項目にも言及し、その内容を見やすく一覧表にしました。

 

次に、行動変容では、相手の(行動変容)ステージに合わせた的確な介入ポイントを
禁煙支援を例に上げ、具体的なコツについて解説しています。

 

これまで、学生・レジデント教育に適した教材が、このジャンルには、ほとんどなかっただけに
今回、自らが欲しい教材を創るという貴重な機会をいただくことになりました。
出版に関わった皆様に感謝申し上げます。

 

この執筆にあたり、カラフルな図表を駆使し、分かりやすく・ぎっしり・コンパクト(10ページ)に
納めました。
他の章も実力派医師による執筆ですので、指導医の皆様は教材として、
そして、学生・レジデントの皆さんも、売り切れになる前にゲットして、ご活用下さい。

 

 

【本章の学習目標】

Point ❶  ヘルスメンテナンスについて説明できる.
Point ❷ “#. ヘルスメンテナンス”と,診療録のプロブレムリストに列挙できる.
Point ❸  科学的根拠にもとづいたスクリーニング,アドバイスを提供できる.
Point ❹  相手の行動変容ステージに合わせたアプローチを行える.

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学習目標は、上記参照

ライフステージ合わせたヘルスメンテナンスの全体像

 

 

 

うつ病、アルコール依存のスクリーニングなど

行動変容ステージに合わせた介入・支援ポイントを図で分かりやすく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【特集の目次】

特集地域で学び,地域に学ぶ 地域医療のノウハウ

【Ⅰ. 患者ケアを通してプライマリ・ケアの専門性を学ぶ】
1. プライマリ・ケアの専門性とは何か/井上真智子
コラム:地域医療研修を終えて/太田竜右
2. Common diseaseへの対応-EBMを活用して/青木拓也
3. 何でも診るための医療面接と身体診察のスキル/児玉和彦
4. 生物心理社会(BPS)モデルと患者中心の医療の技法/大塚亮平
5. 予防・ヘルスメンテナンス・患者教育/阪本直人
6. 高齢者ケアに習熟する-老年症候群と高齢者総合機能評価/津田修治
7. プライマリ・ケアにおけるリハビリテーションと退院調整,多職種連携
~入院したその日から始めよう~/平山陽子
8. 在宅医療の実際/一戸由美子

【Ⅱ. 地域集団をケアする】
1. 保健所って何するところ? 医師に必要な公衆衛生的視点/長坂裕二
2. 若手公衆衛生医師が地域をつなぐ~ピンチをチャンスに!健康なまちづくり運動~/矢野亮佑
3. プライマリ・ケア医が行う地域ケアと連携/中川久理子
4. 地域診断,地域包括ケアからまちづくりについて考える/中野智紀

【Ⅲ. 教育研修体制を充実させるために】
1. 研修を受け入れる指導医とスタッフ向け-効果的なプログラムの作り方/吉村

 

 

文章・構成:筑波大学 総合診療グループ/地域医療教育学 講師 阪本直人