筑波大の地域医療実習におけるSDH:健康の社会的決定要因 のプログラムが下野新聞の特集で取り上げられました
2021年2月15日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育
筑波大学医学群医学類5年次10月~6年次5月の総合診療科クリニカル・クラークシップ/医療概論Ⅴ(必修、4週間)は、大学総診(1週間)と茨城県内の地域の診療所・小病院・病院総合診療科(地域での実習期間:3週間)において実習します。その中で、2018年度より4週間を通したプログラムとして、健康の社会的決定要因(Social Determinants of Health: SDH)について学ぶ演習を行っています。昨秋に実習最終日のSDH発表会について下野新聞社の取材を受け、2021年1月9日の同紙朝刊社会面に特集「なぜ君は病に・・・社会的処方 医師たちの挑戦」に掲載されました。
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https://this.kiji.is/727845932931858432?c=75768590128873475&wid_type=post&wid_host=https%3a%2f%2fwww.shimotsuke.co.jp
SDHは、WHOでも医療者教育の普及を今後の課題としてあげているほか、日本プライマリ・ケア連合学会においても、三018年の三重大会で「健康格差に対する見解と行動指針」に関する声明がだされ、活動が行われています(https://www.primary-care.or.jp/sdh/)。しかしながら、卒前教育で必修の学習取り入れている大学はまだほんのわずかで、筑波大の実習をとおし、教室でなく地域実習だからこそ学生にとってインパクトのある学びの機会となっていることを実感しています。これからも、総合診療科のスタッフ・レジデント・実習関連施設の皆様とともに、SDHに関する学びを深めて、現在のそして将来の地域の人々の健康を高めるためにできることを重ねていきたいと思っています。
文責 筑波大学附属病院総合診療科 堀内明由美