夏期セミナー「ひとまずやろうぜ!診療所救急」
2017年8月8日テーマ:筑波総合診療グループ
今年も恒例の日本プライマリ・ケア連合学会主催『学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナー』の季節がやってきました。
今回は滋賀県長浜市の長浜ロイヤルホテルで8/5(土)から8/7(月)までの3日間に渡り行われました。
私は8/6(日)夜の懇親会および8/7(月)のセッションに参加しましたので、その様子をお届けします。懇親会はホテルの大広間で一面に青ビニールシートを敷き詰め、自由に座り込みながら酒缶とお菓子類を思い思いに口に運ぶというスタイルでした。21時半〜24時という遅い時間の催しでしたが、学生・研修医の総参加人数が250人ということもあり、若さと熱気に溢れた雰囲気がとても印象的でした。個人的には私の学生時代も含めてこういったセミナーに参加するのは初めてのことでしたので、参加している学生達とお酒を交わしつつ色々な話をするのはとても新鮮でした。主にこれからの総合診療の行く末や家庭医療に関して意見を交わしましたが、学年に見合わないような老成した考え方と有り余る熱意に当てられて、いつもよりお酒が回るのが早かった気がします(笑)優秀な学生ばかりで、触発されたと同時にこいつはうかうかしていられないと感じました。
日付が変わって8/7(月)9時からが私にとっては本番です。今回筑波大学総合診療グループが催すのは「ひとまずやろうぜ!診療所救急」。人員や検査機器の少ない診療所において救急患者の初期対応をいかに行っていくか、を学生に体験してもらうセッションです。具体的には3つのシナリオを基に学生は3人ずつのグループに分かれます。そして医者・患者・観察者をシナリオ毎に交互にこなしながら、初期評価のプロトコルに従って病院への搬送までを行います。私は他のつくば総診の先生とともにファシリテーター役で参加しました。ホテルの小規模な宴会場で行い、学生・研修医の参加人数は17人でした。当初想定していたよりも学生達の飲み込みが早く、皆自信を持って模擬診療を出来ていて、改めて参加する学生達のレベルの高さに驚きました。セッションは特段のトラブルが起きることなく終了し、幸いなことに学生達からの評判も良かったとのことです。セミナー初参加の私も貴重な経験をすることができ、大変有意義な時間を過ごせて満足でした。何事も足を踏み出せば良いことがあるものですね。次回のセミナーにも企画も含めて積極的に参加したいと思いました。
文責:S1 宮本 卓