ヨーロッパ緩和医療学会で優秀ポスターに選ばれました
2017年5月21日テーマ:筑波総合診療グループ
2017年5月18日~20日にスペイン・マドリッドで開催された第15回ヨーロッパ緩和医療学会(http://www.eapc-2017.org/)で私が発表した「Trust in physicians, perceived continuity and coordination of care, and quality of death in patients with advanced cancer in home care (Japan Hospice and Palliative care Evaluation study 3 :J-HOPE3)」がプライマリ・ケア部門の優秀ポスターに選ばれました。
この研究は、在宅がん患者のQOLに関係する因子を探索するという目的で遺族を対象として行われ、結果として、在宅医、腫瘍医、訪問看護師への信頼感、在宅ケアチーム内で方針が一貫していることが関係しているということが明らかになりました。
以前より、在宅では訪問看護師さんに対する患者さん、ご家族の信頼感が重要であると同時に、多職種で情報を共有しているだけではなく、治療・ケアの方針が一貫していることが重要ではないかなと感じていたので、それを確かめてみようということが研究のきっかけでした。
在宅では、医師だけでなく訪問看護師さんの影響が大きいこと、そして、多職種連携が「情報共有」だけになってしまうことが多い中で、「多職種で治療・ケアの方針が一貫している」と患者さん、ご家族が認識していることがQOLに影響することは、臨床現場にも反映できるメッセージだと思います。
多くの皆さまにご支援・ご協力頂きましたこと、大変感謝しております。
指導医 浜野淳