第3回総合診療・家庭医療セミナーinつくば 実施報告その3
2016年12月22日テーマ:筑波総合診療グループ
11月12日に筑波大学で行われました「第3回総合診療・家庭医療セミナーinつくば」の各セッションの様子について、担当したスタッフの方からご紹介いただきました。
「医療から在宅へ 始めよう多種職連携」
北茨城市の医療機関に勤務する多職種でセッションを行いました。家庭医療センターの高橋聡子先生、北茨城市民病院の海老原、同院退院支援看護師、理学療法士、ソーシャルワーカー、近医専属のケアマネージャー、訪問看護ステーションの訪問看護師がセッションに参加しました。85歳男性の脳梗塞患者が、リハビリを終えて自宅退院を控えているというセッティングについて、グループごとにディスカッションしてもらい、その後講師でデモンストレーションを行いました。
参加した研修医や学生たちからは、「実際に病気が治ってもADLが低下した患者が自宅に退院して生活するためには、これだけ多くの手続きが必要で多職種の連携、協働が必要だということを学んだ」という声が聞かれました。 私(海老原)も数回の打ち合わせを通して、多職種連携の重要性について改めて理解を深める良い機会になったと思います。
(レジデント 海老原 稔)
「総合診療医のキャリアについて語ろう」
「総合診療医ってどんな働き方をしているのだろう?将来どうなるの?」という不安を持っている学生や研修医に向けて、実際に働いている総合診療医と話す機会を設けて不安を吹き飛ばしてもらうため、片岡先生と一緒にセッション内容を考えました。当日は低学年の方々も多く総勢約15名の学生さんが参加してくれました。
最初は私の総合診療医としての働き方について症例を通じて紹介し、その後少人数のグループに別れて講師の先生方と話し合う時間をたっぷり設けました。セッション終了後には、学生さんから「総合診療のすばらしさ、面白さ、どういう気持ちで総合診療医として働くべきなのかなどを聞くことができました。」、「女性のワークライフバランスについて現実的な話が聞けました!」など嬉しい意見を頂けました。また、講師の先生方からも、目のキラキラした学生さんたちによりモチベーションがさらに高まった、などの意見が出ておりました。講師を務めてくださった先生方、ご協力ありがとうございました!
(指導医 細井崇弘)