茨城県神栖市 第1回多職種教育研修会「効果的な退院前カンファレンスとは」 その1
2018年2月2日テーマ:筑波総合診療グループ, 神栖
研修会の様子
茨城県神栖市 第1回多職種教育研修会「効果的な退院前カンファレンスとは」を開催しました。
神栖済生会病院内科 チーフレジデント2年の海老原です。茨城県神栖市の在宅医療の推進・普及のための取り組みの1つとして、細井先生と私とで神栖市の多職種連携に関する研修会を企画し、先日2018年1月25日に第1回目を行いました。
この教育研修会は、今年から新たに神栖市で取り組む活動の一つで、年に4回、3か月ごとにワークショップ形式で行う予定です。事前に済生会病院に隣接する訪問看護ステーション管理者、他の訪問看護ステーションの訪問看護師、近隣病院の社会福祉士、理学療法士などに協力を依頼し、多職種で構成される研修会ワーキンググループを結成しました。WGでの話し合いでは、研修会で扱うテーマとして「認知症」、「誤嚥性肺炎」、「緩和ケア」、「看取り」、「神経難病」、「リハビリテーション」、「退院前カンファレンス」等、在宅医療に携わる上で必要不可欠なテーマが挙がりました。その中で第1回目のテーマとして「効果的な退院前カンファレンスとは」を選びました。これは、カミス「ココ」でずっと会議(多職種連携会議)で今後の神栖市の在宅医療推進の解決策の一つとして提案されたテーマでもあることからテーマとして選出しました。
教育研修会本番に向けて2017年11月28日、12月19日、2018年1月16日の3回に渡って、教育研修会の進め方、提示症例の内容についてWGで話し合い、ブラッシュアップしました。多職種の役割を理解し、他の職種が欲する情報とはどのようなものなのかを参加者が自然に理解できるように内容を工夫していきました。
続きは報告 その2で!
雪の日の風景
2018年1月30日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 大森医院
1月22日(月)の夜にかけて、関東は大雪でした。
つくばをはじめ県内の様々なところで積雪が多く、道路や鉄道など混乱をきたし、大変だった方もいらっしゃるかと存じます。
私が週1回勤務している大森医院の周辺は、標高が高いこともあり、東北や北海道かと見紛うほどの雪景色でした。ちょうど実習に来ていた学生も、寒さと雪に驚いていました。
長靴を履いて訪問診療に行きましたが、ご近所のみなさんが声を掛け合って雪かきをしたりと、寒さや雪で大変な時だからこそ、地域のつながりを感じるところもありました。
片岡 義裕
APMECでのワークショップ実施報告
2018年1月20日テーマ:筑波総合診療グループ
APMEC(Asia Pacific Medical Education Conference)という国際学会で、多職種連携・協働のEvidenceをアジアあるいは異文化で適応することの意義を考えるワークショップを開催しました。
4時間のワークショップは、イントロ(春田)、IPEレビュー(後藤)、Culture Map(小曽根)、日本の多職種カンファレンス(春田)で構成し、それぞれにワークを挟み、参加者とディスカッションしながら進めました。
参加者は、主にシンガポールの医師や看護をはじめ、PT、OTなど多職種でした。ワークの中では、各国の文化の違いだけでなく、制度や組織の問題等、多方面のディスカッションが行われました。特に、最後に実施した日本の多職種カンファレンスのビデオと評価票を使用した連携評価に関するワークが好評で、まだ専門職種が十分に分化しておらず連携が想像できないというラオスの方にとっては、多職種でのカンファレンスがどのようなものか理解しやすかったとフィードバックをもらいました。また、シンガポールの方からは、評価票をシンガポールでも使ってみたいという声をいただきました。
このワークショップを契機に、文化の相違のもとでEvidenceを援用するには限界があることを実感し、文化が似ているアジア諸国内で連携教育のEvidenceを発信していくことの必要性を共有できました。
ワークショップ終了後には3人で振り返りを行いました。準備は決して楽でなく反省点もありましたが、無事終了したことの安心感とちょっとした達成感がありました。
今後も国内外問わず、より多くの方と連携教育のEvidence構築の必要性を共有していくとともに、私達自身も研究に取り組んでいきたいと思います。
春田 / 小曽根 / 後藤
河野大輔先生 大学総合診療科での研修報告
2018年1月19日テーマ:筑波総合診療グループ, 大学
後期研修医の河野大輔です。2017年10月から12月まで大学で研修をさせていただきました。
アカデミックな環境で3か月間研修できて、非常に良い経験が出来たと思います。
無事に3か月間研修出来たのも、指導医の先生方、秘書のみなさん、一緒にローテーションしていた広川先生、佐藤拓也先生、佐藤瑠美先生のサポートがあったからだとつくづく思いました。この場を借りて感謝申し上げます。
さて、今回は2017年12月15日に送別会を行っていただいた時の様子を少しだけご報告します。
午前中の外来も時間押すことなく終了し、みんなそろって会食が始まりました。
広川先生がリクエストしたお店のお弁当は、ほんとにおいしかったです。
会食中に「2017年はどんな年だったか」のテーマで1人づつ発表しましたが、みなさん色々あった1年だったんだなと感じました。
自分の1年を振り返っても、色んな事があり記憶に残る一年だったと思います。
最後まで和気藹々とした感じで、最後に阪本先生のカメラで記念撮影して頂き送別会は終わりました。
楽しい時間でした。有難うございました。
2018年も皆様宜しくお願い致します。
2017年 大忘年会
2017年12月17日テーマ:筑波総合診療グループ
12月1日につくば総診グループ毎年恒例の忘年会を行いました。
総診メンバーに加えてご家族の方々も含めて30人以上の方にお集まりいただきました。
小さなお子さんもたくさんいらっしゃって、賑やかな楽しい会となりました。
つくば総診の忘年会では参加者の仮装が恒例となっていますが、今年も気合の入った仮装と余興の数々、楽しませていただきました!
今年の仮装大賞は事前に入念な準備をされたという、K先生のブルゾンちえみ。
素晴らしい余興もいっしょに披露していただきました。
私自身はルパン三世の格好をして、子どもたちの「飴つかみ取りゲーム」の司会をさせていただきました。小さなお子さんたちと触れ合う機会というものは、実に心なごむものでございますね。
幹事の先生方、参加してくださった皆様、ありがとうございました!
どうか、良いお年を!
後期研修医1年目 木村紀志
C2 レジデントデイ開催
2017年12月16日テーマ:筑波総合診療グループ
先日、C2レジデントデイが行われました。
レジデントデイでは、2か月に1回程度、様々な施設で働く同期が集まって指導医にアドバイスをもらいながら日々の振り返りやポートフォリオの発表を行っています。
我々C2は来年度に家庭医療専門医試験が控えていることもあり、専門医受験を見据えての提出用ポートフォリオ共有・ディスカッションをメインに行っています。今回も同期から素晴らしいポートフォリオが多数共有されました。ディスカッションも盛り上がり、同期からの質問で新たな学びに気が付くことも多々あります。作成しなければならない残りのポートフォリオは多数ありますが、同期で助け合いながら頑張って進めていきたいと思います。
今回のレジデントデイは学年担当スタッフの春田先生の誕生日翌日でしたが、なんと、秘書の谷さんからサプライズケーキの差し入れが!皆でお祝いさせていただきました。
春田先生、誕生日おめでとうございます!そして、今後も御指導よろしくお願いします!
文責:C2 稲葉 崇
レジデントノート増刊 執筆しました
2017年12月10日テーマ:筑波総合診療グループ
羊土社のレジデントノート増刊「主治医力がさらにアップする!入院患者管理パーフェクトPart2」が先日発売されました。
今回私は「自宅退院か?転院か?」という項目を執筆しました。
初めての執筆作業でしたが、執筆経験豊富な吉本先生にご指導いただき、何とか完成できました。
普段我々が当たり前にやっている退院調整ではありますが、意外と言語化するのが難しく、執筆する中で普段の自分のマネージメントを振り返る機会にもなり、非常に勉強になりました。
ご指導いただいた吉本先生、ありがとうございました!
輸液やエコーなどの医学的な内容はもちろん、主治医意見書の書き方、より良い面談の仕方、など多岐に渡る内容が掲載されており、初期研修医から後期研修医には非常に勉強になる一冊だと思います。全国の書店に並んでおりますので、皆様ぜひお買い求めください。
文責:C2 稲葉 崇
パタヤプロジェクト報告 その2
2017年12月4日テーマ:筑波総合診療グループ
10月31日のPreconferenceと11月2日にYoung Doctors’ Movementのワークショップそれぞれ2回、ワールド・カフェのファシリテーターをやらせていただきました。タイ、香港、中国、台湾、日本、韓国などの若手家庭医と自国の医療や様々な問題点を皆で共有しましたが、他国の医療を知ることが、結果的に自国の医療の理解を深められると感じました。
一番印象的であったのが、開会式後のタイ保健省によるプレゼンテーションでした。専門研修を受けた家庭医、看護師、保健師によるプライマリケアユニットを地域に展開した結果、救急外来受診・入院・医療費が減少したデータが示されました。これを受けてタイ王国憲法にプライマリケアクラスターチーム、家庭医療専門医を増やすように明記され、10年間で6000人増やす政策を進めているとのことでした。私たち家庭医も日々の診療の中で、きちんとデータを収集・分析し、発表していくことで、周囲の理解を得ながら、プライマリ・ケアに携わる医療職が増えていくように努力しなければならないことを改めて思いました。
全体を通して、私が感じたのは以下の3点です。
①英語は恥ずかしがらずにどんどん使って良い!
今回はアジア太平洋地域ということで、欧米の方は少数派で英語がnative tongueではない方々が大多数でした。会場では様々なアクセントの英語が飛び交い、また全ての人が英語が堪能という感じはありませんでした。この経験から、発音や文法は多少適当でも、内容が伝わるようにすれば自ずと伝達されると感じ、少し自信がつきました。英語が苦手で足踏みしている方、ぜひ一度YDMの活動に参加してみてください!
②他国の医療を知ることで自国の医療を知る!
今回のYDMのワークショップや学会での発表でも様々な国の医療システムが紹介されていましたが、他国を学ぶことが自国を学ぶことにつながっていると強く感じました。
自国の医療を深く理解していなければ、他国の医療も理解もできないため、一層自国の医療を学ぶモチベーションにつながります。
③YDMのDrは皆アツい!
とにかく皆さん、他国の医療に興味津々です。モチベーションが高く、かと言って議論をし始めるわけでもなく、皆自国の家庭医療、また世界の家庭医療を良くしていきたいという気持ちが伝わってきます。この雰囲気の中に浸かるだけでも、おすすめです。
最後になりましたが、同行させていただいた坂井先生・吉田先生、2週間という長きに渡って研修に行くことを許可いただいた大和クリニックの院長を始め、スタッフの方々、今回のプロジェクトを薦めて下さった吉本先生、推薦状をお書きくださった前野先生、全面的に補助くださったPC連合学会国際キャリア支援委員会にお礼申し上げます。ありがとうございました。
レジデント 劉彦伯
パタヤプロジェクト報告 その1
2017年12月3日テーマ:筑波総合診療グループ
レジデントの劉です。2017年10月終わりから11月はじめにかけて、PC連合学会の国際キャリア支援委員会の補助を受けて、パタヤプロジェクトという、タイの病院見学およびWONCA(the World Organization of National Colleges, Academies and Academic Associations of General Practitioners/Family Physicians: 世界家庭医療機構) APR(アジア太平洋地域)学術大会に参加してきました。 タイでの病院見学はWONCAの交換留学プログラムであるFM360を使用しました。これはWONCAの中でも、Young Doctors’ Movement=YDM(アジア太平洋地域はThe Rajakumar Movement=TRM)の中のプログラムです。
病院見学はタイ東北部にあるナコーンラーチャシーマー県(通称コーラット)にある医療施設を見学しました。タイの病院はイギリスのプライマリ・ケアのモデルを取り入れており、primary careを担うユニットでは治療だけでなく、予防・ヘルスプロモーション・リハビリにも力を入れていました。タイでも特に田舎の医師不足は深刻で、そのため医師以外の医療職ができる処置が日本に比べて多いことに驚きました(看護師が処方・創傷処置をしたり、ヘルパーが血糖測定やリハビリをしたり)。他職種への権限譲渡は、日本でも取り入れても良いかと思いました。
パタヤに移動し、10月31日のWONCA Preconferenceののち、11月1日〜4日まで、WONCA APR conferenceに参加しました。私にとって国際学会の参加は初めてでした。今回はアジア太平洋地域の学会だったため、様々なアクセントの英語が飛び交っていました。英語が第一言語ではない地域が多い中、必ずしも流暢ではなくても、プレゼンターと聴衆がディスカッションを通して知識を深めていく、温かい雰囲気が感じられました。
学会の詳しい様子は、報告その2で!
茨城県指導医団国外派遣事業(ハワイ) 参加報告 その2
2017年12月1日テーマ:筑波総合診療グループ
ハワイでの視察で印象的だったのが、Kokua Kalihi Valleyという地区にあるCommunity Health Centerへの訪問です。
クリニックの機能として低所得者の方も歯科を含めた医療を受けることができ、その他にも母子保健、心理カウンセリングから食、運動、服飾などの様々なプログラムを通じて地域とつながる役割を担っていました。偶然、そこで働く日本人の家庭医の先生にお会いして話を聞くことができ、地域づくりを考える上でとても参考になりました。
研修や視察といった目的で海外に行ったのは初めてでしたが、日本を離れてみると、日本の良い所や課題、文化の違いやその違いに関わらない人間の本質のようなものなど、色々なものが見えてとても興味深かったです。世界は広いなあと思いつつも、人類皆兄弟だな、という言葉が頭に浮かびました。海外で活躍する日本の医師に会えたことも良い経験となりました。そして英語の大切さも身に沁みました。
貴重な機会をいただけたことに感謝しています。
この経験をきちんと還元していきたいと思います。
もちろんハワイ自体も楽しみました!!
茨城県の指導医の皆さん、来年も開催されるようであれば、応募してみてはいかがでしょうか??
笠間市立病院・筑波大学総合診療グループ 山本由布
茨城県指導医団国外派遣事業(ハワイ) 参加報告 その1
2017年11月30日テーマ:筑波総合診療グループ
笠間市立病院の山本です。
11月13日から22日まで、茨城県が主催する指導医団国外派遣事業に参加してきました。指導医の指導能力向上のため、世界標準の先進的な指導・教育に取り組んでいる米国(ハワイ)を訪問するというのがこの事業の趣旨でした。私も含めて、茨城県内から3人の医師が参加しました。
これは研修、と真面目な気持ちで飛行機に乗り込みましたが、やはり青い空とヤシの木を見た瞬間にテンションが上がりました!
真っ先に学んだのは、アメリカと日本の医療保険制度の違い。アメリカでは日本のような皆保険制度が確立しておらず、毎月高い保険料が必要となります。無保険のまま医療が必要になる人も多く、保険会社との関係性や医療費の高騰がアメリカの社会問題の一部となっているようです。当たり前だと思っていた日本の保険制度ですが、他の制度を知るとありがたいものだと感じました。
指導に関する研修としては、ハワイ大学医学部のシミュレーションセンターでワークショップを受けたり、クイーンズメディカルセンター病院でホスピタリストの内科レジデントに対する教育現場に密着したりと、とても刺激になりました。現在のアメリカでは外来と入院を担当する医師が分かれており、ホスピタリストが外来を担当することはありません。そのため、患者さんに関するディスカッションやベッドサイドティーチングにかなりの時間を使っていました。指導医とレジデントの関係性がかなり密である事、日々の直接観察とフィードバックをとても大事にしているのが印象的でした。
その他にも家庭医のクリニックを見学したり、community college(専門学校や短大のようなもの)でハワイの歴史や文化、高齢化問題、医師以外の医療職の養成についてレクチャーを受けたり、様々な体験をしました。
続きは、報告その2で!
笠間市での地域包括会議の取り組み 第14, 15回
2017年11月28日テーマ:筑波総合診療グループ, 笠間
笠間での地域包括会議も下半期に入り、第14回、第15回が行われました。
2つの企画を引き続き話し合いました。
1.みんなの相談室~メディカルカフェについて。
これは、まず医療者から市民に情報提供をして、その後にグループトークを通して、コミュニケーションをはかるものです。担当は、病院、保健センター、包括支援センターの3者の持ち回りで、月1回行われる予定です。
扱うテーマは何が良いのか、市民を含めたニーズ調査の結果を第14回で共有しました。希望が多かったものは、在宅医療、認知症、終末期、転倒予防、誤嚥性肺炎、腰痛、睡眠、在宅ケアなどでした。それを踏まえて割り振りを決めることになっています。開催場所は、地域医療センターの他に各地域の集会所でも行う案が出ています。
2.ファミリー健康体験について。
ファミリーを巻き込んで既存の健診に繋がることを目的としたイベントです。14,15回会議では、より具体的な内容に話が進みました。
大きく3つのセクションに分かれています。
* 家族で健康診断を体験@診察室
診察室で、家族ごとに、こどもが親もしくは祖父母の①身長、体重、血圧、血糖、②血管年齢、③認知症をそれぞれチェックします。結果に対しては保健師がフィードバックをかけます。その他に医療のコスプレをしての写真撮影ができるブースを用意します
* 高齢者の体験@リハビリテーション室
高齢者体験用の器具を装着して、「プラットフォームから車椅子への移動」、「車椅子の自走」「階段昇降」を体験してもらいます。家族内でその介助役も経験してもらいます。
* 介護食の体験@栄養指導室
ミキサー職・トロミ水の試食をしてもらいます。
それぞれ必要人員や物品まで詰めていきました。動線の確認のため、一度新病院を見学に行くことにもなっています。
各部門が中身を準備する段階に入り、この会議はあと1回開催したら、次回は2月予定です。来年度の企画にもかかわらず、11月でほぼ計画が固まったのはすごいことです。
一つの目標に向かって、複数の専門家がそれぞれの専門性を発揮してイベントを作っていくのは興味深いです。その結果、健診受診率があがる、ひいては笠間市民はどこよりも健康寿命が長い、昔より長いなどの成果が将来見られたら素晴らしいなと思いました。
五十野博基
「緩和ケアってなんだろう?」~緩和ケア週間のご報告~
2017年11月25日テーマ:筑波総合診療グループ
筑波大学附属病院 緩和ケアセンターで研修中の後期研修医4年目 久野です。
2017年10月16日~20日に行った「緩和ケア週間」の催しについてご報告します。
緩和ケアセンターでは、毎年10月「世界ホスピス緩和ケアデー(World Hospice & Palliative Care Day)」にちなんで、緩和ケアについて知ってもらうための催しを行っています。
今年も大学病院ロビーにブースを設置し、緩和ケアやがん治療に関する色々なパンフレットや看取りについての絵本を来院された方へご案内したり、口腔ケアについてのDVDを流したりしました。
「緩和ケアってどういうものか知りたい」と足を止めてくださる方や「治療中はどんなものを食べたらいいのかしら」とがん治療中の食事についてお困りな方など様々な方が立ち寄ってくださいました。
緩和ケアのイメージカラーであるオレンジ色の風船は例年人気があり、「風船ください!」と元気よく、子どもたちも来てくれました。
最後に緩和ケアチームのメンバーで記念撮影。
こういった活動を通して、緩和ケアについて多くの皆様に知ってもらえればと思います。
つくばBBQ開催!
2017年11月11日テーマ:筑波総合診療グループ
皆さんこんにちは。つくば総診エンタメ係の高橋です。
かなり報告が遅くなりましたが、、9/24(日)に、恒例のつくば総診BBQを執り行いました!
場所はいつも通りつくばの豊里ゆかりの森です。今回はご家族を含め20名以上の方にご参加頂きました。
毎年、「一味違うBBQ」をテーマにやっておりますが、恒例となりました牛タンブロックや、燻製に加えて、今年の目玉はこれ!
真鯛のアクアパッツァ!!
ワタクシ人生で初めて一匹まんまの魚買いましたよ、、、あとローズマリーとかも笑
頑張りましたよー。甲斐あって皆様にお褒めの言葉を頂けました^_^
来年以降も大人から子供まで楽しめる企画にしていきたいですね。
ただけっこうこれ準備大変なんすよ、、。そろそろ誰か引き継いでください!笑
皆さま来年もどしどし御参加お願いしますね!
文責:C2高橋弘樹
第4回つくセミ報告 第5弾
2017年11月10日テーマ:筑波総合診療グループ, 未来医療GP
2017年10月14日に行われた、第4回つくセミ「総合診療☆家庭医療全国公開セミナーin Tsukuba」について、個別のセッションのご報告します。
セッション6 「明日から使える!スポーツ医学入門編」
今回、我々のセッションは筑波大学総合診療グループと筑波大学附属病院リハビリテーション科との強力タッグで開催されました。附属病院のリハビリテーション科には昨年より当グループの後期研修医の研修を受け入れていただいており、そのご縁でこのコラボレーションが実現しました。総合診療医・家庭医やリハビリテーション科医がそれぞれスポーツ医学とどのように関わっているのか?を知ってもらい、スポーツ医学に親しみ興味を持ってもらうため、ハンズオンを中心としたセッションを企画しました。
当日、参加者の皆さんに実践してもらったのは「NICEなRICE」と「巻いてみよう、テーピング」の2つ。最もcommonなスポーツ外傷であり、学生にとっては部活動等でも現実に遭遇しやすい「捻挫」に対して、リハビリテーション科理学療法士の指導のもとRICE処置とテーピングを実践してもらいました。RICEでは氷の冷たさ感じ「冷たい!」と叫び(?)ながらその後の講義を聞いたり、テーピングではオリンピックにも帯同した療法士のプロの技に感嘆の声があがるなど、体感しながら楽しく学んでもらえたと思います。最後にはリハビリテーションの紹介として体験義足・義肢にも触れてもらうなど、盛りだくさんの内容となりました。
最後に、今回セッションの開催に多大なるご協力を頂いた筑波大学附属病院リハビリテーション科の先生方、理学療法士の方々に感謝申し上げます。今後も総合診療科とリハビリテーション科との交流を深めていければと思います。
レジデント 高橋弘樹
大森医院での地域研修を振り返って
2017年11月2日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 大森医院
水戸協同病院研修医2年目の東(ひがし)です。2017年10月の1か月、大森医院で地域医療の研修をさせていただきましたので、ご報告させていただきます。
私はつくば市の出身なのですが、今回、地域研修の場所として大森医院を選んだ理由は、同じ茨城県でもあまり行ったことのなかった県北の様子を見てみたかったからです。
1か月の研修期間中は、外来診療や訪問診療以外に、巡回診療や特別養護老人ホームの回診、訪問看護の同行など、地域研修ならではのメニューがたくさんあり、充実していました。
訪問看護では、患者さんのお宅に1時間くらい滞在させてもらい、ご家族の介護や生活の苦労話を聞くことができました。病院ではなかなかわからない患者さんの家庭環境を知る、良い機会であったと思います。
また、自分でX線撮影をしたり、休診日の診察で血液検査の機会を自分で操作したりと、診療所独特の体験もできました。
休日には、リンゴ好きの後期研修医竹内先生と一緒にリンゴ狩りに行ったり、研修の最後には「かかし祭り」という村のイベント(まだ準備中でしたが)をみました。
いわゆる田んぼに立っている案山子が並んでいるかと思いきや、実物大の牛のかかしやアニメのキャラクターを模したかかしなど、たくさんのユニークなものがあって驚きました。
1か月と短い期間でしたが、地域の魅力や醍醐味をたくさん経験できた地域研修でした。
研修でお世話になった皆さん、どうもありがとうございました。
水戸協同病院初期研修医 東奈美
笠間市での地域包括会議の取り組み 第12,13回
2017年10月30日テーマ:筑波総合診療グループ
笠間での地域包括会議第12.13回をお伝えします。
まずは、前回話し合ったファミリー健康体験のイベントについて、コンテンツ内容やタイムスケジュール、必要物品、宣伝方法などを更に具体的に決めていくことになりました。
この企画のコンテンツとして、大きく分けて2つの要素を入れることになりました。
①医療コーナー
写真撮影:インスタグラム等でのアピール
血管年齢の測定
認知症チェック
血糖値測定
身長・体重・血圧
専門職から検査値の結果のフィードバックとアドバイスを行う。大きな異常がある人はその時点で健診や受診に繋げる。
②介護コーナー
高齢者体験器具を付けてベッド移乗等を行う(40分)
この2つの要素を盛り込みつつ、実際にスケジューリングを考えました。
その結果がこちら。
だいぶ企画が具体的になってきました。
このスケジューリングで実現可能かなどを話しあいましたが、新病院の広さやキャパシティーなどで不透明な点もあるため、細かい調整は追々に。
次の議題は、メディカルカフェについて。
市民向けに3者からの講話を行い、その後医師も交えてのトークカフェを行うことに決まっています。
今回は、3者から提供できる講話のテーマについて、3者から持ち寄りました。3者から持ち寄ったテーマがこちら。
結構たくさんコンテンツがあります。このコンテンツをもとに、地域包括支援センターから民生委員の会議でニーズ調査を行い、コンテンツを決定することになりました。次回以降の報告が楽しみです。
その他メディカルカフェに関する詳細として、場所、宣伝方法、必要物品などを話し合いました。そして最後に、肝心のネーミングについて話し合うことに。前回会議で、メディカルカフェは高齢者に分かりにくいかもしれないとの指摘が出されており、高齢者にもわかりやすいネーミングを考えました。メディカルサロン、おしゃべりカフェ、メディカルスナック、なんでも相談室、メディカルカフェ、おしゃべり保健室…様々な意見が出されましたが、相談の結果「みんなの相談室~メディカルカフェ~」に決定しました!
次回以降は、企画書の作成などの更に細かな話し合いに進めていきます。
半年間に渡ってこの会議に参加してきましたが、研修の関係で半年で笠間を離れる私にとっては、今回の会議で最後の参加になりました。
地域のことについてこれほどじっくり考える機会は今までありませんでした。そして、地域包括支援センター、保健センター、企画課という今まで接したことのなかった役所の方と知り合うことができ、お互いの仕事内容や思いを話し合えたことは本当によい経験になりました。下半期は五十野先生が赴任され、この会議にも参加して下さいます。このブログ企画も継続されますので、引き続きお楽しみに!
C2 稲葉 崇
第4回つくセミ報告 第4弾
2017年11月1日テーマ:筑波総合診療グループ, 未来医療GP
2017年10月14日に行われた、第4回つくセミ「総合診療☆家庭医療全国公開セミナーin Tsukuba」について、個別のセッションのご報告します。
セッション2 「やっぱり学校では教えてくれない!?医療にまつわるおカネの話」
学生スタッフとして医療経済のセッションに携わらせて頂いた4か月間。学校の講義では決して教わらないような医療経済の仕組みを深く理解することができました。入院費の計算方法には出来高方式とDPCという包括計算方式があること、そしてその概念を知ることができたことは、私も含め学生には新鮮で貴重な経験であったと感じております。
医療経済のセッションを通して、これから医師になる者として、患者のことも病院のことも考慮した医療を提供していくことの大切さを実感できました。
このセッションを作り上げてくださった講師の先生方、事務の方々、そして当日参加してくださった皆様に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
筑波大学二年 吉武沙和佳
第4回つくセミ報告 第3弾
2017年10月21日テーマ:筑波総合診療グループ, 未来医療GP
10月14日(土)に行われた、つくセミ(家庭医療★総合診療 全国公開セミナー in Tsukuba)の個別セッションの様子をお届けいたします。
セッション3 あなたならどうする?~家族が食べられなくなったとき~
報告:荻野利紗先生
家族が食べられなくなったとき、どのような栄養摂取経路を選ぶのか?をテーマに、意思決定支援についてセッションを行いました。
実際にとろみ水を試食したり胃瘻に触ったりなどしながら、参加者皆さんに、大いに悩んでいただきました!今まで知らなかった栄養経路の実際や、どのように医療者がその選択をサポートするのかを学んでもらえたことと思います。
何が患者さんにとって最良の選択なのかについて多方向から議論があり、メンバー側にも新鮮な驚きがありました。参加者の皆さん、メンバー・スタッフの皆さん、ありがとうございました!
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セッション4 身体診察ファーストの会
報告:劉彦伯先生
今回はつくセミ始まって以来の初めての試みで、身体診察ファーストの会(笑)主催の身体診察セッションを行いました。
セッションの目標は「面白く身体診察を勉強する!」でした。
前半は腹部の身体診察レクチャーの後、実際に模擬患者に対して腹部診察を行っていただきました。後半はショックの分類レクチャー、身体所見レクチャーの後、チーム対抗でクイズ形式で知識の習得をしていただきました。
初めての身体診察セッションで、準備もかなり大変でしたが、アンケート結果からは大変好評だったようです。主催の皆様、模擬患者さんの皆様、ありがとうございました。まだまだ課題もありますが、これからも皆で身体診察を楽しく学んでいきたいですね。
第4回つくセミ報告 第2弾
2017年10月19日テーマ:筑波総合診療グループ, 未来医療GP
10月14日(土)に行われたつくセミについて、個々のセッションの様子をご報告します。
セッション1 「さらに一手」の医療面接
報告者:レジデント 宮﨑賢治先生
セッションテーマとしては、医療面接における「かきかえ」だけでなく、家族・地域・社会背景への着目、自分の状況を客観視するメタ認知の視点を意識するなど、次の一手を打てるようになるということでした。
当日は、デモシナリオの討論、ロールプレイともに、参加者のレベルが非常に高かったです。設定したテーマを問題なく学んでもらったことへの安堵感と、医学生・初期研修医の情熱・可能性を非常に感じるセッションでした。
頼りないリーダーを支えてくれたメンバーの皆さん、熱い情熱を持って来られた参加者の皆さん、ありがとうございました。
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セッション5 どうする?個人の健康に対する介入
報告者:レジデント 大澤さやか先生
あまりしっかりと教わる機会がないけれど、大事な視点のヘルスメンテナンスを実践できるようになろう!との目標のもと講師同士で何度も話し合い、練り上げたワークショップでした。
様々な学年や背景の方にご参加いただき、ありがとうございました。
目の前の患者さんの年齢や性別、背景によって、現在や将来にわたっての健康を維持できるように介入すべきこと、できることがあるんだーということが少しでもうまく伝えられていたらうれしく思います。