筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

家庭医療★総合診療全国公開セミナーin Tsukuba「患者中心の医療の方法」

2014年12月5日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

患者中心という言葉はよく聞くけれど、どういうものなの?

このセッションは、そんな素朴な疑問から始まりました。

「患者中心」といっても、患者さんのいうことを鵜呑みにするのではありません。

患者さんの言葉に込められた気持ちや生活背景をくみ取り、診断や治療で目指す方向性を一致させることが鍵となります。DSC00208★

今回のセッションでは、前半で、臨床現場で役立つ「患者中心の医療」の基本的な考え方を紹介し、後半でロールプレイにより患者さん・医師の視点を体験してもらいました。DSC00214★

参加者は、医学生だけでなく、高校生から保健師さんまで幅広いバックグラウンドでした。

参加動機としては、「医療の本質は患者中心だから。」「初診に返って学びたいと思ったから。」「患者中心って簡単に言うけど、よくわかっていなかったから。」とモチベーションの高さがうかがわれました。

前半のレクチャーでは、「患者中心の医療の方法」というモデルを、模擬診療を交えながら解説しました。最新版のhealthが入っているものではなく、多様な参加者がいる中でわかりやすさを重視して、一つ前の内容を使用しました。

このモデルは、カナダ・ウエストオンタリオ大学のスチュワートらが、「患者さんと親しみのある関係を築く、腕のいい医師」の診療を研究し、作成したもので、6つの要素から作られています。

その中で、今回は、診療の流れを示す下記の3つに焦点を当てました。


要素1:疾患と病の経験を明らかにする
要素2:患者を全人的にとらえる
要素3:共通基盤を形成する


また、上記の流れで診療を行う中で、患者さんの病の体験を聞くときに役立つ
「かきかえ(解釈、期待、感情、影響)」というスキルをお伝えしました。

模擬診療・ロールプレイでは、咳で受診した患者さんが「早く治りたいので抗生剤がほしい」と訴えるというシナリオを用いました。
なぜ患者さんは抗生剤がほしいのか?どうして早く治りたいのか?と掘り下げ、患者さんの気持ちを共有しつつ、医学的な説明を行うことの大切さを診療場面で再現してもらいました。

参加者の皆さんからは、下記のような感想をいただきました。

・基本的な医療について学び、それについての対策が分かりました。
・臨床研修前に考えを整理することができました。
・共通の理解基盤を探すことの大切さを学んだ。

今回のセッションでは、「患者中心の医療」を行うエッセンスを学生の皆さんと一緒に学ぶことができ、とても貴重な経験となりました。
S1 大澤・冨永・久野(文責 久野)

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カリスマ院長:大森医院の大森英俊先生

2014年12月2日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大森医院

大森医院、そして私が在籍している利根町国保診療所は、どちらも長年にわたりその地域を守ってこられた院長がおり、学生実習、総合診療科の後期研修を行っています。

(後期研修医の高橋弘樹先生が、両施設を見学に行った際の報告を過去にしてくれています↓)

https://soshin.pcmed-tsukuba.jp/wp/blog/archives/185

実習する学生たちからも、毎年ベストティーチャー賞に推薦されている大森先生ですが、今回初めてお会いして、その魅力がよく分かりました。

大森医院は茨城県の中でも、特に医師不足、介護・福祉、在宅療養などが不足し、高齢化も進行し、巡回診療でないと医療を受けられないような山奥に住まわれる方もいるような地域にあります。その地域の中で、大森先生は患者さんたちからの要請を受けて、足りないもの(施設や交通手段)はご自分で整備してその道を切り開かれてきたとのことでした。関連の施設(特養、グループホーム、ショートステイ、小規模多機能施設など)にも案内をしていただき、大森先生にこのほかにもたくさんのお話とご案内をしていただきました。

大森先生には、その姿や語られる言葉だけで、強く納得させられる魅力と説得力がありました。利根町診療所と地域性は違いますが、その地域の特性を反映しつつ患者さんの生活に近い医療を提供する、という院長の姿勢は、どちらにも共通していると感じました。(どちらの院長もカリスマです(笑))

また最近では、ここでの実習を経験した学生さんが医師となり、紹介先の担当医だったりもするようです。こちらの実情を理解している相手だと紹介がスムーズになったり、患者さんの安心感にもつながるとのこと。数年の歳月を経て、学生実習は確実に実を結んでいると感じました。0161

後期研修医の先生方には、大森医院、利根町、大和クリニックのそれぞれを知っていただいて、地域により多少の違いはありつつも、根本的には同じ姿勢で患者さんや地域に向き合っているのだということが分かってもらえたらいいな、と思いました。

ぜひ一度、見学・実習に行ってみてください!

(学生・研修医用のログハウス、ワインコレクションも、とっても素敵なようです!)

( スタッフ 小曽根早知子)

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家庭医療★総合診療全国公開セミナーin Tsukuba 

2014年12月2日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

平成26年11月22日(土)、筑波大学附属病院1階けやきプラザをメイン会場に、家庭医療・総合診療に興味を持つ方を対象とした「家庭医療★総合診療全国公開セミナーin Tsukuba」を開催いたしました。
19大学から医学、看護、保健師、薬学、社会福祉、心理の学生が集まり、また高校生を含む多施設からの参加者を含めると、全部で61人の参加登録がありました。家庭医療・総合診療に関する幅広い層での関心の高さが伺えるとともに、参加者を歓迎した講師25人の準備するセッションへの期待・関心が高いことも感じられました。

筑波大学医学医療系地域医療教育学/附属病院総合診療科の前野哲博先生による開会あいさつ、参加者同士によるアイスブレイクの後、「患者中心の医療の方法」、「もっと知ろう!緩和ケア」、「初期救急対応!」、「プロから学べ!多職種連携」、「総合診療と初期研修、その後のキャリア」、「医療面接」という題でワークショップを行い、「家庭医療・総合診療を担当する医療者って普段は何をしているの?」「家庭医療・総合診療ってそもそも何?」という疑問を少しずつ解決していきました。

最後は参加者全員で「ワールドカフェ~私たちが地域で役立つためには」を行いました。多職種、非医療者の参加者ともお互いに対話していく中から、自分の思考を確認・修正し、全員の前で発表を行いました。当日ここまで学んできたこと、あるいは今まで授業や課外活動で学んできたことが医療者として、あるいは一人の人としてどのように役立つのか、「私は何のために学んでいるのだろう」ということについて考えるきっかけになれば幸いです。

懇親会では、「学生実践発表会~学生でもここまでやれる!」という企画で、熱い参加者の中でも飛び切り熱いメンバーにプレゼンをしていただきました。非常に熱い思いがこもったプレゼンが6つ行われ、「明日から自分はどうするか?」「学生時代にしておくことは何か?」などを考えるきっかけになったのではないかと思います。

尚、このセミナーは大勢の講師の皆様のご協力で盛会の内に大きなトラブルもなく終えることが出来ました。
講師の皆様方にはお忙しい日常の中、本セミナーの準備にご尽力いただき大変ありがとうございました。厚く御礼申し上げます。また事務局を担当いただいた横谷さん、谷さん、稲葉さんのサポートなくして本セミナーは円滑に運営することはできませんでした。この場を借りて感謝いたします。尚、本会は筑波大学の医学生である木村(紀)さん、門野さん、木村(仁)さん、岡本さん、三谷さん、石垣さん、関本さん、重光さん、牟田さんの企画・協力、当日受付を手伝ってくれた足立さん、諌山さん、藤井さんの協力の元、運営されました。本当にありがとうございます。

「文部科学省未来医療研究人材養成拠点形成事業『次世代の地域医療を担うリーダーの養成』」が主催、「日本プライマリ・ケア連合学会 ジェネラリスト80大学全国行脚プロジェクト」が共催となった本セミナーですが、今後の継続的な学びの場を提供すべく、「医学生のための総合診療塾」を12/11より開講いたします。引き続き、家庭医療・総合診療に関心のある方々の支援を行っていければと思いますので、興味のある方はぜひご参加いただけますよう、よろしくお願いいたします。

(関わった講師の方々)
稲葉 崇(筑波大学 総合診療グループ、筑波メディカルセンター病院)
大澤 亮(筑波大学 総合診療グループ)
大塚 貴博(筑波大学 総合診療グループ、大和クリニック)
小曽根 早知子(筑波大学 総合診療グループ、利根町国保診療所)
小濵 伸太(協和調剤薬局 在宅訪問薬剤支援室)
川島 夏希(筑波メディカルセンター病院 緩和医療科)
木下 真里(訪問看護ステーション 愛美園)
久野 遥加(筑波大学 総合診療グループ)
後閑 良平(笠間市立病院)
須田 さと子(筑波メディカルセンター病院 緩和ケア病棟)
高木 博(大和クリニック、筑波大学 総合診療グループ)
高屋敷 明由美(筑波大学 地域医療教育学、総合診療グループ)
竹江 崇(宍戸苑 指定居宅介護支援事業所)
遠井 敬大(川崎セツルメント診療所)
冨永 さやか(筑波大学 総合診療グループ)
中澤 一弘(筑波大学 地域医療教育学、総合診療グループ)
濵野 淳(筑波大学 医療連携患者相談センター、総合診療グループ )
林 幹雄(筑波メディカルセンター病院)
東端 孝博(筑波大学 総合診療グループ、大和クリニック)
本多 淑恵(笠間市立病院)
前野 哲博(筑波大学 地域医療教育学、総合診療グループ)
舛本 祥一(筑波大学 総合診療グループ、利根町国保診療所)
山本 由布(筑波大学 総合診療グループ、笠間市立病院)
横谷 省治(筑波大学 北茨城地域医療研修ステーション、総合診療グループ)
吉本 尚(筑波大学 地域医療教育学、総合診療グループ)

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(スタッフ 吉本尚)

 

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ナイトセッション~バッドニュースの伝え方~

2014年12月1日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

「明日、あなたの友人が癌と伝えられたらどうしますか?」
医療者にとって避けては通れない場面、
その一つが悪い知らせを伝える診療場面になります。
今回のナイトセッション※は、そんな「バッドニュースの伝え方」がテーマでした。
前半はレクチャー、後半はロールプレイを行いました。
レクチャーでは、レジデントが実際に経験した場面を共有しながら、「SPIKES(スパイクス)」というバッドニュースの伝えるときの6つのステップ(下記)を習いました。
表紙Delivering Bad news (2)
S:Setting(面談の設定)
P:Perception(病状認識の確認)
I:Invitation(希望の確認)
K:Knowledge(情報提供)
E:Empathy&Exploration(感情への対応)
S:Summary&Strategy(方針の話し合い)
学習目標Delivering Bad news (2)
特に印象に残ったことは、映画を用いて認知症の告知の場面を例に、病気を受け止めきれない患者さんの感情について考えたことです。医療者自身が言葉に詰まる場面では、「私自身もお伝えするのがつらいのですが・・・」など、ときには医療者の感情を患者さんに伝えることも患者さんに寄り添う姿勢となるということを学びました。
後半では、シナリオに沿って医師・患者役でロールプレイを行い、前半で得た知識をより深めることができました。今回のセッションを通して、今後は自分の友人に語るつもりで、時には患者さんの気持ちに合わせて立ち止まりながら、悪い知らせを伝えることができるよう心がけたいと思います。
※筑波総合診療グループでは、大学での教育プログラムの一環として後期研修医(シニアレジデント)向けに家庭医・総合診療のprincipleを学ぶためのセッションを行っています。平日の18時以降、2か月を1シリーズとして定期的に開催され、ワークショップ形式の実践的な構成となっています。毎回異なるテーマで行っており、今回は第6回目でシリーズ最後のセッションでした。
<10・11月のテーマ>
第1回 患者中心の医療
第2回 EBM
第3回 生物心理社会モデル
第4回 家族志向のケア
第5回 臨床倫理
第6回 バッドニュースの伝え方
(S1 久野遥加)

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セッション~プロから学べ!多職種連携~

2014年11月28日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

11/22家庭医療総合診療セミナーで、興味のある分野でセッションを、という事で、
今回、多職種連携をテーマに一席設けさせていただきました。
私が今働いている笠間からリハビリスタッフとケアマネージャーさんを、以前働いていた大和クリニックの人脈から訪問看護師さんと訪問薬剤師さんをスカウトし、スタッフとしてお手伝いしてもらいました。
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まずは、入院中の高齢女性がこれから退院して家で生活するいう設定で、問題点をグループでディスカッションしてもらいました。「家のトイレは使えるの?」「食事は誰が用意するの?」「薬が飲めていないって言っていたけど大丈夫?」あっという間にたくさんの問題点が出ていたようです。そしてその後、「多職種めぐり」と題して各職種が座っている5つのテーブルを、順番に回ってもらいました。皆さん周り終わった時は少しお疲れ気味の様子でしたが、「ケアマ ネージャーって本当にその患者さんのマネージャーの働きをしてるんだね!」「家でもリハビリってできるんだ!」などといった、各職種への理解が深まったようでした。
そして、最後の目玉(?)は模擬退院前カンファレンスです!症例の患者さんについて、病院で行われているカンファレンスを皆で再現しました。ある程度の情報共有はしていましたが、リハーサルなしの本番勝負。開始前、私を含め皆さん顔が緊張していました。しかし始まってみるとさすがプロ!想定していなかった問題点や質問も上がり、本当にカンファレンスをしている気分になりました。家族役をお願いしたT先生、自由な発言で会場の笑いを誘い、いい味出してました。残念ながら最後はタイムオーバー。「先生、 そろそろ時間です。」と声がかかり、終了になりました。スタッフも皆ほっとした表情でした。
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低学年の学生さんも多く、今まで知らなかった職種の働きを知る事が出来た、カンファレンスがリアルで興味深かったなどという意見を頂きました。
キラキラ(ギラギラ?)した学生さんの目に時に圧倒されつつ、積極的な姿がとても印象的でした。私たちスタッフもとても楽しく、得ることの多いセッションだったと思います。
この日の出会いが未来の多職種連携の第一歩になるかもしれませんね。今後もつながり続ける事が出来れば良いな、と思いました。
スタッフの皆さん、お疲れ様でした!そして参加者の皆さん、ありがとうございました!
文責 スタッフ 山本由布

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ニッセイ財団の研究助成の成果報告を聞いてきました

2014年11月27日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

第22回ニッセイ財団高齢社会ワークショップの、高齢社会実践的研究助成成果報告を聴いてまいりました。
ニッセイ財団は昭和54年に発足し、現在は、児童少年健全育成助成 、高齢社会助成 、環境問題研究助成を大きな柱としています。高齢社会の助成については平成6年からスタートし、20年の歴史があります。
高齢社会実践的研究助成とは、研究者と実践家が組み合わさった活動についての助成で、その成果を報告するものでした。
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実際に、高齢者福祉施設などが被災した場合、入居者の方だけでなく介護スタッフ等の現場スタッフをどうマネジメントし、どういう問題に対処しなくてはならないのかということを想定したケースメソッドの開発や、
在宅を取り巻くかかりつけ医や専門医、さらには取り巻く多職種の連係が大切なことはわかっているものの、実際にどうしたらうまくできるのか、「連携ノート」を導入して本当にどう変わり、何が問題になるのか、というあたりを検証するような発表を聞くことができました。
机上の空論ではなく、実際にどうするか、トライアルをしてその成果を測り、いかに現実的なものとして落とし込むか、という「研究のその先」について私たち自身もアクションをお超す必要があるはずですし、また科研費のみならず、また民間の助成金についてもしっかりアンテナを張って応募していくべきだと、改めて感じました。
スタッフ 堤 円香

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群馬家庭医療学センターに視察研修に伺いました!

2014年11月26日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

11月21日に群馬家庭医療学センター(前橋協立診療所)に視察研修に伺いました。訪問診療を中心に、朝から夜遅くまでご一緒させてもらいました。午前中は後期研修1年目の中村先生に同行し、午後は在宅フェローの関根先生と、夕方は所長の高柳先生に同行させてもらいました。高柳先生が十数年来みている方の診療をみて、温かい信頼で結ばれた医師患者関係を肌で感じさせてもらいました。まさに家庭医として、ともに人生を歩み、最期のときまで寄り添っていかれる姿に感銘を受けました.

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夜はグループのメンバーである高崎中央病院、北毛病院の若手の先生方とテレビ会議で振り返りに参加させてもらいました。医学的な知識だけでなくSEAも兼ねていて、是非つくばでも取り入れてみたいと思いました。夜の懇親会まで盛りだくさんの一日で、本当に感謝しております!所長の高柳先生、関根先生をはじめ群馬の皆様、ありがとうございました。北関東を一緒に盛り上げていきましょう!!

 

(大和クリニック 高木博)

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つくば総診秋季セミナーを開催

2014年11月7日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

10月25日、筑波大学附属病院でつくば総診秋季セミナーを開催しました。
今回のセミナーは2つのワークショップとワールドカフェ。
ワークショップは筑波メディカルセンー病院の林幹雄先生が「一歩先をいくサマリーの書き方・教え方」、吉本尚先生が「プライマリケアにおけるアルコール問題の対応」についてレクチャーしてくださいました。
 林先生のワークショップでは、「なぜサマリーなのか?」という疑問から始まり、サマリーの意義や書き方のコツを数々の論文を交えて紹介。
臨床能力の向上や臨床経験を増やすことが良いサマリー作成に繋がるというmessageが印象的でした。

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 吉本先生のワークショップは、ご自身が政策などにも関わってらっしゃるアルコール問題についてレクチャー。
意外にもプライマリケア医を対象としたレクチャーは初めてとのことです。
様々なエビデンスを交えながら、プライマリケアの現場で扱いやすい「SBIRT」という枠組みを紹介してくださいました。
アルコール問題は我々の日常診療でも遭遇する機会が多いのですが、対処方法に苦慮することが多いのが実情です。
そのためなのか、レクチャーの途中でメンバーから質問が殺到!!
なかなかレクチャーが先に進まないというハプニングはありましたが、それだけメンバーの関心が高いということですね。
ぜひ第2弾もお願いします。

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 最後はワールドカフェ。「こんなことがたまらなく好き!」というテーマで日々の研修・仕事のやりがいを語ってもらいました。
ワールドカフェは4、5人のグループでのディスカッションを3回繰り返します。4月のウェルカムセミナーで初めて行い、好評だったのですが、今回も多いに盛り上がりました。全体共有では、「大事なことは全て小学校で学んだ」「D(出会い)K(こっそり覗き見)A(あいさつ)サイクルを回そう」といったユーモア溢れるメッセージが多くあり、会場は笑いの渦に。全員が楽しんでいた様子が伝わりました。

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 つくば総診では定期的に全体セミナーを行っており、普段離れた場所で仕事をしているメンバー同士が直接顔を合わせる貴重な機会になっています。仕事やキャリアの悩みを同僚や上司と共有できるのもいいですね!
 次回は2月の教育セミナーです。

 

(スタッフ 大塚 貴博

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弘前大学でのEBMの講義

2014年11月5日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

10月中旬の肌寒い青森県弘前市に降り立ちました。
レジデント時代の恩師からのご縁で、毎年弘前大学にお邪魔してEBMの講義をさせていただいています。

弘前大学の皆さんは本当にみんなまじめで、出席率も素晴らしく、とても気持ちよく講義ができます。
今年は使用する論文も新しくして臨み、皆さん熱心にワークに取り組んでくれました。

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講義の最後で
「EBMとは、常に患者さんに最新・最善の医療を提供しようという姿勢である」
ということを強調して講義を終えるようにしています。

皆さんも納得してくれたのか、自然に拍手がわき起こりました。

また、来年、お伺いするのが楽しみです。

(スタッフ  前野 哲博)

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マンスリーレクチャー「みんなのワクチンプラクティス」

2014年11月4日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

本日10月31日、マンスリーレクチャーが開催されました。
タイトルは、「みんなのワクチンプラクティス」
講師は「マイファミリークリニック蒲郡の守屋章成先生」でした。
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ワクチンかぁ…赤ちゃんの頃母子手帳に書いてある通りにやればいいんじゃないの?
くらいにしか考えていなかった僕の頭…反省です。
実際、ワクチンについての勉強なんて、これまで系統的にしたことはありませんでした。
なので、興味深く拝聴させていただきました。
これまで僕のワクチンの研修歴は、
小児科研修の時に週に半日ワクチン接種の外来があり、
年齢と接種間隔を神経質にチェックして皮下に打つように
指導されていた記憶はあります。
ただ、自分の技術の未熟さ故にやや皮下深くに接種していたような気がします。
が、「なーんだ、よかったんじゃん」と今日の話しを聞いて安心…。
いやいや、技術の未熟さは反省しないといけませんね。
今回は、ワクチンに関し、制度に関することや、日本ではこうなんだけど、アメリカでは…、
などなど、普段は聞けない知らない話しをクイズ形式で非常に楽しく聞かせていただきました。
2時間の予定だったため、全内容ではなく途中で終了になり非常に残念。
またいつかの機会にお聴きしたいと思います。
ワクチンはまだまだ奥が深いなぁ…。
再度、
守屋先生、こんな素晴らしい講義をしていただいて、本当にありがとうございました。
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水戸協同病院、大和クリニック、大森医院への中継も!

(S1 一ノ瀬大地)

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薬剤師向けの身体診察研修会を

2014年10月31日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

10/5に薬剤師向けの身体診察研修会が開催され、講師としてお話ししてきました。

 

薬剤師さんは、少し前まで「患者の体には一切触れてはいけない」とみんな思っていたそうです。

最近厚生労働省からの通知で、薬剤師が身体診察するのは何ら差し支えないというお墨付きが出て、やっと「自分たちも診察していいんだ!」と思うようになったそうで、今、薬剤師のフィジカルアセスメントが一つのブームになっているそうです。

参加者は40名ちょっと。血圧計や聴診器などの機材を使い、講義→実習を繰り返す形で進めました。私ひとりではこれだけの人数に対応しきれないので、一ノ瀬先生、久野先生にも手伝ってもらいました。

バイタルサインを除けば、実際に薬剤師さんがこまかく所見をとる機会はあまりないと思うので、所見が出る病態生理と、医師がカルテに記載している所見の意義に重点を置いて話しました。
皆さん本当に熱心に、楽しそうに取り組んでいました。一ノ瀬先生、久野先生も大活躍でした。
わずか半日のセッションでしたが、こんなところから、少しずつでも多職種連携が進んでいけば、と思います。

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(スタッフ 前野哲博)

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医学3年生の健康教育の実習@日立市での喫煙予防教育

2014年10月30日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

当教室では、筑波大学の医学3年生を対象に、「健康教育(ヘルスプロモーション)」を理解するための1週間の集中授業を担当しています。

医師法第1条、つまり一番最初の所には、こういう記載があります。

 医師は、医療及び保健指導を掌ることによつて公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする。

病気を治すことだけが、医者の役割ではなく、WHOの定義する健康(身体的・精神的および社会的に完全に良好な状態であって、単に病気や虚弱でないだけではない。)な生活をするために、何ができるかを考える、という大前提のもと、この講義が実施されています。

学生が6つのテーマ(①介護、②運動と栄養、③小学生への喫煙予防教育、④中高生への禁煙教育、⑤食育、⑥離乳食指導)にわかれ、実際に地域でこのテーマでご活躍の医師や管理栄養士の先生をお招きして、学生が市民や子供たちに対して実際に健康教育を企画し実施するという、医学教育の中でも珍しいカリキュラム。集中授業は7月に実施され、実習は秋以降、順次行っていきます。

10年以上にわたり、日立市の子供たちに喫煙予防教育を行っている、日立市の天谷医院 院長、天谷龍夫先生は、今年も筑波大の学生をつれて、小学校で講演を。

大人は何で毎日たばこを吸うと思う-?

こんな問い掛けから始まる約40分にわたる講習会。天谷先生が長期間にわたる喫煙で真っ黒になった肺の写真や、喫煙が原因で脳出血を起こす様子などを見せるオーストラリアの禁煙キャンペーンCMなどを児童に紹介し、たばこの健康被害に関する正しい情報を伝える。講師から児童に質問をしたり、児童からの質問に答えたりしながら、たばこの健康被害について自分の頭で考えさせる講義を行っていらっしゃいます。学生は40分の講義の中の10分を担当します。この10分は短いようですが、子供たちを引き付けておくには、スキルのいる10分。1分1秒無駄にするな、という天谷先生の教えのもと、何度も先生とスライドのやり取りをして練習をして当日を迎える学生たち。

貴重な経験をさせてもらっていることを実感しています。天谷先生、今年も本当にありがとうございます!

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(スタッフ 堤 円香)

 

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中澤先生の論文が雑誌に掲載されました!

2014年10月28日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

この度、American Journal of Hospice & Palliative Medicine201412月号に、筑波総合診療グループの中澤先生の論文「Palliative Care physicians’ Practices and Attitudes Regarding Advance Care Planning in Palliative Care Units in Japan: A Nationwide Survey」が掲載されました。

この論文は、中澤先生が地域医療教育学講座の大学院生時代に取り組んだ研究を報告したもので、全国の緩和ケア病棟の医師を対象に、事前治療指示であるアドバンスディレクティブに関する態度と実践状況を調査したデータを基にしています。

論文の執筆、査読対応とも、いろいろと大変でしたが、本当によく頑張ってくれました。アクセプトから雑誌に掲載されるまで1年程かかりましたが、雑誌に掲載されたことで喜びもひとしおだったようです。これからも当教室から、多くの学術論文が世界に発信されることを願っています。

 

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(筑波大学 前野哲博)

 

 

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新医学専攻で研究された梶川奈月さんの論文がパブリッシュされました!

2014年10月27日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

本学新医学専攻で研究に取り組まれた梶川奈月さんの論文がIssues in Comprehensive Pediatric Nursingに掲載されました!

 

筑波大学医学類には、医学研究者の養成を目的として設置された「新医学専攻」コースが設けられており、このコースを選択した学生は5年次後半から6年次前半にわたる約半年間の研究室実習を行います。

2013年6月まで新医学専攻コースとして地域医療教育学分野での研究に取り組まれ、現在、茨城県立中央病院にて初期研修中の35回生の梶川奈月さんの英文論文 「Does a child’s fear of needles decrease through a learning event with needles?」が、Issues in Comprehensive Pediatric Nursing 37(3):183-194, 2014 http://informahealthcare.com/doi/abs/10.3109/01460862.2014.942443 に掲載されました!

本当におめでとうございます!!

梶川さんは学生時代に「つくばぬいぐるみ病院」の活動に取り組まれていました。つくばぬいぐるみ病院は、学生が保育園児・小学生に、医療とふれあう機会や健康に関する知識を提供する活動で、ぬいぐるみを使ったお医者さんごっこ、劇、紙芝居等を通して、子供たちへの保健教育活動を行っています。論文はこうした活動の効果を検証したいという梶川さんの臨床疑問が形になったものです。

http://tsunubee.wix.com/tsunubee

2012~2013年、梶川さんがM5~M6の研究室実習の期間には、研究計画から綿密に計画し、倫理委員会への申請、研究実施、分析、英文論文執筆、またその間に別のテーマで学会発表も行う(しかも2演題!) など、短期間に学生離れした素晴らしい研究成果をあげられました。

論文の完成が研究室実習の期間を過ぎてしまい、英文論文の完成、投稿、査読への対応が卒試・国試、そして研修開始直後と、おそらくこれまでの人生で最も苦しい時期と重なってしまったのではないかと思いますが、お忙しい毎日の中、全ての過程をご自身の力でやり遂げられました!

これは決して誰にでもできることではなく、本当に快挙です!!梶川さんのたゆまぬ努力の賜だと思います!!

梶川さんは地域医療教育学分野初の新医学専攻コース生で、私達もたくさんの刺激をいただくことができ感謝しています。   初期研修ではきっと苦しいこともあるのではないかと思いますが、そんなときはぜひアクセプトまでの道を乗り切ったことを思い出してくださいね!リサーチマインドを持ってアカデミックな診療を提供できる医師として、ますますのご活躍をお祈りしています!

梶川さん

新医学専攻時代(2013年6月 新医学専攻修了式)の写真

(地域医療教育学分野 前野貴美)

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国立霞ヶ浦医療センター総合診療科:端山先生大活躍

2014年10月24日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

端山先生はつくばの後期研修プログラムを修了された4年前に、内科常勤医が激減して病棟一部閉鎖を行うなど大変な状況であった霞ヶ浦医療センターに総合診療科に唯一の常勤医師として赴任しました。そして、同時期に着任された鈴木新院長らともに、診療体制の再構築をはかろうと画策されてきました。その後筑波大学の寄付講座もはじまり、徐々に医師数が増員され、現在では消化器内科2名、循環器内科3名、呼吸器内科3名など、メジャー内科の医師体制が充実してきました。

 

正面玄関 昔ながらのたたずまいの病院です

正面玄関 昔ながらのたたずまいの病院です

端山先生は毎日の初診外来を中心に、救急外来や当直業務を行っています。病棟担当は併診で5名前後、総合診療科のベッドはありませんが、端山先生の患者さんが入院した場合には、主治医になることもあります。同院内科系は、専門科間の壁がなく、正式なコンサルテーションや併診以外についても、日常的に、外来でも病棟でも悩ましい症例は協力して大変な時はさっと集まり対応するなど、「皆で診療を担っている」というマインドでいらっしゃるご様子でした。その中で、幅広くなんでも気軽に相談にのってもらえる存在として端山先生は、非常に頼りにされていました。

 

内科スタッフと端山先生(中央))

内科スタッフと端山先生(中央))

今回の視察で印象に残ったこととして、多職種スタッフとの顔の見える連携関係がありました。病院をまわっていますと、総務、検査課、放射線部門など、いたるところから、「端山先生!」と声がかかります。今まで取り組みとして、多職種スタッフと端山先生の間で企画実施した勉強会があります。当直時間帯に時に救急現場の担い手となる事務職員対象のAEDや挿管セットの準備について勉強会や、診療放射線技師もまじえてアナフィラキシーショック対応の講習会など、学びあう機会を積極的に作っているとのことでした。

また、地域のニーズより訪問診療開始の準備を進めており、視察の翌週に訪問1件目が行われる予定となっていました。視察の際も、退院調整副師長と地域連携室メンバーらと準備品に関する相談する場面をみかけ、「いい医療活動をしたい」という共通の目標をもって率直な意見交換をしている様子に、互いの信頼関係は厚さを感じました。

10月からは後期研修医の伊藤慎先生が同科で研修しています。各診療科、各部門との敷居の低さを活用して小回りのきく環境で「どんなことでもまずは自分でみて、おおよそのことは対応できる」中規模病院ならではの利点を生かした総合診療の研修の場になるのではと思います。

 

おわりに、院内で周囲に頼りにされながら、生き生きと働く端山先生の姿がとても印象に残りました。市川ファミリークリニックからの紹介患者さんも入院されていて、地域の先生とも連絡をとり、実質的な病診連携が行われています。今回新たに、つくば総診グループのメンバー間で地域でのつながりがみられたことも嬉しく思いました。訪問診療開始後の益々のご活躍も期待しています。

 

 

(スタッフ 高屋敷明由美)

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吉本尚先生「明日の象徴」の授賞式の様子が大学HPにも

2014年10月21日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

10月8日に行われた、吉本尚先生「明日の象徴」の授賞式の様子が大学HPの「受賞・表彰」ページにアップされました。
また、未来医療GPのHPにも「報告」として、受賞についての記事を掲載していただきました。
おめでとうございます。
これからの一層のご活躍を楽しみにしております。
(スタッフ 堤)

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浜野 淳先生 優秀ポスター賞を受賞

2014年10月21日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

浜野 淳先生が2014年5月にマレーシアで開催されたWONCA Asia Pacific Regional Conference 2014で発表された「The risk factors and features of inappropriate prescribing among elderly home care patients in Japan」が、優秀ポスター賞を受賞されました! おめでとうございます!!素晴らしいですね!ますますのご活躍を期待しています!! hamanoDr (スタッフ 前野貴美)

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「総合診療★家庭医療全国公開セミナー in Tsukuba」開催のお知らせ

2014年10月20日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

11月22日(土)12:30より、筑波大学附属病院で総合診療、家庭医療に関する
セミナーを開催いたします。
緩和・終末期、初期救急、患者中心の医療の方法、多職種連携、キャリア、医療
面接、そしてワールドカフェなど、医学生・初期研修医を主な対象としていますが、
医療系学生、その他興味のあるどんな方でも参加できるような内容を
準備しております。
普段なかなか接点がない方々と交流できる機会になるかと思います
大変ありがたいことに、すでに多数のお申し込みを頂戴しておりますが、
さらに多くの皆さんとお会いできることを楽しみにしています!!

尚、11月23日(日)には水戸協同病院を会場に、13:00-21:00まで
臨床推論CUP「第1回 水戸のくプロレスMGH争奪杯」が行われます。
11月の週末、ちょっと茨城まで足を運んでみませんか?
http://goo.gl/d2WN5p

【ポスターPDF】
http://www.hosp.tsukuba.ac.jp/mirai_iryo/pdf/20141122_poster.pdf

セミナー概要・申込フォームは以下のURLをご参照ください。
〔概要〕  http://www.hosp.tsukuba.ac.jp/mirai_iryo/20141122-forum.php
〔申込〕  https://netcommons.md.tsukuba.ac.jp/?page_id=133
※セッションは定員あり・先着順で、希望に添えない可能性もありますのでご了承ください。締切は11月12日(水)23:59です。


【プログラム】(10月17日現在)

【オープニング】

【第1部】(以下の3つのセッションから1つ選択)
◆セッション:「もっと知ろう!緩和ケア」
あなたは「緩和ケア」を知っていますか?緩和ケアは生命を脅かす疾患に直面する患者さんや家族のQOLを改善するアプローチです。このセッションでは、ロールプレイなどを通じて緩和ケアの実際とその魅力、総合診療医や医療従事者に必要とされることを一緒に考えてみましょう!
◆セッション:「初期救急対応!でもここは診療所!?」
限られた医療資源しかない診療所で救急患者に遭遇したらどうしたらよいの?まず最初に何を考えて、どう動くか!
「T&Aプライマリ・ケアコース」を参考にみんなで体験してみましょう。
◆セッション:「患者中心の医療の方法」

【休憩&交流タイム】
参加者、講師の交流がしやすくなるよう、休憩に十分な時間を取ります。

【第2部】(セッション3 or セッション4 or 5 (どれか1つ選択))
◆セッション3:「プロから学べ!多職種連携」
実際の症例を通じて医師・看護師・ケアマネージャー・薬剤師などがどのように在宅の患者さんに関わっているかを学びます。セッションの最後にお送りするプロ達による他職種カンファレンスの再現は必見!
◆セッション4:「総合診療と初期研修、その後のキャリア」
初期研修医、後期研修医、ベテラン、他分野研修中のフェローなど、年齢、性別、所属の異なる様々な方をお呼びし、みなさんのキャリアについての相談にお答えします!
◆セッション5:「医療面接」

【第3部】
「ワールドカフェ~私たちが地域で役に立つためには?」
一般(非医療者)の方々、一緒に将来働く多職種の方々に集まっていただき、意見を交わし、交流を持ちたいと思います。地域という広い枠組みの中で、様々な価値観を持つ人と混ざり合い、きらりと光る考えを持ち帰っていただければと思います。

【第4部】
懇親会学生企画「学生プレゼン~学生でもここまでやれる!」
「セミナーで勉強するだけじゃつまらない!」「色々学生として、こちらからも発信したい!」という参加者の声を元に、学生自身が発信する場を設けました。皆さんの熱く活動している活動をぜひ参加者で共有してみませんか   (スタッフ 吉本尚)

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東端先生の一日

2014年10月20日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大和クリニック

10月8日、大和クリニックの見学にうかがいました。つくば家庭医・病院総合医プログラムシニアレジデントの東端先生の大和クリニックでの一日をお伝えします!

朝から東端先生の訪問診療に同行させていただきました。オンコールの際には自分で運転して患者さんのお宅に行くため、道を覚えておく必要があるとのこと、東端先生ご自身が訪問車を運転、ナビをセットして出発!・・・が、結局、ナビではなく看護師さんの案内のもと、畑の中の信号のない農道を通って患者さんのお宅に到着。患者さんのお宅を覚えるのも大切なお仕事なのですね!

 

レジデント・スタッフにはiPhoneが支給されており、傷の処置などがある場合は創の様子を撮影してレジデント・スタッフ間で共有し、治療方針についてディスカッションしながら診療にあたっているそうです。
訪問診療を終えクリニックに戻り、検査をオーダーしたり、処方を行います。

 

一通りオーダーを終えると、今度は外来から声がかかり、休む間もなく外来診療を担当されていました。治療方針についてスタッフの高木先生とディスカッションし患者さんのもとへ・・・。

クリニック見学にあたり、スタッフの皆さまに色々とご配慮いただきどうもありがとうございました。クリニックのレジデント・スタッフの先生方が患者・ご家族の皆さまや多職種の皆さまからとても頼りにされ、活躍されているお姿を拝見することができ、とても頼もしく感じました。お忙しい中お邪魔させていただきどうもありがとうございました!

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(スタッフ  前野貴美)

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斎藤さやか先生の論文がパブリッシュされました!

2014年10月16日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

大学院生として、地域医療教育学に所属する斎藤さやか先生の論文が、パブリッシュされました!
タイトルは
医師とMRとの関係が、どのようなものに影響されるかについて
研究されており、半構造化面接を用いた質的研究を実施したものを発表されています。
臨床に、子育てに、と仕事もプライベートもご多忙な中、まとめられたそうです。
パブリッシュ、おめでとうございます!
私たちもこのパワーをみならって、論文化しなくては!!
(スタッフ 堤 円香)

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