学生さんの見学をみんなで歓迎!!
2016年1月16日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 水戸, 未来医療GP
気ままに、他施設見学@水戸協同病院
2016年1月15日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 水戸, 未来医療GP
1月13日、水戸協同にお邪魔してきました。
総合診療科がほぼすべての内科の病棟管理を任せられており、総診のスタッフを中心に水戸の初期研修医と後期研修医が頑張っていました。
それにしても、圧倒的な症例経験数ですね。
ちょこっとチーム回診につかせてもらったところ、我らが宮崎先生は、同じく筑波総診の五十野桃子先生に手厚く指導を受けておられました。
宮崎先生は、一人一人の患者さんの話をよく聞いていて、「やっぱり総診の医者はデキルな~!」と感心いたしました。(ややひいき目かも?)
スタッフの桃子先生は、ちょうど先生がレジデントの頃に一緒だったのですが、さらに成長されたようです。
宮崎先生をはじめレジデント全員のことを本当によく考えていて、全体を見渡す能力があり、さらに気配りができていてとても頼りがいがある指導医だなあと感じました。
マネージメントする力、見習いたいです。
現在、水戸にいるレジデントの先生(宮崎・稲葉・斎藤先生)に会って、なんだか元気をもらいました。
帰りに弘道館によってみたら、梅がもう咲き始めておりました。
まだ満開にはなりません、春はまだもう少し先のようです。
桃子先生、宮崎先生をはじめ、水戸の先生方、お忙しいところありがとうございました。
(大和クリニック 高木博)
「ヘルスリテラシー向上のための患者教育」レクチャーを受けて
2016年1月17日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP
先日、筑波大学総合診療科 阪本直人先生から「ヘルスリテラシー向上のための患者教育」についての
レクチャーがありました。
ヘルスリテラシーは「健康情報を獲得し、理解し、評価し、活用するための知識、意欲、能力であり、
それによって、日常生活におけるヘルスケア、疾病予防、ヘルスプロモーションについて、判断したり、
意志決定をしたりして、生涯を通じて生活の質を維持・向上させることができるもの」と定義されているようです。
自分なりの理解としては「健康情報をちゃんと理解して、それが正しいかどうかも考えた上で、
自分の健康や病気の予防について考えて健康的に生きましょう」ということだと思っております。
確かに実際に救急外来などをやっていますと、
自分が飲んでいる薬が何なのか分からない方が、結構多くて驚くことがあります。
これは単に患者さん側だけの問題ではなく、我々医療者側にも問題があり、
患者さんがどれくらい聞いた情報を理解しているか、
そもそも自分の病気について、どう思っているかなどを確認することが少ない気がします。
【Teach-back 法】というものがあるみたいです。
医療者から受けた説明内容について、患者さんの言葉で再現してもらう方法です。
そういえば、長いことやっていた塾講師の時、「この子、本当に理解して話聞いてるのかなぁ」
って思ったときに、「じゃあ今説明したことを隣の子に授業してみよう」なんてやらせていたことを思い出したりしました。
本当に理解しているかどうか確認するには、とても有用な方法です。
これまでやってきたことで、たぶん気づかないうちに日常生活でもやってもいて、それを診察室でやらないのはもったいないと感じました。
今後、少しでも意識しながらお仕事できればと思います。
最後に。
ヘルスリテラシーという言葉、概念を多くの人に知ってもらう事が、とても大切だと感じました。
阪本先生の「ヘルスリテラシー」のお話、大変わかりやすく、おもしろかったので、
是非、多くの人に聞いていただきたいと思いました。
ジュニアレジデント1年 磯崎
【祝・論文パブリッシュ!】看護師の本人・家族の延命治療の希望に対する影響
2016年1月13日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP
論文がパブリッシュされました!
現在は日本大学にいらっしゃる釋文雄先生が、看護師を対象として、自分・そして家族が末期の状態になった場合の延命治療に対し、がんのケースと、がん以外のケースについてそれを希望するかどうかのリサーチを行い、その研究成果が論文としてAmerican Journal of Hospice & Palliative Medicine (IF1.383)に掲載されました!
The Effect of Providing Life Support on Nurses’ Decision Making Regarding Life Support for Themselves and Family Members in Japan.
Am J Hosp Palliat Care. 2016 Jan 5.
Fumio Shaku,Madoka Tsutsumi
本研究は、看護師の、患者や家族の死が、自分や家族の延命治療のディシジョンメイキングに影響するかどうかの、初めての報告になるものです。
看護師の年齢で層別化し、患者の死の経験数(10名以上、10名未満)と延命治療を希望するかしないか、について検討しました。
本研究は、釋先生が筑波大にいらした2014年の2月に、私も岩手の病院にアンケートのお願いいいったり、解析を中心に関わらせていただき、とても勉強になりました。ありがとうございました!
論文として世の中に出す、これには本当にスピード感と集中力と実行力が必要だと思いますが、釋先生は今年だけで何本もお出しになっていて、本当に本当に素晴らしいと思います。見習わなくては!
論文はこちらからご覧頂けます。
http://ajh.sagepub.com/content/early/2016/01/04/1049909115624655?papetoc
(スタッフ 堤円香)
つくば総診☆ウィンターフェスタ2015
2016年1月10日テーマ:筑波総合診療グループ
2015年12月末、つくば総診のS2(後期研修2年目レジデント)を中心に、「つくば総診☆ウィンターフェスタ2015」を開催しました!
2015年夏のレジデント☆サマーフェスタに続いて第2弾ということで、某マンションのゲストルームに好きな食べ物・飲み物を持ち寄り、こじんまりと鍋を囲いました。
レジデントの近況はもちろん、スタッフの先生にもご参加いただき、ざっくばらんな話で盛り上がりました。
同じマインドを持った仲間と話すのは、一番楽しい時間な気がします。本当に良い仲間に恵まれたなぁとしみじみ感じたウィンターフェスタでした。
また次回のサマーフェスタもお楽しみに!
文責: S2 稲葉崇
日本人はヘルスリテラシーが低い??
2016年1月6日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 水戸, 未来医療GP
本日の朝レクチャーは、阪本先生より、「ヘルスリテラシー」についてでした。
そもそも、聞き慣れないヘルスリテラシーという言葉ですが、
「健康情報を獲得し、理解し、評価し、活用するための知識、意欲、能力」とのことです。
そのヘルスリテラシーですが、低いと どんなことが起きるのか?
・ 医療機関の受診回数や入院回数が増える
・ 病気、治療、薬などの知識が少なく、正しい行動が起こせない
・ 医療専門職に自分の心配を伝えられない
など、様々な悪影響がでるそうです。
全米では、なんとそのヘルスリテラシーの低さにより、年間11~25兆円相当の経済的ダメージがあるそうです。
先進国のアメリカでそうなのだから、他の国は、想像に難くないですよね。
日本人はどうなのか?
阪本先生の質問に、半数くらいが、「ヘルスリテラシーは高いと思う」に手を挙げていました。
だって、そうですよね。これだけ長寿の国で、医療も充実していて、健康にはみなさん気を配っていて、健康をテーマにしたテレビ番組は軒並み高視聴率で。
ところが、答えは逆で日本人は、ヘルスリテラシーは欧米に比べてかなり低いようです。
具体的には、処方薬の服用方法を理解することが難しいと感じる人の割合は、
EUでは6.5%に対し、日本では25.6%もいるとのこと。
薬局で働く身として、確かに実感するところではあります。
さらに、アメリカ人の感覚では信じられないんだそうですが、
自分に処方された薬の名前、服薬目的、服用タイミングを答えられない人がたくさんいるということ。
実感としては、ほとんど全てじゃないかって思います。
では、どうしたらいいのか?
一つは、【Ask Me 3】 という方法が有用とのことです。
・ 「私のおもな問題は何ですか?」
・ 「私は何をする必要がありますか?」
・ 「それをすることがなぜ重要なのですか?」
を患者家族から医療者に質問してもらい、患者自身の病気とセルフケアに
関する理解を深めることが可能になるとのことです。
伝える側としても当然、情報の伝え方のトレーニングを習慣化させる必要があるな~と感じました。
あと、家でも仕事場でもよく使ってしまっているこの言葉「分かりましたか?」、
たいていの人が「はい」と答えてしまうため、理解の確認にはならない不必要な質問とのことです。
確かにそうですよね。
では、どうすればいいのか?
推奨されているのは、『teach-back法』です。
医療者から受けた説明を患者さんの言葉で再現してもらう方法で、このプロセスを通して、伝わった内容を確認します。
具体的には、こんな聞き方が答えやすいそうです。
「私が説明した内容をご家族にも伝えるとしたら、どのようにお話しされますか?」
確かに、これならテストされている感じはしないな~。
吸入薬の使用など、新しく伝える手技や手順については、患者に実際にやって見せてもらう
『Show me法』がいいそうです。
それから、家族という資源を最大限活用することも重要とのことでした。
仮に、本人がヘルスリテラシーが低くても、家族が質問を促してくれることも多くありますし、
親が子供に医療者の言葉をさらに分かりやすく翻訳してくれるケースもあります。
また、例えば、A、B、Cの説明をした際に、本人はAしか覚えていなかったとしても、
同席した家族が、B、Cの内容を本人に再度伝えるといった家族内サポートをしてくれるかもしれません。
今日のレクチャーを聞いて、自分ならどんなアプローチができるのか?
なかなか一元的に知識を提供したり、住民教育したりというのは、ハードルが高いので、
まずは、家族を巻き込んで、今日教わったAsk Me 3を推奨して言いやすい環境を整えたり、
重要なポイントは『teach-back法』で確認することを実践していきたいと思います。
また、一つ同僚に伝えたいことが増えました。ありがとうございました。
以上
地域医療教育学 佐藤 卓也
なお、ヘルスリテラシーを扱った医療従事者(学生含む)向けテキスト
『ヘルスリテラシーと健康教育』(仮名)が、あのジーニアス英和辞典の大修館書店より、
近日発売予定です。
ヘルスリテラシーは、もはや常識??
2016年1月6日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 筑波メディカルセンター病院, 水戸, 未来医療GP
本日の朝レクチャーは、阪本先生から「ヘルスリテラシー向上のための患者教育」についての講義でした。
ヘルスリテラシーとは、「健康情報を獲得し、理解し、評価し、活用するための知識、能力、意欲のこと」だそうです。
阪本先生からの「ヘルスリテラシーにも問題があると感じた、現場での経験を教えて下さい」と
いう質問に、現場の医療者からは、・・・
・糖尿病で食事を気を付ければ、まだ薬は必要ないのに、「先生、私、安心してたくさん食べたいから、
薬ください!!」とおっしゃる方がいます。
・「風邪薬を毎日飲んでると風邪をひかないから、健康のために毎日飲んでるよ!」と
自慢してくださるおじさまがいます。…
などなど意見が出てきて、みなさん現場でいろいろと経験されているようでした。
私もぼんやりと「問題じゃないかなぁ…」とは思っていても何が問題なのか、はっきりしないでいました。
今日の朝レクチャーは、「ヘルスリテラシーが低いと、何が問題か?」と
いうことをすっきりさせ、
「ヘルスリテラシーが低い人へのアプローチ方法はどのようにするか?」
についてのエッセンスが詰まったレクチャーでした。
アプローチ方法の中で、私が現場で活かしたいと思ったのは、
「口頭だけでなく、図やキーワードを書きながら伝える」ということでした。
さっそく明日からやってみます。
ヘルスリテラシーについて、さらに詳しくお知りになりたい方は、
ジーニアス英和辞典で有名な大修館書店から、阪本先生らが書かれた「ヘルスリテラシーと健康教育」(仮名)という本が、近日中に発売になるそうですよ(^^)
私はヘルスリテラシーという概念を地域医療教育学へ来て、初めて知ったのですが、
なんと筑波大学では、今年から医学群3年生のカリキュラムに組み込まれるそうです。
今まで知らなかった自分が恥ずかしいですが、ヘルスリテラシーはもはや常識、
になっているのかもしれません。
現場の私たちも、患者さんのヘルスリテラシーを向上させるために、
まずは医療者の中でのヘルスリテラシーの概念を常識にしていきたいと思いました!
地域医療教育学 修士1年 松下綾
今朝は、過去に経験したモヤモヤ症例の検討会を開催しました。
2015年11月18日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 筑波メディカルセンター病院, 水戸, 未来医療GP
今朝は、いつものモーニングレクチャーシリーズとは趣旨を変え、過去に経験したモヤモヤ症例の検討会を開催しました。
モヤモヤ症例検討会とは、
患者さんやその家族のケア、そして、社会的なアプローチに難渋し、「これでよかったのだろうか」と、あとになってもモヤモヤする症例をプレゼンテーションし、今後のよりよいマネージメントにつなげる視点でディスカッションする会のことです。
【症例】
認知機能低下に伴い、車の運転に危険が伴うようになった高齢の患者さん。
家族は、安全のために(この患者さんには)、運転させられないと考えています。
しかし、その患者さんからしてみれば、これまで当然のように行えていた運転を家族から禁止され、大変反発していました。
この患者さんは、ご家族との関係性にも元来問題があったこともあり、この件をきっかけに家族内の関係性が、よりいっそう悪化しました。
ご本人の執拗な抗議や反発行動が続いたことから、ご家族の負担が、日に日に大きくなってゆき、家族のメンタルヘルスも心配される状況に陥ってゆきました。
というのが、今回カンファレンスで提示した症例の概要です。
カンファレンスに参加したメンバーからは、
ケアマネージャーに、本人だけではなく、家族のフォローをお願いしたり、家族の主治医にも繋ぎ、協力を要請すること。
また、全体像を把握しながら、医療・介護資源につなぐ人を維持すること。
を改めて指摘されました。
当時、私は半ば無意識に「ご本人を納得させる」ことに焦点を置いてしまっていました。
しかし、本当に重視すべきは「ご本人を支える家族」であり、家族のケアを手厚くすべきだった。
と、今回の話し合いで改めて気付かされました。
さらに、薬剤師の方からは、家族図を含めた情報が調剤薬局にあれば、少しは意識して関わることができたのではないか、と提案をいただきました。
患者さんにケアを提供する際には、かかりつけ医と家族だけが協力するのではなく、それに加え、地域住民やケアマネージャ、薬剤師など他職種に関わってもらうこと。
医療資源は、本人に対してだけではなく、その家族にもしっかりとサポートを提供する必要があること。
などが、今回の学びとなりました。
実際に患者さんを前にしてみると、どうしてもその方本人のことばかり考えてしまいますが、きちんと「誰をサポートするのか」というポイントを明確にしておく必要があること。
頭で理解していたつもりでも、実例を通して実行できていなかったことや具体的な改善点を整理することができ、大変有意義なカンファレンスになりました。
前野先生をはじめスタッフの先生方と薬剤師の方が、多くの貴重なご意見をくださいました。
本当にありがとうございました。
つくば総診 S1 任明夏/編集 スタッフ 阪本直人
第42回医学教育者のためのワークショップに参加しました
2015年12月15日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP
12月6日~10日、第42回医学教育者のためのワークショップ(通称富士研)に参加しました。例年使用している富士教育研修所が今年から利用できないとのことで湘南国際村センターでの開催でした。富士山の麓ではなくなりましたが、天気がよければ富士山が見えるので通称は富士研のままだということです。医学教育の憧れの先生方がタスクフォースを担当され、応募しても外れてしまう場合もあるので、参加できたことがありがたく、感謝の気持ちで一杯です。
4泊5日、朝の8時30分から夜の21時までギッシリの、一見常軌を逸した感じのするスケジュールですが、参加してみるとあっという間に時間が過ぎて、タスクフォースの先生方のコメント、参加者同士でのディスカッションが、大変刺激になり、いろいろ挑戦してみたい気持ちになりました。
今回の大きなテーマの一つはアウトカム基盤型教育。これからできること、やるべきこと、取り組んでいきたいと思います。
(スタッフ 前野貴美)
治療「ライフキャリア・サバイバル」に!
2015年12月15日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 筑波メディカルセンター病院, 未来医療GP
「女性医師が行きやすい社会を目指して」という副題のついた、治療(2015/12号 vol97)のライフキャリア・サバイバルの中に、高屋敷先生が2つ寄稿しました。
「女性医師としてのキャリアや、ロールモデルのこと、働き方のことなどを学生さんに聞かれること、多いんです」と、高屋敷先生。
今回の特集では、女性医師の離職を防ぎ、復職を促すことは、医師不足を解消し、意思の過重労働を軽減すると考えられることから、予期せぬ壁や人生の分岐点などを乗り越えた、たくさんの先輩女性医師のキャリアを紹介するというもの。その中で高屋敷先生は「大学病院勤務」、「女性医師の結婚と離婚」について、本音を赤裸々に書いています。
「大学病院勤務」のコラムでは、大学病院勤務のメリット、研究を身近に感じられること、また医学生とのかかわりの中で、何よりそれ自体が自分の勉強になり、若くて溌剌とした医学生とのやり取りで元気をもらえる、と語っています。
また「女性医師の結婚と離婚」の中では、女性医師の未婚率は35.9%と、看護師(11.9%)、研究者(12.2%)と比較しても高く、男性医師の未婚率はなんと2.8%と低く男女間での未婚率の開きがあることを指摘。また結婚しても、女性医師の離婚率は男性医師の1.5倍とのこと。なかなか難しい問題ではあるものの、親の病や死などのつらい出来事と同様に、離婚を乗り越える経験も、様々な立場への患者への配慮できる力になる、とまとめています。
仕事はこうあるべき、家庭はこうあるべき、親としてはこうあるべき、妻としてはこうあるべき・・・いろいろな「型」や「周囲の期待」に惑わされず、多様性をもちつつ、社会や組織とうまく付き合いながら、認め合いながら、仕事ができるといいな、と個人的には思っています。あとは、自分がいろいろな制約をもちながら働くことについて、「仕方ないでしょう!?」というムードではなく、「皆さんのおかげです、ありがとうございます」という感謝の気持ちを表すことは何よりも大事だなーと実感しています。
「イクメン」という言葉がブームになりましたが、男性が子育てに関わるのが珍しいからこういう言葉ができた背景を鑑みると、「イクメン」も「ケアメン」も、特別じゃない、あたりまえという時代が、早く来ますように・・
(スタッフ 堤 円香)
土浦市の多職種連携研修会に参加しました
2015年12月24日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 筑波メディカルセンター病院
(スタッフ 山本由布)
総合診療塾「高齢者へのアプローチ」
2015年12月7日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 筑波メディカルセンター病院, 未来医療GP
家庭医という選択 19番目の専門医
2015年12月4日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 筑波メディカルセンター病院, 水戸, 未来医療GP
「家庭医という選択 19番目の専門医」(舟見恭子 (著)・エイチエス)が2015年5月に出版されました。
http://www.amazon.co.jp/dp/490370758X
プライマリ・ケアの領域では、「超」がつくほど有名な先生がた7名が登場します。
岡田唯男先生、藤沼康樹先生、西村真紀先生、臺野巧先生、丸山泉先生、草場鉄周先生、そして、我らが前野哲博先生です。
この本は、家庭医療の第一線で活躍している5人の医師へのインタビューを通じて、家庭医とはどんな医師か、家庭医療とは何か、をそれぞれの地域でそれぞれの実践をしている様子をつづっています。
特に印象だったのは、立場や仕事内容は違えど、「こういう医者になりたい」とイメージをものすごく強く持ち続けて、当時はまだその道がなかった所を、切り開いて行かれていたことが、この5人に共通しているところでした。
僕の前に道はない。僕の後ろに道は出来る。
高村光太郎の「道程」です。
まさにこの感じ・・これを体現してきた人たちの意志の強さ!
また、前野先生の登場する「大学で家庭医を育てる」という章には、
スキルミックスの話や、ノンテクニカルスキルの話、そして大学が教育資源を地域に提供する話が総括されていました。
・・うんうん、いつもこういう話、してくれてるよな。。と思いながら読み進めていくと
とても意外だった事が。
いつかフラリと田舎へ移って診療所を開くかも」という言葉がインタビューの中で何度も出てきた、という一文。
医学教育で大きなうねりを作ってきている前野先生のイメージとのギャップを感じましたが、先生の原点はここなのだ・・・と。
ぜひご一読いただければ幸いです。
(スタッフ 堤 円香)
第二回総合診療・家庭医療セミナーinつくば
2015年12月3日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 筑波メディカルセンター病院, 水戸, 未来医療GP
2016年筑波総合診療グループ「卒業セミナー」のご案内
2015年12月2日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 水戸, 未来医療GP
筑波総合診療グループ(以下「筑波総診」)では、総合診療について学び、親睦を深めるためのセミナーとして、年3回(4月、9月、1月)の定期的なセミナーを開催しております。今回は、今年度最後となる1月の「卒業セミナー」のご案内をお送り致します。セミナーの対象は主に筑波総診の後期研修医ですが、総合診療に興味がある学生、初期研修医から指導医まで幅広くご参加いただいています。
今回のセミナーは「卒業セミナー」と題している通り、筑波総診の後期研修修了者のプレゼンテーション・修了セレモニーを予定しています。後期研修医が学び成長してきた様子が直接分かる機会でもあります。
また、チームの重要性を認識するための一環として“Egg fly game”を予定しております。これは、参加者がグループに分かれて、各グループ内で1つのテーマに対して意見を出し合い皆が協力して1つのことを成し遂げるというものです。親睦を深めるとともに、チームで協同することの重要性を再認識する良い機会になればと考えております。
CSA(Clinical Skills Assessment)では、家庭医療専門医が作成した6症例のシナリオについて、プロのSP(模擬患者)に対して後期研修医が医療面接を行い、その直後に評価者・SPと共に振り返りを行います。実践的な内容で、参加者が普段の診療スタイルを振り返る良い機会となるものと考えております。
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
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日時:2015年1月24日(日)9時30分~16時50分
場所:筑波大学医学専門学群 学群棟4A483
参加費:無料
タイムテーブル
9:30~受付開始
10:00~11:00 WS「チームを学ぶ~egg flying game~」
11:00~11:10 休憩
11:10~11:30 CSA(Clinical Skills Assessment)とは?解説と準備
12:00~13:00 昼食(ケータリング)&レジデント修了セレモニー
13:00~16:30 CSA(Clinical Skills Assessment)
16:30~16:50 まとめ
16:50 片付け・解散
参加希望の方は、 primary●md.tsukuba.ac.jp (●を@に変換して下さい)へご連絡をお願い致します。
(2016年卒業セミナー担当 代表 五十嵐 淳)
フィジカルアセスメント研修、今年も開催中!
2015年12月1日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP
昨年にひき続き、前野哲博先生のフィジカルアセスメント研修が行われています。この研修は未来医療GPと新人看護職員研修事業の共催で、医師を除く医療職員・学生を対象に開催しています。
今年も多くの方々(遠くは高萩市からも!)の参加があり、11月18日の「呼吸困難」の回は62名もの参加者が集まりました。「前野先生の講義は分かりやすい」と、看護職だけでなく薬剤師、心理士の方々からも好評を博しています。
研修では全体の流れの説明をした後、症例のロールプレイを見ます。ロールプレイは前野先生が患者さん役をされるので、「よりリアルに場面がイメージできる」との声がありました。自分でアセスメントした後、多職種が混ざったグループワークで検討をします。皆さん、それぞれの知識や経験を持ち寄って真剣にアセスメントを進めていました。
参加者は「これが当てはまる」、「これが違うかな」とさながら探偵のように患者の訴えや様子に、五感を総動員して検討を進めます。中には「病棟でこういう患者さんがいたから」という経験からの判断もありました。前野先生はどのような意見にも、「こういった考えかたもあるよ」と丁寧に答えられ、いつの間にか参加者がどんどんワークにのめり込んでいく様子が見てとれました。
この後もフィジカルアセスメント研修は11月30日(月)「意識障害」、12月10日(木)「頭痛」と続きます。時間は17:30~19:00。各回無料です。事前のお申し込みが必要になりますので、こちらにアクセスお願いします!
http://www.hosp.tsukuba.ac.jp/mirai_iryo/PhysicalAssessment/
前野先生、分刻みのスケジュールの中、毎回丁寧な資料と綿密なご講義をありがとうございます。ご自身のお体も大切に、この後もよろしくお願いします。
(看護部 梶山陽子)
総合診療を学ぶ特訓ゼミ第3シリーズー臨床推論8番勝負ー
2015年11月30日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP
11月28ー29日に茨城県大洗町のオーシャンビュー大洗で、総合診療を学ぶ特訓ゼミ第3シリーズ-臨床推論8番勝負-が開催されました。
これは医師・医学生を対象に茨城県が主催し、以前に当グループにも所属していた徳田安春先生が監修されているゼミになります。既に今年は7月と10月に水戸と東京で第1回、第2回が開催されました。今回はケーススタディが中心のゼミでした。
私も講師の一人として参加し、2日目に「悪寒、頭痛、嚥下時痛を訴える61歳男性」と題した症例提示を行い、鑑別診断から治療までを参加者に考えてもらいました。
参加者の約半分が医学生で残りが初期研修医なのですが、驚いたことに参加者のレベルが非常に高く、ほぼすべてのグループが正解に辿り着いていました。その熱心な様子は自分としても大変刺激になりました。
今後、この参加者の中から優秀な医師が育つことを大いに期待しつつ、少しでも茨城に興味を持ってもらい、一緒に診療することができたらとても嬉しいですね。
ゼミの様子はビデオ撮影されており、各講師へのインタビューもありました。そのうちにYou Tubeにアップされる予定とのことで、興味がある方は是非一度ご覧ください。
(筑波大学 中澤一弘)
薬ゼミの「糖尿病トータルマネジメント」の前野先生の講義に出席して
2015年11月25日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP
先日、薬ゼミの御茶ノ水教室で開催された「糖尿病のトータルマネジメント」の勉強会に参加してきました。薬剤師向けに医師の思考プロセスを学べる場として提供されたものです。
講師は、前野哲博先生です。
私は薬剤師で、日頃糖尿病の患者さんの対応をよくしておりますが、ご自身であまり病気のことに関心がない人が多いかなと言う印象を持っていました。
今回の講義は、そういう患者さんの一人を10年間追っていくというストーリーで講義が進められました。
患者さんは、当初健康診断でHbA1cなどが少し高いのを承知していながら、しばらくほっておいたという状況からスタートします。
初めての問診で、どういったことを聞いたらいいか?
初めに状況を確認して、どういったアプローチがいいのかを探るのですが、薬剤師としてもそういうことはしている自負がありましたが、医師のつもりで実際やってみると、なにせ抜けが多いことに驚かされました。
でも、抜けが多かったことも、今回の講義で情報を整理できて、今後聞きやすくなったように感じます。
そして、いかに関心の薄い患者さんに、自己理解を進めて、行動変容を起こすかというのは、声のかけ方、タイミング、つまりその人がいるステージに合わせた内容の声掛けをできないと意味がないというのも、新しい知識でした。患者さんに対する言葉かけの重要さに気づかされた勉強会でした。
それから、患者さんから聴取した情報を基に、医師がどういう風に考え、その時点でどこに目標を持っていくのか、非常に論理的でわかりやすい内容でした。
生活習慣の改善の具体的な提案・フォローアップ、内服薬を処方するのか、処方するなら何をどのくらいの量から始めるのかなど、日頃多くの糖尿病の患者さんの処方箋を受けているにも係わらず、いざ処方箋を書くとなるとこれが意外と書けないのです。
それから、最新の薬についても最近の薬のトレンドについても、分かりやすいご講義をしていただきました。
最後に10年見てきた患者さんに、インスリンを処方することになるのですが、昔の考えの人だと、インスリンを打つなんて人生終わり~~だとなる人もまだまだ多いらしく、ここでも声のかけ方が非常に大切ということを学びました。
その人が、その後昼の空腹時血糖が高いという設定でどこを調節するかという場面では、薬剤師として知識が足りなかったと実感しました。
昼の空腹時血糖値が高い場合は、朝のインスリン量を調節するんです。てっきり基礎分泌を足せばいいのでは?と今考えると少し雑な発想をしていましたが、つまり朝のインスリン量を増やして、昼の血糖値のベースラインを標準に持っていくということなんです。
知ってるつもりで知らないことを気づかせてくれるんです、この講義・・。
一日を振り返って思うのは、薬剤師は処方箋を受けるという受け身で仕事をされている方が多いかなと思っているのですが、今日の講義は、前野先生からもっと歩み寄って一緒に仕事をしようよという多職種の理解を深めようよというメッセージを感じました。
私も、積極的に医師と連携が取れ、処方提案ができる薬剤師になろうと帰りの電車で誓いました。
(大学院 修士1年 佐藤)
結局,総合診療専門医,って何なの?〜新専門医制度とキャリアパス〜
2015年11月19日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 未来医療GP
2015年11月14日(土)の午後、埼玉医科大学 毛呂山キャンパス オルコスホールでの「結局,総合診療専門医,って何なの?〜新専門医制度とキャリアパス〜」というイベントに、前野哲博教授(講演)と、大塚 貴博先生、高橋 聡子先生と私がシンポジストとして参加し、2017年度から始まる”新専門医制度”について熱く語ってきました。
将来のことについて,不安になったり,心配になったりと見えにくい今の制度に少なからず疑問を抱いている人が多いかもしれません。第19番目の基本領域に ”総合診療専門医” が設定されることが決まりましたが、まだまだ良くわからない。。という方のために、お話をしてきました。
グループワークなどを通じて、総合診療のイメージ、そして新しい「総合診療専門医」について大勢のみなさんと共に考える1日でした。
今回は、現役学生の長谷川君の埼玉医大で総合診療のことを広げたい、という思いと、わたしの「母校で総合診療の風を吹かせたい!」という思いから意気投合して、大きなイベントを企画いたしました。
電子書籍化決定!阪本ら分担執筆の書籍『総合診療専門医のカルテ』
2015年11月14日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 筑波メディカルセンター病院, 水戸, 未来医療GP
阪本が、分担執筆をしました『総合診療専門医のカルテ - プロブレムリストに基づく診療の実際』が、
多くの読者から好評をいただいているそうです。ありがとうございます。
<なか見 紹介>(上記ホームページより)
電子書籍化の強い要望を受け、電子書籍版の刊行が決定しましたと、出版社より連絡がありました。
おめでとうございます!
電子書籍化により、検索機能などの利便性が向上し、本書をさらに広く活用できるようになります。
これは、2ページ見開きで再現された総合診療専門医の診療録(カルテ)を紹介しながら、Common diseaseのマネージメントをはじめ、患者・家族のケアなど、
ライフサイクルに応じた包括的なケアを実践するためのアプローチをていねいに解説した、おそらく唯一の画期的な書籍だと思います。
初学者にも分かりやすく、読みやすいよう要点が絞られております。
なお、筑波大学総診グループでは、阪本 直人の他に、吉本 尚、浜野 淳、中澤 一弘 らが分担執筆しております。
この調子だと、『帰してはいけない外来患者』のように、
そのうち、韓国語版に翻訳されて、アジア進出を果たすかもしれません。
『帰してはいけない外来患者』 編集:前野 哲博(筑波大学 総合診療グループ) 他 (医学書院)
阪本 直人(筑波大学 総合診療グループ、日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医・指導医/日本内科学会 内科認定医・指導医)