高校生1日実習@北茨城家庭医療センター
2018年4月12日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 北茨城, 地域包括ケア
北茨城市民病院附属家庭医療センターにて高校生の1日実習を受け入れました!!
4月から家庭医療センターにて勤務をしている大澤です。
4月から、北茨城市民病院には、C2レジデントの宮崎先生や、五十野桃子先生も五十野博基先生もご勤務されるようになり、北茨城がどんどんパワーアップしてきています!!
ぜひ、みなさん北茨城へお越しください^^
さて、今回は2018年3月28日から4月5日までの計5日間に8名の水戸葵陵高校の医歯薬コースの高校生の方が、家庭医療センターにて実習をにきてくれたことを報告します!みなさん、医療系に将来進みたいと考えている高校生のみなさんです。
看護師や医師になりたい高校生やまだ職種は決まらないけど、人に役立つ仕事として医療系を目指したい、など様々な思いを持って見学に来てくれました。
将来有望です。
家庭医療センターで医師の仕事だけに限らず、看護師さんや事務さんの仕事内容も見ていただきました。外来見学や、予診のお手伝い、訪問診療などにも同行してもらいました。また、筑波大学の医学部の学生さんも実習にきて高校生の方といろいろとお話をしていたので、高校生のみなさんにとってより近い将来の姿が見れたことは刺激的であったのではないかと思います。新しい経験や視点を得ていただけたのではないかと思います。
高校から大学や専門学校等に進学され、様々な医療分野のことを学んだ後に、茨城県内で活躍してくれることを期待しています〜!!
文責:大澤
感謝の会 その2
2018年3月31日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学
(その1はこちら)
大学総診で感謝の会が行われました
3月19日(月)のお昼に、来年度からつくばセントラル病院に異動される山本由布先生へ、感謝の気持ちを伝える会を行いました。
山本先生は、実際には4月からも大学での勤務日があるのですが、所属としてはいったん大学を離れられるということで、今回の会が開催されました。
会の中で感謝状と記念品が手渡され、ご本人や前野先生、吉本先生からのご挨拶がありました。
私はまだ山本先生とご一緒に仕事させていただくようになって2年ですが、後期研修でつくばにいらした2010年から、さまざまな現場で活躍されてきたことが、いろいろな先生のお話から伝わってきました。これからもますます活躍の場を広げられることと思います!
天気もよく、春らしいお弁当もおいしく、とても和やかな会となりました。
片岡 義裕
感謝の会 その1
2018年3月31日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学
(感謝の会の様子)
先日、大学内で「感謝の会」が行われました。
これは、今年度でご退職される方へ感謝する会、また一定期間大学に勤務され学生や研修等の教育・研究に尽力されてきた方々への労いの会です。
秘書さんたちがセッティングしてくださった素晴らしい空間で、おいしいお弁当をいただきました。
あっという間の時間でしたが、みんなでこれまでを振り返り、懐かしい話や写真をみて盛り上がりました。
感謝状やプレゼントの贈呈では、送る側・送られる側ともに感極まってしまうこともあり、これまでご尽力いただいたことへの深い感謝とご退職される寂しさでいっぱいでした。
この時期は別れ、そして新たな出会いの時期でもあります。
これまで関わってくださった方々への恩を忘れず、新たなステージへ進んでいきたい。
そう思える素敵な会でした!
後藤亮平
(その2もあります)
『ヘルスリテラシー向上のための患者教育』のレクチャーに参加して
2018年3月8日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア
今日のモーニングレクチャー(学生とレジデント向けに行われる朝の勉強会)では
阪本先生より『ヘルスリテラシー(※)』について勉強しました!
今回のレクチャーでは、
ヘルスリテラシーの定義や社会に与えるインパクトについて、阪本先生が解説した後、
実際に遭遇した事例を共有しながら、レジデントの先生方、学生でディスカッションしました。
実際の患者さんを見てきたレジデントの先生方ならではの経験事例から、学生が実際に見聞きした事例まで次々と挙がりました。
その中には、次のような事例があり、驚きました。
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【経験事例】
意識障害、低血糖症で救急搬送された患者さん。
救急対応をした医師が、詳しく状況を確認したところ、下記の状況が判明。
自己注射するインスリンの量を忘れてしまった患者さんが、ふと注射製剤の容器を見ると
30Rと書いてあったので、30単位を自己注射してしまっていた。
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あくまで30分の『モーニングレクチャー』なので残念ながら
ヘルスリテラシーの全てを話し合うことは出来ませんでしたが、
実際の医療者の対応、その後の経過も非常に聞き応えがありました。
ケースレビューの様にヘルスリテラシー関連ケースレビューがあれば、とても勉強になると思います。
今回のレクチャーでは、ヘルスリテラシーを学んだ後、それをどう臨床に活かすかという
事についても話が及びました。
具体的には、実際の臨床の現場で患者さんに『分かりましたか?』と聞いても、
大抵の人は『はい』と頷いてしまうという事、それを回避するために
teach-back法(詳しくはこちらの記事を参照)があるという事を学びました。
医師になったら是非実践したいです。
私はまだ医学生ですが、ヘルスリテラシーに関わる事例はいくつも体験しています。
病院で処方される薬を全く飲んでくれない患者さん、誤った情報を強く信じ込んでしまってい
る患者さん・・・・ 『日本人のヘルスリテラシーは意外に低い』事は、
既に証明されていますが、未だ医療者としての経験の浅い私の実感にも即していると思います。
今日学んだ事を意識しながら、日々の臨床の場面でも公衆衛生的な視点でも勉強していきたいと思います。
(※)ヘルスリテラシーとは『健康情報を獲得し、理解し、評価し、活用するための知識
、意欲、能力であり、それによって、日常生活におけるヘルスケア、疾病予防、ヘルスプ
ロモーションについて、判断したり意思決定をしたりして、生涯を通じて生活の質を維持
、向上させることができるもの』というかなり広範な領域に及ぶ概念である。
医学生5年 S. U.
利根町国保診療所X利根消防署「いつ呼ぶの?救急車」
2018年3月8日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 利根町
(市民向け講座「いつ呼ぶの?救急車」)
こんにちは、利根町国保診療所で研修中の孫です。
先日、市民向けの救急車の適正利用についての講座「いつ呼ぶの?救急車」を開催しました。
昨年6月に、前任の高橋先生が利根消防署とコラボレーションして1回目を開催し、今回は2回目の開催となります。1回目の会で「困った時はどこに相談すればいいのか?」という質問もあったため、今回は準備段階から保健師にも関わっていただき、休日夜間診療所、Q助のアプリ、救急医療情報コントロールセンター、介護タクシーの案内なども含めて行いました。
一般的に救急車の適正利用というと「常識外の救急要請をやめましょう」となりますが、1回目で行った事前事後アンケートの結果と、利根町での実際にあった救急要請のデータを分析すると、常識外の救急要請は実際かなり少なく、症状に対しての判断が難しいため軽症例の救急要請が半数以上になってしまっていることがわかりました。そこで今回は、利根町で実際にあった軽症例をいくつか提示し、どういう場合に救急要請が必要なのかを皆さんと一緒に考えていく形式にしました。途中で、心筋梗塞の症例で、救急要請してから病院に搬送されるまでの流れを救急隊にデモンストレーションもしていただきました。
当日の参加者は全員救急車を要請したことがあり、関心が高い人が集まったため積極的に質問が出ていました。今後も利根消防署と保健師と協力し、第3回、第4回・・・と引き続き開催を続けていく予定ですが、今後はもっと多くの人に参加してもらうため、どの場でどういう人を対象にやっていくか、が課題になってきます(民生委員の集まり、シルバーリハビリ体操の集まりで少し時間をもらってやっていくなど)。
利根町は比較的小さい町だからこそ、他職種と連携して地域のヘルスプロモーション活動が行いやすく、とても勉強になりました。私自身もうすぐ利根町での研修は終わってしまいますが、他の場所へ行ってもこのような活動を続けていけたらいいな、と思っています。
孫 瑜
家庭医療学冬期セミナーで「ヘルスリテラシー」の紹介をしました
2018年2月24日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア
(冬期セミナーでプレゼンしてきました)
(Teach backは患者さんに説明を復唱してもらう方法、Ask Me 3は3つの質問を患者さんから医療者へ尋ねてもらう方法です)
S1木村です。
2月10日・11日に行われた第13回家庭医療学冬期セミナーで、後期研修プログラム紹介とヘルスリテラシーについてのプレゼンを行ったのでご報告します。
今回の企画は「全国プログラム見える化大作戦」という特別セッションで、全国各地の後期研修プログラムの強みと、日常診療で実際に役に立つTipsを持ち寄って共有しようというものでした。
つくば総診を含む8施設から専攻医が集まり、各々6分40秒間のプレゼンを行いました。
私のテーマは「ヘルスリテラシー」。
ヘルスリテラシーを短い言葉で説明するのは難しいですが、私達の診療でストレートに問題になるのは患者さんが自分の病状をどのぐらい理解しているか?ということ。それに対するアプローチとしてAsk Me 3、Teach backという2つの手法を紹介しました。
短い時間にエッセンスを詰め込んでお話した…つもりですが、はたして伝わったかどうか。
今回のプレゼンの内容が「Gノート」の連載になるそうなので、掲載されるときにはまたこちらでご報告します!
後期研修医1年目 木村紀志
【関連記事】
第4回 『患者の理解をぐっと深めるコツとヘルスリテラシー ~その説明,わかってもらえていますか?~』 (つくば総診 木村先生執筆/阪本指導、千葉大 鋪野先生監修)
本イベントでの内容をさらに深めたコンテンツが、羊土社のホームページにて公開(2018年6月28日)
卒業セミナー2018のご報告
2018年2月13日テーマ:筑波総合診療グループ
(卒業生8人と前野先生)
筑波大学附属病院総合診療科 緩和ケアチームで研修中のC2 久野 遥加です。
筑波大学附属病院総合診療グループでは、毎年2月頃に最終学年のレジデントが研修発表を行う場として卒業セミナーを行っています。
今年は、2月3日(土)、4日(日)に開催され、8名のレジデントが卒業となり、レジデントと指導医あわせて40名近くが参加しました。私も卒業生の1人として参加させていただきましたので、当日の様子についてご報告します。
1日目は、後期研修の卒業生である髙木 博先生からキャリアについての講演などがありました。
高木先生は、総合診療の後期研修での学びを活かし、救急診療から診療所の経営、大学院での研究まで多方面に活躍され、「型を知り、型をくずせる」というスタンスで学び続けているというお話が印象的でした。
この日は、夜は筑波温泉で懇親会も行われ、普段は遠方にいる先生方とも交流し、和気あいあいと話が盛り上がりました。
2日目は、卒業生によるポートフォリオ発表会や専門医試験で行われるCSA(Clinical Skills Assessment)が行われました。
ポートフォリオ発表会は、今年はブース形式で行われ、卒業するレジデントは後期研修での学びを思い思い語り、現役レジデントと指導医からの熱いコメントが飛び交いました。
また、2日目のお昼には、卒業証書と記念品の名前入りネームホルダーの贈呈が行われました。
この2日間を通して、いつもあたたかく背中を押してくれる筑波総診で研修できて本当によかったと心から感じました。本当にありがとうございました。
卒業するレジデント一同、後期研修で培った学びを糧に、家庭医・総合診療医として地域医療を支えていけるよう、これからも成長していきたいと思います。
後期研修医4年目 久野 遥加
エキスパートナース2018年2月号「”意識障害”の患者で見たい検査値」
2018年2月5日テーマ:筑波総合診療グループ
(劉先生とエキスパートナース2月号)
PGY6の劉@大和クリニックです。この度、獨協医科大学総合診療科志水太郎先生のお誘いで、エキスパートナース2018年2月号に「”意識障害”の患者で見たい検査値」を執筆させていただきました。雑誌への投稿は初めてで大変でしたが、とても勉強になりました。
今回はわかりやすさ・覚えやすさを重視して「血糖」「Na」「Ca」の3項目に絞りました(本当は腎不全、肝不全もあるのですが…)。ナース向けですが、よろしければ手にとってお読みいただければ幸いです。
改めてお声掛けいただきました志水先生、原稿をチェック頂いた堺市立総合医療センターの大武先生、妻鹿先生に感謝申し上げます。ありがとうございました。
(劉 彦伯)
茨城県神栖市 第1回多職種教育研修会「効果的な退院前カンファレンスとは」 その2
2018年2月2日テーマ:筑波総合診療グループ, 神栖
その1はこちら!
教育研修会は神栖市保健管理センターで2018年1月25日午後6時45分から9時頃までの時間で行いました。
病院・診療所の医師、歯科医師、薬剤師、病院看護師、訪問看護師、理学療法士、ソーシャルワーカー、ケアマネージャー、事務員、ヘルパーなど様々な職種、約60人が参加して下さいました。
今回の研修会では事前事後のアンケートを行いました。感想のなかには、「他の職種の役割・できることについて新たな気づきや学びが得られた」、「自分だけでは気が付かないような様々で意外な情報(例えば要介護の有効期限、保険の種類、家屋構造など)が必要になることに驚いた」という感想も多数寄せられました。また普段、在宅医療に関わっていない病院看護師からは、「多職種で情報を共有することの重要性や退院前カンファレンスの意義が理解できた」という感想が寄せられました。また「患者さんの性格や信念、自宅退院して何をしたいかによって、提供するサービスも変わってくることを意識する必要があることを改めて実感した」という声も多数寄せられました。これら研修会のアンケートを集計し、今後の研修会の改善につなげていきたいと思います。
こうしてスタッフ・ファシリテーターとして準備に関わると、参加者側として研修会に参加するだけの場合よりも、多職種間で様々な意見に触れて議論を深めることができ、深い学びや知識の定着が得られることが実感できました。
今回の研修会をきっかけに、様々なテーマについて研修会を企画・実施することで、よりよい在宅医療を提供できるように自ら研鑽に励んでいきたいという気持ちを新たにしました。
海老原 稔
茨城県神栖市 第1回多職種教育研修会「効果的な退院前カンファレンスとは」 その1
2018年2月2日テーマ:筑波総合診療グループ, 神栖
研修会の様子
茨城県神栖市 第1回多職種教育研修会「効果的な退院前カンファレンスとは」を開催しました。
神栖済生会病院内科 チーフレジデント2年の海老原です。茨城県神栖市の在宅医療の推進・普及のための取り組みの1つとして、細井先生と私とで神栖市の多職種連携に関する研修会を企画し、先日2018年1月25日に第1回目を行いました。
この教育研修会は、今年から新たに神栖市で取り組む活動の一つで、年に4回、3か月ごとにワークショップ形式で行う予定です。事前に済生会病院に隣接する訪問看護ステーション管理者、他の訪問看護ステーションの訪問看護師、近隣病院の社会福祉士、理学療法士などに協力を依頼し、多職種で構成される研修会ワーキンググループを結成しました。WGでの話し合いでは、研修会で扱うテーマとして「認知症」、「誤嚥性肺炎」、「緩和ケア」、「看取り」、「神経難病」、「リハビリテーション」、「退院前カンファレンス」等、在宅医療に携わる上で必要不可欠なテーマが挙がりました。その中で第1回目のテーマとして「効果的な退院前カンファレンスとは」を選びました。これは、カミス「ココ」でずっと会議(多職種連携会議)で今後の神栖市の在宅医療推進の解決策の一つとして提案されたテーマでもあることからテーマとして選出しました。
教育研修会本番に向けて2017年11月28日、12月19日、2018年1月16日の3回に渡って、教育研修会の進め方、提示症例の内容についてWGで話し合い、ブラッシュアップしました。多職種の役割を理解し、他の職種が欲する情報とはどのようなものなのかを参加者が自然に理解できるように内容を工夫していきました。
続きは報告 その2で!
雪の日の風景
2018年1月30日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 大森医院
1月22日(月)の夜にかけて、関東は大雪でした。
つくばをはじめ県内の様々なところで積雪が多く、道路や鉄道など混乱をきたし、大変だった方もいらっしゃるかと存じます。
私が週1回勤務している大森医院の周辺は、標高が高いこともあり、東北や北海道かと見紛うほどの雪景色でした。ちょうど実習に来ていた学生も、寒さと雪に驚いていました。
長靴を履いて訪問診療に行きましたが、ご近所のみなさんが声を掛け合って雪かきをしたりと、寒さや雪で大変な時だからこそ、地域のつながりを感じるところもありました。
片岡 義裕
APMECでのワークショップ実施報告
2018年1月20日テーマ:筑波総合診療グループ
APMEC(Asia Pacific Medical Education Conference)という国際学会で、多職種連携・協働のEvidenceをアジアあるいは異文化で適応することの意義を考えるワークショップを開催しました。
4時間のワークショップは、イントロ(春田)、IPEレビュー(後藤)、Culture Map(小曽根)、日本の多職種カンファレンス(春田)で構成し、それぞれにワークを挟み、参加者とディスカッションしながら進めました。
参加者は、主にシンガポールの医師や看護をはじめ、PT、OTなど多職種でした。ワークの中では、各国の文化の違いだけでなく、制度や組織の問題等、多方面のディスカッションが行われました。特に、最後に実施した日本の多職種カンファレンスのビデオと評価票を使用した連携評価に関するワークが好評で、まだ専門職種が十分に分化しておらず連携が想像できないというラオスの方にとっては、多職種でのカンファレンスがどのようなものか理解しやすかったとフィードバックをもらいました。また、シンガポールの方からは、評価票をシンガポールでも使ってみたいという声をいただきました。
このワークショップを契機に、文化の相違のもとでEvidenceを援用するには限界があることを実感し、文化が似ているアジア諸国内で連携教育のEvidenceを発信していくことの必要性を共有できました。
ワークショップ終了後には3人で振り返りを行いました。準備は決して楽でなく反省点もありましたが、無事終了したことの安心感とちょっとした達成感がありました。
今後も国内外問わず、より多くの方と連携教育のEvidence構築の必要性を共有していくとともに、私達自身も研究に取り組んでいきたいと思います。
春田 / 小曽根 / 後藤
河野大輔先生 大学総合診療科での研修報告
2018年1月19日テーマ:筑波総合診療グループ, 大学
後期研修医の河野大輔です。2017年10月から12月まで大学で研修をさせていただきました。
アカデミックな環境で3か月間研修できて、非常に良い経験が出来たと思います。
無事に3か月間研修出来たのも、指導医の先生方、秘書のみなさん、一緒にローテーションしていた広川先生、佐藤拓也先生、佐藤瑠美先生のサポートがあったからだとつくづく思いました。この場を借りて感謝申し上げます。
さて、今回は2017年12月15日に送別会を行っていただいた時の様子を少しだけご報告します。
午前中の外来も時間押すことなく終了し、みんなそろって会食が始まりました。
広川先生がリクエストしたお店のお弁当は、ほんとにおいしかったです。
会食中に「2017年はどんな年だったか」のテーマで1人づつ発表しましたが、みなさん色々あった1年だったんだなと感じました。
自分の1年を振り返っても、色んな事があり記憶に残る一年だったと思います。
最後まで和気藹々とした感じで、最後に阪本先生のカメラで記念撮影して頂き送別会は終わりました。
楽しい時間でした。有難うございました。
2018年も皆様宜しくお願い致します。
2017年 大忘年会
2017年12月17日テーマ:筑波総合診療グループ
12月1日につくば総診グループ毎年恒例の忘年会を行いました。
総診メンバーに加えてご家族の方々も含めて30人以上の方にお集まりいただきました。
小さなお子さんもたくさんいらっしゃって、賑やかな楽しい会となりました。
つくば総診の忘年会では参加者の仮装が恒例となっていますが、今年も気合の入った仮装と余興の数々、楽しませていただきました!
今年の仮装大賞は事前に入念な準備をされたという、K先生のブルゾンちえみ。
素晴らしい余興もいっしょに披露していただきました。
私自身はルパン三世の格好をして、子どもたちの「飴つかみ取りゲーム」の司会をさせていただきました。小さなお子さんたちと触れ合う機会というものは、実に心なごむものでございますね。
幹事の先生方、参加してくださった皆様、ありがとうございました!
どうか、良いお年を!
後期研修医1年目 木村紀志
C2 レジデントデイ開催
2017年12月16日テーマ:筑波総合診療グループ
先日、C2レジデントデイが行われました。
レジデントデイでは、2か月に1回程度、様々な施設で働く同期が集まって指導医にアドバイスをもらいながら日々の振り返りやポートフォリオの発表を行っています。
我々C2は来年度に家庭医療専門医試験が控えていることもあり、専門医受験を見据えての提出用ポートフォリオ共有・ディスカッションをメインに行っています。今回も同期から素晴らしいポートフォリオが多数共有されました。ディスカッションも盛り上がり、同期からの質問で新たな学びに気が付くことも多々あります。作成しなければならない残りのポートフォリオは多数ありますが、同期で助け合いながら頑張って進めていきたいと思います。
今回のレジデントデイは学年担当スタッフの春田先生の誕生日翌日でしたが、なんと、秘書の谷さんからサプライズケーキの差し入れが!皆でお祝いさせていただきました。
春田先生、誕生日おめでとうございます!そして、今後も御指導よろしくお願いします!
文責:C2 稲葉 崇
レジデントノート増刊 執筆しました
2017年12月10日テーマ:筑波総合診療グループ
羊土社のレジデントノート増刊「主治医力がさらにアップする!入院患者管理パーフェクトPart2」が先日発売されました。
今回私は「自宅退院か?転院か?」という項目を執筆しました。
初めての執筆作業でしたが、執筆経験豊富な吉本先生にご指導いただき、何とか完成できました。
普段我々が当たり前にやっている退院調整ではありますが、意外と言語化するのが難しく、執筆する中で普段の自分のマネージメントを振り返る機会にもなり、非常に勉強になりました。
ご指導いただいた吉本先生、ありがとうございました!
輸液やエコーなどの医学的な内容はもちろん、主治医意見書の書き方、より良い面談の仕方、など多岐に渡る内容が掲載されており、初期研修医から後期研修医には非常に勉強になる一冊だと思います。全国の書店に並んでおりますので、皆様ぜひお買い求めください。
文責:C2 稲葉 崇
パタヤプロジェクト報告 その2
2017年12月4日テーマ:筑波総合診療グループ
10月31日のPreconferenceと11月2日にYoung Doctors’ Movementのワークショップそれぞれ2回、ワールド・カフェのファシリテーターをやらせていただきました。タイ、香港、中国、台湾、日本、韓国などの若手家庭医と自国の医療や様々な問題点を皆で共有しましたが、他国の医療を知ることが、結果的に自国の医療の理解を深められると感じました。
一番印象的であったのが、開会式後のタイ保健省によるプレゼンテーションでした。専門研修を受けた家庭医、看護師、保健師によるプライマリケアユニットを地域に展開した結果、救急外来受診・入院・医療費が減少したデータが示されました。これを受けてタイ王国憲法にプライマリケアクラスターチーム、家庭医療専門医を増やすように明記され、10年間で6000人増やす政策を進めているとのことでした。私たち家庭医も日々の診療の中で、きちんとデータを収集・分析し、発表していくことで、周囲の理解を得ながら、プライマリ・ケアに携わる医療職が増えていくように努力しなければならないことを改めて思いました。
全体を通して、私が感じたのは以下の3点です。
①英語は恥ずかしがらずにどんどん使って良い!
今回はアジア太平洋地域ということで、欧米の方は少数派で英語がnative tongueではない方々が大多数でした。会場では様々なアクセントの英語が飛び交い、また全ての人が英語が堪能という感じはありませんでした。この経験から、発音や文法は多少適当でも、内容が伝わるようにすれば自ずと伝達されると感じ、少し自信がつきました。英語が苦手で足踏みしている方、ぜひ一度YDMの活動に参加してみてください!
②他国の医療を知ることで自国の医療を知る!
今回のYDMのワークショップや学会での発表でも様々な国の医療システムが紹介されていましたが、他国を学ぶことが自国を学ぶことにつながっていると強く感じました。
自国の医療を深く理解していなければ、他国の医療も理解もできないため、一層自国の医療を学ぶモチベーションにつながります。
③YDMのDrは皆アツい!
とにかく皆さん、他国の医療に興味津々です。モチベーションが高く、かと言って議論をし始めるわけでもなく、皆自国の家庭医療、また世界の家庭医療を良くしていきたいという気持ちが伝わってきます。この雰囲気の中に浸かるだけでも、おすすめです。
最後になりましたが、同行させていただいた坂井先生・吉田先生、2週間という長きに渡って研修に行くことを許可いただいた大和クリニックの院長を始め、スタッフの方々、今回のプロジェクトを薦めて下さった吉本先生、推薦状をお書きくださった前野先生、全面的に補助くださったPC連合学会国際キャリア支援委員会にお礼申し上げます。ありがとうございました。
レジデント 劉彦伯
パタヤプロジェクト報告 その1
2017年12月3日テーマ:筑波総合診療グループ
レジデントの劉です。2017年10月終わりから11月はじめにかけて、PC連合学会の国際キャリア支援委員会の補助を受けて、パタヤプロジェクトという、タイの病院見学およびWONCA(the World Organization of National Colleges, Academies and Academic Associations of General Practitioners/Family Physicians: 世界家庭医療機構) APR(アジア太平洋地域)学術大会に参加してきました。 タイでの病院見学はWONCAの交換留学プログラムであるFM360を使用しました。これはWONCAの中でも、Young Doctors’ Movement=YDM(アジア太平洋地域はThe Rajakumar Movement=TRM)の中のプログラムです。
病院見学はタイ東北部にあるナコーンラーチャシーマー県(通称コーラット)にある医療施設を見学しました。タイの病院はイギリスのプライマリ・ケアのモデルを取り入れており、primary careを担うユニットでは治療だけでなく、予防・ヘルスプロモーション・リハビリにも力を入れていました。タイでも特に田舎の医師不足は深刻で、そのため医師以外の医療職ができる処置が日本に比べて多いことに驚きました(看護師が処方・創傷処置をしたり、ヘルパーが血糖測定やリハビリをしたり)。他職種への権限譲渡は、日本でも取り入れても良いかと思いました。
パタヤに移動し、10月31日のWONCA Preconferenceののち、11月1日〜4日まで、WONCA APR conferenceに参加しました。私にとって国際学会の参加は初めてでした。今回はアジア太平洋地域の学会だったため、様々なアクセントの英語が飛び交っていました。英語が第一言語ではない地域が多い中、必ずしも流暢ではなくても、プレゼンターと聴衆がディスカッションを通して知識を深めていく、温かい雰囲気が感じられました。
学会の詳しい様子は、報告その2で!
茨城県指導医団国外派遣事業(ハワイ) 参加報告 その2
2017年12月1日テーマ:筑波総合診療グループ
ハワイでの視察で印象的だったのが、Kokua Kalihi Valleyという地区にあるCommunity Health Centerへの訪問です。
クリニックの機能として低所得者の方も歯科を含めた医療を受けることができ、その他にも母子保健、心理カウンセリングから食、運動、服飾などの様々なプログラムを通じて地域とつながる役割を担っていました。偶然、そこで働く日本人の家庭医の先生にお会いして話を聞くことができ、地域づくりを考える上でとても参考になりました。
研修や視察といった目的で海外に行ったのは初めてでしたが、日本を離れてみると、日本の良い所や課題、文化の違いやその違いに関わらない人間の本質のようなものなど、色々なものが見えてとても興味深かったです。世界は広いなあと思いつつも、人類皆兄弟だな、という言葉が頭に浮かびました。海外で活躍する日本の医師に会えたことも良い経験となりました。そして英語の大切さも身に沁みました。
貴重な機会をいただけたことに感謝しています。
この経験をきちんと還元していきたいと思います。
もちろんハワイ自体も楽しみました!!
茨城県の指導医の皆さん、来年も開催されるようであれば、応募してみてはいかがでしょうか??
笠間市立病院・筑波大学総合診療グループ 山本由布
茨城県指導医団国外派遣事業(ハワイ) 参加報告 その1
2017年11月30日テーマ:筑波総合診療グループ
笠間市立病院の山本です。
11月13日から22日まで、茨城県が主催する指導医団国外派遣事業に参加してきました。指導医の指導能力向上のため、世界標準の先進的な指導・教育に取り組んでいる米国(ハワイ)を訪問するというのがこの事業の趣旨でした。私も含めて、茨城県内から3人の医師が参加しました。
これは研修、と真面目な気持ちで飛行機に乗り込みましたが、やはり青い空とヤシの木を見た瞬間にテンションが上がりました!
真っ先に学んだのは、アメリカと日本の医療保険制度の違い。アメリカでは日本のような皆保険制度が確立しておらず、毎月高い保険料が必要となります。無保険のまま医療が必要になる人も多く、保険会社との関係性や医療費の高騰がアメリカの社会問題の一部となっているようです。当たり前だと思っていた日本の保険制度ですが、他の制度を知るとありがたいものだと感じました。
指導に関する研修としては、ハワイ大学医学部のシミュレーションセンターでワークショップを受けたり、クイーンズメディカルセンター病院でホスピタリストの内科レジデントに対する教育現場に密着したりと、とても刺激になりました。現在のアメリカでは外来と入院を担当する医師が分かれており、ホスピタリストが外来を担当することはありません。そのため、患者さんに関するディスカッションやベッドサイドティーチングにかなりの時間を使っていました。指導医とレジデントの関係性がかなり密である事、日々の直接観察とフィードバックをとても大事にしているのが印象的でした。
その他にも家庭医のクリニックを見学したり、community college(専門学校や短大のようなもの)でハワイの歴史や文化、高齢化問題、医師以外の医療職の養成についてレクチャーを受けたり、様々な体験をしました。
続きは、報告その2で!