つくば家庭医・病院総合医プログラム オンライン説明会2022
2022年4月8日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 筑波メディカルセンター病院, 水戸, 北茨城, 笠間, 神栖, 大森医院, 利根町, 大和クリニック, セントラル総合クリニック, 霞ヶ浦医療センター, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育
今年度も、つくば家庭医・
【説明会予定】いずれも14:00-16:00
第一回:5月28日(土)
第二回:7月3日(日)
第三回:8月11日(木・祝)
【概要】
・前野哲博教授によるプログラム紹介
・専攻医やプログラム修了生による体験談のプレゼンテーション
(専攻医と修了生が、都度替わる予定ですので、毎回楽しめます)
終了後には少人数で個別に話すこともでき、
説明会はzoomで行い、出入り自由です。
【おすすめの方】
・進路を検討中の初期研修医や学生
・当プログラムに興味のある方すべて
心よりお待ちしております!
神栖コミュニティケア実習を体験してきました!
2022年4月17日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育
健康の社会的決定要因や、コミュニティケアの本質を学ぶことができるよう、つくば総診の指導医がプログラムしています。
・總山萌さん:筑波大学医学群看護学類4年
・野村奈々子さん:岐阜大学医学部看護学科4年
・近間仁美さん:大阪大学医学部保健学科4年(オンライン参加)
2021年度卒業セミナーを開催しました
2022年2月13日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP
(今年3名の卒業生です。右から小野先生、宮本先生、海老澤先生)
2022年2月12日、13日に2021年度卒業セミナーが行われました。
1日目は前野先生より昨今の専門医制度+働き方改革の情報のアップデートがあり、次に卒業生によるPF発表、最後に外部講師として武田裕子先生から筑波大学医学部卒業後のキャリアについてお話がありました。前野先生はいつも臨床現場が追い付いていないような新情報や新制度を共有して下さるので、大変勉強になっております。
また、武田先生の講演では、武田先生の世界をまたにかけた怒涛の勤務経験を伺い、信念を貫く強さに敬服し、これからの自身の医師人生に待ち受ける未知との出会いにワクワクしました。
2日目は卒業生による修了プレゼンテーションの後、CSA(Clinical Skill Assessment)とKey Featureが行われました。CSAは診療シミュレーションを用いた評価方法で、Key Featureは多選択・自由記載式で医学知識を評価する方法です。
毎年緊張しますが、模擬患者さんをはじめ多くの方が関わって下さり貴重な意見を頂ける機会ですので、(終わってしまえば)今年も経験することができて良かったと感じます。
今回は私自身が卒業生だったため、PFや修了プレゼンテーションについての感想は省きますが、4年間を通してどのようなことを感じ成長できたかをつくば総診の皆様にお伝えでき、後輩の励みにそして先輩方の指導意欲に繋がれば幸いです。
私含め、卒業生の皆様お疲れ様でした!まだ提出物や専門医試験が控えていますが共に頑張りましょう!そして卒業セミナーの準備をしてくださった先生方、CSA等ご協力頂いた先生方、誠にありがとうございました!!
(後期研修医4年目 小野有理)
大学総合診療科での研修を修了して
2021年7月25日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP, 医学教育
専攻医1年目の石塚です.
この度、専攻医最初のローテーションである大学病院 総合診療科での研修を修了しました.
私自身は、この春に北海道からの転居や結婚など環境の変化の大きい時期でしたが,たくさんの方々に支えられ,何事もなく充実した3か月間の研修を送ることができました.
大学附属病院での外来研修では,診断がつかないため紹介されるケースがほとんどで,ときに稀な疾患に出会うこともありました.
しかし,よくある疾患の稀な病歴,検査所見というのがやはり多い印象を受けました.
複雑な症例にじっくりと向き合うことで,診断学のみならず,家庭医療的な視点も意識した質の高い診療を学び,実践する貴重な機会となりました.
リアルタイムでの指導医とのディスカッションや,1日の最後のケースレヴューを通して様々な指導医の先生方からフィードバックを頂くことで,日々発見と学びを蓄積することができました.
ほかにも,週半日の腹部超音波研修や皮膚科研修など基本的なスキルを身に付けるための時間もあり,今後に向けての基礎を身に付けることができました.
また,学生や研修医を指導する機会も多く,教育という面でも技術を学びながら身に付けられる環境は大学ならではの経験でした.
セッティングで働き方が変わる総合診療の,「大学病院」という一つの形を経験し,その需要と役割について知ることができました.
ここでの学びをこれからの研修に活かしていきたいと思います.
「総合診療医による家業継承プロセスに関する質的研究」論文掲載の報告
2021年7月4日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学
筑波大学大学院卒で、現在はみぞのくちファミリークリニック院長の髙木博先生の論文:「総合診療医による家業継承プロセスに関する質的研究」が、日本プライマリ・ケア連合学会誌(和文誌)に掲載されました。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/generalist/44/2/44_59/_article/-char/ja
髙木先生より、以下のようにコメントをいただいております。
「元はといえば、父親のクリニックを継承しようかなと思っていて諸先輩に聞いているうちに、立場は違えどみなさん悩みや葛藤を抱いていたことを感じ、さらに、自分と同様にこれから継承を考えている若手も悩んでいることを知りました。
そこからリサーチクエッションに落とし込んで、全国へインタビューに回り、データを揃え、解析したのでした。論文化までの道のりが長くなってしまったのですが、こうして世に出せる日が来たのは本当に達成感があります。
この論文を悩める学生、研修医、レジデントに送りたいと思いますのでご興味ある方はご一読ください。」
家業継承と関係する方にもしない方にも、とても興味深い内容になっていると思います。ぜひご覧ください!
(文責 小曽根早知子)
実習生から感想をいただきました
2021年7月1日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 笠間, 大和クリニック, 医学教育
毎年10月~5月は、筑波大学5年次~6年次の必修の実習として、大学総合診療科と県内の診療所・小病院や病院総合診療科で4週間の実習を行っています。先日今期の実習が無事終了しました。コロナ禍でも熱心にご指導くださった、地域の医療機関のスタッフの皆様に改めて御礼申し上げます。
さて、その終わりに一部期間が重なって、地元つくばご出身の北里大学医学部から実習生を受け入れました。
感想コメントをいただきましたので紹介します。
大変積極的に実習に組む姿勢が大変印象に残っており、ご自身にとってもいい学びの機会になったご様子に、大変嬉しく思います。
今後も他大学からの実習希望者を受け入れていきますので、ご興味のある方は是非ご連絡ください。
以下、いただいた感想文です。
3週間の実習をさせていただいて
5月31日から6月18日までの3週間、北里大学から選択実習の一環で筑波大学総合診療科、大和クリニック、笠間市立病院の3つの施設にて実習をさせていただきました。
実習内容を決めるにあたって,「在宅医療に興味がある」「総合診療科とはどのような科なのか知りたい」「小児にも興味がある」といった私個人の希望に柔軟に対応しくださり,見たかったところ,知りたかったところを十分に学ぶことができました。さらに今まで自分になかった視点を、訪問看護やケアマネージャーさんに同行することで新たに学ぶことができ,とても大きな収穫となりました。また実習を終えて,思っていた以上に自分が患者さんではなく病気を見ていたんだ,と気づくことができたのも有意義な実習があったからこそだと思います。
今回,普段通っている大学から少し離れて実習をさせてもらうということが,私にとって大きな挑戦でもあったのですが,自分の興味のある分野であり,また新しい環境で程よい緊張感もあり,さらに丁寧に指導してくださる先生方に恵まれ,挑戦して良かったと心から思える経験を積むことができました。
COVID-19 の影響で様々な活動が制限される中で,不自由なく実習をさせていただき,学生実習の締めくくりとして充実した,貴重な経験をすることができてとても有り難く感じています。ご協力,ご指導くださった各施設の皆様にこの場をお借りして心から感謝申し上げます。
北里大学 医学部6年 学生
文責 筑波大学附属病院総合診療科スタッフ 堀内明由美
筑波総合診療科説明会開催のご案内
2021年6月10日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 医学教育
来る6月27日の第一回をはじめ、全3回にわたって筑波大学総合診療科の説明会をオンラインで行います。
前野哲博先生によるプログラムの説明と、レジデントやプログラム修了生たち目線から個性豊かなプレゼンを行います。(レジデントと修了生は毎回変更の予定です)
終了後には少人数で個別に話すこともでき、質問や相談をしていただくことも可能です。
第一回のプレゼンターは村田先生(プログラム2年目)、広川先生(昨年度プログラム修了)、久野先生(プログラム修了・第2子出産後)の予定です。
説明会はzoomで行い、出入り自由です。聞くだけの参加も歓迎しています。
進路を検討中の初期研修医や学生のみなさんのみならず、指導医としてなど、我々のプログラムに興味のある皆様の参加をお待ちしています。
参加申し込みはこちらまでお願いします。開催前にzoomアドレスをお送りいたします。
(https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSe2_Cs0zAFjdSlbLxkR1F4vX613NWBNBDesggRaGmwd6VIBYA/viewform)
【説明会予定】
第一回:6月27日(日) 14:00-16:00
第二回:7月31日(土) 14:00-16:00
第三回:8月29日(日) 14:00-16:00
また日程が合わない方は個別の面談も受け付けておりますので、こちらよりご連絡ください。
(https://soshin.pcmed-tsukuba.jp/wp/archives/7014)
石丸直人先生の「臨床研究経験からの学び -市中病院で臨床研究を続けるには-」が日本プライマリ・ケア連合学会誌に掲載されました
2021年5月24日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP
日本プライマリ・ケア連合学会誌43巻4号の特別企画「プライマリ・ケアで研究するとは?」 に筑波総合診療グループOBの石丸直人先生の「臨床研究経験からの学び -市中病院で臨床研究を続けるには-」が掲載されました。掲載から少しお時間が経ってしまいましたが紹介させていただきます。
石丸先生は2011年度まで筑波総合診療グループに在籍され、現在は明石医療センター総合内科部長として勤務されていますが、明石医療センターでも臨床、教育と多忙な中で、継続的に臨床研究にも精力的に取り組まれています。
臨床、教育に多忙なプライマリ・ケア医が現場で研究を継続することには多くの困難が伴うと思いますが、市中病院で臨床研究を行う意義、それを支えるリソースや仲間を作ることの大切さなど、石丸先生の貴重な経験が紹介されています。現場での臨床研究を実践されてきた石丸先生からのメッセージだからこそ、とても説得力があると思います。
J-STAGEで公開されています。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/generalist/43/4/43_151/_article/-char/ja
ぜひご一読ください!
石丸先生が筑波総合診療グループに在籍されていた時期は、グループ内で臨床研究勉強会を立ち上げた時期で、当時の石丸先生のリサーチクエスチョンからこの勉強会発第一号の臨床研究が開始されました(その後、「Ishimaru, et al. Prevalence of sleep apnea syndrome in Japanese patients with persistent fatigue. General Medicine 13(2):103-9, 2012」としてご発表)。2009年に筑波大学大学院地域医療教育分野が設立されましたが、当時の臨床研究勉強会の活動が大学院での研究教育カリキュラムの構築につながる形で発展してきたことを思いますと、石丸先生が取り組まれた上述の研究は、私達のグループの研究活動としても記念碑的な研究だと思っています。
その後も現場での研究を継続され、学位も取得され、現在は研究を指導されるお立場になられているかと思いますが、常に発信し続けていらっしゃる石丸先生のお姿は、アカデミックジェネラリストを目指す若手の先生方の素晴らしいロールモデルになっているのではないかと思います。ますますのご活躍をお祈りしています。
(地域医療教育学分野 前野貴美)
【参加者募集】『アルコール』第6回つくば総合診療塾オンライン
2021年5月10日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 北茨城, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育
第6回は6/15(火)20:00-22:00、テーマ『アルコール』。 参加者募集中!
総合診療に関する定期的なオンライン学習会「つくば総合診療塾オンライン」、
第6回はアルコールについて取り上げます。
内容:アルコール
講師:吉本 尚先生(筑波大学医学医療系 地域総合診療医学/総合診療科)
日時:2021年6月15日(火)20:00-22:00
(時間は早めに終わる可能性あり)
方法:オンライン(詳細は開催日2-3日前に参加者にメールいたします)
費用:無料
対象:全国の医学生・医療系学生、その他
申し込み:以下のリンクから参加登録してください。
グループ分け等を適切に行うため、6月11日(金)までの申し込みを推奨いたします。
https://jp.surveymonkey.com/r/GP6PS33
【レクチャーの概要をご紹介】
知っているようで知らないお酒の話
~自分自身の飲み方から患者さんの指導まで~
身近なお酒の対処、皆さんはどれくらいご存知ですか?
どういった飲み方が推奨されるのか、
飲みすぎによる害、
危険なサインと対処法など、
参加者自身が日常的に使える知識から、医療者として使える具体的な声掛け・考え方など、
盛りだくさんの最新情報を短時間で整理してお伝えします。
当日チャットに書いていただいた質問には時間の許す範囲でコメントしていきますので、お楽しみに。
———————————
〇次回以降の予定(内容、時間、講師は状況に応じて変更可能性あり)
2021年
・7月13日(火)19:00-20:30 EBM 片岡義裕先生
・8月27日(金)19:00-21:00 多職種連携 前野貴美先生
・9月15日(水)18:00-20:00 臨床推論3 前野哲博先生
・10月8日(金)18:00-20:00 行動変容 横谷省治先生
・11月16日(火)19:00-21:00 家族志向のケア 吉本尚先生
・12月16日(木)17:00-19:00 臨床推論4 前野哲博先生
2022年
・1月日時未定 緩和ケア 東端孝博先生
・2月日時未定 ポリファーマシー 舛本祥一先生
・3月18日(金)19:00-21:00 臨床推論5 前野哲博先生
・4月日時未定 臨床倫理 講師未定
・5月日時未定 在宅医療 講師未定
・6月日時未定 糖尿病 鈴木將玄先生
・7月日時未定 メンタルヘルス 講師未定
・8月11日(木)15:00-17:00 福田幸寛先生
ウェルカムセミナー2021開催しました!
2021年5月4日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 医学教育
(集合写真です)
(50人近い方にお集まりいただきました!)
2021年4月18日(日)にウェルカムセミナーが行われました。
ウェルカムセミナーは毎年4月に行われており、新年度よりつくば総診グループに仲間入りして下さった先生方を御紹介しつつ、つくば総診のことを知ってもらおう!という企画です。各施設で勤務しているメンバーが一堂に会する貴重な機会でもあります。
新型コロナ感染症の流行が落ち着かず昨年に引き続きオンライン開催となりましたが、お子さんのいる先生方や遠方の先生方も参加しやすかったのではないでしょうか。コメント欄も大いに盛り上がりましたし、ふと見るとお子さん達が画面上にサプライズ登場していたりと、オンライン開催ならではの良さも感じられました。
セミナー・懇親会をあわせて約半日でしたが、新専攻医の石塚大暉先生、川瀬由華先生、巴悠記先生、指導医として仲間入りして下さった斯波知也先生の人柄を垣間見ることができました。餡子好き→あんこう好きなんて茨城ならではの間違いもありましたね^^
久々にお顔を拝見する先生方も多く、皆様に直接お会いして話す日がますます待ち遠しく感じました。
お話下さった前野先生、指導医FDの準備をしてくださった片岡先生、ウェルカムセミナー委員の先生方、この場を借りて感謝申し上げます。
(チーフレジデント2年 小野 有理)
【参加者募集】臨床推論の基本的な考え方(めまい編) つくば総合診療塾オンライン
2021年4月30日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 医学教育
参加者募集!
第5回は、5/17(月)18:00-20:00
臨床推論の基本的な考え方(その2:めまい編)
総合診療に関する定期的なオンライン学習会「つくば総合診療塾オンライン」、
第5回は臨床推論について取り上げます。
症状を訴える患者さんに対して、効果的に病歴を集め、過不足なく鑑別診断を挙げて、診断を絞り込んで次のアクションにつなげていく。この一連の臨床推論のプロセスについて、今回はめまいをテーマに、具体的なアプローチのしかたを学びます。
内容:臨床推論の基本的な考え方(その2:めまい編)
講師:前野 哲博先生(筑波大学医学医療系 地域医療教育学/総合診療科)
日時:2021年5月17日(月)18:00-20:00(時間は早めに終わる可能性あり)
方法:オンライン(詳細は開催日2-3日前に参加者にメールいたします)
費用:無料
対象:全国の医学生・医療系学生、その他
申し込み:以下のリンクから参加登録してください。
グループ分け等を適切に行うため、5月13日(木)までの申し込みを推奨いたします。
https://jp.surveymonkey.com/r/PFX5FY3
〇次回以降の予定(内容、時間、講師は状況に応じて変更可能性あり)
2021年
・6月15日(火)20:00-22:00 アルコール 吉本尚先生
・7月13日(火)19:00-20:30 EBM 片岡義裕先生
・8月27日(金)19:00-21:00 多職種連携 前野貴美先生
・9月15日(水)18:00-20:00 臨床推論3 前野哲博先生
・10月8日(金)18:00-20:00 行動変容 横谷省治先生
・11月16日(火)19:00-21:00 家族志向のケア 吉本尚先生
・12月16日(木)17:00-19:00 臨床推論4 前野哲博先生
2022年
・1月日時未定 緩和ケア 東端孝博先生
・2月日時未定 ポリファーマシー 舛本祥一先生
・3月18日(金)19:00-21:00 臨床推論5 前野哲博先生
・4月日時未定 臨床倫理 講師未定
・5月日時未定 在宅医療 講師未定
・6月日時未定 糖尿病 鈴木將玄先生
・7月日時未定 メンタルヘルス 講師未定
・8月11日(木)15:00-17:00 福田幸寛先生
済生会フェア・終活フェス2020を開催して
2021年4月24日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, セントラル総合クリニック, 未来医療GP, 地域包括ケア
2021年2月28日、茨城県神栖市において完全オンライン開催(全国ライブ配信)で
「終活フェス2020~人生の最終段階における医療・ケアについて考える」を無事開催できましたので、ご報告いたします。
本イベントは、アドバンス・ケア・プランニング、いわゆる「人生会議」の啓発を目的とした取り組みです。
神栖市民向け公開講座というかたちで、2018年度から開催してきました。
(開催時の記事はこちら:2018年度、2019年度)
2020年に入り、新型コロナウイルス感染症のパンデミックが起きたことで、今年は開催を断念しようと思っていたのです。そんな中、済生会本部からの応援や地元の方々の開催を切望する声を頂戴しました。そしてさらに、演劇で昨年協働した清真学園の皆様が、このような状況にも関わらず公演を申し出てくれたのです!
なお、初の全国ライブ配信でしたので、プロの撮影チームの協力で実施しました。
コンテンツは地元の中・高校生らによる演劇を中心に2019年度の内容をブラッシュアップ。そして、コロナ禍におけるソーシャルディスタンスの確保、飛沫・接触感染予防対策をクリアするために試行錯誤を重ねました。
具体的には中・高校生が演劇をする際の感染対策の指導(マウスシールド、ディスタンスの確保)をしたり、もしバナゲームをカメラ中継として視聴者にも体験してもらうような工夫をしたり、会場は国のガイドラインに従って座席を半分にしたり、ところどころにアルコールを置いたり、検温してからの入場にしたり・・・。
上記以外にもあらゆる感染対策を施して、鹿行地区の感染状況もかなり落ち着いてきたため2020年12月に本番を・・と考えていましたが、開催数日前に鹿行地区でクラスター感染が発生したため急遽中止となってしまいました。
その後、再度運営について協議し、完全オンライン開催(無観客)の決断をしました。清真学園の演劇は相談のうえ事前収録に切り替え、体制を立て直して2021年2月28日の開催に至りました。
運営チームによる流れるような進行もあり、当日はスムーズに配信できました。
もしバナゲームのコーナーでは、高橋先生、佐藤先生、海老原先生らがしっかりと企画を練り、まるで一緒にゲームをしているかのように錯覚するような素晴らしいコンテンツでした。
地元弁護士 安重先生から遺産や相続の話、落語家の吉本住職から心構えなど楽しくためになる談話をいただきました。
皆さんにお会いできなかったのは残念でしたが、オンラインの強みを生かし、リアルタイムで視聴者からの質問にお答えするなど、対話を心掛けました。
さて、当初は開催が危ぶまれた市民公開講座でしたが、様々な人の助けを借りて無事開催できました。
事後アンケートでは視聴者からも高評価をいただき、
「初めてYouTubeを使って番組を見た。これからも大切な価値観は何かを常に考えて生きていきたい。」
「また会場で演劇をみられる日が来ることを楽しみにしています」
などのお声を頂きました。
私自身もこのパンデミックの中、本当に開催できるか非常に不安でした。しかし、コロナ禍だからこそ
人生会議の重要性を考えてもらいたいと自分を奮い立たせ、感染対策を考えながら何とか開催できたことは、私にとってかけがえのない経験となりました。そして、これまでの神栖市でできた人と人とのつながりに感謝し、その重要さが身に沁みました。
最後に、多忙な中にも関わらず祝辞をくださいました石田 進市長、神栖済生会病院の中村 慶春院長・看護部長をはじめ、地域連携室の皆様、そして協力してくれた高橋弘樹先生、海老原稔先生、佐藤瑠美先生、阪本直人先生に深い感謝の意を表したいと思います。神栖市の地域医療が今後ますます充実していくことを願っております。
細井 崇弘
筑波大学総合診療科/牛久地域医療教育ステーション 指導医
関連記事:
『第3回終活フェス(人生会議)、無事開催』2021年3月1日
北茨城市にて交通課題に関するヘルスプロモーション活動を始めます
2021年4月20日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 北茨城, 未来医療GP, 地域包括ケア
*写真注
中央:まちづくり協働課 金澤利幸 課長
右側:高齢福祉課 渡邊章 課長
こんにちは。
筑波大学医学医療系の川田です。
現在、北茨城市をフィールドに「地域づくり」の文脈で地域住民や行政など様々なステークホルダーと共に、ヘルスプロモーション活動を展開しております。今年度より新たに健康の社会的決定要因の一つである「交通」課題に関する取り組みをスタートさせることになりました。
近年、地域で住まう人々を取り巻く様々なつながり(社会的ネットワーク)が健康や寿命に寄与することが指摘され、高齢者の介護予防や健康づくりにおいては、サロンなどの集いの場を整備することが進められてきました。しかしながら、北茨城市のような地方都市では例えば「サロンまでいく手段がない」といった交通課題が存在し、このような課題が健康格差となる可能性があります。これまで、私を含め地域の健康をサポートする医療福祉職は、誰しも一度はこの課題にぶち当たり、何とかしたい!と思いながらも、一方で自分たちではどうすることもできない課題として取り扱ってきたのではないでしょうか。
この度、嬉しいことに北茨城市高齢福祉課、まちづくり協働課(市民生活に関わるインフラを担う部署)との課題認識が合致し、実際は縁遠いと思われていた交通課題への取り組みを部署横断的なコラボによって一歩前に進めるチャンスを頂きました。
今年度はまず地域住民の生の声として、市内交通に関する現状・課題、交通手段確保の工夫、提案をインタビューにて集めていきたいと思っております。
また各地におけるユニークな取り組みなど情報がありましたらぜひ教えて下さい!
どうぞよろしくお願いします。
地域総合診療医学講座 川田 尚吾
大学院4年間をふりかえって
2021年4月9日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP
(中央:細井先生、左:濱野先生、右:小曽根先生)
(中央:細井先生、左:前野哲博先生、右:前野貴美先生)
2021年3月25日、筑波大学大学院 人間総合科学研究科疾患制御医学専攻の博士課程を修了し、学位を取得しました。
私の研究テーマは、「非がん患者における臨終期の身体徴候、バイタルサインの変化、血液検査データおよびそれらを用いた臨終期の予後予測モデルの開発」でした。
大学院1年目は、自分が抱いていた臨床疑問をリサーチクエスチョンに落とし込めるように文献を読み漁り、その分野の背景、現時点で分かっていること・分かっていないことを整理していきました。さらに、指導教官とディスカッションを重ね、リサーチミーティングで他の大学院スタッフおよび院生らとブラッシュアップしながら、いわゆるFINER(Feasible, Interesting, Novel, Ethical, Relevant)の条件を満たせるようなリサーチクエスチョンとなるように努力を重ねていきました。
その後、私の勤務先の神栖済生会病院にて非がん患者さんの臨終期の身体徴候に関する前向き観察研究を行いました。統計・解析という苦手とする部分も、生物統計家の先生のご指導ならびにスタッフの先生方からの支援を得てなんとかクリアし、無事に英語論文2つを完成させることができました。
・Hosoi T, Ozone S, Hamano J. Survival time after marked reduction in oral intake in terminally ill noncancer patients: A retrospective study. J Gen Fam Med. 2020;21(2):9-14.
・Hosoi T, Ozone S, Hamano J. Variations in vital signs at the end of life in non-cancer patients: a retrospective study. Ann Palliat Med. 2020;9(5):2678-83.
4年次にこれまでの研究の集大成である学位論文を完成し、審査のうえ修了に至りました。前向き観察研究で明らかにした、非がん患者の臨終期の予後予測モデルに関する論文を現在執筆中です。
大学院4年間を通してここでは到底書ききれないほどの様々なことを学びました。最も学んだことは、「常に謙虚に、感謝の気持ちを忘れないこと」「研究・論文が社会に及ぼす影響を常に考え、それに対し責任をもつこと」です。
私がこの研究を完遂できたのは、神栖済生会病院の看護師さんらの協力があったからです。当然のことですが研究フィールド、支えてくれる人がいなければ、研究計画を立てることすらままなりません。今までのすべての活動によってできる人脈が、今の、そしてこれからの研究につながるということ、「常に謙虚に、感謝の気持ち」で日々過ごすことの大切さを改めて感じました。そしてその研究結果は、英語論文となり世界に発信され、その後の臨床プラクティスを変える可能性も秘めています。その重大さをしっかりと認識して、今後も身近な臨床疑問を解決できるような研究者として精進していきたいと思います。
最後となりましたが、指導教官である前野哲博教授をはじめ、濵野先生、小曽根先生そして4年間ご指導・ご支援賜りましたすべての方々に感謝の意を表したいと思います。
(文・細井崇弘)
第3回終活フェス(人生会議)、無事開催
2021年3月1日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 神栖, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育
皆様
第3回終活フェス(人生会議)へのご参加ありがとうございました。
また、たくさんのコメント、ご質問ありがとうございました。
思い返しますと、SARS-CoV-2感染拡大の影響で、1年前から計画されていた2020年12月の開催が延期となりました。
その後、無観客、演劇部員が現地での講演ができなくなるなど、内容も一部変更を余儀なくされましたが、無事2021年2月28日に開催する事ができました。
これも皆様の応援、ご協力の賜物です。
当日は、石田 進 市長、神栖済生会病院 中村 慶春 院長が、
お忙しい中にも関わらず、応援に駆けつけてくださいました。
誠にありがとうございました。
また、それぞれの専門職による人生会議(ACP)の実演や
各種講演、落語を行ってくださいました
長照寺住職 吉本栄昶(南夢明) 氏、
神栖法律事務所 安重洋介 氏、
社会福祉士の木庭氏
にも、この場をお借りして、厚くお礼申し上げます。
ーーーーーー【ご参加実績】ーーーーーーーーーーーーーー
ライブ配信中の最大視聴者数:94名。
930回以上の再生※。
140名のご視聴※。(平均視聴時間:1時間46分)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ライブ配信後の再生・視聴回数は、
非公開※になるまでの僅かな時間の実績です。
※開催前からの合意内容として、
Web上にコンテンツを残すことによる中学生・高校生の
生徒たちへの影響(未知なものも含め)が心配との
学校からの依頼に基づき、ライブ配信後、非公開。
【関連ページ】
・『済生会フェア・終活フェス2020を開催して』2021年4月24日
・終活フェス2020開催!ご視聴ありがとうございました(神栖済生会病院ホームページより、2021.03.02掲載)
・【延期後の開催のお知らせ】終活フェス2020、市民公開講座(2021年1月27日投稿)
つくば総診 指導医/ヘルスプロモーター 阪本直人
2020年度卒業セミナー&鈴木先生教授就任セレモニー
2021年2月20日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 筑波メディカルセンター病院
(前野先生から鈴木先生へ記念品をお渡ししました)
2021年2月13・14日に後期研修卒業セミナーを開催しました。
初日には鈴木広道先生の教授就任セレモニーと鈴木先生のご講演がありました。
講演では抗菌薬使用適正化やCOVID-19の療養場所構築などこれまでの鈴木先生の
診療・研究活動についてお話を聞くことができました。
恥ずかしながら私にはどれも初めて聞くお話でしたので、大変興味深かったです。
(卒業セミナーも盛況でした!)
私自身は今年度卒業する4人のレジデントの一人として、ポートフォリオ発表と卒業プレゼンテーションを行いました。初のオンライン開催でしたが、最近はオンラインでの講義や発表会も多く参加者のみなさんも慣れているのか、滞りなく進みました。
ポートフォリオ発表会ではチャットでの質問や感想もたくさん投稿していただき、大変盛り上がりました。
卒業プレゼンテーションでは我々4人の研修全体の振り返りを発表しました。
同じプログラムを経験してきましたが、学んだことや感じたことは各々異なります。
プレゼンテーションでは、同じプログラムで研修を積んできた同期のレジデントたちの考えてきたことを知ることのできるとても興味深い機会でした。
臨床実技試験(CSA)も4回目の受験となりました。
今回は初のオンライン開催で少々勝手が違うと感じるところもありました。
私は面接に集中すると自分がカメラにちゃんと写っているかどうか確認するのが疎かになってしまうようです。顔が見切れていると指摘を受けました(笑)。
CSAそのものはこれまでよりも普段の診療に近い気持ちで落ち着いて面接ができました。実力を発揮できたのではないかと思います。
準備をしてくださった先生方、CSAにご協力くださった模擬患者の皆さん、大変ありがとうございました。
来年度の専門医試験受験に向けて、さらに研鑽を積んでいきたいと思います。
(木村紀志)
第1回総合診療塾「SDH:健康の社会的決定要因」を実施しました!
2021年2月15日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育
去る2021年1月27日夜に、9名の参加者を迎え、健康の社会的決定要因(Social Determinants of Health)をテーマにした2時間のセミナーをオンラインで実施しました。全国から医学部1~5年生の他、看護学生、現場の保健師さんの参加もあり、背景が様々なメンバー間でこそ自分の知識・経験だけでは想像しきれないことっも考えながら、SDHについて学びあう機会になりました。
セミナー最後の演習「医療者(学生)がなぜSDHを学ぶ必要があるのか、同級生・同僚に伝わるように説明してみよう。」では、学んだことをもとに、参加者それぞれ自分言葉で表してくれました。大変素晴らしく、一部ご本人の了解をもとに紹介させていただきます。
「人の健康は個人に起因しない構造的な要因から大きく影響される。そのためすべての人々の健康を向上させるためには、すべての医療者がSDHを知って構造的な問題にも介入できるような広い視野を持つことが必要だから。」(医学部1年生)
「患者さんの健康、その裏には何が隠れているのか、その視点が患者さんを、地域を、国を治療することに繋がる。患者さんの病気を診ているだけで患者さんを真に救うことはできるのだろうか。それは医師の仕事ではないと切り捨てることは簡単だ。しかし、人を人として診ることこそ結果としてQOLの向上・患者満足度の上昇に繋がりまた患者の健康を促進する一因にもなる。よって私自身はSDH,健康の社会的決定要因を学ぶことは欠かせないことだと考える。SDHを学んでみたいと感じませんか?」(医学部2年生)
「患者が病院で治療を受けたその一瞬だけでなく、医療機関を離れた後それぞれの生活環境で継続的にその方が病気と向き合い、健康増進していくことができるような支援が必要である。そのためには、多職種連携でその方の社会的要因を把握し、一人一人の生活環境、その人らしさを尊重する事は大切だ。従って、社会的要因を把握する必要性を理解するために、SDHを学ぶことは大切である。」(看護学部2年生)
ポストアンケートでは、コロナ禍でも様々な方と討論できることがとても嬉しかった、背景の異なる者同士で学びあうことで視野が広がることを実感したなどの意見をいただきました。積極的なご参加をありがとうございました!
これからも総合診療塾の企画が続きます。
https://soshin.pcmed-tsukuba.jp/wp/archives/7538
次回は3月25日(木)15時30分~ 患者中心の医療の方法(任明夏先生)です。是非ご参加ください!
文責 筑波大学附属病院総合診療科 堀内明由美
筑波大の地域医療実習におけるSDH:健康の社会的決定要因 のプログラムが下野新聞の特集で取り上げられました
2021年2月15日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP, 地域包括ケア, 医学教育
筑波大学医学群医学類5年次10月~6年次5月の総合診療科クリニカル・クラークシップ/医療概論Ⅴ(必修、4週間)は、大学総診(1週間)と茨城県内の地域の診療所・小病院・病院総合診療科(地域での実習期間:3週間)において実習します。その中で、2018年度より4週間を通したプログラムとして、健康の社会的決定要因(Social Determinants of Health: SDH)について学ぶ演習を行っています。昨秋に実習最終日のSDH発表会について下野新聞社の取材を受け、2021年1月9日の同紙朝刊社会面に特集「なぜ君は病に・・・社会的処方 医師たちの挑戦」に掲載されました。
本文はこちらからご覧いただけます。
https://this.kiji.is/727845932931858432?c=75768590128873475&wid_type=post&wid_host=https%3a%2f%2fwww.shimotsuke.co.jp
SDHは、WHOでも医療者教育の普及を今後の課題としてあげているほか、日本プライマリ・ケア連合学会においても、三018年の三重大会で「健康格差に対する見解と行動指針」に関する声明がだされ、活動が行われています(https://www.primary-care.or.jp/sdh/)。しかしながら、卒前教育で必修の学習取り入れている大学はまだほんのわずかで、筑波大の実習をとおし、教室でなく地域実習だからこそ学生にとってインパクトのある学びの機会となっていることを実感しています。これからも、総合診療科のスタッフ・レジデント・実習関連施設の皆様とともに、SDHに関する学びを深めて、現在のそして将来の地域の人々の健康を高めるためにできることを重ねていきたいと思っています。
文責 筑波大学附属病院総合診療科 堀内明由美