論文掲載のご報告
2024年5月17日テーマ:学術活動(学会発表・論文・書籍), 筑波総合診療グループ
こんにちは。C1(医師5年目)の山田です。
この度、人生初の論文投稿をさせていただいたのでご報告です。
なぜ診断できたのか、 なぜ論文化できたのかについて楽しく記載していきます。
症例は、医師3年目(つくば1年目) の筑波メディカルセンター病院で経験しました。 来院された高齢女性は、 四肢に浮腫と疼痛があり困っておりました。初めに除外すべき心、 腎、肝、甲状腺、薬剤性を考えましたがいずれも否定的で、 私も困ってしまいました。中でも困っていたのは浮腫の見た目。 四肢が腫れているのに、手首だけは腫れてないのです。
外来後、 そのまま診療科長の廣瀬知人先生のデスクに乗り込みました。「 手首だけ腫れてない浮腫なんです。助けてください。」 と言ったところ、すぐさま「筋膜炎か筋炎じゃね?」 とお言葉をいただき稲妻が走ったのが、 今でも鮮明に覚えています。その後、 一緒に診察していただきとんとん拍子で診断に辿り着き、 患者予後を改善できました。
月日は流れ、医師4年目。 忙しさにかまけて学会発表も論文化も後回しにしていた私。 水戸協同病院で勤務中に、 エレベータでたまたま出会った橋本恵太郎先生に「山田先生、 PC学会に出す抄録を作ってください」と言われました。(え、 先生、 PC学会のポスター抄録締切まであと10日しかないですよと心の 中で思いつつ)「わかりました」と答えました。 締切が間近になれば男子校出身は強いです(偏見)。 なんとか書き上げ橋本先生に提出しました。 「じゃあ、山田先生、次は論文化しましょう」。 そこからは記憶もないです。気づいたら、『 PC学会ポスター発表前に』、論文提出まで行ってました。
思い返してみると論文検索、提出方法、 提出後査読者からのコメントへの返信、修正、、 などなど何度も心が折れかけました。その度に、 橋本先生は手取り足取り、助けてくださいました。
このように、つくばプログラムには、 相談しやすく親身に見てくれる上級医に恵まれています。 この場をお借りして、繰り返し添削、 ご指導をいただきました橋本先生、廣瀬知人先生、 鈴木將玄先生にお礼を申し上げます。 お忙しい中誠にありがとうございました。 この経験を活かし、今後も論文執筆を続けて行きたいと思います。
C1 山田辰樹