筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

筑波メディカルセンター病院での感染症内科研修

2019年3月29日テーマ:筑波総合診療グループ, 筑波メディカルセンター病院

後期研修医3年目の竹内です。今回、感染症内科で3ヶ月研修させて頂きましたので報告です。 短期研修の一例として参考になりましたら幸いです。
 
筑波メディカルセンター病院(TMC)は大学病院のすぐ隣にある急性期病院です。ちなみに後期研修医1年目のときに半年間総合診療科で研修させてもらっていました(そのときのブログ記事はこちら)。
 
TMCの感染症内科では主に渡航外来と微生物検査室で研修をさせて頂きました。
 
渡航外来では、 指導医の先生方に丁寧にご指導頂きながら、渡航地に合わせたワクチンを提案させて頂きました。茨城県内ではTMCでしか受けられない輸入ワクチンがあり、またつくばという土地柄もあって他県からの受診も含めて多くの方々を担当させて頂きました。家族連れの受診もありましたが小児科研修をしていたのが活きました。定期/任意接種のキャッチアップとしての側面もあり(非常に重要と感じました)、ワクチン全般について良い勉強になりました。また、渡航後に体調を崩された患者さんの診察もさせて頂き、様々な経験を積むことができました。
 
微生物検査室でも、検査技師さんに手取り足取り教えて頂きながら、培養検査や最先端の遺伝子検査(POCT)を中心に勉強させて頂きました(特に数々の遺伝子検査はこれからの時代を感じさせるものでした)。実際に自分で検査を行いその経過を見ることで、これまでどこか無機質に感じていた培養結果や感受性結果をより深みをもって感じられるようになりました。パソコン画面に表示されていた結果は決して機械が自動判定したものではなく、プロ(検査技師さん)の知識や技術そのものだったのだと思いました。また、医師とのコミュニケーションで気をつけている点なども教わることができ、他職種研修としても良い経験になったと思います。
 
それ以外にも、インフルエンザをはじめとした病院職員の体調不良や院内感染対応ニュースになってしまいましたが麻疹のアウトブレイク対応など、自分にとってはアドバンスドな内容ばかりでしたが貴重な経験をさせて頂きました。
 
今回の研修が家庭医療・総合診療の研修に必須なわけではないかと思いますが、自分にとってはとても意味のある研修だったと思います。このような機会を用意して頂きましたTMCの皆様とつくば総診のプログラムに心から感謝し、今後に活かしていきたいと思います!
 
 
後期研修医3年目 竹内優都