APMECでのワークショップ実施報告
2018年1月20日テーマ:筑波総合診療グループ
APMEC(Asia Pacific Medical Education Conference)という国際学会で、多職種連携・協働のEvidenceをアジアあるいは異文化で適応することの意義を考えるワークショップを開催しました。
4時間のワークショップは、イントロ(春田)、IPEレビュー(後藤)、Culture Map(小曽根)、日本の多職種カンファレンス(春田)で構成し、それぞれにワークを挟み、参加者とディスカッションしながら進めました。
参加者は、主にシンガポールの医師や看護をはじめ、PT、OTなど多職種でした。ワークの中では、各国の文化の違いだけでなく、制度や組織の問題等、多方面のディスカッションが行われました。特に、最後に実施した日本の多職種カンファレンスのビデオと評価票を使用した連携評価に関するワークが好評で、まだ専門職種が十分に分化しておらず連携が想像できないというラオスの方にとっては、多職種でのカンファレンスがどのようなものか理解しやすかったとフィードバックをもらいました。また、シンガポールの方からは、評価票をシンガポールでも使ってみたいという声をいただきました。
このワークショップを契機に、文化の相違のもとでEvidenceを援用するには限界があることを実感し、文化が似ているアジア諸国内で連携教育のEvidenceを発信していくことの必要性を共有できました。
ワークショップ終了後には3人で振り返りを行いました。準備は決して楽でなく反省点もありましたが、無事終了したことの安心感とちょっとした達成感がありました。
今後も国内外問わず、より多くの方と連携教育のEvidence構築の必要性を共有していくとともに、私達自身も研究に取り組んでいきたいと思います。
春田 / 小曽根 / 後藤