筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

希望の星 医療系を目指す高校生たち

2015年10月2日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 地域医療教育学講座, 大学, 未来医療GP

10月1日に、水戸市中心部にある水戸葵陵高等学校にお邪魔し、「医師講演会」をさせていただきました。
医歯薬コースの1,2年生100名が参加してくれました。
このコースの生徒さんの8割は医療系職種を目指して進学するとのことでしたので、いろいろな職種を紹介できるような内容にしました。

はじめに、突然自宅で倒れて救急搬送された方について、生徒の皆さんに診断してもらいました。
1年生もビックリするくらい的確な臨床推論をしてくれましたし、2年生は(さすが上級生!)、より詳細な症状から診断を深めてくれました。

IMG_4186ブログ用次に、この方が救急室に運ばれ診察と検査を受け、入院して治療をし、退院の準備をするという3つのシーンを辿って、どんな医療職が活躍するか、話し合って発表してもらいました。その中で、「妻の●●さん」とか「本人の▲▲さん」と答えてくれたグループもあって、思わず、「素晴らしい!!」と叫んでしまいました。チーム医療の心を分かっているな~、と感心しました。

個人ワークもグループワークも熱心に取り組み、質問もたくさんしてくれて、とても楽しく講演させていただきました。

超高齢社会を迎え、医療は「命を救う」役割から「生活を支える」役割へ比重を移してきます。たくさんの保健・医療・福祉関連職種と地域住民と、繋がりを深め、チームワークで取り組んでいかなければなりません。
また、医療職は理系かと思いきや、ScienceだけでなくArtの思考を多く求められる職種です。

それを担っていってくれるであろう希望の星に、たくさん出会った講演でした。

横谷省治