筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

企業のファミリーデーでタバコの話をしてきました

2014年9月10日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

8月下旬、テルモ(株)様のファミリーデーのイベントで、健康の話をさせていただきました。

いいえがお

 

 

 

 

 

 

 

実は、「禁煙施策が進まないがどうしたらいいだろう」というご相談を受け、 「子供から伝えてもらうと、効果がありますよ、お手紙なんてどうでしょう?企業ではよくあるファミリーデーなんかに便乗できるといいと思いますよ」 という提案を。ついでに、私の論文を引用して。(笑) https://www.jstage.jst.go.jp/article/generalist/36/4/36_291/_pdf

 

ファミリーデーとは、会社の取組として、従業員の家族の職場訪問を受け入れ、日々従業員を支えてくれる家族に職場に対する理解を深めてもらうとともに、同僚との交流を図り、それぞれの従業員にも大事な家庭があるということを社内全体で再認識する取組のこと(「TOKYO はたらくねっと」http://www.hataraku.metro.tokyo.jp/equal/tsd/familyday/index.html ) 夏休みや土日を利用して、実施している企業がこの2,3年増えています。

おりしも、ご相談いただいた3週間後が、ファミリーデー当日とのこと!これを逃す手はないと思い、「健康の話をきいて、お手紙を書こう」というコンテンツを入れていただくことに。

当日お伺いすると、 「先生のお生をお呼びするので、入ってきてくださいね!」との急遽演出指示が(笑)。

 

司会 「じゃあみんなで、“つつみせんせーい!”って呼びましょうね」

会場  つつみせんせーい!

司会 「あれ?みんな声が小さいぞ。もう一回!」

会場  つーつーみーせんせーーーーーーい!!!

ここまでされたら、私の女優魂(笑)に火が付き、まるで歌のお姉さんのごとく、白衣の私は「はーーーーーい!こんにちはぁぁぁー」と甲高い声で会場に走りこみました。

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心筋梗塞の話から、たばこ、メタボ、減塩に絞っての話。私自身、とても楽しく「あーーこれ天職かも」と思えました(笑)

さらに先日こんなアンケート結果を頂きました。うれしかったです!しかも、なんとこの1か月で3名の社員が禁煙をスタートさせたとのこと!!!結果につながり、本当にうれしく思います!

<頂いたアンケート>

■帰ったら5歳の娘に、「げんえんのごはんをたべてね」と手紙をもらったので分かりやすく説明された

■引率者も耐屈することなく、絶賛

■子供(小一)にはわからないと思ったが、意外に覚えていてふとした時に煙草ってよくないよね、と話ていた

■先生が素晴らしい。 一方的ではなく ちびっこにも分かるように噛み砕いた表現だった

■しっかりとメモを取っていました。手紙も親にではなく長生きしてほしいおじいちゃんに書いていたところに驚いた

■飽きやすい子供の興味をひきつけるよう、先生は短く話をまとめうまく話していた。内容も健康に関する内容でよかった

■子供の目線で興味をひくような話し方が素晴らしかった

■帰りに早速子供から体に気を付けるようにと言われた

■たとえ話が子供にもすごくよくわかって、しっかりと覚えてる

 

(スタッフ 堤 円香)

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大森医院・利根町国保診療所に行ってきました

2014年9月10日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大森医院, 利根町

8月6~7日に大森医院、8月21日に利根町国保診療所を見学させて頂きましたのでご報告します。

【大森医院】

2日間に渡る大森医院の見学で、外来、病棟、巡回診療、在宅及び施設往診と、同院が地域で担う様々な役割を見させて頂きました。

大森医院は3代、100年近くにわたって里美地区の医療を支えてきた歴史があるそうですが、現在の大森英俊院長の手腕により、訪問看護ステーションや病棟の新設、そして医療分野に留まらず特別養護老人ホーム、グループホームなど在宅・福祉事業も独自に展開しており、地域における包括的なケアを自前で完結させることができるのが魅力であり強みであると感じました。

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地域医療においては医学的なスキルだけでなく経営やチームマネジメントなど、多様な能力が必要とされることを痛感しました。後期研修の場としては多岐にわたる学習ができる施設であり、非常に魅力的なフィールドでした。

 

【利根町国保診療所】

利根町へ行くのは私自身初めてでしたが、水田と昔ながらの木造家屋が並ぶ田舎の風景と、バブル時代のニュータウン、そして周囲には近代的な街と、時代の変化を凝縮したような面白い町でした。そんな町を長年にわたり見続けてきたのが診療所の中澤院長。

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中澤院長とお話すると、この町と人については何でも知っているという印象さえ受けました。長年一つの地域に留まり、診療所の医師としてだけでなく、行政への関わり、校医・産業医としての活動など、町の健康を一手に引き受ける、まさに家庭医の鏡! 診察中には、短い時間の中でその日の受診理由以外の背景に興味を持ってお話しされていたことが印象的でした。地域に根差した家庭医のあり方やそのロールモデルを学ぶのには最適な環境だと感じました。

 

これで、私個人としてはつくば総合診療グループのもつ主な診療所の研修先3つ(大森、利根町、大和)全てを見学させて頂きました。どこも違った特色・魅力があり今後自分がどこで研修すべきか本当に迷います。(これは贅沢な悩みです。)できれば今後様々な場所で経験を積めればと思います。

最後に、対応して下さいました大森先生、栗原先生、荻野先生、そして中澤先生、小曽根先生、また不在中大学のバックアップして下さいました先生方、ありがとうございました。

(文責:S1 高橋 弘樹)

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利根町国保診療所長による、プライマリ・ケア論

2014年9月5日テーマ:筑波総合診療グループ, 利根町

みなさま、「ハリソン内科学」、ご存知ですよね?

一番初めのページ、読みましたか?

 

利根町国保診療所では、今週から筑波大生の地域医療実習が始まりました。プライマリ・ケアについて、どのように学生さんに伝えていくか、所長の中澤先生と相談していたところ・・

「昔からある教科書には、とってもいいことが書いてある」と所長。

 

『医師になること以上に、重大な機会が人に与えられ、責任や義務が課せられることはないだろう。病人の治療にあたる医師には、熟練した技術、科学知識、人間理解が必要である。医師には機転と共感と理解が期待される。なぜなら患者は、症状、徴候、機能障害、損傷した器官、情動障害の単なる寄せ集めではないからである。患者は人間であり、恐怖や希望をもち、苦痛の除去、助力、安心を求めているのだ。』

「ハリソン内科学」 1950年

 

「私たちプライマリ・ケア医は、専門医よりも、これをそのまま実践できる立場にいるから幸せだ。」と所長。今年はこれで学生さんたちに語っていくようです。

(小曽根早知子)

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BBQ!!

2014年9月5日テーマ:筑波総合診療グループ

普段真面目な記事の多い当ブログですが、たまには楽しいことも書かないとね、ということなので書かせて頂きます!

8月31日、つくば市ゆかりの森にて総診グループのメンバーでバーベキューをやりました!! 今回はご家族連れ、初期研修医の先生も含め約25名以上もの方々に参加して頂きました。沢山のご参加ありがとうございました!

BBQ

 

 

 

 

 

 

 

 

当日は、幸い雨も降らずとても過ごしやすい天気でした。11時頃からスタートして、15時頃まで、たらふく食べましたねー^^ ゆかりの森のバーベキューサイトは、ゆったりとしていて使いやすかったですし、自然に囲まれた和やかな雰囲気がとても良かったです。

子供達はシャボン玉やボールなどで遊んでいてとっても楽しそうでした。夏休みの最後の思い出に、楽しんでもらえたかな・・・?

そして最後はBBQといえば恒例のスイカ割り、予想以上に盛り上がりましたね!!

(前野先生、惜しかったです!)

すいか

 

 

 

 

 

 

 

この企画、春のうちからずっとやりたいなと思っていたので、実現できてよかったです!

BBQで最もやってはいけないこと、それは・・・・・肉切れ!!!<(`^´)>

と思って張り切った結果、見事に肉を買いすぎましたが(笑)皆さん沢山食べてくれて、おいしそうに食べている姿をみられてよかったです。コストコ産の迫力あるブロック肉や、なんといっても牛タン、あれは最高でしたね。

 

8月最後の貴重な週末に、お集まりいただき本当にありがとうございました!

また来年やりましょう!

文責:S1 髙橋 弘樹

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徳田回診@水戸協同病院

2014年9月4日テーマ:筑波総合診療グループ

水戸協同病院の水曜日は、徳田安春先生の教育回診です。

毎週2チームが症例を提示し、ホワイトボード使って臨床推論

その後、ベッドサイドラウンドで身体診察を学びます。

(PGY7 五十野博基)
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フランク先生の英会話教室に参加しました

2014年9月4日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

12歳から英語を習い始め、ほぼ20年近くが経過した。

読むのは何とかできる。書くのも何とかできる。でも未だに聞き取れない、話せない。

会話になるとあり得ないイージーミスをなぜ平気でやってしまうのか。ブレイクスルーはいつやってくるのか。煮ても焼いても、蓋をして寝かせてみても、やはり上達しない。

ネイティブがうらやましい。ネイティブが妬ましい。 そんな想いを抱えて、8月1日の英会話教室に参加してみた。先生は荒牧まいえ先生のご主人のフランク先生である。

フランク先生

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何と言っても人柄の良さがあふれている。聞き取りやすいようにゆっくりと、また感情豊かに話してくださり、ときにユーモアを交えながら我々を飽きさせない。 英会話だけでなくこういったユーモアのセンスも身につけたいものである。

初回は自己紹介をそれぞれ行った後、英語の語彙の増やし方を伝授していただいた。 1日5個、日常生活の中からピックアップし、それを翌日とその週末に思い出すという作業を繰り返すというもの。なるほど、これは定着しそうだ。単語ごとに生活と関連したイメージを伴っているため、印象に残るのだろう。

 

今回参加したことで、改めて英会話についての身の程を再確認できた。こういう経験は見て見ぬ振りをしてきた自分を戒める貴重な機会である。今日の自分が昨日の自分と同じなら、明日の自分もきっと同じである、と週末出席した結婚式で新郎の上司(歯医者経営)が言っていた。とりあえず次回から、聞き取れていないのに作り笑いをする自分から卒業しよう。

 

(レジデント 東端 孝博)

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2013年度 筑波総合診療グループの年報が出来上がりました!

2014年9月2日テーマ:筑波総合診療グループ

本日、2013年度 筑波総合診療グループの年報が出来上がりました。表紙の色は黒、文字は銀色です。
今年の6月中旬からグループの皆様に原稿を提出してもらい、編集作業を経て、ようやく完成しました。今後、順次配布していく予定です。

皆様、ご協力本当に有り難うございました!

 

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(平成26年9月2日 スタッフ 中澤一弘)

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MKSAP@水戸協同病院

2014年9月1日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 未来医療GP

水戸協同病院総合診療科では、毎週木曜日にMKSAP勉強会を開催しています。
参加者はレジデントで、5問15分で解答し、PGY4の担当者が45分でuptodateなど交えて解説。8月28日は病理とのコラボ。病理の先生方の協力で、心臓の病理を併せて勉強しました。
小さな心筋生検検体、肉厚のHCM、心筋ずたずたの巨細胞性心筋炎、心臓腫瘍など、興味深いものばかりでした。

*MKSAP:ACP(米国内科学会)の自己学習教材Medical Knowledge Self-Assessment Program付属の問題集    (PGY7 五十野博基)

 

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北茨城市家庭医療センター開設へ!

2014年9月1日テーマ:筑波総合診療グループ

このたび、茨城県最北部にある北茨城市に、家庭医療センターが新設されることになりました。我々は、このセンターの建物の設計から関わらせていただいており、学生・研修医の宿泊施設やプリセプター室、筑波大学とのテレビ会議システムの設置など、教育機能を十分に盛り込んだ施設になる予定です。

ここでは、外来診療はもちろんのこと、在宅医療、へき地巡回診療、地域保健活動、ヘルスプロモーション、学校医、近隣の診療所・病院や介護福祉施設との連携など、まさにこれからの総合診療医に求められる活動を順次展開するとともに、そのフィールドと充実した教育機能を生かした人材養成に取り組んでいきたいと思っています。

この構想は、北茨城市、市立病院および医師会をはじめとする関係各位の多大なるご理解とご協力の下で実現に漕ぎつけることができました。そのご厚意に心から感謝しつつ、期待に応えられるように、我々も頑張っていきたいと思います。

http://sankei.jp.msn.com/region/news/140830/ibr14083002080001-n1.htm

(平成26年8月31日 前野哲博)

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前野哲博先生と後期研修医との対談が行われました!

2014年8月29日テーマ:筑波総合診療グループ

前野哲博先生と筑波総診グループの若き後期研修医達との対談が先日行われました。テーマとしては、総合診療医の役割から筑波総合診療グループの後期研修プログラムの特長までと大変幅広いものとなっています。対談の様子はホームページに掲載されております。皆様、ぜひ一度ご覧ください!

 

対談記事トップ↑画像をクリックするとリンク先につながります

(平成26年8月29日 スタッフ 中澤一弘)

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市立宇和島病院の山内先生が4日間見学にきてくれました!

2014年8月25日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

 8月5-8日に市立宇和島病院の研修医山内先生が筑波大学総合診療グループに見学に来てくださいました。1日目は筑波メディカルセンター病院、2日目は水戸協同病院、3日目は大和クリニック、4日目は筑波大学病院と、4日間でなんと4施設をまわってもらいましたが、われわれの研修の様子を肌で感じ取ってもらえたようでよかったです。なかでも、水戸協同病院で病院での総合診療医の役割が新鮮だったとおっしゃっていました。

大和クリニックにて

現役レジデントを交えた夜の飲み会は、なぜか水戸でも筑波でも連日焼肉になってしまいました!
帰りの日は大雨であり急きょ、経路を変更されたようでしたが無事に宇和島に戻られたようで何よりです!
今後のますますのご活躍をお祈りしております。
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筑波大学総合診療グループでは、学生・研修医の見学を随時受け付けております。
見学者の希望や日程の都合にあわせて調整いたしますのでお気軽にご連絡ください。
よろしくお願いいたします。
大和クリニック 髙木博

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学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナー@湯河原

2014年8月25日テーマ:筑波総合診療グループ

8月2日から4日まで、湯河原で開催されました。つくば組からは、3セッション(一つは他施設とのコラボレーションです!)を出しました。
私たちが担当したのは「あなたの苦手な患者背景のたずね方~心理社会的背景を学ぼう!~」というセッションでした。医師役、患者さん役に分かれてロールプレイを行い、心理社会的な背景を聞く、聞かれる体験をしてみよう、という内容です。参加者は学生さん、研修医さん、看護師さんなど様々で、低学年の方も参加してくれました。ロールプレイはもしかしたら難しいかな、と心配していましたが、皆さん楽しそうに演じてくれていました。
スタッフは総合診療グループの後期研修医を中心に、今年は初期研修の先生も参加してくれました!各班に溶け込んで 話をしている顔が生き生きしており、病院ではなかなか見ない姿だな~と興味深かったです。何といってもH先生のミニレクチャーがかなりロックな雰囲気で、「患者さんを理解しようとするところから治療は始まっている」というtake home messageをなんと5回も皆で唱和した時は、会場は異様な一体感に包まれていました。
H先生のロックなプレゼン

H先生のロックなプレゼン

今年初めて出すセッションを皆で相談しながら一から作ったものだったので、達成感はひとしおでした。
打ち上げではおいしいビールが飲めました。
また来年もやりたいですね。皆さんお疲れ様でした。

スタッフ 山本由布)

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ナイトセッション~臨床倫理~が開催されました!!

2014年8月19日テーマ:筑波総合診療グループ

筑波総合診療グループでは、レジデントの大学での教育プログラムで家庭医・総合診療のprincipleを学ぶことを目的として定期的にナイトセッションを実施しています。今回は第5回目でテーマは臨床倫理でした。

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前野貴美先生が講師となり、臨床倫理の4分割法についての説明の後、レジデントを中心に20歳女性 原因不明の脳炎患者の転院治療に関する症例検討を行いました。これまでのナイトセッション以上に真剣な表情でレジデントが議論していたのが印象的でした。
(平成26年8月18日 中澤一弘)

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大学院地域医療教育学分野の栗原 宏先生が学位を取得されました!

2014年8月19日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

大学院地域医療教育学分野博士課程の栗原 宏先生が学位:博士(医学)を取得されました!

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栗原 宏先生が大学院で取り組んだ研究テーマは「医師の身だしなみ」です。医師の服装・身だしなみは、医師患者関係構築に影響する重要な要因であると考えられますが、医師の服装は白衣のみでなくスクラブなど、時代と共に変遷し多様化しているため、経時的な評価が必要です。また、栗原先生ご自身が医学生教育に関わる中で、医学生の服装・身だしなみについて問題を感じていらっしゃいました。

学位論文「医師の身だしなみに関する研究(患者視点と医学生視点の比較・検討)」では、患者から見た医師としてふさわしい服装・身だしなみを明らかにした上で、患者と医学生との認識の相違を明らかにすることを目的として、患者および医学生を対象とした質問票調査が実施されました。

結果では、患者からみて白衣の評価が最も高く、スクラブはそれに次いで高い評価でしたが、スクラブに対する評価は、患者の年代層が高いほど低くなっており、スクラブなどの新しいスタイルは、特に高齢の患者には配慮が必要であると考えられました。また、医学生は、患者よりも服装・身だしなみを重視していることが明らかになり、知識は十分持っていると考えられましたが、実際の臨床実習の現場では、特に低学年で適切とは言えない服装を見かける場合があり、態度教育の重要性が示唆されました。研究結果は、プライマリ・ケアの臨床や医学生教育の現場で役立つのではないかと思います。

 

この研究には様々な切り口がありますが、

主論文「Importance of physicians’ attire: factors influencing the impression it makes on patients, a cross-sectional study」

は、 Asia Pacific Family Medicine 13:2, 2014

http://www.apfmj.com/content/13/1/2

に掲載され、特にアクセス数が多い「Highly accessed articles」に指定されました。

世界中のプライマリ・ケア領域の読者の関心の高いテーマであったと考えられます。研究結果を世界に向けて発信することで、多くの方に役立てていただけることを実感しました。

 

栗原先生は、社会人大学院生として勤務を継続しながら学位を取得されました。地域医療教育学分野の第1期生として入学され、指導側も初めてのことばかりでご苦労も多かったと思いますが、ご自身で科研費も取得され、研究者として着実にステップアップされ、大学院修了の日を迎えられたことは、後輩にも大きな希望を与えてくださったものと思います。

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臨床・教育と研究との両立は大変だったと思いますが、それを乗り越えここまでこられたのはひとえに栗原先生のご努力の賜だと思います。今後のますますのご活躍を期待しております。

 

(平成26年8月6日 筑波大学大学院地域医療教育学分野 前野貴美)

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チームビルディング&リーダーシップ研修

2014年8月18日テーマ:筑波総合診療グループ

7/25-26にチームビルディング&リーダーシップ研修が行われました。
アクリート・ワークスの守屋先生、大曽根先生、
グロースコンサルティングの三木先生を講師にお招きいたしました

2人から10人程度の様々な構成人数での成果物の作成、
視座を変えるような様々なワークを通して、どのようにチームが作られていくのか、
リーダーシップやファシリテーションはなぜ重要なのか、
俯瞰することの重要性について実体験を通して学ぶことが出来ました。

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医療現場ではチームの一員として、あるいは医師-患者・家族関係の中で構成メンバーの能力と協力を引き出しながら、挑戦を要する仕事を進めていくリーダーシップが総合診療を提供する医師に求められることも多いですが、リーダーだけでなく全ての構成メンバーが研修内で扱ったような視点を持つことで、グループ内の議論が上手くまとまり、より建設的・創造的な話し合いに時間を利用できることを実感いたしました。

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2日間とやや長時間の研修ではありますが、ぜひ今回参加できなかった方も、
機会を見つけて参加いただければと思います。おすすめです。


(地域医療教育学  吉本 尚)

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水戸協同病院に行ってきました!

2014年8月18日テーマ:筑波総合診療グループ

筑波総診グループの関連施設の視察の一環として、水戸協同病院に行ってきました
水戸協同病院では、火曜日の午前9時から全科が参加するグランドカンファレンスという名物とも言えるカンファレンスが行われており、そのカンファレンスから参加しました。

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カンファレンスでは、主にジュニアレジデントが症例などの発表を担当し、シニアレジデントがカルテや画像を提示しながら、各専門科の医師とディスカッションをしていました。たくさんの専門科の医師とこんなにすぐにディスカッションできるのは大変素晴らしい環境だと感じました。
特に印象的であったのは、外科の医師から患者のサポートの状況を尋ねる質問があったり、病理の医師から病理学的なコメントが手術患者以外でも度々入ったり、緩和ケアの問題があって病棟の看護師がカンファレンスに参加したりするなど、これまでのカンファレンスにはない新鮮味がありました。
また、脳神経外科の先生から、レプトスピラ症に関する質問があるなど、医師全体のレベルアップにつながっていると感じました。カンファレンスは3時間ほどかかりました。

 

昼間には皮膚科の先生によるランチョンセミナーが開催されていました。じんましん、クインケ浮腫、熱傷、蜂窩織炎、壊死性筋膜炎、帯状疱疹、薬疹、蛇咬傷などについてレクチャーしていました。具体的にどのような対応をすれば良いのかを述べていましたので、大変分かりやすいと思いました。

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午後は筑波総診グループの木下先生、大澤先生、ジュニアレジデントの寺田先生のグループの病棟回診の様子を見せてもらいました。水戸協同病院では、主治医は各専門科の医師になる場合もあるのですが、基本的に総診が担当医として診療にあたっています。そのため、担当の患者さんは胃癌、急性冠症候群、急性期脳梗塞、慢性腎不全、誤嚥性肺炎などバラエティに富んでいました。

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患者さんの表情は明るい方が多く、付き添われているご家族も医師達を信頼している様子で、上手に信頼関係を築けているなと感じました。大澤先生、寺田先生が自然に患者さんと同じ目線で会話していたのがとても印象的でした。

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そして、病院として感染対策に力を入れているなと感じたこととして、各部屋の前に手袋とマスク、エプロンが設置されているのは素晴らしいと感じました。病棟の看護師さんもテキパキと仕事をこなしており、事務の方も含めて病院全体の士気が高い印象を持ちました。

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「未来(明日)の水戸協同病院はレジデントがつくる」というランチョンセミナーで皮膚科の講師の先生が述べていたように、水戸協同病院はレジデント主体の病院であり、しっかりとした研修ができる病院であることを実感しました。このような優れた研修環境から、今後も素晴らしい医師達が輩出されると期待しています。

(平成26年8月12日 中澤一弘)

 

 

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第46回日本医学教育学会大会に参加しました!

2014年8月18日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

平成26年7月18日(金)~19日(土)に和歌山県立医科大学にて開催された第46回日本医学教育学会大会に参加しました。

今回の大会では、筑波大学地域医療教育学分野より、卒後臨床教育、地域医療教育、多職種連携教育、ノンテクニカルスキルの応用等に関する発表を行いました。

 

 

 

また、COI(conflict of interest:利益相反)に関するパネルディスカッションでは、高屋敷明由美講師がパネリストとして、薬剤説明会の実施方法を再検討した筑波大学総合診療科の経験を提示しました。

筑波大学の取り組みについて、継続的に発信していければと思います。

他大学の取組、工夫を知ることで、本学の医学教育カリキュラムのさらなる改善に向けて、多くのヒントを得ることができました。

(平成26年8月3日 前野貴美)

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~2014年度第2回後期研修プログラム説明会~

2014年8月4日テーマ:筑波総合診療グループ

筑波大学総合診療グループでは、総合診療・家庭医療を一緒にめざす医師を募集しています。
わたしたちのグループの雰囲気を知ってもらう機会として、今年6月に説明会を開きおかげさまで盛況に終わりました。つきましてが、下記のとおり第2回説明会を開催します。各研修施設の指導医およびレジデントが参加して、日ごろの診療や研修内容についてお話いたします。
“家庭医療、総合診療、プライマリ・ケア、地域医療、総合内科”に少しでも興味がある方はどうぞお気軽にご参加ください。
~2014年度第2回後期研修プログラム説明会~
日時:2014年9月15日(月;祝日) 16時~18時

場所:筑波大学地域医療システム研究棟 討議室

対象:研修医2年目、1年目、医学部6年生(上記に限らず当科に興味のある方歓迎します)
内容
1 当グループ、研修プログラム概要について 16時~18時
2 各研修施設の紹介
  • 筑波大学附属病院
  • 筑波メディカルセンター病院
  • 水戸協同病院
  • 診療所(大和クリニック、大森医院)
3 レジデントの声
4 質疑応答
5 懇親会 18時30分~

連絡先(申し込み):

筑波大学総合診療グループ
TEL/FAX 029-853-3189

 

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総合診療グループブログをリニューアルしました

2014年7月30日テーマ:筑波総合診療グループ

セミナー情報や先生方の情報等、総合診療グループに関する情報を皆様にお知らせ致します。

過去の記事についてはこちらをご覧ください。

 

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