筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

市立宇和島病院の山内先生が4日間見学にきてくれました!

2014年8月25日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

 8月5-8日に市立宇和島病院の研修医山内先生が筑波大学総合診療グループに見学に来てくださいました。1日目は筑波メディカルセンター病院、2日目は水戸協同病院、3日目は大和クリニック、4日目は筑波大学病院と、4日間でなんと4施設をまわってもらいましたが、われわれの研修の様子を肌で感じ取ってもらえたようでよかったです。なかでも、水戸協同病院で病院での総合診療医の役割が新鮮だったとおっしゃっていました。

大和クリニックにて

現役レジデントを交えた夜の飲み会は、なぜか水戸でも筑波でも連日焼肉になってしまいました!
帰りの日は大雨であり急きょ、経路を変更されたようでしたが無事に宇和島に戻られたようで何よりです!
今後のますますのご活躍をお祈りしております。
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筑波大学総合診療グループでは、学生・研修医の見学を随時受け付けております。
見学者の希望や日程の都合にあわせて調整いたしますのでお気軽にご連絡ください。
よろしくお願いいたします。
大和クリニック 髙木博

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学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナー@湯河原

2014年8月25日テーマ:筑波総合診療グループ

8月2日から4日まで、湯河原で開催されました。つくば組からは、3セッション(一つは他施設とのコラボレーションです!)を出しました。
私たちが担当したのは「あなたの苦手な患者背景のたずね方~心理社会的背景を学ぼう!~」というセッションでした。医師役、患者さん役に分かれてロールプレイを行い、心理社会的な背景を聞く、聞かれる体験をしてみよう、という内容です。参加者は学生さん、研修医さん、看護師さんなど様々で、低学年の方も参加してくれました。ロールプレイはもしかしたら難しいかな、と心配していましたが、皆さん楽しそうに演じてくれていました。
スタッフは総合診療グループの後期研修医を中心に、今年は初期研修の先生も参加してくれました!各班に溶け込んで 話をしている顔が生き生きしており、病院ではなかなか見ない姿だな~と興味深かったです。何といってもH先生のミニレクチャーがかなりロックな雰囲気で、「患者さんを理解しようとするところから治療は始まっている」というtake home messageをなんと5回も皆で唱和した時は、会場は異様な一体感に包まれていました。
H先生のロックなプレゼン

H先生のロックなプレゼン

今年初めて出すセッションを皆で相談しながら一から作ったものだったので、達成感はひとしおでした。
打ち上げではおいしいビールが飲めました。
また来年もやりたいですね。皆さんお疲れ様でした。

スタッフ 山本由布)

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ナイトセッション~臨床倫理~が開催されました!!

2014年8月19日テーマ:筑波総合診療グループ

筑波総合診療グループでは、レジデントの大学での教育プログラムで家庭医・総合診療のprincipleを学ぶことを目的として定期的にナイトセッションを実施しています。今回は第5回目でテーマは臨床倫理でした。

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前野貴美先生が講師となり、臨床倫理の4分割法についての説明の後、レジデントを中心に20歳女性 原因不明の脳炎患者の転院治療に関する症例検討を行いました。これまでのナイトセッション以上に真剣な表情でレジデントが議論していたのが印象的でした。
(平成26年8月18日 中澤一弘)

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大学院地域医療教育学分野の栗原 宏先生が学位を取得されました!

2014年8月19日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

大学院地域医療教育学分野博士課程の栗原 宏先生が学位:博士(医学)を取得されました!

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栗原 宏先生が大学院で取り組んだ研究テーマは「医師の身だしなみ」です。医師の服装・身だしなみは、医師患者関係構築に影響する重要な要因であると考えられますが、医師の服装は白衣のみでなくスクラブなど、時代と共に変遷し多様化しているため、経時的な評価が必要です。また、栗原先生ご自身が医学生教育に関わる中で、医学生の服装・身だしなみについて問題を感じていらっしゃいました。

学位論文「医師の身だしなみに関する研究(患者視点と医学生視点の比較・検討)」では、患者から見た医師としてふさわしい服装・身だしなみを明らかにした上で、患者と医学生との認識の相違を明らかにすることを目的として、患者および医学生を対象とした質問票調査が実施されました。

結果では、患者からみて白衣の評価が最も高く、スクラブはそれに次いで高い評価でしたが、スクラブに対する評価は、患者の年代層が高いほど低くなっており、スクラブなどの新しいスタイルは、特に高齢の患者には配慮が必要であると考えられました。また、医学生は、患者よりも服装・身だしなみを重視していることが明らかになり、知識は十分持っていると考えられましたが、実際の臨床実習の現場では、特に低学年で適切とは言えない服装を見かける場合があり、態度教育の重要性が示唆されました。研究結果は、プライマリ・ケアの臨床や医学生教育の現場で役立つのではないかと思います。

 

この研究には様々な切り口がありますが、

主論文「Importance of physicians’ attire: factors influencing the impression it makes on patients, a cross-sectional study」

は、 Asia Pacific Family Medicine 13:2, 2014

http://www.apfmj.com/content/13/1/2

に掲載され、特にアクセス数が多い「Highly accessed articles」に指定されました。

世界中のプライマリ・ケア領域の読者の関心の高いテーマであったと考えられます。研究結果を世界に向けて発信することで、多くの方に役立てていただけることを実感しました。

 

栗原先生は、社会人大学院生として勤務を継続しながら学位を取得されました。地域医療教育学分野の第1期生として入学され、指導側も初めてのことばかりでご苦労も多かったと思いますが、ご自身で科研費も取得され、研究者として着実にステップアップされ、大学院修了の日を迎えられたことは、後輩にも大きな希望を与えてくださったものと思います。

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臨床・教育と研究との両立は大変だったと思いますが、それを乗り越えここまでこられたのはひとえに栗原先生のご努力の賜だと思います。今後のますますのご活躍を期待しております。

 

(平成26年8月6日 筑波大学大学院地域医療教育学分野 前野貴美)

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チームビルディング&リーダーシップ研修

2014年8月18日テーマ:筑波総合診療グループ

7/25-26にチームビルディング&リーダーシップ研修が行われました。
アクリート・ワークスの守屋先生、大曽根先生、
グロースコンサルティングの三木先生を講師にお招きいたしました

2人から10人程度の様々な構成人数での成果物の作成、
視座を変えるような様々なワークを通して、どのようにチームが作られていくのか、
リーダーシップやファシリテーションはなぜ重要なのか、
俯瞰することの重要性について実体験を通して学ぶことが出来ました。

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医療現場ではチームの一員として、あるいは医師-患者・家族関係の中で構成メンバーの能力と協力を引き出しながら、挑戦を要する仕事を進めていくリーダーシップが総合診療を提供する医師に求められることも多いですが、リーダーだけでなく全ての構成メンバーが研修内で扱ったような視点を持つことで、グループ内の議論が上手くまとまり、より建設的・創造的な話し合いに時間を利用できることを実感いたしました。

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2日間とやや長時間の研修ではありますが、ぜひ今回参加できなかった方も、
機会を見つけて参加いただければと思います。おすすめです。


(地域医療教育学  吉本 尚)

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水戸協同病院に行ってきました!

2014年8月18日テーマ:筑波総合診療グループ

筑波総診グループの関連施設の視察の一環として、水戸協同病院に行ってきました
水戸協同病院では、火曜日の午前9時から全科が参加するグランドカンファレンスという名物とも言えるカンファレンスが行われており、そのカンファレンスから参加しました。

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カンファレンスでは、主にジュニアレジデントが症例などの発表を担当し、シニアレジデントがカルテや画像を提示しながら、各専門科の医師とディスカッションをしていました。たくさんの専門科の医師とこんなにすぐにディスカッションできるのは大変素晴らしい環境だと感じました。
特に印象的であったのは、外科の医師から患者のサポートの状況を尋ねる質問があったり、病理の医師から病理学的なコメントが手術患者以外でも度々入ったり、緩和ケアの問題があって病棟の看護師がカンファレンスに参加したりするなど、これまでのカンファレンスにはない新鮮味がありました。
また、脳神経外科の先生から、レプトスピラ症に関する質問があるなど、医師全体のレベルアップにつながっていると感じました。カンファレンスは3時間ほどかかりました。

 

昼間には皮膚科の先生によるランチョンセミナーが開催されていました。じんましん、クインケ浮腫、熱傷、蜂窩織炎、壊死性筋膜炎、帯状疱疹、薬疹、蛇咬傷などについてレクチャーしていました。具体的にどのような対応をすれば良いのかを述べていましたので、大変分かりやすいと思いました。

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午後は筑波総診グループの木下先生、大澤先生、ジュニアレジデントの寺田先生のグループの病棟回診の様子を見せてもらいました。水戸協同病院では、主治医は各専門科の医師になる場合もあるのですが、基本的に総診が担当医として診療にあたっています。そのため、担当の患者さんは胃癌、急性冠症候群、急性期脳梗塞、慢性腎不全、誤嚥性肺炎などバラエティに富んでいました。

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患者さんの表情は明るい方が多く、付き添われているご家族も医師達を信頼している様子で、上手に信頼関係を築けているなと感じました。大澤先生、寺田先生が自然に患者さんと同じ目線で会話していたのがとても印象的でした。

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そして、病院として感染対策に力を入れているなと感じたこととして、各部屋の前に手袋とマスク、エプロンが設置されているのは素晴らしいと感じました。病棟の看護師さんもテキパキと仕事をこなしており、事務の方も含めて病院全体の士気が高い印象を持ちました。

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「未来(明日)の水戸協同病院はレジデントがつくる」というランチョンセミナーで皮膚科の講師の先生が述べていたように、水戸協同病院はレジデント主体の病院であり、しっかりとした研修ができる病院であることを実感しました。このような優れた研修環境から、今後も素晴らしい医師達が輩出されると期待しています。

(平成26年8月12日 中澤一弘)

 

 

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第46回日本医学教育学会大会に参加しました!

2014年8月18日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座

平成26年7月18日(金)~19日(土)に和歌山県立医科大学にて開催された第46回日本医学教育学会大会に参加しました。

今回の大会では、筑波大学地域医療教育学分野より、卒後臨床教育、地域医療教育、多職種連携教育、ノンテクニカルスキルの応用等に関する発表を行いました。

 

 

 

また、COI(conflict of interest:利益相反)に関するパネルディスカッションでは、高屋敷明由美講師がパネリストとして、薬剤説明会の実施方法を再検討した筑波大学総合診療科の経験を提示しました。

筑波大学の取り組みについて、継続的に発信していければと思います。

他大学の取組、工夫を知ることで、本学の医学教育カリキュラムのさらなる改善に向けて、多くのヒントを得ることができました。

(平成26年8月3日 前野貴美)

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~2014年度第2回後期研修プログラム説明会~

2014年8月4日テーマ:筑波総合診療グループ

筑波大学総合診療グループでは、総合診療・家庭医療を一緒にめざす医師を募集しています。
わたしたちのグループの雰囲気を知ってもらう機会として、今年6月に説明会を開きおかげさまで盛況に終わりました。つきましてが、下記のとおり第2回説明会を開催します。各研修施設の指導医およびレジデントが参加して、日ごろの診療や研修内容についてお話いたします。
“家庭医療、総合診療、プライマリ・ケア、地域医療、総合内科”に少しでも興味がある方はどうぞお気軽にご参加ください。
~2014年度第2回後期研修プログラム説明会~
日時:2014年9月15日(月;祝日) 16時~18時

場所:筑波大学地域医療システム研究棟 討議室

対象:研修医2年目、1年目、医学部6年生(上記に限らず当科に興味のある方歓迎します)
内容
1 当グループ、研修プログラム概要について 16時~18時
2 各研修施設の紹介
  • 筑波大学附属病院
  • 筑波メディカルセンター病院
  • 水戸協同病院
  • 診療所(大和クリニック、大森医院)
3 レジデントの声
4 質疑応答
5 懇親会 18時30分~

連絡先(申し込み):

筑波大学総合診療グループ
TEL/FAX 029-853-3189

 

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総合診療グループブログをリニューアルしました

2014年7月30日テーマ:筑波総合診療グループ

セミナー情報や先生方の情報等、総合診療グループに関する情報を皆様にお知らせ致します。

過去の記事についてはこちらをご覧ください。

 

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