「ひとびとの健康を支えるオールラウンダー」をめざして

筑波大学附属病院総合診療科 ブログ

大森先生の地域医療への思い その2

2020年3月15日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大森医院, 未来医療GP, 地域包括ケア

(ひたち太田家庭医療診療所集合写真です)

先日の記事に引き続き、第2回と第3回のインタビュー記事が掲載されました。

過疎医療は面白い!「人生の後半を家庭医として働く」という生き方‐大森英俊・大森医院長に聞く◆Vol.2
https://www.m3.com/news/kisokoza/731786

過疎地の医療が100年続く仕組みを作りたい‐大森英俊・大森医院長に聞く◆Vol.3
https://www.m3.com/news/kisokoza/731787
(どちらもM3.comへのログインが必要です)

第1回の記事では大森医院のこれまでと現状の話が主でしたが
第2回では大森先生の教育への思い
第3回ではこれからの過疎医療をどうしていくか
といった話題へと発展していきます。

地域医療に興味のある方はぜひご覧ください!

木村紀志(大森医院/ひたち太田家庭医療診療所)

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大森先生の地域医療への思い(M3 インタビュー記事)

2020年3月5日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 大森医院

(院長の大森英俊先生)

茨城県と福島県の県境に位置する大森医院。
その院長を務める大森先生のインタビュー記事がM3.comに掲載されました。

【外科医から一転、山間の地域医療に生き甲斐を見出した赤ひげ先生‐大森英俊・大森医院長に聞く◆Vol.1】
https://www.m3.com/news/kisokoza/731785
(閲覧にはログインが必要です)

大森先生は長年に渡って茨城県最北部の医療に携わり、
今やこの地域の医療の根幹をなす人物と言っても過言ではありません。
この記事では、次第に高齢化・過疎化の進んでいく地域の移り変わりとともに
大森先生と大森医院のこれまでの歩み、そして現在の活動を紹介しています。

大森医院のことを初めて聞いた方もご存じの方も
大森先生の思いを知ることのできる貴重な記事ですのでぜひご覧ください!

全3回の予定です!

木村紀志(大森医院/ひたち太田家庭医療診療所)

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大森先生監修のマンガが公開されました

2019年12月29日テーマ:筑波総合診療グループ, 大森医院, 未来医療GP

筑波大学総合診療科の片岡です。
以前、このブログで大森医院の大森英俊先生が書かれた本についてご紹介しましたが、
今回は漫画(ネット漫画)です!

タイトル:過疎医療と2025年問題(まんが王国のサイトにとびます)

年末年始、こたつに入りながらぜひスマホやタブレットで読んでみてください。
(全部読むには登録が必要ですが、無料で何ページか読めます)

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レジデントの一日@大森医院/ひたち太田家庭医療診療所

2019年9月30日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大森医院, 未来医療GP, レジデントの1日(施設紹介)

専攻医2年目の植松洋です。今私が研修をしている大森医院の一日をご紹介しようと思います。
 
大森医院は茨城県北部の常陸太田市にあり、県北の医療を担っています。大森院本院の他、分院であるひたち太田家庭医療診療所にも週の半分くらいは出向しており、どちらの医院でも外来と訪問診療を行っています。
 
この日は午前中に大森医院本院での外来がある日です。朝8時半ごろに朝礼をした後に業務開始となります。
外来には内科外科問わず様々な主訴の患者様が来られます。常陸太田市は高齢化が進んでおり、90歳以上の方も多く来院されます。一方で小学生くらいの患者さんも来院されることがあり、地域の医療を背負っているということを強く実感します。近隣に住んでいる患者さんが多いので、お店屋や地域のお祭りなど病院以外でも患者さんにお会いする機会が多いのも特徴です。外来は1診で行いますが、ベテランの看護師さんや事務の方がいつでも相談に乗ってくれるため、検査や紹介などで困ることがあっても心配いりません。外来は12時ごろに終了。お昼は病院の中にある食堂で食べることができますが、職員さんの作ってきたおかずもいただくことができます。
 
13時から山間部地区への巡回診療を行います。本院では2つの地区に巡回診療を行っておりますが、どちらも山間部に位置しており、さらに高齢化が進んでいることから住民が医療機関に受診することが容易でないため、巡回診療の役割はとても大きいと思われます。月2回ほど診察を行い、必要に応じて検査や入院の調整を行います。住民の皆様はとても暖かく迎えてくださり、診察後にお茶の席を設けていただくこともあるため、とても楽しみにしています。
 
 
巡回診療が終わると、次は分院であるひたち太田家庭医療診療所での外来を行います。分院の周囲には大きな病院が点在しているため、本院と比べて診療所の役割が異なっています。また患者背景も、悪性腫瘍の末期で在宅緩和を行っている方、新たに介護サービスや医療ケアを導入する目的で来院される方、小児患者や保育園の入園時検査で訪れる方も多く、本院の患者層と異なります。そのため本院と分院を行き来することで地域の患者様の様々なニーズに直面することで、その問題を解決する力を養うことができます。
 
分院での外来は18時ごろ終了し、その後は本院のそばにある自宅へと帰ります。夜間や休日は、在宅診療をしている患者さんや提携している老人ホームから連絡が入ることがあり、医師数人で対応しています。夜一人で呼ばれることもありますが、判断に困るときは大森先生や指導医の先生方がいつでも相談に乗ってくださるので安心です。
 
さまざまな症例や訪問診療が経験でき、スタッフの皆様もとても親切なので、大森医院は地域医療に興味のある方にはお勧めの研修先です。
 
ひたち太田家庭医療診療所にて撮影
 

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大森先生が本を出版されました

2018年11月3日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 大森医院

筑波大学の学生実習や総診グループの後期研修でお世話になっている、医療法人大森医院
院長大森英俊先生のご著書「過疎医療はおもしろい!」がこのたび上梓されました。

医師を志すきっかけとなった幼少期のご経験から、医師として里美村に戻ってきたときの様子、
そこから、地域住民の健康を維持し向上させるための奮闘までの軌跡が
わかりやすい言葉で書かれており、とても読みやすく、かつエキサイティングな内容です。

実習を経験した学生のレポートや、症例の描写も織り込まれており、
過疎医療の現状をリアルに感じることができます。

これからの過疎医療をどうするか、どうすべきかについて、
決して悲観的ではなく、うまく仕組みを整えていけば、きっと明るい未来が開けていく!という
希望がわいてくる本です。ぜひお読みください!

片岡 義裕

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雪の日の風景

2018年1月30日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 大森医院

1月22日(月)の夜にかけて、関東は大雪でした。
つくばをはじめ県内の様々なところで積雪が多く、道路や鉄道など混乱をきたし、大変だった方もいらっしゃるかと存じます。

私が週1回勤務している大森医院の周辺は、標高が高いこともあり、東北や北海道かと見紛うほどの雪景色でした。ちょうど実習に来ていた学生も、寒さと雪に驚いていました。

 

学生が休憩時間に作った雪だるま

 

長靴を履いて訪問診療に行きましたが、ご近所のみなさんが声を掛け合って雪かきをしたりと、寒さや雪で大変な時だからこそ、地域のつながりを感じるところもありました。

片岡 義裕

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大森医院での地域研修を振り返って

2017年11月2日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 大森医院

水戸協同病院研修医2年目の東(ひがし)です。2017年10月の1か月、大森医院で地域医療の研修をさせていただきましたので、ご報告させていただきます。

私はつくば市の出身なのですが、今回、地域研修の場所として大森医院を選んだ理由は、同じ茨城県でもあまり行ったことのなかった県北の様子を見てみたかったからです。

1か月の研修期間中は、外来診療や訪問診療以外に、巡回診療や特別養護老人ホームの回診、訪問看護の同行など、地域研修ならではのメニューがたくさんあり、充実していました。
訪問看護では、患者さんのお宅に1時間くらい滞在させてもらい、ご家族の介護や生活の苦労話を聞くことができました。病院ではなかなかわからない患者さんの家庭環境を知る、良い機会であったと思います。
また、自分でX線撮影をしたり、休診日の診察で血液検査の機会を自分で操作したりと、診療所独特の体験もできました。

服をきたかかし

牛の形のかかし

休日には、リンゴ好きの後期研修医竹内先生と一緒にリンゴ狩りに行ったり、研修の最後には「かかし祭り」という村のイベント(まだ準備中でしたが)をみました。
いわゆる田んぼに立っている案山子が並んでいるかと思いきや、実物大の牛のかかしやアニメのキャラクターを模したかかしなど、たくさんのユニークなものがあって驚きました。

1か月と短い期間でしたが、地域の魅力や醍醐味をたくさん経験できた地域研修でした。
研修でお世話になった皆さん、どうもありがとうございました。

水戸協同病院初期研修医 東奈美

 

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大森先生の記事が産経新聞・産経ニュースに載りました

2017年8月2日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 大森医院

大学総合診療科/大森医院の片岡です。
以前、このブログでもお知らせしました大森先生の記事が、7月29日の産経新聞および産経ニュースに載りました。

日本医師会赤ひげ大賞第5回受賞者 大森英俊医師
医療過疎地域の体制づくりに注力 (2017年7月29日、産経ニュースより)
http://www.sankei.com/life/news/170729/lif1707290005-n1.html

先月も、初期研修医の先生が大森医院で見学や研修をされ、地域医療の楽しさ、醍醐味を味わってこられたようです。
そして10月からは今年度の医学生の実習も本格的にスタートします。

私も、学生時代に(そして今も時々)一緒に酒を酌み交わさせていただいた一人として、
大森医院が地域とともに育んできた地域医療のお手伝いをしつつ、また多くの人にその魅力を伝えられるように頑張ります。

片岡 義裕

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ケヤキを眺め、時の流れを思ふ

2017年6月15日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 大森医院

大森医院で週2日働くようになり、3か月目を迎えました。
実は自分自身、診療所で働くのは数年ぶりでしたが、学生時代に実習でお世話になっていたこともあり、なんとなく懐かしさも感じながら、少しずつ診療に慣れてきました。

先日、訪問診療の途中で、大森先生とレジデントの中野先生、実習に来ていた医学生とともに、診療所近くにあるという巨木を見に行きました。

右下は中野先生

茨城県の天然記念物にも指定されているケヤキの木で、樹齢は約550年、樹高は23mあります。
写真は4月のもので葉がありませんでしたが、翌月には見事に葉が茂っていました。

この木を眺めた後、ふと時間の流れについて考えました。

90年前に大森医院が開院し、
20年前に大森先生が医院に戻ってこられ、
10年前に栗原先生が着任され、
そして
3か月前からの自分や中野先生がやってきた・・・

大森医院には、自分が人生の3倍歴史があり、ケヤキにはその5倍以上の歴史があることを考えると、自分がとてもちっぽけな気もしてきますが、でもその歴史に参加させてもらい始めたことに嬉しさも感じます。

脈々と受け継がれてきた伝統、医院と地域との関係を大切にしながらも、よりよい診療や研修を目指して、日々取り組みたいと思います。

指導医 片岡 義裕

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大森医院での研修

2017年5月19日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 大森医院

こんな地域がまだあったのかと思うくらい美しい山村風景のなかにある、大森医院に赴任してから早くも2ヶ月が経過してしまいました。赤ひげ大賞も受賞された大森先生に見守られ、スタッフと患者さんの温かさ、水や食べ物の美味しさに支えられて楽しく仕事をしております。
在宅医療や過疎地域での外来はキャリア初の経験で、きちんと仕事ができているのかふと悩むこともありますが、日々励んでいます。

グループを回る中野先生

レクチャー会場の様子

5月19日にはひたち太田家庭医療診療所の宮澤先生が主催する、ケアマネジャーや介護職員向けの勉強会のお手伝いをする機会がありました。テーマは「在宅・施設看取りに必要なスキル」で、私は冒頭のアイスブレイクと、グループディスカッションのファシリテーターを担当しました。アイスブレイクを担当するのは初めてでしたが、うまく盛り上がってくれて、私自身も大変楽しい経験となりました。

これから自分でもワークショップやレクチャーなど積極的に企画・実施していきたいです。

後期研修医 中野寛也

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大森先生 赤ひげ大賞受賞!

2017年2月16日テーマ:筑波総合診療グループ, ステーション, 大森医院

今回受賞された大森先生

今回受賞された大森先生

表彰式の様子

表彰式の様子

後期研修や医学生の地域クリニカルクラークシップでお世話になっている,大森医院の大森英俊先生が,このたび第5回「日本医師会 赤ひげ大賞」を受賞されました.

この賞は,「地域の医療現場で長年にわたり、健康を中心に地域住民の生活を支えている医師にスポットを当て、その活動を顕彰すること」を目的に創設されたものとのことです.(参考:日医on-lineホームページ、日本医師会の冊子

大森先生が支えてこられた地域医療の現場に,グループとしてもかかわることができていることを大変光栄に思います.
このたびの受賞,誠におめでとうございました.

文章 片岡 義裕

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カリスマ院長:大森医院の大森英俊先生

2014年12月2日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大森医院

大森医院、そして私が在籍している利根町国保診療所は、どちらも長年にわたりその地域を守ってこられた院長がおり、学生実習、総合診療科の後期研修を行っています。

(後期研修医の高橋弘樹先生が、両施設を見学に行った際の報告を過去にしてくれています↓)

https://soshin.pcmed-tsukuba.jp/wp/blog/archives/185

実習する学生たちからも、毎年ベストティーチャー賞に推薦されている大森先生ですが、今回初めてお会いして、その魅力がよく分かりました。

大森医院は茨城県の中でも、特に医師不足、介護・福祉、在宅療養などが不足し、高齢化も進行し、巡回診療でないと医療を受けられないような山奥に住まわれる方もいるような地域にあります。その地域の中で、大森先生は患者さんたちからの要請を受けて、足りないもの(施設や交通手段)はご自分で整備してその道を切り開かれてきたとのことでした。関連の施設(特養、グループホーム、ショートステイ、小規模多機能施設など)にも案内をしていただき、大森先生にこのほかにもたくさんのお話とご案内をしていただきました。

大森先生には、その姿や語られる言葉だけで、強く納得させられる魅力と説得力がありました。利根町診療所と地域性は違いますが、その地域の特性を反映しつつ患者さんの生活に近い医療を提供する、という院長の姿勢は、どちらにも共通していると感じました。(どちらの院長もカリスマです(笑))

また最近では、ここでの実習を経験した学生さんが医師となり、紹介先の担当医だったりもするようです。こちらの実情を理解している相手だと紹介がスムーズになったり、患者さんの安心感にもつながるとのこと。数年の歳月を経て、学生実習は確実に実を結んでいると感じました。0161

後期研修医の先生方には、大森医院、利根町、大和クリニックのそれぞれを知っていただいて、地域により多少の違いはありつつも、根本的には同じ姿勢で患者さんや地域に向き合っているのだということが分かってもらえたらいいな、と思いました。

ぜひ一度、見学・実習に行ってみてください!

(学生・研修医用のログハウス、ワインコレクションも、とっても素敵なようです!)

( スタッフ 小曽根早知子)

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大森医院・利根町国保診療所に行ってきました

2014年9月10日テーマ:筑波総合診療グループ, 地域医療教育学講座, 大森医院, 利根町

8月6~7日に大森医院、8月21日に利根町国保診療所を見学させて頂きましたのでご報告します。

【大森医院】

2日間に渡る大森医院の見学で、外来、病棟、巡回診療、在宅及び施設往診と、同院が地域で担う様々な役割を見させて頂きました。

大森医院は3代、100年近くにわたって里美地区の医療を支えてきた歴史があるそうですが、現在の大森英俊院長の手腕により、訪問看護ステーションや病棟の新設、そして医療分野に留まらず特別養護老人ホーム、グループホームなど在宅・福祉事業も独自に展開しており、地域における包括的なケアを自前で完結させることができるのが魅力であり強みであると感じました。

たかはし1

 

 

 

 

 

 

 

地域医療においては医学的なスキルだけでなく経営やチームマネジメントなど、多様な能力が必要とされることを痛感しました。後期研修の場としては多岐にわたる学習ができる施設であり、非常に魅力的なフィールドでした。

 

【利根町国保診療所】

利根町へ行くのは私自身初めてでしたが、水田と昔ながらの木造家屋が並ぶ田舎の風景と、バブル時代のニュータウン、そして周囲には近代的な街と、時代の変化を凝縮したような面白い町でした。そんな町を長年にわたり見続けてきたのが診療所の中澤院長。

たかはし2

 

 

 

 

 

 

 

 

中澤院長とお話すると、この町と人については何でも知っているという印象さえ受けました。長年一つの地域に留まり、診療所の医師としてだけでなく、行政への関わり、校医・産業医としての活動など、町の健康を一手に引き受ける、まさに家庭医の鏡! 診察中には、短い時間の中でその日の受診理由以外の背景に興味を持ってお話しされていたことが印象的でした。地域に根差した家庭医のあり方やそのロールモデルを学ぶのには最適な環境だと感じました。

 

これで、私個人としてはつくば総合診療グループのもつ主な診療所の研修先3つ(大森、利根町、大和)全てを見学させて頂きました。どこも違った特色・魅力があり今後自分がどこで研修すべきか本当に迷います。(これは贅沢な悩みです。)できれば今後様々な場所で経験を積めればと思います。

最後に、対応して下さいました大森先生、栗原先生、荻野先生、そして中澤先生、小曽根先生、また不在中大学のバックアップして下さいました先生方、ありがとうございました。

(文責:S1 高橋 弘樹)

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